外科手術用リーマー組立体
【目的】 外科手術用リーマー組立体に関し、偏平リーマーのカット角度又はカット位置が調整自在であるような外科手術用リーマー組立体を実現する。
【構成】 ベースサポートと、偏平リーマーと、アダプタ、とを有する骨面の偏平化のための外科手術用リーマー組立体において、第2アダプタ面及び対応する支持用偏平面は、その間にピボット手段を包含し、偏平リーマーは、カット面の穴形成を提供するようにピボット手段の周りを揺動し得る。
【構成】 ベースサポートと、偏平リーマーと、アダプタ、とを有する骨面の偏平化のための外科手術用リーマー組立体において、第2アダプタ面及び対応する支持用偏平面は、その間にピボット手段を包含し、偏平リーマーは、カット面の穴形成を提供するようにピボット手段の周りを揺動し得る。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外科手術用リーマー組立体に関し、更に詳細には、偏平骨面をカットするために用いられるリーマー組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】整形外科の分野においては、骨の偏平面の穴形成(reaming )あるいはそのカット(cutting )のために偏平リーマーが用いられることがよく知られている。そのような偏平リーマーの1つは、襟状の大腿の股関節部の人工器官の延長カラー部の下面と合致するように大腿骨の距形の骨に穴形成するために用いられる。そのような偏平リーマーは、カット面43から突出するピン41を具えた距形の骨40を示す、バーチン(Bertin )らの米国特許第5,019,108号の第7図に示されている。ピン41は、ピボットとして機能する(第6図の)やすり状部30の穴35に直接嵌合される。従って、ピン41周りの面43の揺動は、大腿骨を平滑化させ、股関節部インプラント10のカラー17の偏平下面18に適合するように接触する偏平骨が得られる。
【0003】グリムス(Grimes )の米国特許第4,998,937号には、別の偏平リーマーが開示されている。第9図は、骨の偏平面の穴形成のために突出ピン93の上に直接適合する偏平リーマー97を示している。第10図は、偏平面をカットするためにバレル15の開口部に挿入され、そこから延びる一体ポスト103を有する代替的な偏平化ツール99を示している。
【0004】上記引用例においては、偏平な穴形成面は、支持面の穴に嵌合するためにそこから突出する揺動ポストを有するか、あるいは突出するポストの上に直接適合するための穴を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、偏平リーマーのカット角度及び位置が調整自在であるような偏平骨面をカットするための外科手術用リーマー組立体を提供することにある。本発明の別の目的は、整合する揺動面の高さより下で偏平面をカットする外科手術用リーマー組立体を提供することにある。
【0006】本発明の更に別の目的は、偏平リーマーとベースサポートとの間の位置決めのためのアダプタを提供することにある。本発明の他の目的は、ベースサポートの中心に近い偏平面の角度と異なる角度で偏平面の穴形成することを可能ならしめるアダプタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、偏平骨面をカットするためのリーマー組立体を提供する。外科手術用リーマー組立体は、偏平リーマーのカット角度やレベルの調整を可能ならしめる。この調整は、偏平リーマー器具のベースサポート間に位置決めされるアダプタを用いることによって有益的に提供される。
【0008】
【実施例】図1乃至図5は、本発明の外科手術用リーマー組立体の特に有益的な一実施例を示し、他方、図6乃至図11は、本発明の別の有益的な実施例を示す。本発明は、襟状の大腿の股関節部の人工器官の延長カラー部の平坦な下面と整合する偏平骨面を形成するための外科手術用リーマー組立体に関連して記載される。しかしながら、本発明の原理が適当な偏平骨面を平滑化する外科手術用リーマー組立体に適用自在である、ということが理解されよう。
【0009】図1〜5の実施例は、外科手術用リーマー組立体1を示す。組立体1は、リーマー30及びサポート10の間における位置決めのためにアダプタ50、偏平リーマー30、及びベースサポート10を有する。図示のように、ベースサポート10は、図1に示す大腿骨7の凹所8を形成するためのやすり状カッターになり得る。図1のベースサポート10は、大腿骨7に位置決めされる。対応する襟状の大腿の股関節部の人工器官(図示せず)のカラーの平坦な下面と整合する平らな偏平骨面9を提供するために、大腿骨7をカット又は穴形成することが望ましい。
【0010】ベースサポート10は、参照軸線Aに対して第1角度3を有する概ね平坦な偏平面11を有する。図示のような参照軸線Aは、細長ベースサポートの主軸であり得る。偏平面11の第1角度3は、外科処理のために暫定的に用いる解放自在のやすり状ハンドル及び/又は錐状体又は頸状体のような他の対応する(図示しない)器具と整合するように設計・配置され得る。ウエブ・ジェイアール(Webb Jr.)らの米国特許第4,921,493号は、解放自在のやすり状ハンドルの一例を示し、他方、ラゼリ(Lazzeri)らの米国特許第4,963,155号は、やすり状カッターを具えた暫定的な頸状体又は錐状体の一例を示す。両特許は、参考のために本明細書で取りあげられている。
【0011】偏平リーマー30は、参照軸線Aに対して第2角度5を有するカット面31を有する。カット面31は、カット面31に平行な対応する平坦な偏平骨面9をカットするために用いられる。第2角度5は、第1角度3と異なる。第1角度は、参照軸線に対して約60度であり、他方、第2角度は、参照軸線に対して約45度であり得る。偏平リーマー30は、第2角度5を有する支持用偏平面32を有する。
【0012】アダプタ50は、ベースサポート10の概ね平坦な偏平面11と整合し且つそれと連結するための第1角度3を有する第1アダプタ面51を有する。アダプタ50は、偏平リーマー30の支持用偏平面32と整合するための第2角度5を有する第2アダプタ面52を有する。第2アダプタ面52及び対応する支持用偏平面32は、カット面の穴形成を提供するためにピボット機構の周りを偏平リーマー30が揺動することを可能ならしめるためその間にピボット機構を有する。
