説明

宝石の損傷防止方法

【課題】高価な宝石を容器に大量に収納する場合に、宝石が損傷せず、かつ今までになかった多岐に渡る楽しみ方ができるようにする。
【解決手段】無色透明又は有色透明の容器に宝石を収納する際に、前記容器の容積の80±15%まで宝石を収納し、かつ収納した状態の宝石の全面が液体中に浸漬されるまで、前記液体を充填するので、容器を倒したり振ったりしても、宝石の移動距離が小さくかつ液体が緩衝作用をすることにより、宝石の受ける衝撃が小さくなり、損傷し難い。その結果、高価な宝石を沢山収納する場合に好適である。この場合、各種の光学作用が遺憾なく発揮されるので、美しい光景を多岐に楽しむことかできる。また、液体の減少に伴って、虹色に屈折させたり、通常と違った見え方以上の煌く変化を楽しむことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個々人が日常的に使用する人体に有害でない様々なる液体を充填する無色透明、又は有色透明容器内に、美観や音を楽しむために宝石を収納する際に、宝石の自由な移動が制限されるように容器一杯に収納すると共に、収納した宝石の全面が前記液体に浸漬されるように前記液体を充填することによって、前記宝石の損傷を防止する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
太古の時代から今日まで、宝石は指輪、首飾り、王冠、耳飾り等の装身具として、金、銀、プラチナ、合金等を加工して成る手段で取付け固定してきた。
近年では、ガラス瓶容器の外表面に宝石をろう付けする発明(例えば、特許文献1)及び箸に宝石を接着する発明(例えば、特許文献2)及び宝石を靴に装着する発明(例えば、特許文献3)及び不透明な材質のコースターに天然石小片を接着する発明(例えば、特許文献4)及び服飾に宝石を取り付ける止着構造発明(例えば、特許文献5)等、様々なる日用品に宝石を固定する発明も知られている。
【0003】
上記特許文献1に記載のボトルに宝石をろう付けした場合、あるいは上記特許文献2に記載の箸に宝石を接着した場合、又上記特許文献3に記載の靴に宝石を装着した場合、さらに上記特許文献4に記載のコースターに天然石を接着した場合、また上記特許文献5に記載の宝石を服飾に止着する構造等、どのような斬新奇抜なアイデアでも、宝石を固定する限りは例え小さな留め具であっても、宝石内には必ずある角度から観察すると影が生じ、影の原因と成る接点の金属等材質は、光を透過出来ない問題が生じる。又宝石を装飾したアイテムでも、肌に付けるアクセサリーでも宝石の正面、又は上面から観察した場合、輝く高級感を醸し出すものの、固定された裏面からはアイテムであれ肌であれ宝石の裏側を観察出来ず、宝石の接着面は光を透過出来ず、必ず宝石内に影が生じる。いかなる工夫を凝らした場合に於いても、無重力で宝石が浮かばない限り、影が生じる宝石は、宝石本来の美観を遺憾無く発揮出来ない問題がある。
【0004】
一方、透明容器内に宝石を入れる発明は幾つか知られている。ガラス容器に宝石を入れる発明(例えば、特許文献6)及びフレグランスボトルに宝石を入れる発明(例えば、特許文献7)あるいは宝石及び麦飯石を入れる噴霧器の発明(例えば、特許文献8)また、ペンダントボトルに宝石とアロマオイルを入れる発明(例えば、特許文献9)等である。しかし、いずれの場合も充填液の体積(容器内の空間)と比較し、宝石の体積は極少なく、良く観察しないと、あるいは言葉で説明されないと容器内の宝石は確認することが難しい。
【0005】
また、色彩を帯びた有色透明の宝石の場合、宝石の底面に光をよく反射する鏡面がないと、あるいは同じ有色透明な宝石を沢山山積みにしないと、余程の大粒で無い限りは色彩はよく観察しても解りづらい。
また、グラスの下部に宝石を装着する発明(例えば、特許文献10)あるいは食器に宝石を接着する発明(例えば、特許文献11)等の場合、宝石裏面の接着側は観察出来るかも知れないが見栄えは良くなく、容器と宝石間は透明な特殊接着剤が必要で、余程容器に開ける穴が美しく研磨されないとスリガラス状と成り美しくは映えづらい。
あるいは、宝石の粉末を入れた砂時計(例えば、特許文献12)の場合、例え無色透明宝石でも濃い色を帯びた宝石でも、粉末宝石は粉砕時に、内外に沢山の傷が生じる為、透明部が少なく成る問題が生じる。
【0006】
