説明

少なくとも1つの機械ユニットを備えた印刷機

印刷機において、機械ユニット(01)の機械スペースを画設する少なくとも1つのフレーム壁(02)を備えた少なくとも1つの機械ユニット(01)を備え、厚み(d)を有する少なくとも1つのフレーム壁(02)の内側に、該フレーム壁(02)の少なくとも1つの表面を少なくとも部分的に開く少なくとも1つの通路(21)が形成されており、通路(21)を開く表面は、厚み(d)に沿って延在する、フレーム壁(02)の狭幅面(32)に設けられており、該通路(21)の内側に、少なくとも1本のエネルギライン(38)および/または少なくとも1本のデータライン(39)が配置されているかまたは少なくとも配置可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1に記載された、少なくとも1つの機械ユニットを備えた印刷機に関する。
【0002】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第10261274号明細書において、片側に向かって開いた成形部分を備えた、工業設備のベースフレーム用のフレーム部分が公知であり、そこでは、成形部分は、少なくとも1本の電気ケーブルを敷設するためのケーブルシャフトとして形成されていて、かつ、成形部分に取り付けられた少なくとも1つの補強部分を備えており、補強部分に、工業設備を持ち上げるための保持装置が取り付けられており、補強部分は、電気ケーブルを通すための凹部を備えており、補強部分の凹部は、補強部分の少なくとも一方に向かって開いており、電気ケーブルは、その一方から補強部分の凹部に導入可能である。
【0003】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3047765号明細書において、基台構造が公知であり、そこでは基台構造と云われる容器状の装置が、管を収容し、基台構造と接続された管の中に細い管が差し込まれるかまたは別の間が被せ嵌められて、相互に接続されるようになっており、その際、管の中に線路が敷設されている。
【0004】
米国特許出願公開第2005/0055917号明細書において、空気処理ユニットのフレーム用の角接続部材が公知であり、そこでは角接続部材は、第1の区分と第2の区分と第3の区分とを有する構成要素を備えており、第1の区分、第2の区分および第3の区分は、それぞれ第1の脚部と第2の脚部とを備えており、その際、第1の区分の第1の脚部と第2の区分の第2の脚部とが第1の縁を形成し、第1の区分の第2の脚部と第3の区分の第2の脚部とが第2の縁を形成し、第2の区分の第1の脚部と第3の区分の第2の脚部とが第3の縁を形成し、その際、第1の縁と第2の縁と第3の縁とが角を形成し、対向する第1の縁、第2の縁および第3の縁の端部が協働して縁の角が形成される。
【0005】
本発明の課題は、機械ユニットにおいて、少なくとも1本のエネルギラインおよび/または少なくとも1本のデータラインの設置および場合によっては少なくとも1つの制御ユニットおよび/または操作ユニットおよび/または表示ユニットの配置が簡単に実現される、少なくとも1つの機械ユニットを備えた印刷機を提供することである。
【0006】
この課題は、本発明によれば、請求項1の特徴部に記載された構成により解決される。
【0007】
本発明で得られる利点によれば、特に、少なくとも1本のエネルギラインおよび/または少なくとも1本のデータラインの設置および場合によっては少なくとも1つの制御ユニットおよび/または操作ユニットおよび/または表示ユニットの配置が、機械ユニットの構造が極めてコンパクトであるにもかかわらず、簡単に実現される。印刷機の機械ユニットに配設システムが提供され、配設システムは、ラインガイド用の追加的な通路を回避し、かつ/または機械ユニットの機械スペースの内側におけるラインガイドを最小限に抑える。従来、特に機械ユニットの機械スペースの内側で、固定手段、たとえばケーブルクランプを取り付けるための、ラインのガイド経路に沿って必要であった手間の大部分が省略される。通路にたとえば敷設されるだけのラインを数多く固定することが省略されるので、フレーム壁および/または横ビームに組み込まれた通路に、たとえば既製のラインの束を短時間で敷設することができる。
【0008】
好適には、ライン全体の設置ならびに制御ユニットおよび/または操作ユニットおよび/または表示ユニットの配置は、ユーザー側(つまり印刷工場)ではじめて行うのではなく、既に、機械ユニットの製造業者側の組み立て工場において該当する機械ユニットを組み立てる際に行うことができる。ラインならびに制御ユニットおよび/または操作ユニットおよび/または表示ユニットの前組立により、印刷機は、ユーザー側で迅速に設置して、短時間で始動することができる。
【0009】
フレーム壁に組み込まれた通路に特に操作ユニットおよび/または表示ユニットを少なくとも部分的に配置することにより、交換のために面倒な構造手段が不要となるので、該当する機械ユニットの様々な操作側の間で行われる操作ユニットおよび/または表示ユニットの交換が簡単になる。
【0010】
制御ユニットは、たとえば横ビームに簡単に配置することができ、該当する機械ユニットにおいて、特に印刷機を通ってガイドされる被印刷材料の搬送方向に関して対称的に配置された消費器が、特にそれぞれ略同じ長さの流体をガイドするラインと接続可能であり、これにより該当する制御ユニットによる消費器の制御において時間的な遅延が減少する。不要に長いライン経路は回避される。
【0011】
必要な場合、通路の特別な構成により、流体をガイドするラインと電気ラインとの分離が簡単に実現される。
【0012】
フレーム壁および/または横ビームに組み込まれた通路が好適には着脱可能なカバーによりカバーされるので、通路は、たとえば障害発生時には、たとえば印刷機の作業員により簡単にアプローチ可能である。
【0013】
フレーム壁から突出する条片にラインをガイドする通路を形成することにより、鋳鉄から製造された2000mmを超える高さのフレーム壁では、特にフレーム壁の鉛直方向の極めて効果的な補強が達成される。このようなフレーム壁は、製造プロセスに起因して必要な切削加工に基づいて歪みやすく、このような歪みは、特に印刷ユニット内に配置されるべき、印刷プロセスにおいて協働する胴および/またはローラのための多数の軸受箇所を精確に配置した印刷ユニットでは許容されない。
【0014】
本発明を実施するための形態を図示して、以下に詳説する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】印刷機の、印刷ユニットとして構成された機械ユニットを示す図である。
【図2】図1の機械ユニットの斜視図である。
【図3】図1の機械ユニットのフレーム壁および横ビームを示す図である。
【図4】図1の機械ユニットの別の斜視図である。
【図5】図1の機械ユニットの一部を示す概略図である。
【図6】第1の断面X−Xに沿ってフレーム壁を示す断面図である。
【図7】第2の断面Y−Yに沿ってフレーム壁を示す断面図である。
【図8】第1の断面Z−Zに沿って横ビームを示す断面図である。
【0016】
