説明

密閉式混練機におけるウエイト装置

【課題】 本発明は、フローティングウエイトをスムーズに昇降させるとともに、ガイド部材の異常磨耗を防止することにある。
【解決手段】 本発明は、フローティングウエイト6を転結するステム13(軸部材)とコネクティングビーム14とをT字形状に連結する。そして、コネクティングビーム14の両端で連結手段30により、水平方向のみにステム13をガイドするガイドブッシュ12の隙間以上の移動を許容して連結した。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被混練物を混練室内で混練する密閉式混練機に係わり、特に、被混練物を混練室に押し込むためのフローティングウエイトを昇降させるウエト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の密閉式混練機のフローティングウエイトを昇降するための油圧装置や作動装置として、特開平1−262934号公報や特開平8−47922号公報に記載されているものがある。先ず、特開平1−262934号公報の油圧装置は、横向きヘッドに嵌め込まれたプランジャー棒の下端に設けられたプランジャー(フローティングウエイト)を昇降させるためのもので、4つの油圧シリンダを備えている。これら油圧シリンダはそのシリンダ本体を混練ケーシングにヒンジによる可撓性を持たせて設けられている共に、ロッドを横向きヘッドの両端にヒンジを介して連結されている。そして、各油圧シリンダの作動により、支承ケーシングの滑り軸受でプランジャー棒をガイドしながらプランジャー(フローティングウエイト)を下降することで被混練物を混練機ケーシング内に押し込み、プランジャー(フローティングウエイト)を上昇させる。また、特開平8−47922号公報の作動装置は、交差部材に連結された操作棒の下端に設けられた圧さく要素(フローティングウエイト)を昇降させるもので、2つの油圧シリンダを備えている。これら油圧シリンダはそのシリンダ本体を垂直案内に固定されていると共に、ロッドを交差部材にピンにより自由度を持たせて連結されている。そして、油圧シリンダの作動により、上部覆いのシーリンググループで操作棒をガイドしながら圧さく要素(フローティングウエイト)を下降することで被混練物を混練室内に押し込み、圧さく要素(フローティングウエイト)を上昇させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の油圧装置(特開平1−262934号公報)では、プランジャー(フローティングウエイト)を昇降させる各油圧シリンダが同期(同調)しないで作動したときに、可撓性を持って配置されている油圧シリンダを傾斜させることで各油圧シリンダに水平方向の力が作用することを防止しているが、各油圧シリンダが傾斜すると横向きヘッドのプランジャー棒が傾斜された状態で滑り軸受に接触することになるので、滑り軸受を異常磨耗させる。また、従来の作動装置(特開平8−47922号公報)では、圧さく要素(フローティングウエイト)を昇降させる各油圧シリンダが同期(同調)しないで作動したときに、交差部材を強制的に直線昇降させることで操作棒をシーリンググループに摺動させてシーリンググループの異常磨耗を防止しているが、垂直案内に固定される各油圧シリンダのロッドには水平方向の力が作用して、一般的にシーリンググループと操作棒との隙間より精度良く抑えられている油圧シリンダのピストンがシリンダ本体に強く接触して引っ掛かって動かなくなたり、更なる同期遅れが発生して各油圧シリンダをスムーズに作動できなくなる。このような場合に、サーボ弁や分配弁を用いて各油圧シリンダに供給する油圧量を略同一にして各油圧シリンダの作動を同期させることが考えられるが、各弁は高価であり、油圧管理を必要とすると共に、雰囲気の悪い密閉式混練機に各弁を用いることは困難である。
