説明

容器、そのような容器を含む装置、そのような装置の使用、及び爪に組成物を適用する方法

【課題】狭窄部に受容された指を取り除くことは、やや手間を要し、そして使用者は、特に組成物を爪に塗布する際、すなわち、爪にマニキュアを塗る際、コートされた面を損傷する危険を冒す。
【解決手段】組成物を受容するための容器、そのような容器を含む装置、爪にそのような容器に含まれる組成物を塗布するための使用及び方法であって、前記容器は底部(14)及び開口部(16)の間に中央軸(Z)に沿って延在する側壁(12)を備え、前記側壁(12)は、使用者の第1の手(M1)の、親指(57)の他の、2つの隣接する指(58,60,62)を受容するための形状の第1外側狭窄部(34)を示す。前記側壁(12)はまた同じ使用者の第2の手(M2)の親指の他の、2つの隣接する指を受容するための形状の第2外側狭窄部(36)を含み、前記第2狭窄部(36)は前記中央軸に沿って第1狭窄部(34)から間隔を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、容器、そのような容器を備える装置、及びハンドル及び塗布ヘッドを備えるアプリケーター、表面に容器中に含まれる組成物を塗布するためのそのような装置の使用、及び、爪上に組成物を塗布する方法にも関する。
【0002】
さらに正確には、組成物を受容するための容器は、底部及び開口部の間の中央軸に沿って延在する環状側壁を備え、その側壁は使用者の第1の手の、親指の他の、2つの隣り合う指を受容するように形成された第1外側狭窄部を提供する。
【背景技術】
【0003】
特許文献1に記載された容器は、2つの凹肩により形成された単一の狭窄部を提供し、それぞれ、手の1つの指を受容するように設計されている。
【0004】
しかしながら、そのような容器は、使用されるためには、面上に置かれる必要がある。
【0005】
同じことが、特許文献2又は特許文献3に記載された容器にも当てはまり、それは同様に2つの隣接する指を受容するように形成された単一の狭窄部を有するが、同様に使用するためには置かれる必要がある。
【0006】
特許文献4は、使用中に、置かれる必要がない容器を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第2656842号明細書
【特許文献2】国際公開第98/31252号パンフレット
【特許文献3】欧州特許第1421874号明細書
【特許文献4】米国特許第5567070号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、その容器に備えられた単一の狭窄部は、そこに受容される指の周辺部の約4分の3について覆うように形成された2つの深い窪みにより形成される。その狭窄部に受容された指を取り除くことは、したがって、やや手間を要し、そして使用者は、特に組成物を爪に塗布する際、すなわち、爪にマニキュアを塗る際、コートされた面を損傷する危険を冒す。
【0009】
さらに、それらの以前から知られている容器のどれも、置かれることなしに、コートされた面に損傷を与える危険なしに、そして転倒の危険なしに、一方の手から他方に渡すのに適していない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明の特定の目的は、一方の手から他方に容器を渡すことを容易にすることにより、使用者が、容器を使用でき、容器を支え物上に置く必要なしに、一方の手から他方に渡すことができるようにし、それにより上述した欠点を軽減することである。
【0011】
特に、本願発明は、化粧品組成物の場合に、移動中を含み、いつでもメークアップすることができる使用者の必要に安全且つ効果的に適合する容器を提案することを探求するものである。
【0012】
この目的のため、本発明によれば、側壁はまた、同じ使用者の第2の手の、親指の他の、2つの隣接する指を受容するために形成された第2外側狭窄部を含み、第2狭窄部は、その中央軸に沿って、第1狭窄部から間隔を有している。
【0013】
これらの性質により、使用者は容器を置く必要がないので、容器は使用するのがより容易になり、一方の手から他方に渡すのが容易になる。2つの狭窄部が備えられ、それらのそれぞれが1つの手の指を受容するのに役立つように形成されていることから、1つの狭窄部が1つの手の指により占領されている場合に、他の狭窄部は、使用者の他の手の指を受容することが自由であるため、容器を使用してそれを一方の手から他方へ渡すことは容易になされる。第1の手の指が第1狭窄部にまだある間に、第2狭窄部に他方の手の指を置くことにより、容器は一方の手から他方に渡される。
