説明

外側及び内側カニューレを有する弁作動の穴あき気管切開管

【課題】気管切開管装置を提供する。
【解決手段】第1端と第2端を有する外側カニューレ12と、該外側カニューレの該第1端と第2端の間の本体に設けられた開口56と、該外側カニューレに挿入するのに適合したサイズの第1内側カニューレ60とを備え、前記外側カニューレに挿入するための第2内側カニューレを更に備え、前記開口に近接する弾力性の領域と、該第2内側カニューレと連動する弁88と、通路を提供する該弾力性の領域と該弁の間の領域とを有する。前記外側カニューレの外端上に設けられた第1結合具と、前記第2内側カニューレの外端上に設けられた第2結合具とを更に備え、該第1結合具と第2結合具は、膨張可能なカフ16であって、該カフを膨張させる時、膨張させる流体を該カフに導入するために、また該カフを収縮させる時、該カフから膨張流体を取除くために前記外側カニューレの該第1端から該カフまで延びている管30とを更に備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気管切開管の改善に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、気管の声帯より下に挿入されたカフ付き気管切開管に接続された人工呼吸器によって機械的に呼吸をする個人が、可聴の喉頭音声を出すことができず、従って会話ができない問題に対処するものである。カフが気管の壁に対してほぼ気密状態で封止するように例えば空気を用いて気管切開管のカフを膨張させる。膨張させたカフの目的は、気管切開管の周りから肺への唾液及び他の分泌物の漏れを防ぐことと、人工呼吸器から気管切開管を通って肺に圧力下で送られている空気、及び肺からの呼気が気管切開管の周りから装着者の口と鼻を通って外へ逃げるのを防ぐこととを含む。言い換えれば、膨張させたカフは、気管切開管より上の、声帯を含む上方空気路を完全に迂回する閉機械呼吸システムを提供する。これによる副作用には、声帯を通る上向きの吐き出された空気流がなくなることが含まれる。このために勿論、肺からの呼気による音声生成が出来なくなる。
【0003】
現在、カフ付き気管切開管により機械的に換気されている個人が自身の声帯を用いて可聴の音声を生成するための選択肢が3つある。これらのうち第1の選択肢が非特許文献1に記載されているが、周知で市販の、非特許文献1に記載された構成の装置は存在しない。
【0004】
第2の選択肢は、それと同じ長さの8−10フレンチ管を用いて製造された従来のカフ付き気管切開管である所謂「発話気管切開管」である。この管の末端は、膨張されたカフより上で終端する。この管の近位端は、例えば圧縮空気源に接続される。このような装置は、例えばSims Portex社及びBivona Surgical社によって製造されている。このような装置の装着者は、この管の近位端への圧縮空気の流れを停止及び開始させることができ、これにより該装着者の声帯を通る上向きの空気流を停止及び開始させ、発話することが出来る。この発話空気流は気管切開管を通る呼吸空気流と完全に独立である。このような発話気管切開管は、数年間販売されてきたが、たぶん多くの機械的制約のために広く普及はしていない。
【0005】
第3の選択肢は、特許文献1に記載されたシステムである。特許文献1を本明細書に援用する。
【0006】
また、特許文献2〜50及び非特許文献2〜6も本発明に関連する。この特許文献及び非特許文献の一覧は、全ての関連する先行技術の完全な調査を行ったと表明する意図ではない。また、この一覧のものより優れた技術が存在しないと表明する意図もない。また、このような表明がされていると推測すべきではない。前記文献の開示の全てを本明細書に援用する。
【0007】
カフ付き気管切開管を通して呼吸する換気装置依存の患者は、装着された気管切開管のカフが、呼気が該管の下端の周りを通り声帯を通って上方に進むのを妨げるために、自身の声帯を使って可聴音声を生成することができない。装着者の状態が気管切開管のカフを収縮させることができるほど十分に改善するまで、この状況は続く。この収縮は、吐き出された空気が気管切開管の周りを通り声帯、口、及び鼻を通過するのを可能にし、発話のための可聴声帯振動を発生させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第6,722,367号明細書
【特許文献2】米国特許第3,688,774号明細書
【特許文献3】米国特許第3,996,939号明細書
【特許文献4】米国特許第4,211,234号明細書
【特許文献5】米国特許第4,223,411号明細書
【特許文献6】米国特許第4,280,492号明細書
【特許文献7】米国特許第4,304,228号明細書
【特許文献8】米国特許第4,449,523号明細書
【特許文献9】米国特許第4,459,984号明細書
【特許文献10】米国特許第4,573,460号明細書
【特許文献11】米国特許第4,589,410号明細書
【特許文献12】米国特許第4,596,248号明細書
【特許文献13】米国特許第4,852,565号明細書
【特許文献14】米国特許第5,056,515号明細書
