説明

容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造

【課題】容器の口部側の回転防止部が潰れたりすり減ってしまうのを防止する容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造を提供する。
【解決手段】キャップ11は、その内周面に円周方向に間隔をおいて複数の抜け防止つめ12,13を備え、複数の抜け防止つめ12,13の内の1個は半径方向に弾性変位可能な抜け防止つめ12であり、弾性変位可能な抜け防止つめ12と他の抜け防止つめ13との間には軸方向に延びる回転防止突起14を備え、一方容器20の口部21は、その中空円筒部22の外周面に、キャップ11の複数の抜け防止つめ12,13が係合する同数の複数の抜け防止つめ係合部23を備え、他の抜け防止つめ13とそれぞれ係合する抜け防止つめ係合部23の時計回り方向の端部には隣接して軸方向に延びる回転防止ストッパ24が設けられ、さらにキャップ11の回転時にキャップ11の回転防止突起14が乗り越える回転防止リブ25を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャップを介してポンプディスペンサーが取り付けられる容器の口部と、キャップとのバヨネット型接続構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、一般的にポンプディスペンサーは、容器とは別体として製造されており、容器の口部にキャップを介して接続されることにより噴出機能を持つ噴出容器として使用される。
このような容器(ボトル)の口部(首部)と、キャップとの接続構造としては、ねじ込み、嵌め込み等の種々のものがあるが、その中でも「押し動作」と「回転動作」の二つの動作を使って接続するものにバヨネット接続がある。
これは、操作が簡単で且つ固定力が確実であることから、有用されている。
このバヨネット型接続構造の一例として、特許文献1(キャップの取付け機構)には、以下のものが記載されている。
すなわち、上記特許明細書には、ボトルの首部外周には少なくとも三つのバヨネット部材が形成され、キャップの外周にはバヨネット部材と同数のラグが形成されていて、三組以上のバヨネット機構により着脱される構造であり、二組以上のバヨネット機構を使用したものに比べてキャップが揺動することなく、従ってボトルとキャップのシールが確実にする、ものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6,032,814号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載のキャップの取付け機構は、バヨネット部材とラグでキャップの抜け止め機能と回転止め機能の両機能を果たすようになっているため、何回か開け閉めを繰り返した場合、ボトル側のバヨネット部材が潰れたりすり減ってしまう、という欠点がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、容器(ボトル)の口部(首部)側の回転防止部が潰れたりすり減ってしまうのを防止する、容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、上記の対策として、抜け防止と回転防止を別機構にすることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、(1)キャップを介してポンプディスペンサーが取り付けられる容器の口部と、前記キャップとのバヨネット型接続構造であって、前記キャップは、その内周面に円周方向に間隔をおいて複数の抜け防止つめを備え、該複数の抜け防止つめの内の1個は半径方向に弾性変位可能な抜け防止つめであり、該弾性変位可能な抜け防止つめと他の抜け防止つめとの間には軸方向に延びる回転防止突起を備え、前記容器の口部は、その中空円筒部の外周面に、前記キャップの前記複数の抜け防止つめが係合する同数の複数の抜け防止つめ係合部を備え、前記他の抜け防止つめとそれぞれ係合する抜け防止つめ係合部の時計回り方向の端部には隣接して軸方向に延びる回転防止ストッパが設けられ、さらに、前記キャップの回転時に前記キャップの前記回転防止突起が乗り越える軸方向に延びる回転防止リブを備えている、容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造に存する。
【0008】
本発明は、(2)前記複数の抜け防止つめは3個であり、前記回転防止突起は2個であり、前記複数の抜け防止つめ係合部は3個であり、前記回転防止ストッパは2個であり、前記回転防止リブは2個である、上記(1)に記載の容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造に存する。
【0009】
本発明は、(3)前記ポンプディスペンサーは、ポンプを支持するケース本体とキャップを備え、前記ケース本体と前記キャップは一体成形されている、上記(1)または上記(2)に記載の容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造に存する。
【0010】
本発明は、(4)前記ポンプディスペンサーは、ポンプを支持するケース本体とキャップを備え、前記ケース本体と前記キャップは別部材で形成され、前記ケース本体と前記キャップは嵌合により取り付けられている、上記(1)または上記(2)に記載の容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造に存する。
【0011】
