説明

局部洗浄装置

【課題】局部洗浄動作の実行中には確実に局部洗浄動作を停止させる局部洗浄装置を提供する。
【解決手段】局部洗浄動作を実行可能な機能部と、前記機能部による前記局部洗浄動作を停止させる停止スイッチを有する操作部と、を備え、前記操作部は、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが可能な入力可能状態と、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが不可能な入力不能状態と、が切り替え可能とされ、前記入力可能状態から前記入力不能状態に切り替える場合に、前記局部洗浄動作を停止させることを特徴とする局部洗浄装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、局部洗浄装置に関し、具体的には洋式腰掛便座に腰掛けた使用者の「おしり」などを水で洗浄する局部洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
便器の前に立った状態や便座に座った状態で便器に付設された機器に指示を与えたり、トイレの環境制御のための指示を行うためのリモコンは、トイレの壁に取付けられることが多い。例えば、便座に座った使用者の「おしり」などに水を噴射して洗浄可能とした局部洗浄装置をリモコンにより操作可能とすると、使い勝手がよい。
そこで、リモコンの操作部に設けられたスイッチを隠蔽することにより、操作性の向上やスイッチの露出が少ないすっきりとした意匠を目指した操作部を有する局部洗浄装置が開示されている(例えば、特許文献1または2参照)。
【0003】
しかしながら、特許文献1または2に記載された局部洗浄装置において、局部洗浄動作中や局部乾燥動作中に使用者がスイッチを誤って隠蔽してしまうと、これらの動作の停止を指示するスイッチを操作できなくなる。そのため、例えば、初めて局部洗浄装置を利用する使用者や、新しい機種に買い換えていつもと違う操作を要求される使用者など、すなわち操作に不慣れな使用者は、局部洗浄動作や局部乾燥動作の実行中であるにも関わらず、これらの動作の停止を指示することができないために、不安を感じるおそれがある。
【特許文献1】特開2001−55774号公報
【特許文献2】特開2007−288369号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、局部洗浄動作の実行中には確実に局部洗浄動作を停止させることができる局部洗浄装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、局部洗浄動作を実行可能な機能部と、前記機能部による前記局部洗浄動作を停止させる停止スイッチを有する操作部と、を備え、前記操作部は、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが可能な入力可能状態と、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが不可能な入力不能状態と、が切り替え可能とされ、前記入力可能状態から前記入力不能状態に切り替える場合に、前記局部洗浄動作を停止させることを特徴とする局部洗浄装置が提供される。
【0006】
また、本発明の他の一態様によれば、局部洗浄動作を実行可能な機能部と、前記機能部による前記局部洗浄動作を停止させる停止スイッチを有する操作部と、を備え、前記操作部は、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが可能な入力可能状態と、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが不可能な入力不能状態と、が切り替え可能とされ、前記操作部は、前記入力不能状態において操作可能な他のスイッチをさらに有し、前記入力不能状態において前記他のスイッチが操作された場合に、前記局部洗浄動作を停止させることを特徴とする局部洗浄装置が提供される。
【0007】
また、本発明の他の一態様によれば、局部洗浄動作を実行可能な機能部と、前記機能部による前記局部洗浄動作を停止させる停止スイッチを有する操作部と、を備え、前記操作部は、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが可能な入力可能状態と、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが不可能な入力不能状態と、が切り替え可能とされ、前記操作部は、前記機能部が前記局部洗浄動作を実行している場合に、前記入力可能状態から前記入力不能状態への切り替え動作を禁止することを特徴とする局部洗浄装置が提供される。
【0008】
また、本発明の他の一態様によれば、局部洗浄動作を実行可能な機能部と、前記機能部による前記局部洗浄動作を停止させる停止スイッチを有する操作部と、を備え、前記操作部は、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが可能な入力可能状態と、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが不可能な入力不能状態と、が切り替え可能とされ、前記操作部は、前記機能部が前記局部洗浄動作を実行している場合に、前記入力可能状態から前記入力不能状態への切り替えがなされると、前記入力可能状態に復帰させることを特徴とする局部洗浄装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、局部洗浄動作の実行中には確実に局部洗浄動作を停止させることができる局部洗浄装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる局部洗浄装置が設置されたトイレ空間を例示する模式図である。
トイレ室900には、局部洗浄機能などを有する機能部810が設けられた便器800と、この機能部810の動作を遠隔制御するリモコン(操作部)200と、を有する局部洗浄装置が設置されている。リモコン200は、便器800の脇に設けられたカウンターの棚板100の下に取り付けられている。リモコン200は、例えば、便器800の便蓋や便座を電動により開閉したり、また機能部810に設けられた局部洗浄機能部や、便器800に洗浄水を流す便器洗浄機能部などを操作するために用いることができる。また、リモコン200は、図示しない照明装置、音楽や効果音などを発生する音響装置、テレビやラジオ、暖房などの空調装置などを操作するために用いることも可能である。
【0011】
リモコン200の下には、トイレットペーパー590を保持するペーパーホルダ500が設けられている。また、図1に例示したように、棚板100の下には、キャビネット600を設置してもよい。またさらに、棚板100には、水栓170を付設した手洗いボウル160を設けてもよい。また、トイレ室の壁面に鏡910を設けて、ドレッサーとしての機能を付与してもよい。
【0012】
図2は、リモコンの外観を表す模式図である。
また、図3および図4は、リモコンの可動部が前方に開いた状態を表す模式斜視図である。
リモコン200の前面には、第1の操作面210と、可動部220と、が併設されている。本実施形態のリモコン200の場合、待機状態において、第1の操作面210がリモコン200の前面に露出し、一方、可動部220の化粧面221がリモコン200の前面に露出している。第1の操作面210には、後に詳述するように、便器800に「大洗浄」の洗浄水を流す「大」スイッチ212A(図5参照)や、便器800に「小洗浄」の洗浄水を流す「小」スイッチ212B(図5参照)などのスイッチが設けられている。これらのスイッチ類は、リモコン200が有するスイッチ類の中で最も使用頻度が高く、またいずれも便座に座らずに便器800の前に立った状態において使用する可能性が高いものである。本実施形態においては、このように使用頻度が最も高く、また立った状態で使用される可能性が高いスイッチ類を、第1のグループとして、第1の操作面210に配置している。
【0013】
待機状態においては、これら第1の操作面210と、可動部220の化粧面221と、は、略同一の平面を構成する。つまり、すっきりとして見栄えがよく、スリムな外観が与えられている。
【0014】
一方、可動部220は、その下方の長手方向を軸として回動可能とされている。例えば、便座に使用者が座ると、便器800に付設された機能部810に設けられた人体検知センサが人体を検知し、図3及び図4に表したように、可動部220が前方に開く。可動部220が開くと、待機状態においては隠蔽されていた第2の操作面222がリモコン200の前方に露出する。第2の操作面222は、便座に座った使用者に対面するように傾斜した状態に保持される。このようにして、便座に座った使用者は、操作面222に設けられたスイッチを操作することができる。
