説明

太陽電池モジュール

【課題】他の太陽電池モジュールに対する位置決めを高精度に実現して集団梱包を作業性良く実現できる太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】太陽電池モジュール1は、太陽電池セル12が配置され受光面11fおよび裏面11rを有するセル領域11と、セル領域11の周囲に配置された枠体20とを備える。枠体20は、他の太陽電池モジュール1と重ねられたとき、他の太陽電池モジュール1の枠体20に対して相互に位置決めする凸部30を備える。凸部30は、受光側枠部26に対して外周面28sに沿う方向で突出し他の太陽電池モジュール1の枠体20が有する外周面28sに当接する構造とされた外周凸部31である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、他の太陽電池モジュールに対して位置決めする凸部を有する太陽電池モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
太陽電池モジュールの梱包(梱包して輸送)を行う際に、段ボールで1つずつ梱包した場合、多量の段ボールが必要となり、またダンボールの処理に工数が掛かるなどコスト面、作業性などでの問題があることから、できるだけ多くの太陽電池モジュールを集団梱包して扱うことが望まれている。
【0003】
太陽電池モジュールの梱包(輸送時の梱包)に対する提案として、光起電力モジュールを水平に積み重ねることができる差込みシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の差込みシステムは、荷重除去柱と、内側に光起電力モジュール用載置装置としての荷重受止め支持異形材と、上側又は下側にほぞを持ち、下側又は上側にほぞをはめ合いで受け入れるための空所を持っている。
【0004】
N個のモジュールを積み重ねた梱包を行うためには、4×N個の「差込みシステム」が必要となる。したがって、実際の梱包作業では、作業数が多くなり、集団梱包工程に多くの時間を必要とすることとなる。また、梱包をほどいた後、「差込みシステム」という多量の廃棄物が発生し、回収する場合にも、数が多いことから、回収管理業務の負担が大きいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−32978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、太陽電池モジュールに対する集合梱包を行った場合、搬送中のゆれ等により、太陽電池モジュールの位置ずれが生じるという問題がある。つまり、太陽電池モジュールは、太陽電池セルを封止した後、受光面となる透光性基板などを周囲の環境から保護するためにフレーム(外枠)が取り付けられる。したがって、フレームを備える太陽電池モジュールをそのまま積み重ねた場合、重ねた太陽電池モジュールのフレームが互いに接触することとなり、平坦なフレーム表面が相互に接した状態であることから、滑りやすく、また、重ねられた上下の太陽電池モジュールの位置ずれが生じやすい。特に金属製のフレームを用いた場合は、問題が生じやすい。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、太陽電池モジュールが備える枠体に他の太陽電池モジュールに対して位置決めする凸部を設けることによって、他の太陽電池モジュールに対する位置決めを高精度に実現して集団梱包を作業性良く実現できる太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る太陽電池モジュールは、太陽電池セルが配置され受光面および裏面を有するセル領域と、セル領域の周囲に配置された枠体とを備える太陽電池モジュールであって、前記枠体は、他の太陽電池モジュールと重ねられたとき、前記他の太陽電池モジュールの枠体に対して相互に位置決めする凸部を備えることを特徴とする。
【0009】
したがって、本発明に係る太陽電池モジュールは、他の太陽電池モジュールと相互に重ね合わされたとき両方の枠体を相互に位置決めする凸部を備えることから、他の太陽電池モジュールと高精度に重ね合わされるので、正確に位置決めしたモジュール集団梱包を作業性良く実現できる。
【0010】
また、本発明に係る太陽電池モジュールでは、前記枠体は、前記受光面側に配置された受光側枠部と、前記裏面側に配置された裏側枠部と、前記受光側枠部および前記裏側枠部を連結して一体化し前記受光面と交差する方向に位置する外周面を有する外周枠部とを備え、前記凸部は、前記受光側枠部および前記裏側枠部のいずれか一方に対して前記外周面に沿う方向で突出し前記他の太陽電池モジュールの前記枠体が有する外周面に当接する構造とされた外周凸部であることを特徴とする。
【0011】
したがって、本発明に係る太陽電池モジュールは、枠体が備える外周枠部の外周面に沿う方向で配置された外周凸部が受光側枠部および裏側枠部のいずれか一方から突出され互いに重なる他の太陽電池モジュールの枠体が備える外周面に当接して位置決めされることから、他の太陽電池モジュールの枠体が備える外周面に対して外周凸部を当接させるので、他の太陽電池モジュールと重ねられたときに確実な位置決めをすることができる。
【0012】
また、本発明に係る太陽電池モジュールでは、前記受光側枠部、前記裏側枠部、および前記外周枠部は、対向して配置された第1辺枠および第2辺枠とされてあり、前記外周凸部は、前記第1辺枠および前記第2辺枠の双方に配置されていることを特徴とする。
【0013】
したがって、本発明に係る太陽電池モジュールは、対向して配置された第1辺枠および第2辺枠の双方に外周凸部を配置していることから、他の太陽電池モジュールに重ねられたときに高精度でかつ強固に集団梱包される。
【0014】
また、本発明に係る太陽電池モジュールでは、前記外周凸部は、前記第1辺枠および第2辺枠の少なくとも1つで長さ方向に沿って延長されていることを特徴とする。
【0015】
したがって、本発明に係る太陽電池モジュールは、枠体(辺枠)の長さ方向に沿って延長された外周凸部を備えることから、安定した位置決めが可能となる。
【0016】
また、本発明に係る太陽電池モジュールでは、前記枠体は、前記受光面側に配置された受光側枠部と、前記裏面側に配置された裏側枠部と、前記受光側枠部および前記裏側枠部を連結して一体化する外周枠部とを備え、前記凸部は、前記受光側枠部から突出し前記他の太陽電池モジュールの前記枠体に対向する対向凸部であり、前記裏側枠部は、平面視で前記対向凸部に位置合わせして形成され前記対向凸部が嵌め込まれる形状を有する凹部を備えることを特徴とする。
【0017】
したがって、本発明に係る太陽電池モジュールは、受光側枠部から突出した対向凸部と、対向凸部に平面視で位置合わせして裏側枠部に形成され対向凸部が嵌め込まれる形状を有する凹部とを備えることから、他の太陽電池モジュールと重ねられたときに、対向凸部が他の太陽電池モジュールの凹部に嵌め込まれるので、重ねられた両方の枠体を高精度でかつ強固に位置決めすることができ、集団梱包の作業性を向上することができる。
【0018】
また、本発明に係る太陽電池モジュールでは、前記枠体は、前記受光面側に配置された受光側枠部と、前記裏面側に配置された裏側枠部と、前記受光側枠部および前記裏側枠部を連結して一体化する外周枠部とを備え、前記凸部は、前記裏側枠部から突出し前記他の太陽電池モジュールの前記枠体に対向する対向凸部であり、前記受光側枠部は、平面視で前記対向凸部に位置合わせして形成され前記対向凸部が嵌め込まれる形状を有する凹部を備えることを特徴とする。