【特許文献15】米国特許第5,107,828号明細書
【特許文献16】米国特許第5,217,008号明細書
【特許文献17】米国特許第5,255,676号明細書
【特許文献18】米国特許第5,297,546号明細書
【特許文献19】米国特許第5,329,921号明細書
【特許文献20】米国特許第5,339,808号明細書
【特許文献21】米国特許第5,343,857号明細書
【特許文献22】米国特許第5,349,950号明細書
【特許文献23】米国特許第5,391,205号明細書
【特許文献24】米国特許第5,392,775号明細書
【特許文献25】米国特許第5,458,139号明細書
【特許文献26】米国特許第5,497,768号明細書
【特許文献27】米国特許第5,507,279号明細書
【特許文献28】米国特許第5,515,844号明細書
【特許文献29】米国特許第5,584,288号明細書
【特許文献30】米国特許第5,599,333号明細書
【特許文献31】米国特許第RE35,595号明細書
【特許文献32】米国特許第5,687,767号明細書
【特許文献33】米国特許第5,688,256号明細書
【特許文献34】米国特許第5,746,199号明細書
【特許文献35】米国特許第5,771,888号明細書
【特許文献36】米国特許第5,957,978号明細書
【特許文献37】米国特許第6,053,167号明細書
【特許文献38】米国特許第6,089,225号明細書
【特許文献39】米国特許第6,102,038号明細書
【特許文献40】米国特許第6,105,577号明細書
【特許文献41】米国特許第6,135,111号明細書
【特許文献42】米国特許第6,463,927号明細書
【特許文献43】米国特許第6,814,007号明細書
【特許文献44】ドイツ特許第2,505,123号明細書
【特許文献45】ドイツ特許第3,720,482号明細書
【特許文献46】ドイツ特許第3,813,705号明細書
【特許文献47】ドイツ特許第19,513,831号明細書
【特許文献48】国際公開第WO1999/07428号パンフレット
【特許文献49】国際公開第WO1999/12599号パンフレット
【特許文献50】国際公開第WO2000/32262号パンフレット
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】O. Hessler, K. Rehder, and S. W. Karveth, U.S.A.,「人工呼吸中の発話のための気管切開カニューレ(Tracheostomy Cannula for Speaking During Artificial Respiration)」Anesthesiology, vol. 25, no. 5, pp. 719-721 (1964)
【非特許文献2】Quick Reference Guide to Shiley's“Quality-Of Life”Line of Tracheostomy Products, 1991
【非特許文献3】Granuloma Associated with Fenestrated Tracheostomy Tubes, Padmanabhan Siddharth and Lawrence Mazzarella, Case Reports, vol. 150, Aug. 1985, pp. 279-280
【非特許文献4】Technical Support Information Connections with the Passy-Muir Tracheostomy and Ventilator Speaking Valves, one sheet
【非特許文献5】Tracheostomy and Laryngectomy Tubes, pp. 568-572
【非特許文献6】Tracheostomy Tube Adult Home Care Guide, Shiley Tracheostomy Products, Mallinckrodt Medical pp. 1-40
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、この状況を緩和する。本発明に係る弁作動のカフ付き気管切開管は、人工呼吸器に結合されそのカフを膨張させた場合、人工呼吸器の吸入サイクル時、空気を肺へ送る。呼気は本発明の弁作動のカフ付き気管切開管システムによって、上方空気路に送られ、声帯振動及び可聴喉頭発話を発生させる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の1つの態様によれば、気管切開管装置は、第1端と第2端を有する外側カニューレと、該外側カニューレの該第1端と第2端の間の本体に設けられた開口と、該外側カニューレに挿入するのに適合したサイズの第1内側カニューレとを備え、該第1内側カニューレはその外側壁上に、該第1内側カニューレが該外側カニューレに挿入された時、該開口をほぼ閉じる隆起した領域を有する。
【0012】