【0015】
図5は、リモコンの操作面の遷移を例示する模式図であり、図5(a)は、可動部が閉じた状態を表した模式図であり、図5(b)は、可動部が開いて露出した第2の操作面を正面から眺めた模式図である。
可動部220が前方に開く動作は、人体検知センサが人体を検知することによって行われる場合だけに限られるわけではなく、第1の操作面210に設けられた「開閉」スイッチ212Fを使用者が押すことによって行われてもよい。「開閉」スイッチ(切替動作指示部)212Fは、可動部220が閉じた状態のときには可動部220を前方に開く機能を有し、一方、可動部220が前方に開いた状態のときには可動部220を閉じる機能を有する。すなわち、「開閉」スイッチ212Fを押す毎に、可動部220を開く機能と、可動部220を閉じる機能と、が交互に切り替わる。
【0016】
第1の操作面210には、便器800に「大洗浄」の洗浄水を流す「大」スイッチ212A、便器800に「小洗浄」の洗浄水を流す「小」スイッチ212B、便座及び便蓋を電動で閉じた状態にする「閉じ」スイッチ212C、便座を電動で閉じた状態にし且つ便蓋を電動で開いた状態にする「便蓋」スイッチ212D、便座及び便蓋を電動で開いた状態にする「便座」スイッチ212E、可動部220を開閉する「開閉」スイッチ212Fがそれぞれ設けられている。これらのスイッチ類は、リモコン200が有するスイッチ類の中で最も使用頻度が高く、またいずれも便座に座らずに便器800の前に立った状態において使用する可能性が高いものである。本実施形態においては、このように使用頻度が最も高く、また立った状態で使用される可能性が高いスイッチ類を、第1のグループとして、リモコン200の第1の操作面210に配置している。
【0017】
一方、第2の操作面222には、表示部215と、使用者が便座に座った状態において操作する可能性が高いスイッチ類と、が設けられている。すなわち、局部洗浄動作や局部乾燥動作などの動作を停止させる「止」スイッチ(停止スイッチ)223A、「おしり」に向けて吐水させる「おしり」スイッチ223B、吐水に広がりを与える「やわらか」スイッチ223C、ビデ洗浄を実行させる「ビデ」スイッチ223D、温風を噴出させて「おしり」などに乾燥させる「乾燥」スイッチ223E、吐水の位置を前後に変更する「洗浄位置」スイッチ223F、吐水の水勢を変更する「水勢」スイッチ223G、吐水位置を自動的に変化させる「ムーブ」スイッチ223H、吐水にマッサージ効果を与える「マッサージ」スイッチ223I、使用者が便座から離れると脱臭ファンの回転数を一定期間だけ上昇させる「パワー脱臭」スイッチ223J、各種の設定を実行するための「設定」スイッチ223Kなどが設けられている。なお、局部洗浄動作とは、「おしり」スイッチ223B、「やわらか」スイッチ223C、および「ビデ」スイッチ223Dによる動作を含むものとする。さらに、「ムーブ」スイッチ223Hや「マッサージ」スイッチ223Iなどによって吐水状態が変更された洗浄動作も含むものとする。局部乾燥動作とは、「乾燥」スイッチ223Eによる動作である。表示部215は、これらスイッチ類の機能などを表示する。
【0018】
これらのスイッチ類は、いずれも便座に座った状態の使用者が操作する可能性が高いものである。そして、本実施形態によれば、このように、リモコン200が有するスイッチ類のうちで、2番目に使用頻度が高いスイッチ類を第2のグループとして第2の操作面222に配置している。
【0019】
このように、可動部220が前方に開いた状態においては、「止」スイッチ223Aが露出状態にあるため、使用者は「止」スイッチ223Aを操作することによって局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示(入力)することができる。しかしながら、図2および図5(a)に表した状態のように、可動部220が閉じた状態においては、「止」スイッチ223Aが隠蔽状態にあるため、使用者は「止」スイッチ223Aを操作することができず、局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示(入力)することができない。したがって、例えば、局部洗浄動作中や局部乾燥動作中に使用者が可動部220を誤って閉じてしまうと、局部洗浄動作や局部乾燥動作の実行中であるにも関わらず、これらの動作の停止を指示することができない。
【0020】
局部洗浄動作の実行中に使用者が便座から立ち上がると、例えば「おしり」を洗浄する水が使用者の服や身体にかかるため好ましくない。さらに、局部洗浄装置の操作に不慣れな使用者は、「止」スイッチ223Aが隠蔽状態となり、局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示(入力)することができないことに対して不安を感じるおそれがある。そのため、局部洗浄動作の実行中には確実に局部洗浄動作を停止させることができる必要がある。
【0021】
そこで、本実施形態の局部洗浄装置によれば、後に詳述するように、「止」スイッチ223Aの入力が可能な状態から不能な状態に切り替わる際に、局部洗浄動作の実行中には確実に局部洗浄動作を停止させることができる。
【0022】
ここで、「止」スイッチ223Aの入力可能状態とは、「止」スイッチ223Aが露出状態にあり、使用者が「止」スイッチ223Aを操作することによって局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を入力(指示)することができる状態をいう。一方、「止」スイッチ223Aの入力不能状態とは、「止」スイッチ223Aが例えば隠蔽状態などにあり、使用者が「止」スイッチ223Aを操作することができない状態にあるため、局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を入力(指示)することができない状態をいう。なお、局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を入力(指示)することができない状態とは、リモコン200の電池が切れた場合や、リモコン200が故障した場合に、入力不能となる状態は含まれない。
【0023】
図6は、本実施形態にかかる局部洗浄装置の一部の構成の詳細を例示するブロック図である。
機能部810に設けられた局部洗浄機能部830は、局部洗浄動作手段838と、局部乾燥動作手段839と、温水の生成流路を開閉する開閉弁837と、温水の生成流路を流れる水の温度を検出するサーミスタなどの温水温度検出手段831と、温水ヒータ駆動部832と、温水ヒータ833と、便座ヒータ駆動部835と、を有する。
【0024】
局部洗浄動作手段838は、制御部820からの指示により、便座に座った使用者の「おしり」などに向けて水を吐水し、局部洗浄動作を実行する。また、局部乾燥動作手段839は、制御部820からの指示により、便座に座った使用者の「おしり」などに向けて温風を吹き付け、局部洗浄動作などによって濡れた「おしり」などを乾燥する局部乾燥動作を実行する。
【0025】
機能部810は、さらに、焦電センサや赤外線投光式センサなどからなる人体検知手段812と、赤外線投光式センサなどからなり便座に座った使用者を検知する着座検知手段816と、半導体メモリなどからなる記憶装置822と、便座に内蔵された便座温度検出手段834と、リモコン200から送信された信号を受信するリモコン出力信号受信部850と、リモコン200に向けて信号を送信する出力信号送信部840と、便座に内蔵された便座ヒータ836と、を有する。
【0026】
制御部820は、例えば、リモコン200に設けられた「おしり」スイッチ223Bが使用者によって操作されたことをリモコン出力信号受信部850を介して受信すると、局部洗浄動作を実行するように局部洗浄動作手段838を制御する。また例えば、制御部820は、リモコン200に設けられた「乾燥」スイッチ223Eが使用者によって操作されたことをリモコン出力信号受信部850を介して受信すると、局部乾燥動作を実行するように局部乾燥動作手段839を制御する。さらに、制御部820は、人体検知手段812や着座検知手段816において得られた検知情報を出力信号送信部840からリモコン200に向けて送信する。
【0027】
一方、リモコン200は、機能部810の出力信号送信部840から送信された信号を受信する出力信号受信手段230と、「おしり」スイッチ223Bなどのスイッチ類からなる操作手段223と、半導体メモリなどからなる記憶装置242と、可動部220の開閉の切替動作を検出する切替動作検知部255と、機能部810から送信された信号を受信するリモコン出力信号送信部250と、表示部215と、可動部220を駆動する開閉駆動部270と、を有する。
【0028】
