屋外および屋内に木製の床を敷設するためのフィッティングおよびすべり込みシステム
成形されたタブ(6)を上部表面に板を受容するため備え、下部表面に地面の梁にすべり込む直通チャネルを備えた、適切なブロック(3)に板(9)をフィットまたはすべり込ませることによって実行されるネジ、釘および糊を使わない木製の床の敷設システム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
現在の屋外の木製の床は、互いに適切な距離で木製の梁を配置し、そしてその上に床面の木製のボードをねじ込むことによって配置される。
【0002】
このようなシステムの変種によれば、クリップは木製の梁にねじ込まれ、ギザギザに加工された適切なボードをその中にすべり込ませる。
【0003】
これらの敷設配置システムは相当な仕事を必要とし、前者の場合、ねじ込まれたボードは、ねじ山が隠されず視界に入るので、審美性に欠ける。
【発明の開示】
【0004】
本発明の産業上の目的は、単純化、スピードアップ、そして屋外および屋内の両方における木製の床の審美性を改善することである。
【0005】
本発明の別の目的は、示唆的な設計を提供することができる床の敷設システムを提供することである。
【0006】
解決法は、4つの要素の使用から構成される:
・その側面で長手方向にギザギザに加工されるか、または加工されない木製のフレーム
・その上部表面に、また必要であるならば、その下部の表面にタブを備えたナイロンまたは他の適切な材料の支持体
・下部表面に適切な溝、側面に長手方向のならい研削を備える板で形成される床面
・ゴムまたは他の適切な材料のパッキング
【0007】
4つの要素は、次に添付の図面に関して個別にまた詳細に開示される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
1/6における図1は、床面のための基部フレームとして使われる木製の梁1を示す。それは、その下部表面に沿って“V”字型の溝2を有する矩形の平面を有し、平行六面体の形状を有する。
【0009】
図2は、支持体3の上部および下部表面を示す。それは、矩形の横断面を有する平行六面体ブロックであり、その下部の表面は、その長さのすべてに沿って“V”字型の溝を形成する2つのタブ4を備える。
【0010】
このブロックの上部表面は、ブロックと一体であるスペーサ7によって対向されかつ分離される2つの端部タブ5および2つの中央タブ6を有する。
【0011】
これらの4つのタブは、下部表面の溝に対して垂直である“V”字型の溝を形成する。
【0012】
2/6の図3および図4において示される可能な変形では、平行六面体木製支持体は溝を有さず、ブロック3は下部表面においてタブを有しないが、基部支持体1をその上にすべり込ませるのを可能にするため、チャネル8を通じて長方形を備える。
【0013】
3/6の図5は、床面の板9を示す。それは、木製の床の板の周知の矩形の平行六面体形状を有するが、後者に関してその下部の表面は、2つの長手方向の半あり溝10を有する、言い換えると1つの直線の側および1つの傾斜した側を備えることにおいて特徴づけられる。側面は滑らかであるか、または適切なパッキングを受容するように切断されることが可能である。
【0014】
図6は、2つの板の間でフィットするように溝が彫られた側面を有する矩形の平行六面体形状を有するゴムまたは他の適切な材料のパッキング11を示す。
【0015】
木製の床の様々な構成要素が開示された後、その敷設が以下に記載される。支持体は、(図2および図4においてそれぞれ示されるタイプによると)工場でフレームへのフィッティングまたはすべり込みが行われ、その後でアセンブリ全体が所定の一定の間隔を有する基部上に配置される。
【0016】
4/6の図7は、板9を受容するとそれらの支持体で配置されるフレームを示す。
【0017】
5/6の図8は、側面に溝がないフレームと、タブなしだが直通チャネルを有するブロックの使用を示す。いずれの場合においても、工場においてその上に配置されるブロックと共にフレームを配置した後、床面の板9は、4/6および5/6において示されるように、それらの上部表面にすべり込ませてはめる。最後に、パッキング11が適用される。
【0018】
表6/6の図9は、特別な支持体を示し、その半分は基部支持体と同じで、もう半分は垂直な溝を有する。これは、任意にそれらを嵌号することによって、板が互いに対して垂直に適用されることを可能にするので、パッキングを適用することによって、いかなる設計でも屋外および屋内の両方で実行されることができる。
【0019】
提案されたシステムは、支持体が工場で基部フレームに配置され、測定するために板を切断するのを可能にし、したがって板の掘削、穿孔およびねじ込みと同様にフレームを適切な間隔で整列配置するための時間がかかる作業を避けることが出来る。
【0020】
適切な間隔での支持体の配置は、スペーサが取り除かれることを可能にし、板およびベース支持体の垂直が見えるため板の表側のチェックも省くことができる。
