説明

工具連結具

【課題】回転工具10用のアタッチメント12において、万が一、シャンク14が折損したり工具本体13とシャンク14との連結部分が破損したり、或いは回転工具10の回転ヘッド11が破損したりした場合でも、回転工具10から工具本体13やアタッチメント12が全体として落下するのを防止できるようにする。
【解決手段】回転工具10の回転ヘッド11に巻回状に装着可能な入力側装着部2と、回転工具10の回転ヘッド11に装着されるアタッチメント12に対して巻回状に装着可能な出力側装着部3と、これら入力側装着部2と出力側装着部3とを回転ヘッド11及びアタッチメント12の回転軸心に沿って相互連結する連結部4とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転工具にアタッチメントを装着した場合にこれら両者の連結状態を確実に保持できるようにした工具連結具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電動又はエア駆動によるドライバーやインパクトドライバー、或いはドリルなどのハンディタイプの作業機械(以下、「回転工具」と言う)に対し、ボックスレンチ、ビットホルダー、ドリルチャック、六角レンチ等のアタッチメントを装着して使用することは周知である。
この種のアタッチメントでは、工具本体の後端部からシャンク(断面形状が六角形などの多角形又は円形をした軸)が突出しており、このシャンクを、回転工具の回転ヘッド(アンビル部やチャック部など)に銜えさせることで、回転工具に対する装着を行うようになっている。
【0003】
従来、このアタッチメントに関しては、回転工具(殊にインパクトドライバー等の場合)による作業中に、工具本体とシャンクとの連結部分が破損したり脱出してしまったりするのを防止して、確実な抜け止めが行える(連結力が得られる)ようにした構造が提案されている(特許文献1参照)。
従来の提案構造により、アタッチメントとして、工具本体とシャンクとの連結部分での確実な抜け止め作用が得られるようになり、その結果、回転工具による作業中に、この連結部分の破損や脱出等を原因として工具本体が落下するといった問題は解消されるに至った。
【0004】
ところが、シャンクが折損したり、回転工具の回転ヘッドが破損したりした場合には、工具本体又はアタッチメントが全体として回転工具から離脱することが想定される。このような想定下では、回転工具による作業中に、工具本体又はアタッチメントが全体として落下するおそれがある。
なお、アタッチメントがドライバービットなどの軸状のものである場合に、この先端へ、軸受け孔を尾部に有したボックスレンチなどの別種のアタッチメントを着脱できるようにした構造は公知である。この公知の構造に使用するものとして、両アタッチメント間の連結状態を確実化させることを目的とした抜止具が提案されている(特許文献2参照)。
【0005】
この抜止具はゴムにより円筒形に形成されたもので、軸状のアタッチメント(ドライバービット等)に対し、軸受け孔を尾部に有したアタッチメント(ボックスレンチ等)を連結させた部分へ、それら両者に跨るように密着状に外嵌装着するものである。
すなわち、抜止具の一端側には、軸状のアタッチメント(ドライバービット等)を外嵌させる径小孔が設けられ、他端側には、軸受け孔を尾部に有したアタッチメント(ボックスレンチ等)の尾部まわりを外嵌させる径大孔が設けられて、これら径小孔と径大孔とが内部連通した構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第2501744号公報
【特許文献2】特開2000−24943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の提案に係る抜止具は、言うまでもなく、軸状のアタッチメント(ドライバービット等)に対し、軸受け孔を尾部に有したアタッチメント(ボックスレンチ等)を連結する場合にのみ、有効なものである。
すなわち、回転工具に種々様々なアタッチメントを装着する場合に対する抜止効果(脱落防止効果)は、何ら期待できない。
【0008】
従って、回転工具による作業中に、アタッチメントにおいてシャンクが折損したり工具本体とシャンクとの連結部分が破損したり、或いは、回転工具の回転ヘッドが破損したりした場合には、工具本体又はアタッチメントが全体として回転工具から離脱することが想定される。
それ故、このような想定下にあって、回転工具による作業中に、工具本体又はアタッチメントが全体として落下するおそれがあるという問題は、依然として解決されないままにある。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、万が一、アタッチメントにおいてシャンクが折損したり工具本体とシャンクとの連結部分が破損したり、或いは回転工具の回転ヘッドが破損したりした場合でも、回転工具から工具本体やアタッチメントが全体として落下するのを防止できるようにした工具連結具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る工具連結具は、回転工具の回転ヘッドに巻回状に装着可能な入力側装着部と、回転工具の回転ヘッドに装着されるアタッチメントに対して巻回状に装着可能な出力側装着部と、これら入力側装着部と出力側装着部とを前記回転ヘッド及びアタッチメントの回転軸心に沿って相互連結する連結部とを有している。
【0011】
