説明

家具の脚体

【課題】家具の脚柱間に架設される横フレームの下方に入れ込んで使用する他の家具が、横フレームの下面に接触して傷つくことを防止できる家具の脚体を提供すること。
【解決手段】上下方向を向く複数の脚柱12と、該脚柱12,12間に架設される横フレーム10と、から構成される家具の脚体3であって、前記横フレーム10の少なくとも下面には、該横フレーム10の下面を被覆する弾性力を有する弾性部材14が、該横フレーム10の長手方向に沿って取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上下方向を向く複数の脚柱と、該脚柱間に架設される横フレームと、から構成される家具の脚体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家具の脚体としては、例えば脚杆と、脚杆の上端に取り付けられ、天板の裏面角部に止着される支持金具と、からなるテーブルの脚体等がある。この種のテーブル等の家具において、例えばメインテーブルの天板の下方に、該メインテーブルと組み合わせて使用されるサブテーブルを入れ込んで使用する場合において、サブテーブル(他の家具)の天板の端部や表面が、メインテーブルの天板の裏面角部に取り付けられる支持金具に接触して傷つく虞があるため、この支持金具の角部の側方と下面とを、発泡ポリスチレン樹脂等の軟質材から形成された保護部材(弾性部材)で覆うようにしたもの等がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特許第3891374号公報(第2頁、第3図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の家具の脚体にあっては、保護部材(弾性部材)によってサブテーブルの端部や表面が支持金具に接触することが防止されるが、例えば脚杆間に天板を支持する横フレーム等が架設されたテーブル等にあっては、メインテーブルの天板の下方にサブテーブル等を入れ込んで使用する際に、該サブテーブルの天板の端部や表面が、メインテーブルの天板下面に設けられた横フレームの下面に接触して傷つく虞があった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、家具の脚柱間に架設される横フレームの下方に入れ込んで使用する他の家具が、横フレームの下面に接触して傷つくことを防止できる家具の脚体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の家具の脚体は、
上下方向を向く複数の脚柱と、該脚柱間に架設される横フレームと、から構成される家具の脚体であって、
前記横フレームの少なくとも下面には、該横フレームの下面を被覆する弾性力を有する弾性部材が、該横フレームの長手方向に沿って取り付けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、弾性部材を横フレームの下面の長手方向に沿って取り付けたことで、椅子やテーブル等の他の家具が横フレームの下方を移動する際において、他の家具が横フレームの下面と直接接触することが回避されるだけでなく、接触音の発生や衝撃が弾性部材により吸収されるため、横フレーム及び他の家具の損傷が防止される。
【0007】
本発明の請求項2に記載の家具の脚体は、請求項1に記載の家具の脚体であって、
前記横フレームの下面には、下方に開口する溝条が該横フレームの長手方向に沿って形成され、前記溝条に前記弾性部材が嵌合されることを特徴としている。
この特徴によれば、弾性部材を溝条に嵌合することで、弾性部材を横フレームの長手方向に沿って位置ずれなく取り付けることができる。
【0008】
本発明の請求項3に記載の家具の脚体は、請求項1または2に記載の家具の脚体であって、
前記弾性部材には、下方に開口する凹溝が長手方向に沿って形成され、該凹溝内にボルトを挿通して前記横フレームの下面に螺着することで前記弾性部材が取り付けられるとともに、前記凹溝の開口端縁辺のうち幅方向に対向する開口端縁辺の少なくとも一方からは、弾性変形自在な弾性片が、前記凹溝の開口を閉塞するように突出されていることを特徴としている。
