説明

屋外構造体及びその組立方法

【課題】簡易な部品で簡単に組立が可能な屋外構造体及びその組立方法を提供する。
【解決手段】支柱2に梁3、4を取付けてなるフレーム体1に屋根体5を取付固定してなり、フレーム体1は前後左右の支柱2間にそれぞれ梁3、4を渡して構成され、屋根体5はフレーム体1を構成する梁2、3の内側面に沿う外形状を有してなり、梁2、3の内側面2a、3aには屋根体5の外側面に沿った複数箇所に引掛部品22が設けられ、屋根体5の外側面には引掛部品22に対して引掛係合される係合部10c、13cが形成されてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支柱と梁からなるフレーム体に屋根体を取付けてなるカーポートやテラス、パーゴラ等の屋外構造体に関し、特に屋根体をフレーム体に対し簡易に取付可能な屋外構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、支柱と梁からなるフレーム体に屋根体を取付けた屋外構造体が知られている。フレーム体と屋根体からなる屋外構造体は、カーポートやテラスあるいはパーゴラなどとして用いられる。また、屋外構造体において、前後左右に支柱を設け、これら支柱間を渡すように梁を設け、梁の内側面に屋根体を取付けたものも知られている。屋外構造体をこのように構成することで、梁の内側面の内側に屋根体の外周に設けられる雨樋や垂木が配置されることとなり、外側には直接露出しないこととなるため、意匠性を良好にすることができる。このような屋外構造体としては、例えば特許文献1や特許文献2に挙げるようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−96912号公報
【特許文献2】特開2006−249679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の屋外構造体では、屋根体を梁の内周面に固定するために、大掛かりな部品を取付けていた。梁と屋根体を連結する部品として、例えば特許文献1では、梁の長手方向に沿う略L字状の長尺部品を、梁の内側面に対してボルト止めし、屋根体の端部を部品の一面に載置すると共に、ボルト等で固定するものを設けている。また、特許文献2では、梁の内側面に長尺状のアタッチメントを設け、そのアタッチメントで屋根体の端部を支持するようにしている。
【0005】
しかし、従来の屋外構造体では、屋根体と梁の連結構造が大掛かりで、部品のコストが大きいと共に、組立も煩雑で作業性があまりよくないという問題があった。
【0006】
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、簡易な部品で簡単に組立が可能な屋外構造体及びその組立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明に係る屋外構造体は、支柱に梁を取付けてなるフレーム体に屋根体を取付固定してなる屋外構造体において、
前記フレーム体は前後左右の支柱間にそれぞれ梁を渡して構成され、前記屋根体は前記フレーム体を構成する梁の内側面に沿う外形状を有してなり、
前記梁の内側面には前記屋根体の外側面に沿った複数箇所に引掛部品が設けられ、前記屋根体の外側面には前記引掛部品に対して引掛係合される係合部が形成されてなることを特徴として構成されている。
【0008】
また、本発明に係る屋外構造体は、前記屋根体には外周のうち少なくとも一辺に雨樋が設けられ、該雨樋が設けられる辺以外の辺に端部垂木が設けられ、前記雨樋と端部垂木にそれぞれ前記係合部が形成されて前記引掛部品と係合することを特徴として構成されている。
【0009】
さらに、本発明に係る屋外構造体は、前記引掛部品は前記雨樋に係合するものと前記端部垂木に係合するものとが同形状に形成されてなることを特徴として構成されている。
【0010】
さらにまた、本発明に係る屋外構造体は、前記引掛部品は前記梁の内側面に当接して固定される梁固定部と、該梁固定部に対して段差状をなすように形成された引掛部とからなり、該引掛部は前記梁固定部が前記梁の内側面に固定されることで前記梁の内側面との間に上方開放状の引掛空間部を形成することを特徴として構成されている。
