説明

屋内設備制御システム、装置、方法、およびプログラム

【課題】 美観を損ねずかつ容易に設置でき、屋内の電気機器を制御可能な電気機器制御システムを提供する。
【解決手段】 屋内モードでは、屋内コントローラ11がモニター12に制御画面を表示して操作機器13からの制御指示を受信する。屋外モードでは、サーバ17が、ユーザー端末22に、ユーザーに対応する屋内設備14〜16の仮想制御画面を提供し、ユーザー端末22から制御指示を受けて屋内コントローラ11に送信する。そして、屋内コントローラ11が、屋内モードまたは屋外モードで受信した制御指示を屋内電力配線20を介して屋内設備14〜16に送信する。屋内設備14〜16は、受信した制御指示による機器制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信回線を介して屋内設備を制御するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
住宅や事業所などの屋内では様々な電気機器が用いられる。各電気機器には操作スイッチが設けられたり、リモコンが付属されたりしており、操作者はそれらにより各電気機器を制御する。しかし、電気機器の種類や数が増えると、操作者は様々な操作スイッチやリモコンを操作しなければならず利便性が損なわれる。
【0003】
このような不便を解消するために、従来、電気機器を制御装置に接続し、各電気機器の操作を統括するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、操作者は容易に様々な電気機器を操作することができる。
【特許文献1】特開2001−148889号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のシステムでは、制御装置と電気機器の間に専用の制御線が必要であった。例えば、家庭内の各電気機器を制御するために、その配線を行うと、屋内に多数の配線が敷設されることになり美観上、機器設置の容易性などで好ましくない。配線が増えれば配線工事コストも多額となる。また、電気機器の移動も容易で無くなる。
【0005】
本発明の目的は、美観を損ねずかつ容易に設置でき、屋内の電気機器を制御可能な電気機器制御システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の屋内設備制御システムは、
通信ネットワークを介して屋内設備の制御を行う屋内設備制御システムであって、
屋内電力配線に接続され、該屋内電力配線にて通信が可能であり、該通信で受けた制御指示による機器制御を行う屋内設備と、
前記屋内電力配線、前記通信ネットワーク、および屋内のモニターと操作機器に接続可能であり、屋内モードでは、前記モニターに制御画面を表示して前記操作機器からの制御指示を受信し、屋外モードでは、前記通信ネットワークを介して制御指示を受信し、前記屋内モードまたは前記屋外モードで受信した前記制御指示を前記屋内設備に送信する屋内コントローラと、
前記屋内コントローラおよびユーザー端末と接続可能であり、接続した前記ユーザー端末に、該ユーザー端末のユーザーに対応する屋内設備の仮想制御画面を提供し、該ユーザー端末から制御指示を受けると、該制御指示を前記屋内コントローラに送信するサーバとを有している。
【0007】
したがって、本発明によれば、屋内モードでは、屋内コントローラが、モニターに制御画面を表示して操作機器からの制御指示を受信し、屋外モードでは、サーバが、仮想制御画面を提供し、ユーザー端末から制御指示を受けて屋内コントローラに送信し、屋内コントローラが、制御指示を屋内電力配線を介して屋内設備に送信し、屋内設備が、その制御指示に従って制御を行うので、美観を損ねずかつ容易にシステムを設置可能であり、屋内設備を屋内および屋外から制御することができる。
【0008】
また、前記屋内設備は、該屋内設備内外の状態監視を行い、監視結果を通知情報として前記屋内コントローラに通知し、
前記屋内コントローラは、前記屋内設備からの前記通知情報を、前記屋内モードでは前記モニターに表示し、前記屋外モードでは前記サーバに送り、
前記サーバは、前記屋内コントローラから前記通知情報を受けると、該通知情報を前記ユーザー端末に通知することとしてもよい。
