説明

多目的カード情報管理装置、多目的カード情報管理装置の制御方法、多目的カード情報管理装置の制御プログラム、多目的カード情報管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】異なった利用者のキャッシュカード情報とクレジットカード情報との組み合わせが生じ難い多目的カード情報管理装置等を提供すること。
【解決手段】少なくとも、支払用銀行口座情報、キャッシュカード世代情報113a、キャッシュカード用変化情報114bとに基づいてキャッシュカード情報117aを生成するキャッシュカード情報生成手段115と、クレジットカード基礎情報112aと、クレジットカード用変化情報114aに基づいてクレジットカード情報117bを生成するクレジットカード情報生成手段116と、を有し、キャッシュカード情報117aとクレジットカード情報117bとを関連づけて格納するキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納手段117を有する多目的カード情報管理装置100。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、銀行等の現金自動支払機等で現金の出し入れができる、所謂キャッシュカードとして使用できると共に、現金の授受なしに物品の購入等ができる、所謂クレジットカードとしても使用できる多目的カードの情報を管理する多目的カード情報管理装置、多目的カード情報管理装置の制御方法、多目的カード情報管理装置の制御プログラム、多目的カード情報管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、利用者がクレジットカードとキャッシュカードを2つ持つ不便さを解消するため、クレジットカードとキャッシュカードが一体となった多目的磁気カードが提案されている(例えば、特許文献1)。
このような多目的磁気カードは、2本の磁気ストライプが配置され、一方がキャッシュカード用磁気ストライプで、他方がクレジットカード用磁気ストライプとなっている。
【0003】
このような多目的磁気カードは、以下のように製造される。先ず、利用者は、多目的磁気カードを希望する旨の申込書(キャッシュカード申込書及びクレジットカード申込書)を銀行に提出する。すると、銀行は、クレジットカード申込書をクレジットカード会社に送付する。
クレジットカード申込書を受け取ったクレジットカード会社は、多目的磁気カードのクレジットカード用磁気ストライプに載せるクレジットカード情報を作成し、銀行に渡す。
銀行も多目的磁気カードのキャッシュカード用磁気ストライプに載せるキャッシュカード情報を作成し、クレジットカード会社から受け取ったクレジットカード情報と併せて、カード製造会社に渡す。
すると、2本の磁気ストライプを備える多目的磁気カードが製造されることなる。
【特許文献1】特開2002−24782号公報(図1等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような工程を経て2本のストライプを有する多目的磁気カードを製造すると、銀行において、クレジットカード会社から受け取った或る利用者のクレジットカード情報と銀行が作成した同一利用者のキャッシュカード情報とを組み合わせる必要が生じる。この組み合わせ作業は多数の利用者について行うため、一カ所、その組み合わせが相違すると、その後、全ての組み合わせが相違してしまい、大量の多目的磁気カードが不良となるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、異なった利用者のキャッシュカード情報とクレジットカード情報との組み合わせが生じ難い多目的カード情報管理装置、多目的カード情報管理装置の制御方法、多目的カード情報管理装置の制御プログラム、多目的カード情報管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題は、請求項1の構成によれば、現金の授受なしに物品の購入等ができるクレジットカード及び銀行等の現金自動支払機で現金の出し入れができるキャッシュカードとして使用でき、前記クレジットカードの支払用銀行口座情報と前記キャッシュカードの銀行
口座情報とが共通情報となっている多目的カードの情報を管理する多目的カード情報管理装置であって、前記クレジットカードに用いるクレジットカード情報を作成するための少なくとも前記支払用銀行口座情報を含む基礎情報であるクレジットカード基礎情報を格納するクレジットカード基礎情報格納手段と、前記クレジットカード基礎情報をクレジットカード情報に変化させるための変化情報であるクレジットカード用変化情報を格納するクレジットカード用変化情報格納手段と、少なくとも、前記クレジットカード基礎情報及び前記クレジットカード用変化情報に基づいて前記クレジットカード情報を生成するクレジットカード情報生成手段と、前記キャッシュカードの世代情報であるキャッシュカード世代情報を格納するキャッシュカード世代情報格納手段と、少なくとも、前記支払用銀行口座情報及び前記キャッシュカード世代情報を前記キャッシュカードに用いるキャッシュカード情報に変化させるためのキャッシュカード用変化情報を格納するキャッシュカード用変化情報格納手段と、少なくとも、前記支払用銀行口座情報、前記キャッシュカード世代情報及び前記キャッシュカード用変化情報に基づいて前記キャッシュカード情報を生成するキャッシュカード情報生成手段と、前記キャッシュカード情報生成手段で生成された前記キャッシュカード情報と前記クレジットカード情報生成手段で生成された前記クレジットカード情報とを関連づけて格納するキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納手段と、を有することを特徴とする多目的カード情報管理装置により達成される。
【0007】
前記構成によれば、多目的カード情報管理装置は、クレジットカードに用いるクレジットカード情報を作成するための少なくとも支払用銀行口座情報を含む基礎情報であるクレジットカード基礎情報を格納するクレジットカード基礎情報格納手段と、クレジットカード基礎情報をクレジットカード情報に変化させるための変化情報であるクレジットカード用変化情報を格納するクレジットカード用変化情報格納手段を有している。
このため、例えばクレジットカード会社よりクレジットカード情報を生成するのに必要な情報を入手し、これらを上述の各格納手段に格納している。