【0014】
本発明の様々な実施形態において、以下の条項の1つ及び/又はそれ以上に、随意選択的に要求がまたなされることができる:
・第1及び第2狭窄部のそれぞれが、2センチメートル(cm)以上ではない最小直径幅を示し、
・第1及び第2狭窄部は、中央軸に沿って少なくとも5mm互いから間隔を有し、
・第1及び第2狭窄部のそれぞれは、中央軸に垂直な横断面内に実質的に延在し、
・第1及び第2狭窄部のそれぞれが、容器の両側上にそれぞれ形成された2つの溝により形成され、そしてそれぞれ好ましくは中央軸に垂直な長手方向軸に沿って長手方向に延在し、
・第1及び第2狭窄部のそれぞれ中の2つの溝の長手軸がそれらの間に形成され、角度が0°から45°の範囲に含まれて存在し、
・第1及び第2狭窄部のそれぞれの2つの溝の長手方向軸は、それぞれ中央軸を規定し、第1及び第2狭窄部の中央軸は、互いから角度に関して、45°から135°の角度で、そして好ましくは45°から120°で、そして好ましくは約45°で、角度的にオフセットされており、並びに、
・第1及び第2狭窄部のそれぞれは、側壁辺りまで通るそれぞれの角度溝を形成する。
【0015】
さらに、本発明はまた、そのような容器、並びに、ハンドル及び前記ハンドルに接続されたアプリケーターヘッドを備えるアプリケーターを備え、前記ハンドル及びアプリケーターは、容器を閉じるためのキャップを形成する。
【0016】
さらに、本発明は、容器に含まれる組成物を表面上に塗布するためのそのような装置の使用を提供し、その組成物は25℃で粘性を示し、5ミリパスカル秒(mPa.s)から5000mPa.sの範囲内にあり、そして好ましくは20mPa.sから4000mPa.sの範囲内にある。容器に含まれる組成物は好ましくは、例えば、塗料、ラッカー、及びニスのようなコーティング組成物、例えばマニキュア液、リップスティック、及びマスカラのような化粧品から選択され、特に使用のためコートされる表面は人間の体の領域である。
【0017】
さらに、本発明は組成物を爪上に塗布する方法も提供し、その方法は以下のステップを含む:
i)第1狭窄部中に、使用者の第1の手の2つの隣接する指の間に装置の容器を把持するステップ;
ii)使用者の第1の手の少なくとも1つの爪上に組成物を塗布するステップ;
iii)そして、第2狭窄部中に、同じ使用者の第2の手の2つの隣接する指の間に容器を把持するステップ;
iv)第1狭窄部から第1の手の2つの指を除去するステップ;及び
v)第2の手の少なくとも1つの爪上に組成物を塗布するステップ。
ステップii)は、ステップiii)に移る前に必要に応じて同じ表面に繰り返すことができ、及び/又は、使用者の第1の手の爪の全てに実行することができる。
【0018】
さらに、ステップi)からv)は、特にもし爪に期待される結果を得るために幾つかの層が必要であれば、必要に応じて何度も繰り返すことができる。
【0019】
使用者は、他方の手の爪に移る前に一方の手の爪の全てに塗布を実行することができるが、又は、それと反対に、もし使用者が手を定期的に変えることを好めば、これは非常に簡単に行うことができ、一方の手の爪の幾つかに行った後、他方の手の爪の幾つかに行い、そして第1の手に戻り、繰り返すことが、容器を置く必要なしに可能である。
【0020】
同様に、使用者は、狭窄部中にいつも同じ指を置くことを決めることができ、また、特に容器を塗布が実行される爪を有する指に近づけるように動かすように、指を変えることを好むこともできる。そのような条件下で、且つもし使用者が、他方の手に渡す前に一方の手の爪上の塗布を終えることを好めば、容器を再び把持するために適所に第1の手の所望の指を置くのにかかる時間中、一時的に他方の手を使用して容器を把持し保持して、使用者が1つの手の指の間の異なる位置に容器を動かすことは非常に容易である。
【0021】
このように、使用者は、第1の手に、例えば人差し指及び中指の間に、容器を把持し、人差し指と中指にマニキュアを塗布することから、始めることができる。その後、使用者は、第2の狭窄部中に2つの指を置くことにより、容器を置くことなしに第2の手を使用して容器を把持することができ、第1の手で容器を再び把持し第2の手でそれを離すために、そして第1の手で開放して続いて容器を(容器を置くことなく)例えば、第1の手の中指と薬指を第1の狭窄部に配置すること等ができる。
【0022】
本発明は、非限定例として示される以下の本発明の詳細な実施形態を読むことでよく理解することができ、その利点がより明らかになる。
【0023】
