尿吸収物品
【課題】尿吸収物品の尿の吸収効率を向上させる技術を提供する。
【解決手段】採尿パッド１００は、男性器Ｐに装着され、男性器Ｐから排泄される尿を吸収する。採尿パッド１００は、男性器Ｐを挿入するための開口部１０Ｐが設けられた袋体１０を備えている。袋体１０は、内側面を構成する液透過性のトップシート１１と、外側面を構成する液不透過性のバックシート１２と、トップシート１１と前記バックシート１２との間に介在する吸収体１３と、吸収体１３を縮める方向に付勢する複数の弾性部材１７１で構成された付勢部１７とを有する。
【解決手段】採尿パッド１００は、男性器Ｐに装着され、男性器Ｐから排泄される尿を吸収する。採尿パッド１００は、男性器Ｐを挿入するための開口部１０Ｐが設けられた袋体１０を備えている。袋体１０は、内側面を構成する液透過性のトップシート１１と、外側面を構成する液不透過性のバックシート１２と、トップシート１１と前記バックシート１２との間に介在する吸収体１３と、吸収体１３を縮める方向に付勢する複数の弾性部材１７１で構成された付勢部１７とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、男性器に装着されて、男性器から排泄される尿を吸収する尿吸収物品に関する。
【背景技術】
【０００２】
おむつや下着の内側において男性器に直接装着されて、男性器から排泄される尿を吸収する採尿パッドが知られている。このような排尿パッドの一例として、開口部が形成された袋体のものであって、開口部から袋体の内部に男性器を挿入するものが提案されている（例えば、特許文献１）。このような採尿パッドの袋体の内部には、尿を吸収して膨潤する吸収体が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００４−１５９７２４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
図５は、従来の採尿パッド９００の断面図である。従来の採尿パッド９００は、男性器に装着された際に、袋体９０の対向する内側面９０Ｓが互いに接触していることがある。吸収体９１３が配置された部分が密着していると、図５に示すように、吸収体９１３の一部が一方に片寄って膨潤してしまい、袋体９０が袋状に膨らまないことがある。このような場合、尿が塞き止められて開口部から溢れてしまう虞がある。このようなことを回避するため、採尿パッドの尿の吸収効率を向上させる技術が求められている。
【０００５】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、尿吸収物品の尿の吸収効率を向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するため、第１の態様に係る尿吸収物品は、男性器に装着され、前記男性器から排泄される尿を吸収する尿吸収物品であって、内側面を構成する液透過性のトップシートと、外側面を構成する液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介在する吸収体とを有し、前記男性器を挿入するための開口部が設けられた袋体を備え、前記袋体は、前記吸収体を縮める方向に付勢する付勢部を有する。
【０００７】
また、第２の形態に係る尿吸収物品は、第１の態様に係る尿吸収物品において、前記付勢部が、前記袋体の中央部よりも前記開口部側に設けられる。
【０００８】
また、第３の態様に係る尿吸収物品は、第１または第２の態様に係る尿吸収物品において、前記付勢部が、所定の方向に伸縮可能な弾性部材を含む。
【０００９】
また、第４の態様に係る尿吸収物品は、第３の態様に係る尿吸収物品において、前記付勢部が、間隔を空けて配置される複数の前記弾性部材を含む。
【００１０】
また、第５の態様に係る尿吸収物品は、第３または第４の態様に係る尿吸収物品において、前記弾性部材が、前記吸収体に重なる位置に設けられている。
【００１１】
また、第６の態様に係る尿吸収物品は、第３から第５までの態様のいずれか１態様に係る尿吸収物品において、前記弾性部材が、前記吸収体を跨ぐようにして設けられている。
【００１２】
また、第７の態様に係る尿吸収物品は、第３から第６までの態様のいずれか１態様に係る尿吸収物品において、前記弾性部材が、前記袋体の全幅に渡って設けられている。
【発明の効果】
【００１３】
第１から第７までの態様に係る尿吸収物品によれば、付勢部により吸収体が縮むことで、袋体が内側に引っ張られる状態となり、袋体が袋状に膨らみ易くなる。これにより、袋体内部の空間が塞がれることが抑制されるため、尿吸収物品による尿の吸収効率が向上する。
【００１４】
また、第２の態様に係る尿吸収物品によれば、袋体の中央部よりも開口部側に付勢部を設けることにより、開口部に近い部分で袋体内部の空間が塞がれることを抑制できる。
【００１５】
また、第３の態様に係る尿吸収物品によれば、所定の方向に伸縮可能な弾性部材を設けることで、容易に吸収体を縮めるように付勢できる。
【００１６】
また、第４の態様に係る尿吸収物品によれば、複数の弾性部材を、間隔を空けて設けることによって、より広い範囲において、膨潤の際に吸収体が袋状に膨み易くなる。したがって、開口部から尿が溢れ出すことを効果的に抑制できる。