粉末の宝石表面を研磨することは現代技術では不可能であると共に、光を透過も反射も極僅かしか出来ずに、白又は濁色に映り、言葉で説明されないと宝石の粉末とは認識しづらい。さらに砂時計内の空間は気体空気だが,これを宝石により近い屈折率をもつ液体又は純水に変えると、粉末表面の白濁色の原因であるミクロの傷に液体(H2O 分子など)が入り込んで、ミクロの傷溝は目立たなくなり、粉末宝石は、気体中より液体中の方がはるかに透度が増し、美しく映え輝く。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】登録実用新案第3126858 号
【特許文献2】登録実用新案第3107236 号
【特許文献3】特開2010-179076 号
【特許文献4】特開2001-46211号
【特許文献5】登録実用新案第3145492 号
【特許文献6】登録実用新案第3018350 号
【特許文献7】特開2005-118480 号
【特許文献8】特開2006-7175 号
【特許文献9】登録実用新案第3141524 号
【特許文献10】実開平7-20935 号
【特許文献11】登録実用新案第3122870 号
【特許文献12】特開2002-22857号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、美しい宝石をより美しく観賞して楽しむには、前記のような従来の技術では物足りず、より多種類の宝石の異なる光学作用を、隣合わせで他の宝石と比較しながら観賞して楽しんだり、色々な光にかざして透度や色彩を楽しんだり、液面の高低差を変化させ液体の有無による見え方の違いや、液面の減少に伴う発音の違いを楽しむなど、高価で美しい宝石の観賞や楽しみ方を改善する必要がある。しかも、このように大量の宝石を容器に収納する場合に、肝心な宝石や容器が損傷したのでは目的を達成できない。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、高価な宝石を容器に大量に収納する場合に、宝石が損傷せず、かつ今までになかった多岐に渡る楽しみ方ができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1は、無色透明又は有色透明の容器に宝石を収納する際に、前記容器の容積の80±15%まで宝石を収納し、かつ収納した状態の宝石の全面が液体中に浸漬されるまで、前記液体を充填することを特徴とする宝石の損傷防止方法である。宝石には、研磨した及び/若しくは研磨してない天然の宝石及び/又は人工の宝石を容器に液体と一緒に収納してもよい。容器の材質は、ガラス製でも合成樹脂製でもよく、特に制限しない。
【0010】
請求項2は、前記容器の一部分に、鏡面フィルム、拡大鏡フィルム、採光フィルム又は偏光フィルム等を貼ることを特徴とする請求項1に記載の宝石の損傷防止方法である。
【0011】
請求項3は、前記の液体が、使用に伴って減少していくことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の宝石の損傷防止方法である。従って、用途に応じて使用される液体である。液体は無色透明、有色透明、半透明、不透明でも良く、特に制限しないが、宝石が大気中よりも美しく映える種の液体が望ましい。
【0012】
請求項4は、前記の容器は、専ら物を入れる容器に限らず、他の物品に形成した容器部も含むことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の宝石の損傷防止方法である。従って、筆記具や文具、懐中電灯、キッチン用品、インテリアグッズなど、他の製品の一部に形成された容器機能部であっても差し支えない。
【0013】
請求項5は、無色透明又は有色透明の容器の容積の80±15%まで宝石を収納し、かつ収納した状態の宝石の全面が液体中に浸漬されるまで、前記液体を充填して成ることを特徴とする宝石入りの容器である。前記液体は、粘性の高い液体であることが、収納した宝石の破損防止のうえでは望ましい。
【発明の効果】
【0014】
請求項1のように、無色透明又は有色透明の容器に宝石を収納する際に、前記容器の容積の80±15%まで宝石を収納し、かつ収納した状態の宝石の全面が液体中に浸漬されるまで、前記液体を充填する方法によると、容器を倒したり振ったりしても、宝石の移動距離が小さくかつ液体が緩衝作用をするので、宝石の受ける衝撃が小さくなり、損傷し難い。その結果、高価な宝石を沢山収納する場合に好適である。
また、このように沢山の宝石と液体が密に混在すると、各種の光学作用が遺憾なく発揮されるので、美しい光景を多岐に楽しむことかできる。しかも、液体の減少に伴って反比例し、生じる空間に露出する宝石が増えるが、各宝石平面には表面張力と角には雫の凸レンズ、各宝石間と容器内壁間には毛細管現象の凹レンズに、空気と接する残液は必ず湾曲し、宝石全体を包み、全方向から入射する光を虹色に屈折させ、通常と違った見え方以上の煌く変化を楽しむことができる。