【0011】
そして、本発明に係る屋外構造体は、前記雨樋及び端部垂木は前記引掛部品の上端部に対して引掛係合されると共に、前記引掛部品の下端よりも下方に下端面を有して、前記引掛部品を前記フレーム体の内周側から全て覆ってなることを特徴として構成されている。
【0012】
また、本発明に係る屋外構造体の組立方法は、支柱に梁を取付けてなるフレーム体に屋根体を取付固定する屋外構造体の組立方法において、
前後左右の支柱間にそれぞれ梁を渡して前記フレーム体を形成し、前記梁の内側面の複数箇所には引掛部品が設けられ、前記屋根体の外周のうち互いに対向する二辺を構成する雨樋が、前記引掛部品に引掛係合されて前記梁に固定され、前記雨樋と交わる前記屋根体外周の他の二辺を構成する端部垂木が、前記引掛部品に引掛係合されて前記梁に固定されると共に、前記端部垂木の両端部が前記雨樋の端部に連結固定されることを特徴として構成されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る屋外構造体によれば、梁の内側面には屋根体の外側面に沿った複数箇所に引掛部品が設けられ、屋根体の外側面には引掛部品に対して引掛係合される係合部が形成されてなることにより、フレーム体側には小片状の引掛部品を設けるだけで、屋根体をフレーム体に対し引掛係合によって簡易に取付固定することができるので、簡易な構成でコストダウンを図ることができると共に、取付作業も簡単にすることができる。
【0014】
また、本発明に係る屋外構造体によれば、屋根体には外周のうち少なくとも一辺に雨樋が設けられ、雨樋が設けられる辺以外の辺に端部垂木が設けられ、雨樋と端部垂木にそれぞれ係合部が形成されて引掛部品と係合することにより、屋根体の全周に渡って引掛係合による固定がなされるので、屋根体を安定的にフレーム体に対して固定することができる。
【0015】
さらに、本発明に係る屋外構造体によれば、引掛部品は雨樋に係合するものと端部垂木に係合するものとが同形状に形成されてなることにより、部品の種類を少なくしてコストダウンを図ることができる。
【0016】
さらにまた、本発明に係る屋外構造体によれば、引掛部品は梁の内側面に当接して固定される梁固定部と、梁固定部に対して段差状をなすように形成された引掛部とからなり、引掛部は梁固定部が梁の内側面に固定されることで梁の内側面との間に上方開放状の引掛空間部を形成することにより、引掛部品が段差を有する単純な形状で構成でき、よりコストダウンを図ることができる。
【0017】
そして、本発明に係る屋外構造体によれば、雨樋及び端部垂木は引掛部品の上端部に対して引掛係合されると共に、引掛部品の下端よりも下方に下端面を有して、引掛部品をフレーム体の内周側から全て覆ってなることにより、引掛部品が梁によって外部に露出することがなく、意匠性を良好にすることができる。
【0018】
また、本発明に係る屋外構造体の組立方法によれば、前後左右の支柱間にそれぞれ梁を渡してフレーム体を形成し、梁の内側面の複数箇所には引掛部品が設けられ、屋根体の外周のうち互いに対向する二辺を構成する雨樋が、引掛部品に引掛係合されて梁に固定され、雨樋と交わる屋根体外周の他の二辺を構成する端部垂木が、引掛部品に引掛係合されて梁に固定されると共に、端部垂木の両端部が雨樋の端部に連結固定されることにより、屋根体を構成する各部材をフレーム体に対し順番に引掛係合させることで、簡単に屋根体を組立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施形態における屋外構造体の平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図2の部分拡大図である。
【図5】図4のうち引掛部品付近の拡大図である。
【図6】図4のA−A断面図である。
【図7】図3の部分拡大図である。
【図8】屋外構造体の組立工程を表した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施形態について、図面に沿って詳細に説明する。本実施形態では、屋外構造体の一つとしてカーポートについて説明する。図1には本実施形態における屋外構造体の平面図を示している。本実施形態における屋外構造体は、前後左右設けられた支柱2間に間口方向梁3及び奥行方向梁4を渡してなるフレーム体1に、屋根体5を取付固定してなるものである。