印刷機、好適には輪転印刷機、特に端物印刷機は、好適にはモジュール構造で構成されており、印刷機には、一部で同形の複数の機械ユニット01が設けられており、その際、印刷機に付属する、モジュールとも云われる機械ユニット01は、印刷機により行われる加工プロセスおよび/または処理プロセスで、それぞれ少なくとも1つの所定のプロセスステップを行う。図1〜図4には、たとえば印刷ユニットとして構成されたそのようなモジュールを概略斜視図で示しており、図1において、被印刷材料31(図5)、たとえば材料ウェブ、特にペーパーウェブは、図示の実施の形態では、略水平方向に、図示された印刷ユニットを通って、続いて好適には被印刷材料31の搬送方向Tにみてライン状に配置された、図示の印刷ユニットに対して略同一構造で構成された印刷ユニットを通ってガイドされるかまたは少なくもガイド可能であり、その際、実施される全ての加工プロセスおよび/または処理プロセスの少なくとも1つの所定のプロセスステップにさらされる。印刷製品の生産に適した印刷機を形成するために、たとえば印刷工場で、印刷機に付属の複数のモジュールが組み合わされ、特につなぎ合わされ、その際、好適には複数のモジュールが、それぞれ1つの印刷ユニットとして形成されている。印刷機に付属の別のモジュールは、たとえばロール交換機(ロール交換装置)、紙通し部(紙通し装置)、ニス引き部(コーティング装置)、ドライヤまたは折り機(折り装置)として形成することができる。これらのモジュールは、特に印刷機の製造業者側で、好適にはそれ自体が機能性を有する構造ユニットとしてそれぞれ製造され、組み立てられ、ユーザーに納品されるまえに各機能に関して検査される。
【0017】
印刷機の少なくとも1つの機械ユニット01、好適には複数の機械ユニット01は、該当する機械ユニット01の機械スペースに隣接する少なくとも1つのフレーム壁02を備えている。好適には、向き合う、たとえば個別に製造される一対のフレーム壁02が設けられており、フレーム壁02は、特にサイドフレームとして用いられる。少なくとも1つのフレーム壁02は、好適には鉛直方向に直立して位置する略直方体の幾何学形状を有するボディとして形成されており、その厚みd(図3)は、高さhまたは長さl(図1)よりも極めて小さく、フレーム壁02の厚みdは、被印刷材料31の搬送方向Tに対して横向きに延びている。
【0018】
該当する機械ユニット01の機械スペースにおいて、たとえば相互に間隔を有して位置するフレーム壁02の間に、印刷機を通ってガイドされる被印刷材料31の加工プロセスにその外周面で関与するシリンダ状の少なくとも1つの回転体03が配置されており、回転体03は、たとえば印刷部胴として形成されている。好適には、複数の印刷部胴が、相互に特に軸平行に配置されている。さらに該当する機械ユニットの機械スペースに、たとえばインキ装置04のローラとして構成されるかまたは湿し装置のローラとして構成された別の回転体03が配置されている。印刷機がオフセット印刷方法で作動する構成においては、少なくとも1本の印刷部胴は、ブランケット胴として形成されていて、別の少なくとも1本の印刷部胴は、ブランケット胴に対応して配置された版胴として形成されており、その際、ブランケット胴は、圧胴上で転動し、圧胴自体は、被印刷材料31の同時の両面印刷を実現するために、たとえば同様にブランケット胴として形成され、少なくとも1つの別の版胴と協働する。その際、被印刷材料31は、転動し合う両方のブランケット胴により形成された印刷ニップを通ってガイドされる。
【0019】
図1〜図4に示す実施の形態では、それぞれ印刷部胴として形成された4本の回転体03、つまりそれぞれ1本のブランケット胴と1本の版胴とから成る2つの対偶が、互いに鉛直線に対して鋭角にずらされている場合でも、印刷ユニットにおいて略鉛直方向に上下に配置されており、その際、両方の版胴に、それぞれ複数のローラから成るインキ装置04および場合によっては湿し装置が当接(胴入れ)されている。少なくとも1本、好適には全ての版胴の外周面に、少なくとも1つの刷版が配置されているかまたは少なくとも配置可能であり、端物印刷機として印刷機が構成されている場合、該当する版胴に緊締された1つの刷版が配置されているかまたは少なくとも配置可能である。ブランケット胴は、その外周面に、少なくとも1つのブランケット、たとえばゴムブランケット、好適にはメタルブランケットが取り付けられているかまたは取付可能である。
【0020】
印刷部胴は、フレーム壁02の1つに配置された少なくとも1つの駆動装置06により駆動されるかまたは駆動可能であり、その際、駆動装置06は、印刷部胴と少なくとも1つのインキ装置04とを備えた機械フレームの外側に配置されている。好適には、水平に印刷ユニットの印刷ニップを通ってガイド可能な被印刷材料31に関して下位の対偶(ブランケット胴と、ブランケット胴と協働する版胴とから成る)に対応して駆動装置06が配置されており、駆動装置06は、機械ユニット01の伝動装置スペースに配置された伝動装置により、回転モーメントを、ブランケット胴および版胴の各回転軸Rに伝達する。伝動装置スペースは、たとえば機械ユニット01の、図2〜図4において手前のフレーム壁02に配置されている。駆動装置06は、好適には、版胴の回転軸Rに直接に作用し、版胴から伝動装置を介して付属のブランケット胴が駆動される。このことは、水平に印刷ユニットの印刷ニップを通ってガイド可能な被印刷材料31に関して上側の、ブランケット胴および版胴の対偶にも当てはまる。駆動装置06は、好適には電動モータとして形成されていて、たとえばその回転数および角度位置で調整可能なモータとして構成されており、その際、角度位置の調整は、別の駆動装置06により駆動される少なくとも1つの印刷部胴に対する角度位置に関して行われる。
【0021】
フレーム壁02の対偶を備えた機械ユニット01において、駆動装置06とは反対側のフレーム壁02で機械フレーム(機械フレーム内に印刷部胴と少なくとも1つのインキ装置04ならびに場合によっては湿し装置とから形成される印刷部が配置されている)の外側に、好適にはエンクロージャ07、特に配電盤キャビネット07が、好適には該当するフレーム壁02に直接に配置されており、その際、エンクロージャ07に、印刷ユニットの運転に関する電気的な制御装置および/または調整装置が配置されている。エンクロージャ07には、好適には少なくとも1つの電気的な駆動調整装置が配置されており、駆動調整装置は、印刷部胴のために設けられた単数または複数の駆動装置06を調整する。同一の印刷ユニットに配置された両方の駆動装置06がそれぞれ独立して独自の駆動調整装置により調整される場合、両方の駆動調整装置は、通常、両方の駆動装置06に共通の駆動調整装置よりも小さく、両方の駆動調整装置は、多くの場合比較的少量の排熱を形成し、したがって個別の両方の駆動調整装置が簡単に同一のエンクロージャ07に組込可能である。さらに同一の印刷ユニット01の上位および下位の印刷部のための個別の駆動装置06は、特に両方の版胴のその都度の角度位置がそれぞれ個別に調節可能であるので、印刷ユニットの両方の版胴におけるそれぞれ少なくとも1つの刷版の同時の、つまり同期的な交換を実現する。
【0022】
対向するフレーム壁02の間、つまり印刷ユニットを通ってガイド可能な被印刷材料31の搬送方向Tに対して横向きに、少なくとも1本の横ビーム8が配置されている。好適には複数の横ビーム08が配置されており(図2〜図4)、横ビーム08は、協働する両方のフレーム壁02を相互に離間し、該当する印刷ユニットの構造を安定化する。図1には、横ビーム08は、図面を判りやすくするために図示していない。
【0023】