【0019】
したがって、本発明に係る太陽電池モジュールは、裏側枠部から突出した対向凸部と、対向凸部に平面視で位置合わせして受光側枠部に形成され対向凸部が嵌め込まれる形状を有する凹部とを備えることから、他の太陽電池モジュールと重ねられたときに、対向凸部が他の太陽電池モジュールの凹部に嵌め込まれるので、重ねられた両方の枠体を高精度でかつ強固に位置決めすることができ、集団梱包の作業性を向上することができる。
【0020】
また、本発明に係る太陽電池モジュールでは、前記受光側枠部、前記裏側枠部、および前記外周枠部は、対向して配置された第1辺枠および第2辺枠とされてあり、前記対向凸部は、前記第1辺枠および前記第2辺枠の双方に配置されていることを特徴とする。
【0021】
したがって、本発明に係る太陽電池モジュールは、対向して配置された第1辺枠および第2辺枠の双方に対向凸部を配置していることから、他の太陽電池モジュールとともに高精度でかつ強固に集団梱包される。
【0022】
また、本発明に係る太陽電池モジュールでは、前記枠体は、4つの枠辺が相互に対向する矩形とされてあり、前記対向凸部は、前記矩形の対角にある2つの角部に配置されていることを特徴とする。
【0023】
したがって、本発明に係る太陽電池モジュールは、4つの辺が相互に対向して形成する矩形の対角にある2つの角部に対向凸部を配置していることから、他の太陽電池モジュールとともに高精度でかつ強固に集団梱包される。
【0024】
また、本発明に係る太陽電池モジュールでは、前記枠体は、前記受光面側に配置された受光側枠部と、前記裏面側に配置された裏側枠部と、前記受光側枠部および前記裏側枠部を連結して一体化する外周枠部とを備え、前記受光側枠部、前記裏側枠部、および前記外周枠部は、対称な形状で対向して配置された第1辺枠および第2辺枠とされてあり、前記凸部は、前記第1辺枠の前記受光側枠部から突出して前記他の太陽電池モジュールの前記枠体に対向する対向凸部であり、前記第2辺枠は、前記枠体を平面上で180度回転させたときの前記対向凸部に位置合わせして前記裏側枠部に形成され前記対向凸部が嵌め込まれる形状を有する凹部を備えることを特徴とする。
【0025】
したがって、本発明に係る太陽電池モジュールは、対称な形状で対向して配置された第1辺枠および第2辺枠を備え、第1辺枠の受光側枠部から突出した対向凸部と、枠体を平面上で180度回転させたときの対向凸部に位置合わせして第2辺枠の裏側枠部に形成され対向凸部が嵌め込まれる形状を有する凹部とを備えることから、第1辺枠の受光側枠部に対向凸部を、第2辺枠の裏側枠部に凹部を備えるという簡単な構造で、他の太陽電池モジュールと重ねられたときに、対向凸部が他の太陽電池モジュールの凹部に嵌め込まれるので、重ねられた両方の枠体を高精度でかつ強固に位置決めすることができ、集団梱包の作業性を向上することができる。
【0026】
また、本発明に係る太陽電池モジュールでは、前記凸部は、前記他の太陽電池モジュールと重なる方向での突出高さが5mmないし8mmであることを特徴とする。
【0027】
したがって、本発明に係る太陽電池モジュールは、他の太陽電池モジュールに対する重なる方向での突出高さが、5mmないし8mmとされていることから、正確な位置決め、位置合わせ強度の確保、容易な形成が可能となり、また、設置された後、凸部によって発生する日陰の影響がセル領域へ及ぶことを防止できる。
【発明の効果】
【0028】
本発明に係る太陽電池モジュールにおいて、枠体は、他の太陽電池モジュールと重ねられたとき、他の太陽電池モジュールの枠体に対して相互に位置決めする凸部を備える。
【0029】
したがって、本発明に係る太陽電池モジュールは、他の太陽電池モジュールと相互に重ね合わされたとき両方の枠体を相互に位置決めする凸部を備えることから、他の太陽電池モジュールと高精度に重ね合わされるので、正確に位置決めしたモジュール集団梱包を作業性良く実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1A】本発明の実施の形態1に係る太陽電池モジュールの平面状態を示す平面図である。
【図1B】図1Aに示した矢印1B−1Bでの太陽電池モジュールの断面状態を拡大して示す拡大断面図である。
【図1C】図1Bに示した太陽電池モジュールを複数重ねてモジュール集団梱包を形成したときの断面状態を示す断面図である。
【図2A】本発明の実施の形態1に係る太陽電池モジュール(変形例1)の断面状態を示す断面図である。
【図2B】図2Aに示した太陽電池モジュールを複数重ねてモジュール集団梱包を形成したときの断面状態を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る太陽電池モジュール(変形例2)の平面状態を示す平面図である。
【図4A】本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール(変形例3)の平面状態を示す平面図である。
【図4B】図4Aに示した矢印4B−4Bでの太陽電池モジュールの断面状態を拡大して示し、併せて太陽電池モジュールを複数重ねてモジュール集団梱包を構成するために位置合わせした状態を示す拡大断面図である。
【図5A】本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール1e(変形例4)の平面状態を示す平面図である。
【図5B】図5Aに示した矢印5B−5Bでの太陽電池モジュールの断面状態を拡大して示し、併せて太陽電池モジュールを複数重ねてモジュール集団梱包を構成するために位置合わせした状態を示す拡大断面図である。
【図6A】本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール(変形例5)の断面状態を示し、併せて太陽電池モジュールを複数重ねてモジュール集団梱包を構成するために位置合わせした状態を示す断面図である。
【図6B】本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール(変形例6)の断面状態を示し、併せて太陽電池モジュールを複数重ねてモジュール集団梱包を構成するために位置合わせした状態を示す断面図である。
【図7A】本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール(変形例7)の平面状態を示す平面図である。
【図7B】本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール(変形例8)の平面状態を示す平面図である。
【図7C】本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール(変形例9)の平面状態を示す平面図である。
【図7D】本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール(変形例10)の平面状態を示す平面図である。
【図7E】本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール(変形例11)の平面状態を示す平面図である。
【図7F】本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール(変形例12)の平面状態を示す平面図である。
【図8A】本発明の実施の形態3に係る太陽電池モジュール(変形例13)の平面状態を示す平面図である。