この特徴によれば、弾性部材を横フレームにボルトで螺着することにより、弾性部材と横フレームとを容易に分別廃棄することができる。また、凹溝内にボルトの頭部が収容されることで、ボルトの頭部と他の家具との接触を回避できるばかりか、弾性片によりボルトの頭部を体裁よく隠蔽できるとともに、ボルトを凹溝内に挿通する際には弾性片が弾性変形することで、弾性片が邪魔になることがない。
【0009】
本発明の請求項4に記載の家具の脚体は、請求項3に記載の家具の脚体であって、
前記弾性片は、前記凹溝の幅方向に対向する両開口端縁辺から互いに対向するように突設される一対の弾性片からなることを特徴としている。
この特徴によれば、一対の弾性片それぞれの開口端縁辺からの突出幅寸法を短寸にすることができるので、弾性片の先端が自重により垂れ下がることが防止される。
【0010】
本発明の請求項5に記載の家具の脚体は、請求項3または4に記載の家具の脚体であって、
前記弾性部材の下面における幅方向の端部を、外向きに湾曲する湾曲面としたことを特徴としている。
この特徴によれば、横フレームの下方を幅方向に移動する他の家具が弾性部材の端部に接触しても引っ掛かりにくくなる。
【0011】
本発明の請求項6に記載の家具の脚体は、請求項1ないし5のいずれかに記載の家具の脚体であって、
前記弾性部材の少なくとも一方の側端部から上方に向けて舌片が連設され、該舌片によって、前記横フレームの側面の少なくとも下部が被覆されていることを特徴としている。
この特徴によれば、他の家具が横フレームの側方から接触した場合であっても、横フレームの側面の少なくとも下部が舌片により被覆されていることで、接触音の発生や衝撃が弾性部材により吸収されるため、横フレーム及び他の家具の損傷が防止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明に係る家具の脚体を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例】
【0013】
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明が適用されたテーブルの全体像を示す斜視図であり、図2は、図1のテーブルを示す要部拡大組立斜視図であり、図3は、脚体を下方から見上げた状態を示す横断面図であり、図4は、図3のA−A断面図であり、図5は、図4の要部拡大断面図である。以下、テーブルを使用する使用者側をテーブルの外側、天板の下方をテーブルの内側として説明する。
【0014】
図1の符号1は、本発明が適用された家具の一例としてのテーブルであり、このテーブル1は、例えば企業の会議室等で使用される会議用テーブルである。図1に示すように、このテーブル1は、天板2と、この天板2を下方から支持する家具の脚体としての脚体3と、から構成されている。
【0015】
このテーブル1について詳述すると、天板2は、上面が長方形状に形成された略直方体形状の板体である。図4に示すように、天板下面4における外周縁部には、垂直面5と、水平面6と、垂直面5と水平面6とを接続するラウンド面7と、からなる段部8がその全周に亘って形成されている。そして、段部8が形成されたことにより、天板2の周縁は水平方向に向けて凸となる薄肉外周縁部9に形成されている。尚、このような段部8は、例えば切削加工等により形成されている。
【0016】
脚体3は、図1〜図3に示すように、直線状に形成された4本の横フレーム10と、横フレーム10の一端部が連結される4個のブラケット11と、上下方向を向き、各ブラケット11の下端に連結されて横フレーム10及びブラケット11を下方から支持する上下方向を向く4本の脚柱12と、から主に構成されている。つまり、脚体3は、床面上に立設される上下方向を向く複数の脚柱12と、該脚柱12,12間を連結するように、各該脚柱12,12上端部間に略水平に架設される横フレーム10と、から構成され、横フレーム10は、ブラケット4により連結されて平面視略長方形状をなす枠体として形成されている。より詳しくは、これら横フレーム10は、家具の一部を構成する天板2の下面4を下方から支持可能なように、天板2下面における外周縁部に沿って平面視枠状に配置されている。
【0017】
これら横フレーム10及び脚柱12は、図2及び図3に示すように、アルミ材により押出成型で製造される内部が中空状に形成された角管材である。各横フレーム10の下面には、図2及び図4に示すように、下方に開口する縦断面略凹状の溝条13が、横フレーム10の長手方向全長に亘って形成されている。この溝条13は、下方に向けて幅狭となるあり溝形状に形成されている。そしてこの溝条13には、後述するように、所定長さを有する帯板状の弾性部材14が、横フレーム10の下面を長手方向全長に亘って全面被覆するように嵌合されている。
