説明

大きいブロック取引

取引注文を管理するシステムと方法について説明する。一実施例は、第1トレーダーが動作させる第1サーバーから、特定証券、特定数量および特定価格の内の少なくとも1つを含む第1取引注文と1つ以上の選択基準を含む情報を受信するステップと、取引注文のデータベースが前記第1取引注文にマッチングする取引注文を含まないことを決定するステップと、前記選択基準を満たす複数のトレーダーを識別するステップと、複数の第2サーバーへ、前記特定証券、前記特定数量および前記特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを送信するステップと、第2トレーダーに代わって動作する前記複数の第2サーバーの内の1つから、前記クエリーに対する肯定的な応答を受信するステップと、前記特定価格で、前記特定証券に関して、前記第1トレーダーと前記第2トレーダーとの間での取引の実行を促進するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2007年11月15日に出願された、「取引システム製品および処理」という名称の米国特許出願番号第60/988,426号の優先権を主張するものである。
【図面の簡単な説明】
【0002】
添付の図面は一定縮尺で描くことを意図していない。図面では、種々の図中に示す同一又は類似の構成要素の各々は同様の参照番号で表す。明瞭にするために、必ずしも全ての構成要素を、符号付け又は操作識別しているとは限らない。
【0003】
【図1】いくつかの実施例による、1つ以上の動作を実行するために使用することのできるコンピュータシステム・アーキテクチャを示す図である。
【図2】いくつかの実施例による、1つ以上の動作を実行するために使用することのできるサーバーのネットワークを示す図である。
【図3】いくつかの実施例によって実行することのできる処理の例を示す図である。
【図4】いくつかの実施例によって実行することのできる別の処理の例を示す図である。
【図5】いくつかの実施例によって実行することのできる別の処理の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
金融商品のトレーダーは、彼らが売りまたは買いに興味を持つ証券に関して、市場に情報を明かすことを時として好まない。これは、いくつかのエンティティがある金融商品に対して大量取引の手配を行うことに興味を持っているという情報の公開が、取引の発生する前にその証券の市場に影響を与える可能性を持つ大きな取引に関しては、特にそうである。トレーダーが大口注文の情報の掲示をためらうと、市場の流動性を妨げることにる。
【0005】
取引注文の管理と、取引を行う相手を見つける手配をトレーダーのために行うシステムと方法を本明細書に記載する。本明細書に記載のシステムと方法のいくつかの実施例の1つの利点は、それらがより多くの情報の秘密を保ち、そして従来のシステムよりも長い間秘密を保つことができるという点である。
【0006】
下記のIからXのセクション(節)は、本願を解釈するにあたってのガイドを提供する。
【0007】
(I.用語)
「製品」という用語は、特に断りのない限り、あらゆる機械、物質の製造品及び/又は組み立て品を意味する。
【0008】
「処理」という用語は、特に断りのない限り、あらゆる処理、アルゴリズム、方法等を意味する。
【0009】
各処理(方法、アルゴリズム、又は他のように称しても)は、本質的に1つ以上のステップを含み、従って、処理の「ステップ」の参照全てが、「処理」又は類似の用語の単なる列挙において固有の根拠を有する。従って、 請求項中の処理の「ステップ」のあらゆる参照は、十分な根拠を有する。
【0010】
「発明」等は、特に断りのない限り、「本願中に開示された1つ以上の発明」を意味する。
【0011】
「ある実施例」、「実施例」、「その実施例」、「1つ以上の実施例」、「いくつかの実施例」、「特定実施例」、「一実施例」、「他の実施例」、等は、特に断りのない限り、「本発明の(全部ではないが)1つ以上の実施例」を意味する。
【0012】
発明の「変形」とは、特に断りのない限り、発明の実施例を意味する。
【0013】
実施例の説明の中の「他の実施例」の参照は、特に断りのない限り、参照する実施例が他の実施例(例えば、参照する実施例の前に説明した実施例)と相互排他的であることを暗に意味しない
【0014】
「含む」、「有する」という用語及びこれらの変形は、特に断りのない限り、「含むが、それに限らない」ことを意味する。
【0015】
「ある」及び「その」という用語は、特に断りのない限り、「1つ以上の」ということを意味する。
【0016】
「複数の」という用語は、特に断りのない限り、「2つ以上の」ということを意味する。
【0017】
「本明細書に」という用語は、特に断りのない限り、「本願において、参照によって組み込まれるあらゆるものを含む」ということを意味する。
【0018】
「〜の中の少なくとも1つ」という言い回しは、特に断りのない限り、こうした言い回しが(物を列挙したリストのような)複数のものを修飾する際は、これらのものの1つ以上のあらゆる組合せを意味する。例えば、「小型装置、自動車及び車輪の中の少なくとも1つの」という言い回しは、(i)小型装置、(ii)自動車、(iii)車輪、(iv)小型装置及び自動車、(v)小型装置及び車輪、(vi)自動車及び車輪、あるいは(vii)小型装置、自動車及び車輪、のいずれかを意味する。「〜の中の少なくとも1つの」という言い回しは、このような言い回しが複数のものを修飾する際は、複数のものの「それぞれの中の1つ」を意味しない。
【0019】
「1」、「2」などの数に関する用語は、何か(例えば1つの小型装置、2つの小型装置など)の数量を示す基数として使用される場合には、その数に関する用語によって示される数量を意味するが、その数に関する用語によって示される数量を下らない数を意味するものではない。例えば、「1つの小型装置」という言い回しは、「少なくとも1つの小型装置」を意味するのではない、従って、「1つの小型装置」とう言い回しは、例えば2つの小型装置をカバーしない。
【0020】
「〜に基づいて」という言い回しは、特に断りのない限り、「〜のみに基づいて」を意味するものではない。つまり、「〜に基づいて」という言い回しは、「〜のみに基づいて」及び「少なくとも〜に基づいて」の両方を意味する。「少なくとも〜に基づいて」という言い回しは、「少なくとも〜の一部に基づいて」とう言い回しと同等である。
【0021】
「〜を表す」という用語及び類似の用語は、特に断りのない限り、排他的ではない。例えば、「〜を表す」という用語は、特に断りのない限り、「〜のみを表す」ことを意味しない。つまり、「データはクレジットカード番号を表す」という言い回しは、「データはクレジットカード番号のみを表す」と「データはクレジットカード番号と、何か他のことも表す」の両方を意味する。
【0022】
「〜によって」という用語は、前に、そして明示的に記載された何かの意図された結果、目的又は結論のみを表す節又は他の一連の言葉を先行するためのみに用いられる。従って、請求項の中で「〜によって」という用語が用いられる場合には、「〜によって」という用語が修飾する節又は他の言葉は、当該請求項を特にさらに制限するものではなく、当該請求項の意味又は範囲を限定するものでもない。
【0023】
「例えば」という用語及び類似の用語は「例として」を意味し、従って、それによって説明する用語や言い回しを限定しない。例えば、「コンピュータがインターネット上でデータ(例えば命令、データ構造)を送信する」という文章では、「例えば」は、「命令」が、コンピュータがインターネット上に送信することのできる「データ」の例であることを説明し、また「データ構造」も、コンピュータがインターネット上に送信することのできる「データ」の例であることを説明する。しかし、「命令」及び「データ構造」は共に「データ」の単なる例に過ぎず、「命令」及び「データ構造」以外の他のものも「データ」であり得る。
【0024】
「それぞれの」という用語及び類似の用語は、「個々に見て」ということを意味する。従って、2つ以上の物事が「それぞれの」特性を持つ場合、そういった物事の各々はそれ自体の特性を持ち、そしてこれらの特性は互いに異なり得るが、そうである必要はない。例えば、「2つの機械の各々はそれぞれの機能を持つ」という言い回しは、第1のこのような機械はある機能を持ち、第2のこのような機械もある機能を持つことを意味している。 第1の機械の機能は第2の機械の機能と同じであってもよいし、同じでなくてもよい。
【0025】
「すなわち」という用語及び類似の用語は、「つまり」という意味であり、従って、それが説明する用語又は言い回しを制限する。例えば、「コンピュータはインターネット上でデータ(すなわち命令)を送信する」という文章では、「すなわち」という用語は、「命令」が、コンピュータがインターネット上で送信する「データ」であると説明している。
【0026】
どんな数値的範囲も、その範囲内の整数と端数を含むものとする。例えば、「1から10まで」の範囲は具体的に、1と10の間の整数(例えば、1,2,3,4、・・・9)と非整数(例えば1.1、1.2、...1.9)を含むと解釈するものとする。
【0027】
「取引の実行を促進する」という言い回しは、「取引が完了するためのどんな必要な機能も実行する」という意味である。例えば、「取引の実行を促進すること」には、適切な手形交換所にデータを送信して、特定の価格(例えば、交渉のためのさらなる機会なしで)で特定の証券の取引が2つのエンティティの間で実行されるようにすることを含む。
【0028】
「〜と通信して」という言い回しは、「データを〜に送信する及び/又は〜から受信することができる」という意味である。例えば、第2サーバー「と通信している」第1サーバーを、インターネットのようなネットワークを介してその第2サーバーに接続することができる。サーバーは、もしもそれが別のサーバーと「通信している」場合、その別のサーバーと「通信する」ことができる。
【0029】
「証券」という用語は、あらゆる市場で取引きされる金融商品という意味である。例えば、「証券」には、有価証券、株券、債券、先物、オプション、フォワード、コール、プット、スワップ、カラー、契約通貨及び/又はその他を含むことができる。
【0030】
「キー」という用語は、「受信サーバーによって解釈されることができ、そのサーバーからの応答が所望されるものか、あるいは廃棄されるであろうものかを示す、パケット、ストリングなどの、データのあらゆるセグメント」を意味する。
【0031】
「市場価格」という言い回しは、「その価格でその証券を購入または売ることのできる、その特定証券の市場での価格」を意味する。「市場価格」という言い回しは、オファーが行われた時、オファーが承諾された時、その取引が決済された時の市場価格、 オファーが行われた、又は承諾された日の市場開始または市場終了時の市場価格、または他の時の市場価格をさす。「市場価格」という言い回しはまた、オファーが行われた時、オファーが承諾された時、その取引が決済された時の市場価格、オファーが行われた、又は承諾された日の市場開始または市場終了時の市場価格、または他の時の市場中央値も含む。市場中央値とは、市場の最善の買値と最善の売値のまさに中間の価格である。
【0032】
「マッチング取引注文」とう言い回しは、「お互いに取引を成立することができる第1の取引注文と十分なパラメーターを共有する第2の取引注文」を意味する。マッチング取引注文は、それに対して取引を成立させる取引注文の一部のみに応じる。例えば、第1の取引注文は、マイクロソフト社の株を1株あたり$50で10,000株買うとオファーし、第2の取引注文は同じ価格でマイクロソフト社の株を5,000株売るとオファーする場合、第1の取引注文の一部のみに応じるが、マッチング取引注文とすることができる。第1の取引注文の特定証券、特定数量または特定価格が変動する、あるいは変化する場合(特定証券、特定数量、特定価格の定義を参照のこと)、第2の取引注文は第1の取引注文に示された範囲または列挙の範囲内とすることによって、マッチング取引注文とすることができる。例えば、第1の取引注文がマイクロソフト社の株を1株あたり$50以下で10,000株買うオファーをする場合、1株あたり$49でマイクロソフト社の株を10,000株売る第2の取引注文は、マッチング取引注文である。
【0033】
「注文管理システム」という言い回しは、「買い方であろうと売り方であろうと、機関のトレーダーであろうとブローカーであろうと、金融商品の取引注文を実行するために構成されるあらゆるコンピュータ、市場に参加する人と関連するコンピュータ」を意味する。
【0034】
「見計らい取引注文」という言い回しは、「サーバーが、記憶された取引注文にマッチングする別の取引注文の有無に関する情報を受信すると、当該サーバーがマッチング取引注文に対して、当該記憶された取引注文の取引を行う意図を示す(例えば情報を送信することによって)ように、サーバーに記憶された取引注文」を意味する。
【0035】
トレーダーに代わってオファーを提示したり、または取引に参加するために「動作可能な」コンピュータは、いくつかの実施例において、ユーザからの入力の受信に応じて、トレーダーに代わってオファーを提示したり、取引に参加することができる。他の実施例では、トレーダーに代わってオファーを提示したり、または取引に参加するために「動作可能な」コンピュータは、ユーザから入力を受信せずに、トレーダーに代わってオファーを提示したり、取引に参加することができる。
【0036】
「肯定的な応答」という言い回しは、「クエリーに提供されたパラメータ(特定証券、特定数量及び/又は特定価格)で取引を行うことへの興味を示す、クエリーへの応答」を意味する。肯定的な応答は、例えば、クエリーが確定したオファーを含む場合などの、拘束力を持つ承諾であってもよい。クエリー(または対応する取引注文)が全てのパラメータを特定していない場合、またはクエリーがいくつかのパラメータの範囲を特定している場合、肯定的な応答は取引を明確にするために必要なパラメータのいくつか、または全てを含むことができる。例えば、クエリーが最大30,000株までの有価証券の売りのオファーを含む場合、肯定的な応答は、有価証券10,000株を買う意図を示すことができる。
【0037】
「肯定的な応答率」という言い回しは、「サーバーが肯定的な応答を与えた、当該サーバーによって以前に受信されたクエリーのパーセンテージ」を意味する。
【0038】
「クエリー」という用語は、「例えば、取引注文または取引注文の一部を含むデータ伝達などの、1つのコンピュータから別のコンピュータへ伝達されるあらゆるデータ」を意味する。
【0039】
「選択基準」という用語は、取引注文を出すエンティティがそれに基づいて、第1トレーダーが取引のオファーを伝達する興味を持っている他のエンティティのパラメータ、挙動、好みあるいは他の様相を特定することのできるあらゆる基準」である。選択基準は、取引注文に関するクエリーを受信するサーバー、取引注文の取引を行うトレーダー、またはこれらのあらゆる組み合わせに適用することができる。
【0040】
「サーバー」という用語は、データの送信、受信または処理;データベースへの情報の書き込みまたはデータベースからの情報の検索;データが特定の基準を満たすかどうかの決定などの特定の機能を実行するようにプログラムすることのできるあらゆるコンピュータまたは同様の機能」を意味する。
【0041】
「特定証券」という言い回しは、具体的な証券(例えば、コカコーラ株)または証券のグループ(例えばフォーチュン100株); 列挙された1セットの証券(例えば、コカコーラ株またはペプシ株;コカコーラ株またはマイクロソフトのデリバティブ);特定の特性または1セットの特性を共有する証券のあらゆるグループ(例えば、航空会社の株;石油先物;$10億以上の利益を報告する会社の株);その価格が他の特定証券の価格と相関する1セットの証券(例えば、コカコーラ株又はその価値がコカコーラ株の価値に対して0.5以上の相関を持つあらゆる株);及び/又はこれらの任意の組み合わせなどの、特定された証券の選択を含む。
【0042】