【図8B】図8Aに示した矢印8B−8Bでの太陽電池モジュールの断面状態を拡大して示し、併せて太陽電池モジュールを複数重ねてモジュール集団梱包を構成するために位置合わせした状態を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0032】
<実施の形態1>
図1Aないし図3を参照して、本実施の形態に係る太陽電池モジュール1(図1Aないし図1C)、太陽電池モジュール1の変形例としての太陽電池モジュール1b(変形例1。図2A、図2B)、太陽電池モジュール1の変形例としての太陽電池モジュール1c(変形例2。図3)について説明する。
【0033】
図1Aは、本発明の実施の形態1に係る太陽電池モジュール1の平面状態を示す平面図である。
【0034】
図1Bは、図1Aに示した矢印1B−1Bでの太陽電池モジュール1の断面状態を拡大して示す拡大断面図である。
【0035】
図1Cは、図1Bに示した太陽電池モジュール1を複数重ねてモジュール集団梱包1Mを形成したときの断面状態を示す断面図である。
【0036】
本実施の形態に係る太陽電池モジュール1は、太陽電池セル12が配置され受光面11fおよび裏面11rを有するセル領域11と、セル領域11の周囲に配置された枠体20とを備える。
【0037】
また、太陽電池モジュール1において、枠体20は、他の太陽電池モジュール1と重ねられたとき(図1C参照)、他の太陽電池モジュール1の枠体20に対して相互に位置決めする凸部30を備える。
【0038】
したがって、太陽電池モジュール1は、他の太陽電池モジュール1と相互に重ね合わされたとき両方の枠体20を相互に位置決めする凸部30を有することから、他の太陽電池モジュール1と高精度に重ね合わされるので、正確に位置決めしたモジュール集団梱包1M(図1C参照)を作業性良く実現できる。
【0039】
すなわち、複数の太陽電池モジュール1を互いに重ねて集団梱包を施すとき、正確に位置決めできることから、モジュール集団梱包1Mとしたときに、太陽電池モジュール1相互間での位置ズレを防止して確実な固定状態とした搬送ができる。なお、モジュール集団梱包1Mは、枠体20の外側を例えば帯状のバンドで締結することによって容易に一体化され、確実で安全な搬送が可能となる。
【0040】
太陽電池モジュール1によれば、複数の太陽電池モジュール1を相互に直接重ね合わせることが可能となるので、集団梱包に際して特別な梱包部材が不要となり、廃棄物が発生しない生産性の高い集団梱包ができ、また、梱包部材の回収作業が不要となる。
【0041】
枠体20は、受光面11f側に配置された受光側枠部26と、裏面11r側に配置された裏側枠部27と、受光側枠部26および裏側枠部27を連結して一体化し受光面11fと交差する方向に位置する外周面28sを有する外周枠部28とを備える。また、凸部30は、受光側枠部26に対して外周面28sに沿う方向で突出し他の太陽電池モジュール1の枠体20が有する外周面28sに当接する構造(図1C参照)とされた外周凸部31である。
【0042】
枠体20は、平面形状での長さが例えば(1m〜2m)×(2m〜1m)、厚さが例えば15mm〜30mmであり、例えば矩形状とされている。矩形の枠体20を構成する部材として、枠体20は辺枠20h(辺枠:辺を構成する枠体)を4個有している。つまり、辺枠20hは、第1辺枠21、第2辺枠22、第3辺枠23、第4辺枠24と区分され、相互に連結されて矩形を構成している。なお、辺枠20hを4個としたが、相互の配置関係(矩形状態)を説明する便宜上4個に区分したものであり、実際の構造としては、例えばL字形状として2個の辺枠20hで枠体20を構成することも可能である。また、矩形以外の形状であっても良い。平面視で辺枠20hの幅は、例えば10mmないし30mmである。
【0043】
また、相互に対向する第1辺枠21および第2辺枠22の組と、相互に対向する第3辺枠23および第4辺枠24の組とは便宜上の組み合わせであり、相互に入れ替えて符号を付与することができる。例えば、第1辺枠21および第2辺枠22の位置を第3辺枠23および第4辺枠24の位置に配置し、第3辺枠23および第4辺枠24の位置を第1辺枠21および第2辺枠22の位置に配置して、相互に置き換えることができる。
【0044】
以下、第1辺枠21、第2辺枠22、第3辺枠23、第4辺枠24を特に区分する必要が無い場合は、単に辺枠20hとすることがある。
【0045】
枠体20は、十分な強度があり、比較的軽いものであれば材質はどのようなものであっても良い。枠体20は、例えば、強度、軽度、作りやすさなどを考慮して、例えばアルミニウムあるいはアルミニウム合金などの比較的軽く、加工が容易な金属材料で製造されている。辺枠20hは、枠体20の長さ方向(第1辺枠21、第2辺枠22、第3辺枠23、第4辺枠24の長さ方向)に沿って金属材料を押出加工(押出成形)して母材(不図示)が形成される。
【0046】
凸部30としての外周凸部31は、図1Aの平面視で示す適宜の長さになるように押出成形された母材の不要な部分を除去することによって形成される。つまり、外周凸部31は、外周面28sの外周側にブロック状に突出して配置されたベース部28bを外周面28sに沿って受光側枠部26と交差する方向へ突出させた形状とされている。
【0047】
外周凸部31としては、図1A、図1Bに示した形状以外の構造として例えば次の構造(製造方法)も可能である。
【0048】
外周枠部28が有する外周面28sに沿ってブロック状(直方体状)のベース部28bを配置して受光側枠部26と面一(不図示)とし、受光側枠部26に対して面一とされたベース部28bの面に穴を開けてビスをねじ込む(あるいは、リベットを打ち込む)ことによって、外周凸部31に対応する位置に外周凸部31と同等の作用を持たせたビス(あるいはリベット)を配置する。つまり、ビスあるいはリベットが外周凸部31として作用する。
【0049】
外周凸部31は、枠体20が有する辺枠20h(第1辺枠21ないし第4辺枠24のいずれか一つ)の長さ方向の例えば中央部に配置される。外周凸部31が平面視で矩形状である場合は、外周面28sに接する構造とされていることから、少なくとも1つの辺枠20h(例えば第1辺枠21)に1つ配置されていれば容易にかつ高精度に位置決めすることができる。外周凸部31が形成されていない辺枠20h(例えば第1辺枠21に対向する第2辺枠22)は、モジュール集団梱包1Mの外周を締結用のバンド(不図示)で締め付けることによって確実に位置決めできる。なお、外周凸部31が、ビス、リベットなどの円柱状である場合は、円柱の外周方向での回転力によって回転する虞が生じることから、少なくとも対向する2つの辺枠20hに外周凸部31を配置することが好ましい。
【0050】
また、外周凸部31は、枠体20を構成する辺枠20hのそれぞれに対応させて配置することが好ましい。外周凸部31は、上述したとおり、少なくとも1個あれば良いが、対向する2つの辺枠20h(例えば、第1辺枠21および第2辺枠22の組み合わせ。あるいは、第3辺枠23および第4辺枠24の組み合わせ)に配置されることが好ましい。対向する4つの辺枠20h(第1辺枠21、第2辺枠22、第3辺枠23、第4辺枠24)の全てに外周凸部31を配置すれば、更に安定した位置決めが可能となる。
【0051】
また、外周凸部31を辺枠20hのそれぞれに対して複数配置することも可能である。辺枠20hのそれぞれに1個配置した場合に比較して更に位置決めの精度および強度を向上させることができる。
【0052】
外周凸部31(凸部30)は、他の太陽電池モジュール1と重なる方向での突出高さHsが5mmないし8mmであることが好ましい。すなわち、太陽電池モジュール1は、他の太陽電池モジュール1に対する重なる方向での外周凸部31の突出高さHsが、受光側枠部26の外側表面から5mmないし8mmとされていることから、正確な位置決め、位置合わせ強度の確保、容易な形成が可能となり、また、設置された後、凸部30(外周凸部31)によって発生する日影の影響がセル領域11へ及ぶことを防止できる。