本発明は、(5)前記ポンプディスペンサーが、トリガー式ポンプディスペンサーである、上記(1)〜上記(4)のいずれか一つに記載の容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造に存する。
【0012】
本発明は、(6)前記ポンプディスペンサーが、プッシュ式ポンプディスペンサーである、上記(1)〜上記(4)のいずれか一つに記載の容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造に存する。
【0013】
本発明は、(7)前記ポンプディスペンサーが、蓄圧式ポンプディスペンサーである、上記(1)〜上記(4)のいずれか一つに記載の容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造に存する。
【発明の効果】
【0014】
容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造によれば、容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造であって、キャップは、その内周面に円周方向に間隔をおいて複数の抜け防止つめを備え、複数の抜け防止つめの内の1個は半径方向に弾性変位可能な抜け防止つめであり、弾性変位可能な抜け防止つめと他の抜け防止つめとの間には軸方向に延びる回転防止突起を備え、容器の口部は、その中空円筒部の外周面に、キャップの複数の抜け防止つめが係合する同数の複数の抜け防止つめ係合部を備え、他の抜け防止つめとそれぞれ係合する抜け防止つめ係合部の時計回り方向の端部には隣接して軸方向に延びる回転防止ストッパが設けられ、さらに、キャップの回転時にキャップの回転防止突起が乗り越える軸方向に延びる回転防止リブを備えているので、
容器の口部側の軸方向に延びる回転防止ストッパ及び軸方向に延びる回転防リブが潰れたりすり減ってしまうのを防止できる。
【0015】
また、ポンプディスペンサーは、ポンプを支持するケース本体とキャップを備え、ケース本体とキャップは一体成形されている場合は、ケース本体とキャップを合成樹脂で成形するのに成形型が少なくてすみ、製造コストを低く抑えることができる。
【0016】
また、ポンプディスペンサーは、ポンプを支持するケース本体とキャップを備え、ケース本体とキャップは別部材で形成され、ケース本体とキャップは嵌合により取り付けられている場合は、ケース本体とキャップをそれぞれに適した材質の合成樹脂で成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明に係る容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造の一実施形態を示す側面図である。
【図2】図2は、図1に示す容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造を示す垂直断面図である。
【図3】図3は、図1に示すキャップの垂直断面図である。
【図4】図4は、図3に示すキャップの下方から見た平面図である。
【図5】図5は、図6に示す容器の口部の中空円筒部の平面図である。
【図6】図6は、図2に示す容器の口部の側面図である。
【図7】図7は、図1に示す容器の口部にキャップを垂直方向に差し込んだ状態を示す口部とキャップの水平方向の断面図である。
【図8】図8は、図7の円X部の拡大図である。
【図9】図9は、図7に示す容器の口部にキャップを垂直方向に差し込んだ状態からキャップを時計回り方向に回転させた状態を示す口部とキャップの水平方向の断面図である。
【図10】図10は、図9の円Y部の拡大図である。
【図11】図11は、容器の口部にキャップを垂直方向に嵌め込む前の状態を示す側面図である。
【図12】図12は、容器の口部にキャップを垂直方向に嵌め込んだ後に、キャップを時計回り方向に回転させた状態を示す側面図である。
【図13】図13は、本発明に係る容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造をプッシュ式ポンプディスペンサーに適用した一部断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。
更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0019】
図1〜図10に示すように、本発明の一実施形態係る容器20の口部21とキャップ11とのバヨネット型接続構造は、特有の構造を備えている。
キャップ11は、抜け防止つめ12,13と回転防止突起14の機能の異なる2種類の部分を有する。
すなわち、キャップ11は、その内周面に円周方向に間隔をおいて複数の抜け防止つめ12,13を備え、複数の抜け防止つめ12,13の内の1個は半径方向に弾性変位可能な抜け防止つめ12であり、弾性変位可能な抜け防止つめ12と他の抜け防止つめ13,13との間には軸方向に延びる回転防止突起14を備えている。
一方、容器20の口部21は、キャップ11の抜け防止つめ12,13及び回転防止突起14に対応して機能する抜け防止つめ係合部23(回転防止ストッパ24を有する)と回転防止リブ25を備えている。
すなわち、容器20の口部21は、その中空円筒部22の外周面に、キャップ11の複数の抜け防止つめ12,13が係合する同数の複数の抜け防止つめ係合部23を備え、他の抜け防止つめ13とそれぞれ係合する抜け防止つめ係合部23の時計回り方向の端部には隣接して軸方向に延びる回転防止ストッパ24が設けられ、さらに、キャップ11の回転時にキャップ11の回転防止突起14が乗り越える軸方向に延びる回転防止リブ25を備えている。
【0020】