【0021】
さらに、ねじ山のヘッドが見えないので、床面の上部表面の審美性が強調される。
【0022】
システムの他の利点は、板が2つの異なる支持体に置かれるので、支持体間の間隔を変化させることによって、異なる長さの板を置くことが可能であるということである。
【0023】
システムのより良好な安定性のため、板の下部表面において形成される長手方向の溝10の形状を配慮することは必須である。
【0024】
それらは、半あり継ぎの形状を有する。加えて、木の屈曲またはいかなる動きによるそのブロックからの板の分離を確実に妨げるようにより狭い基部での半あり溝を可能にするため、支持体の上部表面の中央タブは、スペーサ7によってわずかに間隔を置かれる。
【0025】
この成形された溝の取付けは、図11および図10の拡大図において詳細に示される。
【0026】
示されるように、ブロックのタブの動作は溝の角で発現するので、タブが角に対してブロックされると、上方に向いた力を引き起こす板の動きは、板のいかなる分離も生じさせ
ない。
【0027】
互いに対向するスペーサ7および中央タブ間の距離は、板のスナップ式の取付けのためにタブが湾曲するのを可能にするのに十分であるが、動きのために板を変形させるのに十分でなく、したがって板が分離するのを妨げる。
【0028】
添付の図面は、例示的であり非制限的な実施例による発明のシステムを示すが、変化および構造上の変更は、添付の請求の範囲に記載の産業上の本発明の範囲内において、当業者によって作成されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】床面のための基部フレームとして使われる木製の梁1を示す。
【図2】支持体3の上部および下部表面を示す。
【図3】木製の梁の可能な変形を示す。
【図4】支持体の可能な変形を示す。
【図5】床面の板9を示す。
【図6】2つの板の間でフィットするように溝が彫られた側面を有する矩形の平行六面体形状を有するゴムまたは他の適切な材料のパッキング11を示す。
【図7】板9を受容するとそれらの支持体で配置されるフレームを示す。
【図8】側面に溝がないフレームと、タブなしだが直通チャネルを有するブロックの使用を示す。
【図9】特別な支持体を示す。
【図10】溝の取り付けの拡大図である。
【図11】溝の取り付けの詳細図である。
【背景技術】
【0001】
現在の屋外の木製の床は、互いに適切な距離で木製の梁を配置し、そしてその上に床面の木製のボードをねじ込むことによって配置される。
【0002】
このようなシステムの変種によれば、クリップは木製の梁にねじ込まれ、ギザギザに加工された適切なボードをその中にすべり込ませる。
【0003】
これらの敷設配置システムは相当な仕事を必要とし、前者の場合、ねじ込まれたボードは、ねじ山が隠されず視界に入るので、審美性に欠ける。
【発明の開示】
【0004】
本発明の産業上の目的は、単純化、スピードアップ、そして屋外および屋内の両方における木製の床の審美性を改善することである。
【0005】
本発明の別の目的は、示唆的な設計を提供することができる床の敷設システムを提供することである。
【0006】
解決法は、4つの要素の使用から構成される:
・その側面で長手方向にギザギザに加工されるか、または加工されない木製のフレーム
・その上部表面に、また必要であるならば、その下部の表面にタブを備えたナイロンまたは他の適切な材料の支持体
・下部表面に適切な溝、側面に長手方向のならい研削を備える板で形成される床面
・ゴムまたは他の適切な材料のパッキング
【0007】
4つの要素は、次に添付の図面に関して個別にまた詳細に開示される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
1/6における図1は、床面のための基部フレームとして使われる木製の梁1を示す。それは、その下部表面に沿って“V”字型の溝2を有する矩形の平面を有し、平行六面体の形状を有する。
【0009】
図2は、支持体3の上部および下部表面を示す。それは、矩形の横断面を有する平行六面体ブロックであり、その下部の表面は、その長さのすべてに沿って“V”字型の溝を形成する2つのタブ4を備える。
【0010】
このブロックの上部表面は、ブロックと一体であるスペーサ7によって対向されかつ分離される2つの端部タブ5および2つの中央タブ6を有する。
【0011】
これらの4つのタブは、下部表面の溝に対して垂直である“V”字型の溝を形成する。
【0012】
2/6の図3および図4において示される可能な変形では、平行六面体木製支持体は溝を有さず、ブロック3は下部表面においてタブを有しないが、基部支持体1をその上にすべり込ませるのを可能にするため、チャネル8を通じて長方形を備える。
【0013】
3/6の図5は、床面の板9を示す。それは、木製の床の板の周知の矩形の平行六面体形状を有するが、後者に関してその下部の表面は、2つの長手方向の半あり溝10を有する、言い換えると1つの直線の側および1つの傾斜した側を備えることにおいて特徴づけられる。側面は滑らかであるか、または適切なパッキングを受容するように切断されることが可能である。