【0053】
つまり、受光側枠部26に形成された場合の外周凸部31(凸部30)の突出高さHsは、受光側枠部26の表面(外側表面)に対して5mm以上、5mmないし8mm程度が好ましい。
【0054】
また、外周面28sに沿う方向で配置されている外周凸部31の配置長さLs(受光側枠部26の外側表面からの突出高さHsと外周面28sでベース部28bが占めるベース長さLbとの和)は、受光側枠部26の外側表面と裏側枠部27の外側表面との間の間隔Tf以下であることが好ましい。外周凸部31の配置長さLsを間隔Tf以下とすることによって、重ねた太陽電池モジュール1の枠体20同士を隙間無く重ねることができる。
【0055】
受光側枠部26、裏側枠部27、および外周枠部28は、対向して配置された第1辺枠21および第2辺枠22とされてあり、外周凸部31は、第1辺枠21および第2辺枠22の双方に配置されていることが好ましい。この構成によって、太陽電池モジュール1は、対向して配置された第1辺枠21および第2辺枠22の双方に外周凸部31を配置していることから、他の太陽電池モジュール1に重ねられたときに高精度でかつ強固に集団梱包される。なお、第1辺枠21および第2辺枠22は、対称な形状であることが好ましい。
【0056】
また、辺枠20h(枠体20)は、第1辺枠21および第2辺枠22の双方に交差する第3辺枠23および第4辺枠24を備え、第3辺枠23および第4辺枠24は、第1辺枠21および第2辺枠22と同様に、外周凸部31を備えることが好ましい。4個の外周凸部31を4方向に配置することから、平面上の位置を更に確実に決めることができるので、より確実な位置決めが可能となる。
【0057】
太陽電池モジュール1では、外周凸部31(凸部30)は、受光側枠部26に対して突出した形状とされているが、凸部30を裏側枠部27に対して突出した形状とすることも可能である。図2Aおよび図2Bを参照して、裏側枠部27に対して凸部30を突出させた太陽電池モジュール1bを太陽電池モジュール1に対する変形例1として次に説明する。
【0058】
図2Aは、本発明の実施の形態1に係る太陽電池モジュール1b(変形例1)の断面状態を示す断面図である。なお、平面状態は、図1A(太陽電池モジュール1)と同様に表され、図2Aの断面位置は、図1Aにおける矢印B−Bと同様である。
【0059】
図2Bは、図2Aに示した太陽電池モジュール1bを複数重ねてモジュール集団梱包1Mを形成したときの断面状態を示す断面図である。
【0060】
本実施の形態に係る太陽電池モジュール1b(変形例1)の基本的な構成は、太陽電池モジュール1と同様であるので、符号を援用し、主に異なる事項について説明する。
【0061】
太陽電池モジュール1bにおいて、凸部30は、裏側枠部27に対して外周面28sに沿う方向で突出し他の太陽電池モジュール1の枠体20が有する外周面28sに当接する構造(図2B参照)とされた外周凸部32である。
【0062】
外周凸部32(凸部30)は、他の太陽電池モジュール1と重なる方向での突出高さHsが5mmないし8mmであることが好ましい。すなわち、太陽電池モジュール1bは、他の太陽電池モジュール1に対する重なる方向での外周凸部32の突出高さHsが、受光側枠部26の外側表面から5mmないし8mmとされていることから、正確な位置決め、位置合わせ強度の確保、容易な形成が可能となり、また、設置された後、凸部30(外周凸部32)によって発生する日影の影響がセル領域11へ及ぶことを防止できる。
【0063】
つまり、裏側枠部27に形成された場合の外周凸部32(凸部30)の突出高さHsは、裏側枠部27の表面(外側表面)に対して5mm以上、5mmないし8mm程度が好ましい。
【0064】
また、外周面28sに沿う方向で配置されている外周凸部32の配置長さLs(裏側枠部27の外側表面からの突出高さHsと外周面28sでベース部28bが占めるベース長さLbとの和)は、受光側枠部26の外側表面と裏側枠部27の外側表面との間の間隔Tf以下であることが好ましい。外周凸部31の配置長さLsを間隔Tf以下とすることによって、重ねた太陽電池モジュール1bの枠体20同士を隙間無く重ねることができる。
【0065】
凸部30(外周凸部31、外周凸部32)のその他の寸法は、太陽電池モジュール1(太陽電池モジュール1b、太陽電池モジュール1c)の枠体20の大きさに応じて適宜設定される。
【0066】
上述したとおり、太陽電池モジュール1、太陽電池モジュール1bでは、凸部30としての外周凸部31、外周凸部32は、平面視で辺枠20hの全長に対して例えば中央部に部分的に形成された矩形状である。これに対し、図3を参照して、凸部30が辺枠20hの全長に渡って形成された太陽電池モジュール1cを太陽電池モジュール1に対する変形例2として説明する。
【0067】
なお、外周凸部32を備える太陽電池モジュール1bの場合、太陽電池モジュール1bを載置する架台に外周凸部32を受け入れる凹部を予め形成するなどの対応が必要である。
【0068】
図3は、本発明の実施の形態1に係る太陽電池モジュール1c(変形例2)の平面状態を示す平面図である。なお、断面状態は、図1B、あるいは、図2Aと同様に示される。
【0069】
太陽電池モジュール1c(変形例2)の基本的な構成は、太陽電池モジュール1と同様であるので、符号を援用し、主に異なる事項について説明する。
【0070】
太陽電池モジュール1での外周凸部31、太陽電池モジュール1bでの外周凸部32が辺枠20hの長さに比較して短くされていたのに対し、太陽電池モジュール1cでは、凸部30としての外周凸部33は、辺枠20hの長さと同じ長さに延長されている。
【0071】
すなわち、太陽電池モジュール1cにおいては、外周凸部33は、第1辺枠21および第2辺枠22(辺枠20h。枠体20)の少なくとも1つで長さ方向に沿って延長されている。したがって、太陽電池モジュール1cは、枠体20(辺枠20h)の長さ方向に沿って延長された外周凸部33を備えることから、安定した位置決めが可能となる。
【0072】
なお、太陽電池モジュール1cでは、第1辺枠21および第2辺枠22(合わせて2辺)に加えて第3辺枠23および第4辺枠24(合わせて4辺)に配置された外周凸部33も長さ方向で延長されていることから、更に確実に、かつ強固に位置決めされている。
【0073】
外周凸部33は、外周凸部31、外周凸部32と同様に製造することが可能である。つまり、外周凸部33は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金などの金属材料を押出加工することによって長さ方向に凸部30(外周凸部33)が形成される。また、外周凸部31、外周凸部32を形成するときに必要であった余分な部分を除去する除去工程が不要である。したがって、押し出し工程で形成した形状をそのまま適用することができ、外周凸部33を形成するための削除が不要であることから、容易に形成が可能となる。
【0074】
外周凸部33は、対向する2つの辺枠20h(例えば第1辺枠21、第2辺枠22)に形成されも良い。1つの外周凸部33の場合に比較して更に安定した位置決めおよび強度が確保される。また、対向する4つの辺枠20h(第1辺枠21、第2辺枠22に加えて第3辺枠23、第4辺枠24)に配置された場合(図3の場合)は、更に安定した位置決めが可能となる。
【0075】