【0013】ピボット機構は、偏平リーマー30の支持用偏平面32から実質的に垂直に延びるピボットピン33を有し、第2アダプタ面52は、偏平リーマー30のピボットピン33を受容するためにピボット凹所53を有する。偏平リーマー30は、そこから延びる細長ハンドル35を有する。ハンドル35は、その上に拡大ノブ37を有し得る。更に、それを貫通するクロスロッド(図示せず)を受容するために、ハンドル35には貫通穴38が穿設され得る。このようなクロスロッドは、偏平リーマーと共に用いることが知られている。
【0014】カット面31は、支持用偏平面32から延びており、且つ連結部36によって支持用偏平面32と連結され、これにより、カット面31は、支持用偏平面32と平行であるが、それと同一面の上にはない。カット面31は、リーマー30とアダプタ50とベースサポート10とが組立てられたとき、ベースサポート10の近似偏平面11より低い。連結部36は、アダプタ50及びベースサポート10の周りを揺動するために充分なクリアランスを提供するためにピボットピン33から横方向に離設される。偏平リーマー30のカット面31は、その上にカット歯34を有する。
【0015】ベースサポート10は、近似偏平面11より下に位置するベースサポート10の周りに延長突起面12を有する。突起面12は、立壁16によって近似偏平面11から分離されている。突起面12は、第2角度5を有する。偏平リーマー30のカット面31は、第2角度5を有するカット面を介して偏平カットを提供するために、図1に示すように、偏平リーマー30とアダプタ50とベースサポート10とが組立てられるときに、突起面12と実質的同一の面の上にある。
【0016】アダプタ50及びベースサポート10は、解除自在に組立られ、これにより、アダプタ50は、ベースサポート10に対して回転しない。ベースサポート10の近似偏平面11は、アダプタ面から延びる対応の位置決めピン54を受容するための位置決め凹所13を有する。位置決め凹所13内の位置決めピン54の回転を防止するため、近似偏平面11から延びる止め部14が設けられる。止め部14は、位置決め凹所13から離設される。従って、アダプタ面51は、ベースサポート10の止め部を受容するために対応する止め部受容部55を有する。凹所13に対するピン54の離隔的な相互連結及び止め部受容部55に対する止め部14の離隔的な相互連結は、アダプタ50及びベースサポート10の間の回転を防止する。
【0017】ベースサポート10上にアダプタ50を解除自在に固定するために、止め部14には、付勢ボールプランジャ56を受容するための溝15が設けられる。図3に示すように、2つのボールプランジャ56が対向配置される。ボールプランジャ56は、アダプタ50から止め部受容部55へ延びるように付勢され、従って、アダプタ50をベースサポート10上に解除自在に保持するためにアダプタ50がベースサポート10に組み付けられる場合に止め部14の溝15内へ延びるように付勢されている。付勢ボールプランジャ56は連結バネ57によって各々付勢され、これにより、ベースサポート10からアダプタ50を取り除くための分離力の付与に基づいて、あるいはベースサポート10にアダプタ50を連結するための連結力の付与に基づいてボールプランジャ56が止め部14を横切るので、ボールプランジャ56が圧縮されてアダプタ内に引っ込む。各ボールプランジャに連結されるバネ57は、アダプタ50の貫通穴59に位置決めされるネジ付きスタッド58に取着される。
【0018】図6〜11は、偏平リーマー30及びアダプタ50の別の実施例を示す。この実施例において、アダプタ50及び偏平リーマー30の間のピボット機構は、アダプタ50の第2アダプタ面52から実質的に垂直に延びるピボットピン63を有する。偏平リーマー30の支持用偏平面32は、アダプタ50の受容ピボットピン63のための対応するピボット凹所43を有する。
【0019】偏平リーマー30のピボット凹所43は、アダプタピボットピン63がピボット凹所43を横から貫通するのを可能ならしめる横開口44を有する。アダプタピボットピン63は、その上に拡大円形頭部64を具えたポスト部65を有する。ピボット凹所43の横開口44は、保持プラットフォーム45のスロット46に延びる。また、横開口44は、スロット46の上の拡大開口47に延びる。従って、ピボットピン63のポスト部65は、保持プラットフォーム45のスロット46を貫通し、他方、拡大頭部64は、保持プラットフォーム45の上の拡大開口47を貫通し得る。拡大頭部64は、保持プラットフォーム45のスロット46より大きく、従って、拡大頭部64は、スロット46から抜け得ない。アダプタピボットピン63は、ピボット凹所43内に長手方向に保持され、且つピボット凹所43に対するピボットピン63の挿入及びピボットピン63のピボット凹所43からの除去のために横開口44を通したピボットピン63の横方向摺動を必要とする。
【0020】スロット46は、横開口44から反対方向に配設される狭幅通路48の端部の拡大円形端部49及び狭幅通路48を有するキー穴状に形成され得る。ピボットピン63のポスト部65は、図11に示すように、2つの平行部66を具えた実質的円形断面を有する。従って、狭幅通路48は、狭幅通路48に整列する平行部66によってピボットピン63のポスト部65が揺動的又は非揺動的に貫通するのを可能ならしめる。スロット46の拡大円形端部49は、ポスト部65がスロット46の端部49に位置されるときにポスト部65が揺動するのを可能ならしめる。
【0021】本発明に従い、図1〜5又は図6〜11の実施例の偏平リーマー30は、偏平リーマーの垂直なピボット配置と整合するように近似偏平面のピボット機能を適当に修正することにより、あるいは、偏平リーマーの支持用偏平面と等しい角度にされるべきベースサポートの近似偏平面を適当に修正することにより、その間にアダプタを必要とすることなく(図示しない)ベースサポートと直接整合する、ということに留意されたい。これにより、対応支持用偏平面及び近似偏平面の対応支持用偏平面の下側の高さ位置の偏平リーマーのカット面によって偏平面はカットされ得る。そのような外科手術用リーマー組立体は、偏平カットの角度を調整するのではなく、偏平カットの位置の調整を提供する、ということに留意されたい。もし、偏平カットの角度調整あるいは偏平カットの位置及び角度の調整が望まれるのであれば、アダプタは、上記のように用いられよう。
