説明

媒体取扱装置

【課題】センサによって媒体の搬送方向に関する位置を検出し、媒体の搬送方向中心に位置決め整列装置の媒体駆動部材が当接するようにして、媒体の種類及び媒体の状態に関わらず、媒体を安定的に基準搬送面に対して付勢することができ、媒体の位置決め整列を確実に行うことができるようにする。
【解決手段】一方の側面に基準搬送面を備え、内部を媒体12が搬送される媒体搬送路11と、前記媒体12を前記基準搬送面に対して付勢する媒体駆動部材と、前記媒体搬送路11における媒体12の位置を検出する搬送位置検出センサとを有し、該搬送位置検出センサが検出した媒体12の位置に基づいて媒体駆動部材と媒体12との位置を調整し、媒体駆動部材を媒体12の搬送方向中心に当接させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体取扱装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、銀行、郵便局、信用金庫等の金融機関においては、預金通帳等の通帳に記帳するための通帳記帳機や、伝票に印刷するための伝票プリンタのような媒体取扱装置が使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
例えば、通帳記帳機においては、媒体としての通帳の所定位置に文字を印刷して記帳するために、開いた状態で挿入口から通帳記帳機に挿入された通帳を、媒体搬送路に配設された搬送ローラ等の搬送部材によって印刷部まで搬送する。また、伝票プリンタにおいても、同様に、媒体としての伝票の所定位置に文字を印刷してプリントするために、挿入口から伝票プリンタに挿入された伝票を、媒体搬送路に配設された搬送ローラ等の搬送部材によって印刷部まで搬送する。
【0004】
なお、前記通帳記帳機、伝票プリンタ等の媒体取扱装置は、金融機関の窓口に単独で配設され、窓口の担当者によって通帳への記帳、伝票への印刷等のために使用されるものであってもよいが、必ずしも独立して使用されるものではなく、例えば、金融機関の顧客等の利用者が、入金、出金、振込、残高照会等の金融取引を行うために、前記金融機関の支店、すなわち、営業店に配設されたATM(Automatic Teller Machine:現金自動預払機)、CD(Cash Dispenser:現金自動支払機)等の自動取引装置に組み込まれて使用されることもある。
【0005】
ところで、一般的な媒体取扱装置における媒体搬送路は、媒体よりも幅広に形成されている。そのため、媒体搬送路を搬送されている途中における媒体の姿勢は、必ずしも一様ではなく、斜めに傾いている場合もある。同様に、媒体搬送路の幅方向に関する媒体の位置も、必ずしも一様ではなく、左右いずれか一方の側に寄っている場合もあるし、ほぼ中央に位置する場合もある。
【0006】
しかし、印刷部における印刷ヘッドの媒体搬送路に対する位置は所定の範囲内に定められ、かつ、前記印刷ヘッドによって媒体の所定位置に所定の文字を印刷する必要がある。そこで、前記媒体搬送路における印刷部より上流側には位置決め整列装置が配設され、該位置決め整列装置によって媒体の姿勢を一定に整えるとともに、媒体搬送路における一定の位置を通過するように媒体の位置を整えるようになっている。
【0007】
図2は従来の媒体取扱装置の位置決め整列装置の構成を示す図である。なお、図において、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【0008】
図において、101は、通帳記帳機、伝票プリンタ等の媒体取扱装置が備える媒体搬送路であって、前記媒体取扱装置が備える図示されない挿入口から挿入された媒体102を矢印Aで示される方向に搬送する通路である。前記媒体102は、預金通帳等の通帳、伝票等であるが、ここでは、多数枚の紙等を重ねた冊子状になっている通帳であるものとして説明する。
【0009】
そして、前記媒体搬送路101内には、図示されない搬送ローラ、搬送ベルト等の搬送部材が配設されている。該搬送部材が作動することによって、挿入口から挿入された媒体102は図示されない印刷部に搬送される。そして、該印刷部において、印刷ヘッドによって媒体102の所定位置に所定の文字が印刷された後、前記媒体102は、搬送部材によって媒体搬送路101内を逆方向に搬送され前記挿入口から送出される。
【0010】
また、前記媒体搬送路101は、互いに対向する平板状の上側搬送ガイド101a及び下側搬送ガイド101bによって上下を画定され、互いに対向する平板状の第1側面ガイド103a及び第2側面ガイド103bによって左右を画定された扁(へん)平な長方形状の断面形状を備えた通路である。
【0011】
そして、前記媒体搬送路101の幅寸法、すなわち、第1側面ガイド103aと第2側面ガイド103bとの間隔は、媒体102の幅寸法よりも大きく設定されている。つまり、媒体搬送路101は、媒体102よりも幅広に形成されている。そのため、媒体搬送路101を搬送されている途中における媒体102は、図2(a)に示されるように、その姿勢が斜めに傾いてしまうことがある。同様に、媒体搬送路101の幅方向に関する媒体102の位置も、必ずしも一定しない。