このような構成であると、回転工具の回転ヘッドに対してそのまわりへ入力側装着部を巻回状に装着し、アタッチメントに対してそのまわりへ出力側装着部を巻回状に装着しておけば、これら入力側装着部と出力側装着部とが連結部を介して連結されることになる。
そのため、万が一、アタッチメントにおいてシャンクが折損したり工具本体とシャンクとの連結部分が破損したり、或いは回転工具の回転ヘッド(アンビル部やチャック部)が破損したりしても、回転工具から工具本体やアタッチメントが全体として落下するのを防止できる。
【0012】
なお、少なくとも一方の装着部(好ましくは両方の装着部)には、巻回時の内側となる面に滑止めが備えられたものとするのが好適である。
このようにすることで、回転に対する滑りや軸方向のすべりを生じさせずに、しっかりと装着できる利点がある。
また、少なくとも一方の装着部(好ましくは両方の装着部)は、可撓性を有して帯状に形成された巻回帯を主体として成り、この巻回帯の一方面にはその長手方向に沿って面ファスナの雄部材と雌部材とが並設されており、この巻回帯の一端部には、同他端側となる自由端部を挿通させて面ファスナの雄部材と雌部材とを対向係着させるように折返した状態に支持させる輪具が設けられているものとすればよい。
【0013】
このようにすると、装着やその取り外しのための操作が容易であると共に、装着時における長さ調節(装着部分に対する巻回の内径調節)がフリーサイズのものとして調節できる利点がある。
このような輪具と面ファスナの雌雄部材とを設ける構造を、入力側装着部及び出力側装着部の双方に対して採用した場合には、これら入力側装着部と出力側装着部とを共通(同一)の構造として形成させることができる。そのため、製作コストの低廉化が可能であると共に、使用時の使い分けが無くなり、容易となる利点がある。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る工具連結具は、万が一、アタッチメントにおいてシャンクが折損したり工具本体とシャンクとの連結部分が破損したり、或いは回転工具の回転ヘッドが破損したりした場合でも、回転工具から工具本体やアタッチメントが全体として落下するのを防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る工具連結具の第1実施形態についてその装着状況を示した斜視図である。
【図2】本発明に係る工具連結具の第1実施形態についてその使用状況を示した側面図である。
【図3】本発明に係る工具連結具の第1実施形態を示した側面図である。
【図4】図3のA−A線矢視図である。
【図5】図3のB−B線矢視図である。
【図6】本発明に係る工具連結具の第2実施形態を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図5は、本発明に係る工具連結具1の第1実施形態を示している。図4及び図5に示すように、この工具連結具1は、入力側装着部2と、出力側装着部3と、これら両装着部2,3を連結する連結部4とを有している。
図1及び図2に示すように、入力側装着部2は、電動ドライバーや電動インパクトドライバー、電動ドリル(又はこれらのエア駆動式のもの)などの回転工具10に対し、その回転ヘッド11(アンビル部やチャック部等)に巻回状に装着するためのものである。これに対して出力側装着部3は、回転工具10の回転ヘッド11に装着されるアタッチメント12に対して巻回状に装着するためのものである。
【0017】
なお、図1及び図2で例示したアタッチメント12はボックスレンチとしてある。従って、このアタッチメント12は、円筒形状に形成された胴体の先端部にナット嵌合用の六角凹部13aが形成された工具本体13を有し、この工具本体13の後部からは同軸配置でシャンク14が突設されている。
このシャンク14は、断面形状が円形又は六角形などの多角形をした軸であって、回転工具10の回転ヘッド11への装着を可能にし、且つ作業時の回転軸(支軸)となる部分である。
【0018】
工具連結具1において、入力側装着部2、出力側装着部3及び連結部4は、互いに一体形成されたものとするのが好適であり、またその形成素材には、天然皮革や合成皮革などを採用するのが好適とされている。
なお、この形成素材としては、その他、伸縮性が抑制されたものであり、引張強度に優れ、破れにくいなどの特性を満たすのであれば、ゴム、軟質樹脂、布帛、場合によっては金属(鎖状、網状に編んだ構造や時計ベルトのようにチップ片を連結した構造等)などを採用することもできる。
【0019】
入力側装着部2は、可撓性を有する帯状に形成された巻回帯20を主体として形成されている。この巻回帯20の一端部には、針金線材を長方形の枠型に折り曲げるなどして形成された輪具21が設けられている。巻回帯20においてこの輪具21が設けられたのとは逆側の他端側は、自由端部22とされている。
輪具21は、その枠内へ巻回帯20の自由端部22を挿通させることができる大きさに形成されている。またこの自由端部22を輪具21へ挿通させた状態で巻回帯20を折り返すようにしたとき、この折り返しの内側を輪具21で支持させることができる。またこの輪具21を形成する針金線材は、巻回帯20の帯幅方向に貫通する部分21aを介して、当該巻回帯20に揺動自在に保持されるようになっている。
【0020】
巻回帯20の自由端部22は半円形などに面取りされており、輪具21への挿通が容易且つ迅速に行えるものとされている。なお、先細りとなる方向で三角形状に形成させたり、角形面取りさせたものとしてもよいし、或いはこれらの対策を一切施さないものとしても別段構わない。