【0022】外科手術用リーマー組立体は、外科器具に適した適当な材料で形成され得る、ということに留意されたい。骨の外科的カットツールとしての特に有益的な材料は、それに限定されるものではないが、ステンレススチールである。構成要素の製造のため、適当な製造方法が用いられ得る。本発明が特に有益的な実施例によって記載されているが、本発明の範囲を逸脱することなく当業者によって変更が為され得る。本発明の上記特徴及び目的は、添付図面を参照することにより当業者には明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、大腿部に用いられた本発明の外科手術用リーマー組立体の側面図である。
【図2】図2は、偏平リーマー、アダプタ、及びベースサポートを有する図1の外科手術用リーマー組立体の分解斜視図である。
【図3】図3は、図2のアダプタの部分的に断面した底面図である。
【図4】図4は、図2のアダプタの後面図である。
【図5】図5は、図2の偏平リーマーの底面図である。
【図6】図6は、本発明の偏平リーマー及びアダプタの別の実施態様の側面図である。
【図7】図7は、図10の7−7線に沿って断面した図6R>6の偏平リーマーの部分断面図である。
【図8】図8は、図6のアダプタの側面図である。
【図9】図9は、図7のように部分的に断面した偏平リーマーを具えた図7の偏平リーマーに位置決めされた図8R>8のアダプタの側面図である。
【図10】図10は、図6の偏平リーマーの底面図である。
【図11】図11は、図8の11−11線に沿って断面した、アダプタの揺動ピンのポスト部分の断面図である。
【符号の説明】
7…大腿骨
10…ベースサポート
30…偏平リーマー
31…カット面
33…ピボットピン
50…アダプタ
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外科手術用リーマー組立体に関し、更に詳細には、偏平骨面をカットするために用いられるリーマー組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】整形外科の分野においては、骨の偏平面の穴形成(reaming )あるいはそのカット(cutting )のために偏平リーマーが用いられることがよく知られている。そのような偏平リーマーの1つは、襟状の大腿の股関節部の人工器官の延長カラー部の下面と合致するように大腿骨の距形の骨に穴形成するために用いられる。そのような偏平リーマーは、カット面43から突出するピン41を具えた距形の骨40を示す、バーチン(Bertin )らの米国特許第5,019,108号の第7図に示されている。ピン41は、ピボットとして機能する(第6図の)やすり状部30の穴35に直接嵌合される。従って、ピン41周りの面43の揺動は、大腿骨を平滑化させ、股関節部インプラント10のカラー17の偏平下面18に適合するように接触する偏平骨が得られる。
【0003】グリムス(Grimes )の米国特許第4,998,937号には、別の偏平リーマーが開示されている。第9図は、骨の偏平面の穴形成のために突出ピン93の上に直接適合する偏平リーマー97を示している。第10図は、偏平面をカットするためにバレル15の開口部に挿入され、そこから延びる一体ポスト103を有する代替的な偏平化ツール99を示している。
【0004】上記引用例においては、偏平な穴形成面は、支持面の穴に嵌合するためにそこから突出する揺動ポストを有するか、あるいは突出するポストの上に直接適合するための穴を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、偏平リーマーのカット角度及び位置が調整自在であるような偏平骨面をカットするための外科手術用リーマー組立体を提供することにある。本発明の別の目的は、整合する揺動面の高さより下で偏平面をカットする外科手術用リーマー組立体を提供することにある。
【0006】本発明の更に別の目的は、偏平リーマーとベースサポートとの間の位置決めのためのアダプタを提供することにある。本発明の他の目的は、ベースサポートの中心に近い偏平面の角度と異なる角度で偏平面の穴形成することを可能ならしめるアダプタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、偏平骨面をカットするためのリーマー組立体を提供する。外科手術用リーマー組立体は、偏平リーマーのカット角度やレベルの調整を可能ならしめる。この調整は、偏平リーマー器具のベースサポート間に位置決めされるアダプタを用いることによって有益的に提供される。
【0008】
【実施例】図1乃至図5は、本発明の外科手術用リーマー組立体の特に有益的な一実施例を示し、他方、図6乃至図11は、本発明の別の有益的な実施例を示す。本発明は、襟状の大腿の股関節部の人工器官の延長カラー部の平坦な下面と整合する偏平骨面を形成するための外科手術用リーマー組立体に関連して記載される。しかしながら、本発明の原理が適当な偏平骨面を平滑化する外科手術用リーマー組立体に適用自在である、ということが理解されよう。
【0009】図1〜5の実施例は、外科手術用リーマー組立体1を示す。組立体1は、リーマー30及びサポート10の間における位置決めのためにアダプタ50、偏平リーマー30、及びベースサポート10を有する。図示のように、ベースサポート10は、図1に示す大腿骨7の凹所8を形成するためのやすり状カッターになり得る。図1のベースサポート10は、大腿骨7に位置決めされる。対応する襟状の大腿の股関節部の人工器官(図示せず)のカラーの平坦な下面と整合する平らな偏平骨面9を提供するために、大腿骨7をカット又は穴形成することが望ましい。
【0010】ベースサポート10は、参照軸線Aに対して第1角度3を有する概ね平坦な偏平面11を有する。図示のような参照軸線Aは、細長ベースサポートの主軸であり得る。偏平面11の第1角度3は、外科処理のために暫定的に用いる解放自在のやすり状ハンドル及び/又は錐状体又は頸状体のような他の対応する(図示しない)器具と整合するように設計・配置され得る。ウエブ・ジェイアール(Webb Jr.)らの米国特許第4,921,493号は、解放自在のやすり状ハンドルの一例を示し、他方、ラゼリ(Lazzeri)らの米国特許第4,963,155号は、やすり状カッターを具えた暫定的な頸状体又は錐状体の一例を示す。両特許は、参考のために本明細書で取りあげられている。