なお、外周凸部33が適宜の位置で分割されたときは、外周凸部31が複数個配置された状態と同様となる。
【0076】
上述したとおり、本実施の形態に係る太陽電池モジュール1(および、変形例1としての太陽電池モジュール1b、変形例2としての太陽電池モジュール1c。以下単に太陽電池モジュール1とすることがある。)は、太陽電池セル12が配置され受光面11fおよび裏面11rを有するセル領域11と、セル領域11の周囲に配置された枠体20とを備える太陽電池モジュール1であって、枠体20は、他の太陽電池モジュール1と重ねられたとき、他の太陽電池モジュール1の枠体20に対して相互に位置決めする凸部30を備える。
【0077】
したがって、本発明に係る太陽電池モジュール1は、他の太陽電池モジュール1と相互に重ね合わされたとき両方の枠体20を相互に位置決めする凸部30を備えることから、他の太陽電池モジュール1と高精度に重ね合わされるので、正確に位置決めしたモジュール集団梱包1Mを作業性良く実現できる。
【0078】
また、本実施の形態に係る太陽電池モジュール1では、凸部30は、受光側枠部26および裏側枠部27のいずれか一方に対して外周面28sに沿う方向で突出し他の太陽電池モジュール1の枠体20が有する外周面28sに当接する構造とされた外周凸部31(外周凸部32、外周凸部33)である。
【0079】
したがって、太陽電池モジュール1は、枠体20が備える外周枠部28の外周面28sに沿う方向で配置された外周凸部31(外周凸部32、外周凸部33)が受光側枠部26および裏側枠部27のいずれか一方から突出され互いに重なる他の太陽電池モジュール1の枠体20が備える外周面28sに当接して位置決めされることから、他の太陽電池モジュール1の枠体20が備える外周面28sに対して外周凸部31(外周凸部32、外周凸部33)を当接させるので、他の太陽電池モジュール1と重ねられたときに確実な位置決めをすることができる。
【0080】
また、本実施の形態に係る太陽電池モジュール1では、外周凸部31(外周凸部33。つまり、凸部30)は、他の太陽電池モジュール1と重なる方向での突出高さHsが5mmないし8mmであることが好ましい。すなわち、太陽電池モジュール1は、他の太陽電池モジュール1に対する重なる方向での外周凸部31の突出高さHsが、受光側枠部26の外側表面から5mmないし8mmとされていることから、正確な位置決め、位置合わせ強度の確保、容易な形成が可能となり、また、設置された後、凸部30(外周凸部31)によって発生する日影の影響がセル領域11へ及ぶことを防止できる。
【0081】
また、本実施の形態に係る太陽電池モジュール1では、受光側枠部26、裏側枠部27、および外周枠部28は、対向して配置された第1辺枠21および第2辺枠22とされてあり、外周凸部31(または、外周凸部32、外周凸部33)は、第1辺枠21および第2辺枠22の双方に配置されていることが好ましい。
【0082】
したがって、太陽電池モジュール1は、対向して配置された第1辺枠21および第2辺枠22の双方に外周凸部31(外周凸部32、外周凸部33)を配置していることから、他の太陽電池モジュール1に重ねられたときに高精度でかつ強固に集団梱包される。
【0083】
凸部30(外周凸部31、外周凸部32)は、辺枠20hのそれぞれに1つ配置された場合を例示したが、辺枠20hのそれぞれに複数配置することも可能であり、この場合には、更に位置決めの精度を向上させ、位置ズレの発生を更に防止することができる。
【0084】
本実施の形態では、凸部30(外周凸部31、外周凸部32、外周凸部33)は、枠体20(辺枠20h)に直接形成されていることから、他の部材が不要であり、また、廃棄物が生じる虞が無く、廃棄部材を回収する手間を省くことができる。
【0085】
<実施の形態2>
図4Aないし図7Fを参照して、実施の形態1に係る太陽電池モジュール1の変形例としての本実施の形態に係る太陽電池モジュール1d(変形例3。図4A、図4B)、太陽電池モジュール1e(変形例4。図5A、図5B)、太陽電池モジュール1f(変形例5。図6A)、太陽電池モジュール1g(変形例6。図6B)、太陽電池モジュール1h(変形例7。図7A)、太陽電池モジュール1i(変形例8。図7B)、太陽電池モジュール1j(変形例9。図7C)、太陽電池モジュール1k(変形例10。図7D)、太陽電池モジュール1n(変形例11。図7E)、太陽電池モジュール1p(変形例12。図7F)について説明する。
【0086】
本実施の形態に係る太陽電池モジュール1dないし太陽電池モジュール1p(以下、単に太陽電池モジュール1とすることがある。)の基本的な構成は、実施の形態1に係る太陽電池モジュール1(太陽電池モジュール1b、太陽電池モジュール1c)と同様であるので、符号を援用し、主に異なる事項について説明する。また、太陽電池モジュール1dないし太陽電池モジュール1p相互についても基本的な構成は同様であり、主に異なる事項について説明する。
【0087】
図4Aは、本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール1d(変形例3)の平面状態を示す平面図である。
【0088】
図4Bは、図4Aに示した矢印4B−4Bでの太陽電池モジュール1dの断面状態を拡大して示し、併せて太陽電池モジュール1dを複数重ねてモジュール集団梱包1Mを構成するために位置合わせした状態を示す拡大断面図である。
【0089】
本実施の形態に係る太陽電池モジュール1d(変形例3)において、枠体20は、受光面11f側に配置された受光側枠部26と、裏面11r側に配置された裏側枠部27と、受光側枠部26および裏側枠部27を連結して一体化する外周枠部28とを備え、凸部30は、受光側枠部26から突出し他の太陽電池モジュール1dの枠体20に対向する対向凸部35であり、裏側枠部27は、平面視で対向凸部35に位置合わせして裏側枠部27に形成され対向凸部35が嵌め込まれる形状を有する凹部35rを備える。
【0090】
したがって、太陽電池モジュール1dは、受光側枠部26から突出した対向凸部35と、対向凸部35に平面視で位置合わせして裏側枠部27に形成され対向凸部35が嵌め込まれる形状を有する凹部35rとを備えることから、他の太陽電池モジュール1dと重ねられたときに、対向凸部35が他の太陽電池モジュール1dの凹部35rに嵌め込まれるので、重ねられた両方の枠体20を高精度でかつ強固に位置決めすることができ、集団梱包の作業性を向上することができる。
【0091】
なお、凸部30としての対向凸部35は、辺枠20hの内の1辺である第1辺枠21に配置されている。
【0092】
凹部35rの深さDsは、突出高さHsを有する対向凸部35が確実に嵌め込まれる深さであれば良い。また、対向凸部35、凹部35rを平面視で例えば矩形とすることによって、対向凸部35、凹部35rは、それぞれ少なくとも1つあれば複数の太陽電池モジュール1dを重ねて相互に位置決めした太陽電池モジュール1Mを構成することができる。
【0093】
対向凸部35、凹部35rの平面視での形状は、矩形以外に種々の多角形が適用される。なお、凸部30が1個の場合、平面視での形状を円形とすると回転によって位置ズレを生じる虞があることから、対向凸部35、凹部35rの平面視での形状は、円形以外の多角形とすることが好ましい。
【0094】
また、凹部35rは、枠体20(辺枠20h)において、水抜き用の穴として利用することができる。
【0095】
図5Aは、本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール1e(変形例4)の平面状態を示す平面図である。
【0096】