【0004】本発明は、この問題を解決するためになされたもので、フローティングウエイトをスムーズに昇降させるとともに、ガイド部材の異常磨耗を防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するために、本発明の密閉式混練機におけるウエイト装置では、混練機本体の混練室に向けて押圧可能に昇降されるフローティングウエイトと、前記フローティングウエイトに連結され、このフローティングウエイトの昇降方向に延びる軸部材と、前記軸部材の上端に一体化され、この軸部材とでT字形状を形成するコネクティングビームと、前記軸部材の中心から等距離にあるコネクティングビームの両端であって、前記フローティングウエイトに向かって平行配置され前記混練機本体に固定される一対の液圧シリンダとを備え、前記軸部材を、前記混練機本体に装着されたガイド部材により隙間を有して摺動自在にガイドすると共に、前記各液圧シリンダを、前記軸部材の中心から等距離にあるコネクティングビームの両端に配置される連結手段により、前記軸部材の延びる方向と直交する水平方向のみに前記ガイド部材の隙間以上の移動を許容して前記コネクティングビームの両端に連結したものである。これにより、フローティングウエイトを昇降させているときに、各液圧シリンダが同期(同調)しないで作動しても、強制的にT字形状を保った状態でフローティングウエイトをガイド部材でガイドしながら昇降できる。また、各液圧シリンダが同期(同調)しないで作動すると、液圧シリンダにコネクティングビームを介して水平方向の力が作用することになるが、連結手段によりコネクティングビーム又は液圧シリンダを水平方向に移動させて水平方向の力を吸収するので、各液圧シリンダに曲げ力を作用させない。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の密閉式混練機におけるウエイト装置について、図1なしい図6を参照して説明する。
【0007】先ず、本実施形態の要旨であるウエイト装置が備えられる密閉式混練機の全体構成について、図4なしい図6に基づいて説明する。
【0008】図4において、1は密閉式混練機Xのチャンバー(混練機本体)、2はドロップドア、3は排出口、4は混練用ロータ(以下、単に「ロータ4」という)、5はラッチ、6はフローティングウエイト、7は供給口、8はドア開閉機構である。
【0009】チャンバー1はフローティングウエイト6の下部およびドロップドア2のドアトップ2aと共に断面が横に連通する2つの円形である混練室9を区画している。混練室9内には回転する2本のロータ4が配置されており、各ロータ4は図示しない駆動モータにより回転駆動される。そして、各ロータ4は、回転駆動により混練室9の内壁を掃くように回転して、投入口10からホッパー11(混練機本体)に投入されてフローティングウエイト6の下降で供給口7から混練室9内に押し込まれるゴムや樹脂等(以下、「被混練物」という)を混練する。ドロップドア2は混練時に混練室9の底部の排出口3をドアトップ2aで閉塞してロータ4による被混練物の混練を可能とし、混練後に下方に揺動して地上側に落ちるように開き、被混練物の排出を可能とする。このドロップドア2の開閉はドア開閉機構8により行われる。また、ラッチ5はドロップドア2をチャンバー1側に突き上げて被混練物の混練中の混練室9内の密閉性を保持し、また混練後にドロップドア2から退避されてドロップドア2の開放を可能にする。
【0010】チャンバー1の混練室9に連通する供給口7にはホッパー11が連設されており、ホッパー11内には摺動自在に昇降されるフローティングウエイト6が配置されている。フローティングウエイト6はステム13(軸部材)を介してウエイト装置Yに一体化されている。ウエイト装置Yは、図5および図6にも示すように、コネクティングビーム14にフローティングウエイト6を一体すると共に2つの油圧シリンダ15とを連結したもので、各油圧シリンダ15は被混練物を投入する投入口10を避けるように、ホッパー11を間に介在させて対角配置されている。
【0011】次に、図1ないし図3において、ウエイト装置Yの具体的な構成について説明する。
【0012】図1および図2において、ウエイト装置Yは、フローティングウエト6がステム13により一体化されたコネクティングビーム14と、コネクティングビーム14に連結されてフローティングウエイト6をホッパー11内で摺動昇降させる2つの油圧シリンダ15と、各油圧シリンダ15をコネクティングビーム14の両端に連結する2つの連結手段30とを主要部をして構成されている。