切替動作検知部255は、例えばホールセンサなどからなり、可動部220の開閉状態を検知することができる。また、可動部220を駆動させるモータ274(図10参照)のパルス信号を読み取り、可動部220が開く方向に駆動しているのか、あるいは閉じる方向に駆動しているのか、を検知することができる。リモコン制御部240は、例えば、「開閉」スイッチ212Fが使用者によって操作されたこと受信すると、リモコン出力信号送信部250を介して機能部810に向けて信号を送信する。また例えば、リモコン制御部240は、可動部220の開閉状態が切り替えられたことを切替動作検知部255が検知すると、リモコン出力信号送信部250を介して機能部810に向けて信号を送信する。
【0029】
以下、局部洗浄動作の実行中には確実に局部洗浄動作を停止させる具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図7は、局部洗浄動作の停止を指示する具体例を例示するフローチャート図である。
まず、局部洗浄装置の入力不能防止動作が開始され(ステップS100)、リモコン200の可動部220が閉動作を開始すると(ステップS102)、切替動作検知部255は可動部220の閉動作が完了したか否かを判断する(ステップS104)。ここで、リモコン200の可動部220が閉動作を開始するのは、「開閉」スイッチ212Fが使用者によって操作された場合や、使用者が手動によって可動部220を閉じる場合などのいずれの場合であってもよい。
【0030】
続いて、切替動作検知部255は、可動部220の閉動作が完了するまで、閉動作が完了したか否かの判断を繰り返す(ステップS104:NO)。切替動作検知部255は、可動部220の閉動作が完了したことを検知すると(ステップS104:YES)、この検知信号をリモコン制御部240に伝達する。リモコン制御部240は、可動部220の閉動作が完了した検知信号を受信すると、リモコン200の可動部220の動作を終了させ、局部洗浄動作の停止を指示する信号を機能部810に向けて出力(送信)する(ステップS106)。制御部820は、局部洗浄動作の停止を指示する信号をリモコン出力信号受信部850を介して受信すると、局部洗浄動作を停止するように局部洗浄動作手段838を制御する。このようにして、局部洗浄装置の入力不能防止動作は終了する(ステップS108)。
【0031】
なお、切替動作検知部255は、可動部220が略完全に閉じた状態(図2参照)、すなわち可動部220の化粧面221と、第1の操作面210と、が略同一平面の状態となる前に、可動部220の閉動作が完了したと判断してもよい。より具体的には、例えば、化粧面221が第1の操作面210に対して約45度以下の状態になると、可動部220の閉動作が完了したと判断してもよい。また、化粧面221が第1の操作面210に対して約45度程度になる前(例えば約60度程度)の状態において、可動部220の閉動作が完了したと判断してもよい。
【0032】
さらに、切替動作検知部255は、図6に関して前述したように、可動部220が開く方向に駆動しているのか、あるいは閉じる方向に駆動しているのか、を検知することができるため、可動部220が閉じる方向に駆動していることを切替動作検知部255が検知したときに、リモコン制御部240は局部洗浄動作の停止を指示する信号を出力してもよい。このようにすれば、より早いタイミングで局部洗浄動作を停止させることができる。
【0033】
本具体例によれば、局部洗浄動作を停止させる「止」スイッチ223Aが、入力可能状態から入力不能状態に切り替わる際、あるいは切り替わった際に、切替動作検知部255はこの切替動作を検知して、リモコン制御部240は局部洗浄動作の停止を指示する信号を出力する。そのため、「止」スイッチ223Aが入力不能状態のときに局部洗浄動作が実行されることはなく、局部洗浄動作の実行中には確実に局部洗浄動作を停止させることができる。
【0034】
図8は、局部洗浄動作の停止を指示する他の具体例を例示するフローチャート図である。
図7に関して前述したように、リモコン200の可動部220が閉動作を開始するのは、「開閉」スイッチ212Fが使用者によって操作された場合であってもよい。したがって、「開閉」スイッチ212Fが使用者によって操作された信号をリモコン制御部240が確認し、これに基づいて、リモコン制御部240が局部洗浄動作の停止を指示する信号を機能部810に向けて出力(送信)してもよい。
【0035】
まず、局部洗浄装置の入力不能防止動作が開始されると(ステップS200)、「止」スイッチ223Aが、入力可能状態から入力不能状態に切り替わる動作の指示があったか否かを判断する(ステップS202)。より具体的には、例えば、使用者によって「開閉」スイッチ212Fが操作されたか否かを判断する。入力可能状態から入力不能状態に切り替わる動作の指示がない場合には、引き続き、入力可能状態から入力不能状態に切り替わる動作の指示があったか否かを判断する(ステップS202:NO)。一方、入力可能状態から入力不能状態に切り替わる動作の指示があった場合には(ステップS202:YES)、この指示に基づいて、リモコン制御部240は局部洗浄動作の停止を指示する信号を機能部810に向けて出力(送信)する(ステップS204)。制御部820は、前述したように、局部洗浄動作の停止を指示する信号をリモコン出力信号受信部850を介して受信すると、局部洗浄動作を停止するように局部洗浄動作手段838を制御する。このようにして、局部洗浄装置の入力不能防止動作は終了する(ステップS206)。
【0036】
本具体例においても、「止」スイッチ223Aが入力不能状態のときに局部洗浄動作が実行されることはなく、局部洗浄動作の実行中には確実に局部洗浄動作を停止させることができる。また、「止」スイッチ223Aが、入力可能状態から入力不能状態に切り替わる動作の指示に基づいて、局部洗浄動作の停止を指示する信号を出力することができるため、より早いタイミングで局部洗浄動作を停止させることができる。
【0037】
図9は、局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
切替動作検知部255は、図6に関して前述したように、可動部220が開く方向に駆動しているのか、あるいは閉じる方向に駆動しているのか、を検知することができるため、可動部220が閉じる方向に駆動していることを切替動作検知部255が検知したときに、リモコン制御部240は局部洗浄動作の停止を指示する信号を出力(送信)してもよい。
【0038】
まず、局部洗浄装置の入力不能防止動作が開始されると(ステップS300)、切替動作検知部255は、「止」スイッチ223Aが入力可能状態から入力不能状態に切り替わる動作を行っているか否かを判断する(ステップS302)。より具体的には、リモコン200の可動部220が閉動作を行っているか否かを判断する。入力可能状態から入力不能状態に切り替わる動作を行っていない場合には、引き続き、入力可能状態から入力不能状態に切り替わる動作を行っているか否かを判断する(ステップS302:NO)。一方、入力可能状態から入力不能状態に切り替わる動作を行っている場合には(ステップS302:YES)、リモコン制御部240は局部洗浄動作の停止を指示する信号を機能部810に向けて出力(送信)する(ステップS304)。続いて、図7に関して前述した動作と同様にして、制御部820は、局部洗浄動作を停止するように局部洗浄動作手段838を制御する。このようにして、局部洗浄装置の入力不能防止動作は終了する(ステップS306)。
【0039】
図10は、リモコンの可動部の駆動機構を例示する模式断面図である。
また、図11は、局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
本具体例の可動部220は、その長手方向の下方に設けられた回動軸225により回動自在に軸支されている。そして、可動部220を駆動する開閉駆動部270は、可動部220に結合された駆動アーム271と、駆動アーム271に結合されたベルト272と、ベルト272を張支する一対のプーリー273と、プーリー273を回転させるモータ274と、を有する。モータ274の回転がベルト272に伝達され、駆動アーム271を駆動させることにより、可動部220を回動軸225の回りに回動させ、リモコン200の前面から前方下方に向けて開くことができる。
【0040】
本具体例のリモコン200には、可動部220が略完全に閉じた状態(図2参照)、すなわち可動部220の化粧面221と、第1の操作面210と、が略同一平面となった状態において、「止」スイッチ223Aを押圧する突起部(スイッチ切替部)300が設けられている。スイッチ切替部300は、例えば第1の操作面210の底面などに固定されている。可動部220が閉じていない状態においては、スイッチ切替部300と、「止」スイッチ223Aと、は接触しない。そのため、「止」スイッチ223Aが押されることはない。一方、可動部220が略完全に閉じた状態においては、スイッチ切替部300と、「止」スイッチ223Aと、は接触し、さらに「止」スイッチ223Aはスイッチ切替部300によって押された(操作された)状態となる。
