学習意欲減退防止システム
【課題】学習者の学習意欲が減退することを防止する。
【解決手段】少なくとも学習者のクライアント端末50Aとネットワークを介して接続され得るサーバ10を有するシステムであって、サーバ10は、学習者の宣誓及び当該学習者の宣誓先である宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答を入力するための宣誓入力フォームを当該学習者のクライアント端末50Aに送信する宣誓入力フォーム送信手段(ステップSA13)と、前記宣誓入力フォームに入力され当該学習者のクライアント端末50Aから送信された当該学習者の宣誓の内容及び当該学習者の宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答を記憶する宣誓記憶手段(ステップSA14)と、その宣誓の内容及び当該学習者の宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答の内容を他のクライアント端末(50)に送信する宣誓送信手段(ステップSA23)とを有する。
【解決手段】少なくとも学習者のクライアント端末50Aとネットワークを介して接続され得るサーバ10を有するシステムであって、サーバ10は、学習者の宣誓及び当該学習者の宣誓先である宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答を入力するための宣誓入力フォームを当該学習者のクライアント端末50Aに送信する宣誓入力フォーム送信手段(ステップSA13)と、前記宣誓入力フォームに入力され当該学習者のクライアント端末50Aから送信された当該学習者の宣誓の内容及び当該学習者の宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答を記憶する宣誓記憶手段(ステップSA14)と、その宣誓の内容及び当該学習者の宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答の内容を他のクライアント端末(50)に送信する宣誓送信手段(ステップSA23)とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習者の学習意欲が減退することを防止するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、資格を取得するために学習(勉強)をしようとする人や、現に学習している人は多数存在している。
しかしながら、資格の取得等の目標はあっても、それに到るための勉強はつらいこともあって、その意欲を維持し向上させることは困難な場合も多々あるのが現状である。
このために、目標である資格の取得等を達成することなく、途中で挫折してしまう人も存在する。
通信講座で学習する場合は、通学の場合よりも学習に対する強制力が働かないため、上述のことが特にあてはまる場合が多い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、学習者の学習意欲が減退することを防止し、ひいては、資格取得等の目標をより確実に達成できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、少なくとも学習者のクライアント端末とネットワークを介して接続され得るサーバを有するシステムであって、前記サーバは、学習者の宣誓を入力するための宣誓入力フォームを当該学習者のクライアント端末に送信する宣誓入力フォーム送信手段と、前記宣誓入力フォームに入力され当該学習者のクライアント端末から送信された当該学習者の宣誓の内容を記憶する宣誓記憶手段と、その宣誓の内容を他のクライアント端末に送信する宣誓送信手段とを有する、学習意欲減退防止システムである。
【0005】
「他のクライアント端末」とは、着目する学習者のクライアント端末以外のクライアント端末のことをいい、着目する学習者以外の学習者のクライアント端末のみの場合と、学習者以外の一般のクライアント端末も含まれる場合との両方がある。
【0006】
この発明のシステムでは、宣誓入力フォーム送信手段によって、学習者のクライアント端末に対してサーバから宣誓入力フォームが送信され、その学習者によってその宣誓入力フォームに入力されサーバに送信された宣誓の内容が宣誓記憶手段に記憶される。
そして、宣誓送信手段によって、その宣誓の内容が他のクライアント端末に対して送信される。
このようにして、学習者が宣誓した内容が他のクライアント端末に対して公開されるため、その学習者には、その宣誓を実行しなければならないという心理がより強く作用し、その学習者の学習に対する意欲が減退することが防止される。こうして、その学習者は、資格取得等の目標をより確実に達成できるようになる。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の学習意欲減退防止システムであって、前記宣誓入力フォームは、当該学習者の宣誓先である宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答も入力するためのものであり、前記宣誓記憶手段は、当該学習者の宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答の内容も記憶するものであり、前記宣誓送信手段は、当該学習者の宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答の内容も他のクライアント端末に送信するものである、学習意欲減退防止システムである。
【0008】
請求項2に係る発明のシステムでは、請求項1に係る発明のシステムの作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
すなわち、この発明のシステムでは、宣誓入力フォーム送信手段によって、学習者のクライアント端末に対してサーバから宣誓入力フォームが送信され、その学習者によってその宣誓入力フォームに入力されサーバに送信された宣誓の内容とともにその宣誓先である宣誓受領者からの応答の内容も宣誓記憶手段に記憶される。
そして、宣誓送信手段によって、その宣誓及び応答の内容が他のクライアント端末に対して送信される。
このようにして、学習者が宣誓した内容及びそれに対する宣誓受領者からの応答の内容が他のクライアント端末に対して公開されるため、その学習者には、その宣誓を実行しなければならないという心理がさらに強く作用し、その学習者の学習に対する意欲が減退することが防止される。こうして、その学習者は、資格取得等の目標をさらに確実に達成できるようになる。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に係る発明の学習意欲減退防止システムであって、前記サーバは、さらに、学習者のテストの結果を他のクライアント端末に対して送信するテスト結果送信手段を有する、学習意欲減退防止システムである。
【0010】