【0018】
尚、横フレーム10及びブラケット11の上面外縁部には、図2及び図4に示すように、上方に向けてガイド部15が突設されている。これらガイド部15のうち、横フレーム10から突設されているガイド部15は、横フレーム10の長手方向に沿って延設されており、ブラケット11から突設されているガイド部15は、2本の横フレーム10から突設されているガイド部15が連続して直角をなすように形成されている。
【0019】
横フレーム10及びブラケット11の上面は面一となって天板下面4を支持する水平な枠状の天板支持面16を構成している。この天板支持面16上には、天板2の垂直面5をガイド部15の内側面を摺接させることによって、天板下面4が載置されるようになっている。
【0020】
次に、横フレーム10の下面を被覆する弾性部材14について詳述する。尚、本実施例では1本の横フレーム10の下面を被覆する弾性部材14について説明するが、他の横フレーム10に対応する弾性部材14は同一構成であるものとする。弾性部材14は、図4に示すように、横フレーム10の下方を移動する他の家具の一例である椅子の肘掛17の上面等が、横フレーム10に接触することによって損傷してしまうことを防止するために取り付けられた横フレーム10の保護部材である。
【0021】
弾性部材14は、前述したように横フレーム10の長手方向と同寸の長さに形成されており、軟質樹脂材またはゴム材等を押出成形等の方法により製造した部材であり、所定の弾性力を有する。図2及び図4に示すように、弾性部材14の上部には、溝条13と嵌合する上向き凸状の嵌合部18が長手方向全長に亘り延設されている。この嵌合部18の外形は、溝条13の内形と略同一に形成されている。
【0022】
また、弾性部材14の下面には、下方に開口する凹溝19が、長手方向全長に亘って形成されている。この凹溝19は、後述するボルト20の頭部20aを収容可能な深さを有しており、弾性部材14の下面から嵌合部18内に入り込むように凹設されている。
【0023】
更に、この凹溝19の底面における幅方向の中央位置には、嵌合部18上面にかけて貫通する上下方向を向くボルト孔21が、弾性部材14の長手方向に沿って所定間隔おきに複数穿設されている。これら複数のボルト孔21は、横フレーム10の溝条13の底面における幅方向の中央位置に、長手方向に沿って所定間隔おきに複数穿設された上下方向を向く各螺着孔22に対応して形成されており、凹溝19の下方から挿通したボルト20を螺着孔22に螺入できるようになっている。
【0024】
尚、凹溝19の幅方向に対向する両開口端縁辺19a,19aからは、凹溝19の幅方向中央位置に向けて、弾性変形自在な一対の弾性片23,23がそれぞれ突設されている。これら弾性片23,23は、図3及び図4に示すように、開口端縁辺19a,19aから、凹溝19の開口を閉塞するように互いに対向するように突設されるとともに、凹溝19の全長に亘って延設されている。
【0025】
また、両弾性片23,23は、両開口端縁辺19a,19aからの突出長さが略同一に形成されている。その突出長さは、凹溝19幅方向の長さの半分未満の長さとなっているため、弾性片23,23の先端部間には、弾性部材14の下面の長手方向全長に亘って細長の間隙24が形成されている。この間隙24は、凹溝19に形成された各ボルト孔21及び横フレーム10の溝条13に形成された各螺着孔22の直下に位置するように形成されている。
【0026】
また、図4に示すように、両弾性片23,23の先端部には、弾性片23,23の先端に向けて上向きに傾斜する傾斜面23a,23aが形成されている。
【0027】
図4に示すように、弾性部材14の外側端部からは上方に向かって舌片25が延設されている。この舌片25は、図2及び図3に示すように、弾性部材14の長手方向全長に亘って形成されており、その外側面は外方に凸であるラウンド状(湾曲面)に形成されている。さらに、弾性部材14の下面における幅方向の両端部は、外向きに湾曲する湾曲面14aとされているため、横フレーム10の下面下方を幅方向に移動する他の家具が弾性部材14の端部に接触しても引っ掛かりにくくなる。
【0028】