たとえば印刷ユニットとして構成された機械ユニット01は、2300mm〜4000mmの範囲、好適には2400mm〜2700mmの範囲の高さhを有し、ならびに2000mm〜3000mm、好適には約2500mmの範囲の、被印刷材料31の搬送方向Tに対して横向きに延びる幅bを有し、1500mm〜3500mm、好適には約2000mmの、被印刷材料31の搬送方向Tに延びる長さlを有している。内法と云われる、対向するフレーム壁02の間の間隔wは、たとえば1000mm〜1800mm、特に1200mm〜1300mmである。このような印刷ユニットは、4トン〜10トンの範囲、好適には約6トンの質量を有している。各フレーム壁02の、被印刷材料31の搬送方向Tに対して横向きの厚みdは、たとえば機械ユニット01の幅bの20%より小さい。各フレーム壁02の厚みdは、好適には付属の機械ユニット01の幅bの5%〜15%である。
【0024】
印刷部の下側で、対向するフレーム壁02の間に配置された、印刷ユニットのフットスペース09に、印刷ユニットの長さlに従って被印刷材料31の搬送方向Tに延在するように、相互に平行の複数の管路としてのライン11;12;13;14が敷設されており(図1、図2)、ここでは、印刷機を通ってガイド可能な被印刷材料31の搬送方向Tに対して横方向に相並んで配置された管路11;12;13;14は、印刷ユニットの媒体供給に用いられ、その際、各媒体は、流動性で、液状またはガス状である。特に管路11は、たとえばエンクロージャ07内に配置された熱交換器を冷却するために、冷却媒体、たとえば水の搬送に用いられ、ならびに管路12は、印刷ユニットにおいて少なくとも1つのインキ装置04のローラを温度調節するために、冷却媒体、たとえば水を搬送するために用いられる。管路13は、たとえば印刷ユニットにおいて少なくとも1つの印刷部に圧縮空気を供給するために用いられ、ならびに場合によっては設けられる管路14は、たとえば印刷部に導入された湿し媒体を戻しガイドするために用いられる。選択的に、たとえばゴムブランケット洗浄装置または空圧式のウェブ調整装置の液体供給および場合によっては排出に用いられる。管路11;12;13;14は、複数の管路11;12;13;14を備えた印刷ユニットがつなぎ合わされる場合、管路11;12;13;14の迅速なつなぎ合わせを実現するために、各端部で、それぞれ連結装置、好適にはクイックジョイントを装着している。管路11;12;13;14のうちの少なくとも1本、好適には全ての管路11;12;13;14は、接続管および/または遮断弁(シャットオフバルブ)を備えることができる少なくとも1つの分岐部16(図1)を介して、印刷ユニット内に配置された少なくとも1つのアセンブリ、つまり少なくとも1つの消費器、たとえば冷却装置もしくは温度調整装置、または空圧式の消費器、または少なくとも1つの源、たとえば湿し媒体源と接続されている。上述の全ての管路11;12;13;14は、印刷ユニットの製造業者の工場で前組立が行われ、印刷ユニット内に配置された各消費器または源と完全に繋がれている。インキ装置04にインキを供給するための管路は、好適には印刷ユニット01のフットスペース09に配置された管路11;12;13;14と接続されておらず、たとえば印刷ユニット01の上側でガイドされており、これによりインキ供給に関してアプローチが容易になる。油ポンプおよび/または熱交換器をたとえば印刷ユニットのフレーム壁02に配置してもよく、これによりアセンブリの省スペースな配置が得られる。油ポンプおよび/または熱交換器は、特にモジュールのフットスペース09に配置された管路11;12;13;14のうちの少なくとも1本と接続されている。
【0025】
各印刷ユニット01の管路11;12;13;14は、印刷ユニットの幅bにわたって延在する単数または複数の保持装置17により、それぞれの位置で固定可能である。保持装置17は、管路11;12;13;14の配置構造を、好適には対向する両方のフレーム壁02と結合する。各印刷ユニットの管路11;12;13;14は、それぞれフレーム壁02の下側部分に形成された、好適にはそこでシームレスにフレーム壁02に一体成形された縦ビーム18に対して平行に延在している。繋ぎ合わされた複数のモジュールから成る印刷機内で、管路11;12;13;14は、複数のモジュール、つまり印刷機の複数の印刷ユニットから形成された連続的に延在するフットスペース09を通って好適には真っ直ぐに、特に印刷機の紙通し部からドライヤまで延びている。
【0026】
被印刷材料31の搬送方向Tに対して横向きに延在する少なくとも1本の横ビーム08に、たとえば少なくとも1つの制御ユニット23が配置されており(図3)、制御ユニット23は、たとえば印刷ユニット内に配置された空圧式の消費器に対する圧縮空気の分配を制御する。空圧式の消費器は、たとえば作業シリンダもしくは調節シリンダであってよく、または特にいわゆるローラソケット(Walzenschloss)であってよく、ローラソケットは、機械ユニット01に付属の回転体03、好適にはローラ、特にインキ装置04または湿し装置のローラの端部を収容するために用いられる。ローラソケットは、それぞれ複数、たとえば3つまたは4つの空圧式のアクチュエータを備えており、アクチュエータにより、つまり制御ユニット23により制御して圧縮空気を作用させると、各ローラの位置は半径方向に調節可能であり、半径方向ストロークが調節可能である。好適には、同一の回転体03の異なる端部に配置された空圧式に運転されるローラソケットを制御するために、少なくとも1つの制御装置23は、横ビーム08の内側または表面に、機械ユニット01の機械スペースを画設するフレーム壁02の間で略中央に配置されている。したがってフレーム壁02の間に対称的に配置された消費器、たとえば同一のローラの両方の端部に配置されたローラソケットに、制御ユニット23から、少なくとも略同じ長さを有するラインで圧縮空気が供給される。中央に分配することにより、たとえば圧縮空気で作動する作業シリンダ、調節シリンダおよび/またはローラソケットのストロークの同期化の改善が保証される。圧力ユニットのフットスペース09に管路を敷設することにより、横ビーム08の内側または表面において好適にはその略中央に配置された制御ユニット23に対する短いライン接続がサポートされる。
【0027】
少なくとも1つのフレーム壁02および/または横ビーム08は、好適には金属材料、特に鋳造材料、たとえば鋳鉄から成っている。機械ユニット01のフットスペース09を平行する2つの側で画設する縦ビーム18は、管路11;12;13;14に沿って、機械ユニット01の幅bに対して平行に延びるフレーム壁02の少なくとも1つの側で、つまり機械ユニット01を通ってガイド可能な被印刷材料31の進入側または退出側で、好適にはそれぞれ1つの突出部を備えている。突出部は、機械ユニット01を通ってガイド可能な被印刷材料31の搬送方向Tに沿って方向付けされていて、たとえばフレーム壁2の、印刷部を画設する部分に対して突出しており、その際、突出部は、好適には鋳造技術により該当するフレーム壁02に形成されている。したがって一体的に成形された1つの突出部を備えたフレーム壁02は、L字形状を有している。好適には、フレーム壁02の、機械ユニット01の幅bに対して平行に延びる両方の側に、つまり、被印刷材料31の進入側にも退出側にも、それぞれ少なくとも1つの突出部が形成されているので、該当するフレーム壁02は、逆さまの「T」字形状を有している。好適には、同一の機械ユニット01の両方のフレーム壁02が、逆さまの「T」字形状の構成で形成されている。好適な実施の態様では、印刷機において、複数、好適には全ての機械ユニット01、特に印刷ユニットは、好適には被印刷材料31の進入側にも退出側にもそれぞれ前述の突出部を備えており、突出部は、それぞれ該当するフレーム壁02の構成要素として形成されている。各フレーム壁02は、付属の縦ビーム18および縦ビーム18に形成された少なくとも1つの突出部と共に、たとえば鋳造技術により好適には一体的に形成されている。