また、前記構成では、少なくとも、クレジットカード基礎情報及びクレジットカード用変化情報に基づいてクレジットカード情報を生成するクレジットカード情報生成手段と、を有している。
このため、多目的カード情報管理装置は、クレジットカード会社等と同様にクレジットカード情報を生成することができる。
【0008】
また、前記構成によれば、クレジットカードの支払用銀行口座情報とキャッシュカードの銀行口座情報とが共通情報となっている。
したがって、クレジットカードの支払用銀行口座情報を取得すれば、銀行からキャッシュカードの銀行口座情報を別個に取得することなく、多目的カード情報管理装置は、キャッシュカードの銀行口座情報を取得することができる。
そして、多目的カード情報管理装置は、少なくとも、支払用銀行口座情報及びキャッシュカード世代情報をキャッシュカードに用いるキャッシュカード情報に変化させるためのキャッシュカード用変化情報を格納するキャッシュカード用変化情報格納手段と、少なくとも、支払用銀行口座情報、キャッシュカード世代情報及びキャッシュカード用変化情報に基づいてキャッシュカード情報を生成するキャッシュカード情報生成手段と、を有している。
したがって、多目的カード情報管理装置は、銀行から銀行口座情報を得ることなく、銀行等と同様にキャッシュカード情報を生成することができる。
【0009】
また、前記構成によれば、キャッシュカード情報生成手段で生成されたキャッシュカード情報とクレジットカード情報生成手段で生成されたクレジットカード情報とを関連づけて格納するキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納手段を有している。
このように、多目的カード情報管理装置は、例えば、従来銀行が生成していたキャッシュカード情報及びクレジットカード会社が生成していたクレジットカード情報を共に生成
し、これら生成されたキャッシュカード情報及びクレジットカード情報を関連付けて格納する構成となっている。
したがって、これら関連付けられたキャッシュカード情報及びクレジットカード情報を多目的カードの製造会社に渡すことで、従来のように、キャッシュカード情報とクレジットカード情報の利用者が相違するという事態の発生を未然に防止することができる。
また、このような多目的カードを発行する際に、多目的カード情報管理装置は、キャッシュカード情報を生成するのに必要な、銀行口座情報を銀行等から取得する必要がないので銀行側とクレジットカード会社の間に生じる各種データの交換が必要最小限の範囲に止まるので、双方の労力を著しく軽減させることができる。
また、多目的カードの取得を希望する利用者は、クレジットカードを既に取得していれば、別個に銀行等の銀行口座情報を通知する必要なく、多目的カードを取得できるので、多目的カードの取得に際し、従来求められていた煩雑な手続から解放されることになる。
すなわち、多目的カード情報管理装置は、銀行口座情報である支払用銀行口座情報を有しているので、別個に銀行等の銀行口座情報を取得することなく、支払用銀行口座情報を銀行口座情報として利用することでキャッシュカード情報を生成することができるからである。
【0010】
好ましくは、請求項2の構成によれば、請求項1の構成において、前記キャッシュカード変化情報が多目的カード情報管理装置側のキャッシュカード変化情報であり、前記キャッシュカード世代情報が多目的カード情報管理装置側のキャッシュカード世代情報であり、前記キャッシュカード情報生成手段で生成された前記キャッシュカード情報を銀行へ提供するため銀行用キャッシュカード情報として格納する銀行提供用キャッシュカード情報格納手段を有することを特徴とする多目的カード情報管理装置である。
【0011】
前記構成によれば、キャッシュカード変化情報及びキャッシュカード世代情報が多目的カード情報管理装置側のキャッシュカード変化情報及び多目的カード情報管理装置側のキャッシュカード世代情報であるので、多目的カード情報管理装置は、銀行等からキャッシュカード変化情報及びキャッシュカード世代情報を取得することなく、迅速にキャッシュカード情報を生成することができる。この結果、迅速に多目的カードを発行することができる。
また、銀行等は、キャッシュカード変化情報及びキャッシュカード世代情報を作成する必要がないので、事務手数を大幅に減らすことができる。
また、前記構成によれば、前記キャッシュカード情報生成手段で生成された前記キャッシュカード情報を銀行へ提供するため銀行用キャッシュカード情報として格納する銀行提供用キャッシュカード情報格納手段を有する。
ところで、銀行等からキャッシュカード変化情報及びキャッシュカード世代情報を取得せずに多目的カードを製造すると、この多目的カードは銀行で使用できない。
このため、前記構成では、この銀行提供用キャッシュカード情報格納手段内の銀行用キャッシュカード情報を銀行に知らせる構成となっている。
このように知らせることで、製造された多目的カードが銀行で利用できる状態となることを確保している。
【0012】
好ましくは、請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の構成において、クレジットカード情報を取得するクレジットカード情報取得手段を有することを特徴とする多目的カード情報管理装置である。
【0013】
前記構成によれば、クレジットカード情報を取得するクレジットカード情報取得手段を有している。
このため、多目的カード情報管理装置は、クレジットカード情報取得手段で取得したクレジットカード情報に基づいて、銀行口座情報等を抽出して、キャッシュカード情報を生
成することができる。
したがって、多目的カードの入手を希望する利用者は、わざわざ申込書を記載して提出することなく、自己のクレジットカードの情報をクレジットカード情報取得手段に読み込ませるだけでよく、利用者に煩雑な手続を課することなく、迅速に多目的カードを発行することができる。
【0014】