【0013】図1および図2により、フローティングウエイト6が一体化されるコネクティングビーム14は、ホッパー11の上端を閉塞する蓋体16の上方でホッパー11を間に介在するように対角配置(図6にも示す)されている。このコネクティングビーム14には、蓋体16の中央筒部16A内に嵌め込まれたガイドブッシュ12を摺動自在に貫通してフローティングウエイト6の昇降方向に延びるステム13の上部が中心を貫通して一体化されて、このステム13と共にT字形状C(剛体)を形成している。ステム13の下端にはフローティングウエイト6が連結されてコネクティングビーム14に一体化している。コネクティングビーム14の両端には2つの連結手段30により各油圧シリンダ15が連結されている。ガイドブッシュ12は、図2に示すように、ステム13との間に環状の加工隙間t1(加工精度に依存する隙間t1)を有して、ステム13を摺動自在にガイドしている。22は蓋体16の中央筒部16Aの両端側から嵌め込まれたダストシール(Oリング等)である。
【0014】そして、コネクティングビーム14を昇降させることで、ステム13により一体化されたフローティングウエイト6がガイドブッシュ12でガイドされながらホッパー11内を摺動昇降される。このように、ガイドブッシュ12はフローティングウエイト6の昇降をガイドするものであるので、その長さ寸法は出来るだけ長くすることが好ましいが、ホッパー11等の他部材の配置関係から長く出来ない場合にはL/D=1〜3程度(L:ガイドブッシュ12の長さ寸法,D:ガイドブッシュ12の外径寸法)の長さを確保するようにする。
【0015】次に、図1および図2により、フローティングウエイト6を昇降させる2つの油圧シリンダ15は、そのシリンダ本体17内を摺動自在にされたピストン18で2つの油圧室A,Bに区画されており、ピストン18にシリンダ本体15から伸長又は退避されるロッド19が連結されている。各油圧シリンダ15は、ロッド19の先端を、T字形状Cを形成するステム13の中心から等距離にあるコネクティンビーム14の両端側の各々に相対させると共に、相互のシリンダ本体17をフローティンウエイト6に向かって平行配置した状態で、ホッパー11の下端側(チャンバー1側)および蓋体16から水平方向(ステム13が延びる軸方向に直交する方向)に突出する各フランジマウント20,21にシリンダ本体17を装着することでホッパー11に固定されている。なお、各油圧シリンダ15の固定は、蓋体16のフランジマウント21のみでホッパー11に固定しても良く、密閉式混練機Xのチャンバー1に固定するようにしても良い。ホッパー11に固定された各油圧シリンダ15のロッド19の先端側は、2つの連結手段30によりコネクティンビーム14の両端側の各々に連結される。
【0016】そして、各油圧シリンダ15は油圧室Bへの油圧の供給で伸長されるロッド19により連結手段30,T字形状Cを形成するコネクティングビーム14とステム13を介してフローティングウエイト6を混練室9から離れるように上昇させると共に、油圧室Aへの油圧の供給で退避されるロッド19によりフローティングウエイト6を混練室9に向けて下降させる。
【0017】図2および図3により、各油圧シリンダ15とコネクティングビーム14とを連結する連結手段30は、第1連結部材31と第2連結部材32との2つの部材で構成されている。第1連結部材31は筒形状に形成されており、T字形状Cを形成するステム13の中心から等距離にあるコネクティングビーム14の両端のそれぞれに複数のボルト40により固定されている。第1連結部材31の内部はコネクティングビーム14側から大径孔34と小径孔35とが連続して貫通する段付き孔33が形成されており、段付き孔33の底部36に小径孔35側に湾曲する環状溝37を有している。第2連結部材32は筒形状に形成されており、この内部の貫通孔42内に油圧シリンダ15のロッド19先端が挿入されてボルト41の締め付けで固定されている。そして、第2連結部材32はこの小径部39から水平方向に突出するフランジ部38が形成されており、フランジ部38をコネクティングビーム14と第1連結部材31の底部36とに係合するように介在させると共に、小径部39を第1連結部材31の小径孔35に遊嵌して油圧シリンダ15側に突出させるように第1連結部材31の段付き孔33内に配置されている。また、第2連結部材32のフランジ部38の外径寸法は、第1連結部材31の大径孔34との間にガイドブッシュ12側の環状隙間t1(ガイドブッシュ12とステム8との間の隙間t1)より大きな環状隙間Tを形成する寸法とされ、同様に第2連結部材32の小径部39の外径寸法も第1連結部材31の小径孔35との間に環状隙間Tを形成する寸法とされている。
