説明

孵化阻害材

【課題】衣類害虫卵の孵化阻害に有用な孵化阻害材を提供する。
【解決手段】2,3,5,6−テトラフルオロ- 4- (メトキシメチル)ベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレートおよび/又は2,3,5,6- テトラフルオロ- 4- メチルベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレートを有効成分として含有する原液と、一種又は2種の噴射剤とからなり、極微粒子状で噴霧しうるものからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類害虫卵の孵化阻害材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から効果的に衣類害虫卵の孵化を抑制するため、孵化抑制効力を高めるための手段が検討されている。例えば、衣類害虫卵の孵化抑制剤組成物として、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(以下、化合物Aという)等のエステル化合物に、クエン酸アセチルトリエチル(特許文献1参照)やサリチル酸グリコール(特許文献2参照)を配合することが知られている。
【0003】
ところがこれらの孵化抑制剤組成物では、化合物Aは極めて高い防虫性能を有するものの、この化合物Aの孵化阻害率は非常に低く(孵化阻害率:14.3%)、前記クエン酸アセチルトリエチルやサリチル酸グリコールを配合した場合に、高い孵化阻害率(クエン酸アセチルトリエチルを配合した場合の孵化阻害率:92.9%、サリチル酸グリコールを配合した場合の孵化阻害率:66.7%)を得ることができるとしている。そのため、エステル化合物が極めて高い防虫性能を有するものの、エステル化合物単独では衣類害虫卵の孵化阻害効力を発揮しうる有用な孵化阻害方法が見つかっていないのが現状である。
【0004】
【特許文献1】特開2007- 137853
【特許文献2】特開2007- 137854
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のような状況を鑑みてなされたものであり、衣類害虫卵の孵化阻害に有用な孵化阻害材を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、衣類害虫卵に対して2,3,5,6−テトラフルオロ- 4- (メトキシメチル)ベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレートおよび/又は2,3,5,6- テトラフルオロ- 4- メチルベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレートを含有する特定の材で、特定の処理を施すことにより、意外にも極めて高い孵化阻害効果を発揮しうることを見いだし、本発明に至った。
【0007】
すなわち、本発明は2,3,5,6−テトラフルオロ- 4- (メトキシメチル)ベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレートおよび/又は2,3,5,6- テトラフルオロ- 4- メチルベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレートを有効成分として含有する原液と、一種又は2種の噴射剤とからなり、極微粒子状で噴霧しうるものからなる衣類害虫卵の孵化阻害材、ならびに 2,3,5,6−テトラフルオロ- 4- (メトキシメチル)ベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレートおよび/又は2,3,5,6- テトラフルオロ- 4- メチルベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレートを有効成分として含有し、これらの一種が予め若しくは使用時に家具材面に塗布しうるものからなる衣類害虫卵の孵化阻害材に係る。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、衣類害虫卵に対して2,3,5,6−テトラフルオロ- 4- (メトキシメチル)ベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレートおよび/又は2,3,5,6- テトラフルオロ- 4- メチルベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレートを含有する特定の材で、特定の処理を施すことにより、意外にも極めて高い孵化阻害効果を発揮しうることができた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、衣類害虫卵に対して2,3,5,6−テトラフルオロ- 4- (メトキシメチル)ベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレート(以下、化合物Xともいう)および/又は2,3,5,6- テトラフルオロ- 4- メチルベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレート(以下、化合物Yともいう)は特定の材で、特定の処理を施したものである。
