説明

媒体装填スロット、ドライブ装置、電子機器、および情報処理装置

【課題】挿入された異物を容易に除去する。
【解決手段】接続用の第1端子が配列された可搬型の情報記憶媒体が内部に装填される開口が空いた本体部と、上記第1端子の配列に対応した配列で上記開口内に設けられた第2端子と、上記本体部の開口内に嵌め込まれていて上記情報記憶媒体の外形に相応した内壁形状を有する、その情報記憶媒体をその開口内で、上記第1端子が上記第2端子に接触する位置に保持する、その開口から外へ一部が繰出し可能であるがその開口からの全部離脱は不能な保持枠と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件開示は、媒体装填スロット、ドライブ装置、電子機器、および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、情報記憶媒体の一種としてフラッシュメモリと称されるタイプの情報記憶媒体が知られている。このフラッシュメモリは、電子素子で構成された不揮発性のメモリである。このためフラッシュメモリは、小型で可搬型の情報記憶媒体として普及している。フラッシュメモリは、例えば携帯電話でアドレス帳などの記録用に用いられたり、デジタルカメラで画像記録用に用いられたりする。このため、携帯電話やデジタルカメラには、フラッシュメモリを装填するための媒体装填スロットおよびドライブ装置が設けられていることが多い。また、パーソナルコンピュータにも、携帯電話やデジタルカメラで作成されて記録されたデータを直接に取り込むために、フラッシュメモリ用の媒体装填スロットなどが設けられている場合がある。
【0003】
フラッシュメモリに相当する商品としては、種々のメーカから種々の規格のものが発売されているが、どの商品も概ね外観は板形状で、表裏面の一方、あるいは側面に、接続用の端子が並んでいる。フラッシュメモリは媒体装填スロットに差し込んで利用される。媒体装填スロットの内部には、フラッシュメモリが有する端子に対応した接続端子が設けられている。フラッシュメモリが媒体装填スロットに差し込まれると端子同士が接触する。そして、そのように接触した端子を介してフラッシュメモリに機器がアクセスする。このようにフラッシュメモリが差し込まれる媒体装填スロットの内部空間はフラッシュメモリの外形に対応した狭い内部空間となっている。
【0004】
上述したように、フラッシュメモリに相当する商品には種々の規格のものが存在する。そして、規格が異なると商品の外形が異なる。また、同一規格内であっても、サイズや形状が異なるタイプの商品が併存している場合がある。一方で、媒体装填スロットが対応しているフラッシュメモリは、一般に、特定の規格における特定形状のものに限られる。このため、ユーザの間違いで別サイズ(特に小さいタイプ)のフラッシュメモリが媒体装填スロットに挿入されてしまう場合がある。また、媒体装填スロットには、幼児によるいたずらなどで異物が挿入されてしまう場合もある。そのような、挿入が予定されている情報記憶媒体以外の挿入物のことを以下では「異種挿入物」と称する。
【0005】
媒体装填スロットの内部空間は上述したように狭い内部空間なので、媒体装填スロット内に異種挿入物が挿入されると取り出しが困難である。現状では、例えばデジタルカメラなどの場合には機器を振って取り出したり、ピンセットなどを用いて取り出したり、媒体装填スロットその物を破壊して取り出したりしている。
【0006】
このような媒体装填スロットなどに関連して以下のような技術が提案されている。
【0007】
媒体装填スロット内部に設けられた端子についた埃などをクリーニングカードの挿入によって清掃する技術が提案されている。
【0008】
また、媒体装填スロット内に埃などが侵入することを防ぐために媒体装填スロットの入り口にシャッタを設ける技術も提案されている。
【0009】
媒体装填スロットの不使用時にはダミーカードを挿入しておくという提案もある。
【0010】
形やサイズが異なる多様な情報記憶媒体のいずれについても装填可能なスロット構造も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】登録実用新案第3125249号公報
【特許文献2】特開平10−240875号公報
【特許文献3】特開2004−102740号公報
【特許文献4】登録実用新案第3090811号公報
【特許文献5】登録実用新案第3121826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかし、クリーニングカードで端子を清掃する技術では、媒体装填スロットを殆ど塞いでしまうような大きな異種挿入物については除去が不可能である。
【0013】
また、シャッタを設ける技術は、埃などの侵入はある程度防げるものの、異種挿入物の挿入を防げるわけではないし、挿入されてしまった異種挿入物については対処することができない。
【0014】
ダミーカードを用いる提案では、ユーザの勘違いによって異種挿入物が挿入される場合などには対処することができない。
【0015】
また、形やサイズが異なる情報記憶媒体についても装填可能とする技術では、情報記憶媒体以外の異種挿入物の挿入には対処できない。
【0016】
異種挿入物に関わるこのような事情は、フラッシュメモリの媒体装填スロットに限らず、ICカード等といった他の種類の情報記録媒体用の媒体装填スロットでも同様に生じる事情である。
