媒体分配装置
【課題】媒体分配器の充填の信頼度を改善すること。
【解決手段】媒体(A、B)、特に、飲料に対する分配装置(1)であって、分配装置は、該媒体の保持に適したヴェッセル(4)と、第1の好適には液体の媒体(A)をヴェッセルに供給する第1の供給ライン(6)と、第2の好適には気体の媒体(B)をヴェッセルに供給する第2の供給ライン(8)とを備え、第1の供給ライン(6)と第2の供給ライン(8)とは、互いに静止して配置され、ヴェッセル(4)が、第1の供給ライン(6)と第2の供給ライン(8)とに対して回転し得るように配置されており、シーリングデバイス(20)が提供され、シーリングデバイスは、ヴェッセルに対して供給ライン(6、8)を密封し、第1の供給ライン(6)と第2の供給ライン(8)とは、常に第1の媒体(A)の充填レベルFの上にある媒体(B)の領域に該ヴェッセル(4)に通じることを特徴とする。
【解決手段】媒体(A、B)、特に、飲料に対する分配装置(1)であって、分配装置は、該媒体の保持に適したヴェッセル(4)と、第1の好適には液体の媒体(A)をヴェッセルに供給する第1の供給ライン(6)と、第2の好適には気体の媒体(B)をヴェッセルに供給する第2の供給ライン(8)とを備え、第1の供給ライン(6)と第2の供給ライン(8)とは、互いに静止して配置され、ヴェッセル(4)が、第1の供給ライン(6)と第2の供給ライン(8)とに対して回転し得るように配置されており、シーリングデバイス(20)が提供され、シーリングデバイスは、ヴェッセルに対して供給ライン(6、8)を密封し、第1の供給ライン(6)と第2の供給ライン(8)とは、常に第1の媒体(A)の充填レベルFの上にある媒体(B)の領域に該ヴェッセル(4)に通じることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体、特に飲料の分配装置に関し、かかる分配装置に対して使用され得るシーリングデバイスにも関する。
【背景技術】
【0002】
飲料の生産業界において、飲料に対する分配ヴェッセル(vessel)は、従来技術から公知であり、該分配ヴェッセルは、当該の飲料をヴェッセルから複数の個々の充填デバイスに分配して、次に、これらの充填デバイスが、充填される容器に飲料を導入し得る。
【0003】
充填される飲料に加えて、第2の媒体、特に、気体もまた対応する分配ヴェッセルに導入されるということも公知である。飲料と同様に、この気体は殺菌されており、殺菌状態で満たすことに役立ち、従って、殺菌した空間を維持し、該殺菌した空間によって、飲料の充填レベルが下げられる。これらの装置の一部の要素が他の要素に対して回転し得るように、これらの装置の一部の要素が配置されるように、かかる装置は部分的に円形コンベヤー上に配置される。
【0004】
DE 1 902 048は、充填器における液体および気体の供給ラインを開示する。ここでは、中央液体チューブが提供され、該中央液体チューブは、充填される液体を中央液体チューブの上に配置された分配チューブの方向に輸送する。次に、これらの分配チューブが液体を個々の容器の中に運ぶ。
【0005】
特許文献1は、同軸に配置された充填器の外側プレートを洗浄する装置を記述する。ここでは、リング形回転ダクトが提供され、該リング形回転ダクトは、充填軸の周りを回転し、充填軸の上に配置された噴霧ノズルシステムを有する。
【0006】
DE 296 20 323 U1は、容器充填器を回転させるための回転分配器を開示する。この回転分配器は、供給ラインを有し、該供給ラインは、リング形ヴェッセルと共に回転し得る。複数の環状溝によって、飲料と気体とが静止の要素を経由してリング形ヴェッセルに供給される。
【0007】
この装置は、満足に動作するが、高度なシーリングの複雑さが、液体と気体とを供給ラインに供給するために必要とされる。
【0008】
DE 601 23 407 T2は、充填設備における、液体分配チューブと回転ヴェッセルとの間の回転結合に対するシールを記述する。ここでは、供給ラインが提供され、該供給ラインは、静止部分と、静止部分に対して回転し得る部分とを有する。
【特許文献1】独国特許第19644399号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明の目的は、従来技術から公知の媒体分配器の充填の信頼度を改善することである。さらに、製造される媒体分配器に対する製造の複雑さが低減されなければならない。これらの目的は、独立請求項1と独立請求項15との主題によって達成される。有利な実施形態とさらなる展開とが従属請求項の主題を形成する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
例えば、本発明は、以下を提供する。
【0011】
(項目1)
媒体(A、B)、特に、飲料に対する分配装置(1)であって、該分配装置は、
該媒体(A、B)を保持することに適したヴェッセル(4)と、
第1の好適には液体の媒体(A)を該ヴェッセル(4)に供給する第1の供給ライン(6)と、
第2の好適には気体の媒体(B)を該ヴェッセル(4)に供給する第2の供給ライン(8)と
を備え、
該第1の供給ライン(6)と該第2の供給ライン(8)とは、互いに対して静止して配置されており、
該ヴェッセル(4)が、該第1の供給ライン(6)と該第2の供給ライン(8)とに対して回転し得るように、該ヴェッセル(4)は配置されており、
シーリングデバイス(20)が提供され、該シーリングデバイス(20)は、該ヴェッセル(4)に対して該供給ライン(6、8)を密封し、該第1の供給ライン(6)と該第2の供給ライン(8)とは、常に該第1の媒体(A)の充填レベルFの上にある該媒体(B)の領域において該ヴェッセル(4)に通じていることを特徴とする、分配装置。
【0012】
(項目2)
上記シーリングデバイス(20)は、上記第1の媒体(A)と接触していないことを特徴とする、項目1に記載の分配装置。
【0013】
(項目3)
上記媒体(A、B)は、上から上記ヴェッセル(4)の中に導入され、上記シーリングデバイス(20)は、該第1の媒体(A)の充填レベルより上に配置されていることを特徴とする、項目1〜項目2のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0014】
(項目4)
上記第1の供給ライン(6)と上記第2の供給ライン(8)とは、チューブ(26)の内部に配置されていることを特徴とする、項目1〜項目3のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0015】
(項目5)
上記供給ライン(6、8)の一方が、該供給ライン(6、8)の他方の隣に誘導されていることを特徴とする、項目1〜項目4のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0016】
(項目6)
上記供給ライン(6、8)の一方が、該供給ライン(6、8)の他方の内部に誘導されていることを特徴とする、項目1〜項目5のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0017】
(項目7)
上記ヴェッセル(4)が回転し得るように、該ヴェッセル(4)が配置されていることを特徴とする、項目1〜項目6のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0018】
(項目8)
バリア媒体(S)が、回転コンポーネント(4)と静止コンポーネント(6、8)との間に提供されていることを特徴とする、項目1〜項目7のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0019】
(項目9)
上記バリア媒体(S)は、接続(90)を経由して供給され、この接続(90)は、静止して配置されることを特徴とする、項目6に記載の分配装置(1)。
【0020】
(項目10)
少なくとも1つの上記供給ライン(6、8)が、チューブであり、該チューブは、少なくとも部分的に、上記ヴェッセル(4)の回転軸(L)の方向に延びていることを特徴とする、項目1〜項目9のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0021】
(項目11)
上記第1の供給ラインの一端(6a)が、上記第2の供給ラインの一端(8a)よりも低く配置されていることを特徴とする、項目1〜項目10のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0022】
(項目12)
上記シーリングデバイス(20)は、滑動リングシール(20)であることを特徴とする、項目1〜項目11のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0023】
(項目13)
上記シーリングデバイス(20)は、シャフトスリーブ(28)を備え、該シャフトスリーブ(28)は、静止して配置され、該シャフトスリーブ(28)の内部に、上記供給ライン(6、8)が配置されていることを特徴とする、項目1〜項目12のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0024】
(項目14)
少なくとも1つの噴霧ヘッド(8b)が、上記第2の供給ライン(8)の上記端(8a)に配置され、該噴霧ヘッドは、多数の空間方向に上記媒体を分配することを特徴とする、項目1〜項目13のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0025】
(項目15)
媒体(A、B)に対する分配装置のための、軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)であって、該シーリングデバイス(20)は、
シャフトスリーブ(28)であって、静止して配置され、かつ、該シャフトスリーブ(28)の内部に、該媒体に対する少なくとも1つの供給ライン(6、8)が誘導され得る、シャフトスリーブ(28)と、
筐体(58)であって、該シャフトスリーブ(28)に対して回転し得るように配置され、かつ、該筐体(58)の回転軸(L)に対して該シャフトスリーブ(28)の半径方向外側に配置されている、筐体(58)と
を備え、
該軸受けユニット(100)は、該筐体(58)が該シャフトスリーブ(28)に対して回転し得るように、該筐体(58)を支え、該回転軸(L)の方向に該シーリングデバイス(20)に対して位置がずれていることを特徴とする、軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【0026】
(項目16)
上記軸受けユニット(100)は、上記シーリングデバイス(20)より上に配置されていることを特徴とする、項目15に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【0027】
(項目17)
上記軸受けユニット(100)は、接続ピン(106)によって、上記回転軸(L)の方向に、上記シーリングデバイス(20)から離されていることを特徴とする、項目15〜項目16のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【0028】
(項目18)
上記シーリングデバイス(20)は、滑動リングシール(20)であることを特徴とする、項目15〜項目17のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【0029】
(項目19)
バリア媒体(S)が、上記回転軸(L)に対して半径方向における上記シャフトスリーブ(28)と上記筐体(58)との間に誘導され得ることを特徴とする、項目15〜項目18のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【0030】
