説明

安全仕様の制御装置

【課題】故障時にあっては現場におけるセーフティ電磁リレーの交換が可能であり、それによりメンテナンスが容易で長期にわたり永続的に使用可能な安全仕様の制御装置を提供することに。
【解決手段】 1もしくは2以上の外部出力端子と、それらの外部出力端子に対して出力信号を送出するための1もしくは2以上の安全仕様の電磁リレーと、それらの安全仕様の電磁リレーを出力データに対応して駆動するための1もしくは2以上の出力回路と、それらの出力回路の状態を診断する出力回路診断手段と、を含み、かつ前記安全仕様の電磁リレーは着脱自在な外付けタイプの構造を有し、さらに 前記出力回路診断手段は、故障の原因が電磁リレー側にあるのか否かを診断可能に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安全制御システムを構築するための安全コントローラ(安全マスタ)や安全スレーブユニット(リモート安全ターミナル)等として好適な安全仕様の制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
労働安全意識の高まりと共に、安全制御システムを構築するための安全コントローラ(安全マスタ)や安全スレーブユニット(リモート安全ターミナル)等として好適な安全仕様の制御装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の安全仕様の制御装置、特に、信号出力機能を有するものにあっては、電磁リレー型とソリッドステートリレー型とが知られている。いずれのものにあっても、国際安全規格にしたがった高度の安全仕様が組み込まれている。
【0004】
1もしくは2以上の外部出力端子と、それらの外部出力端子に対して出力信号を送出するための1もしくは2以上の安全仕様の電磁リレーと、それらの安全仕様の電磁リレーを出力データに対応して駆動するための1もしくは2以上の出力回路と、それらの出力回路の状態を診断する出力回路診断手段とを備えた安全仕様の制御装置は、安全コントローラやリモート安全ターミナルとして良く知られている。
【特許文献1】特願2004−297997公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、この種の安全仕様の制御装置において、出力系に組み込まれる電磁リレーは内蔵基板上に半田付け固定され、容易に脱着できるものではなかった。これは、主として製造上の便宜からではあるが、仮に、脱着可能としても、リレー交換の都度、そのリレーがセーフティ規格通りに作動するかのテストを現場で行うことは困難とされたことも原因であった。
【0006】
この発明は、上述の問題点に着目してなされてものであり、その目的とするところは、故障時にあっては現場におけるセーフティ電磁リレーの交換が可能であり、それによりメンテナンスが容易で長期にわたり永続的に使用可能な安全仕様の制御装置を提供することにある。
【0007】
この発明のさらに他の目的並びに作用効果については、明細書の以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の安全仕様の制御装置は、1もしくは2以上の外部出力端子と、それらの外部出力端子に対して出力信号を送出するための1もしくは2以上の安全仕様の電磁リレーと、それらの安全仕様の電磁リレーを出力データに対応して駆動するための1もしくは2以上の出力回路と、それらの出力回路の状態を診断する出力回路診断手段と、を含み、かつ前記安全仕様の電磁リレーは着脱自在な外付けタイプの構造を有し、さらに前記出力回路診断手段は、故障の原因が電磁リレー側にあるのか否かを診断可能に構成されている。
【0009】
このような構成によれば、安全仕様の電磁リレーは着脱自在な外付けタイプの構造を有し、さらに出力回路診断手段は、故障の原因が電磁リレー側にあるのか否かを診断可能に構成されているので、電磁リレーが原因で故障が発生していることが判明したときには、その電磁リレーを新たなものと簡単に交換できることに加え、交換後にあっても、その電磁リレーが正常であるかの診断も可能となり、その結果、現場においても電磁リレーの交換が可能となり、メンテナンスが容易で長期にわたり永続的に使用可能な安全仕様の制御装置を提供することができる。
【0010】
この発明の好ましい実施の形態においては、前記出力回路診断手段が故障の原因が電磁リレー側にないと診断したときには、その出力回路に関するチャネルは使用対象から切り離される、ようにしてもよい。このような構成によれば、電磁リレーが故障したまま運転が継続されることに起因する重大に事態の発生を未然に防止できる。
【0011】
