説明

多極型モジュラジャック

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本発明は、モジュラジャックの接触子に接触する多数の接触ばねを備えた多極型モジュラジャックに関するものである。
【従来の技術】
従来より、接触ばねを8本以上有した多極型モジュラジャックが提供されており、この種の多極型モジュラジャックでは、モジュラプラグの接触子に対応する多数の接触ばねと、各接触ばねにそれぞれ外部電線を接続するための多数の端子とを電気的に接続するに際して半田を用いている。
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成では、接触ばねと端子との電気的接続に半田を用いているから、半田付けの作業に手間がかかり組立の作業性が悪いという問題があった。
本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、半田を用いることなく接触ばねと端子との電気的接続を行うようにし、もって組立の作業性を向上させ、しかも多数の端子を小形のケースに収納することができるようにした多極型モジュラジャックを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、モジュラプラグが着脱自在に挿入されるプラグ挿入口が開口したケースと、ケース内に納装されモジュラプラグの接触子に接触する8本の接触ばねを備えるモジュラインサートと各接触ばねにそれぞれ電気的に接続された接続板を装着した中基台とを具備するモジュラブロックと、ケースの底部内に納装され各接触ばねにそれぞれ外部電線を電気的に接続する8個の端子ブロックとを設け、接続板には圧接スリットを形成していて端子ブロックに突設された圧接突片を圧接スリット内に圧入し、上記ケースを、配線器具用に規格化され単位寸法の配線器具を最大3個まで取り付けることができる取付枠に取付可能な取付部をケースの両側に設けるとともに、上記取付枠に最大3個まで取付可能となるように単位寸法の配線器具の1個分に相当する寸法に設定し、上記端子ブロックを上記ケースの両側の取付部を結ぶ長手方向に1列4個ずつで2列並設し、これらの端子ブロックとプラグ挿入口の開口面との間に上記モジュラブロックを配設している。
【作用】
上記構成によれば、モジュラプラグの接触子に接触する接触ばねと外部電線を接続する端子ブロックとの電気的接続に際して接触ばねに電気的に接続した接続板を用い、端子ブロックに設けた圧接突片を接続板に設けた圧接スリットに圧入するから、接触ばねと端子ブロックとの接続に半田を用いる必要がなく、組立の作業性が向上する。
しかも、ケースとして配線器具用に規格化され単位寸法の配線器具を最大3個まで取り付けることができる取付枠に取付可能な取付部をケースの両側に有するとともに、取付枠に最大3個まで取付可能となるように単位寸法の配線器具の1個分に相当する寸法に設定されたものを用いており、プラグ挿入口の開口面と端子ブロックとの間に、両者を電気的に接続する接続板を装着した中基台を具備するモジュラブロックを配置していることによって、端子ブロックを中基台の一面に隙間なく配列することが可能になり、このケースの両側の取付部を結ぶ長手方向に1列4個ずつ並ぶ端子ブロックを2列並設できるから、一般に6極以下でしか用いられていない単位寸法の配線器具の1個分に相当する小形のケースを用いながらも、このケースの限られたスペース内に8個の端子ブロックを配列することが可能になり、外部電線を接続するための端子ブロックをケース内に備えながらも8極のモジュラジャックを構成することができる。
さらに、ケースが単位寸法の配線器具の1個分に相当する寸法に形成されていることにより、配線器具と同じ取付部材を用いることができて部材の共用化が図れるとともに、施工方法も配線器具と同様にすることができて施工性が向上するのである。その上、同じ取付枠に対して配線器具とともに取り付けることもでき、使用形態の多様化が図れるのである。
【実施例】
第1図および第2図に示すように、基本的には、ケース1内にモジュラジャック2、端子ブロック3、扉ブロック4を納装して構成される。
ケース1は、JIS規格や日本配線器具工業会規格で規格化されている大角形3個用の取付枠に最大3個まで取り付けることができる寸法に合成樹脂により形成される。すなわち、規格化された取付枠に取着できるように規格化されている配線器具と同等の取付寸法を有しているのである。このケース1は、一面が開口したボディ10と、ボディ10の開口面に被嵌されるカバー20とを結合して形成される。すなわち、ボディ10の両側縁に突設されたフランジ11に設けた組立孔12に、カバー20の両側部からボディ10に向かって突設された組立脚21を挿入し、組立脚21の先端部に設けたフック22を組立孔12の周縁に係止することにより、ボディ10とカバー20とが結合されるのである。ボディ10の内部は、第1図中の下半部が仕切壁13に仕切られており、4区画ずつ2列で合計8区画の端子収納室14が形成されている。
