説明

将来的に作成されるディジタル・コンテンツに対する使用権を確立するための装置

【課題】コンテンツが作成される前に、コンテンツ及び該コンテンツに関する使用権を作成するための方法を提供する。
【解決手段】ディジタルワークに対する使用権は、対応するコンテンツの作成前に確立される。コンテンツが作成された後で、権利はコンテンツと関連付けることができる。コンテンツ作成装置、例えばビデオレコーダ又はスチールカメラは、権利のラベルを格納し、コンテンツが作成されるときにリアルタイムで使用権をコンテンツと関連付けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、ディジタルワークに対する使用権の割り当てに関する。特に、本発明は、コンテンツが作成される前にコンテンツに対する使用権を確立することに関する。まだ作成されていないコンテンツは、例えば、まだ発生されていないライブ・イベント(例えばスポーツ大会)であることがある。それはまた、例えば、まだ撮影されていない映画であったり、あるいは、まだ著述されていない本であったりすることもある。さらに、当のコンテンツは、例えば、何年も前に作成された映画であることもある。その例において、本発明は、発明に記載されたようにして作成され配給のためにパッケージ化される、ディジタル形式のその映画のバージョンに関係がある。同様に、新しいディジタルワークとして作成される長い歳月を経た古書は、著述されていない本の場合と同様に、等しく将来的に作成されるコンテンツである可能性がある。さらに、既にディジタル形式のコンテンツの項目が、そのコンテンツの新しいディジタル・インスタンスが作成される場合には、未作成のコンテンツであることがある。
【背景技術】
【0002】
電子手段を介してディジタルワークを広範囲にわたって配給することを妨げる最も重要な問題の一つ、及び、特にインターネットは、ディジタル・コンテンツの配給及び使用の間にコンテンツ所有者の知的所有権の保護が現状では不足している。これらの問題を解決する努力は、「知的所有権管理」(「IPRM」)、「ディジタル所有権管理」(「DPRM」)、「知的財産管理」(「IPM」)、「権利管理」(「RM」)、及び「電子著作権管理」(「ECM」)などと呼ばれ、本明細書中では集合的に「ディジタル権利管理」(「DRM」)と称される。
【0003】
近年におけるインターネットの拡大のために、プライバシー、認証、許可、課金処理、支払いと会計上の精算、権利の明細、権利の照合、権利の行使、文書保護、及びライセンス料の集金DRMに関する問題がより一層重要になってきた。インターネットがこのように広範囲に使用されるネットワークであり、これにより、多くのコンピュータユーザが通信を行ない、アイデアや情報を交換するので、電子出版された作品が再生され配給される自由はよく知られており、一般的なことである。
【0004】
2つの基本タイプのDRMの体系は、文書保護問題を解決しようとするために使用されている。これらは、安全なコンテナ及び信頼できるシステムである。一組の許可条件が満たされ、一部の著作権期間が守られる(例えば使用に対する支払い)まで、「安全なコンテナ」(又は単に、暗号化された文書)は文書内容を暗号化の状態に保持するための方法を提供する。種々の条件及び期間が文書プロバイダで検査された後で、この文書は明確な形式でユーザに対し公表される。IBM社のCRYPTOLOPES(登録商標)、及びInterTrust(インタートラスト)社のDIGIBOXES(登録商標)などの市販されている製品は、この部類に分類される。明確には、安全なコンテナ方式は、不安定なチャネルにわたって配信される際に文書を保護することに対する解決法を付与するが、正当なユーザが明確な文書を取得し、次にコンテンツ所有者の知的所有権に違反してその文書を使用し再配信することを防止するためのいかなるメカニズムも付与しない。
【0005】
暗号メカニズムは、一般には、公的に配信され格納され、及び最終的に許可されたユーザによって非公開で解読される文書を暗号化(又は「暗号文にする」)ために使用される。このことは、パブリック・ネットワーク上で、パブリック・ネットワークにわたって文書配給者から対象とするユーザに文書を配信する際に、さらに不安定な媒体上に文書を格納する際に、基本形式の保護を与える。
【0006】
「信頼できるシステム」方式において、システム全体は、文書の未許可の使用、及び配信を防止する責任を有する。信頼できるシステムを構築することは、通常、安全なプロセッサ、安全な格納装置、及び安全な描画装置のような新しいハードウェアを導入することを必要とする。このことはまた、信頼できるシステム上で作動するすべてのソフトウェアアプリケーションが信頼されるように保証されることを必要とする。改ざん防止機能の付いた信頼できるシステムを構築することは、既存の技術に対する実質的なチャレンジである一方、現在の市場動向では、ウェブにアクセスするためにブラウザを使用するPC及びワークステーションなどのオープンの信頼できないシステムが、ディジタルワークにアクセスするために使用される主要なシステムであることを示唆している。その意味では、よく知られているオペレーティング・システム(例えば、Windows(登録商標)、Linux(登録商標)、及びUNIX(登録商標))及びブラウザなどの描画アプリケーションを備えたPC及びワークスステーションのような既存するコンピュータ環境は、信頼できるシステムではなく、それらのアーキテクチャを大幅に変更しなければ信頼されるものにはならない。当然ながら、アーキテクチャの変更は、ウェブの主要な目的、即ち、適応性及び互換性を無効にする。
【0007】