【0012】
そこで、図2に示される位置決め整列装置では、第1側面ガイド103aを基準搬送面として機能させ、媒体102の一方の側端縁(図2(a)における上方の側端縁)を第1側面ガイド103aに沿うようにして媒体102を印刷部に搬送するようになっている。また、前記位置決め整列装置は、媒体102を第1側面ガイド103aに向けて移動させるための媒体駆動部材としての上側回動部材104及び下側回動部材105を備える。
【0013】
前記上側回動部材104は、媒体搬送路101の上側に配設され、少なくともその下端が上側搬送ガイド101aよりも下方に突出するローラであり、図示されない電気モータ等の駆動源によって、矢印Cで示される方向に回転させられる。また、前記下側回動部材105は、あらゆる方向に回転可能な球状の転動体であり、媒体搬送路101の下側に配設されている。前記下側回動部材105は、図示されないアクチュエータによって上下に移動させられ、媒体102の位置決め整列を行わないときは、下側搬送ガイド101bよりも下方に退避し、媒体102の位置決め整列を行うときには、矢印Dで示されるように上昇させられて下側搬送ガイド101bよりも上方に突出し、媒体102を上側回動部材104に押し付ける。
【0014】
そして、下側回動部材105によって上側回動部材104に押し付けられた媒体102は、上側回動部材104が回転することにより、矢印Bで示される方向に移動し、その一方の側端縁が第1側面ガイド103aに押し付けられる。これにより、媒体102の姿勢が修正され、前記側端縁が第1側面ガイド103aと平行となる。また、媒体102の位置も修正され、第1側面ガイド103a寄りの位置、すなわち、前記側端縁が第1側面ガイド103aに沿った位置となる。
【0015】
なお、第1側面ガイド103aには第1センサ106a及び第2センサ106bが互いに離間して配設されている。前記第1センサ106a及び第2センサ106bは、それぞれの位置において媒体102の側端縁が第1側面ガイド103aに当接したことを検出するセンサであり、前記第1センサ106a及び第2センサ106bの両者が媒体102の側端縁が第1側面ガイド103aに当接したことを検出することによって、媒体102の側端縁が第1側面ガイド103aと平行な状態で第1側面ガイド103aに当接したことを認識することができる。
【0016】
このように、媒体102の位置決め整列を行って、媒体102の側端縁が第1側面ガイド103aと平行な状態で第1側面ガイド103aに沿った状態として、再び、媒体102を印刷部に向けて搬送する。これにより、媒体102は、その一方の側端縁が第1側面ガイド103aにガイドされて印刷部まで搬送され、所定の位置に印刷が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】特開平3−222083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
しかしながら、前記従来の媒体取扱装置においては、上側回動部材104及び下側回動部材105が発生する媒体102を矢印Bで示される方向に移動させる力の大きさが、媒体102の厚さによって変化するので、媒体102の位置決め整列を安定的に行うことができなかった。
【0019】
前記媒体102が多数枚の紙等を重ねた冊子状になっている通帳である場合、記帳するために通帳を開いた状態で、媒体102は媒体搬送路101内を搬送されている。そして、図2(b)に示されるように、開いた状態の媒体102において、表表紙側にある部分(通帳の上頁)の頁数と裏表紙側にある部分(通帳の下頁)の頁数とが大きく相違し、厚さが相違することがある。この場合、頁数が多く厚い部分が上側回動部材104及び下側回動部材105に挟まれているときには、上側回動部材104の回転によって媒体102が受ける力が大きく、媒体102をスムーズに矢印Bで示される方向に移動させることができる。しかし、頁数が少なく薄い部分が上側回動部材104及び下側回動部材105に挟まれているときには、前記力が小さくなってしまう。さらに、頁数が多く厚い部分が上側搬送ガイド101a又は下側搬送ガイド101bに接触して抵抗となるので、媒体102を移動させるための負荷となって媒体102をスムーズに矢印Bで示される方向に移動させることができなくなってしまう。そのため、媒体102の位置決め整列を安定的に行うことができなかった。
【0020】
本発明は、前記従来の媒体取扱装置の問題点を解決して、センサによって媒体の搬送方向に関する位置を検出し、媒体の搬送方向中心に位置決め整列装置の媒体駆動部材が当接するようにして、媒体の種類及び媒体の状態に関わらず、媒体を安定的に基準搬送面に対して付勢することができ、媒体の位置決め整列を確実に行うことができる媒体取扱装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