図1は、本発明に係る容器20の口部21とトリガー式ポンプディスペンサー10のキャップ11とのバヨネット型接続構造の一実施形態を示す側面図である。
なお、図1、図11及び図12に示すように、トリガー式ポンプディスペンサー10は、ポンプを支持するケース本体11’(シリンダ、ピストン、ベース部等の組み込み部分を含む)に回動可能に枢着されるトリガー10’を備えている。
【0021】
図2は、図1に示す容器20の口部21とキャップ11とのバヨネット型接続構造を示す垂直断面図で、弾性変位可能な抜け防止つめ12と、口部21の抜け防止つめ係合部23とが係合している状態を示している。
【0022】
図3と図4は、キャップ11を示し、キャップ11は1個の弾性変位可能な抜け防止つめ12と、2個の抜け防止つめ13と、2個の軸方向に延びる回転防止突起14を備えている。
【0023】
図5と図6は、口部21を示し、口部21は中空円筒部22の外周に、3個の抜け防止つめ係合部23と、2個の軸方向に延びる回転防止ストッパ24と、2個の軸方向に延びる回転防止リブ25を備えている。
【0024】
図7と図8は、口部21にキャップ11を軸方向に嵌め込んだ状態を示す。
口部21にキャップ11を軸方向に嵌め込むには、キャップ11の弾性変位可能な抜け防止つめ12及び抜け防止つめ13が、口部21の抜け防止つめ係合部23と干渉しない状態で、口部21にキャップ11を軸方向に嵌め込む。
【0025】
図9と図10は、口部21にキャップ11を軸方向に嵌め込んだ後に、キャップ11を時計回り方向に回転させた状態を示す。
図7、図8の状態から、キャップ11を時計回り方向に強く回転させると、途中でキャップ11の軸方向に延びる回転防止突起14が口部21の軸方向に延びる回転防止リブ25を乗り越える。
このとき、キャップ11を操作する者は、途中、クリック感、衝突感、等の手応えを感じる。
また、軸方向に延びる回転防止突起14が同じく軸方向に延びる回転防止リブ25を乗り越えるとほぼ同時に、キャップ11の2個の抜け防止つめ13の端部が、口部21の軸方向に延びる回転防止ストッパ24(図5、図6参照)に当接する。
これでキャップ11の回転方向の位置決めが行われる。
また、このとき、キャップ11の弾性変位可能な抜け防止つめ12及び抜け防止つめ13が、それぞれ口部21の抜け防止つめ係合部23に係合して、キャップ11が軸方向に抜けるのを防止している。
そして、この状態からキャップ11は元の位置に戻す方向には容易に回転しない。
元の位置に戻すには、力を入れて強く回転させることが必要である。
【0026】
図11と図12は、キャップ11を備えたトリガー式ポンプディスペンサー10を、口部21を備えた容器20に取り付ける手順を示したものである。
図11は、トリガー式ポンプディスペンサー10を矢印に示すように軸方向に移動させて、口部21を備えた容器20に差し込む前の状態を示している。
例えば、この状態で液は容器内に充填される。
図12は、トリガー式ポンプディスペンサー10を容器20に差し込んだ後に、トリガー式ポンプディスペンサー10を矢印に示すように時計回り方向に回転させて容器20に取り付けた状態を示している。
この時、前述したように、キャップ11の抜け防止つめ13の端部が、口部21の回転防止ストッパ24に当接し、キャップ11の弾性変位可能な抜け防止つめ12及び抜け防止つめ13が、それぞれ口部21の抜け防止つめ係合部23に係合し位置決めされた状態となっている。
また液を容器内に補充するには、図12に示す状態でトリガー式ポンプディスペンサー10を反時計回り方向に回転させた後、上方に引き抜いて液を補充又は再充填する。
【0027】
ところで、前述した方法とは異なった次に示すような容器20の口部21とキャップ11との接続方法も考えられる。
【0028】
液を容器20内に充填した後、トリガー式ポンプディスペンサー10と容器20を固定位置にしてそのまま押さえるだけで両者をセットすることもできる。
すなわち、キャップ11の弾性変位可能な抜け防止つめ12及び抜け防止つめ13と口部21の抜け防止つめ係合部23が整列対応した状態でキャップ11を容器20の口部21にかなり強く押し込むと、弾性変位可能な抜け防止つめ12がばね作用を有し、また抜け防止つめ13も少し弾力性があるので、各つめ12,13及びつめ係合部23が潰れることなく、弾性変位可能な抜け防止つめ12及び抜け防止つめ13と抜け防止つめ係合部23をそれぞれ係合させることができる。
また、キャップ11を容器20の口部21に対して反回転方向に回した後、軸方向に抜くことで液を容器20内に補充することができる。
なお、液を容器20内に補充した後は、前述の方法で再度キャップ11を容器20の口部21に取り付けることができる。
【0029】
本発明の一実施形態係る容器20の口部21とキャップ11とのバヨネット型接続構造によれば、以下のような効果を有する。
【0030】
本発明の一実施形態係る容器20の口部21とキャップ11とのバヨネット型接続構造であって、キャップ11は、その内周面に円周方向に間隔をおいて複数の抜け防止つめ12,13を備え、複数の抜け防止つめ12,13の内の1個は半径方向に弾性変位可能な抜け防止つめ12であり、弾性変位可能な抜け防止つめ12と他の抜け防止つめ13,13との間には軸方向に延びる回転防止突起14を備え、容器20の口部21は、その中空円筒部22の外周面に、キャップ11の複数の抜け防止つめ12,13が係合する同数の複数の抜け防止つめ係合部23を備え、他の抜け防止つめ13とそれぞれ係合する抜け防止つめ係合部23の時計回り方向の端部には隣接して軸方向に延びる回転防止ストッパ24が設けられ、さらに、キャップ11の回転時にキャップ11の回転防止突起14が乗り越える回転防止リブ25を備えているので、容器20の口部21側の回転防止ストッパ24及び回転防リブ25が潰れたりすり減ってしまうのを防止できる。