この発明の好ましい実施の形態においては、1もしくは2以上の外部入力端子と、それらの外部入力端子から入力信号を取り込むための1もしくは2以上の入力回路と、それらの入力回路の状態を診断する入力回路診断手段と、をさらに有していてもよい。このような構成によれば、入出力双方向性の制御装置にも、本発明の電磁リレー交換の便宜を付与することができる。
【0012】
この発明の好ましい実施の形態においては、前記入力回路診断手段による診断結果が異常ありのとき、当該異常に関する入力回路は仕様対象から切り離される、ようにしてもよい。このような構成によれば、入力回路が故障したまま運転が継続されることに起因する重大に事態の発生を未然に防止できる。
【0013】
なお、本発明の安全仕様の制御装置は、ネットワークを介して安全コントローラに接続可能な安全スレーブユニットとして構成してもよい。その場合、安全スレーブユニットは広大な工場内の生産機器に近い各所に散在されるため、電磁リレーの交換可能性は装置の使い勝手向上に大きく貢献する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、故障時にあっては現場におけるセーフティ電磁リレーの交換が可能であり、それによりメンテナンスが容易で長期にわたり永続的に使用可能な安全仕様の制御装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明に係る安全仕様の制御装置を安全制御システムを構成するための安全スレーブユニットとして実施した実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
本発明が適用された安全スレーブユニットの外観平面図が図1に、そのA矢視側面図が図2にそれぞれ示されている。
【0017】
それらの図から明らかなように、この安全スレーブユニット1は、本体ハウジング101を有する。この本体ハウジング101の上面には、4個のセーフティ電磁リレー102,102,102,102が設けられている。これらのセーフティリレー102はいわゆるプラグインタイプとされ、ハウジング101側のソケットに対して着脱自在に装着が可能とされている。なお109は装着されたセーフティ電磁リレーを固定するためのリレークランパである。
【0018】
また、本体ハウジング101の上面には、この例にあっては、4個のI/Oコネクタ104,104,104,104がそれぞれ装着されている。これらのI/Oコネクタ104は、1もしくは2以上の外部入力端子、および/または、1もしくは2以上の外部入力端子として機能するものである。
【0019】
その他、105はネットワークを介して安全コントローラ(安全マスタ)と接続するための通信コネクタ、106は当該安全スレーブユニットのノードアドレスを設定するためのノードアドレススイッチである。このような構造を有する安全スレーブユニットは、DINレール嵌合溝108及びDINレールクランパ107を用いて、図示しないDINレールに装着可能とされている。
【0020】
次に、安全スレーブユニットの結線図が図3に示されている。図において200は後に詳細に説明する内部回路、201は通信ネットワークであるデバイスネットの物理層、202はDC−DCコンバータ(非絶縁)、203はフォトカプラ群、204はI/O電源回路、205は安全入力回路(シンク入力)、206はテスト出力回路(ソース出力)、207はI/O電源回路、208はセーフティ電磁リレー群、209は第1の端子列、210は第2の端子列、211は第3の端子列、212は第4の端子列であり、これらの端子列209〜212は、図1に示した4台のI/Oコネクタ104,104,104,104のそれぞれに対応している。
【0021】
第1の端子列209には外部入力端子が含まれており、第2の端子列210にはテスト出力端子が含まれており、第3の端子列211には外部出力端子が含まれており、第4の端子列212にはリレー群208に対応する共通端子が含まれている。
【0022】
次に、安全スレーブユニットの内部回路図が図4に示されている。同図に示されるように、この内部回路200は、通信コネクタ105を介して、ネットワーク3に接続され、このネットワークは安全コントローラ2へと繋がっている。また、内部回路200は、入力端子部9を介してセーフティ仕様の入力機器11へと接続されると共に、出力端子部10を介して、商用AC電源12、負荷13、セーフティリレーコイル用電源14に接続されている。
【0023】
内部回路200は、第1のマイクロプロセッサ(以下、MPUと称する)4と、第2のMPU5と、入力回路6と、出力回路7と、セーフティ電磁リレー8と、通信物理層回路201aとを含んでいる。