【0011】偏平リーマー30は、参照軸線Aに対して第2角度5を有するカット面31を有する。カット面31は、カット面31に平行な対応する平坦な偏平骨面9をカットするために用いられる。第2角度5は、第1角度3と異なる。第1角度は、参照軸線に対して約60度であり、他方、第2角度は、参照軸線に対して約45度であり得る。偏平リーマー30は、第2角度5を有する支持用偏平面32を有する。
【0012】アダプタ50は、ベースサポート10の概ね平坦な偏平面11と整合し且つそれと連結するための第1角度3を有する第1アダプタ面51を有する。アダプタ50は、偏平リーマー30の支持用偏平面32と整合するための第2角度5を有する第2アダプタ面52を有する。第2アダプタ面52及び対応する支持用偏平面32は、カット面の穴形成を提供するためにピボット機構の周りを偏平リーマー30が揺動することを可能ならしめるためその間にピボット機構を有する。
【0013】ピボット機構は、偏平リーマー30の支持用偏平面32から実質的に垂直に延びるピボットピン33を有し、第2アダプタ面52は、偏平リーマー30のピボットピン33を受容するためにピボット凹所53を有する。偏平リーマー30は、そこから延びる細長ハンドル35を有する。ハンドル35は、その上に拡大ノブ37を有し得る。更に、それを貫通するクロスロッド(図示せず)を受容するために、ハンドル35には貫通穴38が穿設され得る。このようなクロスロッドは、偏平リーマーと共に用いることが知られている。
【0014】カット面31は、支持用偏平面32から延びており、且つ連結部36によって支持用偏平面32と連結され、これにより、カット面31は、支持用偏平面32と平行であるが、それと同一面の上にはない。カット面31は、リーマー30とアダプタ50とベースサポート10とが組立てられたとき、ベースサポート10の近似偏平面11より低い。連結部36は、アダプタ50及びベースサポート10の周りを揺動するために充分なクリアランスを提供するためにピボットピン33から横方向に離設される。偏平リーマー30のカット面31は、その上にカット歯34を有する。
【0015】ベースサポート10は、近似偏平面11より下に位置するベースサポート10の周りに延長突起面12を有する。突起面12は、立壁16によって近似偏平面11から分離されている。突起面12は、第2角度5を有する。偏平リーマー30のカット面31は、第2角度5を有するカット面を介して偏平カットを提供するために、図1に示すように、偏平リーマー30とアダプタ50とベースサポート10とが組立てられるときに、突起面12と実質的同一の面の上にある。
【0016】アダプタ50及びベースサポート10は、解除自在に組立られ、これにより、アダプタ50は、ベースサポート10に対して回転しない。ベースサポート10の近似偏平面11は、アダプタ面から延びる対応の位置決めピン54を受容するための位置決め凹所13を有する。位置決め凹所13内の位置決めピン54の回転を防止するため、近似偏平面11から延びる止め部14が設けられる。止め部14は、位置決め凹所13から離設される。従って、アダプタ面51は、ベースサポート10の止め部を受容するために対応する止め部受容部55を有する。凹所13に対するピン54の離隔的な相互連結及び止め部受容部55に対する止め部14の離隔的な相互連結は、アダプタ50及びベースサポート10の間の回転を防止する。
【0017】ベースサポート10上にアダプタ50を解除自在に固定するために、止め部14には、付勢ボールプランジャ56を受容するための溝15が設けられる。図3に示すように、2つのボールプランジャ56が対向配置される。ボールプランジャ56は、アダプタ50から止め部受容部55へ延びるように付勢され、従って、アダプタ50をベースサポート10上に解除自在に保持するためにアダプタ50がベースサポート10に組み付けられる場合に止め部14の溝15内へ延びるように付勢されている。付勢ボールプランジャ56は連結バネ57によって各々付勢され、これにより、ベースサポート10からアダプタ50を取り除くための分離力の付与に基づいて、あるいはベースサポート10にアダプタ50を連結するための連結力の付与に基づいてボールプランジャ56が止め部14を横切るので、ボールプランジャ56が圧縮されてアダプタ内に引っ込む。各ボールプランジャに連結されるバネ57は、アダプタ50の貫通穴59に位置決めされるネジ付きスタッド58に取着される。
【0018】図6〜11は、偏平リーマー30及びアダプタ50の別の実施例を示す。この実施例において、アダプタ50及び偏平リーマー30の間のピボット機構は、アダプタ50の第2アダプタ面52から実質的に垂直に延びるピボットピン63を有する。偏平リーマー30の支持用偏平面32は、アダプタ50の受容ピボットピン63のための対応するピボット凹所43を有する。
【0019】偏平リーマー30のピボット凹所43は、アダプタピボットピン63がピボット凹所43を横から貫通するのを可能ならしめる横開口44を有する。アダプタピボットピン63は、その上に拡大円形頭部64を具えたポスト部65を有する。ピボット凹所43の横開口44は、保持プラットフォーム45のスロット46に延びる。また、横開口44は、スロット46の上の拡大開口47に延びる。従って、ピボットピン63のポスト部65は、保持プラットフォーム45のスロット46を貫通し、他方、拡大頭部64は、保持プラットフォーム45の上の拡大開口47を貫通し得る。拡大頭部64は、保持プラットフォーム45のスロット46より大きく、従って、拡大頭部64は、スロット46から抜け得ない。アダプタピボットピン63は、ピボット凹所43内に長手方向に保持され、且つピボット凹所43に対するピボットピン63の挿入及びピボットピン63のピボット凹所43からの除去のために横開口44を通したピボットピン63の横方向摺動を必要とする。
【0020】スロット46は、横開口44から反対方向に配設される狭幅通路48の端部の拡大円形端部49及び狭幅通路48を有するキー穴状に形成され得る。ピボットピン63のポスト部65は、図11に示すように、2つの平行部66を具えた実質的円形断面を有する。従って、狭幅通路48は、狭幅通路48に整列する平行部66によってピボットピン63のポスト部65が揺動的又は非揺動的に貫通するのを可能ならしめる。スロット46の拡大円形端部49は、ポスト部65がスロット46の端部49に位置されるときにポスト部65が揺動するのを可能ならしめる。