図5Bは、図5Aに示した矢印5B−5Bでの太陽電池モジュール1eの断面状態を拡大して示し、併せて太陽電池モジュール1eを複数重ねてモジュール集団梱包1Mを構成するために位置合わせした状態を示す拡大断面図である。
【0097】
太陽電池モジュール1d(図4A)では、対向凸部35は1つとされているが、太陽電池モジュール1e(変形例4)では、凸部30としての対向凸部35は、辺枠20hの内の第1辺枠21および第2辺枠22の2辺にそれぞれ配置され、対向する位置に合わせて2つ配置されている。2つの辺は、高精度に位置決めするために、相互に対向する位置にある辺枠20h(例えば、第1辺枠21および第2辺枠22)であることが好ましい。
【0098】
なお、対向凸部35を相互に対向する辺枠20h(例えば、第1辺枠21、第2辺枠22)にそれぞれ配置して、対向する2つの対向凸部35を配置していることから、太陽電池モジュール1dは、互いに重ねられたとき、確実に位置決めされる。また、対向凸部35は、平面視で矩形ではない例えば円形であっても、高精度に太陽電池モジュール1eを位置決めすることができる。
【0099】
上述したとおり、太陽電池モジュール1eにおいて、受光側枠部26、裏側枠部27、および外周枠部28は、対向して配置された第1辺枠21および第2辺枠22とされてあり、対向凸部35は、第1辺枠21および第2辺枠22の双方に配置されている。
【0100】
したがって、太陽電池モジュール1eは、対向して配置された第1辺枠21および第2辺枠22の双方に対向凸部35を配置していることから、他の太陽電池モジュール1eとともに高精度でかつ強固に集団梱包される。なお、辺枠20hでの対向凸部35(凹部35r)の配置は、対向する辺枠20hに対して対称的に配置することが好ましい。例えば、第1辺枠21の中央に対向凸部35が配置されたときは、第1辺枠21に対向する第2辺枠22の中央に対向凸部35を配置することが好ましい。
【0101】
図6Aは、本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール1f(変形例5)の断面状態を示し、併せて太陽電池モジュール1fを複数重ねてモジュール集団梱包1Mを構成するために位置合わせした状態を示す断面図である。なお、平面状態は、図4Aと同様に表される。
【0102】
太陽電池モジュール1d(図4A)、太陽電池モジュール1e(図5A)では、凸部30としての対向凸部35は、受光側枠部26の外側表面に配置されているが、太陽電池モジュール1f(変形例5)においては、対向凸部36は、裏側枠部27の外側表面に配置されている。また、太陽電池モジュール1fでは、対向凸部36は、1個のみとされて例えば第1辺枠21の裏側枠部27に配置されている。
【0103】
すなわち、本実施の形態に係る太陽電池モジュール1f(変形例5)において、枠体20は、受光面11f側に配置された受光側枠部26と、裏面11r側に配置された裏側枠部27と、受光側枠部26および裏側枠部27を連結して一体化する外周枠部28とを備え、凸部30は、裏側枠部27から突出し他の太陽電池モジュール1fの枠体20に対向する対向凸部36であり、受光側枠部26は、平面視で対向凸部36に位置合わせして形成され対向凸部36が嵌め込まれる形状を有する凹部36rを備える。
【0104】
したがって、本発明に係る太陽電池モジュール1fは、裏側枠部27から突出した対向凸部36と、対向凸部36に平面視で位置合わせして受光側枠部26に形成され対向凸部36が嵌め込まれる形状を有する凹部36rとを備えることから、他の太陽電池モジュール1fと重ねられたときに、対向凸部36が他の太陽電池モジュール1fの凹部36rに嵌め込まれるので、重ねられた両方の枠体20を高精度でかつ強固に位置決めすることができ、集団梱包の作業性を向上することができる。
【0105】
図6Bは、本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール1g(変形例6)の断面状態を示し、併せて太陽電池モジュール1gを複数重ねてモジュール集団梱包1Mを構成するために位置合わせした状態を示す断面図である。なお、平面状態は、図5Aと同様に表される。
【0106】
太陽電池モジュール1f(図6A)では、対向凸部36は、1つとされているが、太陽電池モジュール1g(変形例6)では、凸部30としての対向凸部36は、辺枠20hの内の第1辺枠21および第2辺枠22の2辺にそれぞれ配置され、対向する位置に合わせて2つ配置されている。2つの辺は、高精度に位置決めするために、相互に対向する位置にある辺枠20h(例えば、第1辺枠21および第2辺枠22)であることが好ましい。
【0107】
なお、対向凸部36を相互に対向する辺枠20hにそれぞれ配置して、対向する2つの対向凸部36を配置していることから、太陽電池モジュール1gは、互いに重ねられたとき、確実に位置決めされ、対向凸部36は、平面視で矩形ではない例えば円形であっても、高精度に太陽電池モジュール1gを位置決めすることができる。
【0108】
上述したとおり、太陽電池モジュール1gにおいて、受光側枠部26、裏側枠部27、および外周枠部28は、対向して配置された第1辺枠21および第2辺枠22とされてあり、対向凸部36は、第1辺枠21および第2辺枠22の双方に配置されている。
【0109】
したがって、太陽電池モジュール1gは、対向して配置された第1辺枠21および第2辺枠22の双方に対向凸部36を配置していることから、他の太陽電池モジュール1gとともに高精度でかつ強固に集団梱包される。
【0110】
なお、第1辺枠21および第2辺枠22の双方として例示したが、第1辺枠21および第2辺枠22に交差して配置された第3辺枠23および第4辺枠24の双方に対向凸部36を配置する形態であっても良い。また、第1辺枠21および第2辺枠22に対して第3辺枠23および第4辺枠24は互いに入れ替えすることも可能であり、対向する少なくとも2つの辺枠20hに対向凸部36が形成されていれば良い。
【0111】
図4Aないし図6Bに示した太陽電池モジュール1dないし太陽電池モジュール1gでは、凸部30としての対向凸部35が受光側枠部26に配置された場合、また、凸部30としての対向凸部36が裏側枠部27に配置された場合を説明した。
【0112】
次に、対向凸部35の平面配置の変形例を図7Aないし図7Fを参照して説明する。なお、対向凸部35を例示して説明するが、対向凸部36についても同様に適用される。したがって、対向凸部36についての説明は以下では適宜省略する。
【0113】
図7Aないし図7Fにおいて、太陽電池モジュール1は、矩形状の枠体20を備える構成として説明するが、矩形以外の形状とすることも可能である。
【0114】
図7Aは、本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール1h(変形例7)の平面状態を示す平面図である。
【0115】
太陽電池モジュール1h(変形例7)では、枠体20は、4つの枠辺20h(第1辺枠21、第2辺枠22、第3辺枠23、第4辺枠24)が相互に対向する矩形とされてあり、対向凸部35は、矩形(枠体20)の対角にある2つの角部20cに配置されていることが好ましい。
【0116】
したがって、太陽電池モジュール1hは、4つの辺枠20hが相互に対向して形成する矩形の対角にある2つの角部20cに対向凸部35を配置していることから、他の太陽電池モジュール1hとともに高精度でかつ強固に集団梱包される。
【0117】