【0010】
前記化合物Xおよび/又は化合物Yの孵化阻害材中での濃度は、上記のことを踏まえて決めればよく、通常0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%配合すればよい。
前記化合物X、化合物Yには不斉炭素に基づく光学異性体(R,S)や二重結合に基づく幾何異性体(E,Z)やシクロプロパン環に基づく幾何異性体(シス、トランス)などを有する場合があるので、本発明には衣類害虫卵の孵化阻害活性を有する光学異性体、幾何異性体およびそれらの混合物が含まれる。
【0011】
衣類害虫卵の孵化阻害材に含まれる有効成分としての化合物Xおよび/又は化合物Yと併用可能な化合物としては、以下に記載の公知の化合物を用いることができる。例えば、天然ピレトリン、アレスリン、レスメトリン、フラメトリン、プラレトリン、テラレスリン、フタルスリン、フェノトリン、ペルメトリン、シフェノトリン、サイパーメスリン、トランスフルスリン、イミプロトリン、エンペントリン、エトフェンプロックス等のピレスロイド系化合物;プロポクサー、カルバリル等のカーバメイト系化合物;フェニトロチオン、DDVP等の有機リン系化合物;メトキサジアゾン等のオキサジアゾール系化合物;フィットンチッド、ハッカ油、オレンジ油、桂皮油、丁子油等の孵化阻害精油類;IBTA;IBTE;IPBC;第4級アンモニウム塩;安息香酸エステル;サリチル酸ベンジル、等を用いることができる。特にトランスフルスリンとの併用が好ましい。
【0012】
上記の化合物は、孵化阻害材中に0〜10重量%含有して用いるのが好ましい。
【0013】
本発明の衣類害虫卵の孵化阻害材は、上記の孵化阻害材を適切な担体を用いて調製したものであればよく、害虫と直接接触する製剤とするのが好ましい。例えば、液剤、乳剤、ゲル剤、塗布剤、ペースト剤、エアゾール剤、スプレー剤などとすることができ、これらの中でもエアゾール剤、スプレー剤、塗布剤とするのが好ましい。
【0014】
上記のような製剤とするには、水;イソプロピルアルコール、エタノール、変性アルコール等のアルコール類;プロピレングリコール、エチレングリコール等のグリコール類;イソペンタン、ノルマルペンタン等のペンタン類;イソパラフィン、ノルマルパラフィン等のパラフィン系炭化水素等の液体担体を用いることができる。このような担体は、衣類害虫卵の孵化阻害材に通常5〜99.9重量%、好ましくは10〜99重量%含有して用いることができる。
【0015】
衣類害虫卵の孵化阻害材は、さらに必要に応じて、溶解助剤、微粒化剤、忌避剤、殺菌剤、消臭剤、芳香剤、噴射剤等を含有していてもよい。溶解助剤としては、乳酸エステル;ポリビニルピロリドン;炭酸エステル;非イオン系界面活性剤;陽イオン系界面活性剤;陰イオン系界面活性剤;両性系界面活性剤等を用いることができる。微粒化剤としては、揮散性シリコーン;イソプロピルアルコール、変性アルコール等アルコール類を用いることができる。忌避剤としては、ジエチルトルアミド、ジ−n−ブチルサクシネート、ジ−n−プロピルイソシンコメロネート、ヒドロキシアニソール等を用いることができる。
【0016】
前記殺菌剤としては、PCMX、IPBC、イソプロピルメチルフェノール等を用いることができる。消臭剤としては、ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトネート、ミリスチン酸アセトフェノン等を用いることができる。芳香剤としては、バラ油、ラベンダー油、ベルガモット油、シナモン油、シトロネラ油、オレンジ油、レモン油、ハッカ油等の精油類;ピネン、リモネン、リナロール、メントール、オイゲノール、イソオイゲノール、シトラール、シトロネラール、バニリン、ボルネオール等の芳香物質類;これらの混合物;これらの配糖体等を用いることができる。
【0017】
また前記孵化阻害材は、無水ケイ酸、タルク、珪藻土等の無機粉体;シリコーン等の有機粉体等の微粉体を用いることができる。
【0018】
その他の成分としては制限されるものではなく、上記した添加剤をはじめ種々の添加剤を適宜選択して添加することができる。
【0019】
本発明において、有効成分を微量、定量に噴射する噴射装置は、有効成分を本発明の衣類害虫卵の孵化阻害材として微量噴霧しうるものの組成物の微量を定量に噴射できる手段を有したものであれば、特に制限されないが、好ましくは室内に設置して噴霧する噴射装置であり、通常の空間用エアゾールよりも微量で定量の有効成分を定時的に噴射するシステムが組み込まれた装置が挙げられる。なお、特願2004−28452号公報中にも微量に定量噴射する装置が開示され、このような装置を利用することも可能である。
【0020】
前記噴射剤としては、液化ガスを使用するか、又は液化ガスと圧縮ガスを併用することができる。前記孵化阻害材において噴射剤の割合を通常80〜99重量%、好ましくは85〜99重量%とすればよい。液化ガスとしては、液化石油ガス、イソペンタン、ジメチルエーテル、ジフルオロモノクロロエタン等を用いることができ、圧縮ガスとしては、炭酸ガス、窒素、圧縮空気等を用いることができる。
【0021】