カバー20はボディ10との結合方向における外側面の中央部に突台23を有し、突台23の両側面にはそれぞれ結合孔24が穿設され、また、カバー20の両側縁には各一対の結合爪片25が突設される。結合孔24および結合爪片25は、上述した取付枠に結合されるのであって、結合孔24は金属製の取付枠に対応し、結合爪片25は合成樹脂製の取付枠に対応するように寸法が設定されている。突台23の中央部にはモジュラプラグを挿入するプラグ挿入口26が開口する。
プラグ挿入口26より挿入されるモジュラプラグは、モジュラブロック2に結合される。モジュラブロック2は、モジュラインサート30、中枠40、中基台50、接続板60により構成される。すなわち、モジュラインサート30は、ばね材料よりなる8本の導体線を合成樹脂の保持枠31と同時一体に成形したものであり、導体線の両端部は保持枠31から突出する。各導体線の一端部は保持枠31からの突出部位で折り返され、モジュラプラグに設けた複数の接触子にそれぞれ個別に接触する接触ばね32となる。接触ばね32は、保持枠31からの突出面とは隣合う面に対して先端ほど距離が大きくなるように傾斜する。また、導体線の他端部は各接触ばね32にそれぞれ電気的に接続されたリード線33として機能する。保持枠31において接触ばね32が設けられている面の反対面には係止突起34が突設される。
モジュラインサート30は中枠40内に納装される。中枠40は合成樹脂により形成され、第1図中下面が開口し、第1図中上面の一部にガイド孔41が形成される。モジュラインサート30の保持枠31は、中枠40においてガイド孔41が形成されていない部位に装着され、接触ばね32はガイド孔41内に配置される。ガイド孔41内には、各接触ばね32が互いに接触しないように、各接触ばね32の先端部を分離する櫛歯部42が形成される。また、中枠40の周壁には保持枠31に突設された係止突起34が嵌合する係止孔43が形成されている。したがって、中枠40内にモジュラインサート30を装着すれば、モジュラインサート30の先端面が中枠40の内周面に当接するとともに、係止突起34が係止孔43に嵌合し、モジュラインサート30の第1図中上下方向への移動規制がなされるのである。また、接触ばね32が櫛歯部42に弾接することにより、保持枠31が中枠40の内周面に当接し、係止突起34の係止孔43からの抜け止めがなされるのである。すなわち、モジュラインサート30を中枠40に装着するときには、接触ばね32の先端部を保持枠31に近付けるように撓ませた状態で保持枠31を中枠40内に挿入し、接触ばね32を櫛歯部42に嵌めた後、接触ばね32を撓ませている力を除去すれば、係止突起34が係止孔43に嵌合するのである。中枠40の側壁外周面には各側壁に一対ずつ合計4個の位置決め突条44が突設され、各側壁に設けた各一対の位置決め突条44の間には保持突起45が突設される。
中基台50には、中枠40の上記保持突起45に係合する一対の係合フック51が突設される。また、中枠40の外周面に当接して中基台50に対する中枠40の位置決めをする4個の位置決めダボ52が突設されている。したがって、モジュラインサート30を中枠40に装着した状態で、保持突起45に係合フック51を係合させることによって中枠40を中基台50に結合するのであり、このとき、第3図に示すように、位置決めダボ52が中枠40の外周面に当接することにより、中枠40の位置ずれが防止される。中基台50において中枠40に覆われる部位の中央部には、表裏に貫通する透孔53が穿設され、透孔53の周部にはモジュラインサート30の保持枠31との間にリード線33が通る隙間を形成する凹所54が形成される。また、凹所54から透孔53に至る部位は透孔53の内側ほど透孔53の幅を狭めるように傾斜した傾斜面55を形成している。したがって、中枠40に保持されたモジュラインサート30から引き出されたリード線33は、保持枠31と凹所54との間を通り傾斜面55に沿って透孔53内に導入され、透孔53を通して中基台50の裏面に引き出されるのである。中基台50にはモジュラインサート30の接触ばね32が並ぶ方向に各列4個ずつ2列で合計8個の保持孔56が形成されており、第2図(a)のように、各保持孔56の内部には上部が下部よりも狭くなるように段部57が形成されている。保持孔56は中基台50の表裏に貫通している。中基台50の下面には保持孔56の配列方向に直交する方向に走る保持溝58が形成される。保持溝58は、保持孔56の配列方向において保持孔56の中心を通り、モジュラインサート30のリード線33の直径に略等しい幅を有するように形成されている。また、保持孔56の上端は段部57よりもやや上方に位置するように形成される。中基台50の下面には保持孔56とは異なる部位で保持溝58に対応して押え突起59が突設される。中基台50の側縁には第1図中上下方向に走る位置決め溝18が形成され、ボディ10の内周面に形成された位置決め突条19に係合することにより、中基台50のボディ10に対する位置決めがなされるのである。