【００１７】
また、第５の態様に係る尿吸収物品によれば、吸収体と重なるように弾性部材を設けることで、吸収体がより適切に袋状に膨らみ易くなる。
【００１８】
また、第６の態様に係る尿吸収物品によれば、弾性部材が吸収体を跨ぐように配置されることで、弾性部材が架け渡された全幅に渡って、吸収体が袋状に膨らみ易くなる。
【００１９】
また、第７の態様に係る尿吸収物品によれば、弾性部材を袋体の全幅に渡って設けることにより、袋体が全幅に渡って袋状に膨らみ易くなる。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】実施形態に係る採尿パッドの全体図である。
【図２】図１に示す採尿パッドのＡ−Ａ線断面図である。
【図３】採尿パッドの展開図である。
【図４】図１に示す採尿パッドのＢ−Ｂ線断面図である。
【図５】従来の採尿パッドの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００２１】
＜１． 実施形態＞
以下、添付した図面を参照しつつ実施形態を詳細に説明する。
【００２２】
図１は、実施形態に係る採尿パッド１００の全体図である。また、図２は、図１に示す採尿パッドのＡ−Ａ線断面図である。なお、以下の説明では、採尿パッド１００を着用する者を着用者と称し、採尿パッド１００を着用者に着用させるように介護する者を介護者と称する。
【００２３】
採尿パッド１００は、男性器（ペニス）Ｐ（図１，２では不図示。）に直接装着されて、男性器Ｐから排泄される尿を吸収する尿吸収物品である。採尿パッド１００の着用者は、この採尿パッド１００を装着した上でおむつや下着等を着用する。少量の尿であれば、おむつや下着を交換せずに採尿パッド１００のみを交換すれば済むため、おむつや下着の使用量を減らすことができる。これによれば、着用者の経済的負担や介護者の介護負担等が軽減されるとともに、環境保護にも資する。
【００２４】
採尿パッド１００は、男性器を収容可能な袋体１０を有している。袋体１０の上部には、男性器を袋体１０内部に挿入するための開口部１０Ｐが形成されている。採尿パッド１００に男性器を挿入する方向（挿入方向）は、採尿パッド１００の長手方向となっており、この挿入方向に直交する方向（直交方向）は、採尿パッド１００の幅方向となっている。
【００２５】
図２に示すように、袋体１０は、その内側面を構成する液透過性のトップシート１１と、外側面を構成する液不透過性のバックシート１２と、トップシート１１とバックシート１２との間に介在する吸収体１３とを有している。袋体１０の内部で排泄された尿は、トップシート１１を通過するが、バックシート１２を通過することなく吸収体１３に吸収される。
【００２６】
トップシート１１は、例えば、親水性繊維（セルロース、レーヨン、コットン等）を用いた不織布により構成される。なお、トップシート１１は、疎水性繊維（ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等）の表面を界面活性剤により処理して液透過性とした不織布により構成されていてもよい。
【００２７】
バックシート１２は、例えば、疎水性繊維（ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等）を用いた撥水性の不織布により構成される。なお、バックシート１２は、プラスチックフィルムにより構成されていてもよく、また、プラスチックフィルムとその外側に貼着された柔軟性の高い不織布とにより構成されていてもよい。
【００２８】
吸収体１３は、例えば顆粒状の高分子吸収体により構成される。図２に示すように、本実施形態では、バックシート１２の内側面に、接着剤（図示省略）を介して高分子吸収体が固定され、その内側に、高分子吸収体を被覆する液透過性の補助シート１４が設けられている。したがって、高分子吸収体は、バックシート１２と補助シート１４との間において、シート状に分布した状態で保持されている。
【００２９】
なお、吸収体１３は、トップシート１１とバックシート１２との間において、補助シート１４を介することなく保持されていてもよい。また、吸収体１３は、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維の集合層に、顆粒状の高分子吸収体を混合した塊を、ティッシュペーパー等の紙シートまたは透液性の不織布シートで被覆したものでもよい。ただし、吸収体１３の嵩張りを抑制するために、吸収体１３をパルプ非存在の高分子吸収体により構成することが好ましい。さらには、吸収体１３を高分子吸収体のみで構成することがより好ましい。
【００３０】
図２に示すように、バックシート１２の端部は、袋体１０の開口部１０Ｐの近傍において、内側へ折り畳まれている。そして、バックシート１２の折り畳まれた部分の内部には、幅方向に収縮可能な複数本の弾性部材１５１で構成されている伸縮部１５が設けられている。複数本の弾性部材１５１は、それぞれの自然長よりも伸長された状態で接着剤等によりバックシート１２に付着している。
【００３１】