請求項3に係る発明のシステムでは、請求項1又は請求項2に係る発明のシステムの作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
すなわち、この発明のシステムでは、テスト結果送信手段によって、学習者のテスト結果が他のクライアント端末に対して送信される。
このため、その学習者には、良いテスト結果が公開されたいという心理や恥ずかしいテスト結果が公開されたくないという心理が作用し、学習に対する意欲が減退することが防止される。こうして、その学習者は、資格取得等の目標をさらに確実に達成できるようになる。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明の学習意欲減退防止システムであって、前記サーバは、さらに、テスト問題を学習者のクライアント端末に対して送信するテスト問題送信手段と、そのテスト問題について当該学習者のクライアント端末から送信された解答を採点するテスト採点手段とを有し、前記テスト結果送信手段は、前記テスト採点手段によって採点された結果を送信するものである、学習意欲減退防止システムである。
【0012】
この請求項における「テスト」には、国家試験の本試験等、サーバを実質的に運営する者が行えないものは含まれない。
【0013】
この発明のシステムでは、請求項3に係る発明のシステムの作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
すなわち、この発明のシステムでは、テスト問題送信手段によって学習者のクライアント端末に対してサーバからテスト問題が送信され、そのテスト問題についてその学習者のクライアント端末から送信された解答が、テスト採点手段によって採点される(そして、そのテスト結果が、テスト結果送信手段によって他のクライアント端末に対して送信される)。
このように、この発明のシステムでは、学習者が自身のテスト結果をサーバに対して送信する必要がなく便利であり、学習者がテストを受けることについて煩雑さを感じることが防止され、学習者はより積極的にテストを受けることとなって、学習に対する意欲が減退することが防止される。
また、この発明のシステムでは、学習者が自身のテスト結果をサーバに対して送信するものではないため、事実と異なったテスト結果がサーバに送信されサーバから公開されることも防止され、不正防止も図られる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明によれば、学習者の宣誓が他の者(他の学習者)に対して公開されるため、その学習者にはその宣誓を実行しなければならないという心理がより強く作用し、その学習者の学習に対する意欲が減退することが防止される(すなわち、学習に対する意欲が向上又は維持等される)。こうして、学習者は、資格取得等の目標をより確実に達成できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。
この学習意欲向上システム(学習意欲減退防止システム)は、国家試験等の試験に合格するための通信講座に付随するものである。
図1に示すように、このシステムは、サーバ10を有し、サーバ10には、複数の学習者のクライアント端末50AがインターネットNを介して接続可能である。
また、複数の一般のクライアント端末50Bも、インターネットNを介してサーバ10に接続可能である。一般のクライアント端末50Bには、学習者の知り合い等の他、全く学習者とは縁のない者のクライアント端末も含まれる。
【0016】
図2に示すように、サーバ10は制御部20を有し、制御部20には、受信部22,送信部24,記憶部30が接続されている。受信部22,送信部24は、接続装置15(図1)を介してインターネットNに接続される。
記憶部30には、プログラム記憶部31,挑戦状フォーム記憶部32,学習スケジュールフォーム記憶部33,テスト問題正解記憶部34,学習者情報記憶部40(第1学習者情報記憶部40A,第2学習者情報記憶部40B,第3学習者情報記憶部40C,…)等がある。
【0017】
プログラム記憶部31には、後述する手順を実行するためのプログラムが記憶されている。
挑戦状フォーム記憶部32には、挑戦状のフォーム(宣誓入力フォーム)が記憶されている。
学習スケジュールフォーム記憶部33には、学習スケジュールのフォームが記憶されている。
テスト問題正解記憶部34には、このシステムのベースとなる通信講座の目的とする国家試験の模擬テスト,その通信講座における各単位ごとのテスト(確認テスト)等の問題と、その各問題についての正解が記憶されている。
【0018】
学習者情報記憶部40(40A,40B,40C…)には、各学習者(第1学習者,第2学習者,第3学習者,…)ごとに、基礎的個人情報記憶部41,挑戦内容記憶部42,学習スケジュール記憶部43,テスト結果記憶部44がある。
基礎的個人情報記憶部41には、その学習者の氏名,住所,性別,年齢等が記憶される。
挑戦内容記憶部42(宣誓記憶手段)には、その学習者による挑戦の内容及びその挑戦先からの応答の内容が記憶される。
学習スケジュール記憶部43には、その学習者の学習スケジュールが記憶される。
テスト結果記憶部44には、その学習者が受けたテストの結果が記憶される。テストとしては、このシステムのベースとなる通信講座の目的とする国家試験の本試験,その模擬テスト,その通信講座における各単位ごとのテスト(確認テスト)等がある。それら各テストの結果がテスト結果記憶部44に記憶される。
【0019】
次に、このシステムの作動内容について説明する。
図3に示すように、ある学習者のクライアント端末50Aが操作されることによって、その学習者のクライアント端末50Aがサーバ10にアクセスする(ステップSB11)。
それを受けて、サーバ10は、その学習者のクライアント端末50Aに対してメニューを送信し(ステップSA11)、その学習者のクライアント端末50Aにはメニュー100(図7)が表示される(ステップSB12)。図7に示すように、メニュー100には、案内要求部102,挑戦状閲覧部104,テスト結果閲覧部106がある。
【0020】
そして、その学習者が案内要求部102を操作することに基づいて、図3に示すように、その学習者のクライアント端末50Aからサーバ10に案内要求の信号が送信される(ステップSB13)。
それを受けて、サーバ10は、その学習者のクライアント端末50Aに対して、学習意欲向上システム「道場破り」の案内を送信し(ステップSA12)、その学習者のクライアント端末50Aには、学習意欲向上システム「道場破り」の案内110(図8)が表示される(ステップSB14)。
【0021】
すなわち、図8に示すように、このシステムでは、まず、学習者が加入を決意し、学習者が挑戦状を提出する。これによって、学習者は加入が許可される(入門許可)。その挑戦状の内容は公開される。その後、その学習者は、学習スケジュールを提出し、通信講座(上述)によって学習し、確認テストを提出し、模擬テストを受ける。その確認テスト及び模擬テストの結果は公開される。学習を続けることによって合格した場合には、その学習者は、主催者から合格祝い金を進呈される。