本発明の衣類害虫卵の孵化阻害材としての上記微量噴射装置は、該噴射装置内に存在する噴射され得るエアゾール組成物に、有効成分、溶媒との原液及び噴射剤、必要に応じてシリカ粉末等の無機粉末、ジブチルヒドロキシトルエン等の防腐剤等が配合される。噴射剤は、他の成分を収めた上記噴射装置に公知のガス充填方法等で充填される。
【0022】
本発明の衣類害虫卵の孵化阻害材としての上記微量噴射装置において、有効成分の濃度であるとは、該噴射装置内に存在する噴射され得るエアゾール組成物100質量部に対して0.5〜5質量部の範囲を意味し、その噴射量が微量であるとは、使用する溶剤の種類にもよるが、1回当たり該組成物中の有効成分量が気中に噴射できる必要最小限であればよく、0.3ml程度を意味する。また、噴射とは、手動でも自動でもよく、自動の場合、間欠噴射を含む。尚、溶媒は該組成物100質量部に対して通常、10〜70質量部の範囲から、有効成分の性状等に応じて適当に選定される。また、必要に応じて溶媒と共に界面活性剤を該組成物100質量部に対して通常、1〜10質量部の範囲で併用することもできる。界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系化合物やソルビタン脂肪酸エステル系化合物等の非イオン系界面活性剤が挙げられる。
【0023】
本発明の衣類害虫卵の孵化阻害材としての上記微量噴射装置で一回当たり1回1.0mlで噴射するものであり、1日に一回乃至数回噴射させるだけで、孵化阻害効果を長時間持続させることができる。噴射量は、1回0.8mlでの噴射が10日当たりの使用量の目安となる。ここで、噴射量は、噴射装置内に存在する噴射され得るエアゾール組成物の容積を指し、該組成物に微粒子状の固体が含まれる場合は、それを包含する。なお、微量噴射装置のスペックは、アクチュエータの径をφ0.2〜1.0mm、好ましくはφ0.3〜0.9mmとし、定量バルブ容積を0.1〜0.5cc、好ましくは0.2〜0.25ccとし、ディップチューブの内径をΦ0.4〜3.0mm、外径を2〜5mmとし、内圧を0.15〜0.32MPaとすることができる。
【0024】
本発明が適用される微量噴射装置から噴射される噴射物は、極微粒子状であるので、空間の隅々まで行き渡り、かつ空気中に長時間滞留するので有効成分の効果が持続する。更に処理空間の広さに応じて噴射回数を設定できる。また、本発明が適用される微量噴霧装置として手動噴霧タイプのものは、持ち運びしやすく、電源がいらない利点がある。本発明の衣類害虫卵の孵化阻害材としての微量噴射装置は、定量噴射のバルブ、チューブ、アクチュエータ等で内圧を調整することで得ることができる。
本発明において「極微粒子状」とは、粒子径が5μm〜50μm程度のものをいう。
【0025】
本発明は上記のような構成であるので、有効成分として殺虫剤を選択した場合、噴射直後も室内にいることが可能で、また噴射後から優れた衣類害虫卵の孵化阻害効果を長時間発揮する。
【0026】
本発明の衣類害虫卵の孵化阻害材は、コイガ等の Tineola属、イガ等の Tinea属、ジュウタンガ等のTrichophaga 属、ヒメカツオブシムシ等のAttagenus 属、ヒメマルカツオブシムシ等のAnthrenus 属などの衣類害虫の卵の孵化阻害に有効であり、本発明の孵化阻害材で和ダンスの抽斗内に極微量噴霧したり、塗布したり、洋ダンス内に極微量噴霧、塗布したりして使用される。本発明の孵化阻害材の使用量は、通常、空間1m3 当たり0.5〜5g程度、板状面1m2 当たり15〜50g程度である。
【実施例】
【0027】
以下に実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔実施例1〕
(噴霧剤)
有効成分として化合物X及び/又は化合物Yを220mg、噴射剤のイソペンタン(沸点:27.8℃)9mlLPG(25℃での圧力5.0kg/cm2 (490kPa))16mlからなる微量噴射エアゾール組成物を0.25ml定量噴射できる定量バルブを備えた噴射装置に収めると共に調製した。
〔実施例2〕
(噴霧剤)
有効成分として化合物X及び/又は化合物Yを220mg、イソペンタン(沸点:27.8℃)9ml、噴射剤のLPG(25℃での圧力5.0kg/cm2 (490kPa))16mlからなる微量噴射エアゾール組成物を0.25ml定量噴射できる定量バルブを備えた噴射装置に収めると共に調製した。
〔実施例3〕
(塗布剤)
有効成分として化合物X及び/又は化合物Yを0.4g、99%エタノール39.6gからなる組成物を、塗布部を備えた塗布容器に収めると共に調製した。
【0028】
〔試験例〕
〔方法〕ダンボール製箪笥(490mm×490mm×1080mm=約260L)に、表1に示す検体1、2を処理スプレー(粒子径30μm)で4回微量噴射し、直後に、卵を設置する。なお、微量定量噴霧装置のスペックは、アクチュエータの径をφ0.9mmとし、定量バルブ容積を0.22ccとし、ディップチューブの内径をφ0.8、外径をφ2.6とし、内圧を0.3±0.04 MPa(at25℃)とした。
箪笥内には供試虫を入れたカップを2ヶずつ設置する。
卵は設置2週間後にカウントする。
コントロールとして、製剤無処理の箪笥で同様に試験を行う。
【0029】
【表1】