【0015】
請求項2のように、容器外側の一部分に、鏡面フィルム、拡大鏡フィルム、採光フィルム又は偏光フィルム等を貼ると、光学作用を増し、より美しく宝石を煌かす工夫が可能と同時に、メインとする宝石を一度に360度から観賞するようにも出来る。
【0016】
請求項3のように、前記の液体は、使用に伴って減少していくので、用途の有る液体を使用でき、また次第に減少していくので、収納されている宝石の様相が次第に変化し、多岐に渡る楽しみ方ができる。異なる粘性や色の液体に変えると、宝石はその度に、お洒落に服を着替え、お化粧直しするかのように様相を変化させる。
【0017】
請求項4のように、前記の容器は、専ら物を入れる容器に限らず、他の物品に付属的に形成した容器部も含むので、例えばボールペンなどの筆記具や懐中電灯など、他の製品の一部に容器機能を形成し、その中に宝石と液体を一緒に入れることもできる。その結果、他の製品本来の機能の他に宝石を入れたことによる楽しみが得られるので、付加価値が向上する。また、時々液体の香りを嗅ぎながら筆記事務や勉強ができる。また懐中電灯の光源に付加した場合、光が宝石を透過するので、宝石が美しく輝いて見えると同時に、投光された被写体に、ゆらめく宝石の色や型の模様を変化させながら楽しむことが出来る。キッチン用品に付加した場合、料理を造る意欲が楽しく増す。
【0018】
請求項5のように、無色透明又は有色透明の容器の容積の80±15%まで宝石を収納し、かつ収納した状態の宝石の全面が液体中に浸漬されるまで、前記液体を充填して成るので、多岐に渡る楽しみ方が可能で、乱暴に扱っても収納されている高価な宝石が損傷する恐れもなく、液体を入れ替えれば長期にわたって楽しむことができる。さらに、異なる液体と宝石とデザインされたお洒落な容器のコラボレーションを、アートとしてコレクションすることも楽しめる。
なお、あらゆるケースを想定し実験を重ねた結果、80±15%より多く収納すると、液体が熱膨張して液漏れ破損する恐れがあり、80±15%より少ないと、容器を激しく振った際の宝石の衝撃が大きくなり、宝石が欠けたり割れたりする恐れがある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の全体構成を示す断面図である。
【図2】図1の一部を拡大して示す断面図であり、密に接触した無色透明容器、無色透明液体、透明宝石(図1 の4 種類の有色透明宝石を、図2 では一括りとし「透明宝石」とした)が1つのレンズ作用をなし、光が屈折しながら透過してゆく様子を示している。
【図3】無色透明な宝石のブリリアントカット型に粘着した、透明液の表面張力によるレンズ効果を加味し、入射光が屈折しながら透過してゆく予想断面図である。
【図4】青色透明な宝石のブリリアントカット型に、粘着した透明液が表面張力によってレンズ状になり入射光の青以外の波長の光を吸収し、青色の波長の光を屈折させながら透過させてゆく予想断面図である。
【図5】有色不透明な宝石のブリリアントカット型に、表面張力によってレンズ状になった粘着する透明液が、入射光を反射させる予想断面図である。
【図6】各種の宝石を入れた容器中において、液体が使い尽くされ、各宝石を表面張力(毛細管現象も含む)で濡らしている状態を示す断面図である。
【図7】各種の宝石が容器中に詰め込まれた状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に本発明による宝石の損傷防止方法が実際上どのように具体化されるか実施形態を詳述する。図1は、本発明による宝石の損傷防止方法を説明する断面図であり、スプレー式無色透明プラスティック製容器1内に、無色透明消毒用アルコール液2を充填し、4 種類の有色透明な、各々が異なる大きさのブリリアントカット型宝石3を収納した例を示している。
容器1は、収納する宝石3が鑑賞可能な無色透明なガラス製又はプラスティック製が望ましいが、色付けをしても良い。また、容器1の外側、又はキャップにロゴマークや社名、キャラクターやお洒落な模様を印刷等で施してもシールを貼っても良い。キャップはスケルトンの半透明が望ましいが、色付けしても良い。
【0021】