(項目20)
分配ブロック(114)が上記シーリングデバイス(20)の下に配置され、該分配ブロック(114)は、上記回転軸(L)に対して半径方向に上記媒体を誘導することを特徴とする、項目15〜項目19のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【0031】
(項目21)
項目15〜項目20のうちの少なくとも1項に記載のシーリングデバイス(20)を備えている、項目1〜項目14のうちの少なくとも1項に記載の媒体に対する分配装置。
【0032】
媒体、特に、飲料に対する、本発明に従った分配装置は、媒体を保持することに適したヴェッセルを備えている。また提供されるものは、第1の好適には液体の媒体をヴェッセルに供給する第1の供給ラインと、第2の好適には気体の媒体をヴェッセルに供給する第2の供給ラインとである。
【0033】
本発明に従って、第1の供給ラインと第2の供給ラインとが、互いに対して静止して配置されており、ヴェッセルが、第1の供給ラインと第2の供給部類とに対して回転し得るように、ヴェッセルは配置され、第1の供給ラインと第2の供給ラインとは、常に第1の液体媒体の最大充填レベルの上にある媒体Bの領域において、すなわち、ヴェッセルの充填状態に関わらずヴェッセルに通じている。
【0034】
ヴェッセルは、特に、追加方式のヴェッセルであり、該追加方式のヴェッセルから、充填される個々の容器が充填される。第1の液体の媒体は、好適には、充填される飲料であり、第2の媒体は、殺菌した気体、特に、殺菌した空気、殺菌した窒素(N2)または殺菌した二酸化炭素(CO2)である。ここでは、供給ラインは、特に、媒体を直接的にヴェッセルに導入する供給ラインを意味することを理解される。好適には、これらの供給ラインは、少なくとも部分的にヴェッセルの中に突出している。さらに有利な実施形態において、少なくとも1つのシーリングデバイスが提供され、該シーリングデバイスは、ヴェッセルに対して供給ラインを密封し、シーリングデバイスは、第1の液体の媒体と接触しない。さらに詳細には、シーリングデバイスの要素は、第1の液体の媒体と接触しない。ここでは、シーリングデバイスは、供給ラインとヴェッセルとの間に直接的に配置される必要はないが、むしろ、さらなる要素がシーリングデバイスとヴェッセルとの間に提供されることも可能である。
【0035】
上で述べたように、ヴェッセルは、供給ラインに対して回転し、シールがこの回転プロセスに提供される。従って、本発明に従って、2つの殺菌した媒体は、共通して、分配装置によって供給される。シーリングデバイスが第1の液体の媒体と接触しないという事実は、1つだけのシーリングデバイスを両方の媒体に対して使用することが可能であるということを意味する。第1の媒体とシーリングデバイスとの直接的な接触を回避することによって、第1の媒体によるシーリングデバイスの汚損も防止される。さらに詳細には、シーリングデバイスは、好適には、第2の媒体、すなわち、殺菌した気体だけと接触するので、従って、シーリングデバイスの汚損は生じ得ない。
【0036】
好適には、媒体は、上からヴェッセルの中に導入され、シーリングデバイスは、第1の媒体の充填レベルより上に配置される。さらに有利な実施形態において、第1の供給ラインと第2の供給ラインとは、チューブの内部に配置される。この場合、このチューブは、好適には、回転するように静止されて第1の供給ラインと第2の供給ラインとに接続される。さらに、一方の供給ラインが他方の供給ラインの内部に誘導されるということも可能である。好適には、気体の媒体に対する供給ラインは、第1の媒体に対する供給ラインの隣に誘導され、かつ、好適には、第1の供給ラインに平行でもある。しかしながら、一方の供給ラインが他方の供給ラインの内部に誘導されることも可能である。
【0037】
さらに有利な実施形態において、ヴェッセルは、ヴェッセルが回転し得るように配置され、従って、供給ラインは静止している。回転可能なヴェッセルによって、次に、個々の充填要素を容器に供給することが可能となる。
【0038】
さらに有利な実施形態において、分離媒体が回転コンポーネントと静止のコンポーネントとの間に提供される。この分離媒体は、好適には、熱い蒸気であり得、該熱い蒸気がバリアを形成するので、気体の媒体は、シーリングデバイスを経由して装置から漏れ得ない。
【0039】
さらに有利な実施形態において、分離媒体は、接続を経由して供給され、この接続は、静止して配置されている。このために、装置は、好適には、静止して配置された筐体を有し、分離媒体に対する供給ラインがこの筐体内に提供される。
【0040】
好適には、少なくとも1つの供給ラインが、チューブとして設計され、該チューブは、部分的に、ヴェッセルの回転軸の方向に延びている。この場合、好適には、液体の媒体に対する第1の供給ラインは、回転軸に対して回転対称となるように設計される。
【0041】
さらに有利な実施形態において、シーリングデバイスは、滑動リングシールである。好適には、シーリングデバイスは、シャフトスリーブを備え、該シャフトスリーブは、静止して配置され、該シャフトスリーブの内部に、供給ラインは配置されている。
【0042】
さらに有利な実施形態において、少なくとも1つの分配器ヘッドが、第2の供給ラインの出口に提供され、該分配器ヘッドは、多数の空間方向に媒体を分配する。さらに詳細には、この分配器ヘッドは、ヴェッセルの内側で多数の空間方向に気体の媒体を分配または噴霧するように設計されている。
【0043】
本発明は、特に、上に記述されたタイプの装置に対する軸受けユニットを有するシーリングデバイスにも関する。しかしながら、本発明に従ったシーリングデバイスは、1つの媒体だけを分配する媒体分配装置に対しても使用され得るということが指摘される。
【0044】
媒体に対する分配装置のための軸受けユニットを有する、本発明に従ったシーリングデバイスは、静止して配置されているシャフトスリーブを備え、媒体に対する少なくとも1つの供給ラインがシャフトスリーブの内部に誘導され得る。また提供されるものは、筐体であり、該筐体がシャフトスリーブに対して回転し得るように、該筐体は配置され、そして、該筐体は、筐体の回転軸に対してシャフトスリーブの半径方向外側に配置される。本発明に従って、筐体が、シャフトスリーブに対して回転し得るように、軸受けユニットは、筐体を支え、軸受けユニットは、シーリングデバイスに対して回転軸の方向に位置がずれている。
【0045】
従来技術においては、シーリングデバイスと軸受けユニットとは、同じ高さに配置されているが、本発明に従って、シーリングデバイスと軸受けユニットとは、互いに対して位置がずれて配置されている。このように、例えば、転がり軸受けなどの軸受けユニットの要素は、シーリングデバイスの範囲から離れて維持されている。ここでは、軸受けユニットはまた、シーリングデバイスに対する非常に正確な誘導の機能を行い、さらに詳細には、シャフトスリーブに対する筐体の非常に正確な誘導の機能を行う。
【0046】
好適には、軸受けユニットは、シーリングデバイスより上に配置され、この実施形態は、特に、上に記述されたタイプの分配装置に利益がある。
【0047】
有利なことに、軸受けユニットは、接続ピンによって回転軸の方向にシーリングデバイスから間隔を空けられている。これらの接続ピンによって、空間が、例えば、シーリングデバイスに対するバリア媒体を誘導するためのチャネルを収容するために獲得され得る。好適には、シーリングデバイスは、滑動リングシールである。この滑動リングシールの全ての要素が、好適には、接続ピンによって軸受けユニットから間隔を空けられる。
【0048】
好適には、バリア媒体は、回転軸に対して半径方向においてシャフトスリーブと筐体との間に誘導され得る。
【0049】
有利なことに、分配器ブロックが、シーリングデバイスの下に配置され、該分配器ブロックは、回転軸に対して半径方向に媒体を誘導する。この実施形態において、シーリングデバイスは、特に、容器の吹き込み形成デバイスにおける使用に利益がある。
【0050】
最後に、本発明は、上に記述されたタイプの、媒体に対する分配装置に関し、該分配装置は、上に記述されたタイプの軸受けユニットを有するシーリングデバイスを備えている。
【0051】
さらなる利点およびさらなる実施形態が、添付の図面から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0052】
図1は、媒体を分配するための、本発明に従った配置10を示す。ここでは、矢印で示されているように、充填される製品A、すなわち、飲料が上からヴェッセル4の中に充填され、そして、例えば、殺菌した空気または殺菌した二酸化炭素などの殺菌した気体Bもまた、上からヴェッセル4の中に充填される。例えば、蒸気などのバリア媒体(barrier medium)Sが、装置のシーリングデバイス(以下で詳細に述べられる)を介して、横断方向に走る矢印P4および矢印P5の方向に導かれる。図の左手側は、洗浄モードを例示し、右手側は、生産モードを例示する。参照番号Cは、洗浄流体を示す。
【0053】
参照番号13は、ヴェッセル4における出口を示し、該出口を経由して、飲料が生産プロセスの間に放出され得る(そして、該出口を経由して、洗浄剤が洗浄プロセスの間に放出され得る)。この出口13から開始して、飲料は充填デバイス36を経由して、充填される容器の中に進む。ヴェッセル4と同様に、個々の充填デバイスが回転し得るように、個々の充填デバイス36はここに配置される。
【0054】
洗浄プロセスの間、洗浄流体がまた開口部13と充填デバイス36とを通って誘導されるが、それから、排出ライン32を経由して運び出される。2つの無菌バルブ34は、飲料生産の間には閉じられる。参照番号33は、洗浄動作のための回転噴霧ヘッド(概略的にのみ示された)を示す。洗浄媒体Cは、矢印P8の方向に装置から外へり、さらなる洗浄剤Dがアイソレータを洗浄するために矢印P9の方向に供給され得る。
【0055】
従って、本発明に従って、分配デバイスが、2つの殺菌した媒体に対して統一的に提案され、上で述べたように、1つのシーリングデバイスだけが両方の媒体に対して必要とされる。
【0056】
図2aは、図1の装置1の詳細な図を示し、さらに詳細には、飲料の生産中のシーリングデバイス20を示す。ここでは、殺菌した飲料が、矢印P1および矢印P2の方向、すなわち、供給ライン6を経由して導入され、そして、矢印P3の方向、すなわち、第2の供給ライン8の方向に、殺菌した気体と重ねて置かれる。蒸気の供給5を経由して、分配デバイスは蒸気を供給され、該蒸気はバリア媒体として働く。ここで、入口5が分配デバイスの静止領域に配置される。出口7を経由して、蒸気は再びシーリングデバイス20から放出され、蒸気の温度を決定するためのセンサデバイスが、この出口7に配置され得る。
【0057】
参照番号11は、機械的シーリング要素をその全体が示し、該機械的シーリング要素は、例えば、グラファイトまたはSICから作られ得る。ヴェッセル4(概略的にのみ示された)の内側において、参照番号Fは、殺菌した製品Aの充填レベルを示し、気体の媒体B、すなわち殺菌した気体が、殺菌した製品の上に配置される。参照番号15は、製品に対する緩衝ヴェッセルを示し、該緩衝ヴェッセルは、充填デバイス25(図1を参照)の上に配置される。この緩衝ヴェッセル15は、媒体Aの充填レベルが低い場合には、空気が充填デバイス25に入ることを防止する。上で述べられたように、ヴェッセル4が軸Lの周りを回転し得るように、ヴェッセル4は配置される。
【0058】