【0014】
図6は、2つの板の間でフィットするように溝が彫られた側面を有する矩形の平行六面体形状を有するゴムまたは他の適切な材料のパッキング11を示す。
【0015】
木製の床の様々な構成要素が開示された後、その敷設が以下に記載される。支持体は、(図2および図4においてそれぞれ示されるタイプによると)工場でフレームへのフィッティングまたはすべり込みが行われ、その後でアセンブリ全体が所定の一定の間隔を有する基部上に配置される。
【0016】
4/6の図7は、板9を受容するとそれらの支持体で配置されるフレームを示す。
【0017】
5/6の図8は、側面に溝がないフレームと、タブなしだが直通チャネルを有するブロックの使用を示す。いずれの場合においても、工場においてその上に配置されるブロックと共にフレームを配置した後、床面の板9は、4/6および5/6において示されるように、それらの上部表面にすべり込ませてはめる。最後に、パッキング11が適用される。
【0018】
表6/6の図9は、特別な支持体を示し、その半分は基部支持体と同じで、もう半分は垂直な溝を有する。これは、任意にそれらを嵌号することによって、板が互いに対して垂直に適用されることを可能にするので、パッキングを適用することによって、いかなる設計でも屋外および屋内の両方で実行されることができる。
【0019】
提案されたシステムは、支持体が工場で基部フレームに配置され、測定するために板を切断するのを可能にし、したがって板の掘削、穿孔およびねじ込みと同様にフレームを適切な間隔で整列配置するための時間がかかる作業を避けることが出来る。
【0020】
適切な間隔での支持体の配置は、スペーサが取り除かれることを可能にし、板およびベース支持体の垂直が見えるため板の表側のチェックも省くことができる。
【0021】
さらに、ねじ山のヘッドが見えないので、床面の上部表面の審美性が強調される。
【0022】
システムの他の利点は、板が2つの異なる支持体に置かれるので、支持体間の間隔を変化させることによって、異なる長さの板を置くことが可能であるということである。
【0023】
システムのより良好な安定性のため、板の下部表面において形成される長手方向の溝10の形状を配慮することは必須である。
【0024】
それらは、半あり継ぎの形状を有する。加えて、木の屈曲またはいかなる動きによるそのブロックからの板の分離を確実に妨げるようにより狭い基部での半あり溝を可能にするため、支持体の上部表面の中央タブは、スペーサ7によってわずかに間隔を置かれる。
【0025】
この成形された溝の取付けは、図11および図10の拡大図において詳細に示される。
【0026】
示されるように、ブロックのタブの動作は溝の角で発現するので、タブが角に対してブロックされると、上方に向いた力を引き起こす板の動きは、板のいかなる分離も生じさせ
ない。
【0027】
互いに対向するスペーサ7および中央タブ間の距離は、板のスナップ式の取付けのためにタブが湾曲するのを可能にするのに十分であるが、動きのために板を変形させるのに十分でなく、したがって板が分離するのを妨げる。
【0028】
添付の図面は、例示的であり非制限的な実施例による発明のシステムを示すが、変化および構造上の変更は、添付の請求の範囲に記載の産業上の本発明の範囲内において、当業者によって作成されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】床面のための基部フレームとして使われる木製の梁1を示す。
【図2】支持体3の上部および下部表面を示す。
【図3】木製の梁の可能な変形を示す。
【図4】支持体の可能な変形を示す。
【図5】床面の板9を示す。
【図6】2つの板の間でフィットするように溝が彫られた側面を有する矩形の平行六面体形状を有するゴムまたは他の適切な材料のパッキング11を示す。
【図7】板9を受容するとそれらの支持体で配置されるフレームを示す。
【図8】側面に溝がないフレームと、タブなしだが直通チャネルを有するブロックの使用を示す。
【図9】特別な支持体を示す。
【図10】溝の取り付けの拡大図である。
【図11】溝の取り付けの詳細図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向のスペーサによって間隔を置かれる2つの対向する中央タブを備えた支持体、および2つのさらに対向する端部タブによって特徴付けられる木製の床の敷設システムであって、前記タブのすべては、“V”字型の外形を有しているので、前記床面の板は、前記支持体にすべり込ませてはめ、前記板は、それらの下部表面で適切な長手方向の溝を備え、前記支持体は地面で配置される担持構造として、それらの下部表面で前記タブ、または梁にフィットまたはすべり込まれる直通チャネルを備えた木製の床の敷設システム。
【請求項2】