矩形の対角(対角線上)にある角部20cに対向凸部35を配置することから、対向凸部35(凸部30)相互間の間隔を最大化するので、位置決め精度を向上させることができる。対向凸部35の平面視での形状は、角部20cに配置されることから、正方形とすることが好ましい。
【0118】
枠体20の平面形状としては、第1辺枠21および第2辺枠22が相互に対称的に対向し、第3辺枠23および第4辺枠24が相互に対称的に対向し、第1辺枠21および第2辺枠22に対して第3辺枠23および第4辺枠24が交差する構成とされていることが好ましい。更には、第1辺枠21、第2辺枠22、第3辺枠23、第4辺枠24は、相互に直交して矩形(長方形、あるいは正方形)を構成することが好ましい。
【0119】
また、受光側枠部26に配置された対向凸部35の代わりに、裏側枠部27の角部20cに対向凸部36を配置することも可能であり、対向凸部36を配置した場合、対向凸部35の場合と同様の効果が得られる。以下の図7B(太陽電池モジュール1i)ないし図7F(太陽電池モジュール1p)において同様である。
【0120】
図7Bは、本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール1i(変形例8)の平面状態を示す平面図である。
【0121】
太陽電池モジュール1i(変形例8)では、対向凸部35は、長辺である第1辺枠21および第2辺枠22と交差する短辺としての第3辺枠23および第4辺枠24に配置されている。太陽電池モジュール1e(図5A)では、長辺とされた第1辺枠21、第2辺枠22に対向凸部35が配置されているが、太陽電池モジュール1iでは、第3辺枠23、第4辺枠24に対向凸部35が配置されている。
【0122】
したがって、太陽電池モジュール1では、対向する辺枠20hのいずれかを選択して対向凸部35を配置することができる。例えば、第1辺枠21および第2辺枠22の部材に対して第3辺枠23および第4辺枠24の部材が異なる場合に、対向凸部35を配置するのに適した部材で形成された辺枠20h(例えば、第3辺枠23および第4辺枠24)を選択することができる。
【0123】
図7Cは、本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール1j(変形例9)の平面状態を示す平面図である。
【0124】
太陽電池モジュール1j(変形例9)では、辺枠20hの全て(第1辺枠21ないし第4辺枠24)に対向凸部35を配置している。したがって、重ねられた複数の太陽電池モジュール1jを更に高精度に位置決めすることができる。
【0125】
図7Dは、本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール1k(変形例10)の平面状態を示す平面図である。
【0126】
太陽電池モジュール1k(変形例10)では、太陽電池モジュール1jにおける対向凸部35の個数を複数にしている。したがって、より高精度で強度の高い位置決めをすることができる。なお、それぞれの辺枠20hに配置された複数の対向凸部35は、それぞれの辺枠20hに加わる外力などを考慮して適宜の配置が選定される。
【0127】
図7Eは、本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール1n(変形例11)の平面状態を示す平面図である。
【0128】
太陽電池モジュール1n(変形例11)では、対向凸部35は、それぞれの辺枠20hで端から端まで延長して配置されている。したがって、押出加工(押出成形)によって成形した場合には、押出成形で成形された状態をそのまま利用することができる。
【0129】
図7Fは、本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール1p(変形例12)の平面状態を示す平面図である。
【0130】
太陽電池モジュール1nにおける対向凸部35が辺枠20hの端から端まで延長されていたのに対して、太陽電池モジュール1p(変形例12)では、対向凸部35は、中間部分が除去され、複数に分離して配置されている。押出加工によって成形した後の除去工程が簡単であり、また、高精度な位置決めを可能とし、セル領域11の受光面11fでの雨水の滞留などを抑制することができる。
【0131】
上述したとおり、本実施の形態に係る太陽電池モジュール1dないし太陽電池モジュール1pは、太陽電池セル12が配置され受光面11fおよび裏面11rを有するセル領域11と、セル領域11の周囲に配置された枠体20とを備える。また、太陽電池モジュール1dないし太陽電池モジュール1pにおいて、枠体20は、他の太陽電池モジュール1(太陽電池モジュール1dないし太陽電池モジュール1p)と重ねられたとき、他の太陽電池モジュール1の枠体20に対して相互に位置決めする凸部30(対向凸部35、あるいは、対向凸部36)を備える。
【0132】
したがって、太陽電池モジュール1(太陽電池モジュール1dないし太陽電池モジュール1p)は、他の太陽電池モジュール1と相互に重ね合わされたとき両方の枠体20を相互に位置決めする凸部30(対向凸部35、あるいは、対向凸部36)を備えることから、他の太陽電池モジュール1と高精度に重ね合わされるので、正確に位置決めしたモジュール集団梱包1Mを作業性良く実現できる。
【0133】
<実施の形態3>
図8Aおよび図8Bを参照して、実施の形態1に係る太陽電池モジュール1の変形例としての本実施の形態に係る太陽電池モジュール1qについて説明する。
【0134】
本実施の形態に係る太陽電池モジュール1q(以下、単に太陽電池モジュール1とすることがある。)の基本的な構成は、実施の形態1に係る太陽電池モジュール1(太陽電池モジュール1b、太陽電池モジュール1c)、実施の形態2に係る太陽電池モジュール1(太陽電池モジュール1dないし太陽電池モジュール1p)と同様であるので、符号を援用し、主に異なる事項について説明する。
【0135】
図8Aは、本発明の実施の形態3に係る太陽電池モジュール1q(変形例13)の平面状態を示す平面図である。
【0136】
図8Bは、図8Aに示した矢印8B−8Bでの太陽電池モジュール1qの断面状態を拡大して示し、併せて太陽電池モジュール1qを複数重ねてモジュール集団梱包1Mを構成するために位置合わせした状態を示す拡大断面図である。
【0137】
本実施の形態に係る太陽電池モジュール1q(変形例13)においては、枠体20は、受光面11f側に配置された受光側枠部26と、裏面11r側に配置された裏側枠部27と、受光側枠部26および裏側枠部27を連結して一体化する外周枠部28とを備え、受光側枠部26、裏側枠部27、および外周枠部28は、対称な形状で対向して配置された第1辺枠21および第2辺枠22とされてあり、凸部30は、第1辺枠21の受光側枠部26から突出して他の太陽電池モジュール1qの枠体20に対向する対向凸部38であり、第2辺枠22は、枠体20を平面上で180度回転させたときの対向凸部38に位置合わせして裏側枠部27に形成され対向凸部38が嵌め込まれる形状を有する凹部38rを備える。
【0138】
したがって、太陽電池モジュール1qは、対称な形状で対向して配置された第1辺枠21および第2辺枠22を備え、第1辺枠21の受光側枠部26から突出した対向凸部38と、枠体20を平面上で180度回転させたときの対向凸部38に位置合わせして第2辺枠22の裏側枠部27に形成され対向凸部38が嵌め込まれる形状を有する凹部38rとを備えることから、第1辺枠21の受光側枠部26に対向凸部38を、第2辺枠22の裏側枠部27に凹部38rを備えるという簡単な構造で、他の太陽電池モジュール1qと重ねられたときに、対向凸部38が他の太陽電池モジュール1qの凹部38rに嵌め込まれるので、重ねられた両方の枠体20を高精度でかつ強固に位置決めすることができ、集団梱包の作業性を向上することができる。