【0009】
これによれば、異常時の警報など、屋内設備の状態監視結果を屋内または屋外のユーザーに通知することができる。
【0010】
また、前記仮想制御画面は、前記屋内設備の操作を模擬する画面であるとしてもよい。
【0011】
これによれば、ユーザー端末のユーザーは、仮想制御画面を見て、あたかも室内で屋内設備を操作しているように直感的かつ容易に屋内設備の制御を行うことができる。
【0012】
また、前記屋内設備は、前記屋内電力配線から電力の供給を受けて動作する電気機器であり、電力供給用の接続口から通信信号を分離して通信を行うこととしてもよい。
【0013】
これによれば、電気機器に本来的に必要な電力供給用の接続以外に制御用の配線をする必要が無く、扱いが容易で美観上も良好である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、屋内モードでは、屋内コントローラが、モニターに制御画面を表示して操作機器からの制御指示を受信し、屋外モードでは、サーバが、仮想制御画面を提供し、ユーザー端末から制御指示を受けて屋内コントローラに送信し、屋内コントローラが、制御指示を屋内電力配線を介して屋内設備に送信し、屋内設備が、その制御指示に従って制御を行うので、美観を損ねずかつ容易にシステムを設置可能であり、屋内設備を屋内および屋外から制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本実施形態の電気機器制御システムの構成を示すブロック図である。図1を参照すると、本実施形態の電気機器制御システムは、屋内コントローラ11、モニター12、リモートコントローラ13、電気機器14〜16、およびWEBサーバ17を有している。
【0017】
屋内コントローラ11および電気機器14〜16の各々は電力モデムを内蔵しており、電力会社18から電力ライン19を介して電力が供給される屋内電力配線20に接続されている。
【0018】
画面表示を行うモニター12は屋内コントローラ11に接続されている。また、リモートコントローラ13は赤外線などにより屋内コントローラ11に制御信号を送信可能である。
【0019】
屋内コントローラ11は、インターネット21を介してWEBサーバ17に接続可能である。また、WEBサーバ17は、携帯電話やパーソナルコンピュータなどのユーザー端末22からアクセス可能である。
【0020】
図2は、屋内コントローラの構成を示すブロック図である。図2を参照すると、屋内コントローラ11は、電力モデム31、通信制御部32、機器制御部33、画面表示部34、リモートコントローラ受信部35、およびスピーカー36を有している。
【0021】
電力モデム31は屋内電力配線20を介した通信を可能にするモデムである。
【0022】
通信制御部32は、インターネット21を介したWEBサーバ17との通信を行う。
【0023】
機器制御部33は、ユーザーによる制御指示に基づいて電気機器14〜16を制御する。機器の制御には屋内モードと屋外モードの2つのモードがある。屋内モードでは、ユーザーはモニター12、リモートコントローラ13、およびスピーカー36を用いて制御を行う。また、屋外モードでは、ユーザーは、ユーザー端末22を用いて制御を行う。
【0024】
屋外モードでは、機器制御部33は、通信制御部32を用いてWEBサーバ17と接続し、WEBサーバ17にアクセスしたユーザー端末22からの制御指示に基づいて各電気機器14〜16を制御する。そのために、機器制御部33は、電気機器14〜16から通知された通知情報をWEBサーバ17に送り、また、WEBサーバ17からの制御指示を電気機器14〜16に伝える。通知情報には、電気機器14〜16に対する制御の結果や電気機器14〜16の状態を示す情報や警報などが含まれる。制御指示には、電気機器14〜16のオン/オフの指示や各種設定の指示などが含まれる。
【0025】
屋内モードでは、機器制御部33は、モニター12に制御画面を表示し、リモートコントローラ13からの制御指示に従って各電気機器14〜16を制御する。また、機器制御部33は、電気機器14〜16から通知された通知情報や警報をモニター12に表示し、あるいはスピーカー36から発生させる。
【0026】
画面表示部34は、機器制御部33の指示に基づきモニター12に制御画面を表示させる。