【0017】
上記事情に鑑み、本件開示は、挿入された異種挿入物を容易に除去することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成する媒体装填スロットは、本体部と第2端子と保持枠とを備えている。
【0019】
上記本体部は、接続用の第1端子が配列された可搬型の情報記憶媒体が内部に装填される開口が空いたものである。
【0020】
上記第2端子は、上記第1端子の配列に対応した配列で上記開口内に設けられたものである。ここで開口内とは、開口の底、奥、天井、側面など、いずれの場所でもよい。
【0021】
上記保持枠は、情報記憶媒体を上記開口内で、上記第1端子が上記第2端子に接触する位置に保持するものである。この保持枠は、上記本体部の開口内に嵌め込まれていて上記情報記憶媒体の外形に相応した内壁形状を有する。そして、この保持枠は、上記開口から外へ一部が繰出し可能であるが上記開口からの全部離脱は不能となっている。
【0022】
上記目的を達成するドライブ装置は、上記媒体装填スロットとアクセス部とを備えている。
【0023】
上記アクセス部は、上記媒体装填スロットに装填された情報記憶媒体に上記第2端子を介してアクセスするものである。
【0024】
上記目的を達成する電子機器は、上記媒体装填スロットと上記アクセス部と電子回路とを備えている。
【0025】
上記電子回路は、上記情報記憶媒体に記憶される情報およびその情報記憶媒体から読み出される情報のうち少なくとも一方を用いた電子的動作を行うものである。
【0026】
上記目的を達成する情報処理装置は、上記媒体装填スロットと上記アクセス部と処理回路とを備えている。
【0027】
上記処理回路は、上記情報記憶媒体に記憶される情報およびその情報記憶媒体から読み出される情報のうち少なくとも一方に対して情報処理を施すものである。
【発明の効果】
【0028】
本件開示によれば、挿入された異物を容易に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】電子機器および情報処理装置の具体的な実施形態を示す図である。
【図2】ノートPCの概念的なハードウェア構成図である。
【図3】メモリスロットの第1の構造を示す図である。
【図4】メモリスロットの第2の構造を示す図である。
【図5】メモリスロットの第3の構造を示す図である。
【図6】メモリスロットの第4の構造を示す図である。
【図7】第2の構造のメモリスロットにおける詳細構造を示す上面図である。
【図8】突起部が押された状態を示す図である。
【図9】モールドが押し出される様子を示す図である。
【図10】モールドが最大限繰り出された状態を示す図である。
【図11】メモリスロットの側方透視図である。
【図12】モールドが繰り出された状態を示す図である。
【図13】モールドがさらに繰り出された状態を示す図である。
【図14】第4の構造のメモリスロットにおける詳細構造を示す上面図である。
【図15】第4の構造のメモリスロットを各構成部分に分解して示した分解図である。
【図16】第2離脱防止突起および掛止め解除突起の構造を示す詳細図である。
【図17】取出レバーの構造図である。
【図18】プッシュ・プッシュ機構部の動作を、取出レバーの動作を中心として示した図である。
【図19】レバーガイドレールの構造を示す図である。
【図20】レバーガイドレールが有する逆行防止部の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
上記説明した媒体装填スロット、ドライブ装置、電子機器、および情報処理装置に対する具体的な実施形態を、以下図面を参照して説明する。
【0031】
図1は、電子機器および情報処理装置の具体的な実施形態を示す図である。
【0032】
図1には、ノート型のパーソナルコンピュータ(ノートPC)100、デジタルカメラ200、携帯電話300という3種類の電子機器が示されている。これら3種類の電子機器は、いずれも、「課題を解決するための手段」で説明した電子機器および情報処理装置の具体的な実施形態に相当する。これらの電子機器で行われる情報処理は、編集処理、データの圧縮伸長処理などである。また、これらの電子機器で行われる電子的動作は、情報処理以外に、文字や画像や動画の表示、音声の再生などである。
【0033】
ノートPC100は、媒体装填スロットの具体的な実施形態に相当するメモリスロット101を備えている。また、デジタルカメラ200も、媒体装填スロットの具体的な実施形態に相当するメモリスロット201を備えている。そして、携帯電話300も、媒体装填スロットの具体的な実施形態に相当するメモリスロット301を備えている。
【0034】
図1には、複数規格のフラッシュメモリの例も示されている。即ち、メモリスティック401とメモリスティックDuo402とSDカード403とminiSD404とmicroSD405とういう5種類のフラッシュメモリが例示されている。これら5種類のフラッシュメモリは、いずれも板状の外形を有している。また、図1には各フラッシュメモリを上面側から見たときの形状が示されているが、図1では見えない各フラッシュメモリの底面側には、フラッシュメモリにアクセスするための接続端子が配列されている。
【0035】