容器1の大きさは、ポケットやバッグ、ポーチ等に携帯可能な5ml 〜50ml前後の大きさが望ましいが、その他家庭やオフィス内で使用する、例えばアルコール消毒液、ハンドソープ、香付け消臭液等の500ml 、又は1000ml等、容器1が宝石3の重さで破損しない材質の置き型の大きいサイズでも良い。
容器1の形状は特に限定しないが、楕円形や長方形などの偏平な形状だと、内部の宝石3がよく見える。なお、ランプシェードかステンドグラス製のような多色の光源に透かして観ると、より美しく見える。光源の色が次々と切り替わる例えばLED 灯器具に透かしてもよい。
【0022】
充填する液体2は、人体に有害でない日用消耗品である化粧水、消毒液、香水、フラワーエッセンス、アロマオイル、純水等の無色透明、又は有色透明な液体が望ましいが、例えば不透明または半透明な乳液、ボディーソープ、リンス等の液体でも、透明容器内壁に接触する宝石は、容器外からでも鑑賞可能で、さらに使用する度に減量する容器内上部から、宝石が出現し輝き始めるので、不透明または半透明液でも使用可能である。
安全が確保されるならば、飲用のワイン、シャンパン、日本酒、調味料、ミネラルウォーター等の液体を充填しても良い。
【0023】
充填した液体を必要分のみ小分けに使用するディスペンサーやノズル型はスプレー式、ドロップ式、ポンプ式、ローラー式等、いずれでも収納する宝石3より小さな穴で、安全が確保されるタイプであれば良い。通常、液体を使用する際の液体の出口となる小孔と、前記小孔と対向し、液体や宝石を入れる際に使用する大孔の空いたキャップを容器に取付ける構造にすれば、飲用の容器で宝石が出るのを防ぐことができる。
なお、液体の香りを嗅いで楽しんだり癒しを目的とする場合は、容器の蓋を開けたままにして、自然に蒸発した結果、減少していく使い方もある。木の棒を差して毛細管現象を利用し、蒸発を促しても良い。
【0024】
容器内に収納する宝石は、球体、あるいは研磨さざれ型、あるいはカット研磨された例えばブリリアント、オーバル、ハート、ドロップ、スクエア、カボション、トライアングル、バケット型等、肌が傷付かないよう安全にカット及び研磨されたタイプの宝石、貴石、準貴石が望ましい。他に原石でも、例えばハーキマーダイヤモンド、ダイヤモンド原石、両剣水晶等、原石のままでも、全各面角が幾何学的に研磨された宝石と同様に整っているタイプ、あるいは天然の状態で上部は整っている6角柱錐アクアマリン等の折れた底面のみ安全にカット研磨された原石等、カット研磨せずとも光を透過、又は反射する高品質なタイプは、本発明では割れ欠けせず安全な原石は、研磨石と同等としても良い。
イミテーションガラス宝石は、天然石と比較し、かなり硬度が弱いので、安全上、使用しない方がよいが、特殊硬密ガラス製宝石は、天然宝石との併用を否定するものではない。また、天然石とは認められない人工宝石は使用しない方がよいが、例外として、人体への有益性のために考案された人工鉱石であり又、全面カット、又は研磨された安全な、例えばテラヘルツ鉱石、遠赤外線放射鉱石、ゲルマニウム鉱石、ラジウム鉱石等を混入しても良い。
【0025】
また、人体に有害な物質が溶出する可能性のある天然石は一切使用せず、容器内で破損する恐れのあるガラス同等以下に硬度が弱く岩石に近い、例えばラピスラズリ、マラカイト、トルコ石、方解石、ロードクロサイト、セレナイト、アラゴナイト、ラリマー、スギライト、溶岩、ソーダライト、ハウライト等は使用しない方がよい。例外として硬度は弱いが、現在も漢方薬として活用されている有害物質を含んでいない天然真珠は否定しない。但し、容器内に充填する液体を、生活や人体に使用しない装飾やインテリアとして活用する場合は、どのような天然石でも人工石でも良い。
天然石の種類としては、各種ダイヤモンド属、各種コランダム属、各種ベリル属、各種石英属、各種柘榴石属、各種黒耀石属、各種翡翠石属、各種電気石属、各種トパーズ石属、各種フローライト石属、各種ルチル石属、各種スピネル石属、各種沸石属、各種ガラス質半隕石属、各種月長石属、及びタンザナイト、アイオライト、アパタイト、オパール、カイヤナイト、クンツァイト、天然ジルコン、ダイオプサイト、プレナイト、ペリドット等とするが、硬度及び密度の高い、さらに容器とするガラス及びプラスティックと比較し、温度変化により強い天然石のみが望ましい。
【0026】
天然石は割れ欠けしていないか1粒ずつチェック後、奇麗に洗浄、滅菌する為に煮沸消毒し、例えば製造段階に充填液と天然石を一緒に収納するのも良い。また、セラピストが個人、又はグループとカウンセリングしながら、各種宝石の色彩をカラーセラピーを基準に個人に合わせて調合、又は個人が好みでコーディネイトしながら取捨選択してもよい。