そのために、本発明の媒体取扱装置においては、一方の側面に基準搬送面を備え、内部を媒体が搬送される媒体搬送路と、前記媒体を前記基準搬送面に対して付勢する媒体駆動部材と、前記媒体搬送路における媒体の位置を検出する搬送位置検出センサとを有し、該搬送位置検出センサが検出した媒体の位置に基づいて媒体駆動部材と媒体との位置を調整し、媒体駆動部材を媒体の搬送方向中心に当接させる。
【0022】
本発明の他の媒体取扱装置においては、さらに、前記媒体駆動部材は、駆動源によって回転させられる駆動回転部材と、該駆動回転部材に従動して回転する従動回転部材とを備え、前記駆動回転部材は、本体部と、該本体部から突出し、前記媒体に間歇(けつ)的に当接する突出部とを備える。
【0023】
本発明の更に他の媒体取扱装置においては、さらに、前記従動回転部材は、本体部と該本体部から突出する押圧部とを備え、前記駆動回転部材の本体部に前記従動回転部材の押圧部が当接した状態で、前記従動回転部材の本体部と前記突出部との間、及び、前記押圧部と前記突出部との間に隙(すき)間が生じる。
【0024】
本発明の更に他の媒体取扱装置においては、さらに、前記突出部は、前記駆動回転部材の回転軸の方向に延在するフィン状の部材であり、前記駆動回転部材の前端寄りに位置する前側突出部と前記駆動回転部材の後端寄りに位置する後側突出部とを含む。
【0025】
本発明の更に他の媒体取扱装置においては、さらに、前記搬送位置検出センサは、前記媒体搬送路の平面上において、前記駆動回転部材の回転軸と同軸上に位置する。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、媒体取扱装置は、センサによって媒体の搬送方向に関する位置を検出し、媒体の搬送方向中心に位置決め整列装置の媒体駆動部材が当接するようになっている。これにより、媒体の種類及び媒体の状態に関わらず、媒体を安定的に基準搬送面に対して付勢することができ、媒体の位置決め整列を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態における媒体取扱装置の位置決め整列装置の構成を示す図である。
【図2】従来の媒体取扱装置の位置決め整列装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における媒体取扱装置の位置決め整列装置の媒体駆動部材の位置関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0029】
図1は本発明の実施の形態における媒体取扱装置の位置決め整列装置の構成を示す図、図3は本発明の実施の形態における媒体取扱装置の位置決め整列装置の媒体駆動部材の位置関係を示す図である。なお、図1において、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【0030】
図において、11は、媒体取扱装置が備える媒体搬送路であって、前記媒体取扱装置が備える図示されない挿入口から挿入された媒体12を矢印Eで示される方向に搬送する通路である。
【0031】
ここで、前記媒体取扱装置は、銀行、郵便局、信用金庫等の金融機関においては、預金通帳等の通帳に記帳するための通帳記帳機や、伝票に印刷するための伝票プリンタのような装置である。なお、前記媒体取扱装置は、通帳記帳機、伝票プリンタ等として独立して構成され、金融機関の窓口に単独で配設され、窓口の担当者によって通帳への記帳、伝票への印刷等のために使用されるものであってもよいが、必ずしも独立して構成されたものではなく、例えば、金融機関の顧客等の利用者が、入金、出金、振込、残高照会等の金融取引を行うために、前記金融機関の営業店に配設されたATM、CD等の自動取引装置の他の装置の一部として構成されたものであってもよい。
【0032】
本実施の形態において、媒体12は媒体取扱装置が備える図示されない印刷部によって印刷される対象である。例えば、媒体取扱装置が通帳記帳機である場合、媒体12は預金通帳等の通帳であり、多数枚の紙等を重ねた冊子状になっている。そして、前記媒体12は、その所定位置に文字を印刷して記帳するために、開いた状態で媒体取扱装置が備える図示されない挿入口から媒体搬送路11に挿入され、該媒体搬送路11に配設された図示されない搬送ローラ、搬送ベルト等の搬送部材によって印刷部まで搬送される。そして、該印刷部において、印刷ヘッドによって媒体12の所定位置に所定の文字が印刷された後、前記媒体12は、搬送部材によって媒体搬送路11内を逆方向に搬送され前記挿入口から送出される。
【0033】