図2bは、洗浄モードにおける、図1の装置に関する。ここでは、第2の供給ライン8の端8aに配置された噴霧ヘッド8bを洗浄するための温水が、矢印P3の方向に導入される。従って、緩衝ヴェッセル15を充填する温水は、矢印P2の方向にも導入され得る。殺菌した空気が、緩衝チャンバ15を加圧するために矢印P1の方向に導入され得る。
【0059】
洗浄モードにおいてヴェッセル4の内側に提供されるものは、温水であり、該温水は、静止の噴霧ボールによって噴霧される。圧力下の温水は、下側領域Eにある。
【0060】
シーリングデバイス20が、その全体が、常に、液体のレベルFよりも上に配置されるということが、図2aおよび図2bに見られ得る。このように、殺菌した分配器に対するシーリングデバイスが、攪拌器に対する機械的シールと同様な方法で設計され得る。さらに、完全なシーリング効果が、圧力とは無関係のシーリングと共に、全ての圧力段階を通じて達成される。充填される製品Aはまた、熱い表面、さらに詳細には、蒸気バリアによってもたらされた熱い表面と接触することを防止される。図1の上側領域におけるシーリングデバイス20と殺菌していない充填デバイス25とは別個のユニットである。
【0061】
緩衝ヴェッセル15の洗浄は、第1の供給ライン6と噴霧ボール8bとを経由して行う。洗浄は、例えば、最初に水ですすぎ、次に、アルカリ性の洗浄動作、水によるさらなるすすぎ、必要であれば、次の酸性の高温の洗浄動作、そして最後に、水によるさらなるすすぎによって行われ得る。
【0062】
SIP(適所殺菌)洗浄動作もまた可能である。これは、緩衝ヴェッセルが、噴霧ボール8bによって、加圧された温水で噴霧されることによって行い、上で述べられたように、この過圧は、第1の供給ライン6を介した殺菌した空気によって達成される。殺菌はまた、緩衝ヴェッセルを加圧した温水であふれさせることによって可能となり、温水は、第1の供給ライン(生産ライン)を経由して導入され、そして、(緩衝ヴェッセル15から空気を取り除くために)噴霧ボール8bを経由して排出される。
【0063】
最後に、加圧された蒸気を用いた流水洗浄による殺菌もまた可能であり、ここでは、蒸気が第1の供給ラインと噴霧ボールとを経由して導入される。
【0064】
図3は、図1の装置1に対する滑動リングシール20の形式のシーリングデバイスを示す。ここでは、滑動リングシール20は、ヴェッセル4の上に配置される。滑動リングシールは、スリーブまたはシャフトスリーブ28を備えている。このシャフトスリーブ28は、静止して配置され、媒体Aおよび媒体Bに対する2つの供給ライン(図示せず)がシャフトスリーブの内側に配置されている。参照番号82は、シャフトスリーブ28をチューブ26に対して密封するためのOリングを示す。
【0065】
2つの滑動リング54が、2つのOリング74、Oリング52によってシャフトスリーブ28に配置されている。これらの滑動リングは、スプリング80によって、調節リング56に対して支持されている。参照番号86は、誘導スリーブを示し、該誘導スリーブは、滑動リング54に対向して配置されている。参照番号44は、調節リング56を拘束するためのねじを切られたピンを示す。参照番号88は、接続リングを示し、該接続リングは、円筒ピン78によってシャフトスリーブ28に静止して配置されている。
【0066】
収縮ディスク89がこの接続リング88の上に提供される。シャフトスリーブ28と滑動リング54との両方が静止して配置され、接続リング88と収縮ディスク89とが静止して配置されている。接続90(該接続90は、入口5として働く。図2aおよび図2bを参照)を経由して、バリア媒体、特に、蒸気がチャネル27を通って滑動リングシールに供給される。ここで、チャネル27は、シャフトスリーブ28の中に配置される。このように、蒸気に対する入口もまた静止して配置される。参照番号76は、カウンタリングを示し、該カウンタリングは、Oリング72によって筐体58に対して支持されている。次に、この筐体58は、六角ねじ66によって回転するように静止されてヴェッセルの縁46(さらに詳細には示されていない)の上に配置されている。参照番号50は、さらなるカウンタリングを示し、該さらなるカウンタリングは、Oリング48によってフランジ59に対して支持されており、このフランジ59は、筐体58に配置されている。参照番号43および参照番号45もまた、Oリングを示し、参照番号55は、フランジ59を筐体58に静止する円筒ねじを示す。参照番号63は、さらなる円筒ねじを示す。
【0067】
蒸気の出口7は、好適には、例示された蒸気の入口5に対して高さがずれ、入口に対して所定の角度で円周方向にも位置がずらされ得る。
【0068】
筐体58と、2つのカウンタリング50およびカウンタリング76とがヴェッセルと共に回転し得るように、筐体58と、2つのカウンタリング50およびカウンタリング76とは配置される。
【0069】
図4を参照して述べると、静止部分と回転部分とは、バリア媒体によって離されており、該バリア媒体は、例えば、蒸気である。このバリア媒体は、図4において黒色の範囲Sによって印を付けられている。これらの黒色の範囲Sの半径方向内側にあるものは、滑動リングシールの静止部分であり、外側にあるものは、例えば、筐体58、2つのカウンタリング50およびカウンタリング76などの回転部分である。図4はまた、出口は入口のさらに外側に配置されるということ、さらに詳細には、出口は、回転要素、すなわち、筐体58に提供されるということを示す。
【0070】
従って、内部の分配器と蒸気チャンバとの間でエアクッション(同時に温度絶縁器)を生成するためのシャフトスリーブを有するカートリッジユニットとして、滑動リングシールを設計することが望ましい。示されているように、このシャフトスリーブ58は、蒸気の供給および返送にも役立つ。なぜならば、シャフトスリーブ58は、静止のコンポーネントであり、さらに、(2つの供給ライン68が配置されている)内部の分配器への温度入力が防止されるからである。さらに、軸受けは、別個の設置準備の整ったモジュールとしてシーリングデバイスの上に提供され得るように、軸受けとシールとがまた、機能的に分離される。遅い回転速度と低い圧力とによって、滑動リングシール20の乾式運転が可能となる。
【0071】
図5aは、本発明に従った、軸受けユニットを有するシーリングデバイス20の平面図を示し、ヴェッセルは示されていない。ここで、参照番号6は、媒体Aに対する第1の供給ラインを示し、参照番号8は、媒体Bに対する第2の供給ラインを示し、参照番号9は、バリア媒体Sに対する供給ラインを示す。
【0072】
図5bは、図5aにおける切断線A−Aに沿った、本発明に従った装置の部分側面図を示す。ここで、参照番号20は、また再び、図3に詳細に示された滑動リングシール20を示す。軸受けユニット100が、シャフトスリーブ28に対して滑動リングシールを支持するために、滑動リングシール20の上に提供される。この軸受けユニット100は、2つの転がり軸受けユニット102および転がり軸受けユニット104を備えている。軸受けデバイス100は、接続ピン106によって滑動リングシール20に接続されている。軸受けユニット20の領域において、2つの供給ライン6および供給ライン9と、バリア媒体Sに対する供給ライン9とは、互いに平行にあり、このことが非常に小さな構成を可能にする。
【0073】
図5cは、図5aにおける切断線B−Bに沿った、装置の部分側面図を示す。ここでは、バリア媒体に対する供給ライン9を見ることが可能であり、該供給ライン9は、スリーブ28の内部に配置されている。
【0074】
斜めに延びている軸受け筐体108を見ることも可能であり、該軸受け筐体108は、装置全体を安定させることに役立つ。
【0075】
図5dは、図5aにおける切断線C−Cに沿った、本発明に従った装置のさらなる側面図を示す。ここでは、保持リング110を見ることが可能であり、該保持リング110は、ねじ接続111によって軸受け部108にねじ込まれている。
【0076】
図5eは、図5bに示されたユニットの斜視図を示す。3つの供給ライン6、供給ライン8および供給ライン9に加えて、さらなるライン17が提供されているということが見られ得る。このさらなるライン17は、例えば、バリア媒体の戻りのために使用され得る。
【0077】
図6aは、さらなる実施形態において、本発明に従った、軸受けユニットを有するシーリングデバイスの平面図を示す。このシーリングデバイスの一部のコンポーネントは、図5a〜図5eに示された軸受けユニットを有するシーリングデバイスと同じ方法で設計されているので、この点に関しては、上の記述に参照が行われる。
【0078】
図6a〜図6eに示されたシーリングデバイスは、例えば、予熱ユニットおよび吹き込み形成ユニットにおける使用に対して設計されている。従って、第2の供給ライン8は、ここには存在しておらず、第1の供給ライン6だけが存在するが、しかしながら、図6a〜図6eに示された実施形態においては、例えば、熱い空気などの気体の媒体は、該第1の供給ライン6を通って誘導される。図6aに示されているように、この第1の供給ライン6は、シーリングデバイス20と軸受けユニット100とに対して中央に配置されている。
【0079】
図6bは、図6aにおける切断線A−Aに沿った、軸受けユニットを通る断面を示す。ここで、軸受けユニット100は、接続ピン106によってシーリングデバイス20から間隔を空けられているということがまた見られ得る。図5a〜図5eに示された実施形態に加えて、図6a〜図6eに示された軸受けユニット100を有するシーリングデバイス20はまた、分配器ブロック114を有し、該分配器ブロック114を経由して、供給ライン6を通過する媒体が半径方向外側に運ばれる。この分配器ブロック114は、接続ピンまたはねじ118によって筐体58またはフランジ59(図3)に配置され、動作中に、筐体58と共に回転する。
【0080】
図6cは、図6aにおける切断線B−Bに沿った、軸受けユニット100の断面図を示す。バリア媒体Sに対する供給ライン9がまた、この実施形態において提供されるということが見られ得る。これに関して、シーリングデバイスは、好適には、バリア媒体Sに対するチャンバを有し、該チャンバは、筐体28とシャフトスリーブ28との間に形成されるということが、また再び指摘される。
【0081】
図6dは、図6aにおける切断線C−Cに沿った、軸受けユニット100を有するシーリングデバイス20を通る断面を示す。ここでは、分配器ブロック114は、内部に、半径方向外側に延びるチャネル122を有するということが見られ得る。これらのチャネル122は、分配器ブロック114の外周における開口部120に至る。個々のチャネル122は、分配器ブロック114の円周方向における回転軸Lに対して均等に分配されている。さらに、分配器デバイスまたは分配器ブロック114は、基部124を有し、特に、気体の媒体である、供給ライン6を通って基部124に衝突する媒体が、外部に向かって追い立てられるように、該基部124は湾曲されている。さらに詳細には、基部124は、中央にピーク126を有し、半径方向にピーク126から下方向かつ外方向に傾斜している。従って、媒体は、分配器ブロック114における流れの方向に関して変えられる。ピーク126は、湾曲した部分128によって隣接されており、該湾曲した部分128もまた、媒体を誘導することに役立つ。
【0082】
図6eは、図6bに示された軸受けユニット100を有するシーリングデバイス20の斜視図を示す。ここでは、開口部120は、円形であり、分配器ブロック114の外周の周りにおいて円周方向に均等な間隔で配置されているということが見られ得る。これらの開口部120は、給送ライン(図示せず)によって隣接されており、次に、該給送ラインは、容器に対する充填デバイスに通じ得る。
【0083】