その学習者が上記の内容に納得し、加入を決意した場合には、その学習者は申し込み部112を操作する。これによって、図3に示すように、その学習者のクライアント端末50Aからその旨の信号がサーバ10に送信される(ステップSB15)。
【0022】
それを受けて、サーバ10は、その学習者のクライアント端末50Aに対して挑戦状のフォーム(挑戦状フォーム記憶部32(図2)に記憶されている)を送信し(ステップSA13)、その学習者のクライアント端末50Aでは、挑戦状のフォーム120(図9)が表示される(ステップSB16)。
【0023】
図9に示すように、挑戦状のフォーム120(宣誓入力フォーム)には、挑戦者記載部121,挑戦先記載部122,自己紹介記載部123,第1宣誓部125A,第2宣誓部125B,要求記載部125Cがある。第1宣誓部125A,第2宣誓部125B,要求記載部125Cには、各々複数の記入欄(符号省略)がある。
第1宣誓部125A,第2宣誓部125B,要求記載部125C(その各記入欄)には、挑戦先コメント記載部126が伴っている。
【0024】
挑戦者記載部121には、このシステムに参加する学習者本人を簡易に特定するための事項が記載される。挑戦状の内容は公開されることから、個人が完全に特定されることを防止するために、住所は都道府県のみとされ、正確な氏名の代わりにハンドルネーム(ニックネーム,イニシャル等)が記載され、その他に性別及び年齢が記載される。
挑戦先記載部122には、挑戦者が挑戦(宣誓)する相手(宣誓受領者)が記載される。上述と同様の理由により、正確な氏名は記載されない。挑戦者が挑戦する相手としては、社長,上司,妻,恋人,娘等がある。
自己紹介記載部123には、挑戦者の自己紹介が記載される。
【0025】
第1宣誓部125Aには、自分が合格するために何をするかが記載される。例えば、「1日2時間以上勉強する。」「本試験日までデートしない。」「本試験日までお酒を飲まない。」等である。
第2宣誓部125Bには、もし不合格の場合には何をするかが記載される。例えば、「彼女と別れます。」「たばこをやめます。」「おこづかいを半額にして下さい。」等である。
要求記載部125Cには、合格した場合の要求事項が記載される。例えば、「合格したら僕と結婚して下さい。」「昇級させて下さい。」「おこづかいを月1万円増やして下さい。」等である。
挑戦先コメント記載部126には、第1宣誓部125A,第2宣誓部125B,要求記載部125C(その各記入欄)に記載された内容(すなわち、挑戦者の宣誓等)に対する挑戦先(挑戦者が挑戦する相手)のコメントが記載される。
【0026】
その学習者によって挑戦状のフォーム120に例えば図10に示すように記載され(ステップSB17)、送信部128が操作されることによって、その記載済みの挑戦状の内容が、その学習者のクライアント端末50Aからサーバ10に送信される(ステップSB18)。
【0027】
そして、その挑戦状の内容(宣誓の内容)が、サーバ10(図2)の記憶部30のうちの当該学習者の学習者情報記憶部40(40A,40B,…のうちのいずれか)の挑戦内容記憶部42に記憶される(ステップSA14)。このステップSA14が宣誓記憶手段に該当する。
【0028】
その挑戦状の内容は、次のようにして公開される。
図4に示すように、クライアント端末50(上述のようにして挑戦状を送信した学習者及びその他の学習者のクライアント端末50Aを含み、学習者以外の一般のクライアント端末50Bを含んでもよい)が、サーバ10にアクセスする(ステップSC21)。
これに基づいて、前述と同様に、サーバ10は、そのクライアント端末50に対してメニューを送信し(ステップSA21)、そのクライアント端末50ではメニュー100(図7)が表示される(ステップSC22)。
そして、その人(閲覧者)が挑戦状閲覧部104を操作することによって、そのクライアント端末50からその旨の信号がサーバ10に送信される(ステップSC23)。
【0029】
これを受けて、サーバ10は、そのクライアント端末50に対して挑戦状リストを送信し(ステップSA22)、そのクライアント端末50では挑戦状リスト130(図11)が表示される(ステップSC24)。
すなわち、図11に示すように、挑戦状リスト130は、前述のようにしてこの学習意欲向上システム「道場破り」に加入(入門)した複数の挑戦者の挑戦者表示部132(132A,132B,132C,…)の一覧から形成される。各挑戦者表示部132(132A,132B,132C,…)には、各挑戦者のハンドルネーム,都道府県,性別,年齢が表示される。
【0030】
そして、その閲覧者が所定の挑戦者(挑戦者表示部132A,132B,132C,…のうちのいずれか)を選択することによって、そのクライアント端末50からその旨の信号がサーバ10に送信される(ステップSC25)。
それを受けて、サーバ10は、そのクライアント端末50に対して、その選択された挑戦者の挑戦状の内容を送信し(ステップSA23)、そのクライアント端末50では、その挑戦者の挑戦状の内容が表示される(ステップSC26)。例えば、図10に示すように、前述のようにしてサーバ10に記憶された挑戦状の内容が表示される。このステップSA23が宣誓送信手段に該当する。
【0031】
このようにして、すべての学習者の挑戦状(挑戦先からのコメントを含む)が公開される。
このため、学習者が宣誓した内容が他のクライアント端末50に対して公開されるため、その学習者には、その宣誓を実行しなければならないという心理がより強く作用し、その学習者の学習に対する意欲が向上する。こうして、その学習者は、資格取得等の目標をより確実に達成できるようになる。
【0032】
また、学習者は、挑戦状を提出した後に、学習スケジュールを提出する。
すなわち、その学習者のクライアント端末50A(図1参照)が操作されることに基づいて、サーバ10(図1参照)からその学習者のクライアント端末50Aに対して学習スケジュールのフォーム(学習スケジュールフォーム記憶部33(図2)に記憶されている)が送信され、その学習者のクライアント端末50Aでその学習スケジュールのフォーム140(図12)が表示される。
この学習スケジュールのフォーム140に対してその学習者が選択又は記入し、その内容がサーバ10に送信される。その内容は、サーバ10(図2)の記憶部30のうちの当該学習者の学習者情報記憶部40(40A,40B,…のうちのいずれか)の学習スケジュール記憶部43(図2)に記憶される。
この学習スケジュールの内容も、挑戦状の内容と同様に、公開されるようにされてもよい。
【0033】
また、学習者は、通信講座による学習を続ける途中で、テスト(確認テスト,模擬試験)を受ける。
図5に示すように、そのテストの問題(テスト問題正解記憶部34(図2)に記憶されている)は、その学習者のクライアント端末50Aが操作されてサーバ10にアクセスする(ステップSB31)ことに基づいて、サーバ10からその学習者のクライアント端末50Aに対して送信される(ステップSA31)。このステップSA31がテスト問題送信手段に該当する。
そして、そのテスト問題は、その学習者のクライアント端末50Aで表示される(ステップSB32)。
【0034】
