説明

女性患者の性欲の促進及びオルガスム到達のための黄体形成ホルモンの使用

女性患者の性欲の欠乏及び/又はオルガスム到達障害を治療するためのLH(黄体形成ホルモン)の使用について説明されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医学に関し、さらに詳細には、内分泌学に関する。本発明は、女性患者の性欲の欠乏及び/又はオルガスム到達障害等に関する婦人科医学の医療に革新的な解決策を提供する。
【背景技術】
【0002】
公知のように、上記のような症状が表れる慢性病態は、女性患者の恋愛関係や家族関係に深刻な影響を及ぼす。
【0003】
従来の薬剤療法は、上記の問題に対して十分な解決策ではなかった。そこで、本発明の発明者らは、女性の生来の生理機能に適応した革新的な解決策が必要であると考えた。
【発明の開示】
【0004】
医者や研究者である発明者らは、女性の体内では排卵の少し前に、ある特定のホルモン、すなわちLH(黄体形成ホルモン)が分泌されることを知っていた。月経周期においてこのホルモンが分泌される時期から見て、その分泌の目的は、排卵期に性交渉が行われるようにするためであると考えられる。つまり、いわゆる「リビドー(性欲)」に代表される生理前症候群や、オルガスムの感覚特性に対する本能的欲求に促されて、女性が性交渉を欲するようにするのである。
【0005】
この考察に基づいて、女性患者に合成LHを投与することによって、性欲の欠乏及びオルガスム到達障害を治療できると発明者らは考えた。
【0006】
多数の患者に行われた実験によって、発明者らの理論は証明された。そこで、LHを従来の目的とは異なる目的で革新的に使用することによって、上記の問題に対して効果的、かつ生理学的に自然な解決方法の提供が可能となった。
【0007】
本発明の要旨は、請求項1に記載したLHの使用にある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
LHは非経口あるいは経口で投与される。また必要に応じて、LH特有の効果をもたらすために、その分子を事前に変性して、粘膜からも吸収されるようにする。
【0009】
経口投薬においては錠剤の形が好ましいが、シロップ等の形態の溶液や懸濁液のような媒体として使用しても問題ない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
女性患者の性欲の欠乏及び/又はオルガスム到達障害を治療するためのLH(黄体形成ホルモン)の使用。
【請求項2】
前記ホルモンは非経口で投与される、請求項1に記載のLHの使用。
【請求項3】
前記ホルモンは錠剤を用いて経口で投与される、請求項1に記載のLHの使用。

【公表番号】特表2007−508365(P2007−508365A)
【公表日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−534845(P2006−534845)
【出願日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【国際出願番号】PCT/IB2004/003045
【国際公開番号】WO2005/034987
【国際公開日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(506124549)
【氏名又は名称原語表記】JEMEC, Michael
【住所又は居所原語表記】Via Rompeda 14D, CH−6512 Giubiasco, SWITZERLAND
【出願人】(506124527)
【氏名又は名称原語表記】Aldo Ferrini
【住所又は居所原語表記】Piazza Cioccaro 4, 6900 Lugano, SWITZERLAND
【出願人】(306046379)
【Fターム(参考)】