【0028】
突出部は、各端面側に、つまり印刷機の別のモジュールに対する各接合面19に、それぞれ鉛直方向に延在する固定ストッパを備えており、固定ストッパにより、たとえば列を成して配置される隣接する2つのモジュール、特に印刷ユニットが、相互に方向付け可能であり、印刷機の使用場所に設置する際に、特にユーザー、つまり印刷工場において、被印刷材料31の搬送方向Tに延在する列に関して実際に相互に方向付けして接合される。各固定ストッパは、相互に列を成すことになる印刷ユニットを方向付けする他に、印刷機の、固定ストッパを備えた印刷ユニット、隣接して配置された別のモジュール、たとえばロール交換機、紙通し部、ニス引き部、ドライヤまたは折り機を、印刷ユニットを通ってガイド可能な被印刷材料の搬送方向Tに整合して、たとえば共通の接合箇所で当接することにより、つまり接触コンタクトで直接に、したがって別の構成要素を介在することなく相互に方向付けするために用いられる。
【0029】
同一の印刷機に付属する複数の機械ユニット01が整合して設置され、相互に方向付けされると、各管路11;12;13;14は、たとえばクイックジョイントまたは別の適切な結合要素により相互に連結され、これにより相互に結合されて各媒体供給に関して連続的に延在するシステムが形成される。少なくとも印刷機の同一構造の各モジュールの管路11;12;13;14は、好適には同じ長さに形成されており、つまり特に縦ビーム18と同じ長さに形成されているので、印刷機のモジュールは、好適には被印刷材料31の各進入側にも各退出側にもそれぞれ相並んで位置し、被印刷材料31の搬送方向Tに対して横向きに延在する連結平面上で終了する、好適にはそれぞれ連結可能な接続部を備えている。
【0030】
したがって印刷機は、好適には複数のモジュールから成っており、モジュールは、印刷機を通ってガイド可能な被印刷材料31の搬送方向Tに相並んで配置されており、その際、好適には複数のモジュールが、対向するフレーム壁02の対偶を備えており、その際、好適には各フレーム壁02は、印刷機を通ってガイド可能な被印刷材料31の搬送方向Tに向いた縦ビーム18を備えており、その際、対向するフレーム壁02の対偶の両方の縦ビーム18は、平行する2つの側で印刷機のフットスペース09を画設し、その際、相並んで配置されたモジュールの各縦ビーム18は、好適には相互に整合して相並んで配置されていて、印刷機内で連続的に延在するフットスペース09を形成し、その際、印刷機内で連続的に延在するフットスペース09に、印刷機のモジュールに媒体供給するために用いられる複数の管路11;12;13;14が配置されており、その際、管路11;12;13;14を通ってガイドされる媒体は、液体または気体であり、その際、少なくとも1本の管路11;12;13;14は、印刷機のモジュールに配置された少なくとも1つのアセンブリ、つまり各媒体を供給しようとする消費器または各媒体を送る少なくとも1つの源と接続されている。
【0031】
印刷機により被印刷材料31に関して行われる加工および/または処理プロセスの、印刷機の機械ユニット01内で行われるプロセスステップの自動化の拡張により、該当する機械ユニット01に、エネルギライン38および/またはデータライン39(図6〜図8)のより高い需要が生じ、エネルギライン38および/またはデータライン39は、機械ユニット01、たとえばその機械スペースまたはエンクロージャ07に配置されたアセンブリに向かってガイドされており、その際、各エネルギライン38は、電気エネルギまたは流体、特に圧縮空気をガイドするラインとして形成されており、各データライン39は、信号を電気式または光学式または空圧式(空気力学式)に伝達するラインとして形成されている。さらに機械ユニット01に配置されたアセンブリを制御するかもしくは操作するためならびに制御状態を表示するために、より多数の制御ユニット23および/または操作ユニット24および/または表示ユニット26が必要である。また印刷機の最近の機械ユニット01は漸次よりコンパクトに構成されるので、要求されるエネルギライン38および/またはデータライン39を敷設するためならびに要求される制御ユニット23および/または操作ユニット24および/または表示ユニット26を配置するために、提供されるスペース、つまり構造空間が漸次小さくなる。
【0032】
したがって該当する機械ユニット01の少なくとも1つのフレーム壁02の内側に少なくとも1本の通路21を形成するように提案されており(図2〜図5)、通路21は、該当するフレーム壁02の少なくとも1つの表面で少なくとも部分的に開いて形成されており、その際、通路21は、その縦方向に、フレーム壁02の、通路21を少なくとも部分的に開く表面に対して平行に延在しており、その際、通路21の内側に、少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン39が配置されているかまたは少なくとも配置可能である。通路21には、追加的に、機械ユニット01に配置された少なくとも1つのアセンブリを制御するかもしくは操作するためならびに制御状態を表示するための少なくとも1つの制御ユニット23および/または少なくとも1つの操作ユニット24および/または少なくとも1つの表示ユニット26が配置可能であり、その際、該当する制御ユニット23および/または該当する操作ユニット24および/または該当する表示ユニット26は、少なくとも部分的に、該当するフレーム壁02の通路21に配置されている。該当する制御ユニット23および/または該当する操作ユニット24および/または該当する表示ユニット26を少なくとも部分的に通路21に配置すると云うことは、制御ユニット23および/または操作ユニット24および/または表示ユニット26が該当するフレーム壁02の表面に対する突出部を有していて、完全には該当する通路21の内側に組み込む、つまり収容するものではないことも含んでいる。
【0033】
好適には、少なくとも1本の横ビーム08(横ビーム08は機械ユニット01の機械スペースを画設する対向する2つのフレーム壁02の間の間隔wをブリッジする)にも通路22が設けられており(図2、図3)、その際、横ビーム08の内側に形成された通路22も横ビーム08の表面で少なくとも部分的に開いており、その際、通路22は、その縦方向に、該当する横ビーム08の、通路22を少なくとも部分的に開く表面に対して平行に延在しており、その際、通路22の内側に少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン39が配置されているかまたは少なくとも配置可能であり、必要な場合、追加的に、機械ユニット01に配置された少なくとも1つのアセンブリを制御するかもしくは操作するためならびに制御状態を表示するための少なくとも1つの制御ユニット23および/または少なくとも1つの操作ユニット24および/または少なくとも1つの表示ユニット26が配置されているかまたは少なくとも配置可能である。該当するフレーム壁02に形成された通路21と、少なくとも1本の横ビーム08の通路22とは、好適には連続的に延在するように相互に結合されており、これにより相互に結合する通路21;22のシステムが形成され、その際、相互に結合された通路21;22に、少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン39、好適にはエネルギライン38および/またはデータライン39の少なくとも1つの束が、敷設されるかまたは少なくとも敷設可能である。横ビーム08の通路22には、たとえば空圧式に運転される作業シリンダまたは調節シリンダを制御するためかつ/または空圧式に運転される少なくとも1つのローラソケットを制御するための少なくとも1つの制御ユニット23が配置されており、その際、特に同一の回転体03の異なる端部に配置された空圧式に運転されるローラソケットを制御するために用いられる制御ユニット23は、横ビーム08の通路22において、好適には少なくとも略中央に、つまり機械ユニット01の機械スペースを画設するフレーム壁02の間の、間隔wの約40%〜60%の間の範囲における位置に配置されている。