その学習者のクライアント端末50Aに表示されているテスト問題に対してその学習者が解答を入力し(ステップSB33)、その解答がその学習者のクライアント端末50Aからサーバ10に送信される(ステップSB34)。
【0035】
それを受けて、サーバ10は、そのテスト問題の正解(テスト問題正解記憶部34(図2)に記憶されている)とその学習者の解答とを比較することによって、その学習者の解答について採点をする(ステップSA32)。このステップSA32がテスト採点手段に該当する。
そして、サーバ10は、そのテスト結果をその学習者のクライアント端末50Aに対して送信し(ステップSA33)、その内容がその学習者のクライアント端末50Aで表示される(ステップSB35)。
それとともに、サーバ10(図2)は、そのテスト結果をその学習者情報記憶部40(40A,40B,…のうちのいずれか)のテスト結果記憶部44に記憶する(ステップSA34)。
【0036】
上述のようにして各学習者が受けた各テスト結果は、次のようにして公開される。
図6に示すように、クライアント端末50(上述のようにして挑戦状を送信した学習者及びその他の学習者のクライアント端末50Aを含み、学習者以外の一般のクライアント端末50Bを含んでもよい)が、サーバ10にアクセスする(ステップSC41)。
これに基づいて、前述と同様に、サーバ10はそのクライアント端末50に対してメニューを送信し(ステップSA41)、そのクライアント端末50ではメニュー100(図7)が表示される(ステップSC42)。
そして、その人(閲覧者)がテスト結果閲覧部106を操作することによって、図6に示すように、そのクライアント端末50からその旨の信号がサーバ10に送信される(ステップSC43)。
【0037】
これを受けて、サーバ10は、そのクライアント端末50に対してテスト結果を送信し(ステップSA42)、そのクライアント端末50ではテスト結果150(図13)が表示される(ステップSC44)。このステップSA42がテスト結果送信手段に該当する。
なお、詳細に述べると、テスト結果150としては、まず、最新のテストの結果(150)がサーバ10から送信されそのクライアント端末50で表示される。その表示には全テスト結果閲覧部154があり(他のテスト結果の表示の場合も同様)、その閲覧者が全テスト結果閲覧部154のうちの所望の閲覧部を操作することに基づいて、当該他のテストの結果(150)がサーバ10から送信されそのクライアント端末50で表示される。
このようにして、各テストの結果が公開される。
【0038】
以上のように、このシステムでは、サーバ10から学習者のクライアント端末50Aに対してテスト問題が送信され、そのテスト問題についてその学習者のクライアント端末50Aから送信された解答がテスト採点手段によって採点されるために便利である。
それとともに、そのテスト結果が上述のようにして公開される。このため、その学習者には、良いテスト結果が公開されたいという心理が作用し、学習に対する意欲が向上する。こうして、その学習者は、資格取得等の目標をさらに確実に達成できるようになる。
【0039】
なお、上記のものはあくまで本発明の一実施形態にすぎず、当業者の知識に基づいて種々の変更を加えた態様で本発明を実施できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施形態のシステムの全体を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態のシステムのうちのサーバについて示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態のシステムの作動を示すフローチャートである。挑戦状の申し込みについての手順を示す。
【図4】本発明の一実施形態のシステムの作動を示すフローチャートである。挑戦状の公開についての手順を示す。
【図5】本発明の一実施形態のシステムの作動を示すフローチャートである。テストの実施についての手順を示す。
【図6】本発明の一実施形態のシステムの作動を示すフローチャートである。テスト結果の公開についての手順を示す。
【図7】本発明の一実施形態のシステムの作動の一段階においてクライアント端末に表示される内容を示す図である。メニューの画面である。
【図8】本発明の一実施形態のシステムの作動の一段階において学習者のクライアント端末に表示される内容を示す図である。システムの案内の画面である。
【図9】本発明の一実施形態のシステムの作動の一段階において学習者のクライアント端末に表示される内容を示す図である。挑戦状のフォームの画面である。
【図10】本発明の一実施形態のシステムの作動の一段階において学習者のクライアント端末に表示される内容を示す図である。挑戦状(そのフォームに所定の記載をしたもの)の画面である。
【図11】本発明の一実施形態のシステムの作動の一段階においてクライアント端末に表示される内容を示す図である。挑戦状リストの画面である。
【図12】本発明の一実施形態のシステムの作動の一段階において学習者のクライアント端末に表示される内容を示す図である。学習スケジュールのフォームの画面である。
【図13】本発明の一実施形態のシステムの作動の一段階においてクライアント端末に表示される内容を示す図である。テスト結果の画面である。
【符号の説明】
【0041】
10 サーバ
42 挑戦内容記憶部(宣誓記憶手段)
50 クライアント端末
50A 学習者のクライアント端末
50B 一般のクライアント端末
120 挑戦状のフォーム(宣誓入力フォーム)
SA13 宣誓入力フォーム送信手段
SA14 宣誓記憶手段
SA23 宣誓送信手段
SA31 テスト問題送信手段
SA32 テスト採点手段
SA42 テスト結果送信手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習者の学習意欲が減退することを防止するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、資格を取得するために学習(勉強)をしようとする人や、現に学習している人は多数存在している。
しかしながら、資格の取得等の目標はあっても、それに到るための勉強はつらいこともあって、その意欲を維持し向上させることは困難な場合も多々あるのが現状である。
このために、目標である資格の取得等を達成することなく、途中で挫折してしまう人も存在する。
通信講座で学習する場合は、通学の場合よりも学習に対する強制力が働かないため、上述のことが特にあてはまる場合が多い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、学習者の学習意欲が減退することを防止し、ひいては、資格取得等の目標をより確実に達成できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、少なくとも学習者のクライアント端末とネットワークを介して接続され得るサーバを有するシステムであって、前記サーバは、学習者の宣誓を入力するための宣誓入力フォームを当該学習者のクライアント端末に送信する宣誓入力フォーム送信手段と、前記宣誓入力フォームに入力され当該学習者のクライアント端末から送信された当該学習者の宣誓の内容を記憶する宣誓記憶手段と、その宣誓の内容を他のクライアント端末に送信する宣誓送信手段とを有する、学習意欲減退防止システムである。