図1には、各フラッシュメモリが各メモリスロット101,201,301に対応する対応関係の例が矢印で示されている。例えばノートPC100のメモリスロット101には、メモリスティック401とSDカード403が対応している。また、デジタルカメラ200のメモリスロット201には、メモリスティックDuo402とSDカード403とminiSD404が対応している。そして、携帯電話300のメモリスロット301にはmicroSD405が対応している。つまり、ノートPC100、デジタルカメラ200、および携帯電話300は、対応したフラッシュメモリが各メモリスロット101,201,301に装填されることで、その対応したフラッシュメモリを利用することができる。各メモリスロット101,201,301の内部形状は、後で具体的な例で説明するように、対応したフラッシュメモリの板形状に相応した内部形状となっている。そのため、対応したフラッシュメモリが各メモリスロット101,201,301に装填されると、そのフラッシュメモリは各メモリスロット101,201,301ときっちり嵌り合うことになる。
【0036】
図1に例示されたフラッシュメモリのうち、メモリスティック401とメモリスティックDuo402はサイズが異なっているが同系統の規格に属している。このため、メモリスティックDuoアダプタ411にメモリスティックDuo402を装着することでサイズ変換が可能である。つまり、メモリスティックDuo402も、メモリスティックDuoアダプタ411を用いることで、ノートPC100のメモリスロット101による利用が可能となる。同様に、SDカード403とminiSD404とmicroSD405も、サイズが異なっているが同系統の規格に属している。このため、miniSDアダプタ412やmicroSDアダプタ413を用いることでサイズ変換が可能である。
【0037】
つまり、miniSD404は、miniSDアダプタ412を用いることで、ノートPC100のメモリスロット101に正常に装填可能となる。また、microSD405は、microSDアダプタ413を用いることで、デジタルカメラ200のメモリスロット201に正常に装填可能となる。さらに、microSD405は、miniSDアダプタ412とmicroSDアダプタ413の両方を用いることで、ノートPC100のメモリスロット101に正常に装填可能となる。
【0038】
このように、サイズが小さいフラッシュメモリであっても、適切なアダプタが用いられるとメモリスロットへの正常な装填が可能となる。しかし、サイズが小さいフラッシュメモリは、ユーザが勘違いしたような場合には、アダプタ無しでメモリスロットに挿入されてしまう恐れがある。このようにアダプタ無しでメモリスロット挿入されてしまったフラッシュメモリは、正常なアクセスができないのみならず、しばしば、メモリスロットからの取り出しも困難となる場合がある。このようにアダプタ無しで挿入されてしまったフラッシュメモリが、上述した異種挿入物の一例である。また、コインやクリップなども、例えば幼児のいたずらなどによってメモリスロットに挿入されてしまう場合がある。このように挿入されたコインやクリップなども、しばしば、メモリスロットからの取り出しが困難となる。このように挿入されたコインやクリップなども、上述した異種挿入物の一例である。
【0039】
以下、ノートPC100を代表として実施形態をさらに説明する。
【0040】
ノートPC100には、ディスプレイ120、キーボード130、およびポインティングデバイス140が備えられている。ディスプレイ120には画像や文字などが表示される。キーボード130は、ノートPC100内部に備えられている後述するCPUなどに情報を入力するためのものである。また、ポインティングデバイス140は、ディスプレイ120の表示画面上の箇所を選択してCPUなどに指示するためのものである。
【0041】
図2は、ノートPCの概念的なハードウェア構成図である。
【0042】
ノートPC100は、内部要素としてCPU113、主メモリ114、ハードディスク装置115、およびメモリドライブ160を備えている。図2には、ノートPC100の構成要素として、図1にも示したディスプレイ120、キーボード130、ポインティングデバイス140も示されている。そして、これらの構成要素はバス150を介して相互に接続されている。
【0043】
CPU113は、プログラムを実行することにより各種の情報処理を実行するものである。このCPU113は、情報処理装置における処理回路の一例に相当するとともに、電子機器における電子回路の一例にも相当する。
【0044】
主メモリ114には、CPU113が実行するプログラムが展開されるとともに、プログラムの実行に必要な変数なども記憶される。
【0045】
ハードディスク装置115は、内蔵した磁気ディスクにプログラムやデータを記憶する装置である。
【0046】
メモリドライブ160は、メモリスロット101とアクセス回路102とを備えている。メモリドライブ160は、メモリスロット101に装填されたフラッシュメモリに、アクセス回路102でアクセスするものである。このアクセスにより、メモリドライブ160は、フラッシュメモリにプログラムやデータを記憶させ、あるいは、フラッシュメモリからプログラムやデータを読み出す。このメモリドライブ160は、「課題を解決するための手段」で説明したドライブ装置の一実施形態に相当する。
【0047】