【0041】
したがって、可動部220が略完全に閉じた状態においては、「止」スイッチ223Aが操作された状態となるため、リモコン制御部240は、この状態において局部洗浄動作の停止を指示する信号を機能部810に向けて出力(送信)することができる。これにより、制御部820は、局部洗浄動作を停止させる。
【0042】
次に、この動作をフローチャート図を参照しつつ説明する。
まず、局部洗浄装置の入力不能防止動作が開始され(ステップS400)、「止」スイッチ223Aが、入力可能状態から入力不能状態に切り替わる動作が開始されると(ステップS402)、スイッチ切替部300によって「止」スイッチ223Aが操作されたか否かを判断する(ステップS404)。より具体的には、例えば、「開閉」スイッチ212Fが操作されたことによって可動部220が閉動作を開始すると(ステップS402)、スイッチ切替部300によって「止」スイッチ223Aが操作されたか否かを判断する(ステップS404)。スイッチ切替部300によって「止」スイッチ223Aが操作されない場合には、引き続き、スイッチ切替部300によって「止」スイッチ223Aが操作されたか否かを判断する(ステップS404:NO)。一方、スイッチ切替部300によって「止」スイッチ223Aが操作された場合には(ステップS404:YES)、リモコン制御部240は局部洗浄動作の停止を指示する信号を機能部810に向けて出力(送信)する(ステップS406)。このようにして、局部洗浄動作が停止され、局部洗浄装置の入力不能防止動作は終了する(ステップS408)。
【0043】
本具体例によれば、可動部220が略完全に閉じた状態において、「止」スイッチ223Aは確実に押された(操作された)状態となる。そのため、「止」スイッチ223Aが入力不能状態のときに局部洗浄動作を確実に停止させることができる。
また本具体例によれば、可動部220が略完全に閉じた状態において、「止」スイッチ223Aが確実に押された(操作された)状態となる例を挙げたが、これだけに限られるわけではなく、「止」スイッチ223Aに替えて、同じく第2の操作面222に設けられた各種スイッチのうちいずれかを操作することによって局部洗浄動作を停止させてもよい。
【0044】
図12は、リモコンの可動部の他の駆動機構を例示する模式断面図である。
また、図13は、局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
本具体例のリモコン200には、可動部220が略完全に閉じた状態(図2参照)、すなわち可動部220の化粧面221と、第1の操作面210と、が略同一平面となった状態において、可動部220と接触する切替操作スイッチ301が、ペーパーホルダ500の上方部に設けられている。その他の構造については、図10を参照しつつ説明した駆動機構と同様である。
【0045】
可動部220が閉じていない状態においては、切替操作スイッチ301と、可動部220と、は接触することはない。一方、可動部220が略完全に閉じた状態においては、切替操作スイッチ301と、可動部220と、は接触する。切替操作スイッチ301と可動部220とが接触すると、切替操作スイッチ301は、この情報信号をリモコン制御部240に送信する。リモコン制御部240は、この信号に基づいて、局部洗浄動作の停止を指示する信号を機能部810に向けて出力(送信)する。これにより、制御部820は、局部洗浄動作を停止させる。
【0046】
なお、本具体例においては、切替操作スイッチ301は、接触式スイッチである場合を例に挙げて説明したが、これだけに限られるわけではない。例えば、回動軸225の近傍に設けられ、磁石を利用するスイッチなどであってもよい。また、接点式スイッチやセンサ式スイッチなどの種々のスイッチであってもよい。さらに、切替操作スイッチ301の配置に関しても、可動部220が略完全に閉じた状態において操作される位置であれば図12に表した位置でなくともよい。例えば、切替操作スイッチ301を可動部220側に設けてもよい。
【0047】
次に、この動作をフローチャート図を参照しつつ説明する。
まず、局部洗浄装置の入力不能防止動作が開始され(ステップS500)、「止」スイッチ223Aが、入力可能状態から入力不能状態に切り替わる動作が開始されると(ステップS502)、リモコン200の可動部220によって切替操作スイッチ301が操作されたか否かを判断する(ステップS504)。より具体的には、例えば、「開閉」スイッチ212Fが操作されたことによって可動部220が閉動作を開始すると(ステップS502)、リモコン200の可動部220によって切替操作スイッチ301が操作されたか否かを判断する(ステップS504)。可動部220によって切替操作スイッチ301が操作されない場合には、引き続き、可動部220によって切替操作スイッチ301が操作されたか否かを判断する(ステップS504:NO)。一方、可動部220によって切替操作スイッチ301が操作された場合には(ステップS504:YES)、切替操作スイッチ301は、この情報信号をリモコン制御部240に送信する。リモコン制御部240は、この信号に基づいて、局部洗浄動作の停止を指示する信号を機能部810に向けて出力(送信)する(ステップS506)。続いて、図7に関して前述した動作と同様にして、制御部820は、局部洗浄動作を停止するように局部洗浄動作手段838を制御する。このようにして、局部洗浄装置の入力不能防止動作は終了する(ステップS508)。本具体例によれば、図10および図11を参照しつつ説明した効果と同様の効果を得ることができる。
【0048】
図14は、局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
本具体例は、図7に関して前述した具体例の変形例である。
本具体例においては、リモコン200の可動部220が閉動作を開始すると(ステップS102)、局部洗浄動作が実行中であるか否かを判断する(ステップS110)。局部洗浄動作が実行中である場合には(ステップS110:YES)、図7に関して前述したように、切替動作検知部255は可動部220の閉動作が完了したか否かを判断し(ステップS104)、可動部220の閉動作が完了した場合には(ステップS104:YES)、リモコン制御部240は、リモコン200の可動部220の動作を終了させ、局部洗浄動作の停止を指示する信号を機能部810に向けて出力(送信)する(ステップS106)。
【0049】
一方、局部洗浄動作が実行中でない場合には(ステップS110:NO)、切替動作検知部255は可動部220の閉動作が完了したか否かを判断し(ステップS104)、可動部220の閉動作が完了した場合には(ステップS104:YES)、リモコン制御部240は、リモコン200の可動部220の動作のみを終了させる。これは、局部洗浄動作が実行されていないため、局部洗浄動作を停止させる必要がないためである。これにより、局部洗浄動作が実行中でないにも関わらず、局部洗浄動作の停止を指示する信号を機能部810に向けて出力することはなくなる。そのため、信号送信の際に消費する電力をより低減させることができる。なお、その他の動作および効果については、図7に関して前述した具体例の動作および効果と同様である。
【0050】
なお、本具体例においても、図7に関して前述したように、切替動作検知部255は、可動部220が略完全に閉じた状態(図2参照)、すなわち可動部220の化粧面221と、第1の操作面210と、が略同一平面の状態となる前に、可動部220の閉動作が完了したと判断してもよい。さらに、可動部220が閉じる方向に駆動していることを切替動作検知部255が検知したときに、リモコン制御部240は局部洗浄動作の停止を指示する信号を出力してもよい。
【0051】
図15は、局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
本具体例においては、着座検知手段816が便座に座っている使用者を検知している場合には、「便座」スイッチ212Eや「便蓋」スイッチ212Dなどは、「止」スイッチ223Aと同様の機能を有する。すなわち、使用者が便座に着座している場合には、リモコン制御部240は、「止」スイッチ223Aではない他のスイッチの操作によっても、局部洗浄動作の停止を指示する信号を出力する。
【0052】
これは、着座検知手段816が便座に座っている使用者を検知している場合には、便座や便蓋を動作させることができず、「便座」スイッチ212Eや「便蓋」スイッチ212Dは、本来の機能を発揮することができないため、「止」スイッチ223Aと同様の機能を有することができる。
【0053】