【0005】
「他のクライアント端末」とは、着目する学習者のクライアント端末以外のクライアント端末のことをいい、着目する学習者以外の学習者のクライアント端末のみの場合と、学習者以外の一般のクライアント端末も含まれる場合との両方がある。
【0006】
この発明のシステムでは、宣誓入力フォーム送信手段によって、学習者のクライアント端末に対してサーバから宣誓入力フォームが送信され、その学習者によってその宣誓入力フォームに入力されサーバに送信された宣誓の内容が宣誓記憶手段に記憶される。
そして、宣誓送信手段によって、その宣誓の内容が他のクライアント端末に対して送信される。
このようにして、学習者が宣誓した内容が他のクライアント端末に対して公開されるため、その学習者には、その宣誓を実行しなければならないという心理がより強く作用し、その学習者の学習に対する意欲が減退することが防止される。こうして、その学習者は、資格取得等の目標をより確実に達成できるようになる。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の学習意欲減退防止システムであって、前記宣誓入力フォームは、当該学習者の宣誓先である宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答も入力するためのものであり、前記宣誓記憶手段は、当該学習者の宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答の内容も記憶するものであり、前記宣誓送信手段は、当該学習者の宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答の内容も他のクライアント端末に送信するものである、学習意欲減退防止システムである。
【0008】
請求項2に係る発明のシステムでは、請求項1に係る発明のシステムの作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
すなわち、この発明のシステムでは、宣誓入力フォーム送信手段によって、学習者のクライアント端末に対してサーバから宣誓入力フォームが送信され、その学習者によってその宣誓入力フォームに入力されサーバに送信された宣誓の内容とともにその宣誓先である宣誓受領者からの応答の内容も宣誓記憶手段に記憶される。
そして、宣誓送信手段によって、その宣誓及び応答の内容が他のクライアント端末に対して送信される。
このようにして、学習者が宣誓した内容及びそれに対する宣誓受領者からの応答の内容が他のクライアント端末に対して公開されるため、その学習者には、その宣誓を実行しなければならないという心理がさらに強く作用し、その学習者の学習に対する意欲が減退することが防止される。こうして、その学習者は、資格取得等の目標をさらに確実に達成できるようになる。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に係る発明の学習意欲減退防止システムであって、前記サーバは、さらに、学習者のテストの結果を他のクライアント端末に対して送信するテスト結果送信手段を有する、学習意欲減退防止システムである。
【0010】
請求項3に係る発明のシステムでは、請求項1又は請求項2に係る発明のシステムの作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
すなわち、この発明のシステムでは、テスト結果送信手段によって、学習者のテスト結果が他のクライアント端末に対して送信される。
このため、その学習者には、良いテスト結果が公開されたいという心理や恥ずかしいテスト結果が公開されたくないという心理が作用し、学習に対する意欲が減退することが防止される。こうして、その学習者は、資格取得等の目標をさらに確実に達成できるようになる。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明の学習意欲減退防止システムであって、前記サーバは、さらに、テスト問題を学習者のクライアント端末に対して送信するテスト問題送信手段と、そのテスト問題について当該学習者のクライアント端末から送信された解答を採点するテスト採点手段とを有し、前記テスト結果送信手段は、前記テスト採点手段によって採点された結果を送信するものである、学習意欲減退防止システムである。
【0012】
この請求項における「テスト」には、国家試験の本試験等、サーバを実質的に運営する者が行えないものは含まれない。
【0013】
この発明のシステムでは、請求項3に係る発明のシステムの作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
すなわち、この発明のシステムでは、テスト問題送信手段によって学習者のクライアント端末に対してサーバからテスト問題が送信され、そのテスト問題についてその学習者のクライアント端末から送信された解答が、テスト採点手段によって採点される(そして、そのテスト結果が、テスト結果送信手段によって他のクライアント端末に対して送信される)。
このように、この発明のシステムでは、学習者が自身のテスト結果をサーバに対して送信する必要がなく便利であり、学習者がテストを受けることについて煩雑さを感じることが防止され、学習者はより積極的にテストを受けることとなって、学習に対する意欲が減退することが防止される。
また、この発明のシステムでは、学習者が自身のテスト結果をサーバに対して送信するものではないため、事実と異なったテスト結果がサーバに送信されサーバから公開されることも防止され、不正防止も図られる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明によれば、学習者の宣誓が他の者(他の学習者)に対して公開されるため、その学習者にはその宣誓を実行しなければならないという心理がより強く作用し、その学習者の学習に対する意欲が減退することが防止される(すなわち、学習に対する意欲が向上又は維持等される)。こうして、学習者は、資格取得等の目標をより確実に達成できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。
この学習意欲向上システム(学習意欲減退防止システム)は、国家試験等の試験に合格するための通信講座に付随するものである。
図1に示すように、このシステムは、サーバ10を有し、サーバ10には、複数の学習者のクライアント端末50AがインターネットNを介して接続可能である。
また、複数の一般のクライアント端末50Bも、インターネットNを介してサーバ10に接続可能である。一般のクライアント端末50Bには、学習者の知り合い等の他、全く学習者とは縁のない者のクライアント端末も含まれる。
【0016】