メモリドライブ160が備えるメモリスロット101には、異種挿入物を容易に除去するための構造的工夫が施されている。
【0048】
この構造的工夫は、図1に示す各メモリスロット101,201,301のいずれにも適用されているので、以下では、どの機器に備えられたメモリスロットであるかは特に特定せずに、メモリスロットの構造について説明する。また、以下の説明では、複数種類の構造について説明するが、いずれの構造も、上述した各メモリスロット101,201,301のいずれにも適用可能であるものとする。
【0049】
図3は、メモリスロットの第1の構造を示す図である。
【0050】
この第1の構造のメモリスロット101_1では、開口103aが空いた本体部103にモールド104_1が挿入されている。このモールド104_1にはメモリ挿入口104aからフラッシュメモリが挿入される。その挿入されたフラッシュメモリをモールド104_1は開口103a内で保持する。つまり、このモールド104_1は、保持枠の一例に相当する。
【0051】
具体的には、モールド104_1は、開口103aから外に突出した突起部105と、開口103aの縁に掛かる掛止め部106を備えている。また、モールド104_1は、フラッシュメモリの底面側に対向する底部107と、その底部107を縁取る縁部108も備えている。縁部108の内周の形状は、挿入されるフラッシュメモリの外形に相応した形状となっている。これにより、モールド104_1はフラッシュメモリを保持することができる。
【0052】
ここに示すメモリスロット101_1のモールド104_1は、突起部105が本体部103の開口103aの内側方向(図の右下方向)へと押されることで、開口103aの縁に掛かっていた掛止め部106が開放される。そして、掛止め部106が開放されることでモールド104_1は、開口103aから外へと繰り出されることとなる。このように開口103a外に繰り出されたモールド104_1は、縁部108の内周および底部107が露出した状態となる。このため、メモリ挿入口104aから異種挿入物が挿入された場合であっても、モールド104_1が開口103a外に繰り出されることで、異種挿入物は容易に除去可能である。このことは以下のような応用形態が好適であることを意味している。この応用形態では、上記保持枠が、上記情報記憶媒体の表裏いずれか一方に相応した底部と、上記底部を縁取った、上記情報記憶媒体の端縁の形に相応した内壁形状を有した縁部とを備えたものとなっている。図3に示す底部107は、この応用形態における底部の一例に相当する。また、図3に示す縁部108は、この応用形態における縁部の一例に相当する。
【0053】
なお、モールド104_1は、上述したように開口103aから繰り出された場合であっても開口103aからの完全な離脱はできない構造となっている。例えば、開口103a内に掛かる構造によって離脱が阻止される。これにより、モールド104_1が外れた状態での異種挿入物の挿入が防止される。
【0054】
図4は、メモリスロットの第2の構造を示す図である。
【0055】
この第2の構造のメモリスロット101_2では、開口103aが空いた本体部103に、第1の構造におけるモールド104_1とは異なるモールド104_2が挿入されている。このモールド104_2も保持枠の一例に相当する。
【0056】
第1の構造では突起部105と掛止め部106がモールド104_1の片側のみに備えられていたのに対し、この第2の構造では、突起部105と掛止め部106がモールド104_2の両側に備えられている。そして、それらの突起部105が、互いの間の方向へと押されることで、開口103aの両方の縁に掛かっていた掛止め部106が開放される。そして、掛止め部106が開放されることでモールド104_2は、開口103aから外へと繰り出されることとなる。第2の構造でも、このようにモールド104_2が繰り出されることで異種挿入物が容易に除去可能である。また、第2の構造におけるモールド104_2も、開口103aからの完全な離脱はできない構造となっている。
【0057】
このような、突起部105と掛止め部106がモールド104_2の両側に備えられている第2の構造は、掛止め部106による開口103aへの掛かりが安定していると共に、突起部105を間に押すことで掛かりを容易に開放することもできる。このことは、以下に示す応用形態が好適であることを意味する。この応用形態では、上記保持枠が掛止め部と突出部とを備えたものとなっている。そして、掛止め部は、本体部の開口の内部に掛かって上記保持枠の開口から外への繰出しを妨げるものである。また、突出部は、上記情報記憶媒体を挟んだ両側それぞれで本体部の開口から突き出した、当該両側の間へと寄せられることで上記掛止め部による開口への掛かりを外すものである。第2の構造における掛止め部106は、この応用形態における掛止め部の一例に相当する。また、第2の構造における突起部105は、この応用形態における突出部の一例に相当する。
【0058】
図5は、メモリスロットの第3の構造を示す図である。
【0059】
この第3の構造のメモリスロット101_3では、開口103aが空いた本体部103に、第1や第2の構造におけるモールド104_1、104_2とは異なるモールド104_3が挿入されている。この第3の構造におけるモールド104_3は、第1や第2の構造におけるモールド104_1、104_2と同様な底部107および縁部108を備えている。そして、この第3の構造におけるモールド104_3は、第1や第2の構造におけるモールド104_1、104_2とは異なり、縁部108に繋がった把手109を備えている。このモールド104_3も保持枠の一例に相当する。