図7aは、本発明に従った、軸受けユニットを有するシーリングデバイスのさらなる実施形態の平面図を示す。この実施形態においては、第2の供給ライン8が、第1の供給ライン6の内部に延びている。さらに詳細には、第1の供給ライン6と第2の供給ライン8とは、互いに対して同心に配置され、好適には、回転軸Lに対しても同心に配置され、第1の供給ライン6の流れの断面は、第2の供給ライン8の流れの断面よりもかなり大きい。その他の点では、図7a〜図7eに示された実施形態は、図5a〜図5eに示された実施形態に実質的に対応する。図7eに示された斜視図において、第2の供給ライン8を見ることがまた可能であり、該第2の供給ライン8は、第1の供給ライン6の内部に誘導されている。図7a〜図7eに示された実施形態は、例えば、殺菌装置のための殺菌した分配器のために提供され得る。
【0084】
図8は、図5a〜図5eに示されたシーリングユニット20と軸受けユニット100との詳細な図を示し、該シーリングユニット20と該軸受けユニット100とは、ヴェッセル4の上に配置されている。バリア媒体、すなわち、蒸気が、最初に、長手方向Lに供給ライン9を経由して誘導され、次に、軸受け100の下でそらされて、最後に、半径方向に接続90に渡されるということが見られ得、このことは、図4にも示されている。参照番号6aは、第1の供給ライン6の一端を示し、参照番号8bは、噴霧ヘッドを示し、該噴霧ヘッドは、ヴェッセル4に殺菌した媒体を供給し、すなわち、好適には、殺菌した空気、殺菌した窒素、殺菌した二酸化炭素などを提供する。
【0085】
本出願文書において開示された特徴の全てが、従来技術に対して個々に新規であるか、または組み合わせて新規である限り、本出願文書において開示された特徴の全てが、本発明に対して不可欠であるとして請求される。
【0086】
(摘要)
媒体(A、B)、特に、飲料に対する分配装置(1)であって、該分配装置は、媒体(A、B)を保持することに適したヴェッセル(4)を備え、ヴェッセル(4)に第1の液体の媒体(A)を供給する第1の供給ライン(6)を備え、そして、ヴェッセル(4)に第2の気体の媒体(B)を供給する第2の供給ライン(8)を備えている、分配装置。本発明に従って、第1の供給ラインと第2の供給ラインとは、互いに対して静止して配置されており、ヴェッセル(4)が、第1の供給ライン(6)と第2の供給ライン(8)とに対して回転し得るように、ヴェッセル(4)は配置されており、第1の供給ライン(6)と第2の供給ライン(8)とは、第1の液体の媒体(A)の充填レベルFの上にある媒体Bの領域においてヴェッセル(4)に通じている。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】図1は、媒体を分配するための、本発明に従った配置を示す。
【図2a】図2aは、処理プロセスの間の、図1の配置の部分図を示す。
【図2b】図2bは、図1の配置と洗浄プロセスとの部分図を示す。
【図3】図3は、本発明に従った分配装置のシーリングデバイスを示す。
【図4】図4は、バリア媒体を考慮に入れた、図3のシーリングデバイスを示す。
【図5a】図5aは、軸受けユニットを有するシーリングデバイスの平面図を示す。
【図5b】図5bは、図5aにおける切断線A−Aに沿った、図5aの装置の断面図を示す。
【図5c】図5cは、図5aにおける切断線B−Bに沿った断面図を示す。
【図5d】図5dは、図5aにおける切断線C−Cに沿った断面図を示す。
【図5e】図5eは、図5aの装置の斜視図を示す。
【図6a】図6aは、さらなる実施形態において、軸受けユニットを有するシーリングデバイスの平面図を示す。
【図6b】図6bは、図6aにおける切断線A−Aに沿った、図6aのシーリングデバイスの断面図を示す。
【図6c】図6cは、図6aにおける切断線B−Bに沿った断面図を示す。
【図6d】図6dは、図6aにおける切断線C−Cに沿った断面図を示す。
【図6e】図6eは、図6aの装置の斜視図を示す。
【図7a】図7aは、さらなる実施形態において、軸受けユニットを有するシーリングデバイスの平面図を示す。
【図7b】図7bは、図7aにおける切断線A−Aに沿った、図7aのシーリングデバイスの断面図を示す。
【図7c】図7cは、図7aにおける切断線B−Bに沿った断面図を示す。
【図7d】図7dは、図7aにおける切断線C−Cに沿った断面図を示す。
【図7e】図7eは、図7aの装置の斜視図を示す。
【図8】図8は、さらなる図において、本発明に従った装置を示す。
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体、特に飲料の分配装置に関し、かかる分配装置に対して使用され得るシーリングデバイスにも関する。
【背景技術】
【0002】
飲料の生産業界において、飲料に対する分配ヴェッセル(vessel)は、従来技術から公知であり、該分配ヴェッセルは、当該の飲料をヴェッセルから複数の個々の充填デバイスに分配して、次に、これらの充填デバイスが、充填される容器に飲料を導入し得る。
【0003】
充填される飲料に加えて、第2の媒体、特に、気体もまた対応する分配ヴェッセルに導入されるということも公知である。飲料と同様に、この気体は殺菌されており、殺菌状態で満たすことに役立ち、従って、殺菌した空間を維持し、該殺菌した空間によって、飲料の充填レベルが下げられる。これらの装置の一部の要素が他の要素に対して回転し得るように、これらの装置の一部の要素が配置されるように、かかる装置は部分的に円形コンベヤー上に配置される。
【0004】
DE 1 902 048は、充填器における液体および気体の供給ラインを開示する。ここでは、中央液体チューブが提供され、該中央液体チューブは、充填される液体を中央液体チューブの上に配置された分配チューブの方向に輸送する。次に、これらの分配チューブが液体を個々の容器の中に運ぶ。
【0005】
特許文献1は、同軸に配置された充填器の外側プレートを洗浄する装置を記述する。ここでは、リング形回転ダクトが提供され、該リング形回転ダクトは、充填軸の周りを回転し、充填軸の上に配置された噴霧ノズルシステムを有する。
【0006】
DE 296 20 323 U1は、容器充填器を回転させるための回転分配器を開示する。この回転分配器は、供給ラインを有し、該供給ラインは、リング形ヴェッセルと共に回転し得る。複数の環状溝によって、飲料と気体とが静止の要素を経由してリング形ヴェッセルに供給される。
【0007】
この装置は、満足に動作するが、高度なシーリングの複雑さが、液体と気体とを供給ラインに供給するために必要とされる。
【0008】
DE 601 23 407 T2は、充填設備における、液体分配チューブと回転ヴェッセルとの間の回転結合に対するシールを記述する。ここでは、供給ラインが提供され、該供給ラインは、静止部分と、静止部分に対して回転し得る部分とを有する。
【特許文献1】独国特許第19644399号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明の目的は、従来技術から公知の媒体分配器の充填の信頼度を改善することである。さらに、製造される媒体分配器に対する製造の複雑さが低減されなければならない。これらの目的は、独立請求項1と独立請求項15との主題によって達成される。有利な実施形態とさらなる展開とが従属請求項の主題を形成する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
例えば、本発明は、以下を提供する。
【0011】
(項目1)
媒体(A、B)、特に、飲料に対する分配装置(1)であって、該分配装置は、
該媒体(A、B)を保持することに適したヴェッセル(4)と、
第1の好適には液体の媒体(A)を該ヴェッセル(4)に供給する第1の供給ライン(6)と、
第2の好適には気体の媒体(B)を該ヴェッセル(4)に供給する第2の供給ライン(8)と
を備え、
該第1の供給ライン(6)と該第2の供給ライン(8)とは、互いに対して静止して配置されており、
該ヴェッセル(4)が、該第1の供給ライン(6)と該第2の供給ライン(8)とに対して回転し得るように、該ヴェッセル(4)は配置されており、
シーリングデバイス(20)が提供され、該シーリングデバイス(20)は、該ヴェッセル(4)に対して該供給ライン(6、8)を密封し、該第1の供給ライン(6)と該第2の供給ライン(8)とは、常に該第1の媒体(A)の充填レベルFの上にある該媒体(B)の領域において該ヴェッセル(4)に通じていることを特徴とする、分配装置。
【0012】
(項目2)
上記シーリングデバイス(20)は、上記第1の媒体(A)と接触していないことを特徴とする、項目1に記載の分配装置。
【0013】
(項目3)
上記媒体(A、B)は、上から上記ヴェッセル(4)の中に導入され、上記シーリングデバイス(20)は、該第1の媒体(A)の充填レベルより上に配置されていることを特徴とする、項目1〜項目2のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0014】
(項目4)
上記第1の供給ライン(6)と上記第2の供給ライン(8)とは、チューブ(26)の内部に配置されていることを特徴とする、項目1〜項目3のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0015】
(項目5)
上記供給ライン(6、8)の一方が、該供給ライン(6、8)の他方の隣に誘導されていることを特徴とする、項目1〜項目4のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0016】
(項目6)
上記供給ライン(6、8)の一方が、該供給ライン(6、8)の他方の内部に誘導されていることを特徴とする、項目1〜項目5のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0017】
(項目7)
上記ヴェッセル(4)が回転し得るように、該ヴェッセル(4)が配置されていることを特徴とする、項目1〜項目6のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0018】
(項目8)
バリア媒体(S)が、回転コンポーネント(4)と静止コンポーネント(6、8)との間に提供されていることを特徴とする、項目1〜項目7のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0019】
(項目9)
上記バリア媒体(S)は、接続(90)を経由して供給され、この接続(90)は、静止して配置されることを特徴とする、項目6に記載の分配装置(1)。
【0020】
(項目10)
少なくとも1つの上記供給ライン(6、8)が、チューブであり、該チューブは、少なくとも部分的に、上記ヴェッセル(4)の回転軸(L)の方向に延びていることを特徴とする、項目1〜項目9のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0021】
(項目11)
上記第1の供給ラインの一端(6a)が、上記第2の供給ラインの一端(8a)よりも低く配置されていることを特徴とする、項目1〜項目10のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0022】
(項目12)
上記シーリングデバイス(20)は、滑動リングシール(20)であることを特徴とする、項目1〜項目11のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0023】
(項目13)
上記シーリングデバイス(20)は、シャフトスリーブ(28)を備え、該シャフトスリーブ(28)は、静止して配置され、該シャフトスリーブ(28)の内部に、上記供給ライン(6、8)が配置されていることを特徴とする、項目1〜項目12のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0024】
