説明

容器キャリア

複数の容器を運ぶための柔軟性キャリアが、横列に配列された複数の容器受容穴が形成された柔軟性シートを含む。柔軟性キャリアは、柔軟性シートに一体化されたハンドルと、容器受容穴の横列に関してハンドルの反対側に一体化されたパネルとを含む。容器受容穴の横二列を展開し、各容器受容穴に容器を装着することによってパッケージが形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビンや缶のような複数の容器を運ぶための柔軟性キャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
缶、瓶、ジャー、箱等の同じ大きさの複数の容器を結合するために従来の容器キャリアがしばしば用いられている。柔軟性プラスチックリングキャリアは、こうした従来の容器キャリアの1つである。
【0003】
プラスチックリングキャリアは、少ない材料で複数の容器を結合したパッケージを作る。しかしながら、従来の形態では、プラスチックリングキャリアは、宣伝や販促のための印刷スペースが殆ど或は全くない。対照的にボックスキャリアは、通常、販促用図画のために比較的大きな面積を持っている。ボックスキャリアは、比較的大量の材料を必要としたり、直立位置に保持されていないとビンが脱落したり、また、通常、実際の容器の大半が覆われてしまう欠点がある。
【0004】
柔軟性リングキャリアは、容器外周の周りでキャリアを延伸させ、該延伸させたキャリアを回復させて緊密に嵌めることによって容器に装着される。キャリアは、一般的に、シームやリブ、こうした構造がある部分、または、主要な側壁に装着される。
【0005】
【特許文献1】米国特許第6068125号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の柔軟性リングキャリアの装着には、キャリアが裏返ったり、キャリアの一部が局所的に不整となったりすることがある。特に、キャリアや容器、装着パラメータが複雑で様々に変化し、時として、装着したキャリアには、キャリアの外周沿いや容器の周囲で、よじれ、裏返り、張出し(cantilevering)のような一貫しない予測不能な局所的な望ましくない特徴を生じることがある。こうした状態となると、複数の容器を緊密に結合できなかったり、外縁部が円滑でなかったり裏返っていたりして、見た目の悪い、緩くかつ/または「締りのない(floppy)」パッケージが作られてしまうことがある。その上、つけ加えたキャリアの特徴が悪影響を与えるかもしれない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、複数の容器を包装するための柔軟性キャリアであって、直立したハンドルと、複数の容器を緊密に結合したパッケージを形成する複数の容器受容穴の配列とを含んだ柔軟性キャリアに関する。該柔軟性キャリアは、更に、一または複数の表示パネルを含んでいる。
【0008】
本発明の好ましい実施形態によれば、複数の容器を運ぶための柔軟性キャリアは、好ましくは、二層の柔軟性シートを具備し、該二層の柔軟性シートの各々に複数の容器受容穴が横一列に配列されており、該複数の容器受容穴の各々が一つの容器を受容する。より詳細には、前記二層の柔軟性シートは、好ましくは、溶接部のような長手方向に延設された中心線に沿って連結されている。
【0009】
前記容器受容穴は、容器を、特に最終的なパッケージの2個配列側の方向に、緊密に結合するような形状に好ましく形成される。各容器受容穴は、テーパ状の内側縁部またはハンドル側縁部を有した略多角形を形成する少なくとも5本の概ね直線状の辺を有するようにできる。
【0010】
好ましくは、前記容器受容穴の横列の溶接側に沿ってハンドルが連結される。前記ハンドルは、好ましくは溶接部とハンドルとの間の複数のストラットによって容器受容穴の横列に連結することができる。
【0011】
更に、パネルが、好ましくは、容器受容穴の横列の前記ハンドルとは反対の側部に形成される。パネルには、図画、販促情報、および/または、容器および/またはパッケージに関するその他の情報が好ましく収納される。本発明の一つの好ましい実施形態によれば、第二のパネルが、キャリアにおいて反対側から延設されて、二枚のパネルが設けられる。該二枚のパネルの各々は、容器受容穴の横列の両側から延設される。こうして、接触する二つのパネルが二層の柔軟性シートに形成される。