【0021】本発明に従い、図1〜5又は図6〜11の実施例の偏平リーマー30は、偏平リーマーの垂直なピボット配置と整合するように近似偏平面のピボット機能を適当に修正することにより、あるいは、偏平リーマーの支持用偏平面と等しい角度にされるべきベースサポートの近似偏平面を適当に修正することにより、その間にアダプタを必要とすることなく(図示しない)ベースサポートと直接整合する、ということに留意されたい。これにより、対応支持用偏平面及び近似偏平面の対応支持用偏平面の下側の高さ位置の偏平リーマーのカット面によって偏平面はカットされ得る。そのような外科手術用リーマー組立体は、偏平カットの角度を調整するのではなく、偏平カットの位置の調整を提供する、ということに留意されたい。もし、偏平カットの角度調整あるいは偏平カットの位置及び角度の調整が望まれるのであれば、アダプタは、上記のように用いられよう。
【0022】外科手術用リーマー組立体は、外科器具に適した適当な材料で形成され得る、ということに留意されたい。骨の外科的カットツールとしての特に有益的な材料は、それに限定されるものではないが、ステンレススチールである。構成要素の製造のため、適当な製造方法が用いられ得る。本発明が特に有益的な実施例によって記載されているが、本発明の範囲を逸脱することなく当業者によって変更が為され得る。本発明の上記特徴及び目的は、添付図面を参照することにより当業者には明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、大腿部に用いられた本発明の外科手術用リーマー組立体の側面図である。
【図2】図2は、偏平リーマー、アダプタ、及びベースサポートを有する図1の外科手術用リーマー組立体の分解斜視図である。
【図3】図3は、図2のアダプタの部分的に断面した底面図である。
【図4】図4は、図2のアダプタの後面図である。
【図5】図5は、図2の偏平リーマーの底面図である。
【図6】図6は、本発明の偏平リーマー及びアダプタの別の実施態様の側面図である。
【図7】図7は、図10の7−7線に沿って断面した図6R>6の偏平リーマーの部分断面図である。
【図8】図8は、図6のアダプタの側面図である。
【図9】図9は、図7のように部分的に断面した偏平リーマーを具えた図7の偏平リーマーに位置決めされた図8R>8のアダプタの側面図である。
【図10】図10は、図6の偏平リーマーの底面図である。
【図11】図11は、図8の11−11線に沿って断面した、アダプタの揺動ピンのポスト部分の断面図である。
【符号の説明】
7…大腿骨
10…ベースサポート
30…偏平リーマー
31…カット面
33…ピボットピン
50…アダプタ
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (a)参照軸線と参照軸線に対して第1角度を有する近似偏平面とを有するベースサポートと、(b)参照軸線に対して、第1角度と異なる第2角度を有するカット面と、第2角度を有しカット面に連結される支持用偏平面、とを有する偏平リーマーと、(c)ベースサポートの近似偏平面と整合し且つそれに連結するために第1角度を有する第1アダプタ面と、偏平リーマーの支持用偏平面と整合するために第2角度を有する第2アダプタ面と、とを有し、偏平リーマー及びベースサポートの間の位置決めを行うアダプタ、とを有する骨面の偏平化のための外科手術用リーマー組立体において、第2アダプタ面及び対応する支持用偏平面は、その間にピボット手段を包含し、偏平リーマーは、カット面の穴形成を提供するようにピボット手段の周りを揺動し得ることを特徴とする外科手術用リーマー組立体。
【請求項2】 上記ピボット手段は、偏平リーマーの支持用偏平面から実質的に垂直に延びるピボットピンを有し、第2アダプタ面は、偏平リーマーのピボットピンを受容するためのピボット凹所を有することを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項3】 上記ピボット手段は、アダプタの第2アダプタ面から実質的に垂直に延びるピボットピンを有し、偏平リーマーの支持用偏平面は、アダプタのピボットピンを受容するためにピボット凹所を有することを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項4】 上記ピボットピンは、偏平リーマーの支持用偏平面及びアダプタの第2アダプタ面のいずれか一方から垂直に延びるピボットピンを有し、2つの面のその他方は、ピボットピンを受容するためにピボット凹所を有することを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項5】 上記カット面は、その上にカット歯を有することを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項6】 上記偏平リーマーは、そこから延びる細長ハンドルを有することを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項7】 上記カット面は、支持用偏平面から延び、且つ連結部によって支持用偏平面に連結されており、また、支持用偏平面と同一の面にはないがそれと平行であることを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項8】 上記ベースサポートは、近似偏平面の下のベースサポートの周りの延長突起面を有し、該突起面は、第2角度を有し、偏平リーマーのカット面は、ベースサポートとアダプタと偏平リーマーとを組立てた際に、該突起面と実質的に同一の面上にあることを特徴とする請求項7に記載の組立体。
【請求項9】 上記連結部は、ピボットピンから横方向に離隔されていることを特徴とする請求項7に記載の組立体。