【0018】2つの連結手段30で各油圧シリンダ15を対角配置されたコネクティングビーム14に連結すると、各油圧シリンダ15も被混練物の投入口10を確保しつつホッパー11を間に介在させるように対角配置される(図6にも示す)。また、2つの連結手段30で各油圧シリンダ15をコネクティングビーム14に連結すると、第1連結部材31の大径孔34と第2連結部材32のフランジ部38との間(小径孔35と小径部39との間)に環状隙間Tが形成されると共に、第1連結部材31の環状溝37(底部36)と第2連結部材32のフランジ部38とで環状隙間t3が形成されるので、第1連結部材31が第2連結部材32(油圧シリンダ15)のフローティングウエイト6の昇降方向の移動を規制しつつ第2連結部材32のフランジ部27に対して水平方向に滑る(ずれる)ようになっている。したがって、第1連結部材31が固定されているT字形状Cのコネクティングビーム14とステム13がフローティングウエイト6と共にホッパー11に固定された各油圧シリンダ15に対して環状隙間Tの範囲内で水平方向に移動できる。
【0019】本実施形態の密閉式混練機Xにおけるウエイト装置Yは以上のように構成されおり、被混練物の混練の際に、被混練物を混練室9内にフローティングウエイト6により押し込むには、図1に示すように、各油圧シリンダ15の油圧室Aに供給される油圧でロッド19をシリンダ本体17内に退避させて、各油圧シリンダ15に連結されたコネクティングビーム14を、ステム13とで形成されるT字形状Cの状態を保ちつつ下降することで、フローティングウエイト6で混練室9内に被混練物を押し込む(押圧する)。そして、フローティングウエイト6を下降して被混練物を混練室9内に押し込むと、各ロータ4が被混練物の一部を混練室9内に導くと共に、被混練物の他部を混練室9外に押し上げるように回転して被混練物を押し上げる反力でフローティングウエイト6を僅かに上昇させるが、各油圧シリンダ15のピスト18の上昇に伴って油圧室Aに供給される油圧等によりクッション機能が発揮される。
【0020】そして、各油圧シリンダ15によりフローティングウエイト6を混練室9に向けて下降させているときに、各油圧シリンダ15が同期(同調)しないで作動する(各ロッド19の退避量に差があるケース)と、第2連結部材32が第1連結部材31に係合することにより単独でフローティングウエイト6の下降方向に移動することを規制されるので、各油圧シリンダ15のロッド19の退避により強制的にコネクティングビーム14とステム13とのT字形状Cが保たれた状態でフローティングウエイト6をガイドブッシュ12でガイドしながら下降させる。また、各油圧シリンダ15が同期(同調)しないで作動すると、同期が遅れる油圧シリンダ15にコネクティングビーム14を介して水平方向の力が作用することになるが、この水平方向の力が作用すると連結手段30の第1連結部材31がコネクティングビーム14と共に第2連結部材32に対して環状隙間Tの範囲内で水平方向に滑って(ずれて)移動して、水平方向の力を吸収するので、各油圧シリンダ15のロッドに曲げ力を作用させない。
【0021】したがって、各油圧シリンダ15が同期(同調)しないで作動しても、コネクティングビーム14とステム13で形成されるT字形状Cを強制的に保った状態でフローティングウエイト6を下降するので、ステム13が傾くことなくガイドブッシュ12を摺動することから、ガイドブッシュ12を異常磨耗させることなく、スムーズにフローティングウエイト6を下降させることができる。また、コネクティングビーム14の水平方向の移動により、各油圧シリンダ15のロッド19に曲げ力を作用させないようしているので、ピストン18がシリンダ本体19に強く接触して引っ掛かって動かなくなったり、各油圧シリンダ15のロッド19やピストン18の損傷を防止して、各油圧シリンダ15をスムーズに作動させることができる。