次に弾性部材14の横フレーム10に対する取り付けについて説明する。先ず図2に示すように、弾性部材14の嵌合部18を横フレーム10の溝条13に嵌合する。このとき、弾性部材14は軟質樹脂等により形成された部材であるので、嵌合部18を撓ませることによって、嵌合部18を溝条13に嵌合可能となる。
【0029】
尚、弾性部材14の横フレーム10に対する取り付けは、脚体3を組み立て前において、横フレーム10の長手方向側の端部から弾性部材14の嵌合部18を溝条13に嵌合して挿通し、長手方向にスライドさせることによって取り付けてもよい。
【0030】
そして、図2に示すように、ボルト20を凹溝19の下側からボルト孔21に挿通し、横フレーム10側の螺着孔22に螺着する。このとき、図5に示すように、ボルト20を弾性片23,23間に形成された間隙24を通してボルト孔21に挿通することができる。
【0031】
つまり、ボルト20を挿通する際に、頭部20aに両傾斜面23a,23aが当接することで弾性片23,23が上方に向けて撓むように変形するが、頭部20aが弾性片23,23を通過して凹溝19内に収容されたときに、弾性片23,23が弾性復帰力により復帰して元の突設位置(図5中2点鎖線)に復帰して頭部20aが隠蔽される。
【0032】
このように、弾性部材14を横フレーム10に螺着する際には、弾性片23,23を捲ることなく、弾性片23,23の先端部間に形成された間隙24にボルト20を押し込むだけで、該間隙24の直上に形成された各螺着孔22にボルト20を簡単に螺着することができる。尚、一対の弾性片23,23の先端部間に間隙24が形成されることで、各螺着孔22を目視により確認することも可能となる。さらに、頭部20aにより弾性片23,23が変形しても、弾性復帰力によって元の突設位置(元の形状)に戻るため、蓋部材等の別部材にて凹溝19の開口を閉塞しなくても、頭部20aを簡単に隠蔽することができる。
【0033】
上述のように横フレーム10に取り付けられた弾性部材14は、横フレーム10下面を長手方向に亘り被覆するとともに、外側端部で上方に延設された舌片25によって横フレーム10の外側面下端部を被覆する。このとき、舌片25の外側面は外方に凸であるラウンド状に形成されているので、外側方から椅子の肘掛17等が横フレーム10に当接するような場合であっても、当接の衝撃を十分に吸収できるようになっている。
【0034】
以上説明したように、本発明の適用された実施例におけるテーブル1にあっては、各脚柱12,12間に架設された横フレーム10の下面の長手方向に沿って弾性部材14が取り付けていることで、椅子等の他の家具を天板2の下方に収納する際等において、該椅子の肘掛17等が、天板2の下面外周縁部に沿って配置された横フレーム10の下面と直接接触することが回避されるだけでなく、接触音の発生や衝撃が弾性力を有する弾性部材14により吸収されるため、横フレーム14及び椅子の肘掛17双方の損傷が防止される。
【0035】
また、弾性部材14を横フレーム10の長手方向に沿って設けられた溝条13に嵌合することにより、帯状の弾性部材14を横フレーム10の長手方向に沿って位置ずれなく取り付けることができる。
【0036】
また、弾性部材14と横フレーム10をボルト20で螺着することにより、脚体3の廃棄時に弾性部材14と横フレーム10とを分別することができる。また、凹溝19内にボルト20の頭部20aを収容することができるので、ボルト20の頭部20aと肘掛17との接触を回避できるばかりか、凹溝19の幅方向の開口端縁辺19a,19aから突設された一対の弾性片23,23により、ボルト20の頭部20aを体裁よく隠蔽できる。
【0037】
また、弾性片23,23は、凹溝19の幅方向に対向する両開口端縁辺19a,19aから、凹溝19の幅方向の中央位置に向かってそれぞれ突設されるので、一片の弾性片23で頭部20aをテーブル1の外面視から隠蔽するよりも、弾性片23,23の開口端縁辺19a,19aからの突設長さを短くすることが出来るので、弾性片23,23が自重により下方に向かって撓んでしまうことがない。
【0038】
また、弾性片23,23の先端部には、弾性片23,23の先端に向けて上向きに傾斜する傾斜面23a,23aが形成されているので、横フレーム10の下方を椅子の肘掛17等が横フレーム10の幅方向に通過する際に、弾性片23,23が椅子の肘掛17等の他の家具との間に生じる摩擦によって、椅子の肘掛17等が通過する方向に巻き込まれることがなくなる。