【0012】
こうして形成されるパッケージは長手方向に延設された溶接部によって接合された二層の柔軟性シートを具備し、各層に容器受容穴が横列に配列される。溶接部の両側の各々に横一列の容器受容穴が形成され、こうして形成された柔軟性キャリアは、概ね平坦な係合平面で容器を装着可能となるように、溶接部で展開される。次いで、ハンドルが、容器受容穴の各横列の間で溶接部から上方に突出する。こうして、一または複数のパネルが、横列に配列されている複数の容器に対して概ね面一となるように、容器受容穴の少なくとも一つの横列から下方に延在する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
上述した本発明の特徴および他の特徴、並びに目的は、添付図面に関連して以下に記載する詳細な説明から明らかとなろう。
【0014】
図1には、6個の容器を結合してパッケージを形成する柔軟性キャリア10が示されている。図2、3には、容器を結合したパッケージが示されている。図1〜図3には本発明の柔軟性キャリア10の様々な構成が図示されているが、これらは例示であって、本発明は、図示する柔軟性キャリア10またはパッケージに限定されない。例えば、柔軟性キャリア10は、4個、8個、12個その他の所望数の容器を結合するために構成され、或は、用いてもよい。
【0015】
容器は、図2、3のパッケージで示したように、好ましくはビンである。図2、3にはビンが示されているが、缶や他の一般的に一纏めにする容器を本発明による柔軟性キャリア10と共に用いることができる。必須ではないが、容器は好ましくは単一の柔軟性キャリア10内では同じサイズである。
【0016】
柔軟性キャリア10の各々は、好ましくは、それぞれが容器80を受容するための複数の容器受容穴25を有した柔軟性シート20を含んでいる。より詳細には、二層の柔軟性シート20が長手の中心線58に沿って連結されている。本明細書では、中心線58は横二列に配列した容器受容穴25の間の部分、かつ/または、二層の柔軟性シート20の間の部分である。本発明の一つの好ましい実施形態によれば、中心線58は、柔軟性シート20の二層を接合する溶接部を具備している。柔軟性キャリア10を形成するために、二層の柔軟性シート20が共有押出され、或いは溶接その他の接合方法によって共に接合される。本明細書では「溶接」との語は、熱溶接(hot weld)、冷間溶接(cold weld)、積層(lamination)その他の当業者に周知の二枚のシート材料を接合する接合方法として規定される。
【0017】
図1に示すように、中心線60の各側に、および/または、二層の柔軟性シート20の各層に、横一列の容器受容穴25が好ましく形成される。従って、横一列の受容穴25が、溶接部60のような中心線の各側に沿って好ましく形成される。容器受容穴25は、容器80と柔軟性キャリア10との間に過剰な遊びおよび/または滑りを生じないように、緊密に容器80を結合する形状に形成される。
【0018】
本発明の一つの好ましい実施形態によれば、中心線58と、容器受容穴25の徐々に短くなる内側の縁部との間の中心距離110は、容器受容穴の幅120の約1/2となっている。他の適当な形状であっても、特に、パッケージ100の2個配列側の方向つまり横手方向に、複数の容器80を緊密に結合できよう。
【0019】
容器受容穴25は、好ましくは、柔軟性キャリア10の長手方向に長く形成される。特に、本発明の一つの好ましい実施形態によれば、容器受容穴25の各々は、柔軟性キャリア10沿いに長手方向に延びる長さが対応の幅よりも2〜4倍の長さとなっている。より詳細には、各容器受容穴25の長さは、好ましくは、幅の約2.5〜3.5倍となっている。例えば、図1に示す柔軟性キャリア10は、外側位置に幅の約3.0倍の長さを有した容器受容穴25と、中央位置に幅の約2.8倍の長さを有した一つの容器受容穴25を有している。
【0020】