【0060】
この第3の構造では、把手109が図の上方へと持ち上げられ、その持ち上げられた把手109が、本体部103から離れる方向に引かれることで、モールド104_3が開口103aから外へと引き出される。このようにモールド104_3が引き出されることで異種挿入物が容易に除去可能である。また、第3の構造におけるモールド104_3も、開口103aからの完全な離脱はできない構造となっている。
【0061】
図6は、メモリスロットの第4の構造を示す図である。
【0062】
この第4の構造のメモリスロット101_4では、開口103aが空いた本体部103に、第1、第2、第3の構造におけるモールド104_1、104_2、104_3とは異なるモールド104_4が挿入されている。さらに、この第4の構造のメモリスロット101_4では、モールド104_4の脇にプッシュ・プッシュ機構部500が備えられている。このモールド104_4も保持枠の一例に相当する。
【0063】
プッシュ・プッシュ機構部500の詳細については後述するが、プッシュ・プッシュ機構部500は、普段は本体部103の表面近くまで埋没している。そして、プッシュ・プッシュ機構部500は、一回押されると本体部103の表面から突出し、もう一回押されると再び埋没すると共にモールド104_4を開口103aから外へと繰り出す。このようにモールド104_4が繰り出されることで異種挿入物が容易に除去可能である。また、第4の構造におけるモールド104_4も、開口103aからの完全な離脱はできない構造となっている。
【0064】
プッシュ・プッシュ機構部500を備えた第4の構造によれば、普段は開口103a周辺に余計な突起物が存在しないので、フラッシュメモリの装填などが円滑に行われる。また、モールド104_4を繰り出すための操作も容易である。このことは、以下の応用形態が好適であることを意味している。この応用形態は、上記保持枠の脇に設けられた、1回押されることで突出し、もう1回押されることで、突出が元に戻ると共に保持枠を本体部の開口から外へ繰り出す繰出し部を備えた形態である。第4の構造におけるプッシュ・プッシュ機構部500は、この応用形態における繰出し部の一例に相当する。
【0065】
以下、上述した第2の構造および第4の構造について、更に詳細を説明する。
【0066】
図7は、第2の構造のメモリスロット101_2における詳細構造を示す上面図である。
【0067】
図7のパート(A)に示すように、第2の構造のメモリスロット101_2は、本体部103にモールド104_2が挿入されたものとなっている。本体部103の内部の奥には、モールド104_2を本体部103外へと押す押しバネ111が備えられている。また、本体部103内の、フラッシュメモリの底面に対向する部分には、フラッシュメモリの接続端子に接触する本体側端子112が配列されている。この本体側端子112の配列は、当然ながら、フラッシュメモリにおける接続端子の配列に対応した配列となっている。
【0068】
図4でも説明したように、モールド104_2は、突起部105と掛止め部106と底部107と縁部108とを備えている。図7のパート(A)に示すように、掛止め部106は、本体部103に空いた開口の縁に掛かることで、モールド104_2が押しバネ111によって本体部103外へと押し出されることを防いでいる。また、底部107には、本体側端子112がフラッシュメモリの接続端子に接触するための開口107aが空けられている。更に、モールド104_2には、モールド104_2が本体部103から離脱することを防止するための離脱防止突起110が備えられている。
【0069】
モールド104_2に備えられている縁部108の内周は、上述したように、フラッシュメモリの外形に相応した形状を有している。
【0070】
図7のパート(B)に示すように、縁部108の内周の一部分は、SDカード403の形状に相応した形状となっている。これにより、モールド104_2はSDカード403を、接続端子が本体側端子112と接触する位置に保持する。
【0071】
また、図7のパート(C)に示すように、縁部108の内周の他の一部分は、メモリスティック401の形状に相応した形状となっている。これにより、モールド104_2はメモリスティック401も、接続端子が本体側端子112と接触する位置に保持する。
【0072】
図8は、突起部が押された状態を示す図である。
【0073】
図8に示すように、両側に備えられた突起部105が間に寄せられるように押されることで掛止め部106が開放される。メモリスロット101_2は十分に小型であるため、このように突起部105を押すためにユーザは、片手の指で両方の突起部105を挟むように押せばよい。このため、掛止め部106の開放は容易である。
【0074】
図9は、モールド104_2が押し出される様子を示す図である。
【0075】
掛止め部106が上述したように開放されることでモールド104_2は、押しバネ111によって本体部103の開口103aから外へと押し出される。
【0076】
図10は、モールド104_2が最大限繰り出された状態を示す図である。
【0077】