中基台40の保持孔56には接続板60が装着される。接続板60は、第1図中上下方向の中間部の両側縁に抜止片61を有し、上下両端部にそれぞれ圧接スリット62,63を有する形状に導電性の板金により形成され、第2図(a)のように、上端部が保持孔56に圧入される。ここに、抜止片61が段部57に当接することにより、接続板60の中基台50に対する位置規制がなされるのである。
以上のように構成されているから、モジュラインサート30のリード線33を保持溝58に導入した状態で接続板60を保持孔56に圧入すると、リード線33が圧接スリット62内に導入されるとともに、接続板60の上端部が保持孔56の内周面に圧接して圧接スリット62の幅が狭められ、接続板60が中基台50に固定されるとともに、リード線33が接続板60に電気的に接続されるのである。
端子ブロック3は、ボディ10の各端子収納室14にそれぞれ納装されるように8個設けられ、各端子ブロック3は、それぞれ下方に開口した略コ形の端子枠71と、端子枠71内に装着された鎖錠ばね72とにより構成される。端子枠71の一方の脚片は脚片の突出方向に走るスリット73により分割されて一対の接続片74を形成している。また、スリット73に対応する部位では端子枠71の中央片から圧接突片75が突設されている。一方、鎖錠ばね72は、各接続片74に対向する各一対のばね片76a,76bを有し、接続片74とばね片76a,76bとの間に電線を挟持するようになっている。ボディ10の底壁には、第2図(b)のように、各端子収納室14に対応して電線挿入孔15が穿孔されており、各電線挿入孔15の周部には一対の切込溝16によりボディ10に対して可撓となった解除片17が形成される。解除片17の先端部は、ばね片76bの下面に当接し、一部は鎖錠ばね72に設けた一対のばね片76bの間に挿入される。したがって、解除片17をボディ10の下面側から押圧すると、ばね片76bに押圧力を作用させてばね片76bの先端部を接続片74から離れる向きに撓ませることができるのである。すなわち、端子ブロック3はボディ10とともに、速結端子を構成しているのであって、電線挿入孔15を通して電線を挿入すると、接続片74とばね片76a,76bとの間に電線が挟持されるとともに、電線にばね片76bの先端縁が食い込んで電線の抜け止めがなされるのである。電線を外すときには、解除片17に押圧力を作用させてばね片76bから電線に作用している押圧力を解除すれば、電線を容易に抜くことができる。
ところで、ボディ10の仕切壁13には各端子収納室14に対応して、第4図に示すような切欠溝77が形成される。切欠溝77の周部では、仕切壁13の厚み方向において端子収納室14の内側面が凹没した保持凹部78が形成される。保持凹部78は、上部が下部よりも広幅に形成されて上下の中間部に段部79を有しており、接続板60の抜止片61が段部79に当接する。また、段部79よりも下方には接続板60の下部が圧入される。切欠溝77の下端は段部79よりも下方に位置し、保持凹部78の周壁は切欠溝77の下端よりも上方において傾斜面78aとなっている。すなわち、傾斜面78aは下部ほど仕切壁13の厚みを大きくするように傾斜しており、保持凹部78に対して上方から接続板60を挿入するときに、接続板60が傾斜面に沿って容易に導入されるようにしているのである。切欠溝77には、端子ブロック70の圧接突片75が挿入されるのであり、圧接突片75に対して直交する方向から接続板60を保持凹部78に挿入することにより、圧接スリット63に圧接突片75を圧入することができるのである。
扉ブロック4は、一対の扉体81,82を組み合わせて形成される。各扉体81,82は、第2図(a)のように、カバー20の内側面でプラグ挿入口26の周部に突設された左右一対のガイド突起83の間に配設される。両ガイド突起83の対向面には係止爪84が突設されており、この係止爪84によって扉体81,82を仮保持できるようになっている。一方の扉体81にはカバー20から突出する操作片85が設けられ、扉ブロック4がプラグ挿入口26を閉じている状態で、この操作片85を持って扉体81をプラグ挿入口26の開口面に沿ってスライドさせると、他方の扉体82の端面に操作片85が当接し、両扉体81,82を移動させてプラグ挿入口26を開くことができるのである。扉体81の表面と扉体82の裏面とにはそれぞれ突起86,87が突設され、プラグ挿入口26が開いている状態で操作片85を持って扉体81をスライドさせると、突起86,87が係合して両扉体81,82が同時にスライドするようになっているのである。第2図(b)のように、扉体82の裏面には抜止突起88が突設され、カバー20の内側面でプラグ挿入口26の周部に突設された押えリブ89の一端部に抜止突起88が当接することにより、扉体82の移動量が規制される。押えリブ89は、第2図(a)のように、扉体81を中枠40との間に挟持することにより、扉体81のがたつきを防止する。