【請求項10】 上記第1角度は、概ね60度であり、上記第2角度は、概ね45度であることを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項11】 上記アダプタ及びベースサポートの間には、第1非回転手段が更に設けられることを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項12】 上記アダプタは、ベースサポートに解除自在に連結され、ベースサポートの近似偏平面は、位置決め凹所を有し、アダプタは、第1アダプタ面から延びる対応する位置決めピンを有することを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項13】 上記アダプタ及びベースサポートの間には、第2非回転手段が更に設けられることを特徴とする請求項12に記載の組立体。
【請求項14】 上記第2非回転手段は、近似偏平面から延びる止め部を有し、該止め部は、位置決め凹所から離設され、第1アダプタ面は、該止め部を受容するために対応する止め部受容部を有することを特徴とする請求項13に記載の組立体。
【請求項15】 上記止め部は、溝を有し、アダプタはボールプランジャ手段を有し、該ボールプランジャ手段は、アダプタをベースサポート上に解除自在に保持するためにアダプタがベースサポートに組み付けられる際に、アダプタから止め部受容部及び止め部の溝に延びるように付勢されていることを特徴とする請求項14に記載の組立体。
【請求項16】 上記ボールプランジャ手段は、バネ付勢されており、ベースサポートからアダプタを取り除くための分離力の付与に基づいて、あるいはベースサポートにアダプタを連結するための連結力を付与に基づいてボールプランジャが止め部を横切るので、圧縮されてアダプタ内に引っ込むことを特徴とする請求項15に記載の組立体。
【請求項17】 上記偏平リーマーのピボット凹所は、横開口を有し、アダプタピボットピンは、ピボット凹所を横方向から貫通し得ることを特徴とする請求項3に記載の組立体。
【請求項18】 上記アダプタピボットピンは、拡大頭部を具えたポスト部を有し、偏平リーマーのピボット凹所の横開口は、拡大開口を具えた保持プラットフォームの拡大開口より下側のスロットに延び、アダプタピボットピンのポスト部は、保持プラットフォームのスロットを貫通でき、拡大頭部は、保持プラットフォームの上側の拡大開口を貫通でき、拡大頭部は、スロットから脱落し得ないように保持プラットフォームのスロットより大きく、アダプタピボットピンは、偏平リーマーのピボット凹所内で長手方向に保持され、ピボットピンは、ピボット凹所に対する挿脱のために横開口を通って横方向に摺動移動し得ることを特徴とする請求項17に記載の組立体。
【請求項19】 上記スロットは、狭幅通路と横開口から反対側に位置された狭幅通路の端の拡大円形端部とを有するキー穴状スロットであり、ピボットピンのポスト部は、2つの対向する平行部を具えた実質的に円形の断面を有し、該通路は、通路に整合するポスト部の平行部に対して非回転又は非揺動的に貫通するのを可能ならしめ、スロットの拡大円形端部は、その中でポスト部が揺動するのを可能ならしめることを特徴とする請求項18に記載の組立体。
【請求項20】 上記ピボット凹所は、ピボットポストがピボット凹所を横方向に貫通するのを可能ならしめる横開口を有することを特徴とする請求項4に記載の組立体。
【請求項21】 上記ピボットピンは、拡大頭部を具えたポスト部を有し、ピボット凹所の横開口は、拡大開口を具えた保持プラットフォームの拡大開口より下側のスロットに開口し、ピボットピンのポスト部は、保持プラットフォームのスロットを貫通でき、拡大頭部は、保持プラットフォームの隣接する拡大開口を貫通でき、拡大頭部は、スロットを長手方向に貫通し得ないように保持プラットフォームのスロットより大きく、ピボットピンは、偏平リーマーのピボット凹所内で長手方向に保持され、ピボットピンは、ピボット凹所に対する挿脱のために横開口を通って横方向に摺動移動し得ることを特徴とする請求項20に記載の組立体。
【請求項22】 (a)参照軸線と参照軸線に対して第1角度を有する近似偏平面とを有するベースサポートと、(b)参照軸線に対して、第1角度と異なる第2角度を有するカット面と、第2角度を有しカット面に連結され、そこから実質的に垂直に延びるピボットピンを有する支持用偏平面、とを有する偏平リーマーと、(c)ベースサポートの近似偏平面と整合し且つそれに連結するために第1角度を有する第1アダプタ面と、偏平リーマーの支持用偏平面と整合するために第2角度を有する第2アダプタ面、とを有し、偏平リーマー及びベースサポートの間の位置決めを行うアダプタ、とを有する骨面の偏平化のための外科手術用リーマー組立体において、第2アダプタ面は、偏平リーマーのピボットピンを受容するためにピボット凹所を有し、偏平リーマーは、カット面の穴形成を提供するためにピボットピンの周りを揺動し得ることを特徴とする外科手術用リーマー組立体。
【請求項23】 上記偏平リーマーのカット面は、リーマーとアダプタとベースサポートとを組立てた際に、ベースサポートの近似偏平面より下側であることを特徴とする請求項7に記載の組立体。
【請求項24】 (a)近似偏平面を有するベースサポートと、(b)支持用偏平面の連結されたカット面を有する偏平リーマーと、(c)ベースサポートの近似偏平面と整合し且つそれに連結するための第1アダプタ面と、偏平リーマーの支持用偏平面と整合するための第2アダプタ面、とを有し、偏平リーマー及びベースサポートの間の位置決めを行うアダプタ、とを有する骨面の偏平化のための外科手術用リーマー組立体において、第2アダプタ面及び対応する支持用偏平面は、その間にピボット手段を包含し、偏平リーマーは、カット面の穴形成を提供するようにピボット手段の周りを揺動でき、カット面、支持用偏平面から延び、且つ連結部によって支持用偏平面に連結され、カット面は、リーマーとアダプタとベースサポートとを組立てた際に、ベースサポートの近似偏平面より下側であることを特徴とする外科手術用リーマー組立体。
【請求項25】 (a)近似偏平面を有するベースサポートと、(b)ベースサポートの近似偏平面と整合するように適合される支持用偏平面に連結されたカット面を有する偏平リーマー、とを有する骨面の偏平化のための外科手術用リーマー組立体において、近似偏平面及び対応する支持用偏平面は、その間にピボット手段を包含し、偏平リーマーは、カット面の穴形成を提供するようにピボット手段の周りを揺動でき、カット面は、支持用偏平面から延び、且つ連結部によって支持用偏平面に連結され、カット面は、リーマーの機能的な組立ての際に、ベースサポートの近似偏平面より下側であることを特徴とする外科手術用リーマー組立体。