【0034】
該当するフレーム壁02に形成された通路21は、好適には、フレーム壁02の狭幅面32に形成されるかまたはそこに一体的に成形された溝として形成されており、その際、溝は、その縦方向に対して直交方向にみて、少なくとも部分的に丸いまたは角張った横断面を有することができる。少なくとも1本の横ビーム08の通路22も、好適には溝状に形成されている。フレーム壁02および/または横ビーム08は、好適には鋳造材料から成っているので、フレーム壁02の内側または横ビーム08の内側に形成された通路21;22は、それぞれ好適には鋳造技術により形成されている。少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン39が該当するフレーム壁02の通路21内に敷設されたあとで、かつ/または追加的に、機械ユニット01に配置された少なくとも1つのアセンブリを制御するかもしくは操作するためならびに制御状態を表示するための少なくとも1つの制御ユニット23および/または少なくとも1つの操作ユニット24および/または少なくとも1つの表示ユニット26が通路21内に配置されたあとで、通路21は、好適には着脱可能なカバー27、たとえば特にねじ止め可能な被覆板を用いてカバーされる(図4)。同じことが横ビーム08に形成された通路22にも当てはまる。
【0035】
好適な実施の形態では、該当するフレーム壁02に形成された通路21および/または少なくとも1本の横ビーム08の通路22は、それぞれ好適には該当するフレーム壁02または該当する横ビーム08の壁29により、機械ユニット01の機械スペースおよび/または機械ユニット01に付属する少なくとも1つの駆動装置06と結合された伝動装置スペースから分離されており、その際、該当する壁29は、各通路21;22の幾つかの箇所で、少なくとも1つの貫通孔28を備えることができ(図3)、これにより、少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン39は、該当する通路21;22から、たとえば該当するフレーム壁02に配置されたエンクロージャ07または機械ユニット01のアセンブリに向かってガイドされる。該当する貫通孔28を通って、エネルギライン38および/またはデータライン39またはこのようなラインの束は、効果的かつ障害なく、たとえば差込接続部(プラグコネクタ)を形成することなく敷設することができる。したがって該当する通路21;22内で敷設された少なくとも1本のエネルギライン38および/またはデータライン39に関して、たとえばそれぞれ少なくとも1つのスタブが設けられており、スタブは、フレーム壁02の内側または横ビーム08の内側に形成された通路21;22に配置された少なくとも1本のエネルギライン38および/またはデータライン39から分岐している。運転の確実性を高めるために、フレーム壁02の内側または横ビーム08の内側に形成された通路21;22に、好適には、各通路21;22をその縦方向に2つの部分通路に分割する仕切壁が設けられており、その際、一方の部分通路に、電気エネルギまたは電気信号をガイドする少なくとも1本のラインが配置されており、別の一方の部分通路に、流体をガイドする少なくとも1本のラインが配置されている。
【0036】
図5は、少なくとも1つのフレーム壁02および/または少なくとも1本の横ビーム08に形成された通路21;22の幾何学形状を概略的に示す図である。例示した機械ユニット01には、鉛直方向に向けられた対向する2つのフレーム壁02が設けられており、そのうちの一方のフレーム壁02は部分的に示している。両方のフレーム壁02は、少なくとも1本の横ビーム08により相互に結合されており、これによりフレーム壁02はまとめ合わされ1つの複合体が形成される。両方のフレーム壁02は、横ビーム08によりブリッジされた機械スペースを画設し、機械スペースには、印刷機を通ってガイドされる被印刷材料31の加工プロセスにその周面で関与するかまたは少なくとも関与可能な少なくとも1つの円筒形の回転体03、たとえば印刷部胴または特にインキ装置または湿し装置のローラが配置されているかまたは少なくとも配置可能である。回転体03は、回転軸Rを有しており、回転軸Rは、機械ユニット01を通ってガイドされる被印刷材料31の搬送方向Tに対して略直交方向に配置されている。フレーム壁02は、フレーム壁02に組み込まれた、少なくとも該当するフレーム壁02の表面において少なくとも部分的に開いた少なくとも1つの通路21を備えており、通路21は、その縦方向に、フレーム壁02の、該当する通路21を少なくとも部分的に開く表面に対して平行に延在しており、その際、該当する通路21の内側に、少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン39が配置されているかまたは少なくとも配置可能である。通路21を開く表面は、少なくとも例示したフレーム壁02の場合、該当するフレーム壁02の、好適には複数、たとえば3つの、底面とは異なる狭幅面32に位置しており、その際、該当する通路21を開く狭幅面32に、これに対して垂直に位置する面法線(垂線)Nは、機械スペースに配置されるかまたは少なくとも配置可能な回転体03の回転軸Rに対して好適には直交方向に配置されている。底面、つまりフレーム壁02の設置面には、通常、通路21は組み込まれていない。該当するフレーム壁02の狭幅面32は、その空間方向の広がりにおいて該当するフレーム壁02の厚みdの寸法により制限された面を有している。該当するフレーム壁02の周面は、該当する通路21の経過に従って、複数、たとえば3つの、相互に接続する、つまり同一の該当するフレーム壁02の、連続的に並んで位置する狭幅面32にわたって延在している。
【0037】