前記課題は、請求項4の発明によれば、現金の授受なしに物品の購入等ができるクレジットカード及び銀行等の現金自動支払機で現金の出し入れができるキャッシュカードとして使用でき、前記クレジットカードの支払用銀行口座情報と前記キャッシュカードの銀行口座情報とが共通情報となっている多目的カードの情報を管理する多目的カード情報管理装置の制御方法であって、多目的カード情報管理装置が、前記クレジットカードに用いるクレジットカード情報を作成するための少なくとも前記支払用銀行口座情報を含む基礎情報であるクレジットカード基礎情報をクレジットカード基礎情報格納手段に格納するクレジットカード基礎情報格納工程と、多目的カード情報管理装置が、前記クレジットカード基礎情報をクレジットカード情報に変化させるための変化情報であるクレジットカード用変化情報をクレジットカード用変化情報格納手段に格納するクレジットカード用変化情報格納工程と、クレジットカード情報生成手段が、少なくとも、前記クレジットカード基礎情報及び前記クレジットカード用変化情報に基づいて前記クレジットカード情報を生成するクレジットカード情報生成工程と、多目的カード情報管理装置が、前記キャッシュカードの世代情報であるキャッシュカード世代情報をキャッシュカード世代情報格納手段に格納するキャッシュカード世代情報格納工程と、多目的カード情報管理装置が、少なくとも、前記支払用銀行口座情報及び前記キャッシュカード世代情報を前記キャッシュカードに用いるキャッシュカード情報に変化させるためのキャッシュカード用変化情報をキャッシュカード用変化情報格納手段に格納するキャッシュカード用変化情報格納工程と、キャッシュカード情報生成手段が、少なくとも、前記支払用銀行口座情報、前記キャッシュカード世代情報及び前記キャッシュカード用変化情報に基づいて前記キャッシュカード情報を生成するキャッシュカード情報生成工程と、多目的カード情報管理装置が、前記キャッシュカード情報生成手段で生成された前記キャッシュカード情報と前記クレジットカード情報生成手段で生成された前記クレジットカード情報とを関連づけてキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納手段に格納するキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納工程と、を有することを特徴とする多目的カード情報管理装置の制御方法により達成される。
【0015】
前記課題は、請求項5の発明によれば、現金の授受なしに物品の購入等ができるクレジットカード及び銀行等の現金自動支払機で現金の出し入れができるキャッシュカードとして使用でき、前記クレジットカードの支払用銀行口座情報と前記キャッシュカードの銀行口座情報とが共通情報となっている多目的カードの情報を管理する多目的カード情報管理装置の制御プログラムであって、コンピュータに、多目的カード情報管理装置が、前記クレジットカードに用いるクレジットカード情報を作成するための少なくとも前記支払用銀行口座情報を含む基礎情報であるクレジットカード基礎情報をクレジットカード基礎情報格納手段に格納するクレジットカード基礎情報格納工程と、多目的カード情報管理装置が、前記クレジットカード基礎情報をクレジットカード情報に変化させるための変化情報であるクレジットカード用変化情報をクレジットカード用変化情報格納手段に格納するクレジットカード用変化情報格納工程と、クレジットカード情報生成手段が、少なくとも、前記クレジットカード基礎情報及び前記クレジットカード用変化情報に基づいて前記クレジットカード情報を生成するクレジットカード情報生成工程と、多目的カード情報管理装置が、前記キャッシュカードの世代情報であるキャッシュカード世代情報をキャッシュカード世代情報格納手段に格納するキャッシュカード世代情報格納工程と、多目的カード情報管理装置が、少なくとも、前記支払用銀行口座情報及び前記キャッシュカード世代情報を前記キャッシュカードに用いるキャッシュカード情報に変化させるためのキャッシュカー
ド用変化情報をキャッシュカード用変化情報格納手段に格納するキャッシュカード用変化情報格納工程と、キャッシュカード情報生成手段が、少なくとも、前記支払用銀行口座情報、前記キャッシュカード世代情報及び前記キャッシュカード用変化情報に基づいて前記キャッシュカード情報を生成するキャッシュカード情報生成工程と、多目的カード情報管理装置が、前記キャッシュカード情報生成手段で生成された前記キャッシュカード情報と前記クレジットカード情報生成手段で生成された前記クレジットカード情報とを関連づけてキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納手段に格納するキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納工程と、を実行させる多目的カード情報管理装置の制御プログラムにより達成される。
【0016】
前記課題は、請求項6の発明によれば、現金の授受なしに物品の購入等ができるクレジットカード及び銀行等の現金自動支払機で現金の出し入れができるキャッシュカードとして使用でき、前記クレジットカードの支払用銀行口座情報と前記キャッシュカードの銀行口座情報とが共通情報となっている多目的カードの情報を管理する多目的カード情報管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、コンピュータに、多目的カード情報管理装置が、前記クレジットカードに用いるクレジットカード情報を作成するための少なくとも前記支払用銀行口座情報を含む基礎情報であるクレジットカード基礎情報をクレジットカード基礎情報格納手段に格納するクレジットカード基礎情報格納工程と、多目的カード情報管理装置が、前記クレジットカード基礎情報をクレジットカード情報に変化させるための変化情報であるクレジットカード用変化情報をクレジットカード用変化情報格納手段に格納するクレジットカード用変化情報格納工程と、クレジットカード情報生成手段が、少なくとも、前記クレジットカード基礎情報及び前記クレジットカード用変化情報に基づいて前記クレジットカード情報を生成するクレジットカード情報生成工程と、多目的カード情報管理装置が、前記キャッシュカードの世代情報であるキャッシュカード世代情報をキャッシュカード世代情報格納手段に格納するキャッシュカード世代情報格納工程と、多目的カード情報管理装置が、少なくとも、前記支払用銀行口座情報及び前記キャッシュカード世代情報を前記キャッシュカードに用いるキャッシュカード情報に変化させるためのキャッシュカード用変化情報をキャッシュカード用変化情報格納手段に格納するキャッシュカード用変化情報格納工程と、キャッシュカード情報生成手段が、少なくとも、前記支払用銀行口座情報、前記キャッシュカード世代情報及び前記キャッシュカード用変化情報に基づいて前記キャッシュカード情報を生成するキャッシュカード情報生成工程と、多目的カード情報管理装置が、前記キャッシュカード情報生成手段で生成された前記キャッシュカード情報と前記クレジットカード情報生成手段で生成された前記クレジットカード情報とを関連づけてキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納手段に格納するキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納工程と、を実行させる多目的カード情報管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体により達成される。