【請求項26】 ベースサポートと、偏平リーマーと、ベースサポート及び偏平リーマーの間の位置決め用のアダプタ、とを有し、偏平リーマーのカット角度又はカット位置は、該アダプタによって調整自在であることを特徴とする偏平骨面をカットするための外科手術用リーマー組立体。
【請求項27】 上記ベースサポートは、近似偏平面から延長突起面を分離する立壁を有することを特徴とする請求項8に記載の組立体。
【請求項28】 上記ベースサポートは、近似偏平面を有し、偏平リーマーのカット角度又はカット位置は、近似偏平面と同一の面上にないことを特徴とする請求項26に記載の組立体。
【請求項1】 (a)参照軸線と参照軸線に対して第1角度を有する近似偏平面とを有するベースサポートと、(b)参照軸線に対して、第1角度と異なる第2角度を有するカット面と、第2角度を有しカット面に連結される支持用偏平面、とを有する偏平リーマーと、(c)ベースサポートの近似偏平面と整合し且つそれに連結するために第1角度を有する第1アダプタ面と、偏平リーマーの支持用偏平面と整合するために第2角度を有する第2アダプタ面と、とを有し、偏平リーマー及びベースサポートの間の位置決めを行うアダプタ、とを有する骨面の偏平化のための外科手術用リーマー組立体において、第2アダプタ面及び対応する支持用偏平面は、その間にピボット手段を包含し、偏平リーマーは、カット面の穴形成を提供するようにピボット手段の周りを揺動し得ることを特徴とする外科手術用リーマー組立体。
【請求項2】 上記ピボット手段は、偏平リーマーの支持用偏平面から実質的に垂直に延びるピボットピンを有し、第2アダプタ面は、偏平リーマーのピボットピンを受容するためのピボット凹所を有することを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項3】 上記ピボット手段は、アダプタの第2アダプタ面から実質的に垂直に延びるピボットピンを有し、偏平リーマーの支持用偏平面は、アダプタのピボットピンを受容するためにピボット凹所を有することを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項4】 上記ピボットピンは、偏平リーマーの支持用偏平面及びアダプタの第2アダプタ面のいずれか一方から垂直に延びるピボットピンを有し、2つの面のその他方は、ピボットピンを受容するためにピボット凹所を有することを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項5】 上記カット面は、その上にカット歯を有することを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項6】 上記偏平リーマーは、そこから延びる細長ハンドルを有することを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項7】 上記カット面は、支持用偏平面から延び、且つ連結部によって支持用偏平面に連結されており、また、支持用偏平面と同一の面にはないがそれと平行であることを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項8】 上記ベースサポートは、近似偏平面の下のベースサポートの周りの延長突起面を有し、該突起面は、第2角度を有し、偏平リーマーのカット面は、ベースサポートとアダプタと偏平リーマーとを組立てた際に、該突起面と実質的に同一の面上にあることを特徴とする請求項7に記載の組立体。
【請求項9】 上記連結部は、ピボットピンから横方向に離隔されていることを特徴とする請求項7に記載の組立体。
【請求項10】 上記第1角度は、概ね60度であり、上記第2角度は、概ね45度であることを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項11】 上記アダプタ及びベースサポートの間には、第1非回転手段が更に設けられることを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項12】 上記アダプタは、ベースサポートに解除自在に連結され、ベースサポートの近似偏平面は、位置決め凹所を有し、アダプタは、第1アダプタ面から延びる対応する位置決めピンを有することを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項13】 上記アダプタ及びベースサポートの間には、第2非回転手段が更に設けられることを特徴とする請求項12に記載の組立体。
【請求項14】 上記第2非回転手段は、近似偏平面から延びる止め部を有し、該止め部は、位置決め凹所から離設され、第1アダプタ面は、該止め部を受容するために対応する止め部受容部を有することを特徴とする請求項13に記載の組立体。
【請求項15】 上記止め部は、溝を有し、アダプタはボールプランジャ手段を有し、該ボールプランジャ手段は、アダプタをベースサポート上に解除自在に保持するためにアダプタがベースサポートに組み付けられる際に、アダプタから止め部受容部及び止め部の溝に延びるように付勢されていることを特徴とする請求項14に記載の組立体。
【請求項16】 上記ボールプランジャ手段は、バネ付勢されており、ベースサポートからアダプタを取り除くための分離力の付与に基づいて、あるいはベースサポートにアダプタを連結するための連結力を付与に基づいてボールプランジャが止め部を横切るので、圧縮されてアダプタ内に引っ込むことを特徴とする請求項15に記載の組立体。
【請求項17】 上記偏平リーマーのピボット凹所は、横開口を有し、アダプタピボットピンは、ピボット凹所を横方向から貫通し得ることを特徴とする請求項3に記載の組立体。
【請求項18】 上記アダプタピボットピンは、拡大頭部を具えたポスト部を有し、偏平リーマーのピボット凹所の横開口は、拡大開口を具えた保持プラットフォームの拡大開口より下側のスロットに延び、アダプタピボットピンのポスト部は、保持プラットフォームのスロットを貫通でき、拡大頭部は、保持プラットフォームの上側の拡大開口を貫通でき、拡大頭部は、スロットから脱落し得ないように保持プラットフォームのスロットより大きく、アダプタピボットピンは、偏平リーマーのピボット凹所内で長手方向に保持され、ピボットピンは、ピボット凹所に対する挿脱のために横開口を通って横方向に摺動移動し得ることを特徴とする請求項17に記載の組立体。