【0139】
第1辺枠21に対向する第2辺枠22の裏側枠部27に形成された凹部38rは、枠体20を平面上で180度回転させたとき、第1辺枠21の対向凸部38に位置合わせされ、対向凸部38が嵌め込まれる形状とされている。したがって、最小個数(1個)の対向凸部38と凹部38rを枠体20において対向する反対の位置に配置された第1辺枠21の受光側枠部26および第2辺枠22の裏側枠部27にそれぞれ別々に配置することによって、太陽電池モジュール1qを重ねるときに相互に180度順に回転させて重ねることによって、高精度に重ね合わせることができる。
【0140】
なお、太陽電池モジュール1の平面視でのレイアウトは、セル配置方向10dで示すように、交互に反転(平面上で180度回転)させられる。したがって、重ねるときに反転作業が必要となるが、枠体20の構造を簡略化することができる。
【0141】
なお、対向凸部38および凹部38rは、太陽電池モジュール1p(図7F)の対向凸部35と同様適宜分割して配置することができる。また、対向凸部38(凹部38r)は、細長い矩形であるが、短い矩形(例えば、図4Aで示した対向凸部35)、その他の多角形、あるいは円形であっても良い。
【0142】
上述したとおり、実施の形態1ないし実施の形態3として種々の変形例を例示したが、それぞれの変形例は、技術的に矛盾の生じない範囲で相互の組み合わせによって太陽電池モジュール1を構成することが可能である。
【0143】
また、セル領域11に配置される太陽電池セル12は、どのような種類の太陽電池セルであっても良い。例えば、シリコン系、化合物半導体系、結晶系、薄膜系など種々の形態の太陽電池セルを適用することができる。
【符号の説明】
【0144】
1 太陽電池モジュール
1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1k、1n、1p、1q 太陽電池モジュール(変形例)
1M モジュール集団梱包
10 積層体
10d セル配置方向
11 セル領域
11f 受光面
11r 裏面
12 太陽電池セル
20 枠体
20c 角部
20h 辺枠
21 第1辺枠
22 第2辺枠
23 第3辺枠
24 第4辺枠
26 受光側枠部
27 裏側枠部
28 外周枠部
28s 外周面
28b ベース部
30 凸部
31 外周凸部
32 外周凸部
33 外周凸部
35 対向凸部
35r 凹部
36 対向凸部
36r 凹部
38 対向凸部
38r 凹部
Ds 深さ
Hs 突出高さ
Lb ベース長さ
Ls 配置長さ
Tf 間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池セルが配置され受光面および裏面を有するセル領域と、セル領域の周囲に配置された枠体とを備える太陽電池モジュールであって、
前記枠体は、他の太陽電池モジュールと重ねられたとき、前記他の太陽電池モジュールの枠体に対して相互に位置決めする凸部を備えること
を特徴とする太陽電池モジュール。
【請求項2】
請求項1に記載の太陽電池モジュールであって、
前記枠体は、前記受光面側に配置された受光側枠部と、前記裏面側に配置された裏側枠部と、前記受光側枠部および前記裏側枠部を連結して一体化し前記受光面と交差する方向に位置する外周面を有する外周枠部とを備え、
前記凸部は、前記受光側枠部および前記裏側枠部のいずれか一方に対して前記外周面に沿う方向で突出し前記他の太陽電池モジュールの前記枠体が有する外周面に当接する構造とされた外周凸部であること
を特徴とする太陽電池モジュール。
【請求項3】
請求項2に記載の太陽電池モジュールであって、
前記受光側枠部、前記裏側枠部、および前記外周枠部は、対向して配置された第1辺枠および第2辺枠とされてあり、
前記外周凸部は、前記第1辺枠および前記第2辺枠の双方に配置されていること
を特徴とする太陽電池モジュール。
【請求項4】
請求項3に記載の太陽電池モジュールであって、
前記外周凸部は、前記第1辺枠および第2辺枠の少なくとも1つで長さ方向に沿って延長されていること
を特徴とする太陽電池モジュール。
【請求項5】
請求項1に記載の太陽電池モジュールであって、
前記枠体は、前記受光面側に配置された受光側枠部と、前記裏面側に配置された裏側枠部と、前記受光側枠部および前記裏側枠部を連結して一体化する外周枠部とを備え、
前記凸部は、前記受光側枠部から突出し前記他の太陽電池モジュールの前記枠体に対向する対向凸部であり、
前記裏側枠部は、平面視で前記対向凸部に位置合わせして形成され前記対向凸部が嵌め込まれる形状を有する凹部を備えること
を特徴とする太陽電池モジュール。
【請求項6】
請求項1に記載の太陽電池モジュールであって、
前記枠体は、前記受光面側に配置された受光側枠部と、前記裏面側に配置された裏側枠部と、前記受光側枠部および前記裏側枠部を連結して一体化する外周枠部とを備え、
前記凸部は、前記裏側枠部から突出し前記他の太陽電池モジュールの前記枠体に対向する対向凸部であり、
前記受光側枠部は、平面視で前記対向凸部に位置合わせして形成され前記対向凸部が嵌め込まれる形状を有する凹部を備えること
を特徴とする太陽電池モジュール。
【請求項7】
請求項5または請求項6のいずれか一つに記載の太陽電池モジュールであって、
前記受光側枠部、前記裏側枠部、および前記外周枠部は、対向して配置された第1辺枠および第2辺枠とされてあり、
前記対向凸部は、前記第1辺枠および前記第2辺枠の双方に配置されていること
を特徴とする太陽電池モジュール。
【請求項8】
請求項5または請求項6のいずれか一つに記載の太陽電池モジュールであって、
前記枠体は、4つの枠辺が相互に対向する矩形とされてあり、
前記対向凸部は、前記矩形の対角にある2つの角部に配置されていること
を特徴とする太陽電池モジュール。
【請求項9】
請求項1に記載の太陽電池モジュールであって、
前記枠体は、前記受光面側に配置された受光側枠部と、前記裏面側に配置された裏側枠部と、前記受光側枠部および前記裏側枠部を連結して一体化する外周枠部とを備え、
前記受光側枠部、前記裏側枠部、および前記外周枠部は、対称な形状で対向して配置された第1辺枠および第2辺枠とされてあり、
前記凸部は、前記第1辺枠の前記受光側枠部から突出して前記他の太陽電池モジュールの前記枠体に対向する対向凸部であり、
前記第2辺枠は、前記枠体を平面上で180度回転させたときの前記対向凸部に位置合わせして前記裏側枠部に形成され前記対向凸部が嵌め込まれる形状を有する凹部を備えること
を特徴とする太陽電池モジュール。
【請求項10】
請求項1から請求項9までのいずれか一つに記載の太陽電池モジュールであって、
前記凸部は、前記他の太陽電池モジュールと重なる方向での突出高さが5mmないし8mmであること
を特徴とする太陽電池モジュール。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図8A】
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【図8B】
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【公開番号】特開2013−110222(P2013−110222A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253016(P2011−253016)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】