以上の構成を有するモジュラジャックは以下のようにして組み立てられる。まず、端子ブロック3をボディ10の端子収納室14に納装する。このとき、切欠溝77に圧接突片75を挿入することにより、各端子ブロック3のボディ10に対する位置決めがなされる。次に、第3図に示すように、モジュラインサート30と中枠40と中基台50と接続板60とを結合した組立体をボディ10内に納装する。このときに、接続板60は仕切壁13に設けた傾斜面78aに沿って保持凹部78に導入されるから、接続板60を圧接突片75に容易に結合することができるのである。このとき、中基台50の位置決め溝18がボディ10の位置決め突条19に係合することにより、中基台50のボディ10に対して位置決めされるのである。また、中基台50の下面に突設された押え突起59が端子ブロック3の端子枠71に当接して下方に押し付けるから、端子ブロック3の位置固定もなされる。最後に、扉ブロック4をカバー20に仮保持した状態でカバー20をボディ10に結合すれば、カバー20の内周面と中枠40との間に扉ブロック4が挟持され、扉ブロック4ががたつきなくスライドできるようになる。
上述のようにして形成されたモジュラジャックは、第5図5図に示すように、JIS規格や日本配線器具工業会規格においてスイッチやコンセントの規格である大角形3個用として規格化された取付枠90に結合される。すなわち、上述したように、ケース1は一般の配線器具の単位寸法と同じ取付寸法に形成されているから、取付枠90に最大3個まで取り付けることができる。取付枠90は、開口窓91を囲む両側片92a,92bに、それぞれケース1の側縁に突設された結合爪片25が係合する保持孔93a,93bを有し、一方の側片92aには側片92aとの距離を変えるように撓むことができる操作片94が形成される。取付枠90にケース1を取り付けるときには、第5図のように、取付枠90の背方からケース1を取付枠90に押し付けるようにすれば、操作片94が撓んでケース1を取付枠90に嵌着でき、このとき、突台23が開口窓91から突出する。一方、取付枠90からケース1を外すには、操作片94をドライバ等でこじればよい。開口窓91を囲み側片92a,92bに直交する連結片95a,95bには、スイッチボックスに取付枠90を結合するためのボックスねじを挿入する長孔96や取付枠90の前面を覆う化粧プレートを取り付けるプレートねじが螺合するねじ孔97などが設けられる。
図示した取付枠は合成樹脂製の取付枠90であるが、金属製の取付枠の場合には、結合孔24を用いて取付枠に結合すればよい。なお参考までに示すと、ケース1を単位寸法とせず、第6図のように、単位寸法の1.5倍の寸法などに設定した場合には、接触ばね32の配列方向とは直交する方向に端子ブロック3を配列することが可能である。
【発明の効果】
本発明は上述のように、モジュラプラグの接触子に接触する接触ばねと外部電線を接続する端子ブロックとの電気的接続に際して接触ばねに電気的に接続した接続板を用い、端子ブロックに設けた圧接突片を接続板に設けた圧接スリットに圧入するから、接触ばねと端子ブロックとの接続に半田を用いる必要がなく、組立の作業性が向上するという利点がある。
しかも、ケースとして配線器具用に規格化され単位寸法の配線器具を最大3個まで取り付けることができる取付枠に取付可能な取付部をケースの両側に有するとともに、取付枠に最大3個まで取付可能となるように単位寸法の配線器具の1個分に相当する寸法に設定されたものを用いており、プラグ挿入口の開口面と端子ブロックとの間に、両者を電気的に接続する接続板を装着した中基台を具備するモジュラブロックを配置していることによって、端子ブロックを中基台の一面に隙間なく配列することが可能になり、このケースの両側の取付部を結ぶ長手方向に1列4個ずつ並ぶ端子ブロックを2列並設できるから、一般に6極以下でしか用いられていない単位寸法の配線器具の1個分に相当する小形のケースを用いながらも、このケースの限られたスペース内に8個の端子ブロックを配列することが可能になり、外部電線を接続するための端子ブロックをケース内に備えながらも8極のモジュラジャックを構成することができるという利点がある。
さらに、ケースが単位寸法の配線器具の1個分に相当する寸法に形成されていることにより、配線器具と同じ取付部材を用いることができて部材の共用化が図れるとともに、施工方法も配線器具と同様にすることができて施工性が向上するのである。その上、同じ取付枠に対して配線器具とともに取り付けることもでき、使用形態の多様化が図れるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す分解斜視図、第2図(a)は同上の一部切欠側面図、第2図(b)は同上の縦断面図、第2図(c)は同上の正面図、第2図(d)は同上のカバーを外した状態の正面図、第3図は同上の要部分解斜視図、第4図は同上の要部分解斜視図、第5図R>図は同上の取付枠との関係を示す斜視図、第6図は参考例を示す斜視図である。
1……ケース、2……モジュラブロック、4……端子ブロック、30……モジュラインサート、32……接触ばね、33……リード線、40……中枠、41……ガイド孔、45……保持突起、50……中基台、51……係合フック、60……接続板、63……圧接スリット、75……圧接突片。