【請求項19】 上記スロットは、狭幅通路と横開口から反対側に位置された狭幅通路の端の拡大円形端部とを有するキー穴状スロットであり、ピボットピンのポスト部は、2つの対向する平行部を具えた実質的に円形の断面を有し、該通路は、通路に整合するポスト部の平行部に対して非回転又は非揺動的に貫通するのを可能ならしめ、スロットの拡大円形端部は、その中でポスト部が揺動するのを可能ならしめることを特徴とする請求項18に記載の組立体。
【請求項20】 上記ピボット凹所は、ピボットポストがピボット凹所を横方向に貫通するのを可能ならしめる横開口を有することを特徴とする請求項4に記載の組立体。
【請求項21】 上記ピボットピンは、拡大頭部を具えたポスト部を有し、ピボット凹所の横開口は、拡大開口を具えた保持プラットフォームの拡大開口より下側のスロットに開口し、ピボットピンのポスト部は、保持プラットフォームのスロットを貫通でき、拡大頭部は、保持プラットフォームの隣接する拡大開口を貫通でき、拡大頭部は、スロットを長手方向に貫通し得ないように保持プラットフォームのスロットより大きく、ピボットピンは、偏平リーマーのピボット凹所内で長手方向に保持され、ピボットピンは、ピボット凹所に対する挿脱のために横開口を通って横方向に摺動移動し得ることを特徴とする請求項20に記載の組立体。
【請求項22】 (a)参照軸線と参照軸線に対して第1角度を有する近似偏平面とを有するベースサポートと、(b)参照軸線に対して、第1角度と異なる第2角度を有するカット面と、第2角度を有しカット面に連結され、そこから実質的に垂直に延びるピボットピンを有する支持用偏平面、とを有する偏平リーマーと、(c)ベースサポートの近似偏平面と整合し且つそれに連結するために第1角度を有する第1アダプタ面と、偏平リーマーの支持用偏平面と整合するために第2角度を有する第2アダプタ面、とを有し、偏平リーマー及びベースサポートの間の位置決めを行うアダプタ、とを有する骨面の偏平化のための外科手術用リーマー組立体において、第2アダプタ面は、偏平リーマーのピボットピンを受容するためにピボット凹所を有し、偏平リーマーは、カット面の穴形成を提供するためにピボットピンの周りを揺動し得ることを特徴とする外科手術用リーマー組立体。
【請求項23】 上記偏平リーマーのカット面は、リーマーとアダプタとベースサポートとを組立てた際に、ベースサポートの近似偏平面より下側であることを特徴とする請求項7に記載の組立体。
【請求項24】 (a)近似偏平面を有するベースサポートと、(b)支持用偏平面の連結されたカット面を有する偏平リーマーと、(c)ベースサポートの近似偏平面と整合し且つそれに連結するための第1アダプタ面と、偏平リーマーの支持用偏平面と整合するための第2アダプタ面、とを有し、偏平リーマー及びベースサポートの間の位置決めを行うアダプタ、とを有する骨面の偏平化のための外科手術用リーマー組立体において、第2アダプタ面及び対応する支持用偏平面は、その間にピボット手段を包含し、偏平リーマーは、カット面の穴形成を提供するようにピボット手段の周りを揺動でき、カット面、支持用偏平面から延び、且つ連結部によって支持用偏平面に連結され、カット面は、リーマーとアダプタとベースサポートとを組立てた際に、ベースサポートの近似偏平面より下側であることを特徴とする外科手術用リーマー組立体。
【請求項25】 (a)近似偏平面を有するベースサポートと、(b)ベースサポートの近似偏平面と整合するように適合される支持用偏平面に連結されたカット面を有する偏平リーマー、とを有する骨面の偏平化のための外科手術用リーマー組立体において、近似偏平面及び対応する支持用偏平面は、その間にピボット手段を包含し、偏平リーマーは、カット面の穴形成を提供するようにピボット手段の周りを揺動でき、カット面は、支持用偏平面から延び、且つ連結部によって支持用偏平面に連結され、カット面は、リーマーの機能的な組立ての際に、ベースサポートの近似偏平面より下側であることを特徴とする外科手術用リーマー組立体。
【請求項26】 ベースサポートと、偏平リーマーと、ベースサポート及び偏平リーマーの間の位置決め用のアダプタ、とを有し、偏平リーマーのカット角度又はカット位置は、該アダプタによって調整自在であることを特徴とする偏平骨面をカットするための外科手術用リーマー組立体。
【請求項27】 上記ベースサポートは、近似偏平面から延長突起面を分離する立壁を有することを特徴とする請求項8に記載の組立体。
【請求項28】 上記ベースサポートは、近似偏平面を有し、偏平リーマーのカット角度又はカット位置は、近似偏平面と同一の面上にないことを特徴とする請求項26に記載の組立体。
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】
【図11】
【図2】
【図6】
【図9】
【図10】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】
【図11】
【図2】
【図6】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開平5−212069
【公開日】平成5年(1993)8月24日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−298338
【出願日】平成4年(1992)11月9日
【出願人】(391015708)ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー (494)
【氏名又は名称原語表記】BRISTOL−MYERS SQUIBB COMPANY
【公開日】平成5年(1993)8月24日
【国際特許分類】
【出願日】平成4年(1992)11月9日
【出願人】(391015708)ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー (494)
【氏名又は名称原語表記】BRISTOL−MYERS SQUIBB COMPANY
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