「特定価格」という言い回しは、「トレーダーが取引を行う興味を持つ、承諾可能な価格または価格の範囲を決定するのに十分な情報」を意味する。特定価格は特定の単価(例えば1株あたり$50)、最小単価(例えば1株あたり$50以上)、最大単価(例えば1株あたり$50以下)、単価の範囲(例えば1株あたり$49から$51)、及び/又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。特定価格は、特定のバルク価格(例えば$50,000)、最小バルク価格(例えば$50,000以上)、最大バルク価格(例えば$50,000以下)、バルク価格の範囲(例えば$49,000から$51,000)及び/又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。特定価格は、例えば、オファーが行われる時刻、オファーが承諾される時刻、取引が決算される時刻、オファーが行われたまたは承諾された日の市場開始または市場終了時、またはその他の時刻の市場価格などの市場価格に関して与えることができる。特定価格は、市場価格(例えば、市場価格プラスマイナス1/2ポイント;市場価格以上)を参照して定められる価格または価格の範囲であってもよい。特定価格は、市場中央価格または市場中央価格を参照して特定される価格であってもよい。特定価格が提供されない場合、取引システムはオファーが行われるまたは承諾される時刻、取引が決済される時刻またはその他の時刻で市場価格にデフォルトしてもよい。あるいは、特定価格が提供されない場合、取引システムはオファーが行われるまたは承諾される時刻、取引が決済される時刻またはその他の時刻で市場中央値価格にデフォルトしてもよい。
【0043】
「特定数量」という言い回しは、「トレーダーが取引を行うことに興味を持つ証券の承諾可能な量または量の範囲を何らかの方法で特定すること」を意味する。特定数量は、具体的な数量(例えば10,000株)、最小数量(例えば5,000株以上)、最大数量(例えば10,000株以下)、数量の範囲(例えば5,000から10,000株)及び/又はそれらの任意の組み合わせを意味する。特定数量はまた、増分(例えば5,000から10,000株は500株の増分、5,000株以下は1,000株の増分)を含むこともできる。
【0044】
「取引注文」という言い回しは、「証券の売買のあらゆるオファーを意味しており、例えば、特定価格で特定数量の特定証券の売買をオファーすること」を意味する。取引注文は確定オファーであってもよいし、条件付きのオファーであってもよい。
【0045】
「トレーダー」という用語は、「有価証券の売買のための取引に参加することのできるあらゆる人、またはトレーダーに代わってこのような取引に参加することのできる人またはエンティティ」を意味する。トレーダーは買い手の人またはエンティティあるいは売り手の人またはエンティティであってもよい。トレーダーは、トレーダーの取引を完了させる意図を反映させる取引に参加するオファーを提示することができる。トレーダーは、注文管理システムを含むか、または注文管理システムの一部であるコンピュータを含むが、これに限定されないコンピュータを介して、このようなオファーを提示することができる。 トレーダーは、オファーを提示する、及び/又はトレーダーに代わって取引に参加するべく動作可能なコンピュータによって代表されることができる。例えば、このようなコンピュータは、拘束力のあるオファーを承諾する、及び/又は、もしも承諾された場合には、当該トレーダーを当該取引にバインドするべく動作可能であってもよい。このようなコンピュータは、人の入力がある、または人の入力なしで、オファーを承諾すべく動作可能であってもよい。
【0046】
「取引履歴」という用語は、「トレーダーの以前の取引及び/又はクエリーに対する応答に関する情報(例えばデータベースの記録)」を意味する。取引履歴は、トレーダーが取引を行った証券、価格および数量、トレーダーが肯定的に応答したクエリー(及び/又は関連する取引パラメータ)、トレーダーが否定的に応答したクエリー(及び/又は関連する取引パラメータ)などを含むが、これらに限定されない。取引履歴はまた、特定の証券、特定の種類の証券(例えば、株、投資信託株)、特定のエンティティに関する証券、特定の産業に関する証券、一定の時価総額(小型株、中型株、大型株など)、代替可能な証券への肯定的な応答率を(制限なく)含む取引の区分よって選択可能な情報も含むことができる。取引履歴は、例えば、サーバーが肯定的な応答を出したクエリーや関連する取引パラメータなどのような、特定のトレーダーというよりはむしろ特定のサーバーに関連するような情報であってもよい。
【0047】
2つ以上の用語または言い回しが同義語である場合(例えば、用語または言い回しが同義語であるという例示的な説明のため)には、1つのそのような用語/言い回しの例は、他のそのような用語/言い回しの例が異なる意味を持たなくてはならないということを意味するものではない。例えば、説明では「含む」の意味が「含むが〜に限定されない」となっている場合、「含むが〜に限定されない」という言い回しの単なる使用は、「含む」という用語が「含むが〜に限定されない」以外のことを意味するということを意味していない。
【0048】
(II.決定する)
「決定する」という用語及びその文法的変形(例えば、価格を決める、値を決める、ある基準を満たす目的を決める、など)は非常に幅広い意味で用いられる。「決定する」という用語は様々な行為を含むので、従って、「決定する」は、計算する、算出する、処理する、導き出す、調査する、調べる(例えば、表、データベース又はその他のデータ構造で調べる)、解明するなどを含むことができる。また「決定する」は、受信する(例えば、情報を受信する)、アクセスする(例えば、メモリデータにアクセスする)なども含むことができる。また「決定する」は、決断する、選択する、選定する、確立するなども含むことができる。
【0049】
「決定する」という用語は、確実性又は絶対的正確さを暗に意味せず、従って「決定する」は、推定する、予測する、推量する、等を含むことができる。
【0050】
「決定する」という用語は、数学的処理を実行しなければならないことを暗に意味せず、数値的方法を用いなければならないことを暗に意味せず、そしてアルゴリズム又は処理を使用することを暗に意味しない。
【0051】
「決定する」とは、何れかの特定装置を使用しなければならないことを暗に意味しない。例えば、コンピュータは必ずしも決定を実行する必要はない。
【0052】
(III.文章の形式)
第1請求項の限定が特徴の1つ並びに特徴の2つ以上をカバーし(例えば、「少なくとも1つの小型装置」のような限定が、1つの小型装置並びに2つ以上の小型装置をカバーする)、そして第1請求項に従属する第2請求項の中で、第2請求項がこの限定を参照すべく「前記」を用いる(例えば、「前記小型装置」)場合には、このことは、第1請求項が特徴の1つだけをカバーすることを暗に意味せず、第2請求項が特徴の1つだけをカバーすることを暗に意味しない(例えば、「前記小型装置」は、1つの小型装置及び2つ以上の小型装置を共にカバーし得る)。
【0053】
((「第1」、「第2」、「第3」等のような)序数を用語の前の形容詞として用いる際は、この序数は(特に断りのない限り)、特定の特徴を同じ用語又は類似の用語によって記述される他の特徴と区別することのように、単にその特定の特徴を示すために用いるに過ぎない。例えば、「第1小型装置」は、単に、例えば「第2小型装置」と区別するためだけに、そうした名称にする。従って、「小型装置」の前に、単に序数「第1」及び「第2」を用いることは、2つの小型装置間の他の関係を示すものではなく、同様に、どちらか、あるいは両方の小型装置の他の特徴を示すものではない。例えば、「小型装置」という用語の前に序数「第1」及び「第2」を単に用いることは、(1)いずれかの小型装置が順序的又は位置的に、他の小型装置の前又は後に来ることを示さず;(2)いずれかの小型装置が、時間的に、他の小型装置の前又は後に発生又は動作することを示さず;そして(3)いずれかの小型装置が、重要度又は品質において、他の小型装置の上位又は下位に位置することを示さない。さらに、序数の単なる使用は、この序数で識別される特徴に数値限定を規定しない。例えば、単に、「小型装置」という用語の前に序数「第1」及び「第2」を用いることは、2つ以下の小型装置しか存在してはならないことを示すものではない。
【0054】
本明細書に単一の装置、品物又は他の製品を記載する際は、記載されている単一の装置/品物の代わりに、2つ以上の装置/品物を(協働するか否かにかかわらず)用いることができる。従って、ある装置が有するものとして記載されている機能は、2つ以上の装置/品物(協働するか否かにかかわらず)が代わりに有することができる。
【0055】
同様に、本明細書で2つ以上の装置、品物又は他の製品を(協働するか否かにかかわらず)記載する場合は、記載されている2つ以上の装置又は品物の代わりに、単一の装置/品物を用いることができる。例えば、複数のコンピュータベースの装置は、単一のコンピュータベースの装置に置き換えることができる。従って、2つ以上の装置又は品物が有するものとして記載されている様々な機能は、単一の装置/品物が代わりに有することができる。
【0056】
記載されている単一装置の機能及び/又は特徴は、記載されてはいるがこうした機能/特徴を有するものとして明示的に記載されていない、1つ以上の他の装置によって代わりに具体化することができる。従って、他の実施例は、記載されている装置自体を含む必要はないが、これらの他の実施例では、こうした機能/特徴を有する1つ以上の他の装置を含むことができる。
【0057】
(IV.開示されている例及び用語は限定的でない)
(本願の第1ページの先頭に記載されている)発明の名称も、(本願の最後に記載されている)要約も、本発明の範囲を何らかの形で限定するものと解釈すべきでなく、請求項の意味の解釈に使用すべきでなく、あるいは請求項の請求の範囲を制限するように使用すべきでない。37C.F.R.§1.72(b)(米国特許商標庁施行規則第1.72条第b項)により、単に要約が要求されているので、要約を本願に含めたに過ぎない。
【0058】
本願の発明の名称、及び本願中に提供されるセクション(節)の見出しは、便宜上のものに過ぎず、開示を何らかの形で限定するものと解釈すべきでない。
【0059】
多くの実施例が本願に記載されており、これらは例示目的のためのみに提示されている。記載している実施例はあらゆる意味で限定的ではなく、そして限定することを意図したものではない。開示する本発明は、開示によってすでに明らかなように、多くの実施例に幅広く適用することができる。本発明は、構造的、論理的、ソフトウェア的及び電気的変更のような様々な変更及び変形で実施することができることは、当業者の認めるところである。本発明の特定の特徴を、1つ以上の特定実施例及び/又は図面を参照して説明することができるが、特に断りのない限り、こうした特徴は、これらの特徴を説明するために参照する1つ以上の特定実施例又は図面中での使用に限定されないことを理解されたい。
【0060】
本願に記載する方法のステップ又は製品の構成要素の実施例はいずれも本明細書の発明を構成するものではない、あるいは本願の発明に必須なものではない、又は本明細書の発明と同一の範囲ではない。ただし、本明細書において明示的にそのように述べられている場合または請求項に明示的に記述されている場合を除く。
【0061】
請求項の前文は、当該請求項に係わる発明の目的、利点及び可能な用法を挙げるに過ぎず、請求項に係る発明を限定するものではない。
【0062】
本開示は本発明の全ての実施例の文字による説明ではない。また、本開示は、全ての実施例に含まれなくてはならない発明の特徴を列挙したものではない。
【0063】
特に断りのない限り、互いに通信するものと記載される装置は、連続的な互いの通信である必要はない。むしろ、このような装置は必要な場合又は望まれる場合のみに互いに送信を行う必要があり、ほとんどの時間はデータの交換を実際には行わなくてもよい。例えば、別の機械とインターネットを介して通信を行っている機械は、他の機械と長時間の間(例えば何週間も)データの通信を行わなくても良い。さらに、互いに通信を行う装置は1つ以上の中間手段を使って、直接的または間接的に通信を行ってもよい。
【0064】
いくつかの構成要素又は特徴を有する実施例の説明は、こうした構成要素/特徴の全てまたはいずれかが必要であることを暗に意味しない。それどころか、本発明の種々の可能な実施例を例示するために、種々の任意選択的な構成要素を記載している。特に断りのない限り、必須であるかまたは要求される構成要素/特徴はない。
【0065】
処理ステップ、アルゴリズム、等は、特定の順次的な順番に記載することができるが、こうした処理は異なる順序で動作するように構成することができる。換言すれば、明示的に記載または主張することのできるステップの何れの順序又は順番も、そのステップをその順序で実行することの要求を必ずしも示すものではない。本明細書に記載する処理のステップは、可能な任意の順序で実行することができる。さらに、いくつかのステップは、(例えば、1つのステップが他のステップの後に記載されているので)非同時に発生するように記載又は暗示されていても、同時に実行することができる。さらに、図面中に描画することによる処理の例示は、例示する処理が、この処理に対する他の変形及び変更を排除することを暗に意味するものではなく、例示する処理又はそのステップのいずれもが、本発明にとって必要であることを暗に意味するものではなく、そして例示する処理が好適なものであることを暗に意味するものではない。
【0066】
処理は複数のステップを含むものとして記載することができるが、このことは、これらのステップの全部又はいずれかが好適、必須又は必要であることを暗に意味しない。本発明の範囲内の他の種々の実施例が、記載されているステップの一部又は全部を省略する他の処理を含むことができる。特に断りのない限り、必須であるか要求されるステップはない。
【0067】
処理は、単独で、あるいは他の製品又は方法を参照せずに説明することができるが、一実施例では、当該処理は、他の製品又は方法と相互作用することができる。例えば、こうした相互作用は、1つのビジネスモデルを他のビジネスモデルにリンクすることを含むことができる。こうした相互作用は、処理の柔軟性又は望ましさを増強するために提供することができる。
【0068】
製品は複数の構成要素、態様、品質、特性及び/又は特徴を含むものとして記載することができるが、これは、それら複数のもののいずれか又は全てが好適、必須、又は必要とされるということではない。記載される発明の範囲内の様々な他の実施例は、記載される複数のもののいくつか又は全てを省いたその他の製品を含む。
【0069】
アイテムを列挙したリスト(これらのアイテムは付番されていることもあるし、付番されていないこともある)は、特に断りのない限り、これらのアイテムのいずれか又は全部が互いに排他的であることを暗に意味しない。同様に、アイテムを列挙したリスト(これらのアイテムは付番されていることもあるし、付番されていないこともある)は、特に断りのない限り、これらのアイテムのいずれか又は全部が、いずれかのカテゴリーを包括することを暗に意味しない。例えば、「コンピュータ、ラップトップ(コンピュータ)、PDA」を列挙したリストは、このリストのこれら3つのアイテムのいずれか又は全部が互いに排他的であることを暗に意味せず、このリストのこれら3つのアイテムのいずれか又は全部がいずれかのカテゴリーを包括することを暗に意味しない。
【0070】
また、アイテムを列挙したリスト(これらのアイテムは付番されていることもあるし、付番されていないこともある)は、これらのアイテムのいずれか又は全部が互いに等価又は互いに直ちに代替されることを暗に意味しない。
【0071】
全ての実施例は説明のためのものであり、本発明又は実施例が場合場合によって作られる又は実行されることを暗に意味しない。
【0072】
(V.計算)
本明細書に記載される様々な処理は例えば、適切にプログラムされた汎用コンピュータ、特定用途向けコンピュータ及び計算装置によって実行することができることは、当業者にとってすぐに明らかとなるだろう。一般に、プロセッサ(例えば1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のマイクロコントローラ、1つ以上のデジタル信号プロセッサ)は命令を(例えばメモリ又は類似の装置から)受信し、それらの命令を実行し、それによって、それらの命令によって規定される1つ以上の処理を実行する。命令は、例えば1つ以上のコンピュータプログラム、1つ以上のスクリプト内で具体化することができる。