該当する機械ユニット01の少なくとも1本の横ビーム08は、好適には、機械スペース内に配置されるかまたは少なくとも配置可能な回転体03の回転軸Rに対して好適には平行に延在している。少なくとも1本の横ビーム08の内側にも、好適には、表面において少なくとも部分的に開いた少なくとも1本の通路22が形成されており、その際、通路22は、その縦方向に、該当する横ビーム08の、通路22を少なくとも部分的に開く表面に対して平行に延在しており、その際、通路22の内側にも、少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン39が配置されているかまたは少なくとも配置可能である。例示した横ビーム08でも、該当する通路21を開く表面に対して垂直に位置する面法線Nは、機械スペースに配置されるかまたは少なくとも配置可能な回転体3の回転軸Rに対して好適には直交方向に配置されている。別の実施の形態では、フレーム壁02に形成された通路21は、その縦方向に、該当するフレーム壁02の、通路21を少なくとも部分的に開く表面に対して平行に延在しているが、該当する通路21を開く表面に対して垂直に位置する面法線Nは、機械スペースに配置されるかまたは少なくとも配置可能な回転体3の回転軸Rに対して平行に配置されている(図5、右側のフレーム壁02)。それぞれフレーム壁02および横ビーム08に組み込まれた通路21;22は、好適には相互に結合されており、これにより、特にエネルギライン38および/またはデータライン39を取り付けるための、閉じているが相互に作用する設置システムが形成される。
【0038】
異なるが同一の印刷機に付属する機械ユニット01の該当するフレーム壁02に敷設されたラインは、たとえば隣接して配置された機械ユニット01の間の少なくとも1つの接合箇所で、相互に接続されているかまたは少なくとも相互に接続可能である。したがって複数の機械ユニット01を備えた印刷機では、好適には、隣接して配置された機械ユニット01の少なくとも1つのフレーム壁02において、それぞれ少なくとも1つの通路21に、少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン39が配置されており、その際、隣接して配置された機械ユニット01の間に形成された少なくとも1つの接合箇所で、機械ユニット01に付属のエネルギライン38および/またはデータライン39が、着脱可能な接続要素、たとえば差込接続部により、別の機械ユニット01に付属のエネルギライン38および/またはデータライン39と接続されているかまたは少なくとも接続可能である。このようにして該当する印刷機に、ライン、特にデータラインおよび/または制御ラインの回路網を形成することができる。
【0039】
図3には、3つの断面X−X、Y−Y、Z−Zを示しており、以下にこれらの断面につき詳説する。第1の断面X−Xは、機械ユニット01の長さlに沿って、図3において手前に示すフレーム壁02を通って水平に延びている。鉛直方向に設置されるフレーム壁02に沿って下から上へみた場合に、図6に示す断面図が形成される。フレーム壁02は、機械ユニット01の矩形の伝動装置スペースを、複数の側、たとえば4つの側で画設する壁29を備えている。壁29は、伝動装置スペースを、機械ユニット01の機械スペースから分離する。したがってフレーム壁02は、平らな板として形成されておらず、鉛直方向に設置された運転状態に関して、たとえば伝動装置スペースを囲む壁29の構成要素として、少なくともたとえば2つの鉛直方向の縁部42および少なくとも1つの水平方向の縁部の付近に、それぞれフレーム壁02の厚みdの方向に突出する条片33が形成されており、その際、好適には相互に平行に延在する条片33は、好適には鋳造技術により製造されたフレーム壁02を、特にその縦延伸部分において、つまり高さh(図1)に沿って補強する。それぞれ狭幅な壁および/または突出部として、フレーム壁02の、機械ユニット01の機械スペースを画設する壁29に一体的に成形された条片33は、該当する条片33の材料横断面に対して厚みを増した前方のフレーム縁部34で終了する。特に条片33の、突出する延伸部分に対して平行に、特に機械ユニット01の伝動装置スペースに向いた側で、たとえば面36が形成されている。壁29に設けられた各条片33の付け根の付近に補強要素37を形成してもよい。フレーム壁02の狭幅面32に向いた側で、好適には各条片33は、該当する条片33に形成されるかまたはそこに成形された溝を備えており、溝は、その縦方向に対して直交方向に、好適には少なくとも部分的に角張った横断面を有しており、その際、溝は、該当するフレーム壁02に形成された通路21の機能を有しており、その際、少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン39は、溝21に敷設されるかまたは少なくとも敷設可能であり、少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン39は、図6〜図8にそれぞれ円形の横断面で例示する。たとえば伝動装置スペースを機械スペースから分離する壁29も条片33も、それぞれ少なくとも1つの貫通孔28を備えており、貫通孔28を通って、それぞれたとえば少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン39と接続された少なくとも1つのスラブがガイド可能である。
【0040】
図7には、図3において手前に示すフレーム壁02を断面図で示しており、第2の断面Y−Yは、機械ユニット01の幅bに対して平行に延在していて、フレーム壁02の長さl(図1)に対して直交方向に位置する。鉛直方向に設置された壁29に配置された条片33は、フレーム壁02の狭幅面32に向いた、つまり外向きの側で、フレーム壁02の長さlの方向に延在する溝を備えており、溝は、少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン39を敷設するための通路21として用いられる。条片33は、同様に条片33の材料横断面に対して厚みを増した手前のフレーム縁部34で終了する。特に条片33の突出する延伸部分に対して平行に、特にたとえば機械ユニット01の伝動装置スペースに向いた側で、たとえば面36を形成することができる。同様に壁29に設けられた条片33の付け根の付近に補強要素37を形成してもよい。条片33は、通路21とたとえば伝動装置スペースとの間に、少なくとも1つの貫通孔28を備えており、貫通孔28を通って、たとえば少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン39と接続された少なくとも1つのスラブがガイド可能である。図3から看取されるように、厚みを増した手前のフレーム縁部34は、好適には、フレーム壁02のたとえば3つの側で連続的に周方向に延びる縁部として形成されており、該当するたとえば3つの条片33に形成された通路21は、相互に結合されていて、好適には連続的に延在するように形成されている。
【0041】
図8は、図3に示す機械ユニット01のフレームの横ビーム08の断面図であり、第3の断面Z−Zは、機械ユニット01の高さhに沿って鉛直方向に延びていて、フレームのフレーム壁02の間の内法w(図1)に対して直交方向に位置する。好適には鋳造技術により製造される横ビーム08は、たとえば横ビーム08の縦方向に延在する複数のチャンバを備えており(図2〜図4)、チャンバは、横ビーム08に沿って延在する仕切壁41により相互に分離されており、その際、図3において手前のチャンバには、たとえば少なくとも1つの制御ユニット23および/または少なくとも1本のデータライン39が配置されているかまたは少なくとも配置可能であり、図3において後方の看取されないチャンバには、たとえば少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン39が配置されているかまたは少なくとも配置可能である。横ビーム08は、その輪郭において、たとえば二重のT字の支持体(Iプロファイル)として形成することができる。横ビーム08を縦方向に貫通する仕切壁41ならびに横ビーム08の残りの壁29は、たとえば少なくとも1つの貫通孔28を備えており、貫通孔28を通って、少なくとも1つの制御ユニット23に接続するための、たとえば少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン39と接続された少なくとも1つのスラブがガイドされているかまたはガイド可能である。