【0027】
リモートコントローラ受信部35は、リモートコントローラ13からの制御指示を受信し、機器制御部33に通知する。
【0028】
スピーカー36は、機器制御部33からの指示に従って音声を発生させる。
【0029】
なお、一般には電気機器の種類によって制御項目が異なるが、屋内コントローラ11による各電気機器14〜16に対する制御は、一例として、電気機器14〜16を製造したメーカーより提供される個別の制御プログラムを機器制御部33にインストールすることにより可能となる。
【0030】
図3は、本実施形態の電気機器の構成を示すブロック図である。電気機器14〜16は、エアコン、テレビ、洗濯機、炊飯器など様々な種類のものであるが本発明における基本的な構成は同じである。図3には電気機器14の基本的な構成が示されている。図3を参照すると、電気機器14は、電力モデム41、制御部42、およびセンサー43を有している。
【0031】
電力モデム41は屋内電力配線20を介した通信を可能にするモデムである。各電気機器14〜16には、個別のMACアドレス、または機器を特定する符号が格納されており、屋内コントローラ11から特定可能となっている。
【0032】
なお、電気機器14は、屋内電力配線20から電力の供給を受けて動作するものであり、電力モデム41は、電力供給用の接続口(コンセント)から通信信号を分離して通信する構成が好ましい。これにより、電気機器14は本来的に必要な電力供給用の接続以外に制御用の配線をする必要が無く、扱いが容易で美観上も良好である。
【0033】
制御部42は、屋内コントローラ11からの制御指示に従って機器内の各種制御を行う。また、制御部42は、自身で検出し、あるいはセンサー43にて検知された警報などの機器状態を屋内コントローラ11に通知する。制御部42は、例えば、プロセッサがソフトウェアを実行することにより実現できる。
【0034】
センサー43は、機器内外の状態を監視しており、検知した機器状態を制御部42に通知する。
【0035】
図4は、本実施形態のWEBサーバの構成を示すブロック図である。図4を参照すると、WEBサーバ17は、バーチャルコントローラ51、通信制御部52、仮想画像発生部53、および電気機器データベース54を有している。
【0036】
バーチャルコントローラ51は、電気機器データベース54にて、各ユーザーに対応して登録されている電気機器14〜16を制御対象として認識する。また、バーチャルコントローラ51は、通信制御部52によりインターネット21経由で屋内コントローラ11と接続し、屋内コントローラ11との間で制御指示および通知情報を送受信することにより、屋外モード時における電気機器14〜16に対する監視および制御を行う。その際、バーチャルコントローラ51は、ユーザー端末22からのアクセスを受け、ユーザー端末22からの制御指示を受信し、また屋内コントローラ11からの通知情報をユーザー端末22に通知する。また、バーチャルコントローラ51は、ユーザーがユーザー端末22から視覚的に制御および状態確認ができるように、仮想制御画面を仮想画面発生部53に発生させる。仮想制御画面とは、電気機器の操作を仮想的に模擬する画面であり、ユーザー端末22でこの画面の映像を見たユーザーが、あたかも室内にいて電気機器14〜16を操作しているように直感的かつ容易に制御できるものである。例えばエアコンであれば、エアコンの画像を親画面に、操作用画像を子画面に仮想的に表示することが考えられる。その場合、子画面には、エアコン用リモコンの液晶表示(室温や風量など)およびボタンが表示され、そこからリモコンと同様に操作可能なものが考えられる。
【0037】
通信制御部52は、インターネット21を介した屋内コントローラ11との通信を行う。
【0038】
仮想画像発生部53は、バーチャルコントローラ51からの指示により、電気機器14〜16を制御するための仮想制御画面を発生し、ユーザー端末22に表示させる。
【0039】
電気機器データベース54は、予め、各ユーザーに対応して制御対象の電気機器を登録している。
【0040】
ユーザー端末22は、WEBサーバ17にアクセスし、仮想制御画面によりユーザーが各電気機器14〜16の状態確認および制御を行うことができるようにする。そのため、ユーザー端末22は、WEBサーバ17から提供される仮想制御画面を表示し、制御指示および通知情報をWEBサーバ17との間で送受信する。