【0021】
支柱2は、いずれも断面方形状の角材からなり、地面に対して垂直方向に立設される。間口方向梁3と奥行方向梁4は、それぞれ支柱2の上端部分に連結固定され、フレーム体1は平面視において方形状をなすように構成される。
【0022】
屋根体5は、フレーム体1を構成する間口方向梁3及び奥行方向梁4の内側面に沿う平面視方形状をなすように形成されている。屋根体5の周縁部には、フレーム体1の対向する二辺を構成する奥行方向梁4に沿って雨樋10が設けられ、雨樋10間を渡すと共に奥行方向梁4と交わる二辺を構成する間口方向梁3に沿って端部垂木13が設けられている。また、両端の端部垂木13と平行な複数本の垂木11及び中間垂木12が、雨樋10間を渡すように設けられる。そして、垂木11、中間垂木12、端部垂木13と両側の雨樋10に囲まれた間口方向に長い各領域には、パネル体14が設けられる。
【0023】
図2には図1のA−A断面図を、図3には図1のB−B断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、屋根体5は間口方向に沿って上方に凸状となるように湾曲している。また、屋根体5は、上端から下端に渡って間口方向梁3及び奥行方向梁4の幅内に収まるように湾曲している。これにより、屋根体5はフレーム体1の外側に直接露出しないようにされている。
【0024】
図4には図2の部分拡大図を示している。この図では、奥行方向梁4と屋根体5との連結部分付近の拡大図を表している。図4に示すように、支柱2と奥行方向梁4の連結は、支柱2の側面に固着される連結金具20によってなされる。連結金具20は、支柱2に対して固着される支柱固定面20aと、奥行方向梁4の内周面または外周面に当接して固着される梁固定面20bとを有し、それぞれボルト止めによって固着される。
【0025】
屋根体5の奥行方向梁4に隣接する周縁部には、前述のように雨樋10が設けられる。雨樋10は、パネル体14からの水を受けて長手方向に流す凹状の溝部10aを有し、溝部10aの上部略半分を覆うようにパネル押さえ部10bが設けられる。パネル押さえ部10bには、パネル体14の端部が収まる。また、図4においてはパネル体14は垂木11によって支持固定されている。
【0026】
また、雨樋10を構成する溝部10aの外周側部分は断面中空状に形成され、梁と対向する外側面は奥行方向梁4の内側面4aに当接すると共に、内側面4aに対して引掛係合がなされる。このために、奥行方向梁4の内側面4aには長手方向複数箇所に小片状の引掛部品22が設けられる。奥行方向梁4において引掛部品22は、図3に示すように、両端部及び中央部にそれぞれ設けられ、各引掛部品22に対して雨樋10の外側面に形成された係合部10cが引掛係合される。
【0027】
図5には、図4のうち引掛部品22付近の拡大図を示している。引掛部品22は、奥行方向梁4の内側面4aに対して当接する梁固定部22aと、梁固定部22aから段差状に形成された引掛部22bとからなっている。引掛部22bは、奥行方向梁4の内側面4aと対向して、この内側面4aとの間に上方開放状の引掛空間部23を形成する。一方で、雨樋10の係合部10cは、下方に向かうフック状をなすように形成されており、係合部10cを引掛空間部23に進入させることで、雨樋10が奥行方向梁4に対して係合される。
【0028】
図4に示すように、雨樋10の外側面は、係合部10cより上部が溝部10aの開口よりも上方に伸びて、奥行方向梁4の内側面4aに当接すると共に、ネジ止め固定される。また、雨樋10の係合部10cは、図4に示すように引掛部品22の上端に引掛係合されており、また雨樋10の下端面は引掛部品22の下端よりも下方に位置している。これにより、雨樋10は引掛部品22をフレーム体1の内周側から全て覆っていることとなり、引掛部品22が露出しないようにしている。これによって、意匠性を良好にすることができる。
【0029】