図1、4に示すように、本発明の一つの好ましい実施形態によれば、容器受容穴25の各々は、内側縁部33沿いに柔軟性キャリア10の横列のハンドル側へ向けてテーパ状に形成されたテーパ部分27を含んでいる。より詳細には、各容器受容穴25は溶接部60へ向けてテーパ状に形成されたテーパ部分27を含んでいる。ここで、「テーパ」との後は、容器受容穴25が一方の側へ向けて小さくなっている、すなわち、各容器受容穴25が、該容器受容穴25の一方の側へ向けて次第に小さくなっていることを意味している。
【0021】
こうして、各容器受容穴25は、好ましくは、直線状の5本の辺を有しており、該5本の辺によって、テーパ状の内側またはハンドル側の縁部を含んだ概ね五角形が形成される。図4に示すように、該テーパ状に形成された縁部は、好ましくは、3本の概ね直線状の辺からなり、該3本の辺によって、柔軟性キャリア10のハンドル側が高台状となる。図1に示すように、横列の内側の容器受容穴25は、6本の概ね直線状の辺を含んでおり、該6本の辺によって、柔軟性キャリア10のハンドル側に沿ってテーパ側または短辺側を有した形状が形成される。横列の外側の容器受容穴25の各々は、好ましくは、5本の概ね直線状の辺を含んでおり、該5本の辺によって、同様に、柔軟性キャリア10のハンドル側に沿ってテーパ側または短辺側を有した形状が形成される。ここで、「直線状の辺」との後は、丸くした遷移部分で分けられた各容器受容穴25の外周の各辺を意味する。こうした直線状の辺は僅かに丸くなっていることもあるが、遷移領域は、こうした直線状の辺の半径よりも著しく小さな曲率半径を有している。
【0022】
上述した形状によって、柔軟性キャリア10は、パネル40と干渉することなく、容器に装着すること可能となる。特に、こうした形状によって、容器受容穴25の各横列の外側縁部35からの距離が従来技術よりも長くなり、柔軟性キャリア10を容器80へ装着するための機械の顎部と係合させるのに実質的に十分な長さとなる。
【0023】
更に、キャリアの一部が容器に対して裏返るような従来技術のキャリアの問題は、上述した形状によって著しく低減されるか或いは除去される。本発明の形態によれば、柔軟性キャリア10によって、容器80に足して柔軟性キャリア10が移動しない緊密でしっかりしたパッケージ100が形成される。その結果、柔軟性キャリア10は、結合した容器80に対して上下横方向に移動することなく、従って、堅固なパッケージ100を維持する。更に、以下に詳細に説明するように、上記の形状によって、パッケージ100に関して鉛直方向に整列したパネル40が提供される。
【0024】
本発明の好ましい実施形態によれば、柔軟性キャリア10のピッチ、すなわち、各横列内で隣接する容器受容穴25の中心間の距離は、柔軟性キャリア10の長手方向に一定である。その結果、外側に配置されている各容器受容穴25の中心と、中央に配置されている容器受容穴25の中心との間の距離は同一である。
【0025】
図4に示すように、本発明の一つの好ましい実施形態によれば、容器受容穴25の横二列の間で中心線60に沿って、かつ、容器受容穴25の横二列とは独立の平面内にハンドル50が形成されている。図1に示すように、特に、ハンドル50は、容器受容穴25の横列の一方の側部に沿って連結されおり、そして、好ましくは溶接部60のような中心線58に関して連結されている。
【0026】
ハンドル50は、好ましくは、柔軟性キャリア10の外周沿いまたは柔軟性キャリア10の中心から外れた外側に配置されている。ハンドル50には、購買者がその手を入れて掴むのに十分な広さの、そしてパッケージ100の目的および完全性を維持する、一または複数の細長い開口部55または同様の構成を、該ハンドル50の外縁に沿って付加的に設けることがができる。
【0027】
図1に示すように、ハンドル50は、溶接部60とハンドル50の間に好ましく配置された複数のストラット70によって、容器受容穴25の横列に連結されている。ストラット70は、好ましくは、柔軟性シート20の双方の層に形成される。また、長手方向にハンドル50を通して延設する一または複数のハンドル溶接部75を設けてもよい。複数のストラット70は、柔軟性キャリア10の内側部分に配置された内側ストラット74と、柔軟性キャリア10の外縁部に配置された外側ストラット72とを具備している。
【0028】