従来技術では、DRMの多くの基本概念を導入した。これらの特許のすべては、それら全体が参照によって本明細書中に組み込まれる。特許文献2は、ディジタル文書の配信を制御するためのシステムを開示する。それぞれのレンダリング装置は、それに対応付けられるリポジトリを有する。所定のセットのトランザクションステップが、文書と関連付けられる使用権を実行するためのリポジトリによって使用されるプロトコルを定義する。使用権はコンテンツによって封入され、そうでない場合、コンテンツと移動するようにディジタルワークと対応付けられる。使用権は、種々のタイプの使用、例えば、表示のみ、一度の使用、配給などを可能にすることができる。この権利は、支払い又はその他の条件に基づいて付与することもできる。
【0008】
従来のDRM技術において、コンテンツの所有者又は他の許可された関係者は、コンテンツが作成された後で権利を指定し、同時にコンテンツを保護、即ち、暗号化する。私有鍵はコンテンツを暗号化するために使用され、その使用権を特定するラベルが生成される。権利ラベル及び保護されたコンテンツは対応付けられ、格納される。コンテンツに対するライセンスはその後、ユーザがコンテンツを使用又はアクセスすることを可能にするためにユーザに対して生成されることもできる。このライセンスは、公開鍵を周知の方法で使用して暗号化されている私有鍵を含む。
【0009】
コンテンツにアクセスするために、暗号化された公開鍵を解読するために私有鍵を使用することができ、ユーザがコンテンツを解読することを可能にする。コンテンツが権利の指定時に利用できる場合、この技術は功を奏する。しかしながら、この技術は、コンテンツに対する権利を指定し、コンテンツが利用可能となる前にコンテンツに対するライセンスを発行しようとする場合、失敗する。たとえば、将来のライブ・イベントに対するストリーミング・ビデオ、又は、将来のイベントに対する写真の配給者が、イベントの前にコンテンツに対するライセンスの売却を開始しようとすることがある。従来のDRMシステムは、特にまだ存在していないそのようなワークに対して、DRMシステムの安全性、ユーザ・インタフェース、組織、構造、及び正確さを改良するためのプロセスを付与するには達していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許第5,530,235号
【特許文献2】米国特許第5,634,012号
【特許文献3】米国特許第5,715,403号
【特許文献4】米国特許第5,638,443号
【特許文献5】米国特許第5,629,980号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、従来の技術において上述の問題を排除し、ワークの作成前に使用権をそのワークに割り当て可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の態様は、コンテンツ及び該コンテンツに関する使用権を作成するための方法である。この方法は、コンテンツが作成される前にディジタルワークのコンテンツと関連付けられるラベルを生成し、このラベルとコンテンツを関連付け、さらに、このコンテンツとラベルを保護することを有する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態による、コンテンツの作成前にディジタル・コンテンツに対し使用権を付与するための方法のフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態による、将来的に作成されるディジタル・コンテンツの対し使用権を付与するためのコンテンツ作成装置である。
【図3】本発明の実施の形態による、使用権、ラベル、及び将来のディジタル・コンテンツの関係を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態による、クライアントの環境に基づいて適切に保護されたディジタル・コンテンツを選択するサービスのブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態によって作成されるディジタル・コンテンツに対する使用権を付与するための方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の種々の実施の形態は、添付の図面を参照して詳細に記載される。
【0015】
本明細書中で使用される用語「ディジタルワーク」は、コンピュータ可読形式のコンテンツを有する任意のタイプのエレメントに適用される。ここで使用される「コンテンツ」は、ディジタルワークの可視部分あるいは使用可能部分に適用される。用語「使用権」は、既存のディジタルワーク、又は、ワークのコンテンツの使用、アクセス、配給などに対して将来的に作成されるディジタルワークのユーザに付与される、使用法の形式についての承認に関する。さらに、使用権は、承認が行われ得る前に、満たされなければならない1つ以上の条件を有することもできる。
【0016】
図1は、コンテンツが作成される前にディジタルワークのコンテンツに対する使用権を付与するための方法の一実施の形態を示す。この図において各ステップに対し、コンテンツ、ライセンス、ラベル、鍵、又は他の使用されるデータが更なる安全性のために暗号化されることが可能である。ステップ100において、まだ作成されていないディジタル・コンテンツと関連付けられる、使用権を特定するラベルが生成される。使用権ラベルは、ディジタルワークを印刷し、コピーし、変更し、編集し、若しくは表示するための権利などの使用権やその他の権利、承認、又は制約、例えばXrML(登録商標)言語に含まれるものや他の使用権グラマーなどを含むことができる。あるいはまた、使用権ラベルは単にワーク及びその他の記述データを含み得るだけであり、特定の付与された使用権は、後述されるライセンスに含まれることができる。XrML(登録商標)言語を使用する場合、ラベルは、使用権を特定する拡張可能マークアップ言語(XML)文書である可能性がある。さらに、将来のコンテンツは使用権の多くの異なるバージョンを有することもあり、このように、ラベルは各バージョンに対して生成されることができる。ステップ110において、鍵(例えば従来の公開鍵)は、周知の方法で生成され、ラベルと関連付けられる。