本発明のこの態様によれば、該装置は、前記外側カニューレに挿入するための第2内側カニューレを更に備え、該第2内側カニューレは、該第2内側カニューレが該外側カニューレ内で適切な方向に向いている時は前記開口に近接する弾力性の領域と、該第2内側カニューレと連動する弁と、該第2内側カニューレが該外側カニューレ内で適切な方向に向いている時は該第2内側カニューレと該外側カニューレの間の通路を提供する、該弾力性の領域と該弁の間の領域とを有する。
【0013】
本発明の別の態様によれば、該装置は、第1端と第2端を有する外側カニューレと、該外側カニューレの該第1端と第2端の間の本体に設けられた開口と、該外側カニューレに挿入するのに適合したサイズの内側カニューレとを備え、該内側カニューレは、該内側カニューレが該外側カニューレ内で適切な方向に向いている時は前記開口に近接する弾力性の領域を有し、該内側カニューレは更に、該内側カニューレと連動する弁と、該内側カニューレが該外側カニューレ内で適切な方向に向いている時は該内側カニューレと該外側カニューレの間の通路を提供する、該弾力性の領域と該弁の間の領域とを有する。
【0014】
本発明の別の態様によれば、気管切開管装置は、外側カニューレと、該外側カニューレに挿入するのに適合したサイズの内側カニューレと、該外側カニューレの外端上に設けられた第1結合具と、該内側カニューレの外端上に設けられた第2結合具とを備え、該第1結合具と第2結合具のうち一方は、該内側カニューレが該外側カニューレに挿入される時、該内側カニューレを該外側カニューレに対して所定の方向に導くための1つ以上の面を備え、該第1結合具と第2結合具のうち他方は、該内側カニューレを該外側カニューレに対して該所定の方向に導くための該1つ以上の面と協働する協働面を備える。
【0015】
本発明の別の態様によれば、気管切開管は、第1端と、第2端と、該第1端と第2端の間の第3領域とを有するスリーブによって形成された膨張可能なカフであって、少なくとも該スリーブの該第1端が該気管切開管と該スリーブの該第3領域との間に位置するように該スリーブは該気管切開管の周りに配置されるカフと、該カフを膨張させる時、膨張させる流体を該カフに導入するために、また該カフを収縮させる時、該カフから膨張流体を取除くために該気管切開管の第1端から該カフに延びている管とを備える。
【0016】
本発明の別の態様によれば、気管切開管装置は第1端と第2端を有する外側カニューレと、該外側カニューレの該第1端と第2端の間の本体に設けられた開口と、該開口と該第2端の間において該外側カニューレ上に形成された膨張可能なカフと、該カフを膨張させる時、膨張させる流体を該カフに導入するために、また該カフを収縮させる時、該カフから膨張流体を取除くために、該第1端から該カフまで延びている第1管と、該外側カニューレに挿入するのに適合したサイズの内側カニューレとを備え、該内側カニューレは、前記カフの近傍の装着者の気管部分から流体を取除くための第2の管を備え、該第2の管は、該内側カニューレが前記外側カニューレ内に装着された時、前記開口の該カフに最も近い点に近接する管口を有する。
【0017】
本発明の別の態様によれば、気管切開管装置は、外側カニューレと、該外側カニューレに挿入するのに適合したサイズの内側カニューレと、該外側カニューレと該内側カニューレのうち一方の外端上に設けられ、係合面を有する少なくとも1つのタブと、該外側カニューレと該内側カニューレのうち他方の外端上に設けられ、該少なくとも1つのタブによって係合される少なくとも1つの結合具とを備え、該少なくとも1つの結合具は、該係合面と協働する部分と、該少なくとも1つのタブの一部を受容し、該内側カニューレを該外側カニューレに対して所定の方向に向けるための切欠き部とを備える。
【0018】
本発明のこの態様によれば、前記少なくとも1つのタブは、前記外側カニューレと内側カニューレの前記一方に可撓性をもって形成または装着されている。
【0019】
本発明の別の態様によれば、気管切開管は、膨張可能なカフと、該カフを膨張させる時、膨張させる流体を該カフに導入するために、また該カフを収縮させる時、該カフから膨張流体を取除くために該気管切開管の第1端から該カフに延びている管と、該カフに近接した該気管切開管の側壁を貫通する少なくとも1つの開口であって、該気管切開管内から該少なくとも1つの開口を通って該気管切開管から出る気体の流れを可能にする開口とを備える。該少なくとも1つの開口は、該カフに近接している。
【0020】
本発明は、以下の詳細な説明及び添付図面を参照することにより明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る装置が装着された人の気管、気管切開開口及び下部咽頭を切った部分断面図である。
【図2】本発明に係る装置が装着された人の気管、気管切開開口及び下部咽頭を切った部分断面図である。
【図2a】図2の装置の細部の別の実施例を示す。
【図3】図2の装置の細部の斜視図である。
【図4】図2の装置の細部の部分立面図である。
【図5】図2〜図4の装置の部分断面立面図である。
【図6】図2〜図4の装置の部分断面立面図である。
【図7】本発明に係る装置が装着された人の気管、気管切開開口及び下部咽頭を切った部分断面図である。
【図8】本発明に係る装置が装着された人の気管、気管切開開口及び下部咽頭を切った部分断面図である。
【図9】図8の9−9線に概ね沿った部分断面図である。