本発明の一つの好ましい実施形態によれば、複数のストラット70の外側ストラット72の各々は、容器受容穴25の横列の長手の縁部35と概ね等しい距離を以て長手方向外側に突出している。本明細書における柔軟性キャリア10は、一般的に、端部と端部とを連結してスプールやリールに巻付けたり箱内に配置される。外縁部にハンドル50やパネル40のような特徴を有した柔軟性キャリア10を巻付けると、押さえ付けておかなければ、前記リール内や箱内で隣接した柔軟性キャリア10管で絡まったり縺れたりする。こうして、本発明は、好ましくは、柔軟性キャリア10の連続体内で隣接する柔軟性キャリア10の間に少なくとも二つの連結点を含む。該連結点によって、柔軟性キャリア10は、溶接プロセスの間に順序よく平坦に維持される。
【0029】
図1に示すように、第1の連結点85は、好ましくは、隣接した柔軟性キャリア10の外側ストラット72間に配置されている。第2の連結点90は、好ましくは、隣接した柔軟性キャリア10の容器受容穴25の横列の間に配置されている。容器受容穴25の横列は、柔軟性シート20の接触する二層に形成されるので、第2の連結点90は、実際には重なり合った二つの連結点から成る。外側ストラット72を長手方向外側に配置することによって、第1と第2の連結点85、90は、概ね一直線上に配置され、柔軟性キャリア10の連続体を円滑に巻付可能となる。
【0030】
本発明の一つの好ましい実施形態によれば、上述したように、輸送、貯蔵、および、容器への装着のために、容器キャリア10の連続体が箱の中に配置される。ファンフォールド工程によって、ピンによって送られるコンピュータ用紙のように容器キャリア10の連続体が折畳まれ、容器キャリアから成る複数のスタックが形成される。2000年5月30日にスレイターズ,ジュニア(Slaters, Jr.)に発行された米国特許第6068125号「容器キャリアの貯蔵、供給方法および装置」には、こうした方法が示唆されており、該米国特許を本願と一体をなすものとして参照する。こうした容器キャリアのファンフォールドスタックは、各ファンフォールドスタックを適正に割り出すために、分割機またはロッド上に配置される。
【0031】
本発明の一つの好ましい実施形態によれば、柔軟性キャリア10は、更に、ハンドル50と容器受容穴25の横列との間の領域に割出穴65を含んでいてもよい。図1、5に示したような割出穴65は、少なくとも約38.1mm(1.5inch)、より好ましくは、少なくとも約50.8mm(2inch)のスパン67を有した6角形である。こうしたサイズの割出穴65によって、上記米国特許に開示のファンフォールド方法によって、柔軟性キャリア10を折畳むことが可能となる。
【0032】
図1、3に示すように、好ましくは、容器受容穴25の横列のハンドル50とは反対側に沿って、パネル40が形成されている。パネル40は、一方または双方の側部に、統一商品コード(UPC)、購入証明ラベル、図画、販促情報、および/または、容器80および/またはパッケージ100の内容物および/または成分に関するその他の情報を好ましく収納する。
【0033】
パネル40は、一または複数のパネルスリット42によって、容器受容穴25の横列から分離することができる。パネルスリット42は、好ましくは、後述するように、引裂き帯45の自然経路に沿って延設され、柔軟性キャリア10からの容器80および/またはパネル40の取外しを容易にする。
【0034】
本発明の一つの他の実施形態によれば、パネル40はキャリア10の両側部から伸びており、その結果、二つのパネル40の各々が、容器受容穴25の横列の両側部に設けられる。図2には、パッケージ100の両側部に配置されたパネル40が示されている。この形態によれば、キャリア10が棚にどのように配置されているかに拘らず、パネル40は、棚から外方に面することととなる。容器受容穴25の横列の側部に沿って付加的なパネル40を形成した柔軟性キャリア10では、二つの接触するパネル40が柔軟性シート20の二層に形成される。
【0035】
パネル40は、図1、3に示すように、その画定した領域に亘って切欠や開口部が無く概ね連続するように形成することができる。或いは、パネル40は、重量を低減したり材料を削減するために一または複数の切欠を有していてもよい。パネル40に色、図画、情報を付けるために、パネル40に接着ラベルを貼付してもよい。
【0036】