本発明の宝石は、透明石一種、又は透明石と1色石、又は透明石と数色石、又は1色石一種、又は数色石を調合しても良い。又、宝石は異なる大小様々な大きさの研磨型、カット型、原石型を調合しても良いし、同じ大きさのカット、又は研磨型の一種宝石に統一し、収納しても良い。同じ形は2 つとない美しい原石のみ複数を収納しても良い。
愛する人を亡くした場合に、その人が生前使用していた指輪などの宝石を入れておくと、亡くした人が身近に感じられるので、癒しの効果が大きい。この場合、金属部分は外してもよいし、付けたままでもよい。但し、付けたままの場合は、宝石と比較し柔らかく硬度が弱い金属部は、他の宝石との接触で必ず傷付くので、人体に有害な金属が溶解するタイプは除くか、人体に使用しない液体とするか等の専門家のアドバイスが求められる。
本発明に使用する宝石は、「ルース/裸石」としても使用出来、リングやペンダントに後に調金加工しても良い。ネイルや携帯電話、眼鏡等に接着させデコレーションしても良い。12ヶ月誕生石のプレゼントや引出物、贈答品としても良い。花弁やハーブ、薬草、シナモン、クローブ等を入れて、フラワーエッセンスとしても良い。
【0027】
次に、0度の1気圧空気と比較し、0.1 度の水、及び−0.1 度の氷の方が、はるかに光の屈折率は高い。透明ガラスと奇麗な氷は、大気中では確認し易いが、純水に水没させると確認が難しくなる。光の屈折率は大気より、同じ透明な純水、ガラス、氷の方がずっと近いからである。
と同じように屈折率の異なる、いずれも無色透明なタイプの水晶、サファイヤ、ダイヤモンドを沢山混在させ純水に水没させると、ガラスと氷同様確認が難しくなるが、光がより複雑かつランダムに屈折を繰り返し透過する様子を、大気中より明確に鑑賞出来るようになる。通常は比重が高く成るに従い、水晶、サファイヤ、ダイヤモンドと光の屈折率は比例し高く成り、あまたの種類の宝石は、それぞれ光の屈折率は異なる。
さらに、使用する度に生じる各宝石に粘着する水滴の曲面はレンズの役割を担い、各宝石を虹色に抱き輝かす。あたかも浮かんでいるかのように透度を増し、影なく液体に水没する宝石と、液滴がレンズとなり虹色に宝石を輝かす様子は、ほとんどの人が体感したことのない美であり、大気中に影が生じている指輪やペンダント等の宝石と比較し、同じ宝石でも明らかに透明感、あるいは輝きをはるかに増す。宇宙空間に浮かぶ1粒の宝石よりも、机上の大気中に山積みされた宝石よりも、影なく積み重なり、水没する宝石の方がはるかに美しい。
【0028】
また、以下の1.〜6.のように、自然界に存在し、光学的に価値ある宝石を鉱物学的観点から学習する標本として鑑賞出来る。置かれた机上やピンセットで挟むより、宝石に影が生じず鑑賞出来る。
1.多色性宝石
見る角度により色を変化させるアレクサンドライト、タンザナイト、アイオライト等の多色性宝石を、あるいは光の強弱により色彩を変化させるチェンジカラータイプの宝石を全方向から明確に鑑賞出来る。
2.蛍光性宝石
フローライトやルビー等、紫外線に蛍光する宝石を全方向から明確に鑑賞出来る。
3.遊色反射性宝石
ラブラドライトやロイヤルブルームーンストーンなど、光を遊色反射させる宝石を全方向から明確に鑑賞出来る。
4.スター効果宝石
スターサファイヤやスタールビー、ブラックスターやスターローズクォーツなど、光を6 条に反射する宝石を全方向から明確に鑑賞出来る。
5.キャッツアイ効果宝石
キャッツアイベリルやタイチンルチルキャッツアイ、タイガーアイやホークアイなど、猫の目のように光を一条にゆらめかす宝石を全方向から明確に鑑賞出来る。
6.遊色透過性宝石
多色性オパールなど、ステンドグラスのように影なく光を全透過させ、全方向から明確に鑑賞出来る。
【0029】
容器1内に透明水2を充填した場合、図2のように、容器1→宝石3→水2→宝石3→水2→宝石3→水2…容器1と、入射光は容器1内で、各種の宝石3と液体2を通過する度々に、何度も屈折、透過、反射を繰り返す。さらに、様々な型の容器1、液体2、宝石3は1つの凹レンズや凸レンズとなり、眩く煌く。
例えば、黒オニキス、黒スピネル、黒トルマリン、黒ダイヤモンド等、不透明なカット研磨された宝石を、透明宝石と混在させた場合、図5のように、不透明宝石の全各面は入射光を鏡のように反射する為、容器1内では一切陰は生じない。さらに、例えば他に隣接する不透明宝石に反射され、さらに他に隣接する透明宝石で屈折しながら透過してゆくことを、何度も容器1内で繰り返す。
【0030】