また、例えば、媒体取扱装置が伝票プリンタである場合、媒体12は、伝票であり、一枚の紙等から成る単票である。そして、前記媒体12は、その所定位置に文字を印刷して記帳するために、媒体取扱装置が備える図示されない挿入口から媒体搬送路11に挿入され、該媒体搬送路11に配設された搬送部材によって印刷部まで搬送される。そして、該印刷部において、印刷ヘッドによって媒体12の所定位置に所定の文字が印刷された後、前記媒体12は、搬送部材によって媒体搬送路11内を逆方向に搬送され前記挿入口から送出される。
【0034】
なお、図に示される例において、媒体12は、多数枚の紙等を重ねた冊子状になっている通帳であり、開いた状態になっていて、12aは開いた状態での前端縁であり、12bは開いた状態での後端縁であり、12cは開いた状態での搬送方向に関する長さの中心を示す媒体搬送方向中心線であって、表表紙と裏表紙との境界、及び、通帳の上頁と下頁との境界に相当する。また、12dは右側端縁であり、12eは左側端縁である。
【0035】
そして、前記媒体搬送路11に配設された搬送部材が図示されないステッピングモータ等の搬送用駆動源によって駆動されると、挿入口から挿入された媒体12は、矢印Eで示されるように、印刷部に向いた方向、又は、その逆方向であって挿入口に向いた方向に搬送される。なお、媒体12の搬送方向は、搬送用駆動源の駆動方向を逆転することによって逆転することができる。また、搬送用駆動源を停止することによって媒体12を所定の位置に停止させることもできる。そして、前記印刷部において、印刷ヘッドによって媒体12の所定位置に所定の文字が印刷された後、前記媒体12は、搬送部材によって媒体搬送路11内を逆方向に搬送され前記挿入口から送出される。
【0036】
また、前記媒体搬送路11は、互いに対向する平板状の上側搬送ガイド11a及び下側搬送ガイド11bによって上下を画定され、互いに対向する平板状の第1側面ガイド13a及び第2側面ガイド13bによって左右を画定された扁平な長方形状の断面形状を備えた通路である。なお、第1側面ガイド13aは、基準搬送面として機能する。また、前記搬送部材は、少なくとも一部が下側搬送ガイド11bよりも上方に突出して媒体12を搬送するようになっているが、図示されない搬送用アクチュエータによって上下に移動させられ、媒体12の位置決め整列を行うときには、下側搬送ガイド11bよりも下方に退避させられる。
【0037】
そして、前記媒体搬送路11の幅寸法、すなわち、第1側面ガイド13aと第2側面ガイド13bとの間隔は、媒体12の幅寸法、すなわち、右側端縁12dと左側端縁12eとの間隔よりも大きく設定されている。つまり、媒体搬送路11は、媒体12よりも幅広に形成されている。そのため、媒体搬送路11を搬送されている途中における媒体12は、図1(a)に示されるように、その姿勢が斜めに傾いてしまうことがある。同様に、媒体搬送路11の幅方向に関する媒体12の位置も、必ずしも一定しない。
【0038】
そこで、本実施の形態における媒体取扱装置は、媒体搬送路11の途中に配設された図1及び3に示されるような位置決め整列装置を有し、該位置決め整列装置によって媒体12の位置決め整列を行い、媒体12の右側端縁12dが、基準搬送面としての第1側面ガイド13aと平行であって、かつ、第1側面ガイド13aに沿った状態とし、この状態で前記媒体12を印刷部に搬送するようになっている。
【0039】
前記位置決め整列装置は、媒体12を第1側面ガイド13aに向けて移動させるための媒体駆動部材としての上側回動部材14及び下側回動部材15を備える。前記上側回動部材14及び下側回動部材15は、媒体搬送路11の幅方向に関して中心付近(図に示される例においては、中心よりもやや第1側面ガイド13a寄り)の位置に配設されているが、任意の位置に配設することができる。なお、上側回動部材14と下側回動部材15とは、平面上では同一位置となるように配設されている。つまり、前記上側回動部材14及び下側回動部材15は、図1(a)に示されるような媒体搬送路11の搬送方向に延在する第1仮想直線21上に位置する。該第1仮想直線21は、媒体搬送路11の幅方向に関して中心付近に位置するが、任意の位置に移動させることができる。
【0040】
そして、前記上側回動部材14は、駆動回転部材であって、媒体搬送路11の上側に配設され、少なくともその下端が上側搬送ガイド11aよりも下方に突出するローラ状の部材であり、図示されないステッピングモータ等の整列用駆動源によって、矢印Gで示される方向に回転させられる。なお、前記上側回動部材14は、円柱状又は円筒状の本体部と、該本体部のスムーズな円筒側面から突出するように形成された摩擦部材としての突出部17とを備える。
【0041】