【0073】
「プロセッサ」は、アーキテクチャ(例えば、チップレベルのマルチプロセッシング/マルチコア、RISC,CISC,Microprocessor without Interlocked Pipeline Stages(パイプラインステージがインターロックされないマイクロプロセッサ)、パイプラインの配置、同時マルチスレディング)にかかわらず、1つ以上のマイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU),計算装置、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、又は類似の装置、あるいはこれらの任意の組合せを意味する。
【0074】
従って、処理の説明は、当該処理を実行する装置の説明でもある。当該処理を実行する装置は、例えば、当該処理の実行に適したプロセッサ及びそれらの入力装置と出力装置を含むことができる。
【0075】
さらに、こうした方法(並びに他の種類のデータ)を実現するプログラムは、種々の媒体(例えば、コンピュータ可読媒体)を使用して多数の様式で記憶及び送信することができる。いくつかの実施例では、ハードワイヤ(ハードウェア配線)回路又はカスタムハードウェアを、種々の実施例の処理を実現することのできるソフトウェア命令の一部又は全部の代わりに、あるいはこれらと組み合わせて使用することができる。従って、ハードウェアとソフトウェアの種々の組合せを、ソフトウェアのみの代わりに用いることができる。
【0076】
「コンピュータ可読媒体」とは、コンピュータ、プロセッサ、又は類似の装置によって読み出すことのできるデータ(例えば、命令、データ構造)を提供することに関与するあらゆる媒体、複数の媒体、又は異なる媒体の組み合わせをさす。こうした媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体、及び伝送媒体を含む多数の形態をとることができるが、これらに限定されない。不揮発性媒体は、例えば、光又は磁気ディスク及び他の持続性メモリを含む。揮発性媒体は、一般にメインメモリを構成するダイナミック・ランダムアクセスメモリを含む。伝送媒体は、プロセッサに結合されたシステムバスを構成するワイヤを含む、同軸ケーブル、銅線、及び光ファイバーを含む。伝送媒体は、無線周波数(RF)及び赤外(IR)データ通信中に発生されるような、音波、光波、及び電磁放射を含むかまたは搬送することができる。コンピュータ可読媒体の一般的形態は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、他のあらゆる磁気媒体、CD−ROM、DVD、他のあらゆる光媒体、パンチカード、紙テープ、孔のパターンを有する他のあらゆる物理媒体、RAM、PROM、EPROM、フラッシュEEPROM、他のあらゆるメモリチップ又はカートリッジ、下記に記載する搬送波、あるいはコンピュータが読み出すことのできる他のあらゆる媒体を含む。
【0077】
コンピュータ可読媒体の種々の形態は、データ(例えば、命令の列)をプロセッサに搬送することに関与させることができる。例えば、データは、(i)RAMからプロセッサに送ることができ;(ii)無線伝送媒体上で搬送することができ;(iii)イーサネット(登録商標)(又はIEEE 802.3)、SAP、ATP、ブルートゥース(登録商標)、TCP/IP、TDMA、CDMA、及び3Gのような多数のフォーマット、規格、又はプロトコルに従ってフォーマット化及び/又は伝送することができ;及び/又は(iv)当技術分野で周知である種々の方法のいずれかで暗号化して、プライバシーを保証又は不正を防止することができる。
【0078】
従って、処理の説明は、この処理を実行するためのプログラムを記憶するコンピュータ可読媒体の説明でもある。このコンピュータ可読媒体は、この方法を実行するのに適したプログラム要素を(任意の適切なフォーマットで)記憶することができる。
【0079】
処理中の種々のステップの説明が、説明した全てのステップを必要とすることを示すものではないのと同様に、装置の実施例は、説明した処理のいくつか(必ずしも全てではない)を実行すべく動作可能なコンピュータ/計算装置を含むことができる。
【0080】
同様に、処理中の種々のステップの説明が、説明した全てのステップを必要とすることを示すものではないのと全く同様に、プログラム又はデータ構造を記憶するコンピュータ可読媒体の実施例は、実行時に、プロセッサに説明した処理のいくつか(必ずしも全てではない)を実行させることができるプログラムを記憶するコンピュータ可読媒体を含む。
【0081】
データベースを説明する際は、(i)説明したものに代わるデータベース構造を容易に採用することができる、及び(ii)データベース以外の他のメモリ構造を容易に採用することができることは、当業者にとって明らかである。本明細書に提示したあらゆるサンプルデータベースのあらゆる説明または記載は、情報の記憶表現の例示的構成である。例えば、図面又はその他の箇所で説明した表などによって提案したものに加え、どんな数の他の構成も採用することができる。同様に、説明されたあらゆるデータベースのエントリーは、例となる情報のみを示すものであり、当業者は、それらのエントリーの数と内容が本明細書に記載するものとは異なることを理解することができよう。さらに、表としてのデータベースの描写にかかわらず、他のフォーマット(リレーショナル(関係型)データベース、オブジェクトベースのモデル、及び/又は分散型データベースを含む)を用いて、本明細書で説明したデータタイプを記憶し操作することができる。同様に、データベースのオブジェクトメソッド又は挙動を用いて、本明細書で説明した種々の処理を実現することができる。これに加えて、このデータベースは、既知の方法で、こうしたデータベース内のデータにアクセスする装置にローカルに記憶するか、この装置から遠隔的な所に記憶することができる。
【0082】
種々の実施例を、1つ以上の装置と(例えば、通信ネットワークを介して)通信するコンピュータを含むネットワーク環境で動作するように構成することができる。コンピュータは、あらゆる有線又は無線媒体(例えば、インターネット、LAN、WAN又はイーサネット(登録商標)、トークンリング、電話回線、ケーブル回線、無線チャンネル、光通信回線、業務用オンラインサービスプロバイダ、電子掲示板システム、衛星通信リンク、以上の任意の組合せ)を介して、これらの装置と直接又は間接的に通信することができる。各々の装置はそれ自体、コンピュータと通信するために採用される、インテル社のPentium(登録商標)又はCentrino(登録商標)プロセッサに基づくものなどの、コンピュータ又はその他の計算装置を含むことができる。
【0083】
一実施例では、サーバコンピュータ又は中央権限局は、必要でない、又は望ましくないかもしれない。例えば、本発明は、一実施例において、中央権限局のない1つ以上の装置上で実施することができる。こうした実施例では、サーバコンピュータによって実行されると本明細書に記載されたあらゆる機能又はサーバコンピュータに記憶されると本明細書に記載されたデータは、1つ以上のこうした装置によって実行又は記憶してもよい。
【0084】
処理を説明する場合、一実施例では、処理はユーザーの介在なしで動作することができる。別の実施例では、処理は何らかの人間の介在を含む(例えば、人間によって、あるいは人間の手助けによってステップが実行される)。
【0085】
(VI.計算用途)
本願の開示は、当業者に、いくつかの実施例及び/又は発明を可能にする説明を提供する。このような実施例及び/又は発明の一部は、本願の請求項に記載していないことがあるが、それにもかかわらず、本願に基づいて優先権を主張する1件以上の継続出願の請求項に記載することがある。
【0086】
出願人は、追加的出願を出願して、開示され可能にされているが本願の請求項に記載されていない発明の内容について、特許取得手続きを遂行する意向がある。
【0087】
(VII.35U.S.C§112(米国特許法第112条)第6段落)
ある請求項中で、「〜する手段」又は「〜するステップ」を含む当該請求項の限定は、米国特許法第112条第6段落がこの限定に適用されることを意味する。
【0088】
ある請求項の中で、「〜する手段」又は「〜するステップ」を含まない当該請求項の限定は、その限定が、ある機能を実行するための構造、材料、又は動作を記載せずに当該機能を記載しているか否かにかかわらず、米国特許法第112条第6段落がこの限定に適用されないことを意味する。例えば、ある請求項の中で、「〜するステップ」の単なる使用、あるいは当該請求項又は他の請求項の1つ以上のステップを参照しての「〜するステップ」の使用は、米国特許法第112条第6段落が当該ステップに適用されることを意味しない。
【0089】
米国特許第112条第6段落による、特定機能を実行するための手段又はステップに関しては、明細書中に記載された対応する構造、材料、又は動作、及びその等価物は、追加的機能ならびに特定機能を実行することができる。
【0090】
コンピュータ、プロセッサ、計算装置、及び類似製品は、広範な機能を実行することのできる構造である。こうした製品は、その製品のメモリ装置又はその製品がアクセスするメモリ装置に記憶されたプログラムのような1つ以上のプログラムを実行することによって、特定機能を実行すべく動作可能である。特に断りのない限り、こうしたプログラムは、本願に開示され得るあらゆる特定アルゴリズムのような特定アルゴリズムに基づく必要はない。異なるアルゴリズムによって特定機能を実現することができ、多数の異なるアルゴリズムのいずれもが、その特定機能を実行するための単なる設計上の選択に過ぎないことは、当業者にとって周知である。
【0091】
従って、米国特許法第112条第6段落による、特定機能を実行する手段又はステップに関しては、特定機能に対応する構造は、この特定機能を実行するようにプログラムされたあらゆる製品を含む。こうした構造は、この機能を実行するようにプログラムされた製品を含み、こうした製品が、(i)この機能を実行するための開示されたアルゴリズム、(ii)開示されたアルゴリズムに類似したアルゴリズム、又は(iii)この機能を実行するための異なるアルゴリズム、のいずれでプログラムされているかにはよらない。
【0092】
方法である機能を実行する手段を記載している場合は、この方法を実行するための1つの構造は、適切なハードウェアと共にこの機能を実行するようにプログラム及び/又は構成された計算装置(例えば、汎用コンピュータ)を含む。
【0093】
また、当該機能を適切なハードウェアと共に他のアルゴリズムによって実行するようにプログラム及び/又は構成された計算装置(例えば、汎用コンピュータ)も含むことは、当業者にとって明らかである。
【0094】
(VIII.放棄)
特定実施例の多数の参照は、追加的な異なる実施例の放棄又は否認を示すものではなく、同様に、全体が特定の特徴を含む実施例の説明の参照は、この特定の特徴を含まない実施例の放棄又は否認を示すものではない。本願中の明確な放棄又は否認は、「含まない」又は「実行することができない」によって前置きされる。
【0095】
(IX.文献の援用)
本明細書で援用するあらゆる特許、特許出願、又は他の文献を参考文献として本特許出願に、その一部として含めるが、これは、米国特許法第112条第1段落による書面による説明及び利用可能性の目的のみであり、そしてこれらは本願の文言を限定、規定、さもなければ解釈するために決して用いるべきものではない、ただし、こうした参考文献の援用なしでは当業者によって通常の意味が確認可能でない場合を除く。当業者は、参考文献中に提供されるいかなる実施例によっても、決して限定される必要はない。
【0096】
文献の援用はどれも、それ自体、当該特許出願に明示的に特定されていない限り、組み込まれた特許、特許出願書類またはその他の書類に含まれる記述、意見、反論または特徴付けの裏書き、批准または黙認を暗に意味するものではない。
【0097】
(X.出願履歴)
本願(請求の範囲を含む)の解釈にあたり、当業者は、本願に関連すると思われる他の出願があるかどうかにかかわらず、そして、本願と優先権主張を共有するその他の特許出願があるかどうかにかかわらず、本願の出願経過を参照するものとし、他の特許または特許出願の出願経過を参照しないものとする。
【0098】
(XI.追加の実施例)
本明細書に開示する種々の実施例は、エンティティの間で金融商品の取引を促進するためのシステムおよび方法に関するものであり、そのシステムおよび方法によって、エンティティはそのアイデンティティや当該エンティティが取引きしたいと思っている証券の全体量を明かすことなく、取引のオファーを行うことができるものである。いくつかの実施例では、例えば、第1トレーダーに代わって動作する第1サーバーは、第2サーバーに取引注文を送信する。当該取引注文は、おそらく特定価格と特定数量で特定証券の取引を行うオファーを含んでいる。その後第2サーバーは、1つ以上の第3サーバーにクエリー(問い合わせ)を行い、当該第3サーバーに関係するトレーダーの中で、当該取引注文に示される取引に興味を持つ者がいないかどうかを尋ねる。クエリーは取引注文の情報を全て含む必要はない。第3サーバーの1つがクエリーに対して肯定的に応答した場合には、第1トレーダーおよび第3サーバーと関係する第2トレーダーとの間で取引が促進される。実施例では、促進される取引は、第1トレーダーと第2トレーダーとの間のさらなる交渉の機会なしで、取引注文及び/又はクエリーで特定されたパラメータで発生する。このような実施例は、少なくとも取引が完了するまでは取引のオファーに関する特定の情報を隠し、特定証券の大口注文が出されることによる市場への影響を、これらのオファーに応じられる前に回避するという利益を提供する。このことはトレーダーに注文、特に大口注文を出すことを促し、よって、市場流動性が高まる。
【0099】
図2は、いくつかの実施例の方法を実行することのできるサーバーの構成例200を示す。サーバー202はネットワーク204を介してセントラルサーバー206と通信する。セントラルサーバー206はネットワーク210を介してサーバー214と通信している。実施例では、ネットワーク204と210は単一のネットワークであってもよいし、または単一のネットワークの一部を形成するものであってもよい。別の実施例では、ネットワーク204と210は、それらのセントラルサーバー206への共通の接続によるものを除き、接続されていない2つの個々のネットワークであってもよい。さらに別の実施例では、ネットワーク204と210は、インターネットなどの大きなネットワークを介して接続してもよい。
【0100】
サーバー202は売り手側サーバーであってもよいが、これに限定されない。サーバー212は買い手側サーバーであってもよいが、これに限定されない。サーバー202または212は、1つ以上のトレーダー218または216(のそれぞれ)によって、またはそれらに代わって動作させることができる。実施例では、サーバー202の内の1つ以上とサーバー212は注文管理システムである。一般的に、サーバー202と212は、下記に記載するように、セントラルサーバー206と通信するようにプログラムされた任意のサーバであってもよい。サーバー202と212のいずれも、データベース220または214(のそれぞれ)を含むか、またはそれらとそれぞれ通信する。データベース214は、サーバーと関係するトレーダー216(例えば、トレーダーに代わってそのサーバーが動作する)が取引を行うことに興味を持つ、1つ以上の取引に関する情報を含むことができる。こうした情報は、トレーダーが売買に興味を持つ特定証券を含むことができる。こうした情報はまた、トレーダーが取引したいと思っている証券の特定の数量も含むことができる。こうした情報はまた、その価格でトレーダーが特定証券の取引を行いたいと思っている特定価格も含むことができる。
【0101】