よって本発明では、無色透明、有色透明、色彩を帯びた半透明、不透明等、いずれのタイプの宝石でも、キャップ以外に光が当たる宝石の各全面角に陰は生じないため,また凹レンズや凸レンズから成る立体万華鏡のように無限の組み合わせで光を屈折、透過、鏡面反射させるため、空気中に固定されたいかなる宝石よりも、はるかに眩く輝き煌く。
例えば、各種ダイヤモンドの場合
1.図3のように透明な場合:森羅万象内で最も光を強く屈折しながら透過する。
2.図5のように完全不透明な黒の場合:全ての色の波長を吸収するが、白色光を反射する。
3.青色透明の場合:図4のように同色の青い波長のみを透過させ、他の色の光は吸収する。
4.赤色透明の場合:同色の赤の波長のみを透過させ、他の色の光は吸収する。
5.緑色透明の場合:同色の緑の波長のみを透過させ、他の色の光は吸収する。
【0031】
上記5例の組み合わせで同量を調合した場合、容器内では陰は生じず、「赤青緑の光を重ねると白光と成る光の3原色の加色混合」と「イエロー、マジェンタ、シアンの色材を重ねると黒と成る色の3原色の減色混合」により、光源の強弱と色の違いにより、そこにはないはずの色彩が重複屈折し、容器1を揺らすと出現しては消滅してゆく。さらに光は三面鏡のように乱反射する。眩い光と7 色の虹と他の色彩と白光と艶やかな黒が乱舞する。
充填された液体2は、使用する度々に減少し、宝石3間に空間が反比例して増加する。本発明では、液体が固体3上に重力に勝る表面張力で付着して、固体3が空間に浮いていると仮定すると、図3〜図5のように凸レンズ状4となって残り、また、角部には雫状5となって残る。単体で固定された宝石には、下部のみに雫が生じる。が、容器は歩行時に上下左右前後へと揺れ、全宝石の全角にはランダムに「G(gravity=重力)」が掛かる。図3〜5の宝石の全角には「G」により生じる雫の、全方向における最大値を表現している。あるいは宝石を無重力内で、表面張力と比較し、より弱い力の遠心力で回転させている場合の想像図である。別の角度から解説すると、ボールを上に投げた場合、上昇と下昇が切り替わる一瞬間、ボールは無重力と成る。容器1内の宝石3 も、振ると時に周りの宝石との接点が無くなり一瞬間、無重力と成る(但し液体3 が少ない時)。
空気中なら、濡れた宝石に付着する液体はすぐに蒸発するが、密閉された容器1内だと1年でも蒸発しない。ノズルから滴出しない程に充填液が枯渇しても、図6のように、全宝石3…の全面角と容器1内壁に、重力に勝る毛細管現象の作用で凹レンズのように付着した液体2が容器1内にかなりの量が残り、凹レンズや凸レンズ(容器1内壁と接してはいない、かつ最上層に位置する、部分的に盛り上がった宝石3…の各面角のみ、液体2は表面張力する)として作用するので、種々の見え方となる。なお、液体2が枯渇した領域は空間6…となる。
図6は、様々な型の宝石3をアロマオイル2と一緒に、ドロップ式の無色透明容器1に収納した、容器底部の左角の一部拡大断面図である。又、使用したアロマオイル2が枯渇した状態を示している。容器を逆さまに振っても、ドロップ式の上部出口小孔から、アロマオイルが出て来ない状態であると共に、容器内壁と各宝石間の隙間には、アロマオイルの残液が、重力に勝る毛細管現象で凹レンズ状に付着している状態を表現している。又、各宝石3の最上部の容器1内壁に接していないエリアのみ表面張力している。
このことは、宝石3…同士が表面張力と毛細管現象で粘着し、加えて固体同士が衝突する前に液体の粘性抵抗によって速度が減ずるので、振ったり容器1が倒れたりしても、宝石3が他の宝石3や容器1の内壁に衝突する際の衝撃力は小さくなり、宝石3…が損傷する恐れは無いに等しいことを示している。
【0032】
空気は光を屈折させず直進させる。よって、容器1内の空気中内で液体が表面張力と毛細管現象で付着した宝石は、液体2内に在る時とは、光の屈折率や反射率を変化させ、勝るとも劣らない程に美しく、明らかに様相を変化させる。
例えば、充填液を半分使用した場合、容器1上部に生じた空気中内で液体が粘着する宝石と、下部に残る液体2に全水没する宝石とでは、同一石に於いても、明らかに様相が異なる。
さらに、容器1内では、宝石3も充填液体2も固定されず自由運動をするので、使用する度に、あるいは少し移動させるだけで、液体2は上下左右前後へと移動し、宝石3…の各面角に粘着する場所を揺れる度に変え、予測不能に光と色彩を変化させる。この煌く楽しみは、充填する液体2の消費量を増し、経済効果を高める可能性を秘める。
【0033】
