説明

女性に優しい下腹部用下着。

【課題】女性又は介護老人用の健康的で清潔な日常生活を送ることが可能なパンツ、ショーツインナー等に装着する吸収性パッドを提供する。
【解決手段】女性外性器の周辺の布地が、ほとんど外性器と接触しないように、立体の外性器と股布との間に空間が10mm位空いている構造を持つ下腹部用下着を発明した。使用前提として、外性器と布地との間に空間が10mm位空いていることが周囲から判らないスカート等の着用がある。女性一人一人の個体差は想像以上にあるため、大体の平均的なサイズで、商品を用意し、規格はずれの女性には微調整を行うフィッターや、オーダーメードで対応する。製品化にあたってはブラジャーのカップサイズほどの種類ではないが、立体の外性器の形状に合わせるため股布の大きさはS,M,L位は必要となりそうである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
女性用下着、解剖学。
【背景技術】
【0002】
解剖学、女性用下着製作技術、各種形状記憶技術。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
健康状態良好で心身の調和の取れている女性の外性器は、少々湿り気があるのが,正常な状態のため、日本の高温多湿な気候条件の土地柄では、生理の時以外は外性器をきっちり覆う布地は蒸れ易く衛生上好ましくない。昭和7年(1932年)12月16日の百貨店白木屋呉服店事件頃まで、日本人女性が下腹部用下着は着用しなかったことは、実に理にかなっている。しかしながら、女性の社会進出が著しい男女平等参画社会で、家の外でもノーパンというのもきわめて不都合であり、火災等の発生時に下半身がさらされるのも困る。本発明で女性下腹部用下着とは様々な呼び方で呼ばれる下着の総称として使用している、例えば、パンツ、パンティー、ショーツ、インナー、下ばき等等である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
女性外性器の周辺の布地が、ほとんど外性器と接触しないように、立体の外性器と股布との間に空間が10mm位空いている構造を持つ下腹部用下着を発明した。使用前提として、外性器と布地との間に空間が10mm位空いていることが周囲から判らないスカート等の着用がある。女性一人一人の個体差は想像以上にあるため、大体の平均的なサイズで、商品を用意し、規格はずれの女性には微調整を行うフィッターや、オーダーメードで対応する。製品化にあたってはブラジャーのカップサイズほどの種類ではないが、立体の外性器の形状に合わせるため股布の大きさはS,M,L位は必要となりそうである。もちろん従来型のパンティーなどもムード作りや、ファッションとして、引き続き愛用される。本発明は女体の健康に焦点を置いたもので、似通った技術は使用するが、矯正下着とは異なる。寒冷地や、冷房の効きすぎた職場内においては、下腹部の冷えからくる、婦人病や、不妊症を避けるため、従来型の下着の着用か、請求項4の女性外性器と下着の股布との間の空間に、ズレがなく、きわめて通気性があり、外性器との肌さわりにすぐれた、スペーサーを挿入固定した女性用下着の着用が望ましい。本発明の基本形は、外性器と股布との間に空間があることなので、生理ナプキンを装着することを前提とした、生理用ショーツとは根本的に異なる。
【発明の効果】
【0005】
女性外性器が、蒸れないため、健康的で、清潔な日常生活を送ることが可能となる。は履き慣れる迄、当初は違和感を感じるのは、しょうがないと思われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
従来の下腹部用下着と異なり本発明の最大の特徴は、立体的形状の女性外性器が、形状記憶性を持つ股布とほとんど接触しない点である。女性外性器の周辺の布地が、ほとんど外性器と接触しないように、外性器と布地との間に空間が10mm位空いている構造を持つ。股布が接触しないようにしたい日本人女性の外性器の平均は長さが7cm位、高さは2cm位、幅は4cm位の箱舟型の形状を持つため、形状記憶性を持つ股布の形状もこれに似た箱舟形状となる。股布は洗濯も容易でなければならない。一応の名称としてトランクスタイプと、ショーツタイプを、図面では示したが、本発明の基本機能を使用しながらもより魅力的なデザインは無限に考案可能と考える。例えば構造的には難しいと考えられる、ハイレグ型ショーツなどである。ショーツタイプでは、外性器周辺の布地は、太腿を閉じた際には、布地の形状記憶性などを活用して、外性器と反対側に、突き出るように折り畳まれ、外性器とは出来るだけ接触しないものとする。