この説明で、サーバー206は「セントラル」サーバーと呼ばれるが、実施例では、セントラルサーバー206によって実行される機能は、買い手側サーバーまたは売り手側サーバーを含む、あらゆる適切にプログラムされたサーバーによって実行することができる。実施例では、セントラルサーバー206は、取引注文を受信したりクエリーを送信したりするためにセントラルサーバー206が通信する登録サーバー及び/又は登録トレーダーのデータベース208を含むか、またはそれと通信している。セントラルサーバー206はまた、例えば、サーバー202または212の内の1つによってセントラルサーバーに提出された取引注文のデータベースを含むかまたはそれと通信している。取引注文のデータベースは、提出はされたがまだ応じられていない取引注文を含むことができる。取引注文のデータベースは、登録サーバー及び/又は登録トレーダーのデータベースと共に、もしくは別々にホストされてもよい。
【0102】
実施例では、サーバー202は取引注文をセントラルサーバー206に提出する。この取引注文は、拘束力のあるオファーまたは条件付きオファーである、取引を行うオファーを含む。セントラルサーバー206は、下記に詳細を記載するように、サーバー212の内の1つ以上にクエリーを送信することによって、取引注文の受信に応えることができる。(尚、種々の実施例において、取引注文の提出とクエリーの受信の両方を行うことのできるサーバーであってもよいが、本明細書では説明を明確にするために、注文提出サーバー202とクエリー受信サーバー212を分けて説明する。)いくつかの実施例の特徴として、サーバー212(またはサーバー212が代わって動作するトレーダー218)は、取引注文をオープンマーケットプラットフォームに提出する必要はないので、従って、取引注文は公に知られる必要はない。実施例では、セントラルサーバー206以外のサーバーはどれも、取引を行うオファーが承諾されて取引が完了する前に、サーバー212(またはトレーダー218)のアイデンティティを受信する必要はない。
【0103】
下記にさらに詳細を示すように、セントラルサーバー206によって送信されたクエリーを受信するサーバー212はクエリーを評価し、オファーされた取引を承諾するかどうかを決定する。実施例では、取引をユーザーに提示することができ、当該ユーザーはトレーダー216またはトレーダー216の代理でもよいが、オファーされた取引を承諾するかどうかを決め、サーバー212と通信する端末にその決定を入力する。別の実施例では、サーバー212はデータベース214にクエリーを行い、そのデータベースがオファーされた取引にマッチングする所望される取引の入力を含んでいるかどうかを決定する。(人の入力で、または人の入力なしで)肯定的な応答が示された場合には、サーバー212は肯定的な応答をセントラルサーバー206に戻す。その後セントラルサーバー206はサーバー202によって提出された取引注文に示された取引パラメータ(特定証券、特定数量及び/又は特定価格など)で取引の実行を促進する。いくつかの実施例の特徴は、サーバー214(またはサーバー214が代わって動作するトレーダー216)は、それが取引を行うことに興味を持つ取引をオープンマーケットプラットフォームに提出する必要がないことであり、よって、特定証券に対して取引を行いたいというその要望が公に知られないですむ。セントラルサーバー206以外のサーバーは、取引を行うオファーが承諾され、取引が完了する前に、サーバー214(またはトレーダー216)のアイデンティティを受け取る必要はない。
【0104】
図3は、いくつかの実施例によって実行することのできる処理例300を示す。ブロック302aで取引注文が受信される。上述のように、この取引注文はサーバー202によって提出され、そしてセントラルサーバー206によって受信される。(尚、再度述べるが、明確にするためにこの説明では「セントラルサーバー」という用語を使用しているが、この説明でセントラルサーバー206に帰する機能は、適切にプログラムされた任意のサーバーによって実行することができる。)この取引注文は、当該取引注文は別として、他の情報を含む通信の一部として受信することができる。一般に、完了した取引は下記にさらに説明するように、特定数量の特定証券の特定価格での売買であるが、実施例では、最初に受信する取引注文は、こういった情報を全て含まなくてもよい。
【0105】
実施例では、取引注文の受信に応じて、セントラルサーバー206は、受信した取引注文に応じるか、または一部に応じることのできるマッチング取引注文について、データベース208を検索する(ブロック304)。上述のように、データベース208は、任意のサーバーまたはトレーダーによって事前に提出された、まだ応じられていない取引注文を含むことができる。受信された取引注文に応じるまたはその一部に応じることのできるマッチング取引注文が見つかった場合、セントラルサーバー206は、受信した取引注文とマッチング取引注文に示されるエンティティの間の取引の実行を促進させる(ブロック314)。取引の実行の促進には、例えば、取引のパラメーターを手形交換所に転送して取引を実行することを含むことができる。
【0106】
マッチング取引注文がデータベース208に見つからない(ステップ304)、または見つかったマッチング取引注文が受信した取引注文の一部のみに応じる場合、セントラルサーバー206は1つ以上のサーバー212にクエリーを送信する。(いくつかの実施例では、セントラルサーバー206はクエリーを送信する前にデータベース208を検索せず、代わりにブロック306にスキップする。)クエリーは、特定証券、特定数量、及び/又は特定価格などの、受信した注文のいくつかのまたは全ての条件を含んでもよい。実施例では、クエリーは、取引注文を提出するサーバーまたはトレーダーを識別することのできる情報を含まない。さらなる実施例では、クエリーは特定数量を含まない。こうした実施例の利点は、取引注文が特に大量の証券を求めている場合、取引注文のアップロードによってもクエリーの送信によっても、いずれかのエンティティがこのような大量の証券を求めているという情報が市場全体に明かされることがないということである。
【0107】
クエリーを送信するに際して、セントラルサーバー206はクエリーの受信者を識別する(ブロック206)。実施例では、クエリーは、セントラルサーバー206が認識している1セットの全受信者またはその1セットのサブセットに送信される。例えばデータベース208は、セントラルサーバー206からクエリーを受信するために登録されたサーバー212のデータベースを含むことができる。このデータベースは、トレーダー216と関係し、またはトレーダー216によって動作され、あるいはトレーダー216の代わりに動作されるサーバー212にクエリーを送信するためにセントラルサーバー206が使うことのできるIPアドレス及び/又はその他の識別情報と共に、クエリーを受信するように登録されたトレーダー216を含むことができる。(尚、2つ以上のトレーダー216を1つのサーバー212と関連させることができる。実施例では、セントラルサーバー206は、下記にさらに説明するように、選択基準に従って、受信者のサブセットを識別する(ブロック306)。受信者のセットまたはサブセットが識別されると、クエリーが送信される(ブロック308)。
【0108】
セントラルサーバー206からクエリーを受信すると、サーバー212は、クエリーに対する肯定的な応答が適切及び/又は要求されるかどうかを決定する。サーバー212がクエリーに肯定的な応答を送信するかどうかを決定する処理の実施例を下記に説明する。
【0109】
サーバー212の1つ以上が肯定的な応答をクエリーに送信すると、セントラルサーバー206はその肯定的な応答を受信する(ブロック310)。肯定的な応答の受信に応じて、セントラルサーバー210は取引の実行を促進することができる(ブロック312)。
【0110】
肯定的な応答は、実施例では、クエリーに示されたパラメーターの内の少なくとも1つで取引を行う意図があることを示す、サーバー212からの任意の応答であってもよい。肯定的な応答は、取引注文に示される条件を持つ取引に拘束される(例えば、サーバー212が代わって動作するエンティティの)意図を示すものであってもよい。取引注文それ自体が完全な取引を特定するのに十分な情報を含まない実施例では、肯定的な応答は取引が実行されるように、不足している情報を供給することができる。例えば、取引注文が特定数量を含まない、あるいは「50,000株まで、5,000株の増分」などの部分的に特定された数量を含む場合には、肯定的な応答は、「25,000株」などの、より明確な数量を含むことができる。
【0111】
実施例では、取引注文と肯定的な応答は共に、取引注文によって示されるエンティティと肯定的な応答によって示されるエンティティとの間のさらなる交渉なく取引を完了させることのできる十分な特定性を有する取引のパラメーターを提供する。例えば、取引注文の特定証券が「大型株のエネルギー会社の株」であるとすると、特定価格は「1株あたり$50以下」で、特定数量は「少なくとも50,000株」となる。肯定的な応答がさらなる交渉なく取引を完了させることのできるような十分な情報を提供しなければならない実施例では、承諾可能な肯定的な応答は、証券、価格および数量にさらなる特定性を提供するものでなくてはならない。適切な肯定的な応答の例は、1株あたり$48でExxon−Mobil株70,000株を特定する肯定的な応答である。こうした肯定的な応答を受信すると(そして、選択基準がもしあれば、それが満たされるかどうかを決定して)、セントラルサーバー206は、取引注文に示されるエンティティと肯定的な応答に示されるエンティティとの間で、1株あたり$48でExxon−Mobil株70,000株の取引注文(例えば、買いまたは売り)で特定される取引を促進させる。
【0112】
実施例では、クエリーと肯定的な応答は共に、取引をさらなる交渉なしで完了することのできる十分な特定性を有する、価格以外の取引の全てのパラメーターを提供する。このようないくつかの実施例では、システムは市場価格などのデフォルト価格を提供してもよい。
【0113】
さらなる実施例では、取引注文は特定証券以外の情報を提供しない。またさらなる実施例では、サーバー212に送信されるクエリーは、当該クエリーが基づくサーバー206に提出される取引注文よりも少ない情報を含むことができる。よって、例えば、取引注文がマイクロソフト株50,000株を売るオファーを含み、一方で、対応するクエリーは数量を特定せずにマイクロソフトの株を買いたいトレーダーがいないかどうかだけを尋ねる。いずれにしても、クエリーが特定数量を含んでいない実施例では、肯定的な応答は少なくとも取引される特定の証券(必要であれば)と、肯定的な応答に示されるエンティティが拘束されたい数量を示すことができる。
【0114】
肯定的な応答はまた、クエリーの中で特定されていない取引の価格を供給することもできる。肯定的な応答が価格を含まない場合、セントラルサーバー206(またはサーバーが実行の取引を指示する手形交換所)は、取引される証券の市場価格のような、デフォルト価格を供給することができる。クエリー、肯定的な応答およびあらゆるシステムのデフォルトが共に、取引を完了させることのできる十分な特定性を供給するとするならば、一般に、クエリーに含まれていなくてはならない情報、肯定的な応答に含まれていなくてはならない情報に関して制限はない。実施例では、クエリー、肯定的な応答およびシステムデフォルトは共に、さらなる交渉なく取引を完了させることのできる十分な特定性を供給する。次に、取引を完了させるのに十分なクエリーと肯定的な応答の組み合わせのさらなる例をいくつか示す。
【0115】
例1:取引注文(およびクエリー)は1株あたり$50でマイクロソフト株50,000株を売るオファーをする。肯定的な応答はそのオファーを承諾する。1株あたり$50でマイクロソフト株50,000株の取引が促進される。
【0116】
例2:取引注文(およびクエリー)は1株あたり$50でマイクロソフト株50,000株を売るオファーをする。肯定的な応答は30,000株を買うオファーを示す。いくつかの実施例では、肯定的な応答は、当該取引注文を満たしていないので拒絶される。別の実施例では、発行済みの20,000株を買いたいという別の肯定的な応答者がいる限り、肯定的な応答は受け入れられ、30,000株の取引が促進される。またさらなる実施例では、他の肯定的な応答が受信されたかどうかにかかわらず、肯定的な応答が承諾され、30,000株の取引が促進される。
【0117】
例3:取引注文(およびクエリー)はマイクロソフト株50,000株を売るオファーをし、価格は特定しない。肯定的な応答はさらなる特定性なくオファーを承諾する。いくつかの実施例では、取引は、セントラルサーバー206または取引を実行する手形交換所によって供給されるデフォルト価格で促進される。
【0118】
例4:取引注文(およびクエリー)は1株あたり$50でマイクロソフト株を売るオファーをする。肯定的な応答は1株あたり$50でマイクロソフト株を20,000株買うオファーをする。肯定的な応答は必要とされる特定の数量と特定の価格を提供したので、取引は1株あたり$50でマイクロソフト株20,000株に対して促進される。
【0119】
例5:取引注文は、1株あたり少なくとも$50でマイクロソフト株100,000株を売るオファーをする。セントラルサーバーは、売りのオファーがされている株の全体的な数量を特定せずに、1株あたり少なくとも$50でマイクロソフトの株の売りをオファーするクエリーを送信する。肯定的な応答は、1株あたり$50でマイクロソフトの株を20,000株買うオファーをする。肯定的な応答は必要とされる特定の数量と特定の価格を提供したので、取引は1株あたり$50でマイクロソフト株20,000株に対して促進される。
【0120】
例5の実施例では、セントラルサーバー206は、最小限の情報のクエリーを行うことによる追加の秘密性のために構成される。例5では、オファーされた株の全体的な数量を明かすことなく、一定数の株に対する取引を完了させることができる。よって実施例では、取引注文は取引のためにオファーされた最大数の株を含むことができ(例えば、セントラルサーバーが取引注文が完全に応じられるかどうかを評価できるように)、サーバー212に送信されたクエリーはその情報を隠す。
【0121】
取引を完了するのに十分な応答が受信されると、セントラルサーバー206は、例えば、取引を実行するか、または取引の実行のための手配を行う手形交換所に取引パラメーターを転送することによって、取引の実行を促進する(ブロック312)。実施例では、取引を完了するのに十分な肯定的な応答は、肯定的な応答によって示されるエンティティにバインドする。実施例では、エンティティはサーバー212を動作するトレーダーであってもよいし、そのトレーダーが代わりにサーバー212を動作する機関であってもよい。サーバー212は、サーバー212へのアクセスを持つ、または発注し、及び/又はクエリーを受信し、そして拘束力のあるまたは拘束力のない肯定的な応答を提出する権限をサーバー212に持たせる1つのエンティティまたは複数のエンティティに代わって動作させることができる。
【0122】
セントラルサーバー206は、複数のサーバー212にクエリーを送信すると、複数の肯定的な応答を受信する可能性がある。いくつかの実施例では、セントラルサーバー206は、受信した注文にこれらの肯定的な応答を示す。例えば、受信した第1の肯定的な応答が取引を完了するのに十分で、取引を促進するのに十分な場合、セントラルサーバー206はその取引の実行を促進する。その取引が取引注文に完全に応じる場合、さらなる肯定的な応答は無視してもよい。第1の肯定的な応答者との取引が完了した後で、その取引注文が少なくとも部分的に応じられていない場合には、セントラルサーバー206は受信した第2の肯定的な応答に進むことができる。セントラルサーバー206は、取引注文が完全に応じられるまで、肯定的な応答を受信した順番に処理する。あるいは、セントラルサーバー206は、受信した順番以外の順番で、受信した肯定的な応答に優先順位をつけることができる。例えば、いくつかの実施例では、肯定的な応答のどれも当該取引注文に応じるのに十分な大量の数量を示していない場合には、一番多い数量のオファーをした応答者が最初に取引を行うように、肯定的な応答に特定された数量に従って受信した肯定的な応答に優先順位をつけることができる。さらに別の実施例では、受信された肯定的な応答は、当該取引注文を提出したサーバー202によって供給される基準に従って優先順位をつけることができる。また別の実施例では、受信された肯定的な応答は、サーバー202がそれに代わって当該取引注文を提出したエンティティによって供給される基準に従って優先順位をつけてもよい。後者の2つのケースのいずれの場合においても、優先順位の基準は取引注文と一緒に供給することができる。あるいは、優先順位の基準は、サーバー202及び/又はサーバー202がそれに代わって動作されるエンティティの取引優先順位を含む、データベース208のエントリーに記憶することができる。