大小様々な型の容器は、通常8割程の充填液が安全とされている。充填液が融点を下回り凍る場合、反対に沸点を超え気体へと変化した場合、あるいは気圧の変化を前提として、容器内の液体が膨張しても、2 割程の空間が在れば、液体膨張力では容器は破損しにくく考慮されている。又、宝石は0 度以下でも100 度以上でも膨張も収縮もしない。
本発明に於いても、充填する液体2の上限面は8割程度だが、宝石3の上限は80±15%とするのが望ましい。一方、容器1内の各々の宝石3…は、重力によって必ず密に接触している。ところが充填液2は、各宝石3間の接触していない極僅かな狭間にのみ入るので、膨張する充填液2の容積より、膨張しない収納する宝石3の容積の方が多く成る。
【0034】
気体中と比較し、浮力が働く液体中に在る宝石の方が重量は軽い。又、容器内の各々宝石間の接触していない狭間は極小さい。よって各々宝石間の狭間に液体が存在しても、液体を使用後に生じた空気の小さな隙間であっても、非結晶であるガラスよりはるかに硬度が高い、元素レベルで密に結合している宝石は、例え激しく容器を振ったとしても、宝石は割れ欠けしない。プラスティックは別として、宝石が割れ欠けする以前にガラス製容器が破損する。
しかし、万が一にも容器内で宝石が割れ欠けした場合、蓋を開けない限り、小穴型ノズルから割れ欠けした宝石が外に出ることは考えにくい。又、さらに安全を期す為に、宝石の割れ欠けが外に飛び出さない小穴のノズルを選択することを推奨する。
【0035】
よって容器を振ると、各々の宝石は鈴やカスタネットのような美しい音を奏でる。液体中では低い音域であり、液体を使用する度々に生じる空気の隙間が反比例して増す度々に、宝石はより高い音域へと変化してゆく。よって本発明はシェイクし音を奏でるマスカラ、あるいはレインスティック(さぼてんの筒内に小石を入れ密封し揺らす、棒状の雨乞い楽器)と同じように楽器として使用することも出来る。
仮に容器内の宝石が例えば50%程度と総容積が少なく、かつ容器内の液体を使い切ると空間が大きくなり、容器を振ると、宝石の受ける衝撃が大きく、宝石が割れ欠けする恐れがある。ところが、本発明では、80±15%のため、容器内の空気の容積より、宝石の容積の方がはるかに勝るので、又全宝石は密にお互いが接触しているので、少しの移動しか出来ず、容器を激しく振った場合に於いても、宝石は割れ欠けしない。その結果、高価な宝石が損傷するのを防止できる。
【0036】
さらに、色彩療法家や宝石療法家等は、本発明品を個人やグループに提供し、癒しの道具、又はセラピー及びカウンセリングに関する道具として活用するのも良い。また、個々人は各店舗やインターネット上で各宝石の色彩を自身の好みで調合し、取捨選択も出来る。
【0037】
同じ型と体積と温度内での、透明な気体、液体、固体の光の屈折反射率は異なる。虹は気体中に浮遊する水滴のプリズムレンズに光が屈折して生じる。本発明はこの自然法則を利用し、容器の材質である「個体」のガラス、又はプラスティック、収納する宝石と充填する「液体」、使用する度に天然石間に生じる隙間の「気体」を密に混在させることで、複雑かつランダムに光を屈折や乱反射させる凹レンズや凸レンズとして作用させることができる。
宝石は気体中(空気常温一気圧内)より、液体中に存在した方が、はるかに透度を増し、光の屈折を明確にする。さらに、容器になみなみに収納する十百千万粒の積み重なる宝石は、液体に浮かぶように映り、1粒の宝石を単体で鑑賞することと比較し、重力により密に接触し積み重なる無数の宝石の各切子面角は光をより多重屈折させ輝きを増す。
【0038】
また、無数の無色透明宝石の中に、1 粒の赤い宝石を収納した場合、振る度々に上下左右前後へと容器内を赤い宝石は徐々に移動する。これを利用し、ゴールを設定した(例えば一番上に赤い宝石が移動する)ゲームとして工夫することもできる。箱型内に迷路を造り、ボールを手で触れないで箱を揺らし、設定されたポケットにボールをゴールさせるゲームの立体版のことである。あるいは、赤い宝石を2粒とし、振らしながら接触させたり、メインの宝石をテーマ別とした数種の色宝石と接触させてもよい。
このような場合、同じ模様は二度と起こり得ない、覗かなくても、そこに集う人々が同時に観察出来る豪華絢爛な、全方向立体万華鏡と成る。例えば不透明な宝石は光を透過出来ないものの、本発明では他の宝石に陰を生じさせない。なぜならば、カット研磨された無数の多面体各切子面角は、全方向から入射する光を不透明の場合、鏡面反射させ輝くからである。
よってどの組み合わせに於いても、本発明の容器はキャップ部以外に陰は生じない。(但し、ここでの「陰」とは、日常私達が使用する範囲の大きさの容器内の「陰」のことであり、例えば水深10メートルの純水プールの底は、水分子が徐々に光を分散させる「陰」が生じ、少し暗くなるような「光の屈折分散」で生じる「陰」は無視した場合を表現している)