本体部103からモールド104_2が最大限に繰り出されると、離脱防止突起110が本体部103の開口の縁に掛かることでモールド104_2の離脱が防がれる。
【0078】
図11は、メモリスロット101_2の側方透視図である。
【0079】
このメモリスロット101_2では、モールド104_2の底に不織布のクリーナ113が取り付けられている。このクリーナ113は、モールド104_2が本体部103内の普段の位置に挿入されているときには、図11に示すように、本体側端子112よりも奥側に位置している。
【0080】
図12は、モールドが繰り出された状態を示す図である。図13は、モールドがさらに繰り出された状態を示す図である。
【0081】
モールド104_2が本体部103から外へと繰り出されると、クリーナ113はモールド104_2の移動に伴って、図12に示すように本体側端子112の表面に接触する。そして、モールド104_2が更に繰り出されると、クリーナ113は、図13に示すように本体側端子112よりも本体部103の外側へと移動する。このようにクリーナ113が本体側端子112に対して移動することにより、クリーナ113は本体側端子112の表面全体を清掃することになる。このようにクリーナ113が本体側端子112の表面を清掃するので、本体側端子112が異種挿入物によって汚れてしまった場合であっても、フラッシュメモリの接続端子と本体側端子112との接触は良好となる。このことは、以下のような応用形態が好適であることを意味する。この応用形態は、上記保持枠に取り付けられた、その保持枠が本体部の開口から外へ繰り出されるときに上記第2端子と摺れてその第2端子の表面を清掃する清掃部材を備えた形態である。上述したクリーナ113は、この応用形態における清掃部材の一例に相当する。
【0082】
以上で第2の構造の詳細説明を終了し、以下では、上述した第4の構造について詳細を説明する。
【0083】
図14は、第4の構造のメモリスロット101_4における詳細構造を示す上面図である。
【0084】
図14に示すように、第4の構造のメモリスロット101_4は、本体部103にモールド104_4が挿入されたものとなっている。本体部103の内部の奥には、モールド104_4を本体部103外へと押す押しバネ111が備えられている。第4の構造のメモリスロット101_4において、フラッシュメモリを本体部103内で保持する構造については第2の構造のメモリスロット101_2における当該構造と同様である。即ち、第4の構造におけるモールド104_4も、第2の構造と同様な底部107および縁部108を備えている。また、第4の構造におけるモールド104_4は、第2の構造における第1離脱防止突起110と同様な第1離脱防止突起110aも備えている。
【0085】
一方、第4の構造のメモリスロット101_4には、プッシュ・プッシュ機構部500が備えられている。そして、このプッシュ・プッシュ機構部500に関係して、第2離脱防止突起110bおよび掛止め解除突起110cを備えている。
【0086】
図15は、第4の構造のメモリスロットを各構成部分に分解して示した分解図である。
【0087】
プッシュ・プッシュ機構部500は、取出レバー510と、取出レバー510を押すレバー押しバネ520と、取出レバー510をガイドするレバーガイドレール530とで構成されている。また、本体部103の開口103a内には、上述した第2離脱防止突起110bが掛かるストッパ103bが設けられている。
【0088】
第4の構造のモールド104_4も、第2の構造のモールドと同様に、メモリスティック401とSDカード403の双方を保持することができる。
【0089】
図16は、第2離脱防止突起110bおよび掛止め解除突起110cの構造を示す詳細図である。
【0090】
モールド104_4の一端には、上述したように第2離脱防止突起110bおよび掛止め解除突起110cが設けられている。図16のパート(A)には、その第2離脱防止突起110bおよび掛止め解除突起110cが設けられた部分に着目した上面図と、その第2離脱防止突起110bおよび掛止め解除突起110cの拡大斜視図が示されている。そして、図16のパート(B)には、その部分に着目した側面図が示されている。拡大斜視図および側面図に示されているように、第2離脱防止突起110bと掛止め解除突起110cは段違いに配置されている。また、第2離脱防止突起110bと掛止め解除突起110cは、互いに逆方向に傾斜した構造となっている。後述するように、掛止め解除突起110cを取出レバー510が押すと、本体部103のストッパ103bに対する第2離脱防止突起110bの掛かりが解除される。
【0091】
図17は、取出レバーの構造図である。
【0092】
取出レバー510は、つまみ部511と押出部512と軸513とで構成されている。押出部512には掛止め解除突起110cを押すためのツメ512aが備えられている。また、押出部512には、押出部512の動きを案内するガイドピン514も備えられている。押出部512は、軸513を中心としてつまみ部511に対して揺動自在となっている。そして後述するように、ガイドピン514により揺動方向が案内される。
【0093】
図18は、プッシュ・プッシュ機構部の動作を、取出レバーの動作を中心として示した図である。
【0094】
図18に示されている番号(1)〜(7)は、プッシュ・プッシュ機構部の動作における各動作ポイントを表している。但し、(5−2)は、第5の動作ポイントを別方向から見た様子を表している。