その記載は添付の図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の装置の側面図である。
【図2】図1装置の別の側面図である。
【図3】図1装置の容器の斜視図である。
【図4】図2装置のIV−IV線の断面図である。
【図5】図1装置のV−V線の断面図である。
【図6】別の変形例を構成する装置の側面図である。
【図7】使用中の図1装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、環状側壁12を備える容器10が、底部14及び開口部16の間に中央軸Zに沿って延在することを示す。さらに正確には、図3を参照して、容器10は、中央軸Zに沿って、アプリケーターヘッド20(図7で示されている)を通すために開口部16が備えられた自由端18Aにまで延在するネック18を含む。側壁12は底部14及びネック18の間に延在する。
【0026】
図7を参照して、装置22は、容器10及びアプリケーターヘッド20に接続されたハンドル24により形成されたアプリケーターを備え、そのハンドル24は容器10を閉じるためのキャップを形成する。典型的には、さらに明確に図3で示されているように、ネック18は、よく知られた方法でねじ山26を備え、ハンドル24は(示されていない)雌ねじきりを備え、ハンドル24が容器10に固定されることができ、それのためにキャップを形成する。
【0027】
ハンドル24が容器10に固定される場合には、アプリケーターヘッド20は、有利には、中央軸Zに沿って好ましく延在するステム30により、ハンドル24に固定される。
【0028】
容器を保持している間、一方の手の中のみにそれを保持し続ける間、そして他方の手にそのハンドル24を経由してアプリケーターヘッド20を保持している間に、表面にそれを置く必要なしに使用者が容器10に含まれる組成物32を塗布することを可能にするために、容器10の環状側壁12は、図1及び3に示されているように、第1の手M1の、親指57の他の、2つの隣接する指を受容するような形状の外側狭窄部34を示す。以下に示す説明を通じて、「組成物」という用語は、粘性が大きいか又は小さい範囲の流体又は液体であることを意味するために使用される。
【0029】
容器10を一方の手から他方の手に、容器を置く必要なしに、持ち変えることを簡単にするために、側壁12は、図2及び3により明らかに示されているように、使用者の第2の手M2の(親指57’とは異なる)2つの隣接する指を受容するような形状のような、第2外側狭窄部36を含む
【0030】
第1及び第2狭窄部34及び36のそれぞれは、好ましくは、それぞれ2cmよりも大きくない最小直径幅D34又はD36を示す。直径幅D34は、中央軸Zを交差し、そして狭窄部34中の側壁12の外側で測定される。直径幅D36は、狭窄部36に対して同様に規定される。
【0031】
図4及び5を参照して、第2狭窄部のIV−IV断面及び第1狭窄部34のV−V断面にそれぞれ対応して、図2及び1に示されるように、第1及び第2狭窄部34及び36のそれぞれは、好ましくは、中央軸Zに垂直な横断面P中に延在する。
【0032】
第1及び第2狭窄部34及び36のそれぞれは、好ましくは、2つの溝、それぞれ34A&34B及び36A及び36Bにより形成され、それは、容器のそれぞれの側上に形成され、それぞれ、第1狭窄部34については長手方向軸L34A、L34Bに沿って、第2狭窄部36については長手方向軸L36A、L36Bに沿って、中央軸Zと垂直に、延在する。
【0033】
第1狭窄部34の長手方向軸L34A及びL34B並びに第2狭窄部36の長手方向軸L36A及びL36Bは、それぞれ、中央軸L1、L2を規定し、その中央軸は好ましくは、互いに対して角度αだけ角度的にオフセットしている。
【0034】
詳しくは、四辺形断面の容器10では、角度αは実質的には90°に等しく、4つの溝34A、34B、36A、及び36Bは有利に、容器を形成する4つの側面のそれぞれ1つ中に形成される。
【0035】
容器が、四辺形断面のものではない場合で、特にそれが軸的に対称的な円柱状形状のもの又はいくらかより複雑な形状のものである場合には、第1狭窄部34の中央軸L1及び第2狭窄部36の中央軸L2の間の角度は、90°よりも小さくそして好ましくは約45°とすることができ、それにより容器10を一方の手から他方の手に渡すことを容易にすることができる。容器は、より複雑な形状のものであることができ、例えば、それは幾分かねじれているものとすることができ、その場合、角度αは幾分異なる他の値を有することができるが、しかしそれは、45°から135°の範囲、そして好ましくは45°から120°の範囲にあることが好ましい。