先行する請求項に記載のシステムであって、前記床面の板は、その下部表面に間隔を置かれる半あり継ぎ形状を有する溝を有することを特徴とするシステム。
【請求項3】
先行する請求項に記載のシステムであって、地面に配置される前記梁は、前記支持ブロックの前記下部表面の前記タブを受容するため、後者が地面で適用される前記梁にフィットする場合、その側面に“V”字型の溝を有することを特徴とするシステム。
【請求項4】
先行する請求項に記載のシステムであって、前記支持体の前記下部表面はタブを有さず、この場合溝がない前記基部の梁がすべり込む直通チャネルを代わりに備えることを特徴とするシステム。
【請求項5】
先行する請求項に記載のシステムであって、前記ブロックの前記上部表面上の前記中央の対向するタブは、その変形を制限する機能を有する長手方向のスペーサによって分離されることを特徴とするシステム。
【請求項6】
先行する請求項に記載のシステムであって、請求項5の前記スペーサは、それが限られた所定の方法で変形されるのを可能にするように各々のタブから間隔を置いて配置されることを特徴とするシステム。
【請求項7】
先行する請求項に記載のシステムであって、特別な支持体が提供され、ここにおいて前記支持体の上部表面の半分は、先行する請求項に記載されたように作成され、もう半分は互いに対して直行する板を受容するため、前記第1のタブに垂直であるタブを備えたことを特徴とするシステム。
【請求項8】
先行する請求項に記載のシステムであって、前記床面の板は適切なパッキングを受容するために成形された側面を有することを特徴とするシステム。
【請求項1】
長手方向のスペーサによって間隔を置かれる2つの対向する中央タブを備えた支持体、および2つのさらに対向する端部タブによって特徴付けられる木製の床の敷設システムであって、前記タブのすべては、“V”字型の外形を有しているので、前記床面の板は、前記支持体にすべり込ませてはめ、前記板は、それらの下部表面で適切な長手方向の溝を備え、前記支持体は地面で配置される担持構造として、それらの下部表面で前記タブ、または梁にフィットまたはすべり込まれる直通チャネルを備えた木製の床の敷設システム。
【請求項2】
先行する請求項に記載のシステムであって、前記床面の板は、その下部表面に間隔を置かれる半あり継ぎ形状を有する溝を有することを特徴とするシステム。
【請求項3】
先行する請求項に記載のシステムであって、地面に配置される前記梁は、前記支持ブロックの前記下部表面の前記タブを受容するため、後者が地面で適用される前記梁にフィットする場合、その側面に“V”字型の溝を有することを特徴とするシステム。
【請求項4】
先行する請求項に記載のシステムであって、前記支持体の前記下部表面はタブを有さず、この場合溝がない前記基部の梁がすべり込む直通チャネルを代わりに備えることを特徴とするシステム。
【請求項5】
先行する請求項に記載のシステムであって、前記ブロックの前記上部表面上の前記中央の対向するタブは、その変形を制限する機能を有する長手方向のスペーサによって分離されることを特徴とするシステム。
【請求項6】
先行する請求項に記載のシステムであって、請求項5の前記スペーサは、それが限られた所定の方法で変形されるのを可能にするように各々のタブから間隔を置いて配置されることを特徴とするシステム。
【請求項7】
先行する請求項に記載のシステムであって、特別な支持体が提供され、ここにおいて前記支持体の上部表面の半分は、先行する請求項に記載されたように作成され、もう半分は互いに対して直行する板を受容するため、前記第1のタブに垂直であるタブを備えたことを特徴とするシステム。
【請求項8】
先行する請求項に記載のシステムであって、前記床面の板は適切なパッキングを受容するために成形された側面を有することを特徴とするシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2008−508451(P2008−508451A)
【公表日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−523246(P2007−523246)
【出願日】平成17年7月20日(2005.7.20)
【国際出願番号】PCT/IT2005/000421
【国際公開番号】WO2006/011173
【国際公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(506333956)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月20日(2005.7.20)
【国際出願番号】PCT/IT2005/000421
【国際公開番号】WO2006/011173
【国際公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(506333956)
【Fターム(参考)】
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