説明

射撃競技用銃弾回収装置

【課題】競技用射撃場の標的側に設置し、従来土ごと回収し、その後の処理に多大の費用がかかっていた銃弾の回収の仕方を大幅に改良し、費用を最少限に節約することのできる銃弾回収装置を提供する。
【解決手段】コンクリ−ト又はブロックを含む強固な基盤に固定されたベ−ス部2と、該ベ−ス部から垂直上方に固定的に取付けられ、かつ軟質の標的と必要により弾性板、を通過した回収銃弾の運動エネルギ−漸減用傾斜形状の反射回収板左右2枚4,5と、該反射回収板及び前記ベ−ス部の上方に設けたシユ−ト部3及び銃弾回収筒6と、により成る射撃競技用銃弾回収装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、競技用射撃場の標的側に設置し、従来土ごと回収し、その後の処理に多大の費用がかかっていた銃弾の回収の仕方を大幅に改良し、その多大の費用を最少限に節約することのできる、進歩的な銃弾回収装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、競技用並びに練習用射撃場は、銃から発射された鉛弾等が標的側の土手面に直接埋まるようになって使用されてきた。従って、鉛弾等を回収するためには、土手の土ごと回収していた。また、土ごと回収するための作業には時間がかかる為、鉛弾等の回収作業期間は射撃場を閉鎖して行っていた。そこで鉛弾等を回収するための従来技術には次のようなものがあった。
【0003】
第1の従来技術としては、特開2002−372400のような鉛弾等の回収方法がある。この課題は自然状態にある草木の伐採やコストの嵩む大型重機の使用を回避することで、2次汚染を阻止しながら高回収率、低コストで所期の汚染浄化を達成できる鉛弾等の回収方法を提供するものである。而して、その解決手段は、射撃場の鉛弾等の地域を特定してその区域の草木を伐採する工程、次いで、鉛弾等を比重差に基づいて仕分けるために地表面に高圧エアを噴射する工程及びしかる後に鉛弾等をバキュ−ム装置で吸引収集する工程から構成され、更に残土砂類の汚染処理工程を有する技術である。
【0004】
第2の従来技術としては、特開2003−305411のような鉛弾等の回収方法がある。この課題としては、大規模な機械や装置を要することなく、鉛弾等のみを回収して所定の場所に運搬できる射撃場の鉛弾等処理方法装置を提供するものである。解決手段としては射撃場の鉛弾等混入土を採掘して複数度の分級を経て、鉛弾等混入採集物を形成し、次いで、その鉛弾等混入採集物を所定の傾斜角度を有する第1摺動板の上に投入させ、第1摺動板と所定の間隙を経て配置される第2摺動板の上に飛越させることで、採集物から鉛弾等を分離回収するものである。
【0005】
第3の従来技術としては、特開2004−148250のような鉛弾等の回収方法がある。この課題は乾式による鉛弾等の分離回収方法であり、ほぼ100%の鉛弾を分離回収することができる射撃場等の鉛弾分別回収システムを提供することである。その解決手段は射撃場等で土壌中に分散された鉛弾等を分別して回収する方法であって、鉛弾を含む土砂を解砕して乾燥させ、該乾燥した土砂を鉛弾に近い粒径で分級するとともに、該分級後の土砂を風力を用いて比重差選別し、該選別後の比重が大きい方の土砂を、渦電流により非鉄金属を選別する磁力選別装置にかけて鉛弾等と土砂とを分別するものである。
【0006】
【特許文献1】特願2001−181056;特開2002−372400
【特許文献2】特願2002−112639;特開2003−305411
【特許文献3】特願2002−318229;特開2004−148250