【0123】
いくつかの実施例では、取引注文が応じられた後に未解決の肯定的な応答がある場合、セントラルサーバー206は、取引の完了に至らなかった肯定的な応答を提供したあらゆるサーバー212に通知を送信することができる。いくつかの実施例では、セントラルサーバー206は取引の完了に至った肯定的な応答を提供したあらゆるサーバー212に通知を送信することができる。さらに別の実施例では、セントラルサーバー206は肯定的な応答を提供したあらゆるサーバー212に適切なメッセージを送信することができる。
【0124】
実施例では、肯定的な応答の受信に応じて1つ以上の取引が促進された後でも、肯定的な応答がなかった、取引を完了するのに十分な肯定的な応答がなかった、あるいは、注文が少なくとも部分的に応じられなかったなどのいずれかによって、全ての肯定的な応答が処理された後で取引注文が少なくとも部分的に満たされないままである場合には、セントラルサーバー206は応じられなかった取引注文をデータベース208に記憶することができる。こうした実施例では、データベース208に一旦記憶されると、取引注文は他の受注する取引注文へのマッチングに利用することができる。
【0125】
別の実施例では、セントラルサーバー206は、応じられないまたは部分的に応じられない取引注文に基づき、追加のクエリーを送信することができる。追加のクエリーは、肯定的な応答を促進することのできる取引パラメーターの調整を含むことができる。例えば、第1のクエリーが10,000株増分である証券の株取引を行うオファーを含み、この第1のクエリーに対する応答処理で、そのクエリーが基づく、部分的に応じられない取引注文が残ったとすると、5,000株増分で当該証券の取引株をオファーする第2のクエリーを送信することができる。別の実施例では、セントラルサーバー206は、特定時刻(4時45分、または最初のクエリーの6時間後など)に、または特定時間の後、その日の営業終了前の特定時刻、別の市場の開始後の特定時刻、またはその他の時刻に、クエリーを繰り返す、または少なくとも部分的に応じられない取引注文に対応する追加のクエリーを送信するように構成することができる。
【0126】
実施例では、応じられないまたは部分的に応じられない取引注文に対して行うことは、サーバー202からの情報によって構成可能とすることができる。応じられないまたは部分的に応じられない取引注文を取り扱うための命令は、例えば、取引注文と一緒に提出される通信において、または取引注文を提出する処理の一部分として特定することができる。セントラルサーバー206は、各サーバー202または各サーバー202がそれに代わって動作する各エンティティの、応じられないまたは部分的に応じられない取引注文を取り扱うためのデフォルト命令を記憶することができる。こうしたデフォルト命令は、実施例では、特定の取引注文のために送信された命令によってオーバーライドすることができる。
【0127】
先にも述べたように、いくつかの実施例では、セントラルサーバーに提出された取引注文の潜在的取引パートナーを、選択基準に基づいてフィルターにかけることができる(ブロック302)。いくつかの実施例では、セントラルサーバー206は、選択基準に基づいてクエリーの受信者をフィルターにかけることができる(ブロック306)。例えば、セントラルサーバー206は可能性あるクエリーの受信者を評価して、彼らが特定要件を満たすかどうかを、クエリーをその受信者に送信する前に決定することができる。
【0128】
別の実施例では、セントラルサーバー206は、クエリーを1セットの受信者に送信して、選択基準に基づいて、肯定的な応答をフィルターにかけることができる。例えば、肯定的な応答をサーバー212から受信すると、セントラルサーバー206はサーバー212が選択基準を満たすかどうかを評価し、その選択基準が満たされる場合に限って、サーバー212の肯定的な応答に基づいて取引を促進することができる。検索基準に基づいて肯定的な応答をフィルタにかける処理の実施形態の例を図4に示す。図3の処理のように、取引注文が受信される(ブロック402)。また、図3の処理のように、セントラルサーバー206はマッチング取引注文について、データベース208を任意選択的に検索し(ブロック404)、マッチング取引注文が見つかった場合、取引を促進する(ブロック414)。マッチング取引注文が見つからない場合、または取引が促進された後も取引注文が少なくとも部分的に満たされないままであれば、セントラルサーバー206は、サーバー212のような1セットの受信者にクエリーを送信する(ブロック406)。サーバー212から肯定的な応答を受信すると(ブロック408)、セントラルサーバーはサーバー212が選択基準を満たすかどうかを決定する(ブロック410)。選択基準が満たされる場合には、該取引注文で示されるエンティティと肯定的な応答で示されるエンティティとの間で取引が促進される(ブロック412)。
【0129】
クエリーが送信される前に適用されようと、受信された肯定的な応答に適用されようと、選択基準は種々の適切な方法で、サーバーによって受信することができる(ブロック302、ブロック402)。ブロック302とブロック402では、選択基準はサーバー202から受信され、データベース208から読み込まれ、またはあらゆる他のやり方で、セントラルサーバー206によって取得または供給されることができる。
【0130】
実施例では、特定の取引注文のために、選択基準はサーバー202によって提供されることができる。こうした実施例では、例えば取引注文を含む通信の一部として、選択基準はサーバー202によって当該取引注文と一緒にセントラルサーバー206に送信することができる。例えば、サーバー202は、取引注文に基づくクエリーを受信するサーバー212を選択する方法をセントラルサーバー206に効果的に伝える情報と一緒に、セントラルサーバー206に取引注文を送信することができる。(選択基準がとることのできる形式については下記にさらに説明する。)別の実施例では、セントラルサーバー206は、サーバー202のために好適な選択基準を記憶するデータベース208と通信を行っている。例えば、サーバー206に取引注文を提出する前にサーバー202をセントラルサーバー206に登録する実施例では、登録処理によって、取引の優先順位を含む、サーバー202に関する情報を含むデータベース208に記録を記憶することができる。これらの取引の優先順位は、サーバー202によって提出される全ての取引注文に適用される選択基準を含むことができる。あるいは、データベース208は、サーバー202が特定の取引注文に特定の選択基準を提出しない場合のみ、サーバー202に適用されるデフォルト選択基準を記憶することができる。選択基準は、各サーバー202及び/又はサーバー202がそに代わって取引注文を提出するエンティティに関して記憶することができる。
【0131】
実施例では、選択基準は、サーバー212またはトレーダー216またはそに代わって肯定的な応答が提出されるその他のエンティティの取引履歴の態様に関するものである。こうした実施例では、セントラルサーバー206は、潜在的な応答者のサーバー212またはサーバー212に関係するトレーダーまたはエンティティの取引履歴に関する情報を記憶したデータベース(例えばデータベース208)へのアクセスを持つことができる。クエリーは、ある特定の要件を満足させる取引履歴を持つサーバー(またはトレーダーまたはエンティティ)のみに送信することができる。例えば、クエリーの受信者を最も応答しそうなクエリー受信者のみに限定して、取引注文の情報へのアクセスを制御することが望ましい。そのため、選択基準は、ある特定の率を上回る肯定的な応答率を持つサーバー(またはエンティティ)を含むことができる。実施例では、選択基準は特定の証券に対するクエリーの肯定的な応答率に基づく。可能性のある選択基準の例を下記に述べる。
【0132】
例1:最小の全体的に肯定的な応答率を持つサーバーまたはエンティティ;全体の肯定的な応答率が50%を上回るサーバーまたはエンティティ。
【0133】
例2:取引注文の特定証券を含む特定証券または異なる特定証券を含む、特定証券に対する最小の肯定的な応答率を持つサーバーまたはエンティティ;マイクロソフト株の肯定的な応答率が60%を上回るサーバーまたはエンティティ; Exxon−Mobilのデリバティブの肯定的な応答率が75%を上回るサーバーまたはエンティティ。
【0134】
例3:特定のエンティティに関する証券に対する最小の肯定的な応答率を持つサーバーまたはエンティティ;IBM関連の証券に対する肯定的な応答率が50%を上回るサーバーまたはエンティティ。
【0135】
例4:特定の産業に関する証券に対する最小の肯定的な応答率を持つサーバーまたはエンティティ:エネルギー取引関連の証券に対する肯定的な応答率が50%を上回るサーバーまたはエンティティ;石油先物の肯定的な応答率が75%を上回るサーバーまたはエンティティ。
【0136】
例5:特定の時価総額を持つ証券に対する最小の肯定的な応答率を持つサーバーまたはエンティティ;大型株の肯定的な応答率が60%を上回るサーバーまたはエンティティ。
【0137】
例6:列挙された1セットの証券に関する証券に対する最小の肯定的な応答率を持つサーバーまたはエンティティ;コカコーラ株とペプシのプットオプションの肯定的な応答率が50%を上回るサーバーまたはエンティティ;株とオプションの肯定的な応答率が60%を上回るサーバーまたはエンティティ;Dell、Gateway、IBMの肯定的な応答率が40%を上回るサーバーまたはエンティティ。
【0138】
例7:特定のパラメーターによって特徴付けられる証券に対する最小の肯定的な応答率を持つサーバーまたはエンティティ;20またはそれ以上の株価収益率を持つ会社に関する株の肯定的な応答率が50%を上回るサーバーまたはエンティティ;NASDAQ上場の証券に対する肯定的な応答率が70%を上回るサーバーまたはエンティティ。
【0139】
例8:特定証券または代替の証券に対する最小の肯定的な応答率を持つサーバーまたはエンティティ。
【0140】
例9:特定値を上回る注文に対する最小の肯定的な応答率を持つサーバーまたはエンティティ;$10M以上に値する注文に対する肯定的な応答率が50%を上回るサーバーまたはエンティティ;1,000,000株以上の注文に対する肯定的な応答率が30%を上回るサーバーまたはエンティティ。
【0141】
サーバーまたはエンティティの取引履歴に基づく選択基準は、そのために取引履歴の記録が記憶される任意の基準または基準の組み合わせであってもよい。選択基準は最小の肯定的な応答率に基づく必要はなく、取引の出来高、取引の頻度などの取引履歴、または特定の出来高または全体値、またはそれを超えて取引を行う履歴などの態様に基づくものであってもよい。
【0142】
例10:前月中に総価値で$10Mを上回る少なくとも1つの取引に参加したサーバーまたはエンティティ;総価値で$1Mを上回る少なくとも3つの取引きに参加したサーバーまたはエンティティ。
【0143】
例11:前月中に総計で少なくとも30M株を購入したサーバーまたはエンティティ;前月中にエネルギー産業で少なくとも1M株を購入したサーバーまたはエンティティ;先週中に総価値で少なくとも$30Mを売ったサーバーまたはエンティティ。
【0144】
例12:一日あたり少なくとも10の取引に参加するサーバーまたはエンティティ;前月中に一日あたり少なくとも10の取引に参加したサーバーまたはエンティティ;先週中にエネルギーセクターの少なくとも10の取引に参加したサーバーまたはエンティティ;前年中にマイクロソフトの株を1つも購入していなサーバーまたは エンティティ。
【0145】
一般に、選択基準は、クエリー受信者を選択することのできる(例えば、図3の実施例)、あるいは、肯定的な応答者をフィルターにかけることのできる(例えば、図4の実施例)、どのような基準であってもよい。
【0146】
図5は、セントラルサーバー206によって送信されるクエリーの受信に応じて、セントラルサーバー206によって送信されるクエリーを受信するサーバー212によって実行することのできる処理の例である。実施例では、上述のように、セントラルサーバー206は、サーバー202からの取引注文の受信に応じてクエリーを送信する。また上述のように、セントラルサーバー206は、全ての登録された受信者212にクエリーを送信するか、または選択基準に基づいて受信者212を選択することができる。サーバー212はクエリーを受信する(ブロック502)。
【0147】
いくつかの実施例では、セントラルサーバー212は、選択基準を満たさない受信者を含む1セットの受信者にクエリーを送信する;こうしたいくつかの実施例では、ある受信者(またはあるエンティティの代わり)のサーバーからの肯定的な応答のみが、取引を促進するセントラルサーバー206に至る。上述のように、こうしたいくつかの実施例では、セントラルサーバー206は、肯定的な応答を送信するサーバー(または肯定的な応答によって示されるエンティティ)が選択基準を満たすかどうかを決定することによって、肯定的な応答をフィルタにかける。別の実施例では、クエリーは、受信者サーバー212が、サーバー212がクエリーの意図される受信者であるかどうか、すなわち、そこからの肯定的な応答が取引を促進するセントラルサーバー206に至る受信者であるかどうかを決定するために解釈することのできるキーを含むことができる。このキーは、受信者サーバー212によって解釈可能などんなデータのストリングであってもよい。このキーはクエリーと共に、またはクエリーが送信される前後に送信することができる。
【0148】
受信者サーバー212がキーを受信すると(ブロック504)、サーバー212はそのキーを解釈して(ブロック506)、それが意図される受信者かどうか、すなわち、その肯定的な応答がセントラルサーバー206によって引き受けられ、取引を促進するセントラルサーバー206に至るかどうかどうかを決定する。当該キーがサーバー212は意図される受信者でないことを示す場合、サーバー212のさらなる動作は必要とされない。
【0149】
当該キーがサーバー212が意図される受信者であることを示す場合、サーバー212は、クエリーへの肯定的な応答が必要かどうか、すなわち、サーバー212と関係するトレーダーまたは他のエンティティが、セントラルサーバー206から受信されたクエリーに示されるオファーを受け入れるかどうかを決定することができる。実施例では、サーバー212は、サーバー212と関係するトレーダーまたは他のエンティティが取引を行う興味を持つ取引のデータベース214を検索することができる(ブロック508)。データベース214がマッチング取引を含む場合、サーバー212は肯定的な応答を送信することができる(ブロック514)。いくつかの実施例では、肯定的な応答を送信する前に、サーバー212は人間オペレーターからの取引の承認を要求する(ブロック512)。例えば、サーバー212は、人間オペレーターが動作させる端末に対して承認の要求を表示し、その取引への承認または非承認を示す人間オペレーターからの入力を受信することができる。取引を完了させるために追加のパラメーター(例えば、取引が行われる特定証券の数量など)が要求される場合、サーバー212は、これらの追加パラメーターを人間オペレーターに要求し、それらを人間オペレーターからの入力として受信することができる。人間オペレーターから承認を受信すると(取引を完全に特定するために人間オペレーターが供給するパラメーターと共に)、サーバー212はクエリーに肯定的な応答を送信することができる(ブロック514)。セントラルサーバー206はその肯定的な応答を受信し、最初の取引注文を提出したエンティティと肯定的な応答によって示されるエンティティとの間での取引の促進を含む、上述の方法のいずれかによって処理することができる。実施例では、肯定的な応答の送信によって、当該肯定的な応答によって示されるエンティティをさらなる交渉の機会なく取引にバインドする。
【0150】