【0042】
同一の機械ユニット01のフレーム内で連続的に形成された複数の通路21;22には、少なくとも1つの環状のラインが形成可能であり、環状のラインは、たとえば中央に提供される自動また手動の油潤滑装置により使用されるかまたは少なくとも使用可能である。
【符号の説明】
【0043】
01 機械ユニット、 02 フレーム壁、 03 回転体、 04 インキ装置、 06 駆動装置、 07 エンクロージャ、 08 横ビーム、 09 フットスペース、 11 ライン、 12 ライン、 13 ライン、 14 ライン、 16 分岐部、 17 保持装置、 18 縦ビーム、 19 接合面、 21 通路、 22 通路、 23 制御ユニット、 24 操作ユニット、 26 表示ユニット、 27 カバー、 28 貫通孔、 29 壁、 31 被印刷材料、 32 狭幅面、 33 条片、 34 フレーム縁部、 36 面、 37 補強要素、 38 エネルギライン、 39 データライン、 41 仕切壁、 42 縁部、 b 幅、 d 厚み、 h 高さ、 l 長さ、 w 間隔、 N 面法線、 R 回転軸、 T 搬送方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷機において、
機械ユニット(01)の機械スペースを画設する少なくとも1つのフレーム壁(02)を備えた少なくとも1つの機械ユニット(01)を備え、
厚み(d)を有する少なくとも1つのフレーム壁(02)の内側に、該フレーム壁(02)の少なくとも1つの表面を少なくとも部分的に開く少なくとも1つの通路(21)が形成されており、
通路(21)を開く表面は、厚み(d)に沿って延在する、フレーム壁(02)の狭幅面(32)に設けられており、
該通路(21)の内側に、少なくとも1本のエネルギライン(38)および/または少なくとも1本のデータライン(39)が配置されているかまたは少なくとも配置可能であることを特徴とする、印刷機。
【請求項2】
通路(21)は、その縦方向にみて、該当するフレーム壁(02)の、該通路(21)を少なくとも部分的に開く表面に対して平行に延在している、請求項1記載の印刷機。
【請求項3】
通路(21)は、フレーム壁(02)の狭幅面(32)に形成されるかまたは該狭幅面(32)に一体的に成形された溝として形成されている、請求項1記載の印刷機。
【請求項4】
少なくとも1つのフレーム壁(02)は、鋳造材料から成っている、請求項1記載の印刷機。
【請求項5】
当該印刷機には、複数の機械ユニット(01)が、被印刷材料(31)の搬送方向(T)にみて相前後に繋ぎ合わして配置されており、当該印刷機に付属する機械ユニット(01)は、当該印刷機により行われる加工プロセスおよび/または処理プロセスの少なくとも1つの規定のプロセスステップを実行可能であるように、形成されている、請求項1記載の印刷機。
【請求項6】
少なくとも1つの機械ユニット(01)の機械スペースに、印刷機を通ってガイドされる被印刷材料(31)の加工プロセスにその周面で関与するかまたは少なくとも関与可能な円筒形の少なくとも1つの回転体(03)が配置されているかまたは少なくとも配置可能であり、該回転体(03)は、機械ユニット(01)の機械スペース内で延在する回転軸(R)を有している、請求項1記載の印刷機。
【請求項7】
該当する通路(21)を開く狭幅面(32)における面法線(N)が、機械スペースに配置されるかまたは少なくとも配置可能な回転体(03)の回転軸(R)に対して直交方向に配置されている、請求項6記載の印刷機。
【請求項8】
少なくとも1つの機械ユニット(01)の機械スペースに配置されるかまたは少なくとも配置可能な回転体(03)は、印刷部胴またはインキ装置(04)のローラまたは湿し装置のローラとして形成されている、請求項6記載の印刷機。
【請求項9】
少なくとも1つの機械ユニット(01)は、印刷機の印刷ユニットまたは紙通し部またはニス引き部または折り機またはロール交換機として形成されている、請求項1記載の印刷機。
【請求項10】
それぞれ同一の機械ユニット(01)の機械スペースをそれぞれ画設する、対向する少なくとも2つのフレーム壁(02)が設けられており、該フレーム壁(02)の間に、該フレーム壁(02)の間隔(w)をブリッジする少なくとも1本の横ビーム(08)が配置されている、請求項1記載の印刷機。
【請求項11】
少なくとも1本の横ビーム(08)は、機械スペースに配置されるかまたは少なくとも配置可能な回転体(03)の回転軸(R)に対して平行に延在している、請求項10記載の印刷機。
【請求項12】
少なくとも1本の横ビーム(08)の内側に、表面が少なくとも部分的に開いた少なくとも1つの通路(22)が形成されており、該通路(22)は、その縦方向にみて、該当する横ビーム(08)の、該通路(22)を少なくとも部分的に開く表面に対して平行に延在している、請求項10記載の印刷機。
【請求項13】
該当する横ビーム(08)の通路(22)の内側に、少なくとも1本のエネルギライン(38)および/または少なくとも1本のデータライン(39)が配置されているかまたは少なくとも配置可能である、請求項12記載の印刷機。
【請求項14】
少なく1つの制御ユニット(23)および/または少なくとも1つの操作ユニット(24)および/または少なくとも1つの表示ユニット(26)が設けられており、該制御ユニット(23)および/または操作ユニット(24)および/または表示ユニット(26)は、少なくとも部分的に、少なくとも1つのフレーム壁(02)の通路(21)または少なくとも1本の横ビーム(08)の通路(22)に配置されている、請求項1または12記載の印刷機。
【請求項15】
フレーム壁(02)の1つに形成された通路(21)と、少なくとも1本の横ビーム(08)の通路(22)とは、連続的に延在するように相互に結合されている、請求項12記載の印刷機。
【請求項16】
フレーム壁(02)に形成された通路(21)は、機械ユニット(01)の機械スペースおよび/または該機械ユニット(01)に付属する少なくとも1つの駆動装置(06)と結合された伝動装置スペースから、それぞれ壁(29)により分離されている、請求項1記載の印刷機。
【請求項17】
少なくとも1本の横ビーム(08)の通路(22)は、機械ユニット(01)の機械スペースおよび/または該機械ユニット(01)に付属する少なくとも1つの駆動装置(06)と結合された伝動装置スペースから、それぞれ壁(29)により分離されている、請求項12記載の印刷機。
【請求項18】
フレーム壁(02)に形成された通路(21)は、該フレーム壁(02)に配置されたエンクロージャ(07)に通じるか、または該フレーム壁(02)を備えた機械ユニット(01)に配置されたアセンブリに通じる少なくとも1つの貫通孔(28)を備えている、請求項1記載の印刷機。
【請求項19】
少なくとも1本の横ビーム(08)の通路(22)は、該横ビーム(08)と結合されたフレーム壁(02)に配置されたエンクロージャ(07)に通じるか、または該フレーム壁(02)を備えた機械ユニット(01)に配置されたアセンブリに通じる少なくとも1つの貫通孔(28)を備えている、請求項12記載の印刷機。