まず、局部洗浄装置の入力不能防止動作が開始され(ステップS600)、リモコン200の可動部220の閉動作が完了した後(ステップS602)、使用者が「便座」スイッチ212Eを操作すると(ステップS604)、着座検知手段816が便座に着座している使用者を検知したか否かを判断する(ステップS604)。着座検知手段816が使用者を検知した場合には(ステップS606:YES)、リモコン制御部240は、便座を開く動作の信号を局部洗浄動作の停止を指示する信号に切り替えて出力(送信)する。一方、着座検知手段816が使用者を検知しない場合には(ステップS606:NO)、リモコン制御部240は、「便座」スイッチ212Eの本来の機能を発揮させ、便座を開閉させる動作の信号を出力する。このようにして、局部洗浄装置の入力不能防止動作は終了する(ステップS612)。
【0054】
本具体例によれば、局部洗浄動作を停止させる「止」スイッチ223Aが、入力不能状態であっても、「便座」スイッチ212Eや「便蓋」スイッチ212Dなどの露出している他のスイッチの操作によって、局部洗浄動作を停止させることができる。そのため、局部洗浄動作の停止を希望してる使用者の要求を満たすことができ、使用者が不安を感じるおそれは少ない。
【0055】
図16は、局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
本具体例は、図15に関して前述した具体例の変形例である。
本具体例においては、着座検知手段816が便座に座っている使用者を検知している場合であっても、「便座」スイッチ212Eや「便蓋」スイッチ212Dは、本来の機能を発揮しようとする。すなわち、リモコン制御部240は、「便座」スイッチ212Eが操作されたことを受信すると、便座を開閉させる動作の信号を機能部810に向けて出力(送信)する。一方、制御部820は、着座検知手段816が便座に座っている使用者を検知している場合には、便座や便蓋を開く動作の信号を局部洗浄動作の停止を指示する信号に読み替える。その後、制御部820は、局部洗浄動作を停止するように局部洗浄動作手段838を制御する。
【0056】
すなわち、着座検知手段816が使用者を検知した場合には(ステップS606:YES)、リモコン制御部240は、便座を開閉させる動作の信号を機能部810に向けて出力(送信)し、制御部820は、この信号を局部洗浄動作の停止を指示する信号に読み替える(ステップS614)。その他の動作については、図15を参照しつつ説明した動作と同様である。
【0057】
本具体例によっても、図15に関して前述した効果と同様の効果を得ることができる。なお、図15および図16に表したフローチャート図のステップS604においては、「便座」スイッチ212Eを操作した場合を例に挙げて説明したが、これだけに限られるわけではなく、「便蓋」スイッチ212Dを操作した場合であってもよい。さらに、図7〜図16においては、局部洗浄動作の停止を指示する具体例について説明したが、局部乾燥動作の停止を指示する具体例についても同様である。
【0058】
図17は、リモコンの可動部のさらに他の駆動機構を例示する模式断面図である。
また、図18は、局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
本具体例のリモコン200は、入力不能防止手段302が、第1の操作面210の下方部に設けられている。入力不能防止手段302は、回動軸304により回動自在に軸支されている。ここで、回動軸304を中心として反時計回りの回動方向を正方向とし、時計回りの回動方向を負方向とする。その他の構造については、図10を参照しつつ説明した駆動機構と同様である。
【0059】
本具体例の局部洗浄装置は、可動部220が開いた状態、すなわち第2の操作面222に設けられたスイッチ類が入力可能状態であって、着座検知手段816が便座に座っている使用者を検知している場合には、リモコン制御部240は、図17に表した矢印Aの如く、入力不能防止手段302を正方向に回動させ、起立位置で待機させる。入力不能防止手段302が起立位置で待機した状態において可動部220を閉じると、入力不能防止手段302と、可動部220と、が接触するため、可動部220は閉動作を行うことはできない。
【0060】
一方、着座検知手段816が使用者を検知しない場合には、リモコン制御部240は、入力不能防止手段302を負方向に回動させ、倒伏状態で待機させる。入力不能防止手段302が倒伏状態で待機した状態においては、入力不能防止手段302と、可動部220と、は接触しないため、可動部220は閉動作を行うことができる。
【0061】
次に、この動作をフローチャート図を参照しつつ説明する。
まず、局部洗浄装置の入力不能防止動作が開始され(ステップS700)、リモコン200の可動部220が開いた状態、すなわち第2の操作面222に設けられたスイッチ類が入力可能状態になると(ステップS702)、着座検知手段816が便座に着座している使用者の有無を検知する(ステップS704)。着座検知手段816が使用者を検知した場合には(ステップS704:YES)、リモコン制御部240は入力不能防止手段302を起立位置で待機させる。これにより、使用者が便座に着座した状態において、例えば、「開閉」スイッチ212Fを操作して可動部220を閉じる場合や、使用者が手動によって可動部220を閉じる場合であっても、入力不能防止手段302と、可動部220と、が接触するため、可動部220は閉動作を行うことはできない。
【0062】
一方、着座検知手段816が使用者を検知しない場合には(ステップS704:NO)、リモコン制御部240は入力不能防止手段302を倒伏状態で待機させる。この状態においては、入力不能防止手段302と、可動部220と、は接触しないため、可動部220は閉動作を開始して(ステップS710)、その閉動作を完了することができる(ステップS712)。このようにして、局部洗浄装置の入力不能防止動作は終了する(ステップS714)。
【0063】
本具体例によれば、使用者が便座に着座した状態において、局部洗浄動作を停止させる「止」スイッチ223Aが入力可能状態から入力不能状態に切り替わることを、入力不能防止手段302が防止する。すなわち、使用者が便座に着座した状態において、可動部220は閉動作を行うことはできない。そのため、局部洗浄動作の実行中に、「止」スイッチ223Aが入力不能状態になることはない。したがって、局部洗浄動作の実行中には確実に局部洗浄動作を停止させることができる。または、「開閉」スイッチ212Fを操作して可動部220を閉じる場合に限定すれば、入力不能防止手段302に替えて、「開閉」スイッチ212Fの操作を無視する制御を行ってもよい。
【0064】
図19は、局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
まず、局部洗浄装置の入力不能防止動作が開始され(ステップS800)、リモコン200の可動部220が閉動作を開始すると(ステップS802)、所定のタイミングで着座検知手段816が便座に着座している使用者の有無を検知する(ステップS804)。着座検知手段816が使用者を検知した場合には(ステップS804:YES)、リモコン制御部240は、可動部220を開く信号を出力する。すなわち、「開閉」スイッチ212Fによって開動作が操作された場合と同様の信号を出力する(ステップS808)。これにより、使用者が便座に着座した状態において、例えば、「開閉」スイッチ212Fを操作して可動部220を閉じた場合や、使用者が手動によって可動部220を閉じた場合であっても、その後リモコン制御部240が可動部220を開く信号を出力するため、再び「止」スイッチ223Aが入力可能状態となる。
【0065】
一方、着座検知手段816が使用者を検知しない場合には(ステップS804:NO)、可動部220は閉動作を継続し、その閉動作を完了する(ステップS806)。このようにして、局部洗浄装置の入力不能防止動作は終了する(ステップS810)。
【0066】
本具体例によれば、使用者が便座に着座した状態において、リモコン200の可動部220が閉じられた場合、すなわち局部洗浄動作を停止させる「止」スイッチ223Aが入力可能状態から入力不能状態に切り替わった場合であっても、その入力不能状態を解除し、再び「止」スイッチ223Aが入力可能状態となるように復帰させることができる。そのため、局部洗浄動作の実行中には確実に局部洗浄動作を停止させることができる。
【0067】
なお、本具体例においては、使用者が便座に着座した状態において、リモコン制御部240が可動部220を開く信号を出力する場合を例に挙げて説明したが、「止」スイッチ223Aの入力不能状態を解除し、入力可能状態に復帰させる手段はこれだけに限られるわけではなく、例えば、プーリー273(図17参照)とモータ274(図17参照)とが空転することで「止」スイッチ223Aの入力不能状態を解除し、再び「止」スイッチ223Aが入力可能状態となるように復帰させてもよい。すなわち、プーリー273とモータ274とが空転することで、一旦閉動作を行った可動部220が再び開動作を行い、「止」スイッチ223Aが露出状態となるようにしてもよい。この場合であっても、本具体例と同様の効果を得ることができる。