【図10】図5、図6の細部の別の実施例の分解した状態の斜視図である。
【図11】図5、図6の細部の別の実施例の組立てた状態の斜視図である。
【図12】図11の12,13−12,13線に概ね沿った、組立てた状態の断面図である。
【図13】図11の12,13−12,13線に概ね沿った、一部分解した状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
特に図1、図2を参照すると、発話気管切開管システム10は、気管切開開口14に挿入される外側カニューレ12を備える。外側カニューレ12は膨張可能なカフ16を備える。カフ16は、装着者20の気管18内で、咽頭24中を上方へ向かう通路22より下に位置する。外側カニューレ12は、使用時、装着者20の首の外に位置する第1ポート26と、装着者20の首の中でカフ16より下に位置する第2ポート28とを備える。外側カニューレ12が気管18内に装着された後、咽頭24を含む上方呼吸域からの分泌物32の下方の肺への流れを最少にするために、カフ16をライン30を通して膨張させることができる。カフ16を適切な位置で膨張させた時、分泌物32はカフ16より上に溜まる。外側カニューレ12の外側面に沿ってカフ16を越えて延びるのではなく折り込まれた上端44と下端46とを有するスリーブ42というカフ16の構造は、カフ16に薄い材料を使用することにより実現が容易となる。図2aに示す別の実施形態では、上端44’だけが、外側カニューレ12’の外側面に沿って上方にカフ16を越えて延びるのではなく折り込まれている。図2及び図2aに示した構成は次に説明する幾つかの利益を提供する。
【0023】
外側カニューレ12は、装着者20の首の周りに例えば帯またはベルトによる取り付けを容易にするために近位端54に近接して回動可能に装着された取り付け板52を備える。また、外側カニューレ12は、装着者20が発話することを可能にする開口56を備える。開口56は、それを通り咽頭24に入る吐き出し呼吸気体の上方への流れ(後述する)を提供する。発話は既知の原理に従って行われる。開口56が1つだけ示されているが、外側カニューレ12はこの目的のために任意の数の開口56を備えてもよい。2重上端44と2重下端46(図2)、又は2重上端44’(図2a)を有するカフ16の構造は、開口56が外側カニューレ12の下部に位置することを可能にする。カフ16が開口56に近いために、呼吸気体が外側カニューレ12を通って解放される場所は気管18の下部に位置する。これは発話を助けると考えられる。また、カフ16が開口56に近いことは、膨張されたカフ16による引離しにより、気管18の組織を開口56の縁との研磨性の接触から保護する追加の保護を提供する。この接触は、その接触位置における避けるべき顆粒組織の成長を助長することが知られている。また、この引離しは、開口56と気管18の壁の間の間隙を広げる。これにより、開口56から咽頭24を通る呼吸気体の上方への流れが気管18の壁によって阻止される可能性が減少する。カフ16をより末端に位置させることの他の利益は、装着者20が解剖学上厚い首を有する場合、又は外側カニューレ12、12’が日常的に結合される換気システムが外側カニューレ12、12’から吸気し、それを気管切開開口14から外方へ徐々に移動させる場合、又は装着者20の気管内腔が解剖学上狭い場合、開口56が気管18内に動作可能状態で留まる見込みが増大することである。これらの場合は気管切開管の装着者にはよく起こることである。典型的な従来のカニューレでは、該開口の底とカフの上部の間の間隙は、0.285インチ(約7.2mm)、0.345インチ(約8.8mm)、0.375インチ(約9.5mm)、または0.41インチ(約10.4mm)である。この間隙は、従来のカフを従来のカニューレの外側面に取付ける時の上部の取付けのために必要である。本発明の構成を用いると、この距離は、実効的にゼロにすることが可能である。いずれにしても、上記従来のカニューレでは最小0.285インチ(約7.2mm)未満が達成される。
【0024】
図2〜図4を参照すると、装着者20が長時間発話しない期間、例えば装着者20が眠っている時に、内側カニューレ60が外側カニューレ12、12’の内腔62に挿入される。内側カニューレ60は、その外側面において開口56の高さに隆起領域64を備える。領域64は、内側カニューレ60が内腔62内の適切な位置にある時、完全に開口56を塞ぐように、開口56の側壁68に近接するように延びる側壁66を備える。これはまた、装着者20の気管18を開口56の側壁68の相対的にとがった縁による刺激から保護し、気管18の組織の炎症と、それにより開口56の近傍に顆粒組織ができる可能性とを減らす。溜まった分泌物32を逃がすために、管70が内側カニューレ60の側壁に沿って下方に延びる。管70は、開口56の最も低い位置にある開放端72で終端し、管70の開放端72において吸込んだ分泌物32を排出する。2重端44を持つカフ16の構造のために、この位置は開口56の最も低い位置にあるカフ16の頂点と概ね一致し、分泌物32をある程度より確かで完全に取り除くことができる。
【0025】