【請求項20】
フレーム壁(02)に形成された通路(21)は、着脱可能なカバー(27)によりカバーされている、請求項1記載の印刷機。
【請求項21】
該当する横ビーム(08)の通路(22)は、着脱可能なカバー(27)によりカバーされている、請求項12記載の印刷機。
【請求項22】
少なくとも1本の横ビーム(08)は、鋳造材料から成っている、請求項10記載の印刷機。
【請求項23】
フレーム壁(02)の内側に形成された通路(21)は、鋳造技術により製造されている、請求項1記載の印刷機。
【請求項24】
該当する横ビーム(08)の内側に形成された通路(22)は、鋳造技術により製造されている、請求項10記載の印刷機。
【請求項25】
エネルギライン(38)は、電気エネルギをガイドするラインまたは流体をガイドするラインとして形成されている、請求項1または13記載の印刷機。
【請求項26】
データライン(39)は、信号を電気式または光学式または空圧式に伝達するラインとして形成されている、請求項1または13記載の印刷機。
【請求項27】
フレーム壁(02)の内側または横ビーム(08)の内側に形成された通路(21;22)に、各通路(21;22)を縦方向に2つの部分通路に分割する仕切壁が設けられており、一方の部分通路に、電気エネルギまたは電気信号をガイドする少なくとも1本のラインが配置されていて、他方の部分通路に、流体をガイドする少なくとも1本のラインが配置されている、請求項1または12記載の印刷機。
【請求項28】
少なくとも1つのスタブが設けられており、該スタブは、フレーム壁(02)の内側に形成された通路(21)に配置された少なくとも1本のエネルギライン(38)および/またはデータライン(39)から分岐している、請求項1記載の印刷機。
【請求項29】
少なくとも1つのスタブが設けられており、該スタブは、横ビーム(08)の内側に形成された通路(22)に配置された少なくとも1本のエネルギライン(38)および/またはデータライン(39)から分岐している、請求項13記載の印刷機。
【請求項30】
横ビーム(08)の通路(22)に、空圧式に運転される作業シリンダまたは作動シリンダを制御するためかつ/または空圧式に運転される少なくとも1つのローラソケットを制御するための少なくとも1つの制御ユニット(23)が配置されている、請求項12記載の印刷機。
【請求項31】
同一の回転体(03)の異なる端部に配置された、空圧式に運転されるローラソケットを制御するための少なくとも1つの制御ユニット(23)は、横ビーム(08)の通路(22)において、該当する機械ユニット(01)の機械スペースを画設するフレーム壁(02)の間の間隔(w)の約40%〜60%の範囲の位置に配置されている、請求項30記載の印刷機。
【請求項32】
フレーム壁(02)は、その厚み(d)方向に突出する少なくとも1つの条片(33)を備えており、該条片(33)に、少なくとも1本のエネルギライン(38)および/または少なくとも1本のデータライン(39)をガイドする通路(21)が形成されている、請求項1記載の印刷機。
【請求項33】
条片(33)は、該条片(33)の材料横断面に対して厚みを増した前方のフレーム縁部(34)で終了している、請求項32記載の印刷機。
【請求項34】
条片(33)は、少なくとも、鉛直方向に位置するフレーム壁(02)の高さ(h)方向に延在する縁部に沿って延在している、請求項32記載の印刷機。
【請求項35】
鉛直方向に位置する同一のフレーム壁(02)の高さ(h)方向に延在する2つの縁部と、該フレーム壁(02)の長さ(l)方向に延在する少なくとも1つの縁部とに沿って、それぞれ1つの条片(33)が延在している、請求項32記載の印刷機。
【請求項36】
複数の縁部に形成された厚みを増した前方のフレーム縁(34)は、フレーム壁(02)に連続的に延在する周方向に延びる縁として形成されている、請求項33記載の印刷機。
【請求項37】
該当する横ビーム(08)は、複数のチャンバを備えており、該チャンバの1つに、少なくとも1つの制御ユニット(23)および/または少なくとも1本のデータライン(39)が配置されていて、別の1つのチャンバに、少なくとも1本のエネルギライン(38)が配置されている、請求項10記載の印刷機。
【請求項38】
同一の機械ユニット(01)に付属の複数の通路(21;22)に、少なくとも1本の環状のラインが形成されており、該環状のラインは、油潤滑装置により用いられる、請求項12記載の印刷機。
【請求項39】
少なくとも1つのフレーム壁(02)および/または少なくとも1本の横ビーム(08)は、鋳鉄から成っている、請求項1または10記載の印刷機。
【請求項40】
少なくとも1つのフレーム壁(02)は、鉛直方向に位置する矩形の幾何学形状を有するボディとして形成されており、該ボディの厚み(d)は、その高さ(h)または長さ(l)よりも小さく、厚み(d)は、フレーム壁(02)を備えた機械ユニット(01)の幅(b)の20%よりも小さい、請求項1記載の印刷機。
【請求項41】
少なくとも1つのフレーム壁(02)の厚み(d)は、該フレーム壁(02)を備えた機械ユニット(01)の幅(b)方向に向けられている、請求項1記載の印刷機。
【請求項42】
フレーム壁(02)を備えた機械ユニット(01)の幅(b)は、印刷機を通ってガイドされるかたまたは少なくともガイド可能な被印刷材料(31)の搬送方向(T)に対して横向きに向けられている、請求項1記載の印刷機。
【請求項43】
当該印刷機は、輪転印刷機として構成されている、請求項1記載の印刷機。
【請求項44】
複数の機械ユニット(01)が設けられており、隣接して配置された機械ユニット(01)のそれぞれ少なくとも1つのフレーム壁(02)の、少なくとも1つの通路(21)に、少なくとも1本のエネルギライン38および/または少なくとも1本のデータライン(39)が配置されており、隣接して配置された機械ユニット(01)の間に形成された少なくとも1つの接合箇所において、機械ユニット(01)に付属のエネルギライン(38)および/またはデータライン(39)が、着脱可能な結合要素により、別の機械ユニット(01)に付属のエネルギライン(38)および/またはデータライン(39)と接続されているかまたは接続可能である、請求項1記載の印刷機。
【請求項45】
接続要素として、差込接続部が設けられている、請求項44記載の印刷機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−525999(P2012−525999A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−508989(P2012−508989)
【出願日】平成22年4月28日(2010.4.28)
【特許番号】特許第4976606号(P4976606)
【特許公報発行日】平成24年7月18日(2012.7.18)
【国際出願番号】PCT/EP2010/055687
【国際公開番号】WO2010/127972
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(390014188)ケーニツヒ ウント バウエル アクチエンゲゼルシヤフト (50)
【氏名又は名称原語表記】Koenig & Bauer Aktiengesellschaft
【住所又は居所原語表記】Friedrich−Koenig−Strasse 4, Wuerzburg, Germany