弾性部材１５１には自然長に戻ろうとする弾性力が作用するため、伸縮部１５は開口部１０Ｐを幅方向に収縮させるように付勢する。一方で、採尿パッド１００の着用者（または介護者）は、弾性部材１５１の弾性力に抗して、開口部１０Ｐを広げることもできる。したがって、伸縮部１５を設けることで、採尿パッド１００を男性器Ｐに装着し易くなる。
【００３２】
なお、弾性部材１５１としては、例えば、ポリウレタン糸を使用できるが、ポリウレタンフィルムや天然ゴム等を使用してもよい。また、弾性部材１５１は、糸状のものに限られず、シート状のものでもよい。
【００３３】
袋体１０の開口部１０Ｐには、開口部シート１６が設けられている。開口部シート１６は、トップシート１１の内側面からバックシート１２の外側面に架け渡されており、接着剤で各シートに付着している。開口部シート１６は、例えば、比較的柔軟な繊維を用いた不織布により構成されている。袋体１０を装着した着用者の肌には、比較的肌触りの柔らかな開口部シート１６が接触するため、袋体１０の装着による肌への刺激が低減される。
【００３４】
袋体１０には、吸収体１３を収縮させる方向に付勢する付勢部１７が設けられている。付勢部１７は、幅方向に架け渡された複数の弾性部材１７１で構成されている。本実施形態では、２本の弾性部材１７１が、長手方向に間隔を空けて略平行に設けられている。また、弾性部材１７１は、袋体１０の幅方向の略全幅（少なくとも両側のシール接合領域４，４で挟まれる部分）に渡って設けられている。弾性部材１７１は、弾性部材１５１と同様の素材で構成することができるが、弾性部材１５１とは別の素材で構成してもよい。
【００３５】
図２に示すように、弾性部材１７１は、トップシート１１と補助シート１４との間に介在するように設けられている。弾性部材１７１は、自然長よりも伸長された状態で、補助シート１４およびトップシート１１のうちの少なくとも一方に付着している。なお、弾性部材１７１は、その長さ方向の全部分が上記のシートに付着している必要はなく、例えば断続的に長さ方向の各部分が上記シートに付着していてもよい。
【００３６】
上述のように、吸収体１３は補助シート１４に付着しており、補助シート１４はトップシート１１に付着している。弾性部材１７１は、補助シート１４またはトップシート１１を直接的に幅方向に収縮させることで、吸収体１３を間接的に幅方向に収縮させる。
【００３７】
図１に戻って、２本の弾性部材１７１は、吸収体１３と重なる位置に設けられており、かつ吸収体１３を跨ぐように設けられている。一般的に、トップシート１１やバックシート１２は、比較的薄い素材で構成されているため、これらのシートのみに重なる部分に弾性部材１７１が設けられると、袋体１０の形状が崩れてしまう虞がある。一方、吸収体１３が配置されている部分は、袋体１０の剛性がより高くなっているため、この部分に弾性部材１７１を設けることで、袋体１０が潰れ難くなる。
【００３８】
なお、弾性部材１７１の弾性力の大きさを調整することで、弾性部材１７１を吸収体１３が配置されていない部分に設けることも可能である。
【００３９】
袋体１０の片側には、開口部１０Ｐの縁から底部１０Ｂ側へ向けて切り込まれたスリット１８が設けられている。このスリット１８には、男性器のサイズに応じて開口部１０Ｐの開口サイズを固定するための固定部２が設けられている。
【００４０】
固定部２は、袋体１０のスリット１８にその基端部が付着される基材シート２１と、基材シート２１の中央よりも他端部側の部分に設けられた雄部材２２とを有する。雄部材２２は、例えば面ファスナーのフック材で構成されており、開口部シート１６の表面の任意の位置に対して着脱可能となっている。なお、バックシート１２を不織布とした場合には、雄部材２２は、バックシート１２の任意の位置に対しても着脱自在となる。
【００４１】
また、開口部１０Ｐの近傍のバックシート１２の外側面に雌部材（例えば、面ファスナーのループ材）を設け、当該雌部材に対して雄部材２２を付着させるようにしてもよい。また、雄部材２２を粘着テープとしてもよい。
【００４２】
採尿パッド１００を男性器Ｐに取り付ける場合、着用者の男性器Ｐが開口部１０Ｐから袋体１０の内部に挿入される。そして、袋体１０のスリット１８部分の積層構造（主にトップシート１１、バックシート１２および開口部シート１６）が二重に重ね合わせられて、男性器Ｐが袋体１０内部に包み込まれる。この状態で固定部２により開口サイズが調整されて、採尿パッド１００が男性器Ｐに装着される。
【００４３】
図３は、採尿パッド１００の展開図である。採尿パッド１００は、略矩形のトップシート１１と、略矩形の補助シート１４と、補助シート１４と同程度の大きさで略矩形の吸収体１３と、トップシート１１と略同形状のバックシート１２とを、この順に積層した積層体３で構成されている。
【００４４】
積層体３の長手方向の両側辺（上辺と下辺）は、袋体１０の開口部１０Ｐを形成する部分となっており、開口部シート１６が取り付けられる。
【００４５】
採尿パッド１００を製造する場合には、まず、トップシート１１が内側となるように積層体３が折り曲げられる。具体的には、図３に示す積層体３の長手方向中央付近において幅方向に延びる谷折り線３１を境に、積層体３が谷状に折り曲げられる。そして、折り曲げられた積層体３の長手方向に沿う側辺の内側部分（シール接合領域４、斜線のハッチングで示す。）が熱シール機で接合されることで、袋体１０が形成される。
【００４６】