【0036】
容器10は、ポリアミド材料から作られることができ、例えば、ポリアミドコポリマー、例えば、「Grivory(登録商標)」という名前で、特に「Grivory(登録商標)G21」という名前で、サプライヤーにより売られているナイロン(登録商標)から作られることができる。
【0037】
第1及び第2狭窄部34及び36のそれぞれ2つの溝34A&34B及び36A&36Bは、それぞれ、平行にすることができ、図面に示されているように、互いの間で実質的に0の角度を形成する。代わりに、第1狭窄部34の長手方向軸L34A及びL34Bで測定される角度、及び同様に、第2狭窄部36の長手方向軸L36A及びL36Bで測定される角度は、非ゼロであることができ、その場合、溝は、所与の狭窄部内で相互に平行であることはなく、そしてそれらは、互いに対して、ゼロから40°の範囲にある角度分、開くことができる。
【0038】
さらに、そして特に容器10が円柱状であり、中央軸Zについて軸的に対称的である場合には、第1及び第2狭窄部34及び36は、それぞれ、好ましくは、図6で示されているように、側壁12回り全てにそれぞれの環状溝を形成する。
【0039】
容器10を一方の手から他方に渡すのを容易にするために、第1及び第2狭窄部34及び36は好ましくは、中央軸に沿って垂直に互いに対して間隔を有している。詳しくは図面に示されているように、第1及び第2狭窄部34及び36の間の高さHは、好ましくは、中央軸Zに沿って5mmのオーダーである。
【0040】
容器10に含まれる組成物32の特性に応じて、アプリケーターヘッド20は、ペイントブラシ又は任意の他の種類のアプリケーターの形態であることができ、剛毛であってもなくてもよく、それは剛性または柔軟性等を有することができる。
【0041】
本発明の装置22の容器10は、より詳しくは、多いか又は少ない範囲の粘性があり、そして表面に塗布するために好適な液体組成物32を含むことを意図している。本発明のそのような装置の使用は、容器10が例えば、ペイント、ラッカー、又はニスのようなコーティング(より詳しくはdo−it−yourself(DIY)のために)から選択された組成物を含む場合に特に有利であり、又は美容目的のための使用が意図されている場合には、組成物32は、例えばマニキュア、マスカラ、リップスティック、ファンデーション等の化粧品であることができる。
【0042】
本発明の装置の使用は、液体組成物が25℃で5mPa.sから5000mPa.sの範囲に、そして好ましくは20mPa.sから4000mPa.sの範囲にあることを示す場合に特に有利である。
【0043】
容器10中に含まれる組成物32の性質に応じて、本発明の装置は、固体表面をコートするため又は人体の領域をコートするために使用される。
【0044】
本発明の装置の使用は、特に、化粧品、より詳しくはマニキュア、又はマニキュアの塗布の下塗りのための組成物、壊れた爪を修理するための組成物等を塗布するため、以下の方法により実行されることが好ましい。
【0045】
本発明の装置の容器10の把持の後、使用者の第1の手M1の2つの隣接する指の間で、使用者は、ハンドル24によりアプリケーターヘッド20を掴むために、そして第1の手M1の少なくとも1つの爪上に組成物32を塗布するために、他方の手M2を使用する。
【0046】
ハンドル24を回して外して、容器10からアプリケーターヘッド20のステム30を引き抜いた後、使用者は、アプリケーターヘッド20を使用することにより、爪上に組成物32を塗り広げるために塗布することができる。
【0047】
爪上に組成物の第1の層を塗布した後に、使用者は、同じ手M1の別の指に移動して、対応する爪上に塗布を継続することができ、或いは容器を一方の手から他方に移すことにより第2の手の爪上に移ることを決めることができる。
【0048】
詳しくは、そして図7で示されているように、容器10は、使用者の左手M1の人差し指及び中指58及び60の間に押し込められて、これらの2つの指は第2狭窄部36中に受容されており、一方使用者の右手M2は、そのハンドル24を経由してアプリケーターヘッド20を保持し、例えば、右手の親指57’、人差し指58’、及びおそらくは、また中指60’を使用する。
【0049】
左の人差し指58の爪59上に組成物32を塗布した後、もし使用者がアプリケーターヘッド20上に余分な組成物32が残っていることを発見した場合には、使用者は、組成物32を続く左手中指60の爪61にそこに塗布するために移ることを決定することができる。
【0050】