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記従来技術では、次のような大きな欠点があった。一般に、鉛弾等を土手の土ごと回収するのでは、不要な土砂も一緒に運搬処理するので非常に大きな無駄を含む欠点がある。これを更に分別しなければならない無駄な工程もある。しかしまた、これらを埋め立て処理などにすると、鉛の有毒性による公害問題も発生し、人間の健康に悪影響を与えたり、これらの諸作業には大きな手間もかかるという欠点がある。その上、銃弾等の回収作業期間は射撃場を閉鎖しなければならないという不都合もあり、いずれの面から見ても従来の方法は、処理費も莫大にかかり、多くの大欠点を有していた。更に次に具体的に各従来技術の欠点問題点を論ずる。
【0008】
前記第1の従来技術では、現場における草木の伐採工程から始まって、地表面に高圧エアを噴射する工程、鉛混合土砂運搬工程、比重差に基づいて仕分けする工程、バキュ−ムで吸引収集する工程等、いずれも多額の費用を要するものばかりであるから、全費用は莫大なものになるという大欠点がある。その上、鉛弾は着弾時粉状化する部分もあり、これを分別することは極めて困難であるから、環境保全上欠点が残るという大問題がある。
【0009】
次に、第2の従来技術では、鉛弾等の混入表土の採取、運搬、複数度の分級工程、摺動板による分別など、これも数段の大設備を必要とするので、聡費用は莫大となる欠点がある。更に分級段階では、粉状化した鉛を完全に分別することは不可能であるから環境衛生上大きな問題点がある。
【0010】
更に、第3の従来技術では、鉛弾等を含む土砂の採取、運搬、解砕、乾燥、分級、比重差選別と非常に多くの工程を必要とするので、これも莫大な費用がかかるという大きな欠点を有している。而も、着弾時粉状化した部分の鉛を完全に分離することはできないからこの方法も環境上、人間の健康上、大きなマイナスの問題点を有している。
【0011】
本発明は、上記の競技用射撃場における、銃弾回収技術についての種々の欠点、多くの問題点を除去し解決し、低廉安価なる銃弾の処理再生の方法を創出提供し、ひいては環境衛生上も画期的なる改善をもたらすことを目的課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、上記従来技術の諸欠点、問題点を解決するため、次の手段構成をとり、開示するものである。即ち、本発明の第1番目の特徴は、コンクリ−ト又はブロックを含む強固な基盤に固定されたベ−ス部と、該ベ−ス部から垂直上方に固定的に取付けられ、かつ軟質の標的と必要により弾性板、を通過した回収銃弾の運動エネルギ−漸減用傾斜形状の反射回収板左右2枚と、該反射回収板及び前記ベ−ス部の上方に設けたシユ−ト部及び銃弾回収筒と、により成る射撃競技用銃弾回収装置であることである。
【0013】
次に本発明の第2番目の特徴は、前記反射回収板がその水平断面の内側線が直線或いは内側に曲がる曲線であり、かつ前記シュ−ト部は前方に向かって下り勾配がついている構成であり、更に該反射回収板の材質は、望ましくは耐摩耗鋼であり、更に具体的には、高炭素鋼板及び/又はマンガン鋼板である射撃競技用銃弾回収装置であることである。
【0014】
また、本発明の第3番目の特徴は、前記銃弾回収装置のシュ−ト部は中央に隙間を設けかつ前記反射回収板の回収銃弾飛来方向に対する水平断面取付け角度は上部から見て回収銃弾の運動方向に広く開いて、後方は狭く、これらの両反射回転板の広がり角度が30度以上55度以下である射撃競技用銃弾回収装置であることである。
而して、左右の反射回収板の開き角度を30〜55度にしなければならない理由は次の通りである。(イ)両反射回収板の開き角度を180度とすると、弾はほとんど反発跳ね返りして四方八方に飛び散り回収不能になる。(ロ)もし該角度を60度にすると、約20%位前方左右に飛び跳ね散ってしまう。(ハ)そこで 該角度を55〜30度にすると殆ど全部が回収される。(ニ)該角度を30度未満にすると設備の奥行きが長くなり過ぎて不経済になる等が実験により確認されたことがその理由である。
【0015】