【0068】
以上説明したように、本実施形態の局部洗浄装置においては、リモコン200の可動部220が回動軸225(図10参照)を略中心として回動することによって、「止」スイッチ223Aが入力不能状態となるおそれがある場合を例に挙げて説明したが、これだけに限られるわけではなく、例えば、可動部220がカウンターの棚板100の前面に対して前後方向に進退することによって、「止」スイッチ223Aが入力不能状態となるおそれもある。
【0069】
以下、本実施形態の変形例について図面を参照しつつ説明する。
図20は、本実施形態の変形例にかかるリモコンを例示する模式図である。
本変形例のリモコンは、図2に表したリモコン200の第1の操作面210に相当する部分が、棚板前面120に対して前後方向にスライド可能とされている。すなわち、図20に表した如く、第1の操作面210が設けられた可動部を前後に進退させることができる。第1の操作面210が設けられた可動部が引き出された状態において、その上面に第3の操作面213が設けられている。
【0070】
第3の操作面213には、図3〜5に表した第2の操作面222と同様に、例えば、局部洗浄動作や局部乾燥動作などの動作を停止させる「止」スイッチ223A、「おしり」に向けて吐水させる「おしり」スイッチ223B、吐水に広がりを与える「やわらか」スイッチ223C、ビデ洗浄を実行させる「ビデ」スイッチ223D、温風を噴出させて「おしり」などに乾燥させる「乾燥」スイッチ223Eなどが設けられている。
【0071】
そのため、第1の操作面210が設けられた可動部が引き出された状態においては、「止」スイッチ223Aが入力可能状態にあるため、使用者は「止」スイッチ223Aを操作することによって局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示(入力)することができる。しかしながら、第1の操作面210が設けられた可動部が後退した状態(例えば、図2参照)においては、第3の操作面213が隠蔽状態にあるため、使用者は「止」スイッチ223Aを操作することができず、局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示(入力)することができない。すなわち、「止」スイッチ223Aが入力不能状態となる。
【0072】
そこで、本変形例の場合にも、図7〜図19を参照しつつ説明した少なくともいずれかの手段を採用することによって、局部洗浄動作の実行中には確実に局部洗浄動作を停止させることができる。
【0073】
図21は、本実施形態の他の変形例にかかるリモコンを例示する模式図である。
図21は、例えばタッチ式液晶スイッチを表している。
本変形例のリモコンには、図21(a)に表したように、「止」スイッチ223A、「おしり」スイッチ223B、「乾燥」スイッチ223E、「ムーブ」スイッチ223H、「マッサージ」スイッチ223I、「洗浄位置」スイッチ223F、「画面切替(設定)」スイッチ223Kなどが表示されている。使用者は、タッチ式液晶スイッチに表示されたスイッチを直に押す(タッチする)ことで、これらのスイッチを操作することができる。
【0074】
また、本変形例のリモコンは、「画面切替」スイッチ223Kを押すと、タッチ式液晶スイッチの表示が切り替わる。すなわち、図21(a)に表した状態において「画面切替」スイッチ223Kを押すと、図21(b)に表したように、便座の暖房温度を設定する「便座温度」スイッチ223M、吐水の温度を設定する「温水温度」スイッチ223L、乾燥のための温風の温度を設定する「温風温度」スイッチ223N、「止」スイッチ223A、「画面切替」スイッチ223Kなどが表示される。
【0075】
さらに、図21(b)に表した状態において「画面切替」スイッチ223Kを押すと、図21(c)に表したように、吐水ノズルを洗浄する「ノズル洗浄」スイッチ223Z、進退自在な吐水ノズルを掃除するために進出した状態に維持させる「ノズルおそうじモード」スイッチ223P、便器800のボウルの封水の水位を低下させて掃除を可能とした「便器おそうじモード」スイッチ223Q、「画面切替」スイッチ223Kなどが表示される。そして、図21(c)に表した状態において「画面切替」スイッチ223Kを押すと、再び図21(a)に表した状態に戻る。
【0076】
そのため、図21(a)および(b)に表した状態においては、「止」スイッチ223Aが表示されており入力可能状態にあるため、使用者は「止」スイッチ223Aを操作(タッチ)することによって局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示(入力)することができる。しかしながら、図21(c)に表した状態においては、「止」スイッチ223Aが表示されておらず入力不能状態にあるため、使用者は「止」スイッチ223Aを操作(タッチ)することができず、局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示(入力)することができない。
【0077】
そこで、本変形例においては、例えば、使用者が「画面切替」スイッチ223Kを操作することで、表示画面が図21(c)に表した状態になったことをリモコン制御部240が検知した場合には、局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示する信号を機能部810に向けて出力(送信)する。このようにすることで、局部洗浄動作の実行中には確実に局部洗浄動作を停止させることができる。
【0078】
図22は、本実施形態のさらに他の変形例にかかるリモコンを例示する模式図である。 本変形例のリモコンは、機能部810の側面に付設されている。本変形例のリモコンの第1の操作面210には、図22(a)に表したように、「止」スイッチ223A、「おしり」スイッチ223B、「ビデ」スイッチ223D、「乾燥」スイッチ223Eなどが設けられている。
【0079】
また、本変形例のリモコンの第1の操作面210は、図22(b)に表した矢印Bの如く、回動軸306によって回動することができる。第1の操作面210を矢印Bの如く回動させると、第1の操作面210が閉じた状態の下方部に相当する位置に、第2の操作面222が設けられている。第2の操作面には、トイレ装置の使用頻度などが学習され、その結果に基づいて節電運転が適宜実施される「節電」スイッチ223S、「脱臭」スイッチ223J、「ノズルおそうじモード」スイッチ223P、局部洗浄装置の「運転」スイッチ223V、切替操作スイッチ301などが設けられている。
【0080】
「止」スイッチ223Aは、図22(b)に表したように、第1の操作面210の裏面側に突起部224Aを有している。また同様に、「おしり」スイッチ223Bは突起部224Bを、あるいは「ビデ」スイッチ223Dは突起部224Dを、あるいは「乾燥」スイッチ223Eは突起部224Eを、第1の操作面210の裏面側にそれぞれ有している。さらに、第1の操作面210の裏面には、突起部224Fが設けられている。第1の操作面210が閉じた状態では、突起部224Fは切替操作スイッチ301を下方に押した状態となる。
【0081】
図22(a)に表したように、第1の操作面210が閉じた状態において、使用者が「止」スイッチ223Aを押すと、突起部224Aは下方に押し込まれ、その下方部に存在するスイッチ223Sを押す。これにより、局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示(入力)することができる。これに対して、図22(b)に表したように、第1の操作面210が開いた状態において、使用者がスイッチ223Sを押すと、節電運転の「入/切」が切り替わる。
【0082】
すなわち、突起部224Fが切替操作スイッチ301を下方に押した状態においては、スイッチ223S、223J、223P、および223Vは、第1の操作面210に表示されたスイッチの操作に使用される。これに対して、突起部224Fが切替操作スイッチ301を下方に押していない状態においては、スイッチ223S、223J、223P、および223Vは、第2の操作面222に表示されたスイッチの操作に使用される。このように、スイッチ223S、223J、223P、および223Vは、第1の操作面210に表示されたスイッチの操作と、第2の操作面222に表示されたスイッチの操作と、に兼用される。
【0083】
そのため、第1の操作面210が閉じた状態においては、使用者は「止」スイッチ223Aを操作することによって局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示(入力)することができる。しかしながら、第1の操作面210が開いた状態においては、使用者は「止」スイッチ223Aを操作しても局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示(入力)することはできない。すなわち、「止」スイッチ223Aは入力不能状態にある。