このようにして、両側のシール接合領域４に挟まれる積層体３の上端（および下端）部分が、袋体１０の開口部１０Ｐを形成する。そして、両側のシール接合領域４に挟まれる積層体３の谷折り線３１上の部分が、袋体１０の底部１０Ｂを形成することとなる。
【００４７】
図４は、図１に示す採尿パッド１００のＢ−Ｂ線断面図である。図４に示すように、袋体１０の付勢部１７が配置された部分およびその近傍部分は、弾性部材１７１の弾性力によって幅方向に縮められる。弾性部材１７１が袋体１０の全幅に渡って設けられているため、袋体１０の両側部分が、図４中矢印で示すように、袋体１０の内側に引っ張られることとなる。そのため、袋体１０の両側面が外側へ突出して、袋体１０が全幅に渡って袋状に膨らみ易くなっている。
【００４８】
また、弾性部材１７１は、吸収体１３を跨ぐようにして設けられているため、吸収体１３も袋状に膨らみ易くなっている。これにより、尿が排泄された場合に、吸収体１３が配置された部分の面どうしが、互いに密着し難くなる（図５参照）。したがって、尿がこの部分で塞き止められることなく底部１０Ｂへ向けて流れ易くなるため、採尿パッド１００による尿の吸収効率が向上する。
【００４９】
また、図１および図２に示すように、本実施形態では、弾性部材１７１が袋体１０の長手方向中央（開口部１０Ｐと底部１０Ｂの中間）よりもやや開口部１０Ｐ側（上側）に設けられている。このように弾性部材１７１を設ける位置を、開口部１０Ｐに接近させることで、開口部１０Ｐ近傍をより一層袋状に膨らませ易くなる。また、一般的に、尿の排泄位置は、袋体１０の長手方向中央よりも開口部１０Ｐ側にくることが多い。したがって、弾性部材１７１を中央よりやや開口部１０Ｐ側の位置に設けることで、排泄位置により近い部分を適切に膨らませ易くなる。
【００５０】
また、弾性部材１７１によって縮められることにより、吸収体１３の剛性が向上する。したがって、男性器Ｐが挿入されることで吸収体１３が外側に突出するように膨らむと、膨潤後も該形状を維持し易くなる。
【００５１】
＜２． 変形例＞
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【００５２】
例えば、上記実施形態では、弾性部材１７１をトップシート１１と補助シート１４との間に介在させているが、弾性部材１７１は、バックシート１２と吸収体１３との間に設けられてもよい。なお、吸収体１３と補助シート１４との間の接着力を維持するために、吸収体１３の高分子吸収体に弾性部材１７１を付着するよりも、弾性部材１７１を吸収体１３に接着させる方が好ましい。すなわち、上記実施形態のようにトップシート１１と補助シート１４との間に設ける方がより好ましい。
【００５３】
また、上記実施形態では、弾性部材１７１がスリット１８よりも底部１０Ｂ側に配置されているが、弾性部材１７１がスリット１８の位置に設けられていてもよい。スリット１８の位置に設ける場合、弾性部材１７１の弾性力を調整することで、袋体１０のスリット１８部分の形状が崩れ難くできる。
【００５４】
また、上記実施形態では、袋体１０の幅方向に沿うように弾性部材１７１を設けているが、袋体１０の長手方向に沿うように弾性部材１７１が設けられもよい。この場合においても、弾性部材１７１が吸収体１３を跨ぐようにして取り付けられることで、袋体１０の吸収体１３部分を適切に膨らませ易くなる。
【００５５】
また、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
【符号の説明】
【００５６】
１００，９００ 採尿パッド
１０，９０ 袋体
１０Ｐ 開口部
１０Ｂ 底部
１１ トップシート
１２ バックシート
１３，９１３ 吸収体
１４ 補助シート
１５ 伸縮部
１６ 開口部シート
１７ 付勢部
１７１ 弾性部材
１８ スリット
２ 固定部
３ 積層体
４ シール接合領域
Ｐ 男性器
【技術分野】
【０００１】
本発明は、男性器に装着されて、男性器から排泄される尿を吸収する尿吸収物品に関する。
【背景技術】
【０００２】
おむつや下着の内側において男性器に直接装着されて、男性器から排泄される尿を吸収する採尿パッドが知られている。このような排尿パッドの一例として、開口部が形成された袋体のものであって、開口部から袋体の内部に男性器を挿入するものが提案されている（例えば、特許文献１）。このような採尿パッドの袋体の内部には、尿を吸収して膨潤する吸収体が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００４−１５９７２４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
図５は、従来の採尿パッド９００の断面図である。従来の採尿パッド９００は、男性器に装着された際に、袋体９０の対向する内側面９０Ｓが互いに接触していることがある。吸収体９１３が配置された部分が密着していると、図５に示すように、吸収体９１３の一部が一方に片寄って膨潤してしまい、袋体９０が袋状に膨らまないことがある。このような場合、尿が塞き止められて開口部から溢れてしまう虞がある。このようなことを回避するため、採尿パッドの尿の吸収効率を向上させる技術が求められている。