【0017】
ステップ120において、作成すべきコンテンツの使用、即ち、ライセンス供与についてユーザの要求が受信される。コンテンツ自体がまだ存在している必要はないことに留意してもらいたい。たとえば、コンテンツは、将来発生すべきスポーツ大会のビデオ記録又はストリームでもよい。ステップ130において、コンテンツの配給者又は別の許可された関係者は、ユーザに対しライセンスを発行する。このライセンスは、ステップ110において生成される公開鍵に対応する私有鍵を含むことができ、使用権又は他の記述データを含むこともある。さらにまた、コンテンツ自体がまだ存在している必要がないことに留意してもらいたい。したがって、配給者は、イベントの前にイベントを見るためのライセンスを販売することができる。
【0018】
ステップ140では、コンテンツが作成される。当然ながら、このステップは、別の関係者によって実現されることもできる。しかしながら、コンテンツが作成され、重要なポイントは、権利が割り当てられた後でコンテンツが何らかの形で発生するかということである。使用権ラベルは、コンテンツでカプセル化され、又はコンテンツに添付されることができ、それによって、ディジタルワークのコピーがさらに使用権ラベルを装着することになる。あるいはまた、ラベルはコンテンツから離れて格納されることがあるが、フラグ、呼び出しなどを介して関連付けることもできる。従って、本明細書ないで使用される用語「関連付けられた」は、コンテンツとラベルとの対応関係を生成することに広く適用され、それでラベルはコンテンツに加えられることになる。いったん使用権ラベルがコンテンツと関連付けられると、そのコンテンツは、ステップ110において生成された鍵を用いて保護される。ディジタル・コンテンツは、暗号化又はその他の周知の技術の任意の形式によって保護されることができる。たとえば、電子メール暗号/認証アプリケーション(PGP)暗号化手段が使用できる。
【0019】
ステップ160において、プロセスは、保護されたディジタル・コンテンツへのアクセスの要求があるか否かを判断する。要求がない場合、プロセスは要求を待つ。しかしながら、アクセスへの要求がある場合、プロセスはステップ170に進み、ディジタル・コンテンツに関連付けられる使用権及び/又はライセンスが検査され、使用権に関連付けられるすべての条件、例えば支払いなどが満たされているか否かを判断する。すべての条件が満たされた場合、プロセスはステップ180に進み、コンテンツへのアクセスが付与される。即ち、コンテンツがダウンロードされストリーミングされ、あるいはまた、ユーザに転送される。ステップ190において、ユーザの私有鍵は、周知の方法でコンテンツを暗号解読するために使用される。
【0020】
使用権のコンテンツとの関連付けは、種々の方法が存在する。たとえば、使用権がディジタルワークのコンテンツ全体に対して同一である場合、ディジタルワークが他の装置の配給サーバに預けられて処理されるときに使用権を添付することができる。しかしながら、ディジタルワークのコンテンツが種々の構成要素に対して種々の異なる使用権を有する場合、ワークの作成中に使用権を添付することができる。種々のオーサリング・ツール及び/又はディジタルワーク組立てツールは、使用権を添付する自動プロセスを行なうために利用されることがある。ディジタルワークの各部分自体が使用権を有することができるので、ディジタルワークの1つの「部分」の使用権がその元のディジタルワークの使用権と異なっている、というインスタンスもいくつかあり得る。したがって、コンフリクト・ルールが、いつどのように権利が行使され得るかを指示するために確立されることができる。
【0021】
図2は、本発明の好ましい一実施の形態による、コンテンツ作成装置、ビデオレコーダを示す。コンテンツ作成装置300は、コントローラ302、液晶ディスプレイ304、スマートカード・リーダ306、メモリ307、キーパッド308、権利割り当てエンジン310、眼球/虹彩認識センサ312、ケーブル接続313、ハンドル314、及び対称性指紋認識センサ316,318を有する。さらに、レンズシステム320は、ビデオ画像の記録を可能にする。好ましい実施の形態のコントローラ302及び権利割り当てエンジン310は、所望の方法でプログラム化されたマイクロプロセッサベースの装置によって実現される。
【0022】
図2がコントローラ302及び権利割り当てエンジン310を別個の装置として示す一方、これらのユニットによって実行される機能は、1つのプロセッサに結合されることもあり、又は、さらにディジタル信号プロセッサなどの複数のプロセッサ間で分割され、さらに/あるいは特定用途向け集積回路(ASIC)、例えば、配線接続された電子回路や論理回路、プログラマブル論理装置などの専用ハードウェア、若しくはその他のハードウェアやソフトウェアのインプリメンテーションによって実行することもできる。
【0023】
スマートカード・リーダ306は、そこに挿入されるカードを読み取るために使用することができる。たとえば、ライセンス、使用権、又は識別は、カードに埋め込まれ、コントローラ302及び/若しくは権利割り当てエンジン310に伝達されることができる。LCDディスプレイ304、スマートカード・リーダ306、キーパッド308、及びソフトウェアインタフェースは、作成サーバ300のユーザ・インタフェースを構成する。このユーザ・インタフェースは、ユーザに識別データなどの情報を入力させ、アクセス要求を許可し、作成装置の300の動作に関するフィードバックを提供することができる。好ましい実施の形態のコンテンツ作成装置300は、ビデオレコーダであるが、これは、任意のタイプの記録装置、例えば、静止画像カメラ、動画ジェネレータ、又は録音機であってもよい。