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、異なった利用者のキャッシュカード情報とクレジットカード情報との組み合わせが生じ難い多目的カード情報管理装置、多目的カード情報管理装置の制御方法、多目的カード情報管理装置の制御プログラム、多目的カード情報管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供できるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0019】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の多目的カード情報管理装置の実施の形態にかかる「キャッシュカード及びクレジット一体型カード情報管理装置(以下「一体型カード情報管理装置」という)100を示す概略説明図である。
図1に示すように、一体型カード情報管理装置100は、例えば、クレジットカード会社108に配置され、クレジットカード会社108によって管理される。
ここで一体型カードとは、1枚のカードに、銀行等の現金支払機で現金の出し入れ等ができるキャッシュカードで用いるキャッシュカード用磁気ストライプと、現金の授受なしに物品の購入等ができるクレジットカードで用いるクレジットカード用磁気ストライプという2本の磁気テープを備えているものを意味する。
このため一体型カードはクレジットカードのみならず、キャッシュカードとしても使用できるカードとなっている。また、本実施の形態では、クレジットカードの決済口座である支払用銀行口座情報である支払銀行口座とキャッシュカードの銀行口座情報である銀行口座が共通となっている。
【0020】
図2は、図1に示す一体型カード情報管理装置100の主なハードウエア構成等を示す概略図である。
図2の一体型カード情報管理装置100は、コンピュータを有している。具体的には、コンピュータは、バス101を有し、このバス101にCPU(Central Processing Unit)102、RAM(Random Access Memory)103、ROM(Read Only Memory)17、ハードディスク等の記憶装置104、及びハードディスク105等が接続されている。
また、バス101には、キーボード等の入力装置106、ディスプレイ等の表示装置107等も接続されている。
【0021】
すなわち、このバス101はすべてのデバイスを接続する機能を有し、アドレスやデータパスを有する内部パスである。
CPU102は所定のプログラムの処理を行う他、バス101に接続されたROM104等を制御している。ROM104は、各種プログラムや各種情報等を格納している。
RAM103は、プログラム処理中のメモリの内容を対比したり、プログラムを実行するためのエリアとしての機能を有する。
【0022】
図3は一体型カード情報管理装置100の主なソフトウエア構成等を示す概略図である。図3に示す一体型カード情報管理装置100は、図2に示すように、一体型カード情報管理装置100を制御する制御部110を有し、制御部110は、図1の表示装置107及び入力装置106を制御する構成となっている。
【0023】
図3に示すように、制御部110は、クレジットカード情報を作成するための少なくとも支払銀行口座情報を含む基礎情報であるクレジットカード基礎情報112aを格納するクレジットカード基礎情報格納手段である例えば、クレジットカード基礎情報格納部112と接続されている。
ここでクレジットカード情報は、例えば、クレジットカード磁気情報117b(図4(c)については後述する)であり、上述のクレジットカード用磁気ストライプに入力される情報を意味する。
【0024】
図4(a)は、クレジットカード基礎情報112aのデータ例を示す概略図である。図4(a)に示すように、本実施の形態では、クレジットカード基礎情報112aには、一体型カードを申し込んだ申込者の識別番号、申込者の氏名等の個人情報、そして、申込者が決済口座として使用する支払銀行口座情報等が含まれている。
なお、この支払銀行口座情報の口座番号は、上述のように、利用者のキャッシュカード
の銀行口座と同じである。
【0025】
また、図3に示すように、制御部110はキャッシュカードの世代情報であるキャッシュカード世代情報113aを格納するキャッシュカード世代情報格納手段である例えば、キャッシュカード世代情報格納部113に接続されている。
ここでキャッシュカード世代情報113aは、例えば、キャッシュカードの発行回数を意味する。すなわち、同じ口座名義人、同じ口座番号であっても、キャッシュカードの切り替え等でキャッシュカードを更新することがある。この更新後に更新前のキャッシュカードが使用されるのを防ぐために用いられる情報を意味する。
図4(b)は、キャッシュカード世代情報113aのデータ例を示す概略図である。図4(b)に示すように、本実施の形態では、キャッシュカード世代情報113aには、一体型カード申込者の識別番号やキャッシュカード世代情報である例えば、「3」(3枚目のカードであることを示す)という情報が入力されている。
【0026】
また、図3に示すように、制御部110は、少なくとも、図4(a)の支払銀行口座情報及びキャッシュカード世代情報113aをキャッシュカード磁気情報117aに変化させるための変化情報であるキャッシュカード用変化情報である例えば、銀行提供キャッシュカード暗号化情報114bを格納するキャッシュカード用変化情報格納手段に接続されている。
カード暗号化情報格納部114は、このキャッシュカード用変化情報格納手段の一例であり、キャッシュカード用変化情報は、本実施例のカード暗号化情報に限定されず、キャッシュカード基礎情報を変化させるその他の情報も本発明の範囲に属する。
【0027】
図3に示す銀行提供キャッシュカード暗号化情報114bは、図4(a)の支払銀行口座情報及びキャッシュカード世代情報113aに基づいて情報を暗号化し、キャッシュカード磁気情報117aに変化させる暗号化のための情報である。
ここで、キャッシュカード情報は、例えば、キャッシュカード磁気情報117a(図4(d)については後述する)であり、上述のキャッシュカード用磁気ストライプに入力される情報を意味する。