【特許請求の範囲】
【請求項1】モジュラプラグが着脱自在に挿入されるプラグ挿入口が開口したケースと、ケース内に納装されモジュラプラグの接触子に接触する8本の接触ばねを備えるモジュラインサートと各接触ばねにそれぞれ電気的に接続された接続板を装着した中基台とを具備するモジュラブロックと、ケースの底部内に納装され各接触ばねにそれぞれ外部電線を電気的に接続する8個の端子ブロックとを備え、接続板には圧接スリットが形成されていて端子ブロックに突設された圧接突片が圧接スリット内に圧入され、上記ケースは、配線器具用に規格化され単位寸法の配線器具を最大3個まで取り付けることができる取付枠に取付可能な取付部をケースの両側に有するとともに、上記取付枠に最大3個まで取付可能となるように単位寸法の配線器具の1個分に相当する寸法に設定され、上記端子ブロックが上記ケースの両側の取付部を結ぶ長手方向に1列4個ずつで2列並設され、これらの端子ブロックとプラグ挿入口の開口面との間に上記モジュラブロックが配設されていることを特徴とする多極型モジュラジャック。

【第3図】
image rotate


【第4図】
image rotate


【第1図】
image rotate


【第2図】
image rotate


【第6図】
image rotate


【第5図】
image rotate


【特許番号】特許第3050560号(P3050560)
【登録日】平成12年3月31日(2000.3.31)
【発行日】平成12年6月12日(2000.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平1−121111
【出願日】平成1年5月15日(1989.5.15)
【公開番号】特開平2−299185
【公開日】平成2年12月11日(1990.12.11)
【審査請求日】平成8年2月20日(1996.2.20)
【審判番号】平10−12682
【審判請求日】平成10年8月12日(1998.8.12)
【出願人】(999999999)松下電工株式会社
【合議体】
【参考文献】
【文献】特開 昭63−292583(JP,A)
【文献】特開 昭63−200474(JP,A)
【文献】特開 昭55−37800(JP,A)
【文献】実開 昭59−156373(JP,U)
【文献】実開 昭61−9969(JP,U)