【０００５】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、尿吸収物品の尿の吸収効率を向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するため、第１の態様に係る尿吸収物品は、男性器に装着され、前記男性器から排泄される尿を吸収する尿吸収物品であって、内側面を構成する液透過性のトップシートと、外側面を構成する液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介在する吸収体とを有し、前記男性器を挿入するための開口部が設けられた袋体を備え、前記袋体は、前記吸収体を縮める方向に付勢する付勢部を有する。
【０００７】
また、第２の形態に係る尿吸収物品は、第１の態様に係る尿吸収物品において、前記付勢部が、前記袋体の中央部よりも前記開口部側に設けられる。
【０００８】
また、第３の態様に係る尿吸収物品は、第１または第２の態様に係る尿吸収物品において、前記付勢部が、所定の方向に伸縮可能な弾性部材を含む。
【０００９】
また、第４の態様に係る尿吸収物品は、第３の態様に係る尿吸収物品において、前記付勢部が、間隔を空けて配置される複数の前記弾性部材を含む。
【００１０】
また、第５の態様に係る尿吸収物品は、第３または第４の態様に係る尿吸収物品において、前記弾性部材が、前記吸収体に重なる位置に設けられている。
【００１１】
また、第６の態様に係る尿吸収物品は、第３から第５までの態様のいずれか１態様に係る尿吸収物品において、前記弾性部材が、前記吸収体を跨ぐようにして設けられている。
【００１２】
また、第７の態様に係る尿吸収物品は、第３から第６までの態様のいずれか１態様に係る尿吸収物品において、前記弾性部材が、前記袋体の全幅に渡って設けられている。
【発明の効果】
【００１３】
第１から第７までの態様に係る尿吸収物品によれば、付勢部により吸収体が縮むことで、袋体が内側に引っ張られる状態となり、袋体が袋状に膨らみ易くなる。これにより、袋体内部の空間が塞がれることが抑制されるため、尿吸収物品による尿の吸収効率が向上する。
【００１４】
また、第２の態様に係る尿吸収物品によれば、袋体の中央部よりも開口部側に付勢部を設けることにより、開口部に近い部分で袋体内部の空間が塞がれることを抑制できる。
【００１５】
また、第３の態様に係る尿吸収物品によれば、所定の方向に伸縮可能な弾性部材を設けることで、容易に吸収体を縮めるように付勢できる。
【００１６】
また、第４の態様に係る尿吸収物品によれば、複数の弾性部材を、間隔を空けて設けることによって、より広い範囲において、膨潤の際に吸収体が袋状に膨み易くなる。したがって、開口部から尿が溢れ出すことを効果的に抑制できる。
【００１７】
また、第５の態様に係る尿吸収物品によれば、吸収体と重なるように弾性部材を設けることで、吸収体がより適切に袋状に膨らみ易くなる。
【００１８】
また、第６の態様に係る尿吸収物品によれば、弾性部材が吸収体を跨ぐように配置されることで、弾性部材が架け渡された全幅に渡って、吸収体が袋状に膨らみ易くなる。
【００１９】
また、第７の態様に係る尿吸収物品によれば、弾性部材を袋体の全幅に渡って設けることにより、袋体が全幅に渡って袋状に膨らみ易くなる。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】実施形態に係る採尿パッドの全体図である。
【図２】図１に示す採尿パッドのＡ−Ａ線断面図である。
【図３】採尿パッドの展開図である。
【図４】図１に示す採尿パッドのＢ−Ｂ線断面図である。
【図５】従来の採尿パッドの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００２１】
＜１． 実施形態＞
以下、添付した図面を参照しつつ実施形態を詳細に説明する。
【００２２】
図１は、実施形態に係る採尿パッド１００の全体図である。また、図２は、図１に示す採尿パッドのＡ−Ａ線断面図である。なお、以下の説明では、採尿パッド１００を着用する者を着用者と称し、採尿パッド１００を着用者に着用させるように介護する者を介護者と称する。
【００２３】
採尿パッド１００は、男性器（ペニス）Ｐ（図１，２では不図示。）に直接装着されて、男性器Ｐから排泄される尿を吸収する尿吸収物品である。採尿パッド１００の着用者は、この採尿パッド１００を装着した上でおむつや下着等を着用する。少量の尿であれば、おむつや下着を交換せずに採尿パッド１００のみを交換すれば済むため、おむつや下着の使用量を減らすことができる。これによれば、着用者の経済的負担や介護者の介護負担等が軽減されるとともに、環境保護にも資する。
【００２４】
採尿パッド１００は、男性器を収容可能な袋体１０を有している。袋体１０の上部には、男性器を袋体１０内部に挿入するための開口部１０Ｐが形成されている。採尿パッド１００に男性器を挿入する方向（挿入方向）は、採尿パッド１００の長手方向となっており、この挿入方向に直交する方向（直交方向）は、採尿パッド１００の幅方向となっている。
【００２５】
図２に示すように、袋体１０は、その内側面を構成する液透過性のトップシート１１と、外側面を構成する液不透過性のバックシート１２と、トップシート１１とバックシート１２との間に介在する吸収体１３とを有している。袋体１０の内部で排泄された尿は、トップシート１１を通過するが、バックシート１２を通過することなく吸収体１３に吸収される。