【0084】
そこで、本変形例においては、例えば、使用者が第1の操作面210を開けることによって、突起部224Fが切替操作スイッチ301を下方に押していない状態になると、リモコン制御部240は、局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示する信号を機能部810に向けて出力(送信)する。このようにすることで、局部洗浄動作の実行中には確実に局部洗浄動作を停止させることができる。
【0085】
図23は、本実施形態のさらに他の変形例にかかるリモコンを例示する模式図である。 本変形例のリモコンは、図22に表したリモコンと同様に、機能部810の側面に付設されている。本変形例のリモコンの第1の操作面210には、図22(b)に表したように、「止」スイッチ223A、「おしり」スイッチ223B、「ビデ」スイッチ223D、「乾燥」スイッチ223Eなどが設けられている。
【0086】
また、第1の操作面210は、図23(b)に表したように、回動軸308により回動自在に軸支されている。そのため、スイッチ類を隠蔽することにより、見た目がすっきりとしたリモコンを実現することができる。しかしながら、第1の操作面210を回動させて「止」スイッチ223Aを隠蔽させると、使用者は「止」スイッチ223Aを操作することができず、局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示(入力)することができない。すなわち、「止」スイッチ223Aは入力不能状態となる。
【0087】
そこで、本変形例においては、例えば、使用者が第1の操作面210を回動させて「止」スイッチ223Aを隠蔽させたことを切替動作検知部(図6参照)が検知すると、リモコン制御部240は局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示する信号を機能部810に向けて出力(送信)する。このようにすることで、局部洗浄動作の実行中には確実に局部洗浄動作を停止させることができる。
【0088】
図24は、本実施形態のさらに他の変形例にかかるリモコンを例示する模式図である。 また、図25は、本変形例にかかるリモコンのカバーが開いた状態を表す模式斜視図である。
また、図26は、本変形例にかかるリモコンのカバーが開いた状態を表す模式正面図である。
【0089】
本変形例にかかるリモコンの第1の操作面210には、「止」スイッチ223A、「おしり」スイッチ223B、「やわらか」スイッチ223C、「ビデ」スイッチ223D、「ムーブ」スイッチ223H、「マッサージ」スイッチ223I、「水勢」スイッチ223G、「洗浄位置」スイッチ223Fなどが設けられている。また、リモコンの上面には、「大」スイッチ212A、「小」スイッチ212B、「閉じ」スイッチ212C、「便蓋」スイッチ212D、「便座」スイッチ212Eなどが設けられている。
【0090】
第1の操作面210は、図25に表したように、回動軸310を介して、第2の操作面222の下端部に回動自在に軸支されている。これにより、第1の操作面210は、回動軸310を略回動中心として約180度の範囲で回動可能である。その結果、第1の操作面210を回動させると、第2の操作面222が露出する。
【0091】
第2の操作面には、図26に表したように、「温水温度」スイッチ223L、「便座温度」スイッチ223M、「温風温度」スイッチ223N、「ノズルおそうじモード」スイッチ223P、「便器おそうじモード」スイッチ223Q、「パワー脱臭」スイッチ223J、人体検知センサが使用者を検知すると便器800のボウルに予め少量の洗浄水を流す「オートプレ洗浄」スイッチ223U、人体検知センサが使用者を検知した後に非検知になると便器800に自動的に洗浄水を流す「オート洗浄」スイッチ223W、「節電」スイッチ223S、タイマーにより所定の時間に節電する「タイマー節電」スイッチ223T、トイレ空間を暖房する室暖機能に関する設定スイッチ223X、時刻の設定スイッチ223Yなどが設けられている。
【0092】
さらに第2の操作面には、第1の操作面が閉じた状態の「止」スイッチ223Aの後方部に相当する位置に、スイッチ226Aが設けられている。これと同様に、「おしり」スイッチ223Bの後方部に相当する位置にスイッチ226Bが、あるいは「やわらか」スイッチ223Cの後方部に相当する位置にスイッチ226Cが、あるいは「ビデ」スイッチ223Dの後方部に相当する位置にスイッチ226Dが、それぞれ設けられている。
【0093】
一方、「止」スイッチ223Aは、図25に表したように、第1の操作面210の裏面側に突起部224Aを有している。また同様に、「おしり」スイッチ223Bは突起部224Bを、あるいは「やわらか」スイッチ223Cは突起部224Cを、あるいは「ビデ」スイッチ223Dは突起部224Dを、第1の操作面210の裏面側にそれぞれ有している。
【0094】
第1の操作面210が閉じた状態において、使用者が「止」スイッチ223Aを操作する(押す)と、第1の操作面210の裏面側に設けられた突起部224Aが後方部に押し込まれる。その結果、突起部224Aはスイッチ226Aを押す。これにより、局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示(入力)することができる。この動作は、「おしり」スイッチ223B、「やわらか」スイッチ223C、「ビデ」スイッチ223Dにおいても同様である。一方、第1の操作面210が開いた状態においては、スイッチ226A〜226Dを操作をしても機能を発揮しないよう、いわゆるダブルファンクションで機能を殺している。
【0095】
そのため、第1の操作面210が閉じた状態においては、使用者は「止」スイッチ223Aを操作することによって局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示(入力)することができる。しかしながら、第1の操作面210が開いた状態においては、使用者は「止」スイッチ223Aや「止」に対応するスイッチ226Aを操作しても局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示(入力)することはできない。すなわち、「止」スイッチ223Aは入力不能状態にある。
【0096】
そこで、本変形例においては、例えば、使用者が第1の操作面210を開けたことを切替動作検知部(図6参照)が検知すると、リモコン制御部240は、局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を指示する信号を機能部810に向けて出力(送信)する。このようにすることで、局部洗浄動作の実行中には確実に局部洗浄動作を停止させることができる。
なお、図20〜図26を参照しつつ説明した変形例においても、「止」スイッチ223Aの入力不能状態とは、前述したように、使用者が「止」スイッチ223Aを操作することができない状態にあるため、局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を入力(指示)することができない状態をいう。ここで、局部洗浄動作や局部乾燥動作の停止を入力(指示)することができない状態とは、リモコン200の電池が切れた場合や、リモコン200が故障した場合に、入力不能となる状態は含まれない。
【0097】
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、リモコン200の可動部220の駆動機構などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などやスイッチ類の設置形態および設置位置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明の実施の形態にかかる局部洗浄装置が設置されたトイレ空間を例示する模式図である。
【図2】リモコンの外観を表す模式図である。
【図3】リモコンの可動部が前方に開いた状態を表す模式斜視図である。
【図4】リモコンの可動部が前方に開いた状態を表す模式斜視図である。
【図5】リモコンの操作面の遷移を例示する模式図であり、図5(a)は、可動部が閉じた状態を表した模式図であり、図5(b)は、可動部が開いて露出した第2の操作面を正面から眺めた模式図である。
【図6】本実施形態にかかる局部洗浄装置の一部の構成の詳細を例示するブロック図である。
【図7】局部洗浄動作の停止を指示する具体例を例示するフローチャート図である。
【図8】局部洗浄動作の停止を指示する他の具体例を例示するフローチャート図である。
【図9】局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