また更に、本発明の第3番目の具体的な特徴は、前記反射回収板の取付は真ん中に回収銃弾が入つていく縦長の空間を有し、かつ回収銃弾飛来の正面から見て両側の反射回収板が重なり合い、標的と、必要により弾性板、を通過した銃弾が回収筒に直撃しない形状である射撃競技用銃弾回収装置であることである。前記標的の裏側に設ける弾性板は例えばゴム板を使用することができる。銃弾はこのゴム板を通過するとき側面からの制動力によりその速度と運動エネルギ−を半減させられて前記反射回収板にソフトに当たり、滑るようになめらかに装置に呑み込まれる。
【0016】
かつまた、本発明の第5番目の特徴は、前記反射回収板の取付け状態は射手方向に対して開いており、銃弾回収箱は下方にかくれた位置に設けられ、かつ前記反射回収板の裏面には衝撃音減衰シ−トを貼付したものである射撃競技用銃弾回収装置であることである。
【0017】
更に、本発明の第6番目の特徴は、前記銃弾回収箱は下端が閉塞されており、かつ該回収箱の4面の構成板のうち1面が高い形状である射撃競技用銃弾回収装置であることである。
【0018】
更にまた、本発明の第7番目の特徴は、前記回収銃弾が、鉛弾のほか、銅及びその合金銀及びその合金、ニッケル及びその合金、亜鉛及びその合金、低炭素鋼及びその合金を含む、軟質金属類よりなる銃弾を含むものである射撃競技用銃弾回収装置であることである。
【発明の効果】
【0019】
1)従来、射撃競技場における使用済銃弾の回収は、鉛弾等が標的付近の土壌中にめり込んでいるため、とり残しがないように、その付近の土壌を広範囲に掘り起こし、大量にこれらを運搬、土砂の解砕、乾燥、分級、比重差選別、微粉砕部銃弾入り選別不能土壌の最終処分場えの運搬等々、莫大な手間と費用を要していたところ、本発明によれば、微粉砕された部分の鉛弾等も含めて、土壌中に混入する前に、反射板等の特殊構造により、鉛弾の破片砕粉の一切を収納箱に収納することができるので、従来に比較し遙に高能率の回収ができるという大きな効果が得られる。
2)本発明装置によれば、鉛弾等混入土壌の運搬も、土壌の解砕も、乾燥も、分級操作も必要はなく、従来のような大がかりな装置も不要となる。その結果、使用済銃弾の回収費用は、従来の1/10以下となり、莫大な経済的メリットが得られるという大きな効果を奏する。
3)本発明によれば、使用済銃弾及びその細粉は、標的付近の土壌中には一切混入しないので、鉛による地下水汚染等、付近住民に環境公害を及ぼすおそれは全くなくなるという、経済問題を超えて、環境上理想的効果も得ることができる。
4)本発明の銃弾回収装置の使用によれば、従来技術のように、その回収作業中、射撃競技場を閉鎖する必要がなくなるので、射撃場の採算経済性は大幅に向上する。
5)本発明装置による銃弾回収は、土壌に混入せず、回収コストが、従来に比し格段に安くなるので、射撃競技場における銃弾コストが驚異的に安くなるから、その安くなった分の1部を、銃弾の金属コストにまわせば、鉛より若干コストの高い軟金属合金を使用することも可能となる。そうすると、健康に有害な鉛を使う必要がなくなり、銅銀等及びその合金の軟金属類を回収可能銃弾として使用することも可能となる。これは鉛弾等を使用する従来の射撃競技から有毒性を消滅是正することにつながるという、環境上、甚大な効果が得られることを意味する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以上の状況から、射撃競技場において、銃弾等を標的付近の土壌に混ぜないためには、標的側に鉛弾等が貫通しない強靱なシ−トを用意するとともに、そのシ−トで、土手の斜面全体を覆う方法が考えられる。このようにすると、シ−トに当たった鉛弾等が斜面を転がり落ちて来るから、下端に鉛弾等が集まるので、鉛弾等回収を能率よく行うことが出来る。しかしながら、鉛弾等が貫通しない強靱なシ−トで土手の斜面全体を覆う方法にすると、設備が大がかりになり、高価になる。そこで、コンクリ−ト又はブロックなど強固な基盤に固定されたベ−ス部と、該ベ−ス部に取付けられたシュ−ト部とベ−ス部に垂直に固定され立てられた反射回収板、左右2枚と、この反射回収板に固定された回収筒と、反射回収板に取付けられた天井と、ベ−ス部の下に回収箱を設けた構造のものが最良の形態となる。この最良の実施の形態の作用は次の通りである。先ず、標的10と弾性板11を貫通した銃弾は回収装置の反射回収板の左板に斜めにあたると、ある程度その運動エネルギ−は漸減され一部は砕けシュ−ト部に落下する。その他は弾が右回転のために反射板に添って進行し回収筒に入り、回収筒のストッパ−に当たりシュ−ト部に落下する。