図1、3に示すように、パネル40は、好ましくは、パネルの横縁部に沿って次第に細くなるようにテーパ状に形成されている。好ましくは、パネル40は、少なくとも容器受容穴25と同じ高さの所定のパネル高さで横方向に延設されている。より詳細には、パネル高さは、少なくとも、溶接部60から容器受容穴25の横列の外側縁部までの長さである。然しながら、パネル高さは容器80よりは低くなっている。
【0037】
本発明の一つの好ましい実施形態によれば、引裂き帯45がパネル40と容器受容穴25の横列の間に延設されている。こうして、パネル40および/または容器受容穴25は、引裂き帯45に沿って好ましく分離される。
【0038】
図2、3に示すように、柔軟性キャリア10から形成されるパッケージ100は結合した複数の容器80を含んでいる。上述した構成によって、長手方向に延びる溶接部60によって接合された二層の柔軟性シート20は、二層の柔軟性シート20の各層に、横一列に形成された受容穴25を含んでいる。横一列の容器受容穴25が中心線60の各側に沿って好ましく形成され、その結果柔軟性キャリア10を溶接部6060で展開して、容器80が装着される係合平面が概ね平坦となる。こうして、容器受容穴25が容器80に係合する。
【0039】
ハンドル50は、容器受容穴25の横列の間で中心線60から上方に突出している。ハンドルストラット70によって、中心線60とハンドル50との間が適正に隔てられ、パッケージ100を心地よく把持可能とする領域が作られる。図3に示すように、複数のストラット70の外側ストラット72の各々は、パッケージ100の長手の各縁部35を超えて外側に長手方向に所定距離突出している。
【0040】
こうして、各パネル40が容器80の各横列と概ね面一となるように、一または複数のパネル40が容器受容穴25の横列の少なくとも一方から下方に延設される。
【0041】
好ましい実施形態に関連して本発明を説明し、多くの詳細事項を例示目的で記載したが、柔軟性キャリア10および柔軟性シート20は、本発明の基本原理から逸脱することなく、既述した詳細事項を大きく変更した他の形態で実施可能とであることは当業者の当然とするところである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一つの好ましい実施形態による柔軟性キャリアの側面図である。
【図2】本発明の一つの好ましい実施形態による容器パッケージの正面図である。
【図3】図2に示したパッケージの左前から見た斜視図である。
【図4】本発明の一つの好ましい実施形態による柔軟性キャリアの一部を示す略示平面図である。
【図5】本発明の一つの好ましい実施形態による柔軟性キャリアの側面図である。
【符号の説明】
【0043】
10 柔軟性キャリア
20 柔軟性シート
25 容器受容穴
40 パネル
50 ハンドル
60 溶接部
70 ストラット
72 外側ストラット
74 内側ストラット
80 容器
100 パッケージ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の容器を運ぶための柔軟性キャリアにおいて、
二層の柔軟性シートと、
前記二層の柔軟性シート沿いに長手方向に延設され、該二層の柔軟性シートを連結する溶接部と、
前記二層の柔軟性シートの各層に形成され横列に配列された複数の容器受容穴と、
前記容器受容穴の横列の一方の側部に沿って形成されたハンドルと、
前記容器受容穴の横列の反対側の側部に沿って形成されたパネルとを具備する柔軟性キャリア。
【請求項2】
前記容器受容穴の横列内の各容器受容穴は、容器受容穴の横列の一方の側部へ向かってテーパ状に形成されている請求項1に記載の柔軟性キャリア。
【請求項3】
接触する二つのパネルが二層の柔軟性シートに形成されるように、容器受容穴の横列の側部に沿って更にパネルが形成が形成されている請求項1に記載の柔軟性キャリア。
【請求項4】
前記パネルが、少なくとも前記溶接部から前記容器受容穴の横列の外側縁部までの距離のパネル高さを有する請求項1に記載の柔軟性キャリア。
【請求項5】
前記ハンドルを前記容器受容穴の横列の一方の側部に連結するための複数のストラットを更に具備する請求項1に記載の柔軟性キャリア。
【請求項6】