図2に示すように、サーバ10は制御部20を有し、制御部20には、受信部22,送信部24,記憶部30が接続されている。受信部22,送信部24は、接続装置15(図1)を介してインターネットNに接続される。
記憶部30には、プログラム記憶部31,挑戦状フォーム記憶部32,学習スケジュールフォーム記憶部33,テスト問題正解記憶部34,学習者情報記憶部40(第1学習者情報記憶部40A,第2学習者情報記憶部40B,第3学習者情報記憶部40C,…)等がある。
【0017】
プログラム記憶部31には、後述する手順を実行するためのプログラムが記憶されている。
挑戦状フォーム記憶部32には、挑戦状のフォーム(宣誓入力フォーム)が記憶されている。
学習スケジュールフォーム記憶部33には、学習スケジュールのフォームが記憶されている。
テスト問題正解記憶部34には、このシステムのベースとなる通信講座の目的とする国家試験の模擬テスト,その通信講座における各単位ごとのテスト(確認テスト)等の問題と、その各問題についての正解が記憶されている。
【0018】
学習者情報記憶部40(40A,40B,40C…)には、各学習者(第1学習者,第2学習者,第3学習者,…)ごとに、基礎的個人情報記憶部41,挑戦内容記憶部42,学習スケジュール記憶部43,テスト結果記憶部44がある。
基礎的個人情報記憶部41には、その学習者の氏名,住所,性別,年齢等が記憶される。
挑戦内容記憶部42(宣誓記憶手段)には、その学習者による挑戦の内容及びその挑戦先からの応答の内容が記憶される。
学習スケジュール記憶部43には、その学習者の学習スケジュールが記憶される。
テスト結果記憶部44には、その学習者が受けたテストの結果が記憶される。テストとしては、このシステムのベースとなる通信講座の目的とする国家試験の本試験,その模擬テスト,その通信講座における各単位ごとのテスト(確認テスト)等がある。それら各テストの結果がテスト結果記憶部44に記憶される。
【0019】
次に、このシステムの作動内容について説明する。
図3に示すように、ある学習者のクライアント端末50Aが操作されることによって、その学習者のクライアント端末50Aがサーバ10にアクセスする(ステップSB11)。
それを受けて、サーバ10は、その学習者のクライアント端末50Aに対してメニューを送信し(ステップSA11)、その学習者のクライアント端末50Aにはメニュー100(図7)が表示される(ステップSB12)。図7に示すように、メニュー100には、案内要求部102,挑戦状閲覧部104,テスト結果閲覧部106がある。
【0020】
そして、その学習者が案内要求部102を操作することに基づいて、図3に示すように、その学習者のクライアント端末50Aからサーバ10に案内要求の信号が送信される(ステップSB13)。
それを受けて、サーバ10は、その学習者のクライアント端末50Aに対して、学習意欲向上システム「道場破り」の案内を送信し(ステップSA12)、その学習者のクライアント端末50Aには、学習意欲向上システム「道場破り」の案内110(図8)が表示される(ステップSB14)。
【0021】
すなわち、図8に示すように、このシステムでは、まず、学習者が加入を決意し、学習者が挑戦状を提出する。これによって、学習者は加入が許可される(入門許可)。その挑戦状の内容は公開される。その後、その学習者は、学習スケジュールを提出し、通信講座(上述)によって学習し、確認テストを提出し、模擬テストを受ける。その確認テスト及び模擬テストの結果は公開される。学習を続けることによって合格した場合には、その学習者は、主催者から合格祝い金を進呈される。
その学習者が上記の内容に納得し、加入を決意した場合には、その学習者は申し込み部112を操作する。これによって、図3に示すように、その学習者のクライアント端末50Aからその旨の信号がサーバ10に送信される(ステップSB15)。
【0022】
それを受けて、サーバ10は、その学習者のクライアント端末50Aに対して挑戦状のフォーム(挑戦状フォーム記憶部32(図2)に記憶されている)を送信し(ステップSA13)、その学習者のクライアント端末50Aでは、挑戦状のフォーム120(図9)が表示される(ステップSB16)。
【0023】
図9に示すように、挑戦状のフォーム120(宣誓入力フォーム)には、挑戦者記載部121,挑戦先記載部122,自己紹介記載部123,第1宣誓部125A,第2宣誓部125B,要求記載部125Cがある。第1宣誓部125A,第2宣誓部125B,要求記載部125Cには、各々複数の記入欄(符号省略)がある。
第1宣誓部125A,第2宣誓部125B,要求記載部125C(その各記入欄)には、挑戦先コメント記載部126が伴っている。
【0024】
挑戦者記載部121には、このシステムに参加する学習者本人を簡易に特定するための事項が記載される。挑戦状の内容は公開されることから、個人が完全に特定されることを防止するために、住所は都道府県のみとされ、正確な氏名の代わりにハンドルネーム(ニックネーム,イニシャル等)が記載され、その他に性別及び年齢が記載される。
挑戦先記載部122には、挑戦者が挑戦(宣誓)する相手(宣誓受領者)が記載される。上述と同様の理由により、正確な氏名は記載されない。挑戦者が挑戦する相手としては、社長,上司,妻,恋人,娘等がある。
自己紹介記載部123には、挑戦者の自己紹介が記載される。
【0025】
第1宣誓部125Aには、自分が合格するために何をするかが記載される。例えば、「1日2時間以上勉強する。」「本試験日までデートしない。」「本試験日までお酒を飲まない。」等である。
第2宣誓部125Bには、もし不合格の場合には何をするかが記載される。例えば、「彼女と別れます。」「たばこをやめます。」「おこづかいを半額にして下さい。」等である。
要求記載部125Cには、合格した場合の要求事項が記載される。例えば、「合格したら僕と結婚して下さい。」「昇級させて下さい。」「おこづかいを月1万円増やして下さい。」等である。
挑戦先コメント記載部126には、第1宣誓部125A,第2宣誓部125B,要求記載部125C(その各記入欄)に記載された内容(すなわち、挑戦者の宣誓等)に対する挑戦先(挑戦者が挑戦する相手)のコメントが記載される。
【0026】
その学習者によって挑戦状のフォーム120に例えば図10に示すように記載され(ステップSB17)、送信部128が操作されることによって、その記載済みの挑戦状の内容が、その学習者のクライアント端末50Aからサーバ10に送信される(ステップSB18)。
【0027】
そして、その挑戦状の内容(宣誓の内容)が、サーバ10(図2)の記憶部30のうちの当該学習者の学習者情報記憶部40(40A,40B,…のうちのいずれか)の挑戦内容記憶部42に記憶される(ステップSA14)。このステップSA14が宣誓記憶手段に該当する。
【0028】
その挑戦状の内容は、次のようにして公開される。
図4に示すように、クライアント端末50(上述のようにして挑戦状を送信した学習者及びその他の学習者のクライアント端末50Aを含み、学習者以外の一般のクライアント端末50Bを含んでもよい)が、サーバ10にアクセスする(ステップSC21)。