もしアプリケーターヘッド20上の組成物32の量が十分でない場合には、使用者はアプリケーターヘッド20上に組成物32をつけるために、そのヘッドをもう一度容器10に浸けることができる。そして使用者は左中指60の爪61に組成物32を塗布することができる。
【0051】
その後、使用者は以下の爪、例えば、左の薬指62の爪63、そして中指64の爪64に移ることができ、アプリケーターヘッド20上に組成物32をつけるこれらの操作を繰り返し、そして、左手M1の爪上に組成物32を塗布するか、又は右手M2の少なくとも1つの指上に組成物32を塗布することを始めるために一方から他方に容器を動かすことができる。使用者の好みに応じて、使用者は、組成物32を左手M1の指の全てに塗布して、左手M1を使用することにより右手M2の爪に組成物32を塗布するために、右手M2に容器を渡すことにより次に容器10を保持する手を変えるのみすることを好むことができることが理解できる。当然に、使用の際、左手そして右手という順序は完全に任意である。
【0052】
同じように、もし組成物32を単一層に塗布するのに十分でない場合には、使用者は上述した操作を、所望の結果を得るために必要なだけ繰り返すことができる。
【0053】
使用者は、例えば、右手M2の爪に動かす前に、組成物を左手M1の爪の全てに塗布することができ、又は反対にすることができ、もし使用者が手を定期的に変えることを好むのであれば、手を変え、そしてそのように一方の手の爪の幾つかに行って、そして他方の手の爪の幾つかに行い、そして第1の手に戻る等を、支持物に容器10を置く必要が全然なく、行うことは非常に簡単である。
【0054】
同様に、使用者は、狭窄部34及び36中にいつも同じ指、詳しくは人差し指58、58’及び中指60、60’を置くことを決めてもよく、或いは使用者は、特に容器10をその爪が塗布を受ける指に近づけるようにするために、異なる指を使用することを好むことができる。そのような状況下では、そしてもし使用者が他方の手に移動する前に一方の手の爪上に塗布を終えることを好む場合には、容器10の保持のために、一時的にそれを所望の指の間に置くのに必要な時間の間、第2の手を使用することにより1つの手の指の間に容器の位置を動かして、第1の手M1で容器を再び掴むことは非常に容易である。
【0055】
使用者は、このように、左手M1に容器10を、例えば、人差し指及び中指58及び60の間に保持することにより、及び左の人差し指58の爪59にそして左の中指60の爪61にマニキュアを塗布することにより始めることができる。その後、使用者は、容器10を置くことなく、第2狭窄部36に2つの指すなわち、右の人差し指58’及び右の中指60’を置くことにより、そして左手M1で離して、例えば、左手の中指60及び薬指62を第1狭窄部34に位置して(まだ容器10を支持物に置くことなく)、右手M2で容器10を保持することができ、それにより容器10を左手M1に再び保持して、右手M2でそれを離す等することができる。
【0056】
好ましくはアプリケーターヘッド20を容器10に戻し、そして任意選択的に、しかし必ずしも必要ではないが、それを容器10に固定した後に、容器を表面に置くことなく、容器10は一方の手から他方に容易に渡される。
【符号の説明】
【0057】
10 容器
12 側壁
14 底部
16 開口部
18 ネック
18A 自由端
20 アプリケーターヘッド
24 ハンドル
26 ねじ山
30 ステム
32 組成物
34 第1狭窄部
36 第2狭窄部
58 左手の人差し指
59 左の人差し指の爪
60 左手の中指
61 左手中指の爪
62 左の薬指
63 左の薬指の爪
57’ 右手の親指
58’ 右手の人差し指
60’ 右手の中指

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組成物(32)を受容するための容器であって、前記容器は底部(14)及び開口部(16)の間に中央軸(Z)に沿って延在する環状の側壁(12)を有し、前記側壁(12)は、使用者の第1の手(M1)の、親指(57)の他の、2つの隣接する指(58,60,62)を受容するための形状の第1外側狭窄部(34、34A&34B)を示し、前記容器は、前記側壁(12)がまた、同じ使用者の第2の手(M2)の、親指(57’)の他の、2つの隣接する指(58’,60’,62’)を受容するための形状の第2外側狭窄部(36、36A&36B)を含み、前記第2狭窄部(36、36A&36B)は中央軸に沿った第1狭窄部(34、34A&34B)から間隔を有していることを特徴とする容器。
【請求項2】