【0095】
第1の動作ポイントは、取出レバー510の普段の位置に相当している。即ち、つまみ部511は本体部の表面103cの近くに埋没している。但し図18では、図の見やすさのためにやや大きめに突出しているように示されている。また、モールド104_4は本体部内に収まっている。
【0096】
第2の動作ポイントは、第1の動作ポイントからつまみ部511の押し込みが開始された時点を意味している。そして、第3の動作ポイントでは、つまみ部511が押し込まれるにつれて、ガイドピン514が図18の左方に移動していく。その結果、押出部512は図18の左方へと揺動する。
【0097】
第3の動作ポイントに到達後、つまみ部511を押す力が解放されると、第4動作ポイントに示すように、取出レバー510全体が本体部の表面103c方向へと大きく移動する。その結果、つまみ部511は本体部の表面103cから大きく突出する。そして、改めてつまみ部511が押し込まれる。
【0098】
第5の動作ポイントでは、今度はガイドピン514が図18の右方に移動していく。その結果、押出部512は図18の右方へと揺動する。このように押出部512が揺動すると、押出部512のツメ512aが掛止め解除突起110cの傾斜面に当たることとなる。そして、押出部512のツメ512aが掛止め解除突起110cをモールド104_4の方へと押し込むことにより、第2離脱防止突起110bがストッパ103bから外れる。その結果、モールド104_4は、押しバネによって本体部から押し出されることになる。
【0099】
第6の動作ポイントでは、つまみ部511が引き続き押し込まれており、一方で、モールド104_4は、押しバネによって本体部の表面103cから大きく繰り出されている。
【0100】
第6の動作ポイントに到達後、つまみ部511を押す力が解放されると、第7動作ポイントに示すように、取出レバー510は普段の位置に戻る。押しバネによって繰り出されたモールド104_4は、本体部内に押し戻されることによって第2離脱防止突起110bがストッパ103bに再び掛かることになる。
【0101】
以上に述べた動作を、レバーガイドレール530上でのガイドピンの移動に基づいて再度説明する。
【0102】
図19は、レバーガイドレールの構造を示す図である。図20は、レバーガイドレールが有する逆行防止部の構造を示す図である。
【0103】
図19には、図15の左側からレバーガイドレールを見た様子が示されている。つまり、図19の上方が本体部の奥側に相当する。そして、図19の上下左右は図18の上下左右に一致している。
【0104】
レバーガイドレール530には、レバーガイドピン514が嵌って辿る溝531が掘られている。そして、この溝531の途中には、ガイドピン停止箇所532が2箇所存在し、逆行防止部533が4箇所設けられている。逆行防止部533は、溝531の分岐箇所に設けられている。
【0105】
図19に示されている番号(1)〜(7)も、プッシュ・プッシュ機構部の動作における各動作ポイントを表しており、図18に示されている番号が表す動作ポイントに対応している。
【0106】
第1の動作ポイントおよび第2の動作ポイントでは、レバーガイドピン514は、本体部の奥側に位置するガイドピン停止箇所532に存在する。そして、取出レバー510のつまみ部511が押し込まれると、レバーガイドピン514は、図19に示す矢印のように溝531に沿って図19の左方へと進む。その結果、逆行防止部533を乗り越えて第3の動作ポイントに到達する。
【0107】
図20に示すように、逆行防止部533は、斜面533aと段差533bを有している。このため、レバーガイドピン514は、斜面533aの方から段差533bの方へと逆行防止部533を乗り越えることはできるが、段差533bの方から斜面533aの方へと逆行することはできない。図19に示す斜線は、このような斜面533aを表しており、四角は段差533bを表している。
【0108】
第3の動作ポイントに到達後につまみ部511を押す力が解放されると、レバーガイドピン514は、図19の下方に示す逆行防止部533を乗り越えてガイドピン停止箇所532に達する。このガイドピン停止箇所532に達した状態が第4の動作ポイントである。この第4の動作ポイントから再度つまみ部511が押し込まれると、レバーガイドピン514は、レバーガイドピン514は、溝531に沿って図19の右方へと進む。その結果、第5の動作ポイントに到達してモールド104_4は、押しバネによって本体部から押し出される。
【0109】
その第5の動作ポイントから、更につまみ部511が押されることで逆行防止部533を乗り越えて第6の動作ポイントに到達する。そして、第6の動作ポイントに到達後につまみ部511を押す力が解放されると、レバーガイドピン514は、図19に示す矢印のように逆行防止部533で逆行が阻止されて中央側へと移動する。その結果、別の逆行防止部533を乗り越えて最初のガイドピン停止箇所532に達する。このように最初のガイドピン停止箇所532に戻った状態が第7の動作ポイントである。
【0110】
以上説明したプッシュ・プッシュ機構部の動作によって、ユーザは、モールド104_4を容易に本体部から繰り出すことができる。
【符号の説明】
【0111】
100 パーソナルコンピュータ