【0024】
権利割り当てエンジン310は、ケーブル接続313を介してアクセスされることができる。例えば、権利割り当てコンピュータ(図示せず)、例えばXrMLを実行する任意のコンピュータ及び関連ツールは、ケーブル接続313を介して権利割り当てエンジン310に結合され、上記のラベルと同様の使用権ラベル若しくはテンプレートをダウンロードすることができる。使用権ラベル若しくはテンプレートは、将来コンテンツ作成装置300によって作成すべきコンテンツに対する使用権を示している。コンテンツ作成装置300によって作成される任意のコンテンツは、権利割り当てエンジン310に格納される使用権ラベル又は複数のラベルと自動的に関連付けられることになる。あるいはまた、使用権ラベルは、作成装置300のユーザ・インタフェースを使用することによって構成され得る。いずれにしても、1つ以上のラベルは、作成装置300によって記録されたコンテンツにラベルがどのようにして割り当てられることになるかを指示する命令とともに、権利割り当てエンジン310で生成され格納される対応する鍵である。
【0025】
上記命令により、使用権ラベルは任意の方法で割り当てられることができ、任意の承認及び/又は制約を含むことができる。たとえば、ビデオレコーダの場合、ビデオ・シーケンス又はフレームの各パートには、異なる権利が選択的に割り当てられることができる。これにより、権利割り当てプロセスを極めてフレキシブル且つ動的にするとともに、コンテンツが作成されるとき、若しくは作成前にリアルタイムで権利の割り当てを行なうことを可能にする。
【0026】
コンテンツ作成装置300は、ユーザのID、記録装置そのもの、スマートカードに関するデータなどに基づいて権利を割り当てするために、固有のデバイスID、ユーザのスマートカード、暗号化(例えば、PKI)技術、PIN、又は任意のバイオメトリクス・システムを利用することができる。たとえば、指紋認識センサ316、318、又は、虹彩認識センサ312が、ユーザの認識、又は、ユーザのIDの認証に使用でき、権利割り当てエンジン310がユーザに関連付けられる権利の対応するセットを使用することを可能にする。たとえば、人Aによって記録されるすべてのコンテンツは一組の権利を有し、人Bによって記録されるすべてのコンテンツは異なる組の権利を有することになる。
【0027】
コンテンツ作成装置300は、従来の方法でコンテンツを記録する。しかしながら、上述のステップ100及び110において生成されるラベル及び鍵は、格納され、記録中に若しくは記録直後にコンテンツ・レコーダ300によって記録されるコンテンツと関連付けられる。したがって、上述のステップ140及び150はまた、コンテンツ作成装置300によって実行される。安全性のために、商品券やプリペイド・カード(又は、磁気カード及びスマートカード、あるいはそれらのバリエーション、例えばメモリータイプ・カードや同期通信カード、ISO7816対応カード、EMV型カード)が、料金の保管及びマイクロペイメント、あるいは関連付けられた権利を伴なう料金の記録を取るために使用されることができる。このようなカードは、スマートカード・リーダ306を使用して読み取られることができる。
【0028】
本発明により、ワークに対する使用権が作成され、コンテンツの作成前にコンテンツと関連付けられることを可能にすることが理解できる。この使用権は、将来のディジタルワークがどのように使用され配給されるかを定義する。こうした事前に設定された使用権は、将来のディジタルワークの一部になり、このようなワークのコンテンツの使用法及び配給を制御する。
【0029】
好ましい実施の形態において、権利が将来のコンテンツに対して設定された後で、将来のコンテンツと関連付けられる私有鍵が割り当てられ、権利ラベルが生成される。この私有鍵は、権利ラベルととともに格納される。ラベルがメインサーバ又は他の装置に挿入された後で、ユーザはコンテンツ(現在又は将来の)を購入することができる。コンテンツが購入された後で、コンテンツ・オーナーは私有鍵によって暗号化される公開鍵を含む暗号化についてのライセンスを得ることができる。あるいはまた、単一の対称鍵を使用することもできる。
【0030】
図1のステップ100で述べられたラベルは、別のワークへの参照としての働きをすることがある。この場合のラベルは、将来のコンテンツへの代替物としての働きをする。ラベルは、空ファイルであってもよく、又は、後で将来のディジタル・コンテンツと関連付けるために使用され得るコンピュータ解釈可能なデータ若しくは人間に解釈可能なデータを含んでいることもある。ラベルが作成されるとき、該ラベルは使用権情報を含むこともあるが、含まなくてもよい。使用権情報は後で供給することができる。図1のステップ130で述べられたように、使用権が生成されるときは、使用権によって参照されるコンテンツがラベルであることもあり、実際のディジタル・コンテンツである必要はない。このラベルは、次に、ユーザがアクセスを要求しているのはどのディジタル・コンテンツであるかを判断するために参照されることもある。ラベルを実際のコンテンツと関連付ける手段は、人間に解釈可能なテキスト、数値基準、ポインタ、HTML及びXMLなどのマークアップ言語、プログラマブル・スクリプト、偶数SQL照会を含む種々の方法で実行してもよい。
【0031】