該突出部17は、ゴム等の弾性を備える材料から成り、上側回動部材14の回転軸14aの方向に延在するフィン状の部材であり、上側回動部材14の前端寄りに位置する前側突出部17aと上側回動部材14の後端寄りに位置する後側突出部17bとに分離している。つまり、上側回動部材14の回転軸14aの長手方向の中心を示す中心線14bの付近には突出部17が存在しない。そして、図に示される例において、前記前側突出部17aは、2つであり、互いに対向するように配設されている。つまり、前側突出部17aは、本体部の円筒側面上に互いに180度の間隔で配設されている。なお、前側突出部17aは、3つ以上であってもよく、その場合、本体部の円筒側面上に等間隔で配設されることが望ましい。また、後側突出部17bも、前側突出部17aと同様に配設されている。なお、各前側突出部17aと各後側突出部17bとは、円筒側面上の同一線上に位置するように配設されている。そして、上側回動部材14は、媒体12の位置決め整列を行わないときは、整列用駆動源によって回転角度が制御され、図1(b)に示されるように、前側突出部17a及び後側突出部17bが上側搬送ガイド11aよりも下方に突出しないようになっている。
【0042】
また、前記下側回動部材15は、媒体搬送路11の下側に配設されたローラ状の部材であり、上側回動部材14の回転によって移動させられる媒体12と接することによって回転する従動回動部材である。前記下側回動部材15は、図示されない整列用アクチュエータによって上下に移動させられ、媒体12の位置決め整列を行わないときは、下側搬送ガイド11bよりも下方に退避し、媒体12の位置決め整列を行うときには、矢印Hで示されるように上昇させられて下側搬送ガイド11bよりも上方に突出し、媒体12を上側回動部材14に押し付ける。
【0043】
なお、前記下側回動部材15は、円柱状又は円筒状の本体部と、該本体部のスムーズな円筒側面から突出するように形成された押圧部としての突出部15aとを備える。該突出部15aは、本体部と一体的に形成され、下側回動部材15の回転軸15bと垂直の方向に延在するフランジ状の部材であり、下側回動部材15の長手方向の中心に位置する。つまり、側面からみて、下側回動部材15の回転軸15bの長手方向の中心を示す中心線15cが突出部15a中心を通過する。
【0044】
そして、上側回動部材14の回転軸14a及び下側回動部材15の回転軸15bは、平面上では、前記第1仮想直線21と一致する。なお、図1(a)において、22は、媒体搬送路11の幅方向に延在し、第1仮想直線21と直交する第2仮想直線であり、上側回動部材14の回転軸14aの長手方向の中心を示す中心線14b及び下側回動部材15の回転軸15bの長手方向の中心を示す中心線15cの位置を通過する。
【0045】
また、前記位置決め整列装置は、媒体搬送路11における媒体12の位置を検出するための搬送位置検出センサとしての第1位置センサ18a及び第2位置センサ18bを備える。前記第1位置センサ18a及び第2位置センサ18bは、それぞれ、例えば、発光センサと受光センサとから成る光センサであって、媒体12の前端縁12a及び後端縁12bが通過したことを検出する非接触センサであるが、媒体12の前端縁12a及び後端縁12bが通過したことを検出することが可能なものであれば、いかなる種類のセンサであってもよい。
【0046】
前記第1位置センサ18a及び第2位置センサ18bは、図1(a)に示されるように、平面上において、第1仮想直線21上、すなわち、上側回動部材14の回転軸14a及び下側回動部材15の回転軸15bと同軸上に配設される。図に示される例においては、第1位置センサ18aは、第2仮想直線22よりも前方(図1(a)における左方)に配設され、第2位置センサ18bは、第2仮想直線22よりも後方(図1(a)における右方)に配設されているが、第1仮想直線21上であれば、いかなる位置に配設されていてもよい。また、図に示される例においては、第1位置センサ18aと第2仮想直線22との間隔が第2位置センサ18bと第2仮想直線22との間隔よりも長くなっているが、第1位置センサ18aと第2仮想直線22との間隔が第2位置センサ18bと第2仮想直線22との間隔よりも短くてもよいし、二つの間隔が等しくてもよい。
【0047】
前記媒体取扱装置が有する図示されない制御装置は、第1位置センサ18a及び第2位置センサ18bが媒体12の前端縁12a及び後端縁12bが通過したことを検出したタイミング、媒体搬送路11における第1位置センサ18a及び第2位置センサ18bの位置、並びに、搬送部材による媒体12の搬送速度に基づいて、前記媒体12の媒体搬送方向中心線12cの位置を算出することができる。そして、前記制御装置は、前記搬送部材の動作を制御して、媒体12を前方又は後方に移動させ、図1(a)に示されるように、平面上において、媒体搬送方向中心線12cが第1仮想直線21と第2仮想直線22との交点23を通過するように調整することができる。
【0048】
また、前記位置決め整列装置は、第1側面ガイド13aに媒体12の右側端縁12dが当接したことを検出する整列完了検出センサとしての第1側面センサ16a及び第2側面センサ16bを備える。前記第1側面センサ16a及び第2側面センサ16bは、それぞれ、例えば、発光センサと受光センサとから成る光センサであって、第1側面ガイド13aに沿って取り付けられ、媒体12の右側端縁12dが通過したことを検出し、該右側端縁12dが第1側面ガイド13aに当接したことを検出するものであるが、第1側面ガイド13aに媒体12の右側端縁12dが当接したことを検出することが可能なものであれば、いかなる種類のセンサであってもよい。