101、101_1〜101_4、201、301 メモリスロット
102 アクセス回路
113 CPU
114 主メモリ
115 ハードディスク装置
120 ディスプレイ
130 キーボード
140 ポインティングデバイス
150 バス
160 メモリドライブ
200 デジタルカメラ
300 携帯電話
103 本体部
103a 開口
103b ストッパ
104_1〜104_4 モールド
104a メモリ挿入口
105 突起部
106 掛止め部
107 底部
107a 開口
108 縁部
109 把手
110 離脱防止突起
110a 第1離脱防止突起
110b 第2離脱防止突起
110c 掛止め解除突起
111 押しバネ
112 本体側端子
113 クリーナ
500 プッシュ・プッシュ機構部
510 取出レバー
520 レバー押しバネ
530 レバーガイドレール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続用の第1端子が配列された可搬型の情報記憶媒体が内部に装填される開口が空いた本体部と、
前記第1端子の配列に対応した配列で前記開口内に設けられた第2端子と、
前記本体部の開口内に嵌め込まれていて前記情報記憶媒体の外形に相応した内壁形状を有する、該情報記憶媒体を該開口内で、前記第1端子が前記第2端子に接触する位置に保持する、該開口から外へ一部が繰出し可能であるが該開口からの全部離脱は不能な保持枠と、
を備えたことを特徴とする媒体装填スロット。
【請求項2】
前記保持枠に取り付けられた、該保持枠が前記開口から外へ繰り出されるときに前記第2端子と摺れて該第2端子の表面を清掃する清掃部材を備えたことを特徴とする請求項1記載の媒体装填スロット。
【請求項3】
前記情報記憶媒体が板状の外形を有するものであり、
前記保持枠が、
前記情報記憶媒体の表裏いずれか一方に相応した底部と、
前記底部を縁取った、前記情報記憶媒体の端縁の形に相応した内壁形状を有した縁部とを備えたものであることを特徴とする請求項1または2記載の媒体装填スロット。
【請求項4】
前記保持枠が、
前記開口の内部に掛かって前記保持枠の該開口から外への繰出しを妨げる掛止め部と、
前記情報記憶媒体を挟んだ両側それぞれで前記開口から突き出した、該両側の間へと寄せられることで前記掛止め部による前記開口への掛かりを外す突出部とを備えたものであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の媒体装填スロット。
【請求項5】
前記保持枠の脇に設けられた、1回押されることで突出し、もう1回押されることで、突出が元に戻ると共に該保持枠を前記開口から外へ繰り出す繰出し部を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の媒体装填スロット。
【請求項6】
接続用の第1端子が配列された可搬型の情報記憶媒体が内部に装填される開口の空いた本体部と、
前記第1端子の配列に対応した配列で前記開口内に設けられた第2端子と、
前記本体部の開口内に嵌め込まれていて前記情報記憶媒体の外形に相応した内壁形状を有する、該情報記憶媒体を該開口内で、前記第1端子が前記第2端子に接触する位置に保持する、該開口から外へ一部が繰出し可能であるが該開口からの全部離脱は不能な保持枠とを備えた媒体装填スロット;および、
前記媒体装填スロットに装填された情報記憶媒体に前記第2端子を介してアクセスするアクセス部;
を備えたことを特徴とするドライブ装置。
【請求項7】
接続用の第1端子が配列された可搬型の情報記憶媒体が内部に装填される開口の空いた本体部と、
前記第1端子の配列に対応した配列で前記開口内に設けられた第2端子と、
前記本体部の開口内に嵌め込まれていて前記情報記憶媒体の外形に相応した内壁形状を有する、該情報記憶媒体を該開口内で、前記第1端子が前記第2端子に接触する位置に保持する、該開口から外へ一部が繰出し可能であるが該開口からの全部離脱は不能な保持枠とを備えた媒体装填スロット;
前記媒体装填スロットに装填された情報記憶媒体に前記第2端子を介してアクセスするアクセス部;および、
前記情報記憶媒体に記憶される情報および該情報記憶媒体から読み出される情報のうち少なくとも一方を用いた電子的動作を行う電子回路;
を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項8】
接続用の第1端子が配列された可搬型の情報記憶媒体が内部に装填される開口の空いた本体部と、
前記第1端子の配列に対応した配列で前記開口内に設けられた第2端子と、
前記本体部の開口内に嵌め込まれていて前記情報記憶媒体の外形に相応した内壁形状を有する、該情報記憶媒体を該開口内で、前記第1端子が前記第2端子に接触する位置に保持する、該開口から外へ一部が繰出し可能であるが該開口からの全部離脱は不能な保持枠とを備えた媒体装填スロット;
前記媒体装填スロットに装填された情報記憶媒体に前記第2端子を介してアクセスするアクセス部;および、
前記情報記憶媒体に記憶される情報および該情報記憶媒体から読み出される情報のうち少なくとも一方に対して情報処理を施す処理回路;
を備えたことを特徴とする情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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