図3は、この実施の形態を示す。図3において、使用権を含むライセンス220はユーザに対し発行される。ライセンスのためのディジタル・コンテンツ260がまだ存在していないので、ラベル240は将来のコンテンツへの代替物の働きをするように作成される。ラベルは、将来作成されるディジタル・コンテンツとの関係を含むか、又は意味することになる。この関係は後でディジタル・コンテンツと関連付けられることができる製品ID若しくは他の参照を使用するラベルの指名などが示されることもあり、又は、将来のコンテンツ、若しくは実際のディジタル・コンテンツを導き出すために後で使用できるコンテンツを含む人間に解釈可能なテキストなどの実際の基準であってもよい。ライセンスと結びつけられたラベルは、該ラベルに関連付けられる実際のディジタル・コンテンツを決定するために、適切な方法で使用される。権利及び使用権において特定される任意の条件は、実際のコンテンツを表すラベルではなく、そのコンテンツに適用される。上記で論じられたステップが、図に示される順序で必ずしも実行される必要はない。たとえば、ラベルは、ライセンスの前後及びコンテンツの前後に作成することができる。
【0032】
将来のディジタル・コンテンツと関連付けられる使用権は、ライセンス、ラベル、又はコンテンツそのものの内部に特定されてもよい。これらの使用権は、それらの格納場所、及び保管のために使用される方法に関係なく、ラベルによって指示されたディジタル・コンテンツに適用する。
【0033】
図5は、ユーザが要求するときに動的に作成されるディジタルワークのコンテンツのための使用権を付与するための方法の実施の形態を示す。図5に示されるステップは、図に示される順序で必ずしも実行される必要はない。たとえば、ラベルは、ライセンスの前後及びコンテンツの前後に作成されることができる。ステップ500において、まだ作成されてないディジタル・コンテンツを表すラベルが生成される。ラベルは、使用権、例えば、ディジタルワークを印刷し、コピーし、変更し、編集し、又は見る権利やその他の権利、承認、条件や制約、例えば、ISO MPEG REL、XrML、ODRL、Open Mobile Alliance REL、若しくは他の任意の使用権グラマーを含むことができる。あるいはまた、使用権ラベルはワーク及びその他の記述データを単に含むこともあり、特定の許可された使用権は後述されるライセンスに含まれることができる。たとえば、ISO MPEG RELを使用する場合、ラベルは、使用権を特定する拡張可能なマークアップ言語(XML)文書であってもよい。さらに、将来のコンテンツは使用権の多くの異なるバージョンを有することができ、このように、ラベルはバージョンごとに生成されることができる。ステップ510において、ラベルは、周知の暗号化技術を用いて保護されることもある。
【0034】
ステップ520において、コンテンツの配給者、又は別の許可された関係者は、ユーザに対しライセンスを利用可能にする。ライセンスは、ステップ110において生成される公開鍵に対応するような私有鍵を使用して保護されることができ、使用権又はその他の記述データを含むこともできる。さらにまた、コンテンツそのものがまだ存在している必要がないことを留意されたい。したがって、たとえば、配給者は、イベントの発生前にイベントを見るためのライセンスを提供することができる。
【0035】
ステップ530において、ユーザは、作成されるコンテンツに対するライセンスを得る(即ち、コンテンツを使用に対する権利を受ける)。ユーザは、ライセンスを要求したり、又は、要求せずにライセンスを受け取ることもある。コンテンツそのものがまだ存在している必要がないことを留意されたい。たとえば、コンテンツは、将来発生するスポーツ大会の録画又はストリームでもよい。
【0036】
ステップ540では、コンテンツが作成される。当然ながら、このステップは、別の関係者によって実現することができる。しかしながら、コンテンツは作成され、重要なポイントは、権利が割り当てられた後で、コンテンツが何らかの形で存在するということである。この実施の形態において、コンテンツは、ステップ530において以前に実行されたコンテンツの要求に応答して作成される。コンテンツが作成された後で、ラベルはステップ550においてコンテンツと関連付けられる。ラベルは、コンテンツでカプセル化され又はコンテンツに添付されることもでき、それによって、ディジタルワークのコピーもまたラベルを装着することになる。あるいはまた、ラベルは、コンテンツから離れて格納されることができるが、フラグや呼び出しなどによって関連付けられることもある。したがって、本明細書中で使用される用語「関連付けられた」は、コンテンツとラベルとの対応を作成することに広く言及するので、ラベルはコンテンツを表すために適用されることになる。いったん使用権ラベルがコンテンツと関連付けられると、コンテンツは、ステップ510において生成される鍵を使用して保護されたり、又は保護されなかったりすることがある。ディジタル・コンテンツは、暗号化の任意の形式、又は他の周知技術によって保護されることができる。たとえば、電子メール暗号/認証アプリケーション(PGP)暗号化手段が使用できる。
【0037】
ステップ560において、ディジタルワーク及び/又はライセンスと関連付けられる使用権は、ディジタルワークの使用が使用権によって許可されるか否か、及び使用に対する条件があるか否か、使用権に関連付けられる支払いなどの条件のすべてが満たされているか否かを判断するために検査される。ユーザによって試みられる使用が許可され、もしあれば、条件のすべてが満たされている場合、プロセスはステップ570へ進み、コンテンツへのアクセスが許可される(例えば、コンテンツがダウンロードされ、ストリーミングされ、あるいはユーザへ転送され、又は、ユーザがコンテンツを描画し、そうでなければ、許可された方法でコンテンツを使用することが許可される)。ステップ580において、コンテンツが暗号化されると、ユーザの私有鍵は周知の方法でコンテンツを解読するために使用される。
【0038】