トランクスタイプが、発明の機能的には無理がない。股下の縫込みで立体的な外性器と形状記憶性を持つ股布との間に空間を10mm位設ける。あまりに空間を大きくしたり、外性器と股布が絶対触れない構造とすると、歩行時にひっかかる。このひっかかりを避けるために股布の固定部も伸縮する。この下着を着用して、普通の仕立てのズボンを着用すると、股下部分が外性器と、布地の間に設けた空間分が下がり股下が短く見え、ベルト位置は逆に上げないと全体のバランスが崩れるため、スカートの着用が大前提であるが、請求項2で、全体のバランスが、崩れない改良を施した女性用ズボンを発明した。スポーツをするような激しい動作を行う場合は、従来の下着を使用するので他の女性用パンティーとの住み分けが可能となる。請求項5請求項1の形態で、就寝時に使用するものは、地震や火災等の時に避難の妨げにならない程度で、日常の締め付けを緩める、ゆったりとした寝巻き風女性下腹部用下着。形状記憶性は、ワイシャツなどが、ノーアイロンで型崩れしない技術や、ブラジャーで使われている形状記憶素材、三次元縫製技術などを適宜組み合わせることである。
【0007】
「実施形態の効果」
外性器周辺の布地は、外性器とはほとんど接触しないため汚れないし、傷まない。洗濯も容易となり、洗濯時の環境負荷が小さくなる。外性器を締め付ける傾向のあるジーパンの長期間の着用で顕著であるが、小陰唇、大陰唇の色素沈着や変形を防ぐことが出来る。生理時には、請求項4の形態で、女性外性器と下着の股布との間の空間に、ズレがなく、きわめて通気性がよく、外性器との肌さわりにすぐれた、スペーサーに換えて厚さの薄いナプキンを、生理時には挿入固定できる。
【0008】
「他の実施形態」
従来型のパンティーはズボンを着用する際には使用する。痴呆症の要介護老人はきわめて大量のオムツを使用するので、オムツ全体が汚れていない場合、請求項6の要介護老人のオムツに応用したスペーサー部分に汚物吸い取りシートを使用した介護用下着のスペーサー部分のみ取り替える。介護用の場合、男性用には修正を加える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】トランクスタイプの概念図、発明の品位を保つため詳細な描画は避けてある。
【図2】ショーツタイプの概念図、発明の品位を保つため詳細な描画は避けてある。
【図3】開脚した足元方向からの概念図、発明の品位を保つため詳細な描画は避けてある。
【符号の説明】
【0010】
「図1」における符号
1 股布(伸縮する取り付け部) 2 股下の縫込み
3 点線で示す女性外性器 4 臍
5 トランクス型下腹部用下着 6 外性器と股布の空間
7 三分丈部
「図2」における符号
1 股布(外性器と反対側に、突き出る) 2 伸縮する取り付け部
3 ショーツ型下腹部用下着 4 臍
5 点線で示す女性外性器 6 外性器と股布の空間
「図3」における符号
1 箱舟形状の記憶性を持つ股布 2 伸縮する取り付け部
3 点線で示す女性外性器 4 臍
5 ショーツ型下腹部用下着

【特許請求の範囲】
【請求項1】
従来の下腹部用下着と異なり、空間を設けることにより、女性外性器が、下着の股布とほとんど接触しない構造を持つ女性用下着の形態。
【請求項2】
請求項1の形態の下着を着用しても、全体のバランスが、崩れない改良を施した女性用ズボン。
【請求項3】
請求項1の形態の下着を着用しても、全体のバランスが、崩れない改良を施した女性用パンティーストッキング、又はパンティーホース。
【請求項4】
請求項1の形態で、女性外性器と下着の股布との間の空間に、ズレがなく、きわめて通気性がよく、外性器との肌さわりにすぐれた、スペーサーを挿入固定出来る構造の女性用下着の形態。
【請求項5】
請求項1の形態で、就寝時に使用するもの。
【請求項6】
請求項4の下着を、要介護老人の紙製又は布製オムツに応用した、スペーサー部分に汚物吸い取りシートを使用した介護用下着。
【請求項7】
請求項1の下腹部用下着にある女性外性器と下着の股布が作る空間内の換気を、体を動かすことに連れて行うもの。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−2010(P2008−2010A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−172097(P2006−172097)
【出願日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(304045859)
【Fターム(参考)】