前記複数のストラットの各外側ストラットが、前記容器受容穴の横列の長手方向の外側縁部に概ね等しい距離を以て長手方向外側に突出している請求項5に記載の柔軟性キャリア。
【請求項7】
隣接した柔軟性キャリアの外側ストラット間に形成され隣接した柔軟性キャリアとの第1の連結点を更に具備する請求項6に記載の柔軟性キャリア。
【請求項8】
前記複数のストラットの内側ストラット間に配置され、少なくとも38.1mm(1.5inch)のスパンを有した割出穴を更に具備する請求項5に記載の柔軟性キャリア。
【請求項9】
前記割出穴は、少なくとも50.8mm(2inch)のスパンを有した6角形である請求項8に記載の柔軟性キャリア。
【請求項10】
ハンドルを形成する前記二層の柔軟性シート間に延在する少なくとも一つのハンドル溶接部を更に具備する請求項1に記載の柔軟性キャリア。
【請求項11】
柔軟性キャリアに結合した複数の容器を含むパッケージにおいて、
柔軟性シートと、
前記柔軟性シートに形成され横二列に配列された容器受容穴であって、該容器受容穴の各々が、横列に配列した容器の各々に係合するようにした容器受容穴と、前記容器受容穴の横列の各々の間から上方に突出したハンドルと、
前記容器受容穴の横列の少なくとも一方から下方に延びるパネルであって、前記容器の各横列に対し前記パネルが概ね面一となるように延在するパネルとを具備するパッケージ。
【請求項12】
長手方向に延設された溶接部によって接合された二層の柔軟性シートを更に具備しており、該二層の柔軟性シートの各層に複数の容器受容穴の横一列が、前記溶接部の両側部の各々に設けられている請求項11に記載のパッケージ。
【請求項13】
前記容器受容穴の各々が、前記ハンドルへ向けてテーパ状に形成されている請求項11に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記ハンドルと前記容器受容穴の横列との間に延設された複数のストラットを更に具備する請求項11に記載のパッケージ。
【請求項15】
前記複数のストラットの各外側ストラットが、前記容器受容穴の横列の長手方向の外側縁部に概ね等しい距離を以て長手方向外側に突出している請求項14に記載のパッケージ。
【請求項16】
前記複数のストラットの内側ストラットの各々が、前記容器受容穴の横列と前記ハンドルとの間で幅が一定ではないように延設されている請求項14に記載のパッケージ。
【請求項17】
前記パネルは、前記複数の容器の輪郭に概ね沿って鉛直に延設されている請求項11に記載のパッケージ。
【請求項18】
複数の容器を運ぶための柔軟性キャリアにおいて、
二層の柔軟性シートであって、該二層の柔軟性シート間で長手方向に延設された溶接部に連結された二層の柔軟性シートと、
前記二層の柔軟性シートの各層に形成され横列に配列された複数の容器受容穴であって、該複数の容器受容穴の各々が、テーパ状の内側縁部を形成する5本の概ね直線状の辺を有してなる複数の容器受容穴と、
前記溶接部に一体化されたハンドルと、
前記ハンドルから反対側の溶接部の側部に一体化されたパネルとを具備する柔軟性キャリア。
【請求項19】
前記ハンドルを前記容器受容穴の横列のハンドル側に連結する複数のストラットを更に具備する請求項18に記載の柔軟性キャリア。
【請求項20】
前記複数のストラットの内側ストラットの各々が、前記容器受容穴の横列と前記ハンドルとの間で幅が一定ではないように延設されている請求項19に記載の柔軟性キャリア。
【請求項21】
複数の容器を運ぶための柔軟性キャリアにおいて、
手で掴むのに適したハンドルと、
複数の容器受容穴が形成された柔軟性シートであって、該柔軟性シートが前記ハンドルに連結された第1の縁部を縁部を有して成る柔軟性シートと、
前記第1の縁部とは反対側の第2の縁部に沿って前記柔軟性シートに連結されたパネルとを具備し、
前記複数の容器受容穴に複数の容器が配置されているとき、前記ハンドルが予定した方向に手で把持されると、前記パネルが、前記ハンドルへ向かうよりも前記ハンドルから遠ざかる方向に前記柔軟性シートから離反するようにした柔軟性キャリア。
【請求項22】
前記パネルと前記複数の容器受容穴との間に複数のスリットが形成されている請求項21に記載の柔軟性キャリア。
【請求項23】
前記柔軟性シートに沿って付加的なパネルが形成されており、該付加的なパネルが前記パネルとは異なる形状を有している請求項21に記載の柔軟性キャリア。