【0049】
前記第1側面センサ16a及び第2側面センサ16bは、図1(a)に示されるように、平面上において、搬送方向に離間して配設される。これにより、第1側面センサ16a及び第2側面センサ16bの両者が、媒体12の右側端縁12dとの当接を検出することによって、媒体12の右側端縁12d全体が第1側面ガイド13aに当接したと認識することができ、媒体12の右側端縁12dが第1側面ガイド13aと平行な状態で第1側面ガイド13aに当接していると判断することができる。すなわち、媒体12の位置決め及び整列が完了したことを判断することができる。
【0050】
本実施の形態において、上側回動部材14及び下側回動部材15の各部の寸法は、図3に示されるように設定される。具体的には、下側回動部材15が上昇させられ、その突出部15aが上側回動部材14の本体部に接触した状態であって、かつ、上側回動部材14の前側突出部17aの一つ及び後側突出部17bの一つが下方を向いた状態において、これら下方を向いた前側突出部17a及び後側突出部17bと下側回動部材15との本体部との間に隙間が確保される。なお、該隙間は、媒体12が単票である場合における媒体12の厚さ寸法よりも大きくなるように設定される。つまり、前記隙間は、媒体12が単票である場合に、下方を向いた前側突出部17a及び後側突出部17bと下側回動部材15の本体部との間に媒体12が挟み込まれないだけの大きさに設定される。
【0051】
また、下方を向いた前側突出部17aと突出部15aとの間及び下方を向いた後側突出部17bと突出部15aとの間には、下側回動部材15の回転軸15bの方向に隙間が確保される。該隙間は、媒体12が単票である場合に、下方を向いた前側突出部17a及び後側突出部17bと下側回動部材15の突出部15aとの間に媒体12が挟み込まれないだけの大きさに設定される。
【0052】
次に、前記構成の媒体取扱装置の動作について説明する。説明の都合上、ここでは、媒体12が通帳である場合についてのみ、説明する。
【0053】
まず、金融機関の顧客、営業店の担当者等が媒体取扱装置の挿入口に媒体12を挿入する。この場合、媒体12は、通帳であって記帳するために開いた状態で挿入され、搬送部材によって媒体搬送路11内を搬送される。
【0054】
そして、媒体12が第1位置センサ18a及び第2位置センサ18bによって検出されると、媒体取扱装置の制御装置は、搬送用駆動源を停止し、搬送部材の動作を停止させる。続いて、前記制御装置は、第1位置センサ18a及び第2位置センサ18bによって検出された媒体12の搬送方向に関する位置に基づいて搬送用駆動源の動作を制御し、搬送部材によって媒体12の搬送方向に関する位置を調整して、図1(a)に示されるように、媒体12の搬送方向に関する中心が上側回動部材14及び下側回動部材15の中心と一致するようにする。つまり、媒体搬送方向中心線12cが第1仮想直線21と第2仮想直線22との交点23を通過するように、媒体12の搬送方向の位置を制御する。
【0055】
具体的には、第1位置センサ18a及び第2位置センサ18bによって検出された第1仮想直線21上における媒体12の前端縁12a及び後端縁12bの中点を、第1仮想直線21と第2仮想直線22との交点23に一致させる。第1仮想直線21上における媒体12の前端縁12a及び後端縁12bをLとした場合、前記中点は前端縁12aからL/2及び後端縁12bからL/2の距離にあるから、第1仮想直線21上において、第1仮想直線21と第2仮想直線22との交点23からL/2の距離に前端縁12a及び後端縁12bが位置するように、媒体12の搬送方向の位置を制御する。この関係は、媒体12の姿勢が斜めに傾いていても、すなわち、右側端縁12dが第1側面ガイド13aと平行でなくても、成立する。なお、前記Lは、第1位置センサ18a及び第2位置センサ18bが媒体12の前端縁12a及び後端縁12bが通過したことを検出したタイミング、媒体搬送路11における第1位置センサ18a及び第2位置センサ18bの位置、並びに、搬送部材による媒体12の搬送速度に基づいて求められる。
【0056】
続いて、前記制御装置は、整列用アクチュエータを作動させて下側回動部材15を矢印Hで示されるように上昇させる。これにより、下側回動部材15は、下側搬送ガイド11bよりも上方に突出し、媒体12を上側回動部材14に押し付ける。これにより、図1(b)及び(c)に示されるように、媒体12は、上下から上側回動部材14と下側回動部材15とに挟まれた状態となる。
【0057】
続いて、前記制御装置は、搬送用アクチュエータを作動させて搬送部材を下側搬送ガイド11bよりも下方に退避させた後、整列用駆動源を作動させ、上側回動部材14を矢印Gで示される方向に回転させる。これにより、媒体12は、矢印Fで示される方向に移動し、第1側面ガイド13aに対して付勢される。