本発明は、コンテンツの将来の発行が公開されなかった予約購読モデル(例えば、雑誌や市場報告のため)において使用されることができるが、こうした発行に対する権利は既に割り当てられ格納されている。適当な将来の時点で、権利は、対応するコンテンツに関連付けられる。たとえば、実際のイベントの前にウェブサイト上の将来のイベントのコンテンツを販売することによって、ウェブサイトのトラフィックは大幅に軽減され、より長い時間をかけて配給され、サーバ及びウェブサイトへの要件をより簡単に満たし、操作する費用を低減する。しかしながら、権利やチケット、即ち、ライセンスを販売するウェブサイトがその後にコンテンツを付与するウェブサイトと異なる可能性があることに留意されたい。
【0039】
本発明は、さらに、定期刊行物の複数の発行を識別するような適応性のある予約購読モデルで使用されることもある。この場合、ラベルは、離れたライセンスで特定されるコンテンツに対する使用権を備えた「ニューズウィーク・オンラインの第34版から第56版」などの可読テキストを含むことがある。この場合においてラベルは、単一のラベルを有する複数のディジタルワークを表すこともできる。
【0040】
本発明は、サービスの領域についても使用可能である。一部のサービスは命令を受け、そして戻り値としてコンテンツを生成する。たとえば、ユーザは、それらのオペレーティングシステム、プラットホーム、又は環境に関する一部の情報を含むサービスに要求を送信することもできる。サービスは、この情報を利用して、コンテンツの複数の例からユーザに適切なコンテンツを生成し、若しくは選択し、コンテンツと、ユーザにこのコンテンツを利用させ得ることになる使用権の両方を戻すこともできる。言い換えれば、サービスは、ユーザのID選択やコンピュータシステムなどのユーザ・サービス400受信者環境にカスタマイズされる保護されたディジタル・コンテンツを生成することもできる。
【0041】
図4はこの実施の形態を示す。クライアント要求402は、クライアント環境に関する情報とともに、一組の使用権から構成される。要求又は使用権は、サービス内に存在するラベルにバインドされる。サービスが要求を受信するとき、指示されたラベルを参照し、例えばウィンドウズ(登録商標)(Windows(登録商標))コンテンツ406又はリナックス(登録商標)(Linux(登録商標))コンテンツ407などのどのコンテンツがユーザに最適であるかを判断するためにクライアント環境情報と結合される。上述の実施の形態のように、使用権及びラベルは、ディジタル・コンテンツが存在する前に作成された。簡単に表現すると、この実施の形態は保護されたディジタル・コンテンツの事前販売及びライセンス許可を可能にする。
【0042】
本発明は、さらに、ディジタル・コンテンツが何らかの方法で調整され制限される限定配給を管理するのに役立つように使用されることもある。特定の配給者が販売することができるコピーの数を制限しようとするコンテンツ・クリエイターを想像されたい。このようなビジネス・モデルは、クリエイターが配給者に供与するディジタル・コンテンツの各コピー上に固有の識別子を設置することによって作成される可能性がある。この識別子は、固有の連続番号、又は、単に日時スタンプでもよい。配給者には、彼らが毎月販売することが許可されているディジタル・コンテンツの個々のコピー数のみが付与される。取引先を締め出すのではなく、その数だけ配給してしまえば、配給者は、翌月に受信するコンテンツを表すためにラベルを使用することを選択することができる。これにより、カスタマーにより良く奉仕し、コンテンツの配給を持続させ、同時に毎月限られた量を配給するだけによりコンテンツ・クリエイターの要望を引き受けることを可能にする。
【0043】
さらに、本発明は、新聞の編集者が、例えば、何らかの方法で(例えば、変更、編集、許可されていない要員、あるいは隠して単独で別の新聞組織に売ること)漏洩されている画像について心配することなくコンテンツを記録するためにカメラ班に送信することを可能にする。実際に、カメラ班は、コンテンツが記録された途端に、コンテンツにおけるどのような権利も有する可能性はない。
【0044】
あるいはまた、編集者は、例えば、最初の10個の画像が新聞(ワーク関連の)に帰属し、次の5個の画像がカメラマン(個人的使用)に帰属することになるようにして権利を設定することができる。この例は、当事者(この例ではカメラマンと編集者)間で取り決められる適応性、安全性、信頼性、確実性、及び多数の関係を示している。
【0045】
すべての将来のコンテンツには、コンテンツが存在する前にコンテンツIDが割り当てられることもできる。コンテンツID情報及び暗号化のためのライセンスを考えると、コンテンツは、ライセンスを購入したユーザによって使用されるように利用可能な方法で、作成後に暗号化することができる。コンテンツID情報及び暗号化のためのライセンスが利用可能でない場合、コンテンツへのアクセスは拒絶されるであろう。
【0046】
さらに、所定の対称鍵は、コンテンツの作成に先立って生成されることができ、権利ラベルと共に格納されることができる。その後、同じ鍵が、いったんコンテンツが作成されるとコンテンツを暗号化するために使用できる。しかしながら、上述したように、ユーザごとに、異なる鍵を受け取ることができる。別の代替方法において、ユーザには許可トークンが付与されることがあり、そのユーザは、後でライセンスと交換することができる。
【0047】
コントローラ302は、安全性パラメータ及び権利管理ステップを処理することができる。紛失カードの確認、紛失カード・レポート、カード使用レポート、安全性警告レポート、及び追跡レポートは、例えば、無効にされた権利のためのレポート、拒絶された権利、回復した権利、使用パターン、及びマイクロペイメントなどの権利管理レポートと関連付けられ、又は結合されることができる。
【0048】