これに基づいて、前述と同様に、サーバ10は、そのクライアント端末50に対してメニューを送信し(ステップSA21)、そのクライアント端末50ではメニュー100(図7)が表示される(ステップSC22)。
そして、その人(閲覧者)が挑戦状閲覧部104を操作することによって、そのクライアント端末50からその旨の信号がサーバ10に送信される(ステップSC23)。
【0029】
これを受けて、サーバ10は、そのクライアント端末50に対して挑戦状リストを送信し(ステップSA22)、そのクライアント端末50では挑戦状リスト130(図11)が表示される(ステップSC24)。
すなわち、図11に示すように、挑戦状リスト130は、前述のようにしてこの学習意欲向上システム「道場破り」に加入(入門)した複数の挑戦者の挑戦者表示部132(132A,132B,132C,…)の一覧から形成される。各挑戦者表示部132(132A,132B,132C,…)には、各挑戦者のハンドルネーム,都道府県,性別,年齢が表示される。
【0030】
そして、その閲覧者が所定の挑戦者(挑戦者表示部132A,132B,132C,…のうちのいずれか)を選択することによって、そのクライアント端末50からその旨の信号がサーバ10に送信される(ステップSC25)。
それを受けて、サーバ10は、そのクライアント端末50に対して、その選択された挑戦者の挑戦状の内容を送信し(ステップSA23)、そのクライアント端末50では、その挑戦者の挑戦状の内容が表示される(ステップSC26)。例えば、図10に示すように、前述のようにしてサーバ10に記憶された挑戦状の内容が表示される。このステップSA23が宣誓送信手段に該当する。
【0031】
このようにして、すべての学習者の挑戦状(挑戦先からのコメントを含む)が公開される。
このため、学習者が宣誓した内容が他のクライアント端末50に対して公開されるため、その学習者には、その宣誓を実行しなければならないという心理がより強く作用し、その学習者の学習に対する意欲が向上する。こうして、その学習者は、資格取得等の目標をより確実に達成できるようになる。
【0032】
また、学習者は、挑戦状を提出した後に、学習スケジュールを提出する。
すなわち、その学習者のクライアント端末50A(図1参照)が操作されることに基づいて、サーバ10(図1参照)からその学習者のクライアント端末50Aに対して学習スケジュールのフォーム(学習スケジュールフォーム記憶部33(図2)に記憶されている)が送信され、その学習者のクライアント端末50Aでその学習スケジュールのフォーム140(図12)が表示される。
この学習スケジュールのフォーム140に対してその学習者が選択又は記入し、その内容がサーバ10に送信される。その内容は、サーバ10(図2)の記憶部30のうちの当該学習者の学習者情報記憶部40(40A,40B,…のうちのいずれか)の学習スケジュール記憶部43(図2)に記憶される。
この学習スケジュールの内容も、挑戦状の内容と同様に、公開されるようにされてもよい。
【0033】
また、学習者は、通信講座による学習を続ける途中で、テスト(確認テスト,模擬試験)を受ける。
図5に示すように、そのテストの問題(テスト問題正解記憶部34(図2)に記憶されている)は、その学習者のクライアント端末50Aが操作されてサーバ10にアクセスする(ステップSB31)ことに基づいて、サーバ10からその学習者のクライアント端末50Aに対して送信される(ステップSA31)。このステップSA31がテスト問題送信手段に該当する。
そして、そのテスト問題は、その学習者のクライアント端末50Aで表示される(ステップSB32)。
【0034】
その学習者のクライアント端末50Aに表示されているテスト問題に対してその学習者が解答を入力し(ステップSB33)、その解答がその学習者のクライアント端末50Aからサーバ10に送信される(ステップSB34)。
【0035】
それを受けて、サーバ10は、そのテスト問題の正解(テスト問題正解記憶部34(図2)に記憶されている)とその学習者の解答とを比較することによって、その学習者の解答について採点をする(ステップSA32)。このステップSA32がテスト採点手段に該当する。
そして、サーバ10は、そのテスト結果をその学習者のクライアント端末50Aに対して送信し(ステップSA33)、その内容がその学習者のクライアント端末50Aで表示される(ステップSB35)。
それとともに、サーバ10(図2)は、そのテスト結果をその学習者情報記憶部40(40A,40B,…のうちのいずれか)のテスト結果記憶部44に記憶する(ステップSA34)。
【0036】
上述のようにして各学習者が受けた各テスト結果は、次のようにして公開される。
図6に示すように、クライアント端末50(上述のようにして挑戦状を送信した学習者及びその他の学習者のクライアント端末50Aを含み、学習者以外の一般のクライアント端末50Bを含んでもよい)が、サーバ10にアクセスする(ステップSC41)。
これに基づいて、前述と同様に、サーバ10はそのクライアント端末50に対してメニューを送信し(ステップSA41)、そのクライアント端末50ではメニュー100(図7)が表示される(ステップSC42)。
そして、その人(閲覧者)がテスト結果閲覧部106を操作することによって、図6に示すように、そのクライアント端末50からその旨の信号がサーバ10に送信される(ステップSC43)。
【0037】
これを受けて、サーバ10は、そのクライアント端末50に対してテスト結果を送信し(ステップSA42)、そのクライアント端末50ではテスト結果150(図13)が表示される(ステップSC44)。このステップSA42がテスト結果送信手段に該当する。
なお、詳細に述べると、テスト結果150としては、まず、最新のテストの結果(150)がサーバ10から送信されそのクライアント端末50で表示される。その表示には全テスト結果閲覧部154があり(他のテスト結果の表示の場合も同様)、その閲覧者が全テスト結果閲覧部154のうちの所望の閲覧部を操作することに基づいて、当該他のテストの結果(150)がサーバ10から送信されそのクライアント端末50で表示される。
このようにして、各テストの結果が公開される。
【0038】
以上のように、このシステムでは、サーバ10から学習者のクライアント端末50Aに対してテスト問題が送信され、そのテスト問題についてその学習者のクライアント端末50Aから送信された解答がテスト採点手段によって採点されるために便利である。
それとともに、そのテスト結果が上述のようにして公開される。このため、その学習者には、良いテスト結果が公開されたいという心理が作用し、学習に対する意欲が向上する。こうして、その学習者は、資格取得等の目標をさらに確実に達成できるようになる。
【0039】
なお、上記のものはあくまで本発明の一実施形態にすぎず、当業者の知識に基づいて種々の変更を加えた態様で本発明を実施できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施形態のシステムの全体を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態のシステムのうちのサーバについて示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態のシステムの作動を示すフローチャートである。挑戦状の申し込みについての手順を示す。