【図10】リモコンの可動部の駆動機構を例示する模式断面図である。
【図11】局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
【図12】リモコンの可動部の他の駆動機構を例示する模式断面図である。
【図13】局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
【図14】局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
【図15】局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
【図16】局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
【図17】リモコンの可動部のさらに他の駆動機構を例示する模式断面図である。
【図18】局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
【図19】局部洗浄動作の停止を指示するさらに他の具体例を例示するフローチャート図である。
【図20】本実施形態の変形例にかかるリモコンを例示する模式図である。
【図21】本実施形態の他の変形例にかかるリモコンを例示する模式図である。
【図22】本実施形態のさらに他の変形例にかかるリモコンを例示する模式図である。
【図23】本実施形態のさらに他の変形例にかかるリモコンを例示する模式図である。
【図24】本実施形態のさらに他の変形例にかかるリモコンを例示する模式図である。
【図25】本変形例にかかるリモコンのカバーが開いた状態を表す模式斜視図である。
【図26】本変形例にかかるリモコンのカバーが開いた状態を表す模式正面図である。
【符号の説明】
【0099】
100 棚板、 120 棚板前面、 160 ボウル、 170 水栓、 200 リモコン、 210 第1の操作面、 212A、212B、212C、212D、212E、212F スイッチ、 213 第3の操作面、 215 表示部、 220 可動部、 221 化粧面、 222 第2の操作面、 223 操作手段、 223A、223B、223C、223D、223E、223F、223G、223H、223I、223J、223K、223L、223M、223N、223P、223Q、223S、223T、223U、223V、223W、223X、223Y、223Z スイッチ、 224A、224B、224C、224D、224E、224F 突起部、 225 回動軸、 226A、226B、226C、226D スイッチ、 230 出力信号受信手段、 240 リモコン制御部、 242 記憶装置、 250 リモコン出力信号送信部、 255 切替動作検知部、 270 開閉駆動部、 271 駆動アーム、 272 ベルト、 273 プーリー、 274 モータ、 300 スイッチ切替部、 301 切替操作スイッチ、 302 入力不能防止手段、 304、306、308、310 回動軸、 500 ペーパーホルダ、 590 トイレットペーパー、 600 キャビネット、 800 便器、 810 機能部、 812 人体検知手段、 816 着座検知手段、 820 制御部、 822 記憶装置、 830 局部洗浄機能部、 831 温水温度検出手段、 832 温水ヒータ駆動部、 833 温水ヒータ、 834 便座温度検出手段、 835 便座ヒータ駆動部、 836 便座ヒータ、 837 開閉弁、 838 局部洗浄動作手段、 839 局部乾燥動作手段、 840 出力信号送信部、 850 リモコン出力信号受信部、 900 トイレ室、 910 鏡

【特許請求の範囲】
【請求項1】
局部洗浄動作を実行可能な機能部と、
前記機能部による前記局部洗浄動作を停止させる停止スイッチを有する操作部と、
を備え、
前記操作部は、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが可能な入力可能状態と、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが不可能な入力不能状態と、が切り替え可能とされ、
前記入力可能状態から前記入力不能状態に切り替える場合に、前記局部洗浄動作を停止させることを特徴とする局部洗浄装置。
【請求項2】
前記操作部は、前記入力可能状態から前記入力不能状態に切り替える動作の開始を指示する切替動作指示部をさらに有し、
前記切替動作指示部が操作された場合に、前記局部洗浄動作を停止させることを特徴とする請求項1記載の局部洗浄装置。
【請求項3】
前記操作部は、前記入力可能状態から前記入力不能状態に切り替える動作に伴い、前記停止スイッチを操作するスイッチ切替部をさらに有することを特徴とする請求項1記載の局部洗浄装置。
【請求項4】
前記操作部は、前記入力可能状態から前記入力不能状態に切り替える動作に伴って操作される切替操作スイッチをさらに有し、
前記切替操作スイッチが操作された場合に、前記局部洗浄動作を停止させることを特徴とする請求項1記載の局部洗浄装置。
【請求項5】
前記操作部は、前記入力可能状態から前記入力不能状態に切り替える動作を検知する切替動作検知部をさらに有し、
前記切替動作検知部が前記切り替える動作を検知した場合に、前記局部洗浄動作を停止させることを特徴とする請求項1記載の局部洗浄装置。
【請求項6】
局部洗浄動作を実行可能な機能部と、
前記機能部による前記局部洗浄動作を停止させる停止スイッチを有する操作部と、
を備え、
前記操作部は、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが可能な入力可能状態と、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが不可能な入力不能状態と、が切り替え可能とされ、
前記操作部は、前記入力不能状態において操作可能な他のスイッチをさらに有し、
前記入力不能状態において前記他のスイッチが操作された場合に、前記局部洗浄動作を停止させることを特徴とする局部洗浄装置。
【請求項7】
前記機能部は、便座に座った使用者を検知する着座検知手段をさらに有し、
前記着座検知手段が前記使用者を検知し、且つ前記入力不能状態において、前記他のスイッチが操作された場合に、
前記操作部は、前記他のスイッチの本来の動作を指示する信号を出力することなく、前記局部洗浄動作の停止を指示する信号を前記機能部に出力し、前記局部洗浄動作を停止させることを特徴とする請求項6記載の局部洗浄装置。
【請求項8】
前記機能部は、便座に座った使用者を検知する着座検知手段をさらに有し、
前記着座検知手段が前記使用者を検知し、且つ前記入力不能状態において、前記他のスイッチが操作された場合に、
前記操作部は、前記他のスイッチの本来の動作を指示する信号を出力し、
前記機能部は、前記操作部から出力された信号を前記局部洗浄動作の停止を指示する信号に読み替えて、前記局部洗浄動作を停止させることを特徴とする請求項6記載の局部洗浄装置。
【請求項9】
局部洗浄動作を実行可能な機能部と、
前記機能部による前記局部洗浄動作を停止させる停止スイッチを有する操作部と、
を備え、
前記操作部は、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが可能な入力可能状態と、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが不可能な入力不能状態と、が切り替え可能とされ、
前記操作部は、前記機能部が前記局部洗浄動作を実行している場合に、前記入力可能状態から前記入力不能状態への切り替え動作を禁止することを特徴とする局部洗浄装置。
【請求項10】
局部洗浄動作を実行可能な機能部と、
前記機能部による前記局部洗浄動作を停止させる停止スイッチを有する操作部と、
を備え、
前記操作部は、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが可能な入力可能状態と、前記停止スイッチを操作して前記局部洗浄動作の停止を指示することが不可能な入力不能状態と、が切り替え可能とされ、
前記操作部は、前記機能部が前記局部洗浄動作を実行している場合に、前記入力可能状態から前記入力不能状態への切り替えがなされると、前記入力可能状態に復帰させることを特徴とする局部洗浄装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate


【公開番号】特開2009−161924(P2009−161924A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−339723(P2007−339723)
【出願日】平成19年12月28日(2007.12.28)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】