図6には、図4のA−A断面図を示している。この図に示すように、垂木11は断面中空状の垂木本体11aを備え、その上面側にパネル体14が載置されると共に、パネル体14の上面側には押さえ材11bが設けられて、押さえ材11bと垂木本体11aとでパネル体14を挟持している。なお、中間垂木12は図示しないがより簡易な構成となっており、断面中空状の部材の上面にクッション材が固定されており、このクッション材にパネル体14が載置されるようになっている。
【0030】
図7には、図3の部分拡大図を示している。この図では、間口方向梁3と屋根体5との連結部分付近の拡大図を表している。図7に示すように、支柱2と間口方向梁3の連結は、奥行方向梁4の場合と同様に連結金具20によってなされる。また、雨樋10には、端部に樋キャップ15が設けられて端面が塞がれると共に、間口方向梁3との隙間にはパッキン16が設けられる。
【0031】
屋根体5の間口方向梁3に隣接する周縁部には、前述のように端部垂木13が設けられる。端部垂木13は、概ね図6に示す通常の垂木11の左右半分の形状を有してなり、断面中空状の本体部13aを備え、その上面にはパネル体14が載置され、さらにパネル体14の上面側にはパネル押さえ部13bが設けられる。このパネル押さえ部13bと本体部13aとによって、パネル体14が挟持される。
【0032】
本体部13aの外側面からは、下方に向かうフック状をなす係合部13cが形成されている。一方、間口方向梁3の内側面3aには、引掛部品22が設けられている。この引掛部品22は、奥行方向梁4に設けられたものと同形状であり、梁固定部22aで間口方向梁3にネジ止め固定されると共に、引掛部22bと間口方向梁3の内側面3aによって係合部13cを引掛係合させる引掛空間部23を形成している。また、係合部13cの上部における端部垂木13と間口方向梁3との間の隙間には、コーキング材13dが設けられて、これらの間における水密性を確保するようにしている。
【0033】
図2に示すように、間口方向梁3において引掛部品22は、中央領域の左右にそれぞれ設けられており、各引掛部品22に対して端部垂木13の係合部13cが引掛係合される。
【0034】
端部垂木13の外側面は、図7に示すように引掛部品22の上端に引掛係合されており、また端部垂木13の下端面は引掛部品22の下端よりも下方に位置している。これにより、端部垂木13は引掛部品22をフレーム体1の内周側から全て覆っていることとなり、引掛部品22が露出しないようにしている。これによって、意匠性を良好にすることができる。
【0035】
次に、本実施形態の屋外構造体の組立方法について説明する。ここでは特に、フレーム体1に対して屋根体5を取付ける工程について説明する。図8には、屋外構造体の組立工程を表した平面図を示している。図8(a)に示すように、予め支柱2と間口方向梁3及び奥行方向梁4を連結してフレーム体1を構成しておく。また、この時点で間口方向梁3及び奥行方向梁4には、それぞれ引掛部品22を取付けておく。
【0036】
次いで、図8(b)に示すように、両側の奥行方向梁4に対して、それぞれ雨樋10を引掛係合させると共にネジ止めすることによって取付固定する。次に、図8(c)に示すように、取付固定された雨樋10間を渡すように、両側の間口方向梁3に対して、それぞれ端部垂木13を引掛係合させると共に、端部垂木13の端部を雨樋10の上面に固定する。また、両側の端部垂木13間の領域には、垂木11及び中間垂木12を両側の雨樋10の間を渡すように設けて、雨樋10の上面に固定する。
【0037】
図4に示されているように、垂木11の端部は、上面側が雨樋10の上面側に突出するように形成されている。ここには表れていないが、端部垂木13も同様の形状を有している。そして、垂木11や端部垂木13の雨樋10側に突出した部分が、雨樋10のパネル押さえ部10bに載置されネジ止め固定される。このようにして端部垂木13及び垂木11の両端が雨樋10に対して固定される。
【0038】
さらに、端部垂木13と中間垂木12の間、及び中間垂木12と垂木11の間の各領域に、パネル体14を載置し、垂木11の押さえ材11b及び端部垂木13のパネル押さえ部13bによってパネル体14の端部を挟持固定する。
【0039】
このように、屋根体5をフレーム体1を構成する梁の内側面3a、4aに設けられた引掛部品22に対して引掛係合して固定することにより、簡易な部品で屋根体5をフレーム体1に取付けることができ、コストを低減することができると共に、屋根体5の取付作業も図8で説明したように、各梁を順番に引掛係合して取付けることができるので、簡単に行うことができ作業性を良好にすることができる。