また、通常、長期のあいだ気管内に装入される外側カニューレ12、12’より、困難さと外傷が少ない内側カニューレ60の交換がより頻繁に発生する場合が考えられる。通常、外側カニューレ12、12’はより硬い耐久性のある材料から作られている。他方、内側カニューレ60はある程度、よりしなやかな、弾力性のある材料から作られる。また、内側カニューレ60は、装着者20にはなはだしい不快感を与えることなく領域64を開口56内に嵌合・取外しするのに十分な弾力性の材料から作られる。通常、外側カニューレ12、12’と内側カニューレ60とは、適切な充填材入り及び/又は充填材なしの樹脂及び/又は重合体から作られる。通常、内側カニューレ60は、使用時、内側カニューレ60の外部端76が取付けられる換気装置74(概略的に図示されている)から外して、外側カニューレ12、12’から内側カニューレ60を引出すことで、相対的に簡単に置き換えることができる。内側カニューレ60を取外して、新しい管70を有する新しい内側カニューレ60と交換することができる相対的容易性のために、外側カニューレ12、12’ではなく内側カニューレ60上に管70を備えることは、管70を取外しが容易でない外側カニューレ12、12’に備える場合に比べて信頼性の高い管70の開通性を提供する。
【0026】
図1を参照すると、治療の間、または装着者の部屋に訪問者がいる場合等、装着者20が発話したい時に、内側カニューレ60は外側カニューレ12、12’から取外されて、発話用内側カニューレ80と置き換えられる。発話用内側カニューレ80は、開口56の近くの可撓性の風船状領域82と、領域86と外側カニューレ12、12’の内腔62の内側壁との間の通路87を形成する、領域82と下端84との間の領域86と、弾力性のフラップ90をその下端84に有する弁88とを備える。発話用内側カニューレ80は、外側カニューレ12、12’に挿入され、適切にロックされ、外端92が換気装置74に取付けられた時、次のように機能する。換気装置74による加圧時、風船状領域82は膨張し、開口56に対して封止し、開口56と装着者20の咽頭24とを通る上方への換気装置からの空気の抜けを防ぐ。弁88のフラップ90は開き、空気が装着者20の肺に流れ込む。排出時、換気装置74は発話用内側カニューレ80の外端92において圧力を取去る。これにより、弁88のフラップ90が閉じ、発話用内側カニューレ80の内腔94を閉じ、発話用内側カニューレ80を通る呼吸気体の上方への通過を阻止する。これにより風船状領域82がある程度収縮し、装着者20の肺から開口56を通って上方へ向かう通路87が開く。装着者20の肺の中の呼吸気体は、通路87と開口56とを通って上方へ逃げ、装着者の咽頭24内へ解放され、装着者20が発話するのに十分な流れを提供する。
【0027】
図3、図5、及び図6を参照すると、内側カニューレ60と発話用内側カニューレ80とは、1つ以上(本実施形態では2つ)のロックタブ100によって外側カニューレ12に解放可能に固定される。ロックタブ100は、カニューレ60、80の換気装置74との結合用の結合具76、104と同じ材料で一緒に形成されてよい。タブ100は、カニューレ60、80の結合具76、104に可撓性をもって形成されるか、又は装着される。また、結合具76、104は傾斜面106を備える。結合具108は外側カニューレ12の近位端54に設けられる。結合具108は、傾斜面106と相補的に傾斜した傾斜面114を備える。内側カニューレ60と発話用内側カニューレ80とがそれぞれ外側カニューレ12に挿入される時、内側カニューレ60の隆起領域64と発話用内側カニューレ80の風船状領域82とを適切な向きに、すなわち内側カニューレ60の隆起領域64と発話用内側カニューレ80の風船状領域82とが開口56と協働する向きに導くのを助ける。図示の相補的な面106、114は平らで、互いに斜めに向かい合っているが、他の実施例では相補的な面は、結合具108、76、104上に設けてもよい。例えば、これらの面は、内側カニューレ60と発話用内側カニューレ80とをそれぞれ外側カニューレ12に挿入する時、内側カニューレ60の隆起領域64と発話用内側カニューレ80の風船状領域82とを開口56に対して適切な向きに向けるものであれば、概ね、部分的正円筒形、部分的球形、円錐形、切頭錐台形等でもよい。
【0028】
別の結合機構が図10〜図13に図示されている。図10〜図13を参照すると、内側カニューレ60’(図10)と発話用内側カニューレ80’(図11〜図13)とは1つ以上(本実施形態では2つ)のロックタブ100’によって外側カニューレ12’に解放可能に固定される。ロックタブ100’は、カニューレ60’、80’の換気装置(不図示)との結合用の結合具76’、104’と同じ材料で一緒に形成されてよい。ロックタブ100’は、カニューレ60’、80’の結合具76’、104’に可撓性をもって形成されるか、又は装着される。タブ100’は係合面106’を備える。結合具108’は外側カニューレ12’の近位端54’に設けられる。結合具108’は、係合面106’を越えて延びる各タブ100’の部分を受容するための切欠き部114’と、係合面106’を捕捉するための部分116とを備える。また、この構成は、内側カニューレ60’と発話用内側カニューレ80’とをそれぞれ外側カニューレ12’に挿入する時、内側カニューレ60’の隆起領域(不図示)、及び発話用内側カニューレ80’の風船状領域(不図示)を外側カニューレ12’の開口(不図示)に対して正しく方向付けするのを助ける。