【0041】
図5は、屋内コントローラの動作を示すフローチャートである。図5を参照すると、屋内コントローラ11は、まず屋外モードか否か判定する(ステップ101)。
【0042】
屋外モードであれば、屋内コントローラ11は、WEBサーバ17に接続する(ステップ102)。WEBサーバ17に接続すると、屋内コントローラ11はWEBサーバ103からの制御指示の受信を監視し(ステップ103)、制御指示を受けると、それを制御対象の電気機器に送る(ステップ104)。
【0043】
また、ステップ101の判定にて屋外モードでなければ屋内モードなので、屋内コントローラ11は、モニター12に制御画面を表示する(ステップ105)。モニター12の画面表示をみてリモートコントローラ13からユーザーが制御操作を行うと、リモートコントローラ13から屋内コントローラ11に制御指示が送信される。
【0044】
屋内コントローラ11は、リモートコントローラ13からの制御指示の受信を監視し(ステップ106)、制御指示を受けると、それを制御対象の電気機器に送る(ステップ107)。
【0045】
図6は、本実施形態のWEBサーバの動作を示すフローチャートである。図6を参照すると、WEBサーバ17は、屋内コントローラ11と接続する(ステップ201)。次に、WEBサーバ17は、ユーザー端末22からのアクセスを受けて接続する(ステップ202)。
【0046】
屋内コントローラ11およびユーザー端末22と接続すると、WEBサーバ17のバーチャルコントローラ51は、電気機器データベース54を検索し、ユーザー端末22でアクセスしたユーザーに対応する電気機器14〜16を抽出する(ステップ203)。
【0047】
そして、WEBサーバ17は、制御対象の電気機器14〜16に関する仮想制御画面を仮想画面発生部52により発生し、ユーザー端末22への提供を開始する(ステップ204)。
【0048】
そして、WEBサーバ17は、ユーザー端末22からの制御指示の受信を監視し(ステップ205)、制御指示を受けると、それを屋内コントローラ11に送信する(ステップ206)。
【0049】
なお、図5および図6は電気機器への制御に着目したフローチャートとなっているが、上述したように、本実施形態のシステムでは電気機器14〜16からの通知情報もある。この通知情報には警報等が含まれる。
【0050】
本実施形態は、電気機器14〜16がセンサー43等により状態の変化を検知すると、リアルタイムで屋内コントローラ11に通知することとしてもよく、また屋内コントローラ11からの問合せにより電気機器14〜16が通知情報を送信することとしてもよい。また、通知情報の種類などにより、それらの通知方法を使い分けてもよい。
【0051】
以上説明したように、本実施形態の電気機器制御システムは、屋内モードでは、屋内コントローラが、モニター20に制御画面を表示してリモートコントローラ13からの制御指示を受信し、屋外モードでは、WEBサーバ13が、仮想制御画面を提供し、ユーザー端末22から制御指示を受けて屋内コントローラ11に送信し、屋内コントローラ11が、屋内モードまたは屋外モードで受信した制御指示を屋内電力配線20を介して電気機器14〜16に送信し、電気機器14〜16が、その制御指示に従って機器制御を行うので、美観を損ねずかつ容易にシステムを設置でき、屋内の電気機器を屋内および屋外から制御することができる。
【0052】
また、本実施形態では、電気機器14〜16は、状態監視の結果を通知情報として屋内コントローラ11に通知し、屋内コントローラ11は、その通知情報を、屋内モードではモニター12に表示し、屋外モードではWEBサーバ17に送り、WEBサーバ17は、その通知情報をユーザー端末22に通知するので、異常時の警報など、屋内設備の状態監視結果を屋内または屋外のユーザーに通知することができる。
【0053】
本実施形態では、制御対象として電気機器を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。屋内に配置される設備であれば屋内電力配線20に接続可能な構成とできるので、本発明は屋内設備に広く適用可能である。電気機器以外の屋内設備としては、例えば、ロックの制御が可能なドア設備、開閉制御可能な水道設備あるいはガス設備などが考えられる。