【００２６】
トップシート１１は、例えば、親水性繊維（セルロース、レーヨン、コットン等）を用いた不織布により構成される。なお、トップシート１１は、疎水性繊維（ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等）の表面を界面活性剤により処理して液透過性とした不織布により構成されていてもよい。
【００２７】
バックシート１２は、例えば、疎水性繊維（ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等）を用いた撥水性の不織布により構成される。なお、バックシート１２は、プラスチックフィルムにより構成されていてもよく、また、プラスチックフィルムとその外側に貼着された柔軟性の高い不織布とにより構成されていてもよい。
【００２８】
吸収体１３は、例えば顆粒状の高分子吸収体により構成される。図２に示すように、本実施形態では、バックシート１２の内側面に、接着剤（図示省略）を介して高分子吸収体が固定され、その内側に、高分子吸収体を被覆する液透過性の補助シート１４が設けられている。したがって、高分子吸収体は、バックシート１２と補助シート１４との間において、シート状に分布した状態で保持されている。
【００２９】
なお、吸収体１３は、トップシート１１とバックシート１２との間において、補助シート１４を介することなく保持されていてもよい。また、吸収体１３は、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維の集合層に、顆粒状の高分子吸収体を混合した塊を、ティッシュペーパー等の紙シートまたは透液性の不織布シートで被覆したものでもよい。ただし、吸収体１３の嵩張りを抑制するために、吸収体１３をパルプ非存在の高分子吸収体により構成することが好ましい。さらには、吸収体１３を高分子吸収体のみで構成することがより好ましい。
【００３０】
図２に示すように、バックシート１２の端部は、袋体１０の開口部１０Ｐの近傍において、内側へ折り畳まれている。そして、バックシート１２の折り畳まれた部分の内部には、幅方向に収縮可能な複数本の弾性部材１５１で構成されている伸縮部１５が設けられている。複数本の弾性部材１５１は、それぞれの自然長よりも伸長された状態で接着剤等によりバックシート１２に付着している。
【００３１】
弾性部材１５１には自然長に戻ろうとする弾性力が作用するため、伸縮部１５は開口部１０Ｐを幅方向に収縮させるように付勢する。一方で、採尿パッド１００の着用者（または介護者）は、弾性部材１５１の弾性力に抗して、開口部１０Ｐを広げることもできる。したがって、伸縮部１５を設けることで、採尿パッド１００を男性器Ｐに装着し易くなる。
【００３２】
なお、弾性部材１５１としては、例えば、ポリウレタン糸を使用できるが、ポリウレタンフィルムや天然ゴム等を使用してもよい。また、弾性部材１５１は、糸状のものに限られず、シート状のものでもよい。
【００３３】
袋体１０の開口部１０Ｐには、開口部シート１６が設けられている。開口部シート１６は、トップシート１１の内側面からバックシート１２の外側面に架け渡されており、接着剤で各シートに付着している。開口部シート１６は、例えば、比較的柔軟な繊維を用いた不織布により構成されている。袋体１０を装着した着用者の肌には、比較的肌触りの柔らかな開口部シート１６が接触するため、袋体１０の装着による肌への刺激が低減される。
【００３４】
袋体１０には、吸収体１３を収縮させる方向に付勢する付勢部１７が設けられている。付勢部１７は、幅方向に架け渡された複数の弾性部材１７１で構成されている。本実施形態では、２本の弾性部材１７１が、長手方向に間隔を空けて略平行に設けられている。また、弾性部材１７１は、袋体１０の幅方向の略全幅（少なくとも両側のシール接合領域４，４で挟まれる部分）に渡って設けられている。弾性部材１７１は、弾性部材１５１と同様の素材で構成することができるが、弾性部材１５１とは別の素材で構成してもよい。
【００３５】
図２に示すように、弾性部材１７１は、トップシート１１と補助シート１４との間に介在するように設けられている。弾性部材１７１は、自然長よりも伸長された状態で、補助シート１４およびトップシート１１のうちの少なくとも一方に付着している。なお、弾性部材１７１は、その長さ方向の全部分が上記のシートに付着している必要はなく、例えば断続的に長さ方向の各部分が上記シートに付着していてもよい。
【００３６】
上述のように、吸収体１３は補助シート１４に付着しており、補助シート１４はトップシート１１に付着している。弾性部材１７１は、補助シート１４またはトップシート１１を直接的に幅方向に収縮させることで、吸収体１３を間接的に幅方向に収縮させる。
【００３７】
図１に戻って、２本の弾性部材１７１は、吸収体１３と重なる位置に設けられており、かつ吸収体１３を跨ぐように設けられている。一般的に、トップシート１１やバックシート１２は、比較的薄い素材で構成されているため、これらのシートのみに重なる部分に弾性部材１７１が設けられると、袋体１０の形状が崩れてしまう虞がある。一方、吸収体１３が配置されている部分は、袋体１０の剛性がより高くなっているため、この部分に弾性部材１７１を設けることで、袋体１０が潰れ難くなる。