好ましい実施の形態において、ラベルは代替物である。ラベルは、特定のコンテンツ又は使用権を有する必要はない。ラベルは、使用権及びコンテンツの両方の代替物でもよい。あるいはまた、これら2つのうちの一方のみでもよい。たとえば、ラベルは、3つの事柄、即ち、コンテンツ、使用権、関連手段に対するポインタ(又は空データ部分)を備えたファイルである可能性がある。関連手段は、最初に供給されることができる。その他の2つの情報の要素は、続いていかなる順序で供給することができる。従来、コンテンツは最初に作成され、次に、権利がそのコンテンツに関連付けられる。本発明では、コンテンツの権利への関連付けは、コンテンツがさらに作成される前に作成されることができる。
【0049】
本発明は、種々のコンピュータ・ハードウェア・プラットホーム上で使用できるポータブル・ソースコードを付与するオブジェクト若しくはオブジェクト対象のソフトウェア環境を使用するソフトウェアにおいて容易に実施されることもできる。たとえば、ソフトウェアは、JAVA(登録商標)で記述され、JAVA(登録商標)仮想マシンで動作することができる。あるいはまた、開示された動作は、標準の論理回路又はVLSIデザインを使用するハードウェアにおいて、部分的又は完全に実施されることもできる。ハードウェアは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又はその他の装置の任意のタイプを含むことができる。
【0050】
配給、課金処理、及び配給者及び情報センタのその他の機能は、いかなる装置のいかなる関係者によっても実現されることができる。たとえば、コンテンツは、コードのエントリ又はスマートカードのリーダへの挿入に応答してeブック・リーダ若しくはPDA上に描画され、ディジタルワーク又は精算データが特定のソースに戻されたときに課金処理が実現できる。本明細書中に開示されるタスクの分割は一例にすぎない。使用権及び課金処理データは、ディジタルワークに封入され、又は個別に格納されることができる。レンダリング、暗号解読、あるいはコンテンツの許可若しくは使用制限はいかなる装置にも格納され、又はディジタルワークでカプセル化されることができる。いかなる配給割付けも本発明で使用することができ、このような割付けは、所望の情報を転送するのに必要であるようにどんな方法でも互いに伝達しあうパソコン、サーバ、PDAなどの装置の組み合わせのすべてを含むことができる。
【0051】
本発明は、上述した実施の形態と関連して記載されている。しかしながら、多数の代替例、変形例及び変更は、添付された請求の範囲及び正当な均等物によって記載された本発明の範囲から逸脱することなく本発明の実施の形態に対して実行され得ることを認識されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツと使用権とを有し、コンテンツに対する使用法を特定したディジタルワークであって、使用権を行使するためのリポジトリのシステム内で使用されるように適合されることで、コンテンツが使用権によって特定される使用法に従ってのみ使用可能であるディジタルワークを作成するための方法であって、
コンテンツが作成される前にディジタルワークのコンテンツを表すラベルを生成し、
コンテンツが作成される前にラベルに関連付けられた使用権を生成し、
コンテンツがラベルと関連付けられる使用権によって特定される使用法にしたがってのみ使用できることを指示するためにコンテンツ及びラベルを関連付ける、
ディジタルワーク作成方法。
【請求項2】
前記ラベル及び使用権の生成ステップの後でコンテンツを作成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
コンテンツ及びラベルを暗号化して格納することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
使用権に従ってコンテンツへのアクセスを許可するリポジトリをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記関連付けステップが、ラベルにコンテンツ・インジケータを生成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記コンテンツ・インジケータが、コンテンツへのポインタである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記使用権を生成するステップが、ラベルによって表されるコンテンツの変更、編集、コピー、印刷、及び表示の少なくとも1つを実行するためのユーザの権利を特定する使用権を生成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記作成ステップが、前記生成ステップの後で、書き込み、聞き取り、図式、音声、画像及びビデオベースの少なくとも1つのエレメントをコンテンツとして作成することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
コンテンツ及びラベルを保護することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記ラベルを生成するステップが、コンテンツと関連付けられる所定の安全鍵を割り当てることを含み、前記保護ステップが、安全鍵でコンテンツとラベルを暗号化することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記作成ステップが、記録装置でコンテンツを記録することを含み、前記関連付けステップ及び前記保護ステップが、記録装置によって実行される、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記ラベルを生成するステップが、外部コンピュータ装置においてラベルを作成し、記録装置にラベルをダウンロードすることを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ラベルを生成するステップが、記録装置においてラベルを作成することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記作成ステップが、コンテンツの複数のインスタンスからコンテンツを選択することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項15】