【図4】本発明の一実施形態のシステムの作動を示すフローチャートである。挑戦状の公開についての手順を示す。
【図5】本発明の一実施形態のシステムの作動を示すフローチャートである。テストの実施についての手順を示す。
【図6】本発明の一実施形態のシステムの作動を示すフローチャートである。テスト結果の公開についての手順を示す。
【図7】本発明の一実施形態のシステムの作動の一段階においてクライアント端末に表示される内容を示す図である。メニューの画面である。
【図8】本発明の一実施形態のシステムの作動の一段階において学習者のクライアント端末に表示される内容を示す図である。システムの案内の画面である。
【図9】本発明の一実施形態のシステムの作動の一段階において学習者のクライアント端末に表示される内容を示す図である。挑戦状のフォームの画面である。
【図10】本発明の一実施形態のシステムの作動の一段階において学習者のクライアント端末に表示される内容を示す図である。挑戦状(そのフォームに所定の記載をしたもの)の画面である。
【図11】本発明の一実施形態のシステムの作動の一段階においてクライアント端末に表示される内容を示す図である。挑戦状リストの画面である。
【図12】本発明の一実施形態のシステムの作動の一段階において学習者のクライアント端末に表示される内容を示す図である。学習スケジュールのフォームの画面である。
【図13】本発明の一実施形態のシステムの作動の一段階においてクライアント端末に表示される内容を示す図である。テスト結果の画面である。
【符号の説明】
【0041】
10 サーバ
42 挑戦内容記憶部(宣誓記憶手段)
50 クライアント端末
50A 学習者のクライアント端末
50B 一般のクライアント端末
120 挑戦状のフォーム(宣誓入力フォーム)
SA13 宣誓入力フォーム送信手段
SA14 宣誓記憶手段
SA23 宣誓送信手段
SA31 テスト問題送信手段
SA32 テスト採点手段
SA42 テスト結果送信手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも学習者のクライアント端末とネットワークを介して接続され得るサーバを有するシステムであって、
前記サーバは、
学習者の宣誓を入力するための宣誓入力フォームを当該学習者のクライアント端末に送信する宣誓入力フォーム送信手段と、
前記宣誓入力フォームに入力され当該学習者のクライアント端末から送信された当該学習者の宣誓の内容を記憶する宣誓記憶手段と、
その宣誓の内容を他のクライアント端末に送信する宣誓送信手段と
を有する、学習意欲減退防止システム。
【請求項2】
請求項1に記載の学習意欲減退防止システムであって、
前記宣誓入力フォームは、当該学習者の宣誓先である宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答も入力するためのものであり、
前記宣誓記憶手段は、当該学習者の宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答の内容も記憶するものであり、
前記宣誓送信手段は、当該学習者の宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答の内容も他のクライアント端末に送信するものである、学習意欲減退防止システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の学習意欲減退防止システムであって、
前記サーバは、さらに、
学習者のテストの結果を他のクライアント端末に対して送信するテスト結果送信手段
を有する、学習意欲減退防止システム。
【請求項4】
請求項3に記載の学習意欲減退防止システムであって、
前記サーバは、さらに、テスト問題を学習者のクライアント端末に対して送信するテスト問題送信手段と、
そのテスト問題について当該学習者のクライアント端末から送信された解答を採点するテスト採点手段とを有し、
前記テスト結果送信手段は、前記テスト採点手段によって採点された結果を送信するものである、
学習意欲減退防止システム。
【請求項1】
少なくとも学習者のクライアント端末とネットワークを介して接続され得るサーバを有するシステムであって、
前記サーバは、
学習者の宣誓を入力するための宣誓入力フォームを当該学習者のクライアント端末に送信する宣誓入力フォーム送信手段と、
前記宣誓入力フォームに入力され当該学習者のクライアント端末から送信された当該学習者の宣誓の内容を記憶する宣誓記憶手段と、
その宣誓の内容を他のクライアント端末に送信する宣誓送信手段と
を有する、学習意欲減退防止システム。
【請求項2】
請求項1に記載の学習意欲減退防止システムであって、
前記宣誓入力フォームは、当該学習者の宣誓先である宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答も入力するためのものであり、
前記宣誓記憶手段は、当該学習者の宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答の内容も記憶するものであり、
前記宣誓送信手段は、当該学習者の宣誓受領者からの当該宣誓に対する応答の内容も他のクライアント端末に送信するものである、学習意欲減退防止システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の学習意欲減退防止システムであって、
前記サーバは、さらに、
学習者のテストの結果を他のクライアント端末に対して送信するテスト結果送信手段
を有する、学習意欲減退防止システム。
【請求項4】
請求項3に記載の学習意欲減退防止システムであって、
前記サーバは、さらに、テスト問題を学習者のクライアント端末に対して送信するテスト問題送信手段と、
そのテスト問題について当該学習者のクライアント端末から送信された解答を採点するテスト採点手段とを有し、
前記テスト結果送信手段は、前記テスト採点手段によって採点された結果を送信するものである、
学習意欲減退防止システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2007−34146(P2007−34146A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−220466(P2005−220466)
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(503128216)株式会社フォーサイト (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(503128216)株式会社フォーサイト (2)
【Fターム(参考)】
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