【００３８】
なお、弾性部材１７１の弾性力の大きさを調整することで、弾性部材１７１を吸収体１３が配置されていない部分に設けることも可能である。
【００３９】
袋体１０の片側には、開口部１０Ｐの縁から底部１０Ｂ側へ向けて切り込まれたスリット１８が設けられている。このスリット１８には、男性器のサイズに応じて開口部１０Ｐの開口サイズを固定するための固定部２が設けられている。
【００４０】
固定部２は、袋体１０のスリット１８にその基端部が付着される基材シート２１と、基材シート２１の中央よりも他端部側の部分に設けられた雄部材２２とを有する。雄部材２２は、例えば面ファスナーのフック材で構成されており、開口部シート１６の表面の任意の位置に対して着脱可能となっている。なお、バックシート１２を不織布とした場合には、雄部材２２は、バックシート１２の任意の位置に対しても着脱自在となる。
【００４１】
また、開口部１０Ｐの近傍のバックシート１２の外側面に雌部材（例えば、面ファスナーのループ材）を設け、当該雌部材に対して雄部材２２を付着させるようにしてもよい。また、雄部材２２を粘着テープとしてもよい。
【００４２】
採尿パッド１００を男性器Ｐに取り付ける場合、着用者の男性器Ｐが開口部１０Ｐから袋体１０の内部に挿入される。そして、袋体１０のスリット１８部分の積層構造（主にトップシート１１、バックシート１２および開口部シート１６）が二重に重ね合わせられて、男性器Ｐが袋体１０内部に包み込まれる。この状態で固定部２により開口サイズが調整されて、採尿パッド１００が男性器Ｐに装着される。
【００４３】
図３は、採尿パッド１００の展開図である。採尿パッド１００は、略矩形のトップシート１１と、略矩形の補助シート１４と、補助シート１４と同程度の大きさで略矩形の吸収体１３と、トップシート１１と略同形状のバックシート１２とを、この順に積層した積層体３で構成されている。
【００４４】
積層体３の長手方向の両側辺（上辺と下辺）は、袋体１０の開口部１０Ｐを形成する部分となっており、開口部シート１６が取り付けられる。
【００４５】
採尿パッド１００を製造する場合には、まず、トップシート１１が内側となるように積層体３が折り曲げられる。具体的には、図３に示す積層体３の長手方向中央付近において幅方向に延びる谷折り線３１を境に、積層体３が谷状に折り曲げられる。そして、折り曲げられた積層体３の長手方向に沿う側辺の内側部分（シール接合領域４、斜線のハッチングで示す。）が熱シール機で接合されることで、袋体１０が形成される。
【００４６】
このようにして、両側のシール接合領域４に挟まれる積層体３の上端（および下端）部分が、袋体１０の開口部１０Ｐを形成する。そして、両側のシール接合領域４に挟まれる積層体３の谷折り線３１上の部分が、袋体１０の底部１０Ｂを形成することとなる。
【００４７】
図４は、図１に示す採尿パッド１００のＢ−Ｂ線断面図である。図４に示すように、袋体１０の付勢部１７が配置された部分およびその近傍部分は、弾性部材１７１の弾性力によって幅方向に縮められる。弾性部材１７１が袋体１０の全幅に渡って設けられているため、袋体１０の両側部分が、図４中矢印で示すように、袋体１０の内側に引っ張られることとなる。そのため、袋体１０の両側面が外側へ突出して、袋体１０が全幅に渡って袋状に膨らみ易くなっている。
【００４８】
また、弾性部材１７１は、吸収体１３を跨ぐようにして設けられているため、吸収体１３も袋状に膨らみ易くなっている。これにより、尿が排泄された場合に、吸収体１３が配置された部分の面どうしが、互いに密着し難くなる（図５参照）。したがって、尿がこの部分で塞き止められることなく底部１０Ｂへ向けて流れ易くなるため、採尿パッド１００による尿の吸収効率が向上する。
【００４９】
また、図１および図２に示すように、本実施形態では、弾性部材１７１が袋体１０の長手方向中央（開口部１０Ｐと底部１０Ｂの中間）よりもやや開口部１０Ｐ側（上側）に設けられている。このように弾性部材１７１を設ける位置を、開口部１０Ｐに接近させることで、開口部１０Ｐ近傍をより一層袋状に膨らませ易くなる。また、一般的に、尿の排泄位置は、袋体１０の長手方向中央よりも開口部１０Ｐ側にくることが多い。したがって、弾性部材１７１を中央よりやや開口部１０Ｐ側の位置に設けることで、排泄位置により近い部分を適切に膨らませ易くなる。
【００５０】
また、弾性部材１７１によって縮められることにより、吸収体１３の剛性が向上する。したがって、男性器Ｐが挿入されることで吸収体１３が外側に突出するように膨らむと、膨潤後も該形状を維持し易くなる。
【００５１】
＜２． 変形例＞
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【００５２】
例えば、上記実施形態では、弾性部材１７１をトップシート１１と補助シート１４との間に介在させているが、弾性部材１７１は、バックシート１２と吸収体１３との間に設けられてもよい。なお、吸収体１３と補助シート１４との間の接着力を維持するために、吸収体１３の高分子吸収体に弾性部材１７１を付着するよりも、弾性部材１７１を吸収体１３に接着させる方が好ましい。すなわち、上記実施形態のようにトップシート１１と補助シート１４との間に設ける方がより好ましい。