いくつかの実施例では、キーの受信と解釈のステップ(ブロック504と506)を省略してもよい。キーが使用される実施例では、サーバー212はデータベース214のマッチング取引の検索(ブロック508)及び/又はキーを解釈する前に取引の承認の要求(ブロック512)を行うことができる。サーバー212は、いくつかの実施例では、データベース214内のマッチング取引を検索する前に、人間オペレーターからの承認を要求することができる。さらなる実施例では、サーバー212は人間オペレーターからの承認を要求して、マッチング取引を全く検索しないこともできる。
【0151】
(XII.追加の実施例)
下記の記載は、請求項ではなく、実施例として解釈されたい。
【0152】
1.第1トレーダーに代わって動作する第1サーバーから、特定証券、特定数量および特定価格の内の少なくとも1つを含む第1取引注文と、1つ以上の選択基準を含む情報を受信するテップと、取引注文のデータベースが前記第1取引注文とマッチングする第2取引注文を含まないことを決定するステップと、前記選択基準を満たす複数の第2トレーダーを識別するステップと、各々が該複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって動作する複数の第2サーバーへ、前記特定証券、前記特定数量および前記特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを送信するステップと、前記複数の第2トレーダーの内の1つに代わって動作する前記複数の第2サーバーの内の1つから前記クエリーに対する肯定的な応答を受信するステップと、前記第1トレーダーと前記複数の第2トレーダーの内の1つとの間で、前記特定価格で前記特定証券の取引の実行を促進するステップとを含む方法。
【0153】
2.複数の第2トレーダーを識別するステップは、該複数の第2トレーダーの各々の取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【0154】
3.前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴は肯定的な応答率を含み、前記選択基準は最小の肯定的な応答率を含み、前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記複数の第2トレーダーの各々の前記肯定的な応答率が前記最小の肯定的な応答率と同等またはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【0155】
4.前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴は前記特定証券への肯定的な応答率を含み、前記選択基準は前記特定証券への最小の肯定的な応答率を含み、前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記複数の第2トレーダーの各々の前記特定証券への前記肯定的な応答率が前記特定証券への前記最小の肯定的な応答率と同等またはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【0156】
5.前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴は1セットの証券の肯定的な応答率を含み、前記選択基準は1セットの証券の最小の肯定的な応答率を含み、前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記複数の第2トレーダーの各々の1セットの証券の前記肯定的な応答率が1セットの証券の前記最小の肯定的な応答率と同等またはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【0157】
6.前記1セットの証券は特定のエンティティに関する証券を含む、請求項5に記載の方法。
【0158】
7.前記1セットの証券は特定の産業に関する証券を含む、請求項5に記載の方法。
【0159】
8.前記1セットの証券は特定の時価総額を有するエンティティと関連する証券を含む、請求項5に記載の方法。
【0160】
9.前記1セットの証券は列挙された1セットの証券を含む、請求項5に記載の方法。
【0161】
10. 前記1セットの証券は特定のパラメータによって特徴付けられる任意の証券を含む、請求項5に記載の方法。
【0162】
11. 前記1セットの証券は前記特定証券と前記特定証券と代替可能な証券を含む、請求項5に記載の方法。
【0163】
12. 前記第1サーバーは注文管理システムを含む、請求項1に記載の方法。
【0164】
12a.前記第1サーバーは注文管理システムと通信している、請求項1に記載の方法。
【0165】
13.前記複数の第2サーバーの内の少なくとも1つは注文管理システムを含む、請求項1に記載の方法。
【0166】
13a.前記複数の第2サーバーの内の少なくとも1つは注文管理システムと通信している、請求項1に記載の方法。
【0167】
14.クエリーを送信するステップは、注文管理システムの読みやすいフォーマットに前記クエリーをフォーマットするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【0168】
15.第1サーバーから、特定数量と特定価格の内の少なくとも1つで、特定証券の取引を行うという第1トレーダーの意図を示す取引注文と1つ以上の選択基準を含む情報を受信するテップと、前記選択基準を満たす複数の第2トレーダーを識別するステップと、各々が前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な少なくとも1つの第2サーバーへ、前記特定証券、前記特定数量および前記特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを送信するステップと、前記少なくとも1つの第2サーバーの内の1つから、前記特定価格で前記特定証券の取引を行うという前記複数の第2トレーダーの内の1つの意図を示す前記クエリーへの肯定的な応答を受信するステップと、前記第1トレーダーと前記複数の第2トレーダーの内の1つとの間で、前記特定価格で前記特定証券の取引の実行を促進するステップとを含む方法。
【0169】
15a.前記第2サーバーの少なくとも1つは、ユーザーからの入力に応じて、前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な、請求項15に記載の方法。
【0170】
15b.前記第2サーバーの少なくとも1つは、ユーザーからの入力なしで、前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な、請求項15に記載の方法。
【0171】
16.複数の第2トレーダーを識別するステップは、該複数の第2トレーダーの各々の取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【0172】
17.前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴は肯定的な応答率を含み、前記選択基準は最小の肯定的な応答率を含み、前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記複数の第2トレーダーの各々の前記肯定的な応答率が前記最小の肯定的な応答率と同等またはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項16に記載の方法。
【0173】
18.前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴は前記特定証券への肯定的な応答率を含み、前記選択基準は前記特定証券への最小の肯定的な応答率を含み、前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記複数の第2トレーダーの各々の前記特定証券への前記肯定的な応答率が前記特定証券への前記最小の肯定的な応答率と同等またはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項17に記載の方法。
【0174】
19.第1サーバーから、特定証券、特定数量および特定価格の内の少なくとも1つを含む取引注文と1つ以上の選択基準を含む情報を受信するテップと、前記選択基準を満たす少なくとも1つの第2サーバーを識別するステップと、前記特定証券、前記特定数量および前記特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを前記少なくとも1つの第2サーバーへ送信するステップと、前記少なくとも1つの第2サーバーの1つから、前記クエリーへの肯定的な応答を受信するステップと、前記特定価格で前記特定証券の取引注文に対する実行を促進するステップとを含む方法。
【0175】
20.少なくとも1つの第2サーバーを識別するステップは、該少なくとも1つの第2サーバーの取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップを含む、請求項19に記載の方法。
【0176】
21.前記少なくとも1つの第2サーバーの前記取引履歴は肯定的な応答率を含み、前記選択基準は最小の肯定的な応答率を含み、前記少なくとも1つの第2サーバーの前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記少なくとも1つの第2サーバーの前記肯定的な応答率が前記最小の肯定的な応答率と同等またはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項20に記載の方法。
【0177】
22.前記少なくとも1つの第2サーバーの前記取引履歴は前記特定証券への肯定的な応答率を含み、前記選択基準は前記特定証券への最小の肯定的な応答率を含み、前記少なくとも1つの第2サーバーの前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記少なくとも1つの第2サーバーの前記特定証券への前記肯定的な応答率が前記特定証券への前記最小の肯定的な応答率と同等またはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項20に記載の方法。
【0178】
23.第1トレーダーに代わって動作する第1サーバーから、特定証券、特定数量および特定価格の内の少なくとも1つを含む第1取引注文と1つ以上の選択基準を含む情報を受信するテップと、取引注文のデータベースは前記第1取引注文とマッチングする第2取引注文を含まないことを決定するステップと、各々が複数の第2トレーダーの内の1つに代わって動作する複数の第2サーバーへ、前記特定証券、前記特定数量および前記特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを送信するステップと、前記複数の第2トレーダーの内の1つに代わって動作する前記複数の第2サーバーの内の1つから前記クエリーに対する肯定的な応答を受信するステップと、前記複数の第2トレーダーの内の1つが前記選択基準を満たすことを決定するステップと、前記第1トレーダーと前記複数の第2トレーダーの内の1つとの間で、前記特定価格で前記特定証券の取引の実行を促進するステップとを含む方法。
【0179】
24. 前記複数の第2トレーダーの内の1つが前記選択基準を満たすことを決定するステップは、前記複数の第2トレーダーの内の1つの取引履歴が前記選択基準を満たすことを決定するステップを含む、請求項23に記載の方法。
【0180】
25.前記複数の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴は肯定的な応答率を含み、前記選択基準は最小の肯定的な応答率を含み、前記複数の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記複数の第2トレーダーの内の1つの前記肯定的な応答率が前記最小の肯定的な応答率と同等かまたはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項24に記載の方法。
【0181】
26.前記複数の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴は前記特定証券への肯定的な応答率を含み、前記選択基準は前記特定証券への最小の肯定的な応答率を含み、前記複数の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記複数の第2トレーダーの内の1つの前記特定証券への前記肯定的な応答率が前記特定証券への前記最小の肯定的な応答率と同等かまたはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項24に記載の方法。
【0182】
27.特定数量と特定価格の内の少なくとも1つで、特定証券の取引を行うという第1トレーダーの意図を示す取引注文と1つ以上の選択基準を含む情報を第1サーバーから受信するテップと、各々が1つ以上の第2トレーダーに代わって取引に参加するように動作可能な複数の第2サーバーへ、前記特定証券、前記特定数量および前記特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを送信するステップと、前記複数の第2サーバーの内の1つから、前記特定価格で前記特定証券の取引を行うという前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの意図を示す前記クエリーへの肯定的な応答を受信するステップと、前記1つ以上の第2トレーダーが前記選択基準を満たすことを決定するステップと、前記第1トレーダーと前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つとの間で、前記特定価格で前記特定証券の取引の実行を促進するステップとを含む方法。
【0183】
27a.前記第2サーバーの少なくとも1つは、ユーザーからの入力に応じて、前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な、請求項27に記載の方法。
【0184】
27b.前記第2サーバーの内の少なくとも1つは、ユーザーからの入力なしで、前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な、請求項27に記載の方法。
【0185】
28. 前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つが前記選択基準を満たすことを決定するステップは、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの取引履歴が前記選択基準を満たすことを決定するステップを含む、請求項27に記載の方法。
【0186】
29.前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴は肯定的な応答率を含み、前記選択基準は最小の肯定的な応答率を含み、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記肯定的な応答率が前記最小の肯定的な応答率と同等かまたはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項28に記載の方法。
【0187】
30.前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴は前記特定証券への肯定的な応答率を含み、前記選択基準は前記特定証券への最小の肯定的な応答率を含み、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記特定証券への前記肯定的な応答率が前記特定証券への前記最小の肯定的な応答率と同等かまたはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項28に記載の方法。
【0188】