【0030】
孵化率(%)={(孵化数−孵化後致死幼虫数)/卵投入数}×100
孵化阻害率(%)={1−(孵化率/コントロールの孵化率)}×100
供試卵:卵(産卵3日以内、25個):羊毛布を敷いたプラスチックシャーレにイガ卵を設置し、メッシュで蓋をした後、箪笥内に設置する。 卵は設置2週間後にカウントする。
試験結果を表2に示す。
【0031】
【表2】

【0032】
(試験例2)
〔方法〕ダンボール製箪笥(490mm×490mm×1080mm=約260L)に、表3に示す検体3を均一に塗布した化粧板、ベニヤ板、ポリプロピレン(PP)板の各板(25cm×25cm)を2枚設置する。直後及び2週間後に、イガ卵を設置する。
箪笥内には供試虫を入れたカップを2ヶずつ設置する。
卵は設置2週間後および4週間後にそれぞれカウントする。
コントロールとして、製剤無処理の箪笥で同様に試験を行う。
【0033】
【表3】

【0034】
孵化率(%)={(孵化数−孵化後致死幼虫数)/卵投入数}×100
孵化阻害率(%)={1−(孵化率/コントロールの孵化率)}×100
供試卵:卵(産卵3日以内、25個):羊毛布を敷いたプラスチックシャーレにイガ卵を設置し、メッシュで蓋をした後、箪笥内に設置する。
試験結果を表4に示す。
【0035】
【表4】

【0036】
なお、板に塗った時の効力が良い理由に関しては、処理後、表面から薬剤の揮散が進む。PP板、化粧板ではベニヤ板に比べて、2週間後までに揮散が進み、2週間後から卵を設置した試験では効力が落ちているのに対して、ベニヤ板は薬剤が表面に浸み込みやすいので、板内部に担持され、揮散が抑制されていたため2週間後からの試験においても、効力が維持されていたと推測する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2,3,5,6−テトラフルオロ- 4- (メトキシメチル)ベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレートおよび/又は2,3,5,6- テトラフルオロ- 4- メチルベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレートを有効成分として含有する原液と、一種又は2種の噴射剤とからなり、極微粒子状で噴霧しうるものからなることを特徴とする衣類害虫卵の孵化阻害材
【請求項2】
2,3,5,6−テトラフルオロ- 4- (メトキシメチル)ベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレートおよび/又は2,3,5,6- テトラフルオロ- 4- メチルベンジル(EZ)- (1RS,3RS;1RS,3SR)- 2,2- ジメチル- 3- (プロプ- 1- エニル)シクロプロパンカルボキシレートを有効成分として含有し、これらの一種が予め若しくは使用時に家具材面に塗布しうるものからなることを特徴とする衣類害虫卵の孵化阻害材


【公開番号】特開2010−155809(P2010−155809A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−335699(P2008−335699)
【出願日】平成20年12月29日(2008.12.29)
【出願人】(000100539)アース製薬株式会社 (191)
【Fターム(参考)】