【００５３】
また、上記実施形態では、弾性部材１７１がスリット１８よりも底部１０Ｂ側に配置されているが、弾性部材１７１がスリット１８の位置に設けられていてもよい。スリット１８の位置に設ける場合、弾性部材１７１の弾性力を調整することで、袋体１０のスリット１８部分の形状が崩れ難くできる。
【００５４】
また、上記実施形態では、袋体１０の幅方向に沿うように弾性部材１７１を設けているが、袋体１０の長手方向に沿うように弾性部材１７１が設けられもよい。この場合においても、弾性部材１７１が吸収体１３を跨ぐようにして取り付けられることで、袋体１０の吸収体１３部分を適切に膨らませ易くなる。
【００５５】
また、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
【符号の説明】
【００５６】
１００，９００ 採尿パッド
１０，９０ 袋体
１０Ｐ 開口部
１０Ｂ 底部
１１ トップシート
１２ バックシート
１３，９１３ 吸収体
１４ 補助シート
１５ 伸縮部
１６ 開口部シート
１７ 付勢部
１７１ 弾性部材
１８ スリット
２ 固定部
３ 積層体
４ シール接合領域
Ｐ 男性器
【特許請求の範囲】
【請求項１】
男性器に装着され、前記男性器から排泄される尿を吸収する尿吸収物品であって、
内側面を構成する液透過性のトップシートと、外側面を構成する液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介在する吸収体とを有し、前記男性器を挿入するための開口部が設けられた袋体を備え、
前記袋体は、前記吸収体を縮める方向に付勢する付勢部を有する尿吸収物品。
【請求項２】
請求項１に記載の尿吸収物品において、
前記付勢部が、前記袋体の中央部よりも前記開口部側に設けられる尿吸収物品。
【請求項３】
請求項１または請求項２に記載の尿吸収物品において、
前記付勢部が、所定の方向に伸縮可能な弾性部材を含む尿吸収物品。
【請求項４】
請求項３に記載の尿吸収物品において、
前記付勢部が、間隔を空けて配置される複数の前記弾性部材を含む尿吸収物品。
【請求項５】
請求項３または請求項４に記載の尿吸収物品において、
前記弾性部材が、前記吸収体に重なる位置に設けられている尿吸収物品。
【請求項６】
請求項３から請求項５までのいずれか１項に記載の尿吸収物品において、
前記弾性部材が、前記吸収体を跨ぐようにして設けられている尿吸収物品。
【請求項７】
請求項３から請求項６までのいずれか１項に記載の尿吸収物品において、
前記弾性部材が、前記袋体の全幅に渡って設けられている尿吸収物品。
【請求項１】
男性器に装着され、前記男性器から排泄される尿を吸収する尿吸収物品であって、
内側面を構成する液透過性のトップシートと、外側面を構成する液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介在する吸収体とを有し、前記男性器を挿入するための開口部が設けられた袋体を備え、
前記袋体は、前記吸収体を縮める方向に付勢する付勢部を有する尿吸収物品。
【請求項２】
請求項１に記載の尿吸収物品において、
前記付勢部が、前記袋体の中央部よりも前記開口部側に設けられる尿吸収物品。
【請求項３】
請求項１または請求項２に記載の尿吸収物品において、
前記付勢部が、所定の方向に伸縮可能な弾性部材を含む尿吸収物品。
【請求項４】
請求項３に記載の尿吸収物品において、
前記付勢部が、間隔を空けて配置される複数の前記弾性部材を含む尿吸収物品。
【請求項５】
請求項３または請求項４に記載の尿吸収物品において、
前記弾性部材が、前記吸収体に重なる位置に設けられている尿吸収物品。
【請求項６】
請求項３から請求項５までのいずれか１項に記載の尿吸収物品において、
前記弾性部材が、前記吸収体を跨ぐようにして設けられている尿吸収物品。
【請求項７】
請求項３から請求項６までのいずれか１項に記載の尿吸収物品において、
前記弾性部材が、前記袋体の全幅に渡って設けられている尿吸収物品。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１１−５６１０２（Ｐ２０１１−５６１０２Ａ）
【公開日】平成２３年３月２４日（２０１１．３．２４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−２１０１８７（Ｐ２００９−２１０１８７）
【出願日】平成２１年９月１１日（２００９．９．１１）
【出願人】（０００１１００４４）株式会社リブドゥコーポレーション (390)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年３月２４日（２０１１．３．２４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年９月１１日（２００９．９．１１）
【出願人】（０００１１００４４）株式会社リブドゥコーポレーション (390)
【Ｆターム（参考）】
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