【0040】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。本実施形態では、屋外構造体としてカーポートについて説明したが、テラスやパーゴラなど他の用途に用いられるものであっても、本発明を適用することができる。
【0041】
また、屋根体5の形状も本実施形態のものには限られない。本実施形態の屋根体5は、両側に雨樋10を設け、雨樋10を有する辺が最下部となるようにアーチ状をなすように形成されているが、例えば雨樋10を一辺にのみ設けてそれ以外の辺を端部垂木13で構成し、雨樋10を設けた辺が最下部となるように一方向に傾斜した屋根体5としてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1 フレーム体
2 支柱
3 間口方向梁
3a 内側面
4 奥行方向梁
4a 内側面
5 屋根体
10 雨樋
10a 溝部
10b パネル押さえ部
10c 係合部
10d 固着部
11 垂木
11a 垂木本体
11b 押さえ材
12 中間垂木
13 端部垂木
13a 本体部
13b パネル押さえ部
13c 係合部
14 パネル体
22 引掛部品
22a 梁固定部
22b 引掛部
23 引掛空間部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱に梁を取付けてなるフレーム体に屋根体を取付固定してなる屋外構造体において、
前記フレーム体は前後左右の支柱間にそれぞれ梁を渡して構成され、前記屋根体は前記フレーム体を構成する梁の内側面に沿う外形状を有してなり、
前記梁の内側面には前記屋根体の外側面に沿った複数箇所に引掛部品が設けられ、前記屋根体の外側面には前記引掛部品に対して引掛係合される係合部が形成されてなることを特徴とする屋外構造体。
【請求項2】
前記屋根体には外周のうち少なくとも一辺に雨樋が設けられ、該雨樋が設けられる辺以外の辺に端部垂木が設けられ、前記雨樋と端部垂木にそれぞれ前記係合部が形成されて前記引掛部品と係合することを特徴とする請求項1記載の屋外構造体。
【請求項3】
前記引掛部品は前記雨樋に係合するものと前記端部垂木に係合するものとが同形状に形成されてなることを特徴とする請求項2記載の屋外構造体。
【請求項4】
前記引掛部品は前記梁の内側面に当接して固定される梁固定部と、該梁固定部に対して段差状をなすように形成された引掛部とからなり、該引掛部は前記梁固定部が前記梁の内側面に固定されることで前記梁の内側面との間に上方開放状の引掛空間部を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の屋外構造体。
【請求項5】
前記雨樋及び端部垂木は前記引掛部品の上端部に対して引掛係合されると共に、前記引掛部品の下端よりも下方に下端面を有して、前記引掛部品を前記フレーム体の内周側から全て覆ってなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の屋外構造体。
【請求項6】
支柱に梁を取付けてなるフレーム体に屋根体を取付固定する屋外構造体の組立方法において、
前後左右の支柱間にそれぞれ梁を渡して前記フレーム体を形成し、前記梁の内側面の複数箇所には引掛部品が設けられ、前記屋根体の外周のうち互いに対向する二辺を構成する雨樋が、前記引掛部品に引掛係合されて前記梁に固定され、前記雨樋と交わる前記屋根体外周の他の二辺を構成する端部垂木が、前記引掛部品に引掛係合されて前記梁に固定されると共に、前記端部垂木の両端部が前記雨樋の端部に連結固定されることを特徴とする屋外構造体の組立方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2010−196327(P2010−196327A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−41237(P2009−41237)
【出願日】平成21年2月24日(2009.2.24)
【出願人】(000191065)新日軽株式会社 (545)