【0039】
図7は、14種類の異なる色彩の種類の宝石を、各々の宝石の特徴が最も顕著に映えるように、各々の宝石に異なる型のカット及び研磨を施し、無色透明容器に香水と一緒に収納した、容器下部の拡大正面断面図である。又、各宝石の隙間には、小さな天然水晶のさざれ型研磨石が、隙間をほとんど埋め尽くしている状態を表現している。
従って、図7によると、沢山の種類の宝石を、全方向から一度に鑑賞出来る。蓋を開ける必要のない「宝石箱」であり、凝縮されたミニ宝石博物館のように、好きな宝石のコレクションを、自身が視点を変える為に動かなくとも、手で容器を回転させたり、角度を変えたり、光に近づけたり離したりして、光の透過、屈折、反射の変化を、自由自在に光学的作用と共に、宝石本来の自然な美を楽しめることを表現している。
【0040】
光学作用によって色々な光景を楽しめるが、特定の光学作用を楽しみたい場合、例えばプリズム作用で分光して楽しみたければ、特殊硬密ガラスや天然宝石でプリズムを製造して収納するなどの工夫も可能である。
また、容器外側の一部分に例えば鏡面フィルム、拡大鏡フィルム、採光フィルム、偏光フィルム等を貼ると光学作用を増し、より美しく宝石を煌かす工夫が可能と同時に、メインとする宝石を一度に360度から観賞するようにも出来る。
【0041】
熱中症対策や清涼感を得る為に、家庭用冷凍庫で宝石を0度以下まで冷却した後に容器へ収納すると、液体を防腐すると同時に、例えばスプレーされたミストが熱を醒ましてくれる。
反対に温水に浸し火傷しない程度まで宝石を温めた後、容器に収納すると、例えばアロマオイルを柔軟にし、あるいは氷点下の冬の北海道でも容器内の融点が異なる様々な充填液は、しばらくの間凍らない。
例えば天然水晶(二酸化ケイ素)の場合の融点は1,650(±75)度で、沸点は2,230度なので、すでに常温では二酸化ケイ素が凍った状態の私達が知っている水晶は、0度以下でも、火傷しない温度に温めても問題は無く損傷しない。
他の種類の宝石も、水晶と若干の融点と沸点の差はあるが、人体に問題が生じない範囲に温めても冷やしても、水晶と同様、問題は起こらない。
【産業上の利用可能性】
【0042】
以上のように、本発明は、無色透明又は有色透明の容器に、容積の80±15%まで天然及び/又は人工の宝石を収納し、かつ収納した状態の宝石の全面が日常使用する液体中に浸漬されるまで、前記液体を充填するので、宝石の色々な光学作用と音を楽しめるだけでなく、高価な宝石が損傷し難いので、長期に渡って楽しむことができる。
【符号の説明】
【0043】
1 容器
2 液体
3 天然の宝石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に宝石を収納する際に、前記容器の容積の80±15%まで宝石を収納し、かつ収納した状態の宝石の全面が液体中に浸漬されるまで、前記液体を充填することを特徴とする宝石の損傷防止方法。
【請求項2】
前記容器の外面の一部分に、鏡面フィルム、拡大鏡フィルム、採光フィルム、偏光フィルムを貼ることを特徴とする請求項1に記載の宝石の損傷防止方法。
【請求項3】
前記の液体が、使用に伴って減少していくことで、音の変化を起こすことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の宝石の損傷防止方法。
【請求項4】
前記の容器は、専ら物を入れる容器に限らず、他の物品に付属的に形成した容器部も含むことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の宝石の損傷防止方法。
【請求項5】
容器の容積の80±15%まで宝石を収納し、かつ収納した状態の宝石の全面が液体中に浸漬されるまで、前記液体を充填して成ることを特徴とする宝石入りの容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−86844(P2013−86844A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−228845(P2011−228845)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【特許番号】特許第4936494号(P4936494)
【特許公報発行日】平成24年5月23日(2012.5.23)
【出願人】(511251814)
【Fターム(参考)】