【0029】
図7〜図9を参照すると、気管切開管装置の第2の実施形態において、図8、図9の開口256と隆起領域264とは、図1〜図6に図示された実施形態と同様に、それぞれ外側カニューレ212と内側カニューレ260の後部側面ではなく前部側面上に位置する。これは、開口256の底に開放端272が開いており、開口256が外側カニューレ212の前部側面上に位置するので、吸引管270の開放端272が前部側面上に存在することを必要とする。また、開口256が外側カニューレ212の前部側面上に位置するので、図7の弾力性の風船状領域282と、該領域282と発話用内側カニューレ280の弁288との間の領域286とは、内側カニューレ280の前部側面上に位置する。装着者220は仰向けの状態で少なくともかなりの時間を過ごすので、この実施形態では、開口256を外側カニューレ212の上部側に配置する。これにより、開口256を通る分泌物232のたまり及び漏れの影響を受けにくい。
【符号の説明】
【0030】
12 外側カニューレ 14 気管切開開口
16 カフ 18 気管
24 咽頭 42 スリーブ
56 開口 60 内側カニューレ
76、104、108 結合具 80 発話用内側カニューレ
100 ロックタブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端と第2端を有する外側カニューレと、
該外側カニューレの該第1端と第2端の間の本体に設けられた開口と、
該外側カニューレに挿入するのに適合したサイズの第1内側カニューレと
を備え、
該第1内側カニューレはその外側壁上に、該第1内側カニューレが該外側カニューレに挿入された時、該開口をほぼ閉じる隆起した領域を有する気管切開管装置。
【請求項2】
前記外側カニューレは、第1端と、第2端と、該第1端と第2端の間の第3領域とを有するスリーブによって形成された膨張可能なカフであって、少なくとも該スリーブの該第1端が該外側カニューレと該スリーブの該第3領域との間に位置するように該スリーブは該外側カニューレの周りに配置されるカフと、
該カフを膨張させる時、膨張させる流体を該カフに導入するために、また該カフを収縮させる時、該カフから膨張流体を取除くために前記外側カニューレの該第1端から該カフまで延びている管と
を更に備える請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記スリーブの該第1端と第2端とは両方が、前記外側カニューレと該スリーブの該第3領域との間に位置する請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1内側カニューレは前記カフの近傍の装着者の気管部分から流体を取除くための管を更に備え、該管は、該第1内側カニューレが前記外側カニューレ内に装着された時、前記開口の該カフに最も近い点に近接する管口を有する請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記外側カニューレの外端上に設けられた第1結合具と、前記第1内側カニューレの外端上に設けられた第2結合具とを更に備え、
該第1結合具と第2結合具のうち一方は、該第1内側カニューレが該外側カニューレに挿入される時、該第1内側カニューレを該外側カニューレに対して所定の方向に導くための1つ以上の面を備え、該第1結合具と第2結合具のうち他方は、該第1内側カニューレを該外側カニューレに対して該所定の方向に導くための該1つ以上の面と協働する協働面を備える請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記外側カニューレは、第1端と、第2端と、該第1端と第2端の間の第3領域とを有するスリーブによって形成された膨張可能なカフであって、少なくとも該スリーブの該第1端が該外側カニューレと該スリーブの該第3領域との間に位置するように該スリーブは該外側カニューレの周りに配置されるカフと、
該カフを膨張させる時、膨張させる流体を該カフに導入するために、また該カフを収縮させる時、該カフから膨張流体を取除くために前記外側カニューレの該第1端から該カフまで延びている管と
を更に備える請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記第1内側カニューレは、前記カフの近傍の装着者の気管部分から流体を取除くための管を更に備え、該管は、該第1内側カニューレが前記外側カニューレ内に装着された時、前記開口の該カフに最も近い点に近接する管口を有する請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記外側カニューレに挿入するための第2内側カニューレを更に備え、