前記選択ステップが、ユーザ環境に関する情報を受信し、ユーザ環境に適切なコンテンツを選択することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記コンテンツが、配給者に対する将来のコンテンツの充当である、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
コンテンツと使用権とを有し、コンテンツに対する使用法を特定したディジタルワークであって、使用権を行使するためのリポジトリのシステム内で使用されるように適合されることで、コンテンツが使用権によって特定される使用法に従ってのみ使用可能であるディジタルワークを作成するための装置であって、
コンテンツが作成される前にディジタルワークのコンテンツを表すラベルを生成するための手段と、
コンテンツが作成される前にラベルと関連付けられる使用権を生成するための手段と、
コンテンツがラベルと関連付けられる使用権によって特定される使用法にしたがってのみ使用できることを指示するためにコンテンツ及びラベルを関連付ける手段と、
を含む、ディジタルワーク作成装置。
【請求項18】
前記生成ステップの後でコンテンツを作成するための手段をさらに含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
コンテンツ及びラベルを暗号化して格納するための手段をさらに含む、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
使用権に従ってコンテンツへのアクセスを許可するように設定されたリポジトリをさらに含む、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記関連付けるための手段が、ラベルにコンテンツ・インジケータを生成するための手段を含む、請求項17に記載の装置。
【請求項22】
前記コンテンツ・インジケータがコンテンツに対するポインタである、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記使用権を生成するための手段が、ラベルによって示されるコンテンツを変更、編集、コピー、印刷、さらに表示の少なくとも1つを実行するためのユーザの権利を特定する使用権を生成するための手段を含む、請求項17に記載の装置。
【請求項24】
前記作成するための手段が、使用権を生成するための補助手段によって前記使用権が生成された後で、書き込み、聞き取り、図式、音声、画像、及びビデオベースの少なくとも1つのエレメントをコンテンツとして作成するための手段を含む、請求項18に記載の装置。
【請求項25】
コンテンツ及びラベルを保護するための手段をさらに含む、請求項18に記載の装置。
【請求項26】
前記ラベルを生成するための手段が、コンテンツと関連付けられるべき所定の安全鍵を割り当てるための手段を含み、前記保護するための手段が、コンテンツ及びラベルを安全鍵で暗号化するための手段を含む、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記作成するための手段が、記録装置でコンテンツを記録するための手段を含み、前記関連付けるための手段及び前記保護するための手段が記録装置の一部である、請求項24に記載の装置。
【請求項28】
前記ラベルを生成するための手段が、外部コンピュータ装置においてラベルを作成し、記録装置にラベルをダウンロードするための手段を含む、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記ラベルを生成するための手段が、記録装置においてラベルを作成するための手段を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項30】
前記作成するための手段が、コンテンツの複数のインスタンスからコンテンツを選択するための手段を含む、請求項18に記載の装置。
【請求項31】
前記選択するための手段が、ユーザ環境に関する情報を受信し、ユーザ環境に適切なコンテンツを選択するための手段を含む、請求項30に記載の手段。
【請求項32】
コンテンツが、配給者に対する将来のコンテンツの充当である、請求項17に記載の装置。
【請求項33】
前記使用権を生成するための手段、前記ラベルを生成するための手段、及び前記関連付けるための手段が、記録媒体上に記録されるコンピュータ可読命令を含む、請求項17に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−198920(P2012−198920A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−129145(P2012−129145)
【出願日】平成24年6月6日(2012.6.6)
【分割の表示】特願2007−554101(P2007−554101)の分割
【原出願日】平成18年1月9日(2006.1.9)
【出願人】(500470703)コンテントガード ホールディングズ インコーポレイテッド (54)
【氏名又は名称原語表記】ContentGuard Holdings, Inc.