又、一方反射回収板右板にあたると、ある程度その運動エネルギは漸減され一部は砕けシュ−ト部に落下する。その他は弾の右回転により反射板に添って進行し反射回収板左板にあたり、更に一部は砕けシュ−ト部に落下する。その他は弾の右回転のために反射回収板左板に添って進行し回収筒に入り回収筒のストッパ−に当たりシュ−ト部に落下する。シュ−ト部に落ちた銃弾等はシュ−ト部の開いている隙間から回収箱の中に回収される。 このように弾は何れにしても回収筒に直撃することなく、左右反射板角度55度以下のために、必ず滑るように受けとめられ運動エネルギ−を漸減させながら回収筒へと入る。また反射回収板に当たった銃弾等の衝撃音は、これを減衰させるシ−トが貼りつけてあるために静かである。
【実施例】
【0021】
図1は本発明の1実施例である使用済銃弾等回収装置の構成を示す斜視説明図、図2は該回収装置の水平断面図である。図3は該回収装置の上面図である。これらの図において、1は銃弾等回収装置全体であり、2は装置のベ−ス部を示し、接地面には固定できるようにプレ−トがついている。3はシュ−ト部を示し、反射回収板で砕け落下してきた銃弾等を受けるためのベ−ス部2に取付けられている。4は左反射回収板を示し、銃弾等が当たった時にもう一方の右反射回収板5に跳ね返す役割、または回収箱7に誘導するために、ベ−ス部に取付けられている。銃弾回収筒6は、右反射回収板5に当たった銃弾が誘導されてシュ−ト部3に落とすために右反射回収板5に取付けられている。また銃弾回収筒6の中には図2に示すストッパ−が設けられており、回収銃弾はこれに当たって銃弾回収箱7内に落ちる。尚、屋根9は雨水で該装置内部が濡れるのを防止する。
更に、標的10の裏側に必要により設ける弾性板11ないしゴム板は銃弾通過後その通過の孔はゴムの弾性により大部分塞がるので、繰り返し使用可能である。
【0022】
本実施例における回収銃弾の流れについて図1を参照して説明する。
イ)左反射回収板4に回収銃弾が当たった場合。
直進してきた回収銃弾は左反射回収板4に直撃する。
一部は砕けて落下するが、その他は回収銃弾の右回転により左反射回収板に添って前進して回収筒に入る。回収筒に入った回収銃弾は右回転してストッパ−8に当たり止まり落下し、シユ−ト部3に出てくる。
ロ)右反射回収板5に回収銃弾が当たった場合。
直進してきた回収銃弾は右反射回収板5に直撃する。
一部は砕け落下するが、その他は回収銃弾の右回転により右反射回収板に添って前進して右反射回収板5に当たり、一部は更に砕けて落下するが、その他は回収銃弾の右回転により左反射回収板4に添って前進し回収筒6に入る。回収箱に入った回収銃弾は右回転しながらストッパ−に当たり止まり、落下しシュ−ト部に3に出て来る。
ハ)上記イ、ロで砕けて落下してシュ−ト部に落ちたもの及び回収筒よりストッパ−で止まり落下して、シュ−ト部に出てきた回収銃弾はシュ−ト部3の中心の隙間から回収箱6に入り、回収される。
【産業上の利用可能性】
【0023】