(項目14)
少なくとも1つの噴霧ヘッド(8b)が、上記第2の供給ライン(8)の上記端(8a)に配置され、該噴霧ヘッドは、多数の空間方向に上記媒体を分配することを特徴とする、項目1〜項目13のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【0025】
(項目15)
媒体(A、B)に対する分配装置のための、軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)であって、該シーリングデバイス(20)は、
シャフトスリーブ(28)であって、静止して配置され、かつ、該シャフトスリーブ(28)の内部に、該媒体に対する少なくとも1つの供給ライン(6、8)が誘導され得る、シャフトスリーブ(28)と、
筐体(58)であって、該シャフトスリーブ(28)に対して回転し得るように配置され、かつ、該筐体(58)の回転軸(L)に対して該シャフトスリーブ(28)の半径方向外側に配置されている、筐体(58)と
を備え、
該軸受けユニット(100)は、該筐体(58)が該シャフトスリーブ(28)に対して回転し得るように、該筐体(58)を支え、該回転軸(L)の方向に該シーリングデバイス(20)に対して位置がずれていることを特徴とする、軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【0026】
(項目16)
上記軸受けユニット(100)は、上記シーリングデバイス(20)より上に配置されていることを特徴とする、項目15に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【0027】
(項目17)
上記軸受けユニット(100)は、接続ピン(106)によって、上記回転軸(L)の方向に、上記シーリングデバイス(20)から離されていることを特徴とする、項目15〜項目16のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【0028】
(項目18)
上記シーリングデバイス(20)は、滑動リングシール(20)であることを特徴とする、項目15〜項目17のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【0029】
(項目19)
バリア媒体(S)が、上記回転軸(L)に対して半径方向における上記シャフトスリーブ(28)と上記筐体(58)との間に誘導され得ることを特徴とする、項目15〜項目18のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【0030】
(項目20)
分配ブロック(114)が上記シーリングデバイス(20)の下に配置され、該分配ブロック(114)は、上記回転軸(L)に対して半径方向に上記媒体を誘導することを特徴とする、項目15〜項目19のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【0031】
(項目21)
項目15〜項目20のうちの少なくとも1項に記載のシーリングデバイス(20)を備えている、項目1〜項目14のうちの少なくとも1項に記載の媒体に対する分配装置。
【0032】
媒体、特に、飲料に対する、本発明に従った分配装置は、媒体を保持することに適したヴェッセルを備えている。また提供されるものは、第1の好適には液体の媒体をヴェッセルに供給する第1の供給ラインと、第2の好適には気体の媒体をヴェッセルに供給する第2の供給ラインとである。
【0033】
本発明に従って、第1の供給ラインと第2の供給ラインとが、互いに対して静止して配置されており、ヴェッセルが、第1の供給ラインと第2の供給部類とに対して回転し得るように、ヴェッセルは配置され、第1の供給ラインと第2の供給ラインとは、常に第1の液体媒体の最大充填レベルの上にある媒体Bの領域において、すなわち、ヴェッセルの充填状態に関わらずヴェッセルに通じている。
【0034】
ヴェッセルは、特に、追加方式のヴェッセルであり、該追加方式のヴェッセルから、充填される個々の容器が充填される。第1の液体の媒体は、好適には、充填される飲料であり、第2の媒体は、殺菌した気体、特に、殺菌した空気、殺菌した窒素(N2)または殺菌した二酸化炭素(CO2)である。ここでは、供給ラインは、特に、媒体を直接的にヴェッセルに導入する供給ラインを意味することを理解される。好適には、これらの供給ラインは、少なくとも部分的にヴェッセルの中に突出している。さらに有利な実施形態において、少なくとも1つのシーリングデバイスが提供され、該シーリングデバイスは、ヴェッセルに対して供給ラインを密封し、シーリングデバイスは、第1の液体の媒体と接触しない。さらに詳細には、シーリングデバイスの要素は、第1の液体の媒体と接触しない。ここでは、シーリングデバイスは、供給ラインとヴェッセルとの間に直接的に配置される必要はないが、むしろ、さらなる要素がシーリングデバイスとヴェッセルとの間に提供されることも可能である。
【0035】
上で述べたように、ヴェッセルは、供給ラインに対して回転し、シールがこの回転プロセスに提供される。従って、本発明に従って、2つの殺菌した媒体は、共通して、分配装置によって供給される。シーリングデバイスが第1の液体の媒体と接触しないという事実は、1つだけのシーリングデバイスを両方の媒体に対して使用することが可能であるということを意味する。第1の媒体とシーリングデバイスとの直接的な接触を回避することによって、第1の媒体によるシーリングデバイスの汚損も防止される。さらに詳細には、シーリングデバイスは、好適には、第2の媒体、すなわち、殺菌した気体だけと接触するので、従って、シーリングデバイスの汚損は生じ得ない。
【0036】
好適には、媒体は、上からヴェッセルの中に導入され、シーリングデバイスは、第1の媒体の充填レベルより上に配置される。さらに有利な実施形態において、第1の供給ラインと第2の供給ラインとは、チューブの内部に配置される。この場合、このチューブは、好適には、回転するように静止されて第1の供給ラインと第2の供給ラインとに接続される。さらに、一方の供給ラインが他方の供給ラインの内部に誘導されるということも可能である。好適には、気体の媒体に対する供給ラインは、第1の媒体に対する供給ラインの隣に誘導され、かつ、好適には、第1の供給ラインに平行でもある。しかしながら、一方の供給ラインが他方の供給ラインの内部に誘導されることも可能である。
【0037】
さらに有利な実施形態において、ヴェッセルは、ヴェッセルが回転し得るように配置され、従って、供給ラインは静止している。回転可能なヴェッセルによって、次に、個々の充填要素を容器に供給することが可能となる。
【0038】
さらに有利な実施形態において、分離媒体が回転コンポーネントと静止のコンポーネントとの間に提供される。この分離媒体は、好適には、熱い蒸気であり得、該熱い蒸気がバリアを形成するので、気体の媒体は、シーリングデバイスを経由して装置から漏れ得ない。
【0039】
さらに有利な実施形態において、分離媒体は、接続を経由して供給され、この接続は、静止して配置されている。このために、装置は、好適には、静止して配置された筐体を有し、分離媒体に対する供給ラインがこの筐体内に提供される。
【0040】
好適には、少なくとも1つの供給ラインが、チューブとして設計され、該チューブは、部分的に、ヴェッセルの回転軸の方向に延びている。この場合、好適には、液体の媒体に対する第1の供給ラインは、回転軸に対して回転対称となるように設計される。
【0041】
さらに有利な実施形態において、シーリングデバイスは、滑動リングシールである。好適には、シーリングデバイスは、シャフトスリーブを備え、該シャフトスリーブは、静止して配置され、該シャフトスリーブの内部に、供給ラインは配置されている。
【0042】
さらに有利な実施形態において、少なくとも1つの分配器ヘッドが、第2の供給ラインの出口に提供され、該分配器ヘッドは、多数の空間方向に媒体を分配する。さらに詳細には、この分配器ヘッドは、ヴェッセルの内側で多数の空間方向に気体の媒体を分配または噴霧するように設計されている。
【0043】
本発明は、特に、上に記述されたタイプの装置に対する軸受けユニットを有するシーリングデバイスにも関する。しかしながら、本発明に従ったシーリングデバイスは、1つの媒体だけを分配する媒体分配装置に対しても使用され得るということが指摘される。
【0044】
媒体に対する分配装置のための軸受けユニットを有する、本発明に従ったシーリングデバイスは、静止して配置されているシャフトスリーブを備え、媒体に対する少なくとも1つの供給ラインがシャフトスリーブの内部に誘導され得る。また提供されるものは、筐体であり、該筐体がシャフトスリーブに対して回転し得るように、該筐体は配置され、そして、該筐体は、筐体の回転軸に対してシャフトスリーブの半径方向外側に配置される。本発明に従って、筐体が、シャフトスリーブに対して回転し得るように、軸受けユニットは、筐体を支え、軸受けユニットは、シーリングデバイスに対して回転軸の方向に位置がずれている。
【0045】
従来技術においては、シーリングデバイスと軸受けユニットとは、同じ高さに配置されているが、本発明に従って、シーリングデバイスと軸受けユニットとは、互いに対して位置がずれて配置されている。このように、例えば、転がり軸受けなどの軸受けユニットの要素は、シーリングデバイスの範囲から離れて維持されている。ここでは、軸受けユニットはまた、シーリングデバイスに対する非常に正確な誘導の機能を行い、さらに詳細には、シャフトスリーブに対する筐体の非常に正確な誘導の機能を行う。
【0046】
好適には、軸受けユニットは、シーリングデバイスより上に配置され、この実施形態は、特に、上に記述されたタイプの分配装置に利益がある。
【0047】
有利なことに、軸受けユニットは、接続ピンによって回転軸の方向にシーリングデバイスから間隔を空けられている。これらの接続ピンによって、空間が、例えば、シーリングデバイスに対するバリア媒体を誘導するためのチャネルを収容するために獲得され得る。好適には、シーリングデバイスは、滑動リングシールである。この滑動リングシールの全ての要素が、好適には、接続ピンによって軸受けユニットから間隔を空けられる。
【0048】
好適には、バリア媒体は、回転軸に対して半径方向においてシャフトスリーブと筐体との間に誘導され得る。
【0049】
有利なことに、分配器ブロックが、シーリングデバイスの下に配置され、該分配器ブロックは、回転軸に対して半径方向に媒体を誘導する。この実施形態において、シーリングデバイスは、特に、容器の吹き込み形成デバイスにおける使用に利益がある。
【0050】
最後に、本発明は、上に記述されたタイプの、媒体に対する分配装置に関し、該分配装置は、上に記述されたタイプの軸受けユニットを有するシーリングデバイスを備えている。
【0051】
さらなる利点およびさらなる実施形態が、添付の図面から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0052】
図1は、媒体を分配するための、本発明に従った配置10を示す。ここでは、矢印で示されているように、充填される製品A、すなわち、飲料が上からヴェッセル4の中に充填され、そして、例えば、殺菌した空気または殺菌した二酸化炭素などの殺菌した気体Bもまた、上からヴェッセル4の中に充填される。例えば、蒸気などのバリア媒体(barrier medium)Sが、装置のシーリングデバイス(以下で詳細に述べられる)を介して、横断方向に走る矢印P4および矢印P5の方向に導かれる。図の左手側は、洗浄モードを例示し、右手側は、生産モードを例示する。参照番号Cは、洗浄流体を示す。
【0053】