【0024】
入力回路および出力回路を詳細に示す安全スレーブユニットの内部回路図(1チャネル分)が図5に示されている。同図に示されるように、入力回路6は、入力回路61と、トランジスタ駆動回路62と、トランジスタ63と、負荷抵抗64と、トランジスタ65と、入力抵抗66とを含んでいる。出力回路7は、出力回路71と、トランジスタ72と、電圧監視回路73とを備えている。セーフティ電磁リレー8は、コイル80と、b接点81と、a接点82とを備えており、いわゆる強制ガイド接点構造を有する。そのため、a接点が溶着した場合、コイルOFF状態ですべてのb接点が0.5mm以上の接点ギャップを生ずると共に、b接点が溶着した場合には、コイルON状態ですべてのa接点が0.5mm以上の接点ギャップを生ずるように構成されている。
【0025】
次に、入力回路の診断処理、出力回路の診断処理、およびセーフティ電磁リレーの診断処理について説明する。
【0026】
まず、入力回路6の診断処理について説明する。電源Vaと第1のMPU4との間には、電源Va→b接点81→入力抵抗66→トランジスタ65→入力回路61を順に経由する電流路が形成されている。また、トランジスタ65と入力回路61との接続点、すなわち入力回路61の入口側には、テストパルス重畳回路が設けられている。
【0027】
このテストパルス重畳回路は、図示例にあっては、抵抗64と、トランジスタ63と、トランジスタ駆動回路62とから構成される。トランジスタ駆動回路62から“H”パルスまたは“H”パルス列が出力されると、トランジスタ63がオンオフして、抵抗64を介して、入力回路61の入口側がプルダウンされ、これにより、入力回路61の入口側にOFFパルスが重畳される。
【0028】
そのため、このOFFパルスのパルス幅やパルス個数などを適宜にコントロールしつつ、第1のMPU4側で入力回路61の出力(診断パルスで変調されたリレーフィードバック信号)を観察すれば、入力回路6の異常有無を判定することができる。すなわち、この場合、入力ON状態でOFFパルスが正常にフィードバックされない(“H”固定またはパルス幅や周期が異なる)ことに基づいて、入力回路6の異常有無を判定することができる。
【0029】
次に、出力回路診断処理について説明する。第2のMPU5からの信号により出力回路71が作動すると、トランジスタ72がONして、リレー8のコイル80に対して通電が行われ、リレー8が作動する。このとき、トランジスタ72とコイル80との接続点の電位(出力リードバック信号)は、電圧監視回路(比較器)73介して観察され、その比較結果は第1のMPU4へと入力される。そのため、第2のMPU5の制御で出力回路71をON,OFF作動させつつ、電圧監視回路(比較器)73の出力を第1のMPU4で観察し、併せて、第1のMPU第1のMPU4と第2のMPU5との間でクロスコミュニケーション(シリアル通信)を行えば、出力回路7の異常を判定することができる。この例にあっては、例えば、出力回路71への信号がON、リードバック電圧がOFFのとき、または出力回路71への信号がOFF、リードバック電圧がONであることに基づき、出力回路7に異常があると判定できる。
【0030】
次に、セーフティ電磁リレーの診断処理について説明する。この診断は上記入力回路ならびに出力回路の診断が終わって、セーフティ電磁リレー以外の回路ブロックで異常がないことを前提として行われる。異常判定のアルゴリズムが図8に表にして示されている。図から明らかなように、入力回路6及び出力回路7が正常であれば、出力回路71を介してリレー8を駆動した場合、入力回路61を介して観察されるリレーのフィードバック信号はそれに対応した値となるはずである。そこで、制御出力である出力リードバック信号とリレーのフィードバック信号とを比較することによって、図8の表に示されるように、セーフティ電磁リレー8に異常の有無を判定することができる。具体的には、制御出力ONのとき、リレーのフィードバック信号がONとされれば「異常」、OFFとされれば「正常」となる。また、制御出力がOFFのとき、リレーのフィードバック信号がONであれば「正常」、OFFであれば「異常」と診断することができる。
【0031】
このように、この実施形態に係る安全スレーブユニットの内部回路図においては、入力回路6の異常有無、出力回路7の異常有無、セーフティ電磁リレー8の異常有無をそれぞれ個別に診断することができ、換言すれば、故障の原因が電磁リレー側にあるのか、それ以外にあるのかを明確に区別して診断可能とされている。
【0032】