該第2内側カニューレは、該第2内側カニューレが該外側カニューレ内で適切な方向に向いている時は前記開口に近接する弾力性の領域と、該第2内側カニューレと連動する弁と、該第2内側カニューレが該外側カニューレ内で適切な方向に向いている時は該第2内側カニューレと該外側カニューレの間の通路を提供する、該弾力性の領域と該弁の間の領域とを有する請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記外側カニューレは、第1端と、第2端と、該第1端と第2端の間の第3領域とを有するスリーブによって形成された膨張可能なカフであって、少なくとも該スリーブの該第1端が該外側カニューレと該スリーブの該第3領域との間に位置するように該スリーブは該外側カニューレの周りに配置されるカフと、
該カフを膨張させる時、膨張させる流体を該カフに導入するために、また該カフを収縮させる時、該カフから膨張流体を取除くために前記外側カニューレの該第1端から該カフまで延びている管と
を更に備える請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第1内側カニューレは、前記カフの近傍の装着者の気管部分から流体を取除くための管を更に備え、該管は、該第1内側カニューレが前記外側カニューレ内に装着された時、前記開口の該カフに最も近い点に近接する管口を有する請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記外側カニューレの外端上に設けられた第1結合具と、前記第2内側カニューレの外端上に設けられた第2結合具とを更に備え、
該第1結合具と第2結合具のうち一方は、該第2内側カニューレが該外側カニューレに挿入される時、該第2内側カニューレを該外側カニューレに対して所定の方向に導くための1つ以上の面を備え、該第1結合具と第2結合具のうち他方は、該第2内側カニューレを該外側カニューレに対して該所定の方向に導くための該1つ以上の面と協働する協働面を備える請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記外側カニューレは、第1端と、第2端と、該第1端と第2端の間の第3領域とを有するスリーブによって形成された膨張可能なカフであって、少なくとも該スリーブの該第1端が該外側カニューレと該スリーブの該第3領域との間に位置するように該スリーブは該外側カニューレの周りに配置されるカフと、
該カフを膨張させる時、膨張させる流体を該カフに導入するために、また該カフを収縮させる時、該カフから膨張流体を取除くために前記外側カニューレの該第1端から該カフまで延びている管と
を更に備える請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第1内側カニューレは、前記カフの近傍の装着者の気管部分から流体を取除くための管を更に備え、該管は、該第1内側カニューレが前記外側カニューレ内に装着された時、前記開口の該カフに最も近い点に近接する管口を有する請求項12に記載の装置。
【請求項14】
第1端と第2端を有する外側カニューレと、
該外側カニューレの該第1端と第2端の間の本体に設けられた開口と、
該外側カニューレに挿入するのに適合したサイズの内側カニューレと
を備え、
該内側カニューレは、該内側カニューレが該外側カニューレ内で適切な方向に向いている時は前記開口に近接する弾力性の領域を有し、該内側カニューレは更に、該内側カニューレと連動する弁と、該内側カニューレが該外側カニューレ内で適切な方向に向いている時は該内側カニューレと該外側カニューレの間の通路を提供する、該弾力性の領域と該弁の間の領域とを有する気管切開管装置。
【請求項15】
前記外側カニューレは、第1端と、第2端と、該第1端と第2端の間の第3領域とを有するスリーブによって形成された膨張可能なカフであって、少なくとも該スリーブの該第1端が該外側カニューレと該スリーブの該第3領域との間に位置するように該スリーブは該外側カニューレの周りに配置されるカフと、
該カフを膨張させる時、膨張させる流体を該カフに導入するために、また該カフを収縮させる時、該カフから膨張流体を取除くために前記外側カニューレの該第1端から該カフまで延びている管と
を更に備える請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記外側カニューレの外端上に設けられた第1結合具と、前記内側カニューレの外端上に設けられた第2結合具とを更に備え、
該第1結合具と第2結合具のうち一方は、該内側カニューレが該外側カニューレに挿入される時、該内側カニューレを該外側カニューレに対して所定の方向に導くための1つ以上の面を備え、該第1結合具と第2結合具のうち他方は、該内側カニューレを該外側カニューレに対して該所定の方向に導くための該1つ以上の面と協働する協働面を備える請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記外側カニューレは、第1端と、第2端と、該第1端と第2端の間の第3領域とを有するスリーブによって形成された膨張可能なカフであって、少なくとも該スリーブの該第1端が該外側カニューレと該スリーブの該第3領域との間に位置するように該スリーブは該外側カニューレの周りに配置されるカフと、