【0058】
この場合、媒体12の搬送方向に関する中心が上側回動部材14及び下側回動部材15の中心と一致しているので、開いた状態の媒体12において、表表紙と裏表紙との境界、及び、通帳の上頁と下頁との境界に相当する媒体搬送方向中心線12cに下側回動部材15の突出部15aが位置する。つまり、媒体12における媒体搬送方向中心線12c及びその周辺部分が、上側回動部材14の本体部と下側回動部材15の突出部15aとに挟まれて、矢印Fで示される方向の力を受けることとなる。
【0059】
「発明が解決しようとする課題」の項でも説明したように、通帳の上頁の頁数と通帳の下頁の頁数とが大きく相違し、厚さが相違することがある。しかし、本実施の形態においては、常に、媒体12における媒体搬送方向中心線12c及びその周辺部分であって、厚さが安定した部分が上側回動部材14の本体部と下側回動部材15の突出部15aとに挟まれるので、媒体12は、上側回動部材14から十分に大きな矢印Fで示される方向の力を受けることができ、安定的に矢印Fで示される方向に移動させられる。
【0060】
また、「発明が解決しようとする課題」の項でも説明したように、頁数が多く厚い部分が抵抗となり、移動のための負荷となり得る。しかし、本実施の形態においては、前側突出部17a又は後側突出部17bのいずれかが、間歇的に頁数が多く厚い部分に当接して矢印Fで示される方向の力を付与するので、頁数が多く厚い部分が移動のための負荷とならないので、媒体12は、スムーズに矢印Fで示される方向に移動させられる。
【0061】
このように、媒体12は、上側回動部材14及び下側回動部材15によって矢印Fで示される方向に安定的に移動させられ、その右側端縁12dが第1側面ガイド13aに押し付けられる。すなわち、右側端縁12dが第1側面ガイド13aに対して付勢される。これにより、媒体12の位置及び姿勢が修正され、前記右側端縁12dが第1側面ガイド13aと当接し、かつ、前記右側端縁12dが第1側面ガイド13aと平行となる。すなわち、媒体12の位置決め整列が行われる。
【0062】
例えば、図1(a)に示されるように、媒体12の姿勢が斜めに傾いていて、前端縁12aが後端縁12bよりも第1側面ガイド13aから離れている場合、上側回動部材14を矢印Gで示される方向に回転させることによって、図1(a)において点線で示されるような位置12fにおいて、まず、後端縁12bの右側端が第1側面ガイド13aに当接する。この状態で、上側回動部材14を矢印Gで示される方向に更に回転させると、媒体12は、矢印Iで示されるように、時計回り方向に回転し、前端縁12aの右側端も第1側面ガイド13aに当接する。
【0063】
本実施の形態において、上側回動部材14及び下側回動部材15の各部の寸法は、図3に示されるように隙間が生じるように設定される。そのため、媒体12において、下側回動部材15の突出部15a、及び、上側回動部材14の本体部における突出部15aと対応する箇所によって挟み込まれる部分以外の部分は、上側回動部材14及び下側回動部材15によって挟み込まれていないので、媒体12は自由に回転することができる。したがって、媒体12は、その右側端縁12dが第1側面ガイド13aに押し付けられることによって、姿勢が確実に修正され、右側端縁12dが第1側面ガイド13aと平行となる。
【0064】
この状態で、右側端縁12d全体が第1側面ガイド13aに当接した状態になる。すると、第1側面センサ16a及び第2側面センサ16bが媒体12の右側端縁12dとの当接を検出するので、前記制御装置は、媒体12の右側端縁12d全体が第1側面ガイド13aに当接したと認識して、媒体12の右側端縁12dが第1側面ガイド13aと平行な状態で第1側面ガイド13aに当接していると判断する。そして、前記制御装置は、整列用駆動源を停止させ、上側回動部材14の回転を停止させる。
【0065】
続いて、前記制御装置は、搬送用アクチュエータを作動させて搬送部材を上昇させ、下側搬送ガイド11bよりも上方に突出させた後、整列用アクチュエータを作動させて下側回動部材15を下降させ、下側搬送ガイド11bよりも下方に退避させる。そして、前記制御装置は、搬送用駆動源を作動させ、搬送部材によって媒体12を印刷部まで搬送し、所定の位置で停止させる。
【0066】
続いて、前記制御装置は、印刷部の動作を制御して、印刷ヘッドによって媒体12の所定位置に所定の文字を印刷させる。この場合、媒体12が所定の位置に位置決めされ、所定の姿勢に整列しているので、所定の文字を媒体12における所定位置に正確に印刷することができる。
【0067】
最後に、印刷が終了すると、前記制御装置は、搬送用駆動源を作動させ、搬送部材によって媒体12を逆方向に搬送し、挿入口から送出させる。
【0068】