参照番号13は、ヴェッセル4における出口を示し、該出口を経由して、飲料が生産プロセスの間に放出され得る(そして、該出口を経由して、洗浄剤が洗浄プロセスの間に放出され得る)。この出口13から開始して、飲料は充填デバイス36を経由して、充填される容器の中に進む。ヴェッセル4と同様に、個々の充填デバイスが回転し得るように、個々の充填デバイス36はここに配置される。
【0054】
洗浄プロセスの間、洗浄流体がまた開口部13と充填デバイス36とを通って誘導されるが、それから、排出ライン32を経由して運び出される。2つの無菌バルブ34は、飲料生産の間には閉じられる。参照番号33は、洗浄動作のための回転噴霧ヘッド(概略的にのみ示された)を示す。洗浄媒体Cは、矢印P8の方向に装置から外へり、さらなる洗浄剤Dがアイソレータを洗浄するために矢印P9の方向に供給され得る。
【0055】
従って、本発明に従って、分配デバイスが、2つの殺菌した媒体に対して統一的に提案され、上で述べたように、1つのシーリングデバイスだけが両方の媒体に対して必要とされる。
【0056】
図2aは、図1の装置1の詳細な図を示し、さらに詳細には、飲料の生産中のシーリングデバイス20を示す。ここでは、殺菌した飲料が、矢印P1および矢印P2の方向、すなわち、供給ライン6を経由して導入され、そして、矢印P3の方向、すなわち、第2の供給ライン8の方向に、殺菌した気体と重ねて置かれる。蒸気の供給5を経由して、分配デバイスは蒸気を供給され、該蒸気はバリア媒体として働く。ここで、入口5が分配デバイスの静止領域に配置される。出口7を経由して、蒸気は再びシーリングデバイス20から放出され、蒸気の温度を決定するためのセンサデバイスが、この出口7に配置され得る。
【0057】
参照番号11は、機械的シーリング要素をその全体が示し、該機械的シーリング要素は、例えば、グラファイトまたはSICから作られ得る。ヴェッセル4(概略的にのみ示された)の内側において、参照番号Fは、殺菌した製品Aの充填レベルを示し、気体の媒体B、すなわち殺菌した気体が、殺菌した製品の上に配置される。参照番号15は、製品に対する緩衝ヴェッセルを示し、該緩衝ヴェッセルは、充填デバイス25(図1を参照)の上に配置される。この緩衝ヴェッセル15は、媒体Aの充填レベルが低い場合には、空気が充填デバイス25に入ることを防止する。上で述べられたように、ヴェッセル4が軸Lの周りを回転し得るように、ヴェッセル4は配置される。
【0058】
図2bは、洗浄モードにおける、図1の装置に関する。ここでは、第2の供給ライン8の端8aに配置された噴霧ヘッド8bを洗浄するための温水が、矢印P3の方向に導入される。従って、緩衝ヴェッセル15を充填する温水は、矢印P2の方向にも導入され得る。殺菌した空気が、緩衝チャンバ15を加圧するために矢印P1の方向に導入され得る。
【0059】
洗浄モードにおいてヴェッセル4の内側に提供されるものは、温水であり、該温水は、静止の噴霧ボールによって噴霧される。圧力下の温水は、下側領域Eにある。
【0060】
シーリングデバイス20が、その全体が、常に、液体のレベルFよりも上に配置されるということが、図2aおよび図2bに見られ得る。このように、殺菌した分配器に対するシーリングデバイスが、攪拌器に対する機械的シールと同様な方法で設計され得る。さらに、完全なシーリング効果が、圧力とは無関係のシーリングと共に、全ての圧力段階を通じて達成される。充填される製品Aはまた、熱い表面、さらに詳細には、蒸気バリアによってもたらされた熱い表面と接触することを防止される。図1の上側領域におけるシーリングデバイス20と殺菌していない充填デバイス25とは別個のユニットである。
【0061】
緩衝ヴェッセル15の洗浄は、第1の供給ライン6と噴霧ボール8bとを経由して行う。洗浄は、例えば、最初に水ですすぎ、次に、アルカリ性の洗浄動作、水によるさらなるすすぎ、必要であれば、次の酸性の高温の洗浄動作、そして最後に、水によるさらなるすすぎによって行われ得る。
【0062】
SIP(適所殺菌)洗浄動作もまた可能である。これは、緩衝ヴェッセルが、噴霧ボール8bによって、加圧された温水で噴霧されることによって行い、上で述べられたように、この過圧は、第1の供給ライン6を介した殺菌した空気によって達成される。殺菌はまた、緩衝ヴェッセルを加圧した温水であふれさせることによって可能となり、温水は、第1の供給ライン(生産ライン)を経由して導入され、そして、(緩衝ヴェッセル15から空気を取り除くために)噴霧ボール8bを経由して排出される。
【0063】
最後に、加圧された蒸気を用いた流水洗浄による殺菌もまた可能であり、ここでは、蒸気が第1の供給ラインと噴霧ボールとを経由して導入される。
【0064】
図3は、図1の装置1に対する滑動リングシール20の形式のシーリングデバイスを示す。ここでは、滑動リングシール20は、ヴェッセル4の上に配置される。滑動リングシールは、スリーブまたはシャフトスリーブ28を備えている。このシャフトスリーブ28は、静止して配置され、媒体Aおよび媒体Bに対する2つの供給ライン(図示せず)がシャフトスリーブの内側に配置されている。参照番号82は、シャフトスリーブ28をチューブ26に対して密封するためのOリングを示す。
【0065】
2つの滑動リング54が、2つのOリング74、Oリング52によってシャフトスリーブ28に配置されている。これらの滑動リングは、スプリング80によって、調節リング56に対して支持されている。参照番号86は、誘導スリーブを示し、該誘導スリーブは、滑動リング54に対向して配置されている。参照番号44は、調節リング56を拘束するためのねじを切られたピンを示す。参照番号88は、接続リングを示し、該接続リングは、円筒ピン78によってシャフトスリーブ28に静止して配置されている。
【0066】
収縮ディスク89がこの接続リング88の上に提供される。シャフトスリーブ28と滑動リング54との両方が静止して配置され、接続リング88と収縮ディスク89とが静止して配置されている。接続90(該接続90は、入口5として働く。図2aおよび図2bを参照)を経由して、バリア媒体、特に、蒸気がチャネル27を通って滑動リングシールに供給される。ここで、チャネル27は、シャフトスリーブ28の中に配置される。このように、蒸気に対する入口もまた静止して配置される。参照番号76は、カウンタリングを示し、該カウンタリングは、Oリング72によって筐体58に対して支持されている。次に、この筐体58は、六角ねじ66によって回転するように静止されてヴェッセルの縁46(さらに詳細には示されていない)の上に配置されている。参照番号50は、さらなるカウンタリングを示し、該さらなるカウンタリングは、Oリング48によってフランジ59に対して支持されており、このフランジ59は、筐体58に配置されている。参照番号43および参照番号45もまた、Oリングを示し、参照番号55は、フランジ59を筐体58に静止する円筒ねじを示す。参照番号63は、さらなる円筒ねじを示す。
【0067】
蒸気の出口7は、好適には、例示された蒸気の入口5に対して高さがずれ、入口に対して所定の角度で円周方向にも位置がずらされ得る。
【0068】
筐体58と、2つのカウンタリング50およびカウンタリング76とがヴェッセルと共に回転し得るように、筐体58と、2つのカウンタリング50およびカウンタリング76とは配置される。
【0069】
図4を参照して述べると、静止部分と回転部分とは、バリア媒体によって離されており、該バリア媒体は、例えば、蒸気である。このバリア媒体は、図4において黒色の範囲Sによって印を付けられている。これらの黒色の範囲Sの半径方向内側にあるものは、滑動リングシールの静止部分であり、外側にあるものは、例えば、筐体58、2つのカウンタリング50およびカウンタリング76などの回転部分である。図4はまた、出口は入口のさらに外側に配置されるということ、さらに詳細には、出口は、回転要素、すなわち、筐体58に提供されるということを示す。
【0070】
従って、内部の分配器と蒸気チャンバとの間でエアクッション(同時に温度絶縁器)を生成するためのシャフトスリーブを有するカートリッジユニットとして、滑動リングシールを設計することが望ましい。示されているように、このシャフトスリーブ58は、蒸気の供給および返送にも役立つ。なぜならば、シャフトスリーブ58は、静止のコンポーネントであり、さらに、(2つの供給ライン68が配置されている)内部の分配器への温度入力が防止されるからである。さらに、軸受けは、別個の設置準備の整ったモジュールとしてシーリングデバイスの上に提供され得るように、軸受けとシールとがまた、機能的に分離される。遅い回転速度と低い圧力とによって、滑動リングシール20の乾式運転が可能となる。
【0071】
図5aは、本発明に従った、軸受けユニットを有するシーリングデバイス20の平面図を示し、ヴェッセルは示されていない。ここで、参照番号6は、媒体Aに対する第1の供給ラインを示し、参照番号8は、媒体Bに対する第2の供給ラインを示し、参照番号9は、バリア媒体Sに対する供給ラインを示す。
【0072】
図5bは、図5aにおける切断線A−Aに沿った、本発明に従った装置の部分側面図を示す。ここで、参照番号20は、また再び、図3に詳細に示された滑動リングシール20を示す。軸受けユニット100が、シャフトスリーブ28に対して滑動リングシールを支持するために、滑動リングシール20の上に提供される。この軸受けユニット100は、2つの転がり軸受けユニット102および転がり軸受けユニット104を備えている。軸受けデバイス100は、接続ピン106によって滑動リングシール20に接続されている。軸受けユニット20の領域において、2つの供給ライン6および供給ライン9と、バリア媒体Sに対する供給ライン9とは、互いに平行にあり、このことが非常に小さな構成を可能にする。
【0073】
図5cは、図5aにおける切断線B−Bに沿った、装置の部分側面図を示す。ここでは、バリア媒体に対する供給ライン9を見ることが可能であり、該供給ライン9は、スリーブ28の内部に配置されている。
【0074】
斜めに延びている軸受け筐体108を見ることも可能であり、該軸受け筐体108は、装置全体を安定させることに役立つ。
【0075】
図5dは、図5aにおける切断線C−Cに沿った、本発明に従った装置のさらなる側面図を示す。ここでは、保持リング110を見ることが可能であり、該保持リング110は、ねじ接続111によって軸受け部108にねじ込まれている。
【0076】
図5eは、図5bに示されたユニットの斜視図を示す。3つの供給ライン6、供給ライン8および供給ライン9に加えて、さらなるライン17が提供されているということが見られ得る。このさらなるライン17は、例えば、バリア媒体の戻りのために使用され得る。
【0077】
図6aは、さらなる実施形態において、本発明に従った、軸受けユニットを有するシーリングデバイスの平面図を示す。このシーリングデバイスの一部のコンポーネントは、図5a〜図5eに示された軸受けユニットを有するシーリングデバイスと同じ方法で設計されているので、この点に関しては、上の記述に参照が行われる。
【0078】
図6a〜図6eに示されたシーリングデバイスは、例えば、予熱ユニットおよび吹き込み形成ユニットにおける使用に対して設計されている。従って、第2の供給ライン8は、ここには存在しておらず、第1の供給ライン6だけが存在するが、しかしながら、図6a〜図6eに示された実施形態においては、例えば、熱い空気などの気体の媒体は、該第1の供給ライン6を通って誘導される。図6aに示されているように、この第1の供給ライン6は、シーリングデバイス20と軸受けユニット100とに対して中央に配置されている。
【0079】