そして、この銀行提供キャッシュカード暗号化情報114bは、キャッシュカードを発行する銀行から取得するため、当該銀行の現金自動支払機で利用できるキャッシュカード磁気情報17aとなる。
【0028】
そして、図3に示すように、制御部110は、図4(a)の支払銀行口座情報、キャッシュカード世代情報113a及び銀行提供キャッシュカード暗号化情報114bに基づいてキャッシュカード磁気情報117aを生成するキャッシュカード情報生成手段である例えば、キャッシュカード磁気情報作成プログラム115に接続されている。
すなわち、キャッシュカード磁気情報作成プログラム115は、キャッシュカード用の磁気ストライプに入力される情報を生成する。
このように、クレジットカードの支払銀行口座とキャッシュカードの銀行口座が共通情報となっているので、一体型カード情報管理装置100は、クレジットカードの支払銀行口座を取得すれば、銀行から改めてキャッシュカードの銀行口座番号等を別個に取得することなく、キャッシュカードの銀行口座番号を取得することができる。
したがって、一体型カード情報管理装置100は、銀行から銀行口座番号等を得ることなく銀行等と同様にキャッシュカード磁気情報117aを生成することができる。
【0029】
また、図3に示すように、制御部110は、クレジットカード基礎情報112aをクレジットカード磁気情報117bに変化させるための変化情報であるクレジットカード用変化情報である例えば、装置作成クレジットカード暗号化情報114aを格納するクレジットカード用変化情報格納手段に接続されている。カード暗号化情報格納部114は、クレ
ジットカード用変化情報格納手段の一例である。
ここで、装置作成クレジットカード暗号化情報114aは、一体型カード情報管理装置100が作成した暗号化情報である。
一体型カード情報管理装置100は、クレジットカード会社108が管理するため、一体型カード情報管理装置100で作成された暗号化情報に基づいて作成されたクレジットカード磁気情報117bは、実際に利用可能なクレジットカードとなる。
【0030】
また、図3に示すように、制御部110は、クレジットカード基礎情報112a及び装置作成クレジットカード暗号化情報114aに基づいて、クレジットカード磁気情報117bを生成するクレジットカード情報生成手段である例えば、クレジットカード磁気情報作成プログラム116に接続されている。
すなわち、クレジットカード磁気情報作成プログラム116は、クレジットカード用の磁気ストライプに入力される情報を生成する。
【0031】
また、図3に示すように、制御部110は、キャッシュカード磁気情報作成プログラム115で作成されたキャッシュカード磁気情報117aとクレジットカード磁気情報作成プログラム116で作成されたクレジットカード磁気情報117bとを関連づけて格納するキャッシュカード及びクレジットカード情報格納手段である例えば、一体型カード磁気情報格納部117と接続されている。
図4(c)は、図3の一体型カード磁気情報格納部117に格納されている一体型カード磁気情報117cのデータ例を示す概略図である。
図4(c)に示すように、一体型カード磁気情報117cには、一体型カード申込者の識別番号が含まれており、この識別番号と関連づけてキャッシュカード磁気情報117aとクレジットカード磁気情報117bが記憶されている。
【0032】
本実施の形態にかかる一体型カード情報管理装置100は、以上のように構成されているが、以下その動作例等を説明する。
図5は、一体型カード情報管理装置100の主な動作例を示す概略フローチャートである。
先ず、図5のST0に示すように、一体型カード情報管理装置100は、入力装置106を介して銀行から一体型カードに関する情報を取得する。具体的には、図3のキャッシュカード世代情報113a及び銀行提供キャッシュカード暗号化情報114bを取得する。
そして、ST1に示すように、一体型カード情報管理装置100は、図3の入力装置106を介して銀行より取得したキャッシュカード世代情報113a、銀行提供キャッシュカード暗号化情報114bを、それぞれ、キャッシュカード世代情報格納部113、カード暗号化情報格納部114に格納する(キャッシュカード世代情報格納行程及びキャッシュカード用変化情報格納工程の一例)。
このように、一体型カード情報管理装置100は、銀行よりキャッシュカード磁気情報117aを生成するのに必要な最小限の情報を取得できる構成となっている。
【0033】
また、図5のST2に示すように、一体型カード情報管理装置100は、入力装置106を介してクレジットカード会社より取得したクレジットカード基礎情報111a、装置作成クレジットカード暗号化情報114aを、それぞれ、クレジットカード基礎情報格納部112、カード暗号化情報格納部114に格納する(クレジットカード基礎情報格納工程及びクレジットカード用変化情報格納工程の一例)。
このように、一体型カード情報管理装置100は、クレジットカード会社よりクレジットカード磁気情報117bを生成するのに必要な情報を取得できる構成となっている。
【0034】
続いて、ST3に示すように、一体型カード情報管理装置100は、一体型カードに関
するキャッシュカード情報又はクレジットカード情報のいずれを生成するか判断し、ST5のキャッシュカード情報の生成ステップ又は、ST6のクレジットカード情報の生成ステップへそれぞれ進む。
【0035】
次に、図5のST4に示すように、キャッシュカード磁気情報作成プログラム115が、図4(a)の支払銀行口座情報、キャッシュカード世代情報113a及び銀行提供キャッシュカード暗号化情報114bに基づいて、キャッシュカード磁気情報117aを作成し、一体型カード磁気情報117cの一部として、図4(c)に示すように入力する(キャッシュカード情報生成工程並びにキャッシュカード情報及びキャッシュカード情報格納工程の一例)。
したがって、一体型カード情報管理装置100は銀行と同様にキャッシュカード磁気情報を生成することができる。
【0036】
次に、図5のST5に示すように、クレジットカード磁気情報作成プログラム116が、クレジットカード基礎情報111a、装置作成クレジットカード暗号化情報114aに基づいて、クレジットカード磁気情報117bを作成し、一体型カード磁気情報117cの一部として、図4(c)に示すように入力する(クレジットカード情報生成工程並びにクレジットカード情報及びクレジットカード情報格納工程の一例)。
したがって、一体型カード情報管理装置100は、クレジットカード会社108と同様にクレジットカード磁気情報117bを生成することができる。
【0037】