次に、第1,第2のMPU間でのクロスコミュニケーションの概念説明図が図6に示されている。同図に示されるように、まず、第1のMPU4から第2のMPU5に対してMPU間同期信号(a)が受け渡され、その後第2のMPU5から第1のMPU4に対して出力データ交換(b)が行われる。その後、第1のMPU4側においては、入力データリフレッシュ(実入力データ・フィードバック信号・リードバック信号)(c)が行われ、その後第1のMPU4から第2のMPU5に対して入力データ交換(d)が行われる。その後、第2のMPU5においても出力データリフレッシュ(リレー駆動)が行われ、しかる後、両MPU4,5において、診断のための評価(f,g)が行われ、その後、両MPU4,5の間において評価結果の交換(h)が行われる。このようにして、第1,第2のMPU間においてクロスコミュニケーションが行われる。
【0033】
次に、安全スレーブユニット全体としての処理を示すフローチャートが図7に示されている。同図において電源投入により処理が開始されると、まず通常の初期処理(ステップ701)によって、各種のフラグやレジスタ類を初期設定した後、通信処理(ステップ702)を行って、I/Oデータやステータスデータに関するリモートI/O通信が実行される。
【0034】
続いて入出力リフレッシュ処理(ステップ703)が実行されて、外部入力の読込み並びに外部出力の送出が行われる。
【0035】
しかる後、先ほど説明した入力回路診断処理(ステップ704)が行われ、続いて出力回路診断処理(ステップ705)が実行される。
【0036】
その後ステップ706においては、入力回路および出力回路の診断処理に際しての異常の有無が判定される。ここで異常ありと判定されると(ステップ706あり)、ステップ707へと移行して、異常が検出されたチャネルの回路について、出力をインアクティブ(負荷遮断)する処理、正常ステータスを「0」にする処理、「異常要因をリレー関連回路異常」とする処理がそれぞれ実行される。
【0037】
これに対して、ステップ706の判定処理において異常なしと判定された場合には、ステップ707の処理はスキップされて、直ちにステップ708へと移行し、今度はセーフティリレーに関する診断処理が実行される(ステップ708)。このセーフティリレー診断処理についても先に説明した通りである。
【0038】
続くステップ709においては、セーフティリレー診断処理の結果に対する異常の有無が判定される。ここで異常ありと判定されると(ステップ709「あり」)、ステップ710へと移行して、異常が検出されたチャネルの回路について、出力をインアクティブ(負荷遮断)する処理、正常ステータスを「0」にする処理、「異常要因を「リレー異常」とする処理」がそれぞれ実行される。これに対して、ステップ709において異常なしとされる場合には、ステップ710の処理がスキップされ、処理は終了する。
【0039】
なお、MPU間のデータ交換(クロスコミュニケーション)時にCRC異常やタイムアウト等の異常がMPUの異常等の原因で発生した場合には、その異常を検出した側のMPUは、システムに致命的な異常が発生したと判断し、全出力データを遮断する。
【0040】
また、各MPUは出力回路の電源ラインを遮断する回路を具備し、相手側MPUに異常を検出した場合は出力回路の電源ラインを遮断し、リレーが駆動できないようにする。
【0041】
このように、以上述べた安全スレーブユニットにあっては、1もしくは2以上の外部出力端子(第3の端子列211)と、それらの外部出力端子に対して出力信号を送出するための1もしくは2以上の安全仕様の電磁リレー(リレー群208)と、それらの安全仕様の電磁リレーを出力データに対応して駆動するための1もしくは2以上の出力回路(出力回路7)と、それらの出力回路の状態を診断する出力回路診断手段(ステップ705)と、1もしくは2以上の外部入力端子(第1の端子列209)と、それらの外部入力端子から入力信号を取り込むための1もしくは2以上の入力回路(入力回路6)と、それらの入力回路の状態を診断する入力回路診断手段(ステップ704)を有する。
【0042】
そして、安全仕様の電磁リレー(セーフティ電磁リレー102)は着脱自在な外付けタイプの構造を有し、さらに前記出力回路診断手段は、故障の原因が電磁リレー側にあるか否かを診断可能に構成されたものである。
【0043】
そのため、この実施形態の安全スレーブユニットによれば、電磁リレーが原因で故障が発生していることが判明したときには、その電磁リレーを新たなものと簡単に交換できることに加え、交換後にあっても、その電磁リレーが正常であるかの診断も可能となり、その結果、現場においても電磁リレーの交換が可能となり、メンテナンスが容易で長期にわたり永続的に使用可能となる。
【0044】