31.特定証券、特定数量および特定価格の内の少なくとも1つを含む取引注文と1つ以上の選択基準を含む情報を第1サーバーから受信するテップと、少なくとも1つの第2サーバーへ、前記特定証券、前記特定数量および前記特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを送信するステップと、前記少なくとも1つの第2サーバーの内の1つから前記クエリーに対する肯定的な応答を受信するステップと、前記少なくとも1つの第2サーバーの内の1つが前記選択基準を満たすことを決定するステップと、前記特定価格で前記特定証券の前記取引注文に対する取引の実行を促進するステップとを含む方法。
【0189】
32. 前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つが前記選択基準を満たすことを決定するステップは、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの取引履歴が前記選択基準を満たすことを決定するステップを含む、請求項31に記載の方法。
【0190】
33.前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴は前記特定証券への肯定的な応答率を含み、前記選択基準は前記特定証券への最小の肯定的な応答率を含み、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記特定証券への前記肯定的な応答率が前記特定証券への前記最小の肯定的な応答率と同等かまたはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項32に記載の方法。
【0191】
34.前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴は前記特定証券への肯定的な応答率を含み、前記選択基準は前記特定証券への最小の肯定的な応答率を含み、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満たすことを決定するステップは、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記特定証券への前記肯定的な応答率が前記特定証券への前記最小の肯定的な応答率と同等かまたはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項32に記載の方法。
【0192】
35.第1サーバーから、特定数量と特定価格の内の少なくとも1つで、特定証券の取引を行うという第1トレーダーの意図を示す取引注文を含む情報を受信するテップと、1つ以上の選択基準を満たす複数の第2トレーダーを識別するステップと、各々が複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な少なくとも1つの第2サーバーへ、前記特定証券、前記特定数量および前記特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを送信するステップと、前記少なくとも1つの第2サーバーの内の1つから、前記特定価格で前記特定証券の取引を行うという前記複数の第2トレーダーの内の1つの意図を示す前記クエリーへの肯定的な応答を受信するステップと、前記第1トレーダーと前記複数の第2トレーダーの内の1つとの間で、前記特定価格で前記特定証券の取引の実行を促進するステップとを含む方法。
【0193】
35a.前記第2サーバーの内の少なくとも1つは、ユーザーからの入力に応じて、前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な、請求項35に記載の方法。
【0194】
35b.前記第2サーバーの内の少なくとも1つは、ユーザーからの入力なしで、前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な、請求項35に記載の方法。
【0195】
36.前記第1サーバーから前記1つ以上の選択基準の内の少なくとも1つを受信するステップをさらに含む、請求項35に記載の方法。
【0196】
37. 前記情報は前記1つ以上の選択基準の内の少なくとも1つをさらに含む、請求項36に記載の方法。
【0197】
38.データベースから前記1つ以上の選択基準の内の少なくとも1つを取り出すステップをさらに含む、請求項35に記載の方法。
【0198】
39.第1サーバーから、特定数量と特定価格の内の少なくとも1つで、特定証券の取引を行うという第1トレーダーの意図を示す取引注文を含む情報を受信するテップと、各々が1つ以上の第2トレーダーに代わって取引に参加するように動作可能な複数の第2サーバーへ、前記特定証券、前記特定数量および前記特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを送信するステップと、前記複数の第2サーバーの内の1つから、前記特定価格で前記特定証券の取引を行うという前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの意図を示す前記クエリーへの肯定的な応答を受信するステップと、前記1つ以上の第2トレーダーが1つ以上の選択基準を満たすことを決定するステップと、前記第1トレーダーと前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つとの間で、前記特定価格で前記特定証券の取引の実行を促進するステップとを含む方法。
【0199】
39a.前記第2サーバーの内の少なくとも1つは、ユーザーからの入力に応じて、前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な、請求項39に記載の方法。
【0200】
39b.前記第2サーバーの内の少なくとも1つは、ユーザーからの入力なしで、前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な、請求項39に記載の方法。
【0201】
40.前記第1サーバーから前記1つ以上の選択基準の内の少なくとも1つを受信するステップをさらに含む、請求項39に記載の方法。
【0202】
41. 前記情報は前記1つ以上の選択基準の内の少なくとも1つをさらに含む、請求項40に記載の方法。
【0203】
42.データベースから前記1つ以上の選択基準の内の少なくとも1つを取り出すステップをさらに含む、請求項39に記載の方法。
【0204】
43.第1サーバーから、特定数量と特定価格の内の少なくとも1つで、特定証券の取引を行うという第1トレーダーの意図を示す取引注文を含む情報を受信するテップと、第2トレーダーに代わって取引に参加するように動作可能な第2サーバーへ、前記特定証券、前記特定数量および前記特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを送信するステップと、前記第2サーバーから、前記クエリーへの肯定的な応答を受信するステップと、前記第1トレーダーと前記第2トレーダーとの間で、前記特定価格で前記特定証券の取引の実行を促進するステップとを含む方法。
【0205】
43a.前記第2サーバーの内の少なくとも1つは、ユーザーからの入力に応じて、前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な、請求項43に記載の方法。
【0206】
43b.前記第2サーバーの内の少なくとも1つは、ユーザーからの入力なしで、前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な、請求項43に記載の方法。
【0207】
44.前記第2サーバーへ、該第2サーバーからの応答が所望されることを示すキーを送信するステップをさらに含む、請求項43に記載の方法。
【0208】
45. 前記クエリーは前記キーを含む、請求項44に記載の方法。
【0209】
46.第1サーバーから特定証券の取引を行うという第1トレーダーの意図を示す取引注文を含む情報を受信するテップと、第2トレーダーに代わって取引に参加するように動作可能な第2サーバーへ、前記特定証券を示すクエリーを送信するステップと、前記第2サーバーから、前記クエリーへの肯定的な応答を受信するステップと、前記第1トレーダーと前記第2トレーダーとの間で、前記特定数量の前記特定証券の取引の実行を促進するステップとを含む方法。
【0210】
46a.前記取引注文は前記特定数量を含む、請求項46に記載の方法。
【0211】
46b.前記クエリーに対する前記肯定的な応答は前記特定数量を含む、請求項46に記載の方法。
【0212】
47. 前記取引注文は、前記取引の価格を決定するのに十分な情報をさらに含み、実行を促進するステップは、前記決定された価格で、前記特定数量の前記特定証券に関して、前記第1トレーダーと前記第2トレーダーとの間で取引の実行を促進するステップをさらに含む、請求項46に記載の方法。
【0213】
48.前記決定された価格は特定価格である、請求項47に記載の方法。
【0214】
49. 前記取引注文は特定価格を含み、実行を促進するステップは、前記特定価格で、前記特定数量の前記特定証券に関して、前記第1トレーダーと前記第2トレーダーとの間で取引の実行を促進するステップをさらに含む、請求項46に記載の方法。
【0215】
50. 実行を促進するステップは、市場価格で、前記特定数量の前記特定証券に関して、前記第1トレーダーと前記第2トレーダーとの間で取引の実行を促進するステップをさらに含む、請求項46に記載の方法。
【0216】
50aa.実行を促進するステップは、市場中央値価格で、前記特定数量の前記特定証券に関して、前記第1トレーダーと前記第2トレーダーとの間で取引の実行を促進するステップをさらに含む、請求項46に記載の方法。
【0217】
50a.第1サーバーから特定証券の取引を行うという第1トレーダーの意図を示す取引注文を含む情報を受信するテップと、各々が1つ以上の第2トレーダーに代わって取引に参加するように動作可能な複数の第2サーバーへ、前記特定証券を示すクエリーを送信するステップと、前記複数の第2サーバーの内の1つから、前記クエリーへの、前記特定証券の取引を行うという前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの意図を示す前記肯定的な応答を受信するステップと、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つが1つ以上の選択基準を満たすことを決定するステップと、前記第1トレーダーと前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つとの間で、前記特定数量の前記特定証券の取引の実行を促進するステップとを含む方法。
【0218】
50b.前記取引注文は前記特定数量を含む、請求項50aに記載の方法。
【0219】
50c.前記クエリーに対する前記肯定的な応答は前記特定数量を含む、請求項50aに記載の方法。
【0220】
50d.前記取引注文は、前記取引の価格を決定するのに十分な情報をさらに含み、実行を促進するステップは、前記決定された価格で、前記特定数量の前記特定証券に関して、前記第1トレーダーと前記第2トレーダーとの間で取引の実行を促進するステップをさらに含む、請求項50aに記載の方法。
【0221】
50e.前記決定された価格は特定価格である、請求項50aに記載の方法。
【0222】
50f.前記取引注文は特定価格を含み、実行を促進するステップは、前記特定価格で、前記特定数量の前記特定証券に関して、前記第1トレーダーと前記第2トレーダーとの間で取引の実行を促進するステップをさらに含む、請求項50aに記載の方法。
【0223】
50g.実行を促進するステップは、市場価格で、前記特定数量の前記特定証券に関して、前記第1トレーダーと前記第2トレーダーとの間で取引の実行を促進するステップをさらに含む、請求項50aに記載の方法。
【0224】
50ga.実行を促進するステップは、市場中央値価格で、前記特定数量の前記特定証券に関して、前記第1トレーダーと前記第2トレーダーとの間で取引の実行を促進するステップをさらに含む、請求項50aに記載の方法。
【0225】
50h.前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つが前記選択基準を満たすことを決定するステップは、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの取引履歴が前記選択基準を満たすことを決定するステップを含む、請求項50aに記載の方法。
【0226】
50i.前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴は肯定的な応答率を含み、前記選択基準は最小の肯定的な応答率を含み、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満たすことを決定するステップは、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記肯定的な応答率が前記最小の肯定的な応答率と同等かまたはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項50hに記載の方法。
【0227】
50j.前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴は前記特定証券への肯定的な応答率を含み、前記選択基準は前記特定証券への最小の肯定的な応答率を含み、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満たすことを決定するステップは、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記特定証券への前記肯定的な応答率が前記特定証券への前記最小の肯定的な応答率と同等かまたはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項50hに記載の方法。
【0228】
50k.特定証券の取引を行うという第1トレーダーの意図を示す取引注文を含む情報を第1サーバーから受信するテップと、1つ以上の選択基準を満たす複数の第2トレーダーを識別するステップと、各々が前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な少なくとも1つの第2サーバーへ、前記特定証券を示すクエリーを送信するステップと、前記複数の第2サーバーの内の1つから、前記特定証券の取引を行うという前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの意図を示す前記クエリーへの肯定的な応答を受信するステップと、前記第1トレーダーと前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つとの間で、前記特定数量の前記特定証券の取引の実行を促進するステップとを含む方法。
【0229】
50l.前記取引注文は前記特定数量を含む、請求項50kに記載の方法。
【0230】
50m.前記クエリーに対する前記肯定的な応答は前記特定数量を含む、請求項50kに記載の方法。
【0231】
50n.前記取引注文は、前記取引の価格を決定するのに十分な情報をさらに含み、実行を促進するステップは、前記決定された価格で、前記特定数量の前記特定証券に関して、前記第1トレーダーと前記第2トレーダーとの間で取引の実行を促進するステップをさらに含む、請求項50kに記載の方法。
【0232】
50o.前記決定された価格は特定価格である、請求項50kに記載の方法。
【0233】
50p.前記取引注文は特定価格を含み、実行を促進するステップは、前記特定価格で、前記特定数量の前記特定証券に関して、前記第1トレーダーと前記第2トレーダーとの間で取引の実行を促進するステップをさらに含む、請求項50kに記載の方法。
【0234】
50q.実行を促進するステップは、市場価格で、前記特定数量の前記特定証券に関して、前記第1トレーダーと前記第2トレーダーとの間で取引の実行を促進するステップをさらに含む、請求項50kに記載の方法。
【0235】
50qa.実行を促進するステップは、市場中央値価格で、前記特定数量の前記特定証券に関して、前記第1トレーダーと前記第2トレーダーとの間で取引の実行を促進するステップをさらに含む、請求項50kに記載の方法。