図6bは、図6aにおける切断線A−Aに沿った、軸受けユニットを通る断面を示す。ここで、軸受けユニット100は、接続ピン106によってシーリングデバイス20から間隔を空けられているということがまた見られ得る。図5a〜図5eに示された実施形態に加えて、図6a〜図6eに示された軸受けユニット100を有するシーリングデバイス20はまた、分配器ブロック114を有し、該分配器ブロック114を経由して、供給ライン6を通過する媒体が半径方向外側に運ばれる。この分配器ブロック114は、接続ピンまたはねじ118によって筐体58またはフランジ59(図3)に配置され、動作中に、筐体58と共に回転する。
【0080】
図6cは、図6aにおける切断線B−Bに沿った、軸受けユニット100の断面図を示す。バリア媒体Sに対する供給ライン9がまた、この実施形態において提供されるということが見られ得る。これに関して、シーリングデバイスは、好適には、バリア媒体Sに対するチャンバを有し、該チャンバは、筐体28とシャフトスリーブ28との間に形成されるということが、また再び指摘される。
【0081】
図6dは、図6aにおける切断線C−Cに沿った、軸受けユニット100を有するシーリングデバイス20を通る断面を示す。ここでは、分配器ブロック114は、内部に、半径方向外側に延びるチャネル122を有するということが見られ得る。これらのチャネル122は、分配器ブロック114の外周における開口部120に至る。個々のチャネル122は、分配器ブロック114の円周方向における回転軸Lに対して均等に分配されている。さらに、分配器デバイスまたは分配器ブロック114は、基部124を有し、特に、気体の媒体である、供給ライン6を通って基部124に衝突する媒体が、外部に向かって追い立てられるように、該基部124は湾曲されている。さらに詳細には、基部124は、中央にピーク126を有し、半径方向にピーク126から下方向かつ外方向に傾斜している。従って、媒体は、分配器ブロック114における流れの方向に関して変えられる。ピーク126は、湾曲した部分128によって隣接されており、該湾曲した部分128もまた、媒体を誘導することに役立つ。
【0082】
図6eは、図6bに示された軸受けユニット100を有するシーリングデバイス20の斜視図を示す。ここでは、開口部120は、円形であり、分配器ブロック114の外周の周りにおいて円周方向に均等な間隔で配置されているということが見られ得る。これらの開口部120は、給送ライン(図示せず)によって隣接されており、次に、該給送ラインは、容器に対する充填デバイスに通じ得る。
【0083】
図7aは、本発明に従った、軸受けユニットを有するシーリングデバイスのさらなる実施形態の平面図を示す。この実施形態においては、第2の供給ライン8が、第1の供給ライン6の内部に延びている。さらに詳細には、第1の供給ライン6と第2の供給ライン8とは、互いに対して同心に配置され、好適には、回転軸Lに対しても同心に配置され、第1の供給ライン6の流れの断面は、第2の供給ライン8の流れの断面よりもかなり大きい。その他の点では、図7a〜図7eに示された実施形態は、図5a〜図5eに示された実施形態に実質的に対応する。図7eに示された斜視図において、第2の供給ライン8を見ることがまた可能であり、該第2の供給ライン8は、第1の供給ライン6の内部に誘導されている。図7a〜図7eに示された実施形態は、例えば、殺菌装置のための殺菌した分配器のために提供され得る。
【0084】
図8は、図5a〜図5eに示されたシーリングユニット20と軸受けユニット100との詳細な図を示し、該シーリングユニット20と該軸受けユニット100とは、ヴェッセル4の上に配置されている。バリア媒体、すなわち、蒸気が、最初に、長手方向Lに供給ライン9を経由して誘導され、次に、軸受け100の下でそらされて、最後に、半径方向に接続90に渡されるということが見られ得、このことは、図4にも示されている。参照番号6aは、第1の供給ライン6の一端を示し、参照番号8bは、噴霧ヘッドを示し、該噴霧ヘッドは、ヴェッセル4に殺菌した媒体を供給し、すなわち、好適には、殺菌した空気、殺菌した窒素、殺菌した二酸化炭素などを提供する。
【0085】
本出願文書において開示された特徴の全てが、従来技術に対して個々に新規であるか、または組み合わせて新規である限り、本出願文書において開示された特徴の全てが、本発明に対して不可欠であるとして請求される。
【0086】
(摘要)
媒体(A、B)、特に、飲料に対する分配装置(1)であって、該分配装置は、媒体(A、B)を保持することに適したヴェッセル(4)を備え、ヴェッセル(4)に第1の液体の媒体(A)を供給する第1の供給ライン(6)を備え、そして、ヴェッセル(4)に第2の気体の媒体(B)を供給する第2の供給ライン(8)を備えている、分配装置。本発明に従って、第1の供給ラインと第2の供給ラインとは、互いに対して静止して配置されており、ヴェッセル(4)が、第1の供給ライン(6)と第2の供給ライン(8)とに対して回転し得るように、ヴェッセル(4)は配置されており、第1の供給ライン(6)と第2の供給ライン(8)とは、第1の液体の媒体(A)の充填レベルFの上にある媒体Bの領域においてヴェッセル(4)に通じている。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】図1は、媒体を分配するための、本発明に従った配置を示す。
【図2a】図2aは、処理プロセスの間の、図1の配置の部分図を示す。
【図2b】図2bは、図1の配置と洗浄プロセスとの部分図を示す。
【図3】図3は、本発明に従った分配装置のシーリングデバイスを示す。
【図4】図4は、バリア媒体を考慮に入れた、図3のシーリングデバイスを示す。
【図5a】図5aは、軸受けユニットを有するシーリングデバイスの平面図を示す。
【図5b】図5bは、図5aにおける切断線A−Aに沿った、図5aの装置の断面図を示す。
【図5c】図5cは、図5aにおける切断線B−Bに沿った断面図を示す。
【図5d】図5dは、図5aにおける切断線C−Cに沿った断面図を示す。
【図5e】図5eは、図5aの装置の斜視図を示す。
【図6a】図6aは、さらなる実施形態において、軸受けユニットを有するシーリングデバイスの平面図を示す。
【図6b】図6bは、図6aにおける切断線A−Aに沿った、図6aのシーリングデバイスの断面図を示す。
【図6c】図6cは、図6aにおける切断線B−Bに沿った断面図を示す。
【図6d】図6dは、図6aにおける切断線C−Cに沿った断面図を示す。
【図6e】図6eは、図6aの装置の斜視図を示す。
【図7a】図7aは、さらなる実施形態において、軸受けユニットを有するシーリングデバイスの平面図を示す。
【図7b】図7bは、図7aにおける切断線A−Aに沿った、図7aのシーリングデバイスの断面図を示す。
【図7c】図7cは、図7aにおける切断線B−Bに沿った断面図を示す。
【図7d】図7dは、図7aにおける切断線C−Cに沿った断面図を示す。
【図7e】図7eは、図7aの装置の斜視図を示す。
【図8】図8は、さらなる図において、本発明に従った装置を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体(A、B)、特に、飲料に対する分配装置(1)であって、該分配装置は、
該媒体(A、B)を保持することに適したヴェッセル(4)と、
第1の好適には液体の媒体(A)を該ヴェッセル(4)に供給する第1の供給ライン(6)と、
第2の好適には気体の媒体(B)を該ヴェッセル(4)に供給する第2の供給ライン(8)と
を備え、
該第1の供給ライン(6)と該第2の供給ライン(8)とは、互いに対して静止して配置されており、該ヴェッセル(4)が、該第1の供給ライン(6)と該第2の供給ライン(8)とに対して回転し得るように、該ヴェッセル(4)は配置されており、そして、シーリングデバイス(20)が提供され、該シーリングデバイス(20)は、該ヴェッセル(4)に対して該供給ライン(6、8)を密封し、該第1の供給ライン(6)と該第2の供給ライン(8)とは、常に該第1の媒体(A)の充填レベルFの上にある該媒体(B)の領域において該ヴェッセル(4)に通じていることを特徴とする、分配装置。
【請求項2】
前記シーリングデバイス(20)は、前記第1の媒体(A)と接触していないことを特徴とする、請求項1に記載の分配装置。
【請求項3】
前記媒体(A、B)は、上から前記ヴェッセル(4)の中に導入され、前記シーリングデバイス(20)は、該第1の媒体(A)の充填レベルより上に配置されていることを特徴とする、請求項1〜請求項2のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項4】
前記第1の供給ライン(6)と前記第2の供給ライン(8)とは、チューブ(26)の内部に配置されていることを特徴とする、請求項1〜請求項3のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項5】
前記供給ライン(6、8)の一方が、該供給ライン(8、6)の他方の隣に誘導されていることを特徴とする、請求項1〜請求項4のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項6】
前記供給ライン(6、8)の一方が、該供給ライン(8、6)の他方の内部に誘導されていることを特徴とする、請求項1〜請求項5のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項7】
前記ヴェッセル(4)が回転し得るように、該ヴェッセル(4)が配置されていることを特徴とする、請求項1〜請求項6のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項8】
バリア媒体(S)が、回転コンポーネント(4)と静止コンポーネント(6、8)との間に提供されていることを特徴とする、請求項1〜請求項7のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項9】
前記バリア媒体(S)は、接続(90)を経由して供給され、この接続(90)は、静止して配置されることを特徴とする、請求項6に記載の分配装置(1)。
【請求項10】
少なくとも1つの前記供給ライン(6、8)が、チューブであり、該チューブは、少なくとも部分的に、前記ヴェッセル(4)の回転軸(L)の方向に延びていることを特徴とする、請求項1〜請求項9のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項11】
前記第1の供給ラインの一端(6a)が、前記第2の供給ライン(8)の一端(8a)よりも低く配置されていることを特徴とする、請求項1〜請求項10のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項12】
前記シーリングデバイス(20)は、滑動リングシール(20)であることを特徴とする、請求項1〜請求項11のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項13】
前記シーリングデバイス(20)は、シャフトスリーブ(28)を備え、該シャフトスリーブ(28)は、静止して配置され、該シャフトスリーブ(28)の内部に、前記供給ライン(6、8)が配置されていることを特徴とする、請求項1〜請求項12のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項14】
少なくとも1つの噴霧ヘッド(8b)が、前記第2の供給ライン(8)の前記端(8a)に配置され、該噴霧ヘッドは、多数の空間方向に前記媒体を分配することを特徴とする、請求項1〜請求項13のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項15】
媒体(A、B)に対する分配装置のための、軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)であって、該シーリングデバイス(20)は、
