説明

家具用コンピュータテーブル

本発明は、テーブルトップ用の取付手段であって、該テーブルトップ1に組み込まれる形材7を含む取付手段に関する。形材は、テーブルトップに鋳込むことができるか、又はテーブルトップを形材の周りに積層することができる。形材は、複数の長手方向溝11,12を有する貫通孔10を含む。シャフト15が孔10を通して方向付けられるように構成されている。スリーブ18がシャフト15の一端部で終端部を成し、また、取付手段がシャフトの他端部で終端部を成している。スリーブは、溝11,12に係合するように構成された複数の係合ラグ19、20を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブルトップ用の取付装置と、該取付装置の一体的な要素である形材と、取付装置を用いるテーブルトップとに関する。取付装置は、フリーハンギングのテーブルトップを含むあらゆるタイプのテーブル、特に、コンピュータテーブルに用いることができる。
【背景技術】
【0002】
机からコンピュータの画面を立たせるコンピュータ画面用テーブルが従来から知られており、この画面は小型のプレートに載置される。プレートは回転アームに取り付けられ、さらに回転アームは、机の縁部分を挟み留めるクランプ留め具上に直立するように構成されている。
【0003】
従来の既知の解決策では、テーブルトップが小型のブラケットによって回転ジョイント又はアームに取付けられており、小型のブラケットは、さらにボルト、リベット、又はそれと同等の物によって机に取付けられている。このような取付に関する点が、機械的には弱点であり、スペースを必要として、その結果、プレートのスリムな取り付けができず、かつ美観の面からの満足が得られなくなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、より頑丈で使用時により安定性を有すると共に、既存の解決策よりも優れた視覚的表現を提供するように改善された取付装置が必要とされている。
【0005】
本発明の目的は、このような取付装置と、テーブルトップに埋め込まれる形材と、このような取付装置を用いるテーブルトップとを提供することである。本発明の範囲は特許請求の範囲から明らかである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、本発明は、テーブルトップ用の取付装置であって、テーブルトップが、該テーブルトップに取付けられるように構成された形材を有し、該形材が、貫通孔と、該貫通孔を通して方向付けられるように構成されたシャフトと、該シャフトの一端部で終端部を成すスリーブと、シャフトの他端部で終端部を成す取付手段とを備えている、取付装置を含むものである。
【0007】
第2の態様によれば、本発明は、テーブルトップに取付けられる形材であって、湾曲又は二重湾曲した上側面を有するフラットベース部と、複数の長手方向溝を有する円形孔が設けられている貫通溝路とを含む形材を備えている。
【0008】
第3の態様によれば、本発明は、上記第1の態様による取付装置の場合と同様のテーブルトップを含んでいる。
【0009】
ここで本発明を添付の図面の参照によってより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】コンピュータテーブルの図である。
【図2】本発明によるテーブルトップを概略的に示しており、図2(a)は上面図であり、図2(b)は概略正面図であり、図2(c)は断面図であり、かつ図2(d)は断面図の図2(c)の詳細図である。
【図3】取付装置の一体的な要素である単一の構成要素を示し、図3(a)は分解斜視図であり、図3(b)は長手方向縦断面図であり、図3(c)は上面図であり、かつ図3(d)は横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書に記載されるタイプのコンピュータテーブルは、コンピュータ、より具体的には、多くの場合ラップトップと呼ばれるポータブルコンピュータを保持するプレートを備えている。コンピュータテーブルは、テーブルトップ自体を保持し、かつ家具に取付けられるアームを備えている。このアームをユーザの作業領域内外に回転させることによって、簡単かつ適正な作業位置への配置が確実に可能になり、不使用時には脇に寄せることが確実に可能になる。
【0012】
図1は本発明に係るコンピュータテーブルを示し、このコンピュータテーブルはテーブルトップ1を備えている。テーブルトップは回転可能なジョイント2に取付けられており、この回転可能なジョイント2は、さらに上側アーム3に取付けられている。上側アームは回転伸縮式アーム又は支柱4に取付けられており、この回転伸縮式アーム又は支柱4は、さらに下側アーム5及びクランプ留め具6に取付けられている。クランプ留め具は、リクライナのような椅子のアームレスト又は別の適した構成要素に挟み留めることができるように構成されている。