このように、本実施の形態においては、第1位置センサ18a及び第2位置センサ18bによって媒体12の搬送方向に関する位置を検出し、媒体12の搬送方向中心に上側回動部材14と下側回動部材15とが当接する。これにより、媒体12の種類及び媒体12の状態に関わらず、媒体12を安定的に第1側面ガイド13aに対して付勢することができ、媒体12の位置決め整列を確実に行うことができる。例えば、媒体12が通帳であって、通帳の上頁の頁数と通帳の下頁の頁数とが大きく相違し、厚さが相違する状態であっても、媒体12の位置決め整列を確実に行うことができる。
【0069】
また、上側回動部材14は、前端寄りに位置する前側突出部17aと後端寄りに位置する後側突出部17bとを有する。そのため、媒体12が通帳であって、通帳の上頁の頁数と通帳の下頁の頁数とが大きく相違する場合であっても、前側突出部17a又は後側突出部17bのいずれかが、間歇的に頁数が多く厚い部分に当接して力を付与するので、頁数が多く厚い部分が移動のための負荷とならないので、媒体12は、スムーズに第1側面ガイド13aの方向に移動させられる。
【0070】
さらに、下側回動部材15の長手方向の中心に突出部15aを有し、該突出部15aと、上側回動部材14の本体部における前側突出部17aと後側突出部17bとの間の部分とで媒体12の搬送方向中心及びその周辺部分を挟み込むようになっている。そして、突出部15aと前側突出部17a及び後側突出部17bとの間、並びに、下側回動部材15の本体部と前側突出部17a及び後側突出部17bとの間には隙間が生じるようになっている。これにより、媒体12は、自由に回転することができ、右側端縁12dが第1側面ガイド13aに対して付勢されると、姿勢が確実に修正され、右側端縁12dが第1側面ガイド13aと平行となる。
【0071】
なお、本実施の形態において、上側回動部材14は、本体部の前端寄りに位置する前側突出部17aと後端寄りに位置する後側突出部17bとを有しているが、本体部を前後に分割したり、前側突出部17a及び後側突出部17bの数を変更することもできる。
【0072】
また、前側突出部17a及び後側突出部17bの材料は、ゴムに限定されるものではなく、媒体12に力を付与することができるものであれば、いかなる種類の材料であってもよい。
【0073】
さらに、下側回動部材15の形状は、前側突出部17a及び後側突出部17bとの間に隙間が生じるような形状であれば、いかなる形状であってもよい。
【0074】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明は、媒体取扱装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0076】
11 媒体搬送路
12 媒体
13a 第1側面ガイド
14 上側回動部材
14a、15b 回転軸
15 下側回動部材
15a、17 突出部
17a 前側突出部
17b 後側突出部
18a 第1位置センサ
18b 第2位置センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)一方の側面に基準搬送面を備え、内部を媒体が搬送される媒体搬送路と、
(b)前記媒体を前記基準搬送面に対して付勢する媒体駆動部材と、
(c)前記媒体搬送路における媒体の位置を検出する搬送位置検出センサとを有し、
(d)該搬送位置検出センサが検出した媒体の位置に基づいて媒体駆動部材と媒体との位置を調整し、媒体駆動部材を媒体の搬送方向中心に当接させることを特徴とする媒体取扱装置。
【請求項2】
前記媒体駆動部材は、駆動源によって回転させられる駆動回転部材と、該駆動回転部材に従動して回転する従動回転部材とを備え、
前記駆動回転部材は、本体部と、該本体部から突出し、前記媒体に間歇的に当接する突出部とを備える請求項1に記載の媒体取扱装置。
【請求項3】
前記従動回転部材は、本体部と該本体部から突出する押圧部とを備え、
前記駆動回転部材の本体部に前記従動回転部材の押圧部が当接した状態で、前記従動回転部材の本体部と前記突出部との間、及び、前記押圧部と前記突出部との間に隙間が生じる請求項2に記載の媒体取扱装置。
【請求項4】
前記突出部は、前記駆動回転部材の回転軸の方向に延在するフィン状の部材であり、前記駆動回転部材の前端寄りに位置する前側突出部と前記駆動回転部材の後端寄りに位置する後側突出部とを含む請求項2又は3に記載の媒体取扱装置。
【請求項5】
前記搬送位置検出センサは、前記媒体搬送路の平面上において、前記駆動回転部材の回転軸と同軸上に位置する請求項2〜4のいずれか1項に記載の媒体取扱装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−148617(P2011−148617A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−12694(P2010−12694)
【出願日】平成22年1月25日(2010.1.25)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(591089556)株式会社 沖情報システムズ (276)
【Fターム(参考)】