【0236】
50r.前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つが前記選択基準を満たすことを決定するステップは、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの取引履歴が前記選択基準を満たすことを決定するステップを含む、請求項50kに記載の方法。
【0237】
50s.前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴は肯定的な応答率を含み、前記選択基準は最小の肯定的な応答率を含み、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記肯定的な応答率が前記最小の肯定的な応答率と同等またはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項50rに記載の方法。
【0238】
50t.前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴は前記特定証券への肯定的な応答率を含み、前記選択基準は前記特定証券への最小の肯定的な応答率を含み、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満たすことを決定するステップは、前記1つ以上の第2トレーダーの内の1つの前記特定証券への前記肯定的な応答率が前記特定証券への前記最小の肯定的な応答率と同等かまたはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項50rに記載の方法。
【0239】
51.キーと、特定証券、特定数量および特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを含む情報を第1サーバーから受信するステップと、前記キーに基づいて、前記クエリーに対する応答が所望されることを決定するステップと、データベースから、前記特定証券、特定数量および特定価格の内の少なくとも1つを含むマッチング取引注文を取り出すステップと、ユーザーが動作させるインターフェースに承認の要求を提供するステップと、前記ユーザーが動作させる前記インターフェースから承認の前記要求に対する応答を受信するステップと、前記特定価格で前記特定証券に関する取引に拘束される意図を示す肯定的な応答を前記クエリーに送信するステップとを含む方法。
【0240】
52. 取引注文の前記データベースは注文管理システムにある、請求項51に記載の方法。
【0241】
52a.取引注文の前記データベースは注文管理システムと通信している、請求項51に記載の方法。
【0242】
52b.取引注文の前記データベースは注文管理システムの一部である、請求項51に記載の方法。
【0243】
53.特定証券、特定数量および特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを第1サーバーから受信するステップと、データベースから、前記特定証券、特定数量および特定価格の内の少なくとも1つを含むマッチング取引注文を取り出すステップと、ユーザーが動作させるインターフェースに承認の要求を提供するステップと、前記ユーザーが動作させる前記インターフェースから承認の前記要求に対する応答を受信するステップと、前記特定価格で前記特定証券に関する取引に拘束される意図を示す肯定的な応答を前記クエリーに送信するステップとを含む方法。
【0244】
54. 取引注文の前記データベースは注文管理システムにある、請求項53に記載の方法。
【0245】
54a.取引注文の前記データベースは注文管理システムと通信している、請求項53に記載の方法。
【0246】
54b.取引注文の前記データベースは注文管理システムの一部である、請求項53に記載の方法。
【0247】
55.特定証券、特定数量および特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを第1サーバーから受信するステップと、データベースから、前記特定証券、特定数量および特定価格の内の少なくとも1つを含むマッチング取引注文を取り出すステップと、前記特定価格で前記特定証券に関する取引に拘束される意図を示す肯定的な応答を前記クエリーに送信するステップとを含む方法。
【0248】
56. 取引注文の前記データベースは注文管理システムにある、請求項55に記載の方法。
【0249】
56a.取引注文の前記データベースは注文管理システムと通信している、請求項55に記載の方法。
【0250】
56b.取引注文の前記データベースは注文管理システムの一部である、請求項55に記載の方法。
【0251】
57.特定証券を含むクエリーを第1サーバーから受信するステップと、データベースから、少なくとも前記特定証券と特定数量を含むマッチング取引注文を取り出すステップと、前記特定数量の前記特定証券の取引に拘束される意図を示す肯定的な応答を前記クエリーに送信するステップとを含む方法。
【0252】
58. 前記クエリーは、前記取引の価格を決めるのに十分な情報をさらに含み、前記肯定的な応答は、前記決められた価格で取引に拘束される意図をさらに示す、請求項57に記載の方法。
【0253】
59.前記決められた価格は特定価格である、請求項58に記載の方法。
【0254】
60. 前記クエリーは特定価格をさらに含み、前記肯定的な応答は、前記特定価格で取引に拘束される意図をさらに示す、請求項57に記載の方法。
【0255】
61. 前記肯定的な応答は市場価格で取引に拘束される意図をさらに示す、請求項57に記載の方法。
【0256】
61a.前記肯定的な応答は、市場中央値価格で取引に拘束される意思をさらに示す、請求項57に記載の方法。
【0257】
62. 取引注文の前記データベースは注文管理システムにある、請求項57に記載の方法。
【0258】
62a.取引注文の前記データベースは注文管理システムと通信している、請求項57に記載の方法。
【0259】
62b.取引注文の前記データベースは注文管理システムの一部である、請求項57に記載の方法。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1トレーダーに代わって動作する第1サーバーから、特定証券、特定数量および特定価格の内の少なくとも1つを含む第1取引注文と1つ以上の選択基準を含む情報を受信するテップと;
取引注文のデータベースは前記第1取引注文とマッチングする第2取引注文を含まないことを決定するステップと;
前記選択基準を満たす複数の第2トレーダーを識別するステップと;
各々が前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって動作する複数の第2サーバーへ、前記特定証券、前記特定数量および前記特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを送信するステップと;
前記複数の第2トレーダーの内の1つに代わって動作する前記複数の第2サーバーの内の1つから前記クエリーに対する肯定的な応答を受信するステップと; 前記第1トレーダーと前記複数の第2トレーダーの内の1つとの間で、前記特定価格で前記特定証券の取引の実行を促進するステップと
を含む方法。
【請求項2】
複数の第2トレーダーを識別するステップは、該複数の第2トレーダーの各々の取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴は肯定的な応答率を含み、前記選択基準は最小の肯定的な応答率を含み、前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記複数の第2トレーダーの各々の前記肯定的な応答率が前記最小の肯定的な応答率と同等またはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴は前記特定証券への肯定的な応答率を含み、前記選択基準は前記特定証券への最小の肯定的な応答率を含み、前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記複数の第2トレーダーの各々の前記特定証券への前記肯定的な応答率が前記特定証券への前記最小の肯定的な応答率と同等またはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴は1セットの証券の肯定的な応答率を含み、前記選択基準は1セットの証券の最小の肯定的な応答率を含み、前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記複数の第2トレーダーの各々の1セットの証券の前記肯定的な応答率が1セットの証券の前記最小の肯定的な応答率と同等またはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記1セットの証券は特定のエンティティに関する証券を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記1セットの証券は特定の産業に関する証券を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記1セットの証券は特定の時価総額を有するエンティティと関連する証券を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記1セットの証券は列挙された1セットの証券を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記1セットの証券は特定のパラメータによって特徴付けられる任意の証券を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記1セットの証券は前記特定証券と前記特定証券と代替可能な証券を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項12】
前記第1サーバーは注文管理システムを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第1サーバーは注文管理システムと通信している、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記複数の第2サーバーの内の少なくとも1つは注文管理システムを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記複数の第2サーバーの内の少なくとも1つは注文管理システムと通信している、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
クエリーを送信するステップは、注文管理システムの読みやすいフォーマットに前記クエリーをフォーマットするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
第1サーバーから、特定数量と特定価格の内の少なくとも1つで、特定証券の取引を行うという第1トレーダーの意図を示す取引注文と1つ以上の選択基準を含む情報を受信するテップと;
取引注文のデータベースは前記第1取引注文とマッチングする第2取引注文を含まないことを決定するステップと;
前記選択基準を満たす複数の第2トレーダーを識別するステップと;
各々が前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な少なくとも1つの第2サーバーへ、前記特定証券、前記特定数量および前記特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを送信するステップと;
前記少なくとも1つの第2サーバーの内の1つから、前記特定価格で前記特定証券の取引を行うという前記複数の第2トレーダーの内の1つの意図を示す前記クエリーへの肯定的な応答を受信するステップと;
前記第1トレーダーと前記複数の第2トレーダーの内の1つとの間で、前記特定価格で前記特定証券の取引の実行を促進するステップと
を含む方法。
【請求項18】
前記第2サーバーの少なくとも1つは、ユーザーからの入力に応じて、前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第2サーバーの少なくとも1つは、ユーザーからの入力なしで、前記複数の第2トレーダーの内の1つ以上に代わって取引に参加するように動作可能な、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
複数の第2トレーダーを識別するステップは、該複数の第2トレーダーの各々の取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴は肯定的な応答率を含み、前記選択基準は最小の肯定的な応答率を含み、前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記複数の第2トレーダーの各々の前記肯定的な応答率が前記最小の肯定的な応答率と同等またはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴は前記特定証券への肯定的な応答率を含み、前記選択基準は前記特定証券への最小の肯定的な応答率を含み、前記複数の第2トレーダーの各々の前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記複数の第2トレーダーの各々の前記特定証券への前記肯定的な応答率が前記特定証券への前記最小の肯定的な応答率と同等またはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
第1サーバーから、特定証券、特定数量および特定価格の内の少なくとも1つを含む取引注文と1つ以上の選択基準を含む情報を受信するテップと;
前記選択基準を満たす少なくとも1つの第2サーバーを識別するステップと;
前記特定証券、前記特定数量および前記特定価格の内の少なくとも1つを含むクエリーを前記少なくとも1つの第2サーバーへ送信するステップと;
前記少なくとも1つの第2サーバーの1つから、前記クエリーへの肯定的な応答を受信するステップと;
前記特定価格で前記特定証券の取引注文に対する実行を促進するステップと
を含む方法。
【請求項24】
少なくとも1つの第2サーバーを識別するステップは、該少なくとも1つの第2サーバーの取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記少なくとも1つの第2サーバーの前記取引履歴は肯定的な応答率を含み、前記選択基準は最小の肯定的な応答率を含み、前記少なくとも1つの第2サーバーの前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記少なくとも1つの第2サーバーの前記肯定的な応答率が前記最小の肯定的な応答率と同等またはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つの第2サーバーの前記取引履歴は前記特定証券への肯定的な応答率を含み、前記選択基準は前記特定証券への最小の肯定的な応答率を含み、前記少なくとも1つの第2サーバーの前記取引履歴が前記選択基準の内の1つ以上を満足させることを決定するステップは、前記少なくとも1つの第2サーバーの前記特定証券への前記肯定的な応答率が前記特定証券への前記最小の肯定的な応答率と同等またはそれを上回ることを決定するステップを含む、請求項24に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−503749(P2011−503749A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−534209(P2010−534209)
【出願日】平成20年11月14日(2008.11.14)
【国際出願番号】PCT/US2008/083571
【国際公開番号】WO2009/064995
【国際公開日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【出願人】(506361856)シーエフピーエイチ, エル.エル.シー. (75)