このようにして、図3の一体型カード情報管理装置100の一体型カード磁気情報格納部117には、図4(c)に示すように、キャッシュカード磁気情報117aとクレジットカード磁気情報117bが一体型カード申込者の識別番号と関連付けて格納される。
以上のように、一体型カード情報管理装置100は、従来、銀行が作成していたキャッシュカード磁気情報と、クレジットカード会社108が作成していたクレジットカード磁気情報117bを共に作成し、これら作成されたキャッシュカード磁気情報117a及びクレジットカード磁気情報117bを関連付けて格納する構成となっている。
【0038】
したがって、これら関連付けられたキャッシュカード磁気情報117a及びクレジットカード磁気情報117bを一体型カードの製造会社(実際にカードに磁気ストライプを設け、情報を入力する会社)に渡すことで、従来のように、キャッシュカード磁気情報とクレジットカード磁気情報の利用者が相違するという事態の発生を未然に防止することができる。
また、本実施の形態では、このような一体型カードを発行する際に、銀行側とクレジットカード会社108と間に生じる各種データの交換が必要最小限の範囲に止まるので、双方の労力を著しく軽減させることができる。
また、一体型カードの取得を希望する利用者は、クレジットカードを既に取得していれば、別個に銀行の銀行口座番号等を通知する必要なく、一体型カードを取得することができるので、一体型カードの取得に際し、従来求められていた煩雑な手続から解放されることになる。
【0039】
(第2の実施の形態)
図6は、第2の実施の形態に係る一体型カード情報管理装置200の主なソフトウエア構成等を示す概略図である。
本実施の形態の一体型カード情報管理装置200の構成の多くは上述の第1の実施の形態の一体型カード情報管理装置100と共通しているため、同様の構成は同一符号等とし、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、カード暗号化情報格納部114に格納されているのが、図3の銀行提供キャッシュカード暗号化情報114bではなく、装置作成キャッシュカード暗号化情
報214aとなっている。
この装置作成キャッシュカード暗号化情報214aは、一体型カード情報管理装置200が自ら作成する暗号化情報である。
また、装置作成キャッシュカード暗号化情報214aは、多目的カード情報管理装置側のキャッシュカード変化情報の一例である。
また、キャッシュカード世代情報格納部113に格納されているのが、図3のキャッシュカード世代情報でなく、装置作成キャッシュカード世代情報213aとなっている。
この装置作成キャッシュカード世代情報213aは、一体型カード情報管理装置200が自ら生成するキャッシュカード世代情報であり、多目的カード情報管理装置側のキャッシュカード世代情報の一例である。
【0040】
このように、本実施の形態では、一体型カード情報管理装置200は、銀行からキャッシュカード暗号化情報及びキャッシュカード世代情報を受け取ることなく、自ら暗号化情報及びキャッシュカード世代情報を作成し、これらの情報を基にキャッシュカード磁気情報を作成する構成となっている。
したがって、一体型カード情報管理装置200は、銀行から暗号化情報等を入手する必要がないので、銀行から何らの情報も得ることなく、迅速に一体型カード磁気情報を作成することができ、一体型カードを迅速に発行することができる。
また、銀行は、暗号化情報等を用意する必要がないので、事務手数を減らすことがきる。
【0041】
図6に示すように、一体型カード情報管理装置200は、キャッシュカード磁気情報作成プログラム116で作成されたキャッシュカード磁気情報117aを銀行へ提供するための銀行用キャッシュカード情報である例えば、銀行提供用キャッシュカード磁気情報218a(図6参照)を格納する銀行提供用キャッシュカード情報格納手段を有している。
図6の銀行提供用キャッシュカード磁気情報格納部218が、銀行提供用キャッシュカード情報格納手段の一例である。
【0042】
ところで、銀行から暗号化情報及びキャッシュカード世代情報を取得せずにキャッシュカード磁気情報を作成すると、銀行は、かかる情報を知らないため、そのカードは銀行で使用することができない。
そこで、本実施の形態では、銀行に発行される一体型カードのキャッシュカード磁気情報の内容を知らせるため、銀行提供用キャッシュカード磁気情報格納部218が形成されている。
具体的には、キャッシュカード磁気情報作成プログラム115が作成されたキャッシュカード磁気情報を一体型カード磁気情報格納部117に格納すると共に、銀行提供用キャッシュカード磁気情報格納部218に格納する構成となっている。
このように、一体型カード情報管理装置200で作成されたキャッシュカード磁気情報は銀行に知らせられるので、利用者が、当該一体型カードを銀行で使用しても現金自動支払機で利用を拒絶されることがない。
【0043】
(第3の実施の形態)
図7は、第3の実施の形態にかかる一体型カード情報管理装置300を示す概略図である。
本実施の形態にかかる一体型カード情報管理装置300の多くの構成は、上述の第2の実施の形態にかかる一体型カード情報管理装置200と共通するため、共通する構成は同一符号等として説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
本実施の形態の一体型カード情報管理装置300は、図7に示すように、クレジットカード情報を取得するクレジットカード情報取得手段である例えば、カードリーダ106を有している点が他の実施の形態と異なる。
【0044】
本実施の形態によれば、一体型カード情報管理装置300は、カードリーダ400で取得したクレジットカード情報に基づいて、銀行口座情報等を抽出して、キャッシュカード情報を生成することができる。
したがって、一体型カードの入手を希望する利用者は、わざわざ申込書を記載して提出することなく、自己のクレジットカードの情報をカードリーダ400に読み込ませるだけでよく、利用者に煩雑な手続を課することなく、迅速に一体型カードを発行することができる。
【0045】
(プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等について)
コンピュータに上述の動作例を実行させるための多目的カード情報管理装置の制御プログラム等とすることができる。
また、このような多目的カード情報管理装置の制御プログラム等を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とすることもできる。
【0046】