なお、以上では安全処理結果についてのオペレータへの通知については具体的に述べなかったが、これについては、当業者によく知られているように、ハウジング101には各外部入出力端子毎に表示ランプが設けられ、その点灯態様によって、電磁リレーに異常が生じたか、あるいは内部回路に異常が生じたかを通知できるように構成することは当業者にとって容易に理解できるであろう。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明によれば、故障時にあっては現場におけるセーフティ電磁リレーの交換が可能であり、それによりメンテナンスが容易で長期にわたり永続的に使用可能な安全仕様の制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】安全スレーブユニットの外観平面図である。
【図2】図1におけるA矢視側面図である。
【図3】安全スレーブユニットの結線図である。
【図4】安全スレーブユニットの内部回路図である。
【図5】入力回路および出力回路を詳細に示す安全スレーブユニットの内部回路図である。
【図6】第1,第2のMPU間でのクロスコミュニケーションの概念説明図である。
【図7】安全スレーブユニットの処理を示すフローチャートである。
【図8】セーフティリレーの診断アルゴリズムを表にして示す図である。
【符号の説明】
【0047】
1 安全スレーブユニット
2 安全コントローラ
3 ネットワーク
4 第1のMPU
5 第2のMPU
6 入力回路
7 出力回路
8 セーフティ電磁リレー
9 入力端子部
10 出力端子部
12 商用交流電源
13 制御対象となる負荷
14 セーフティリレーコイル用電源
61 入力回路
62 トランジスタ駆動回路
63 トランジスタ
64 負荷抵抗
65 トランジスタ
66 入力抵抗
71 出力回路
72 トランジスタ
73 電圧監視回路(比較器)
80 コイル
81 b接点
82 a接点
101 ハウジング
102 セーフティ電磁リレー
103 表示部
104 I/Oコネクタ
105 通信コネクタ
106 ノードアドレススイッチ
107 DINレールクランパ
108 DINレール嵌合溝
109 リレークランパ
200 内部回路
201 デバイスネット物理層
202 DC−DCコンバータ(非絶縁)
203 フォトカプラ群
204 I/O電源回路
205 安全入力回路(シンク入力)
206 テスト出力回路(ソース出力)
207 I/O電源回路
208 リレー群
209 第1の端子列
210 第2の端子列
211 第3の端子列
212 第4の端子列

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1もしくは2以上の外部出力端子と、
それらの外部出力端子に対して出力信号を送出するための1もしくは2以上の安全仕様の電磁リレーと、
それらの安全仕様の電磁リレーを出力データに対応して駆動するための1もしくは2以上の出力回路と、
それらの出力回路の状態を診断する出力回路診断手段と、を含み、かつ
前記安全仕様の電磁リレーは着脱自在な外付けタイプの構造を有し、さらに
前記出力回路診断手段は、故障の原因が電磁リレー側にあるのか否かを診断可能に構成されている、ことを特徴とする安全仕様の制御装置。
【請求項2】
前記出力回路診断手段が故障の原因が電磁リレー側にないと診断したときには、その出力回路に関するチャネルは使用対象から切り離される、ことを特徴とする請求項1に記載の安全仕様の制御装置。
【請求項3】
1もしくは2以上の外部入力端子と、
それらの外部入力端子から入力信号を取り込むための1もしくは2以上の入力回路と、
それらの入力回路の状態を診断する入力回路診断手段と、をさらに有する、ことを特徴とする請求項1に記載の安全仕様の制御装置。
【請求項4】
前記入力回路診断手段による診断結果が異常ありのとき、当該異常に関する入力回路は仕様対象から切り離される、ことを特徴とする請求項3に記載の安全仕様の制御装置。
【請求項5】
ネットワークを介して安全コントローラに接続可能な安全スレーブユニットとして構成された、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の安全仕様の制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−302614(P2006−302614A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−121477(P2005−121477)
【出願日】平成17年4月19日(2005.4.19)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】