第1及び第2狭窄部(34、34A&34B;36、36A&36B)のそれぞれは、2cmよりも超えない最小直径幅(D34;D36)を示すことを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記第1及び第2狭窄部(34、34A&34B;36、36A&36B)は、中央軸(Z)に沿って互いから少なくとも5mm間隔を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
前記第1及び第2狭窄部(34、34A&34B;36、36A&36B)のそれぞれは、それぞれ容器(10)の両側に形成された2つの溝(34A&34B;36A&36B)により形成されかつそれぞれが長手方向軸(L34A&L34B;L36A&L36B)に沿って延在することを特徴とする請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記第1及び第2狭窄部(34、34A&34B;36、36A&36B)のそれぞれ中の2つの溝の前記長手方向軸(L34A&L34B;L36A&L36B)は、それらの間に0から45°を含む範囲にある角度を形成することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の容器。
【請求項6】
前記第1及び第2狭窄部(34、34A&34B;36、36A&36B)のそれぞれの2つの溝の前記長手方向軸(L34A&L34B;L36A&L36B)は、それぞれ中間軸(L1;L2)を規定し、前記第1及び第2狭窄部(34、34A&34B;36、36A&36B)の前記中間軸(L1;L2)は、45°から135°の範囲にあり、そして好ましくは45°から120°の範囲にある角度(α)だけ、互いから角度的にオフセットされていることを特徴とする請求項5に記載の容器。
【請求項7】
前記第1及び第2狭窄部(34、34A&34B;36、36A&36B)のそれぞれは、それぞれ前記側壁(12)の周り全てを通る角度溝(34;36)を形成することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の容器。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1つに記載の容器(10)並びにハンドル(24)及び前記ハンドル(24)に接続されたアプリケーターヘッド(20)を備えたアプリケーターを備える装置であって、前記ハンドル(24)及び前記アプリケーターは前記容器(10)を閉じるためのキャップを形成することを特徴とする装置。
【請求項9】
請求項8による装置の使用であって、容器(10)に含まれる組成物(32)を表面(58’、60’)上に塗布するために、組成物(32)は、粘性が、25℃で5mPa.sから5000mPa.sの範囲に、そして好ましくは20mPa.sから4000mPa.sの範囲にあることを示すことを特徴とする装置の使用。
【請求項10】
前記組成物(32)は、例えば、ペイント、ラッカー、及びニスのようなコーティング組成物から、並びに、例えばマニキュア、リップスティック、及びマスカラのような化粧品から選択されることを特徴とする請求項9に記載の使用。
【請求項11】
組成物(32)を爪(58’、60’)上に塗布する方法であって、前記方法は、以下のステップ:
i)第1狭窄部(34,34A&34B)中に、使用者の第1の手(M1)の2つの隣接する指(58&60、60&62)の間に請求項9に記載された装置(22)の容器(10)を把持するステップ;
ii)前記組成物(32)を前記使用者の前記第1の手(M1)の少なくとも1つの爪(58’、60’)上に塗布するステップ;
iii)そして、第2狭窄部(36,36A&36B)中に、同じ使用者の第2の手(M2)の2つの隣接する指(58’&60’、60’&62’)の間に前記容器(10)を把持するステップ;
iv)前記第1の手(M1)の前記2つの指を第1狭窄部(34,34A&34B)から除去するステップ;及び
v)前記組成物(32)を前記第2の手(M2)の少なくとも1つの爪上に塗布するステップ
を含むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−152422(P2011−152422A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−13870(P2011−13870)
【出願日】平成23年1月26日(2011.1.26)
【出願人】(502189579)エルブイエムエイチ レシェルシェ (68)