【0031】
また、トリガー式ポンプディスペンサー10が、ポンプを支持するケース本体11’とキャップ11を備え、ケース本体11’とキャップ11は一体成形されている場合は、ケース本体11’とキャップ11を合成樹脂で成形するのに成形型が少なくてすみ、製造コストを低く抑えることができる。
【0032】
また、トリガー式ポンプディスペンサー10が、ポンプを支持するケース本体11’とキャップ11を備え、ケース本体11’とキャップ11は別部材で形成され、ケース本体11’とキャップ11は嵌合により取り付けられている場合は、ケース本体11’とキャップ11をそれぞれに適した材質の合成樹脂で成形することができる。
【0033】
本発明のポンプディスペンサーは、トリガー式ポンプディスペンサー10の他にも異なったタイプのものにも適用可能である。
例えば、図13は本発明に係る容器20の図示しない口部とキャップ31とのバヨネット型接続構造をプッシュ式ポンプディスペンサー30に適用した一部断面側面図である。
なお、図13においては、口部はキャップ31によって見えない状態になっている。
また、見えない口部及びキャップ31は、図1〜図12に示した口部21及びキャップ11と略同じ構造となっている。
また、トリガー式ポンプディスペンサー10やプッシュ式ポンプディスペンサー30においても、蓄圧式のものに当然適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明に係る容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造は、化粧品容器や塗装容器等の他の分野にもその原理を応用できる限り適用が可能である。
【符号の説明】
【0035】
10・・・トリガー式ポンプディスペンサー
10’・・・トリガー
11・・・キャップ
11’・・・ケース本体
12・・・弾性変位可能な抜け防止つめ
13・・・抜け防止つめ
14・・・回転防止突起
20・・・容器
21・・・口部
22・・・中空円筒部
23・・・抜け防止つめ係合部
24・・・回転防止ストッパ
25・・・回転防止リブ
30・・・プッシュ式ポンプディスペンサー
31・・・キャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャップを介してポンプディスペンサーが取り付けられる容器の口部と、前記キャップとのバヨネット型接続構造であって、
前記キャップは、その内周面に円周方向に間隔をおいて複数の抜け防止つめを備え、該複数の抜け防止つめの内の1個は半径方向に弾性変位可能な抜け防止つめであり、該弾性変位可能な抜け防止つめと他の抜け防止つめとの間には軸方向に延びる回転防止突起を備え、
前記容器の口部は、その中空円筒部の外周面に、前記キャップの前記複数の抜け防止つめが係合する同数の複数の抜け防止つめ係合部を備え、前記他の抜け防止つめとそれぞれ係合する抜け防止つめ係合部の時計回り方向の端部には隣接して軸方向に延びる回転防止ストッパが設けられ、さらに、前記キャップの回転時に前記キャップの前記回転防止突起が乗り越える軸方向に延びる回転防止リブを備えていることを特徴とする容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造。
【請求項2】
前記複数の抜け防止つめは3個であり、前記回転防止突起は2個であり、前記複数の抜け防止つめ係合部は3個であり、前記回転防止ストッパは2個であり、前記回転防止リブは2個であることを特徴とする請求項1に記載の容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造。
【請求項3】
前記ポンプディスペンサーは、ポンプを支持するケース本体とキャップを備え、前記ケース本体と前記キャップは一体成形されていることを特徴とする請求項1または2に記載の容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造。
【請求項4】
前記ポンプディスペンサーは、ポンプを支持するケース本体とキャップを備え、前記ケース本体と前記キャップは別部材で形成され、前記ケース本体と前記キャップは嵌合により取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造。
【請求項5】
前記ポンプディスペンサーが、トリガー式ポンプディスペンサーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造。
【請求項6】
前記ポンプディスペンサーが、プッシュ式ポンプディスペンサーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造。
【請求項7】
前記ポンプディスペンサーが、蓄圧式ポンプディスペンサーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の容器の口部とキャップとのバヨネット型接続構造。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−236640(P2012−236640A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−107708(P2011−107708)
【出願日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(390028196)キャニヨン株式会社 (42)
【Fターム(参考)】