該カフを膨張させる時、膨張させる流体を該カフに導入するために、また該カフを収縮させる時、該カフから膨張流体を取除くために前記外側カニューレの該第1端から該カフまで延びている管と
を更に備える請求項15に記載の装置。
【請求項18】
外側カニューレと、
該外側カニューレに挿入するのに適合したサイズの内側カニューレと、
該外側カニューレの外端上に設けられた第1結合具と、
該内側カニューレの外端上に設けられた第2結合具と
を備え、
該第1結合具と第2結合具のうち一方は、該内側カニューレが該外側カニューレに挿入される時、該内側カニューレを該外側カニューレに対して所定の方向に導くための1つ以上の面を備え、該第1結合具と第2結合具のうち他方は、該内側カニューレを該外側カニューレに対して該所定の方向に導くための該1つ以上の面と協働する協働面を備える気管切開管装置。
【請求項19】
前記外側カニューレは、第1端と、第2端と、該第1端と第2端の間の第3領域とを有するスリーブによって形成された膨張可能なカフであって、少なくとも該スリーブの該第1端が該外側カニューレと該スリーブの該第3領域との間に位置するように該スリーブは該外側カニューレの周りに配置されるカフと、
該カフを膨張させる時、膨張させる流体を該カフに導入するために、また該カフを収縮させる時、該カフから膨張流体を取除くために前記外側カニューレの第1端から該カフまで延びている管と
を更に備える請求項18に記載の装置。
【請求項20】
気管切開管であって、
第1端と、第2端と、該第1端と第2端の間の第3領域とを有するスリーブによって形成された膨張可能なカフであって、少なくとも該スリーブの該第1端が該気管切開管と該スリーブの該第3領域との間に位置するように該スリーブは該気管切開管の周りに配置されるカフと、
該カフを膨張させる時、膨張させる流体を該カフに導入するために、また該カフを収縮させる時、該カフから膨張流体を取除くために該気管切開管の第1端から該カフに延びている管と
を備える気管切開管。
【請求項21】
前記スリーブの該第1端と第2端とは両方が、前記気管切開管と該スリーブの該第3領域との間に位置する請求項20に記載の気管切開管。
【請求項22】
第1端と第2端を有する外側カニューレと、
該外側カニューレの該第1端と第2端の間の本体に設けられた開口と、
該開口と該第2端の間において該外側カニューレ上に形成された膨張可能なカフと、
該カフを膨張させる時、膨張させる流体を該カフに導入するために、また該カフを収縮させる時、該カフから膨張流体を取除くために、該第1端から該カフまで延びている第1管と、
該外側カニューレに挿入するのに適合したサイズの内側カニューレと
を備え、
該内側カニューレは、前記カフの近傍の装着者の気管部分から流体を取除くための第2の管を備え、該第2の管は、該内側カニューレが前記外側カニューレ内に装着された時、前記開口の該カフに最も近い点に近接する管口を有する気管切開管装置。
【請求項23】
外側カニューレと、
該外側カニューレに挿入するのに適合したサイズの内側カニューレと、
該外側カニューレと該内側カニューレのうち一方の外端上に設けられ、係合面を有する少なくとも1つのタブと、
該外側カニューレと該内側カニューレのうち他方の外端上に設けられ、該少なくとも1つのタブによって係合される少なくとも1つの結合具と
を備え、
該少なくとも1つの結合具は、該係合面と協働する部分と、該少なくとも1つのタブの一部を受容し、該内側カニューレを該外側カニューレに対して所定の方向に向けるための切欠き部とを備える気管切開管装置。
【請求項24】
前記少なくとも1つのタブは、前記外側カニューレと内側カニューレの前記一方に可撓性をもって形成または装着されている請求項23に記載の装置。
【請求項25】
気管切開管であって、
膨張可能なカフと、
該カフを膨張させる時、膨張させる流体を該カフに導入するために、また該カフを収縮させる時、該カフから膨張流体を取除くために該気管切開管の第1端から該カフに延びている管と、
該カフに近接した該気管切開管の側壁を貫通する少なくとも1つの開口であって、該気管切開管内から該少なくとも1つの開口を通って該気管切開管から出る気体の流れを可能にする開口と
を備える気管切開管。
【請求項26】
前記開口と前記カフとの距離が、約0.285インチ(約7.2mm)未満である請求項25に記載の気管切開管。

【図1】
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【図2】
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【図2a】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−110735(P2012−110735A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−10128(P2012−10128)
【出願日】平成24年1月20日(2012.1.20)
【分割の表示】特願2006−349709(P2006−349709)の分割
【原出願日】平成18年12月26日(2006.12.26)
【出願人】(500296262)ハンザ メディカル プロダクツ インコーポレイテッド (3)