従来技術では、射撃競技用には鉛弾を使用し、それらが標的付近の土壌中にメリ込んでそのままでは、該土壌が毒性の鉛で汚染する事情もあり、鉛の再生利用も必要であるから莫大な費用をかけて該鉛弾を該土壌と共に、回収運搬し、多くの工程を経てリサイクルしその上、微粉となった鉛が混入した土壌は、これまた多額の費用をかけて遠方の最終処分場に運搬し埋め立て処理などし、こらが更に、地下水への鉛の溶出等、二次公害をもたらしていた。本発明では、これを進歩性大なる発明装置によって、鉛弾の細破片に至るまで低コストで完全回収処理する方法を開発した。これは従来比1/10以下の低コスト方法装置であるので、全国各地数百ケ所の射撃競技場に採用される可能性は極めて高いから、この進歩的装置の需要は多数に昇ることが予想され、産業上の利用可能性は極めて大である。その上、従来技術に比し、本発明のコストが非常に安いので、有毒な鉛よりも、完全回収できるならば、値段は多少高くても、銅、銀その他無公害の軟金属合金が、近い将来競技用銃弾として、全面的に切り替わる可能性も大である。これは銃弾材質革命である。従って、本発明の産業上利用可能性は益々大であるといえる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の射撃競技用銃弾回収装置の斜視図。
【図2】本発明の射撃競技用銃弾回収装置のA−A線横断面。
【図3】本発明の射撃競技用銃弾回収装置の上面図。
【符号の説明】
【0025】
1;射撃競技用銃弾回収装置
2;ベ−ス部
3;シュ−ト部
4;左反射回収板
5;右反射回収板
6;回収筒
7;回収箱
8;ストッパ−
9;屋根
10;標的
11;弾性板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリ−ト又はブロックを含む強固な基盤に固定されたベ−ス部と、該ベ−ス部から垂直上方に固定的に取付けられ、かつ必要に応じ裏面に弾性板を設けた、軟質の標的を通過した回収銃弾の運動エネルギ−漸減用傾斜形状の右左反射回収板2枚と、その奥に設けた銃弾回収筒及び前記ベ−ス部の下方に設けたシユ−ト部及び銃弾回収箱と、により成ることを特徴とする射撃競技用銃弾回収装置。
【請求項2】
前記反射回収板はその水平断面の内側線が直線或いは内側に曲がる曲線であり、かつ前記シュ−ト部は前方に向かって下り勾配がついている構成であり、更に該反射回転板の材質は、望ましくは耐摩耗鋼であり、更に具体的には、高炭素鋼板及び/又はマンガン鋼板である請求項1に記載の射撃競技用銃弾回収装置。
【請求項3】
前記銃弾回収装置のシュ−ト部は中央に隙間を設けかつ前記反射回収板の回収銃弾飛来方向に対する水平断面取付け角度は上部から見て回収銃弾の運動方向に広く開いて、後方は狭く、これらの両反射回収板の広がり角度が30度以上55度以下である請求項1又は2に記載の射撃競技用銃弾回収装置。
【請求項4】
前記右左の反射回収板は、その取付け位置が回収銃弾方向の正面から見て両側の反射回収板が重なり合うことにより、標的と必要により弾性板を通過した銃弾が回収筒に直撃しない形状である請求項1〜3のいずれかに記載の射撃競技用銃弾回収装置。
【請求項5】
前記反射回収板の取付け状態は射手方向に対して開いており、銃弾回収箱は下方にかくれた位置に設けられ、かつ前記反射回収板の裏面には衝撃音減衰シ−トを貼付したものである請求項1〜4のいずれかに記載の射撃競技用銃弾回収装置。
【請求項6】
前記銃弾回収箱は下端が閉塞されており、かつ該回収箱の4面の構成板のうち1面が高い形状である請求項1〜5のいずれかに記載の射撃競技用銃弾回収装置。
【請求項7】
前記回収銃弾は、鉛弾のほか、銅及びその合金、銀及びその合金、ニッケル及びその合金、亜鉛及びその合金、低炭素鋼及びその合金を含む、軟質金属類よりなる銃弾を含むものである請求項1〜6のいずれかに記載の射撃競技用銃弾回収装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−317041(P2006−317041A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−138265(P2005−138265)
【出願日】平成17年5月11日(2005.5.11)
【出願人】(394006060)興東電子株式会社 (2)
【Fターム(参考)】