シャフトスリーブ(28)であって、静止して配置され、かつ、該シャフトスリーブ(28)の内部に、該媒体に対する少なくとも1つの供給ライン(6、8)が誘導され得る、シャフトスリーブ(28)と、
筐体(58)であって、該シャフトスリーブ(28)に対して回転し得るように配置され、かつ、該筐体(58)の回転軸(L)に対して該シャフトスリーブ(28)の半径方向外側に配置されている、筐体(58)と
を備え、
該軸受けユニット(100)は、該筐体(58)が該シャフトスリーブ(28)に対して回転し得るように、該筐体(58)を支え、該回転軸(L)の方向に該シーリングデバイス(20)に対して位置がずれていることを特徴とする、軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【請求項16】
前記軸受けユニット(100)は、前記シーリングデバイス(20)より上に配置されていることを特徴とする、請求項15に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【請求項17】
前記軸受けユニット(100)は、接続ピン(106)によって、前記回転軸(L)の方向に、前記シーリングデバイス(20)から離されていることを特徴とする、請求項15〜請求項16のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【請求項18】
前記シーリングデバイス(20)は、滑動リングシール(20)であることを特徴とする、請求項15〜請求項17のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【請求項19】
バリア媒体(S)が、前記回転軸(L)に対して半径方向における前記シャフトスリーブ(28)と前記筐体(58)との間に誘導され得ることを特徴とする、請求項15〜請求項18のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【請求項20】
分配ブロック(114)が前記シーリングデバイス(20)の下に配置され、該分配ブロック(114)は、前記回転軸(L)に対して半径方向に前記媒体を誘導することを特徴とする、請求項15〜請求項19のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【請求項21】
請求項15〜請求項20のうちの少なくとも1項に記載のシーリングデバイス(20)を備えている、請求項1〜請求項14のうちの少なくとも1項に記載の媒体に対する分配装置。
【請求項1】
媒体(A、B)、特に、飲料に対する分配装置(1)であって、該分配装置は、
該媒体(A、B)を保持することに適したヴェッセル(4)と、
第1の好適には液体の媒体(A)を該ヴェッセル(4)に供給する第1の供給ライン(6)と、
第2の好適には気体の媒体(B)を該ヴェッセル(4)に供給する第2の供給ライン(8)と
を備え、
該第1の供給ライン(6)と該第2の供給ライン(8)とは、互いに対して静止して配置されており、該ヴェッセル(4)が、該第1の供給ライン(6)と該第2の供給ライン(8)とに対して回転し得るように、該ヴェッセル(4)は配置されており、そして、シーリングデバイス(20)が提供され、該シーリングデバイス(20)は、該ヴェッセル(4)に対して該供給ライン(6、8)を密封し、該第1の供給ライン(6)と該第2の供給ライン(8)とは、常に該第1の媒体(A)の充填レベルFの上にある該媒体(B)の領域において該ヴェッセル(4)に通じていることを特徴とする、分配装置。
【請求項2】
前記シーリングデバイス(20)は、前記第1の媒体(A)と接触していないことを特徴とする、請求項1に記載の分配装置。
【請求項3】
前記媒体(A、B)は、上から前記ヴェッセル(4)の中に導入され、前記シーリングデバイス(20)は、該第1の媒体(A)の充填レベルより上に配置されていることを特徴とする、請求項1〜請求項2のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項4】
前記第1の供給ライン(6)と前記第2の供給ライン(8)とは、チューブ(26)の内部に配置されていることを特徴とする、請求項1〜請求項3のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項5】
前記供給ライン(6、8)の一方が、該供給ライン(8、6)の他方の隣に誘導されていることを特徴とする、請求項1〜請求項4のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項6】
前記供給ライン(6、8)の一方が、該供給ライン(8、6)の他方の内部に誘導されていることを特徴とする、請求項1〜請求項5のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項7】
前記ヴェッセル(4)が回転し得るように、該ヴェッセル(4)が配置されていることを特徴とする、請求項1〜請求項6のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項8】
バリア媒体(S)が、回転コンポーネント(4)と静止コンポーネント(6、8)との間に提供されていることを特徴とする、請求項1〜請求項7のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項9】
前記バリア媒体(S)は、接続(90)を経由して供給され、この接続(90)は、静止して配置されることを特徴とする、請求項6に記載の分配装置(1)。
【請求項10】
少なくとも1つの前記供給ライン(6、8)が、チューブであり、該チューブは、少なくとも部分的に、前記ヴェッセル(4)の回転軸(L)の方向に延びていることを特徴とする、請求項1〜請求項9のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項11】
前記第1の供給ラインの一端(6a)が、前記第2の供給ライン(8)の一端(8a)よりも低く配置されていることを特徴とする、請求項1〜請求項10のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項12】
前記シーリングデバイス(20)は、滑動リングシール(20)であることを特徴とする、請求項1〜請求項11のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項13】
前記シーリングデバイス(20)は、シャフトスリーブ(28)を備え、該シャフトスリーブ(28)は、静止して配置され、該シャフトスリーブ(28)の内部に、前記供給ライン(6、8)が配置されていることを特徴とする、請求項1〜請求項12のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項14】
少なくとも1つの噴霧ヘッド(8b)が、前記第2の供給ライン(8)の前記端(8a)に配置され、該噴霧ヘッドは、多数の空間方向に前記媒体を分配することを特徴とする、請求項1〜請求項13のうちの少なくとも1項に記載の分配装置(1)。
【請求項15】
媒体(A、B)に対する分配装置のための、軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)であって、該シーリングデバイス(20)は、
シャフトスリーブ(28)であって、静止して配置され、かつ、該シャフトスリーブ(28)の内部に、該媒体に対する少なくとも1つの供給ライン(6、8)が誘導され得る、シャフトスリーブ(28)と、
筐体(58)であって、該シャフトスリーブ(28)に対して回転し得るように配置され、かつ、該筐体(58)の回転軸(L)に対して該シャフトスリーブ(28)の半径方向外側に配置されている、筐体(58)と
を備え、
該軸受けユニット(100)は、該筐体(58)が該シャフトスリーブ(28)に対して回転し得るように、該筐体(58)を支え、該回転軸(L)の方向に該シーリングデバイス(20)に対して位置がずれていることを特徴とする、軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【請求項16】
前記軸受けユニット(100)は、前記シーリングデバイス(20)より上に配置されていることを特徴とする、請求項15に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【請求項17】
前記軸受けユニット(100)は、接続ピン(106)によって、前記回転軸(L)の方向に、前記シーリングデバイス(20)から離されていることを特徴とする、請求項15〜請求項16のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【請求項18】
前記シーリングデバイス(20)は、滑動リングシール(20)であることを特徴とする、請求項15〜請求項17のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【請求項19】
バリア媒体(S)が、前記回転軸(L)に対して半径方向における前記シャフトスリーブ(28)と前記筐体(58)との間に誘導され得ることを特徴とする、請求項15〜請求項18のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【請求項20】
分配ブロック(114)が前記シーリングデバイス(20)の下に配置され、該分配ブロック(114)は、前記回転軸(L)に対して半径方向に前記媒体を誘導することを特徴とする、請求項15〜請求項19のうちの少なくとも1項に記載の軸受けユニット(100)を有するシーリングデバイス(20)。
【請求項21】
請求項15〜請求項20のうちの少なくとも1項に記載のシーリングデバイス(20)を備えている、請求項1〜請求項14のうちの少なくとも1項に記載の媒体に対する分配装置。
【図1】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図5d】
【図5e】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図6d】
【図6e】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図7d】
【図7e】
【図8】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図5d】
【図5e】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図6d】
【図6e】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図7d】
【図7e】
【図8】
【公開番号】特開2009−73564(P2009−73564A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−222798(P2008−222798)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(508120916)クロネス アーゲー (65)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−222798(P2008−222798)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(508120916)クロネス アーゲー (65)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]