これら多目的カード情報管理装置の制御プログラム等をコンピュータにインストールし、コンピュータによって実行可能な状態にするために用いられるプログラム格納媒体は、例えばフロッピー(登録商標)のようなフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc−Recordable)、CD−RW(Compact Disc−Rewriterble)、DVD(Digital Versatile Disc)などのパッケージメディアのみならず、プログラムが一時的若しくは永続的に格納される半導体メモリ、磁気ディスクあるいは光磁気ディスクなどで実現することができる。
【0047】
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。さらに、上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の多目的カード情報管理装置の実施の形態にかかるキャッシュカード及びクレジット一体型カード情報管理装置を示す概略説明図である。
【図2】図1に示す一体型カード情報管理装置の主なハードウエア構成等を示す概略図である。
【図3】一体型カード情報管理装置の主なソフトウエア構成等を示す概略図である。
【図4】(a)は、キャッシュカード基礎情報のデータ例を示す概略図であり、(b)は、クレジットカード基礎情報112aのデータ例を示す概略図であり、(c)は、キャッシュカード世代情報のデータ例を示す概略図であり、(d)は、一体型カード磁気情報格納部に格納されている一体型カード磁気情報のデータ例を示す概略図である。
【図5】一体型カード情報管理装置の主な動作例を示す概略フローチャートである。
【図6】第2の実施の形態に係る一体型カード情報管理装置の主なソフトウエア構成等を示す概略図である。
【図7】第3の実施の形態にかかる一体型カード情報管理装置を示す概略図である。
【符号の説明】
【0049】
100・・・キャッシュカード及びクレジットカード一体型カード情報管理装置、112・・・クレジットカード基礎情報格納部、113・・・キャッシュカード世代情報格納部、114・・・カード暗号化情報格納部、114a・・・装置作成クレジットカード暗号化情報、114b・・・銀行提供キャッシュカード暗号化情報、115・・・キャッシュカード磁気情報プログラム、116・・・クレジットカード磁気情報作成プログラム、117・・・一体型カード磁気情報格納部、117a・・・キャッシュカード磁気情報、117b・・・クレジットカード磁気情報、117c・・・一体型カード磁気情報、218
・・・銀行提供用キャッシュカード磁気情報格納部、400・・・カードリーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現金の授受なしに物品の購入等ができるクレジットカード及び銀行等の現金自動支払機で現金の出し入れができるキャッシュカードとして使用でき、
前記クレジットカードの支払用銀行口座情報と前記キャッシュカードの銀行口座情報とが共通情報となっている多目的カードの情報を管理する多目的カード情報管理装置であって、
前記クレジットカードに用いるクレジットカード情報を作成するための少なくとも前記支払用銀行口座情報を含む基礎情報であるクレジットカード基礎情報を格納するクレジットカード基礎情報格納手段と、
前記クレジットカード基礎情報をクレジットカード情報に変化させるための変化情報であるクレジットカード用変化情報を格納するクレジットカード用変化情報格納手段と、
少なくとも、前記クレジットカード基礎情報及び前記クレジットカード用変化情報に基づいて前記クレジットカード情報を生成するクレジットカード情報生成手段と、
前記キャッシュカードの世代情報であるキャッシュカード世代情報を格納するキャッシュカード世代情報格納手段と、
少なくとも、前記支払用銀行口座情報及び前記キャッシュカード世代情報を前記キャッシュカードに用いるキャッシュカード情報に変化させるためのキャッシュカード用変化情報を格納するキャッシュカード用変化情報格納手段と、
少なくとも、前記支払用銀行口座情報、前記キャッシュカード世代情報及び前記キャッシュカード用変化情報に基づいて前記キャッシュカード情報を生成するキャッシュカード情報生成手段と、
前記キャッシュカード情報生成手段で生成された前記キャッシュカード情報と前記クレジットカード情報生成手段で生成された前記クレジットカード情報とを関連づけて格納するキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納手段と、を有することを特徴とする多目的カード情報管理装置。
【請求項2】
前記キャッシュカード変化情報が多目的カード情報管理装置側のキャッシュカード変化情報であり、
前記キャッシュカード世代情報が多目的カード情報管理装置側のキャッシュカード世代情報であり、
前記キャッシュカード情報生成手段で生成された前記キャッシュカード情報を銀行へ提供するため銀行用キャッシュカード情報として格納する銀行提供用キャッシュカード情報格納手段を有することを特徴とする請求項1に記載の多目的カード情報管理装置。
【請求項3】
クレジットカード情報を取得するクレジットカード情報取得手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多目的カード情報管理装置。
【請求項4】
現金の授受なしに物品の購入等ができるクレジットカード及び銀行等の現金自動支払機で現金の出し入れができるキャッシュカードとして使用でき、前記クレジットカードの支払用銀行口座情報と前記キャッシュカードの銀行口座情報とが共通情報となっている多目的カードの情報を管理する多目的カード情報管理装置の制御方法であって、
多目的カード情報管理装置が、前記クレジットカードに用いるクレジットカード情報を作成するための少なくとも前記支払用銀行口座情報を含む基礎情報であるクレジットカード基礎情報をクレジットカード基礎情報格納手段に格納するクレジットカード基礎情報格納工程と、
多目的カード情報管理装置が、前記クレジットカード基礎情報をクレジットカード情報に変化させるための変化情報であるクレジットカード用変化情報をクレジットカード用変化情報格納手段に格納するクレジットカード用変化情報格納工程と、
クレジットカード情報生成手段が、少なくとも、前記クレジットカード基礎情報及び前
記クレジットカード用変化情報に基づいて前記クレジットカード情報を生成するクレジットカード情報生成工程と、