【請求項24】
二層の柔軟性シートを具備し、各層に横列に配列した容器受容穴が形成されている請求項21に記載の柔軟性キャリア。
【請求項25】
前記二層の柔軟性シートを前記容器受容穴の横列の間で接合する溶接部を更に具備する請求項21に記載の柔軟性キャリア。
【請求項26】
二つのパネルを更に具備し、
該二つのパネルの各々は、前記容器受容穴の横二列のうち隣接した横列から突出している請求項25に記載の柔軟性キャリア。
【請求項27】
前記複数の容器受容穴に複数の容器が配置されているとき、前記ハンドルが予定した方向に手で把持されると、前記パネルが、前記ハンドルに関して概ね下方へ延設されるようにした請求項21に記載の柔軟性キャリア。
【請求項28】
前記パネルは、前記複数の容器の輪郭に概ね沿って鉛直に延設されている請求項27に記載の柔軟性キャリア。
【請求項29】
複数の容器を運ぶための柔軟性キャリアにおいて、
柔軟性シートと、
前記柔軟性シートに形成され横列に配列された複数の容器受容穴であって、該容器受容穴の各々が、対応の幅よりも2〜4倍の長手方向の長さを有している複数の容器受容穴と、
前記容器受容穴の横列の一方の側部に沿って形成されたハンドルとを具備し、前記容器受容穴の各々が前記ハンドルへ向けてテーパ状に形成されている柔軟性キャリア。
【請求項30】
前記容器受容穴の横列の前記一方の側部の反対側の側部に沿って形成され、前記ハンドルから反対方向に延設されたパネルを更に具備した請求項29に記載の柔軟性キャリア。
【請求項31】
二層の柔軟性シートと、
前記二層の柔軟性シートを連結する溶接部であって、前記層に沿って長手方向に延設された溶接部とを更に具備する請求項29に記載の柔軟性キャリア。
【請求項32】
前記長さが前記幅の2.5〜3.5倍長くなっている請求項29に記載の柔軟性キャリア。
【請求項33】
前記複数の容器受容穴の各々が、該容器受容穴の一方の側に向けてテーパ状に形成さたテーパ部を有している請求項29に記載の柔軟性キャリア。
【請求項34】
前記容器受容穴が横二列に配列され、該容器受容穴の横二列の各々は前記柔軟性シートの別々の層に形成されており、
前記容器受容穴の横二列は中心線によって隔てられており、
前記容器受容穴の少なくとも1つが、前記中心線へ向けてテーパ状に形成されている請求項29に記載の柔軟性キャリア。
【請求項35】
前記中心線が溶接部である請求項34に記載の柔軟性キャリア。
【請求項36】
前記中心線と前記容器受容穴のテーパ状に形成した内側縁部との間の中心線距離が前記容器受容穴の幅の約1/2となっている請求項34に記載の柔軟性キャリア。
【請求項37】
前記ハンドルと前記容器受容穴の横列との間に延設された複数のストラットを更に具備し、
複数のストラットの内側ストラットの各々が、前記容器受容穴の横列と前記ハンドルとの間で幅が一定ではないように延設されている請求項29に記載の柔軟性キャリア。
【請求項38】
複数の容器を運ぶための柔軟性キャリアにおいて、
中心線を有した柔軟性シートと、
前記柔軟性シートに形成され横二列に配列された複数の容器受容穴と、
前記容器受容穴の横二列の間の中心線に沿って形成され、前記容器受容穴の横二列とは別の平面内に配置されているハンドルとを具備する柔軟性キャリア。
【請求項39】
前記容器受容穴の各々が前記中心線へ向けてテーパ状に形成されている請求項38に記載の柔軟性キャリア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−531427(P2008−531427A)
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−500795(P2008−500795)
【出願日】平成18年3月6日(2006.3.6)
【国際出願番号】PCT/US2006/007883
【国際公開番号】WO2006/096622
【国際公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【出願人】(591203428)イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド (309)
【Fターム(参考)】