【0022】尚、フローティングウエイト6を下降させる場合についてのみ説明したが、フローティングウエイト6を上昇させる時に、各油圧シリンダ15のロッドが同期しないで作動しても、同様にT字形状Cを強制的に保った状態でフローティングウエイト6をスムーズに上昇させることができると共に、連結手段30の第1連結部材31と第2連結部材32との相対的な滑り(ずれ)により、水平方向の力を吸収して各油圧シリンダ15をスムーズに作動させることができる。
【0023】また、連結手段30の第1連結部材31と第2連結部材32の相対的な滑り(ずれ)を許容するようにすると、コネクティングビーム14と各油圧シリンダ15との間で芯ずれがあっても、各連結部材31と32の滑りにより芯ずれを吸収して各油圧シリンダ15をコネクティングビーム14に連結できる。更に、連結手段30の各連結部材31と32の滑り(ずれ)という簡単な構造で各油圧シリンダ15のロッド19に作用する曲げ力を吸収できる。また、油圧シリンダ15のロッド19をシリンダ本体17に退避させてフローティングウエイト6を下降させると、密閉式混練機Xの高さが低くなり、混練機Xの輸送、据付けやメンテナンスに有利であり、各油圧シリンダ15を対角配置すると被混練物をホッパー11内に投入する投入口10の配置スペースを十分に確保できる。
【0024】
【発明の効果】本発明の密閉式混練機におけるウエイト装置によれば、各液圧シリンダが同期(同調)しないで作動しても、強制的にT字形状を保った状態でフローティングウエイトを下降するので、軸部材が傾くことなくガイド部材を摺動することから、ガイド部材を異常磨耗させることなくスムーズにフローティングウエイトを下降させることができる。また、コネクティングビーム又は各液圧シリンダの水平方向の移動により、各液圧シリンダに曲げ力を作用させないようしているので、各液圧シリンダが動かなくなったり、各液圧シリンダの構成部品の損傷を防止して、各液圧シリンダをスムーズに作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】密閉式混練機における油圧式ウエイト装置の全体構成を示す図である。
【図2】密閉式混練機における油圧式ウエイト装置の要部拡大図である。
【図3】図2のD−D断面図である。
【図4】油圧式ウエイト装置が備えられた密閉式混練機の全体構成図である。
【図5】図4のE−E矢視図である。
【図6】図4のF−F矢視図である。
【符号の説明】
1 チャンバー(混練機本体)
6 フローティングウエイト
9 混練室
11 ホッパー(混練機本体)
12 ガイドブッシュ(ガイド部材)
13 ステム(軸部材)
14 コネクティングビーム
15 油圧シリンダ
30 連結手段
C T字形状
t1 ガイドブッシュの加工隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】 混練機本体の混練室に向けて押圧可能に昇降されるフローティングウエイトと、前記フローティングウエイトに連結され、このフローティングウエイトの昇降方向に延びる軸部材と、前記軸部材の上端に一体化され、この軸部材とでT字形状を形成するコネクティングビームと、前記軸部材の中心から等距離にあるコネクティングビームの両端であって、前記フローティングウエイトに向かって平行配置され前記混練機本体に固定される一対の液圧シリンダとを備え、前記軸部材を、前記混練機本体に装着されたガイド部材により隙間を有して摺動自在にガイドすると共に、前記各液圧シリンダを、前記軸部材の中心から等距離にあるコネクティングビームの両端に配置される連結手段により、前記軸部材の延びる方向と直交する水平方向のみに前記ガイド部材の隙間以上の移動を許容して前記コネクティングビームの両端に連結したことを特徴とする密閉式混練機におけるウエイト装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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