多目的カード情報管理装置が、前記キャッシュカードの世代情報であるキャッシュカード世代情報をキャッシュカード世代情報格納手段に格納するキャッシュカード世代情報格納工程と、
多目的カード情報管理装置が、少なくとも、前記支払用銀行口座情報及び前記キャッシュカード世代情報を前記キャッシュカードに用いるキャッシュカード情報に変化させるためのキャッシュカード用変化情報をキャッシュカード用変化情報格納手段に格納するキャッシュカード用変化情報格納工程と、
キャッシュカード情報生成手段が、少なくとも、前記支払用銀行口座情報、前記キャッシュカード世代情報及び前記キャッシュカード用変化情報に基づいて前記キャッシュカード情報を生成するキャッシュカード情報生成工程と、
多目的カード情報管理装置が、前記キャッシュカード情報生成手段で生成された前記キャッシュカード情報と前記クレジットカード情報生成手段で生成された前記クレジットカード情報とを関連づけてキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納手段に格納するキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納工程と、を有することを特徴とする多目的カード情報管理装置の制御方法。
【請求項5】
現金の授受なしに物品の購入等ができるクレジットカード及び銀行等の現金自動支払機で現金の出し入れができるキャッシュカードとして使用でき、前記クレジットカードの支払用銀行口座情報と前記キャッシュカードの銀行口座情報とが共通情報となっている多目的カードの情報を管理する多目的カード情報管理装置の制御プログラムであって、
コンピュータに、多目的カード情報管理装置が、前記クレジットカードに用いるクレジットカード情報を作成するための少なくとも前記支払用銀行口座情報を含む基礎情報であるクレジットカード基礎情報をクレジットカード基礎情報格納手段に格納するクレジットカード基礎情報格納工程と、
多目的カード情報管理装置が、前記クレジットカード基礎情報をクレジットカード情報に変化させるための変化情報であるクレジットカード用変化情報をクレジットカード用変化情報格納手段に格納するクレジットカード用変化情報格納工程と、
クレジットカード情報生成手段が、少なくとも、前記クレジットカード基礎情報及び前記クレジットカード用変化情報に基づいて前記クレジットカード情報を生成するクレジットカード情報生成工程と、
多目的カード情報管理装置が、前記キャッシュカードの世代情報であるキャッシュカード世代情報をキャッシュカード世代情報格納手段に格納するキャッシュカード世代情報格納工程と、
多目的カード情報管理装置が、少なくとも、前記支払用銀行口座情報及び前記キャッシュカード世代情報を前記キャッシュカードに用いるキャッシュカード情報に変化させるためのキャッシュカード用変化情報をキャッシュカード用変化情報格納手段に格納するキャッシュカード用変化情報格納工程と、
キャッシュカード情報生成手段が、少なくとも、前記支払用銀行口座情報、前記キャッシュカード世代情報及び前記キャッシュカード用変化情報に基づいて前記キャッシュカード情報を生成するキャッシュカード情報生成工程と、
多目的カード情報管理装置が、前記キャッシュカード情報生成手段で生成された前記キャッシュカード情報と前記クレジットカード情報生成手段で生成された前記クレジットカード情報とを関連づけてキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納手段に格納するキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納工程と、を実行させる多目的カード情報管理装置の制御プログラム。
【請求項6】
現金の授受なしに物品の購入等ができるクレジットカード及び銀行等の現金自動支払機で現金の出し入れができるキャッシュカードとして使用でき、前記クレジットカードの支
払用銀行口座情報と前記キャッシュカードの銀行口座情報とが共通情報となっている多目的カードの情報を管理する多目的カード情報管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
コンピュータに、多目的カード情報管理装置が、前記クレジットカードに用いるクレジットカード情報を作成するための少なくとも前記支払用銀行口座情報を含む基礎情報であるクレジットカード基礎情報をクレジットカード基礎情報格納手段に格納するクレジットカード基礎情報格納工程と、
多目的カード情報管理装置が、前記クレジットカード基礎情報をクレジットカード情報に変化させるための変化情報であるクレジットカード用変化情報をクレジットカード用変化情報格納手段に格納するクレジットカード用変化情報格納工程と、
クレジットカード情報生成手段が、少なくとも、前記クレジットカード基礎情報及び前記クレジットカード用変化情報に基づいて前記クレジットカード情報を生成するクレジットカード情報生成工程と、
多目的カード情報管理装置が、前記キャッシュカードの世代情報であるキャッシュカード世代情報をキャッシュカード世代情報格納手段に格納するキャッシュカード世代情報格納工程と、
多目的カード情報管理装置が、少なくとも、前記支払用銀行口座情報及び前記キャッシュカード世代情報を前記キャッシュカードに用いるキャッシュカード情報に変化させるためのキャッシュカード用変化情報をキャッシュカード用変化情報格納手段に格納するキャッシュカード用変化情報格納工程と、
キャッシュカード情報生成手段が、少なくとも、前記支払用銀行口座情報、前記キャッシュカード世代情報及び前記キャッシュカード用変化情報に基づいて前記キャッシュカード情報を生成するキャッシュカード情報生成工程と、
多目的カード情報管理装置が、前記キャッシュカード情報生成手段で生成された前記キャッシュカード情報と前記クレジットカード情報生成手段で生成された前記クレジットカード情報とを関連づけてキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納手段に格納するキャッシュカード情報及びクレジットカード情報格納工程と、を実行させる多目的カード情報管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−94737(P2007−94737A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−282971(P2005−282971)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(391064946)UFJニコス株式会社 (11)