【0039】
また、弾性部材14の外側端部からは上方に向かって舌片25が延設されており、舌片25によって、横フレーム10の外側面下端部が被覆されているので、椅子の肘掛17等が外側面下端部に当接する場合であっても、横フレーム10の外側面下端部を被覆する舌片25が椅子の肘掛17等に当接することで当接の衝撃を吸収し、椅子の肘掛17等と横フレーム10の双方の損傷を防ぐことができる。
【0040】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更加があっても本発明に含まれる。
【0041】
例えば、前記実施例では、本発明を適用した家具としてテーブル1を例に説明したが、脚柱12と横フレーム10とによって構成される脚体3を有している家具であれば、例えば椅子やテレビ台等であってもよい。
【0042】
また、前記実施例では、脚体3が、横フレーム10と、ブラケット11と、脚柱12と、から構成されていたが、ブラケット11が脚柱12の上部に一体に形成され、該脚柱12の上端と横フレーム10とで脚体3が構成されるようにしてもよい。
【0043】
また、前記実施例では、脚体3における横フレーム10が平面視枠状に形成されていたが、各脚柱12,12間に架設されていれば、必ずしも平面視枠状に形成されていなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明が適用されたテーブルの全体像を示す斜視図である。
【図2】図1のテーブルを示す要部拡大組立斜視図である。
【図3】脚体を下方から見上げた状態を示す横断面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図4の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 テーブル(家具)
2 天板
3 脚体(家具の脚体)
10 横フレーム
11 ブラケット
12 脚柱
13 溝条
14 弾性部材
17 椅子の肘掛(他の家具)
19 凹溝
19a 開口端縁辺
20 ボルト
20a 頭部
21 ボルト孔
22 螺着孔
23 弾性片
23a 傾斜面
24 間隙
25 舌片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向を向く複数の脚柱と、該脚柱間に架設される横フレームと、から構成される家具の脚体であって、
前記横フレームの少なくとも下面には、該横フレームの下面を被覆する弾性力を有する弾性部材が、該横フレームの長手方向に沿って取り付けられていることを特徴とする家具の脚体。
【請求項2】
前記横フレームの下面には、下方に開口する溝条が該横フレームの長手方向に沿って形成され、前記溝条に前記弾性部材が嵌合されることを特徴とする請求項1に記載の家具の脚体。
【請求項3】
前記弾性部材には、下方に開口する凹溝が長手方向に沿って形成され、該凹溝内にボルトを挿通して前記横フレームの下面に螺着することで前記弾性部材が取り付けられるとともに、前記凹溝の開口端縁辺のうち幅方向に対向する開口端縁辺の少なくとも一方からは、弾性変形自在な弾性片が、前記凹溝の開口を閉塞するように突出されていることを特徴とする請求項1または2に記載の家具の脚体。
【請求項4】
前記弾性片は、前記凹溝の幅方向に対向する両開口端縁辺から互いに対向するように突設される一対の弾性片からなることを特徴とする請求項3に記載の家具の脚体。
【請求項5】
前記弾性部材の下面における幅方向の端部を、外向きに湾曲する湾曲面としたことを特徴とする請求項3または4に記載の家具の脚体。
【請求項6】
前記弾性部材の少なくとも一方の側端部から上方に向けて舌片が連設され、該舌片によって、前記横フレームの側面の少なくとも下部が被覆されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の家具の脚体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−189588(P2009−189588A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−33746(P2008−33746)
【出願日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】