【0013】
テーブルトップ1は、該テーブルトップに設けられた通し形材(through profile)7(図2を参照)を含んでいる。この形材は、好ましくは、アルミニウムのような金属から作製され、又は代替的に繊維強化プラスチック複合材のような合成材料から作製されている。形材は、鋳込むことによってテーブルトップに組み込むか、又は形材の周りに積層する複数の層からなるプレートによってテーブルトップに組み込むことができる。従って、形材は、合成材料、積層された合成材料、及び積層材から作製されるテーブルトップのいずれにも適している。
【0014】
断面については、形材は湾曲又は二重湾曲した上側面9を有するフラットベース部8を有している。さらに、形材は、貫通溝路を有している。貫通溝路は、その両側部に長手方向溝11,12を有する円形孔10の形態になっている。必要に応じて、それよりも少ないか又は多くの長手方向溝を設けることができる。この貫通溝路の両側には2つの側溝路13,14が設けられており、これらによって余分な素材を省くことができる。
【0015】
図3は、テーブルを回転ジョイント2に取付けられる構成要素(arrangement)を示す。この構成要素は、孔10に螺合するように構成されたシャフト15を含んでいる。シャフトの一端部には、スリーブ18にねじ込むように構成されたねじ要素17が設けられている。スリーブ18は、形材7の溝11,12に係合するように構成された2つの係合ラグ19,20を有している。よって、テーブルはスリーブ18に係合され、シャフトが、回転モーメントも受けることなく、スリーブ18をジョイント2内で回転させることになる。シャフト15の他端部は、適した取付手段により係合される。図示の実施形態では、これはボルトを受け入れ可能なねじ孔16になっている。当然のことながら、シャフトはあらゆる方法によって取付けることができる。
【0016】
このような構成要素は、例えば、椅子に対向する側にコンピュータテーブルを取り付けることが望まれる場合に、テーブルトップの着脱を簡略化することにより有利である。テーブルトップは、1つのねじだけでしっかりと保持されるため、対向する側からテーブルトップを容易に離脱させ、かつシャフトに螺合させることが可能になっている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーブルトップ(1)の素材に組み込まれる形材(7)を備え、
該形材に、フラットベース部(8)と、湾曲した又は二重湾曲した上側面(9)とを設けて、
前記形材の周囲にて積層された複数の層を用いて形成されている、テーブルトップ。
【請求項2】
前記形材が繊維強化複合材料又は金属から作製されている、請求項1に記載のテーブルトップ。
【請求項3】
前記形材がアルミニウムから作製されている、請求項1に記載のテーブルトップ。
【請求項4】
前記形材に設けられた貫通孔(10)を通して方向付けられるように構成されたシャフト(15)と、
該シャフトの一端部で終端部を成す回転可能な取付手段(2,18)と、
前記シャフトを前記テーブルトップに係合させる係合手段と
をさらに備えている請求項1に記載のテーブルトップ。
【請求項5】
前記形材(7)は、前記貫通孔(10)内で前記貫通孔(10)に沿った複数の長手方向溝(11,12)を含んでおり、
前記シャフトを前記テーブルトップに係合させる前記係合手段が、前記回転可能な取付手段に形成されると共に前記長手方向溝(11,12)に係合するように構成され、かつ前記形材(7)及び前記テーブルトップ(1)を前記シャフト(15)回りの回転に対して係合させる係合ラグ(19,20)を有している、請求項4に記載のテーブルトップ。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【公表番号】特表2013−508072(P2013−508072A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−535155(P2012−535155)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【国際出願番号】PCT/NO2010/000368
【国際公開番号】WO2011/049460
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(512103295)エコーネス・エイエスエイ (3)
【Fターム(参考)】