【0054】
外出時に、自宅の電気機器の状態確認や制御、ドアのロック、水道やガスの開閉の状態確認や制御ができ有用である。また、屋内においても、電気製品やドアロック、水道、ガスの開閉の状態確認や制御がリモートコントローラ13で操作でき、身体障害者や高齢者には特に有用でなる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本実施形態の電気機器制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】屋内コントローラの構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態の電気機器の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態のWEBサーバの構成を示すブロック図である。
【図5】屋内コントローラの動作を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態のWEBサーバの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0056】
11 屋内コントローラ
12 モニター
13 リモートコントローラ
14〜16 電気機器
17 WEBサーバ
18 電力会社
19 電力ライン
20 屋内電力配線
21 インターネット
22 ユーザー端末
31 電力モデム
32 通信制御部
33 機器制御部
34 画面表示部
35 リモートコントローラ受信部
36 スピーカー
41 電力モデム
42 制御部
43 センサー
51 バーチャルコントローラ
52 通信制御部
53 仮想画像発生部
54 電気機器データベース
101〜107、201〜206 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介して屋内設備の制御を行う屋内設備制御システムであって、
屋内電力配線に接続され、該屋内電力配線にて通信が可能であり、該通信で受けた制御指示による機器制御を行う屋内設備と、
前記屋内電力配線、前記通信ネットワーク、および屋内のモニターと操作機器に接続可能であり、屋内モードでは、前記モニターに制御画面を表示して前記操作機器からの制御指示を受信し、屋外モードでは、前記通信ネットワークを介して制御指示を受信し、前記屋内モードまたは前記屋外モードで受信した前記制御指示を前記屋内設備に送信する屋内コントローラと、
前記屋内コントローラおよびユーザー端末と接続可能であり、接続した前記ユーザー端末に、該ユーザー端末のユーザーに対応する屋内設備の仮想制御画面を提供し、該ユーザー端末から制御指示を受けると、該制御指示を前記屋内コントローラに送信するサーバとを有する屋内設備制御システム。
【請求項2】
前記屋内設備は、該屋内設備内外の状態監視を行い、監視結果を通知情報として前記屋内コントローラに通知し、
前記屋内コントローラは、前記屋内設備からの前記通知情報を、前記屋内モードでは前記モニターに表示し、前記屋外モードでは前記サーバに送り、
前記サーバは、前記屋内コントローラから前記通知情報を受けると、該通知情報を前記ユーザー端末に通知する、請求項1記載の屋内設備制御システム。
【請求項3】
前記仮想制御画面は、前記屋内設備の操作を模擬する画面である、請求項1または2に記載の屋内設備制御システム。
【請求項4】
前記屋内設備は、前記屋内電力配線から電力の供給を受けて動作する電気機器であり、電力供給用の接続口から通信信号を分離して通信を行う、請求項1〜3のいずれか1項に記載の屋内設備制御システム。
【請求項5】
屋内設備の制御を行う屋内設備制御装置であって、
屋内電力配線に接続され、該屋内電力配線に接続された前記屋内設備との間で通信する電力モデムと、
通信ネットワークを介してサーバに接続可能であり、該WEBサーバとの間で通信する通信制御部と、
屋内モードでは、屋内のモニターに制御画面を表示して操作機器からの制御指示を受信し、屋外モードでは、前記通信制御部を用いて前記通信ネットワークを介して前記WEBサーバに接続し、前記サーバから制御指示を受信し、前記屋内モードまたは前記屋外モードで受信した前記制御指示を、前記電力モデムを用いて前記屋内設備に送信する機器制御部とを有する屋内設備制御装置。
【請求項6】
前記機器制御部は、前記屋内設備から前記電力モデムを介して通知情報を受けると、前記屋内モードでは該通知情報を前記モニターに表示し、前記屋外モードでは前記通信制御部を介して前記サーバに送信する、請求項5記載の屋内設備制御装置。
【請求項7】
通信ネットワークを介して屋内設備を制御する屋内設備制御システムにおいて遠隔に配置されたサーバ装置であって、
前記屋内設備と屋内電力配線で接続された屋内のコントローラと前記通信ネットワークを介して接続する通信制御部と、
制御対象の屋内設備をユーザーに対応させて予め記憶しておく屋内設備データベースと、
制御対象の屋内設備の仮想制御画面を発生させる仮想画像発生部と、
ユーザー端末と接続すると、該ユーザー端末のユーザーに対応する屋内設備を前記屋内設備データベースにより抽出し、該屋内設備の仮想制御画面を前記仮想画像発生部に発生させ、該仮想制御画面を前記ユーザー端末に提供し、該ユーザー端末から制御指示を受けると、該制御指示を前記通信制御部を介して前記屋内のコントローラに送信するバーチャルコントローラとを有するサーバ装置。
【請求項8】
バーチャルコントローラは、前記屋内設備から、前記屋内のコントローラ、前記通信ネットワーク、および前記通信制御部を介して通知情報を受信すると、該通知情報を前記ユーザー端末に通知する、請求項7記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記仮想制御画面は、前記屋内設備の操作を模擬する画面である、請求項7または8に記載のサーバ装置。
【請求項10】
通信ネットワークを介して屋内設備の制御を行うための屋内設備制御方法であって、
屋内電力配線を介して屋内設備と接続された屋内コントローラにて、屋内モードか屋外モードが判定するステップと、
前記屋内モードの場合、前記屋内コントローラにて、屋内のモニターに制御画面を表示して操作機器からの制御指示を受信するステップと、
前記屋外モードの場合、前記通信ネットワークを介して前記屋内コントローラと接続したサーバにて、ユーザー端末に仮想制御画面を提供して前記ユーザー端末から制御指示を受信し、該制御指示を前記屋内コントローラに送信するステップと、
前記屋内モードまたは前記屋外モードで受信した前記制御指示を前記屋内コントローラから前記屋内電力配線を介して前記屋内設備に送信するステップとを有する屋内設備制御方法。
【請求項11】
前記屋内設備にて、状態監視を行い、監視結果を通知情報として前記屋内コントローラに通知するステップと、
前記屋内コントローラにて、前記屋内設備からの前記通知情報を、前記屋内モードでは前記モニターに表示し、前記屋外モードでは前記サーバに送り、前記サーバにて、前記屋内コントローラから前記通知情報を受けると、該通知情報を前記ユーザー端末に通知するステップとをさらに有する、請求項10記載の屋内設備制御方法。
【請求項12】
コンピュータに、屋内コントローラとして屋内設備の制御を行わせるための屋内設備制御プログラムであって、
屋内電力配線を介して屋内設備と接続された屋内コントローラにて、屋内モードか屋外モードが判定する手順と、
前記屋内モードの場合、屋内のモニターに制御画面を表示して操作機器からの制御指示を受信する手順と、
前記屋外モードの場合、前記通信ネットワークを介して接続したWEBサーバより、ユーザー端末からの制御指示を受信する手順と、
前記屋内モードまたは前記屋外モードで受信した前記制御指示を前記屋内電力配線を介して前記屋内設備に送信する手順とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項13】
前記屋内設備から状態監視の結果である通知情報を受信し、前記屋内モードでは前記モニターに表示し、前記屋外モードでは前記サーバに送る手順をさらにコンピュータに実行させる、請求項12記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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