図3及び図4に示すように、巻回帯20の一方面には、その長手方向に沿って面ファスナの雄部材23と雌部材24とが並設されている。従って、巻回帯20をその自由端部22側から輪具21に挿通させた状態で折り返させると、面ファスナの雄部材23と雌部材24とを対向させ、係着させることができる。
【0021】
なお、図例では、自由端部22側を雄部材23とし、輪具21に近い方を雌部材24としているが、これら雄部材23と雌部材24との相対的な配置は特に限定されるものではない。
図3及び図5に示すように、巻回帯20の他方面には、巻回時の内側となる面に滑止め25が設けられている。この滑止め25は、回転工具10の回転ヘッド11に対して、その周方向(回転方向)及び軸方向で滑りが生じないようにするためのものである。
【0022】
巻回帯20がゴムやシリコンなどで形成されている場合には、ドット状や線状の突起を適宜分散配置で設けるようにすることで、滑止め25を形成させることができる。また、巻回帯20がそれ以外の素材により形成されている場合であると、ゴムやシリコンなどによるドット状又は線状の突起が適宜分散配置されて成るシートを、接着又は縫着などで巻回帯20に貼り付けることにより、滑止め25を形成させることができる。
【0023】
なお、面ファスナにおいて雄部材23と雌部材24とを所定間隔だけ離して配置し、それらの間に折返しスペース27(図4参照)を設けるようにするとよい。ただ、この折返しスペース27を形成させているからといって、当該折返しスペース27内で輪具21による折返しをすることが限定されるものではない。当然に、このような折返しスペース27は、必ずしも形成させなければならないものではない。
【0024】
出力側装着部3についても、装着の対象がアタッチメント12であることを除けば、その構造や材質などは前記した入力側装着部2と略同様である。
すなわち、この出力側装着部3は、巻回帯30を主体とし、この巻回帯30の一端部には輪具31が設けられ、他端側は自由端部32とされている。輪具31は、巻回帯30の帯幅方向に貫通する部分31aを介して揺動自在となっている。
【0025】
また、図3及び図4に示すように、巻回帯30の一方面には折返しスペース37を介して面ファスナの雄部材33と雌部材34とが並設され、図3及び図5に示すように、巻回帯30の他方面には滑止め35が設けられている。
連結部4は、回転工具10における回転ヘッド11の回転軸心、及びアタッチメント12の回転軸心に沿う方向で、入力側装着部2と出力側装着部3とを連結するものである。入力側装着部2や出力側装着部3に対して連結部4が設けられる位置や、連結部4の配置数、連結部4の太さ(幅寸法)などは、特に限定されるものではない。
【0026】
このような構成の工具連結具1は、図1及び図2に示すように、回転工具10の回転ヘッド11に対してそのまわりへ入力側装着部2を巻回状に装着し、回転ヘッド11にアタッチメント12を装着後に、このアタッチメント12に対してそのまわりへ出力側装着部3を巻回状に装着する。
回転ヘッド11へ入力側装着部2を装着するには、回転ヘッド11のまわりに巻回帯20を巻き付けながら、その自由端部22を輪具21へ挿通させ、この輪具21で巻回帯20を折返し、面ファスナの雄部材23と雌部材24とを対向係着させるだけである。なお、このとき、雄部材23と雌部材24との係着位置を適宜調節して、回転ヘッド11に巻回帯20がしっかりと巻き締まる状態が得られるようにする。
【0027】
同様に、アタッチメント12へ出力側装着部3を装着するには、工具本体13のまわりに巻回帯30を巻き付けながら、その自由端部32を輪具31へ挿通させ、この輪具31で巻回帯30を折返し、面ファスナの雄部材33と雌部材34とを対向係着させるだけである。なお、このとき、雄部材33と雌部材34との係着位置を適宜調節して、工具本体13に巻回帯30がしっかりと巻き締まる状態が得られるようにする。
【0028】
このように、この工具連結具1の装着のための操作は極めて容易であると共に、装着時における長さ調節(装着部分に対する巻回の内径調節)がフリーサイズで調節できるようになっている。また、工具連結具1の取り外しも、上記と略逆の操作を行うだけであり、極めて容易である。
回転工具10及びアタッチメント12に対し、工具連結具1を上記のような装着状態にした後、回転工具10を作動させたとき、回転ヘッド11及びアタッチメント12と一体となって工具連結具1も回転するようになる。このとき、この工具連結具1は、回転ヘッド11やアタッチメント12に対して薄くコンパクトに巻き付いた状態にあるため、回転工具10やアタッチメント12、及び作業者に対して何ら不具合を及ぼすものではない。
【0029】
そしてこの作業中、万が一、アタッチメント12のシャンク14が折損したり、アタッチメント12の工具本体13とシャンク14との連結部分が破損したり、或いは回転工具10の回転ヘッド11が破損したりしたとても、工具連結具1は、入力側装着部2と出力側装着部3とが連結部4を介して連結されていることから、回転工具10から工具本体13やアタッチメント12が全体として落下することはない。
【0030】
以上の説明から明かなように、この工具連結具1は、構造的に極めて簡潔なものであり、材料コストや製作コストの面でも低コスト化が可能であるため、極めて実施が容易であるにも拘わらず、これによって得られる作業上の効果(工具本体13やアタッチメント12の全体としての落下防止)は絶大なものである。
図6は、本発明に係る工具連結具1の第2実施形態を示している。この第2実施形態の工具連結具1では、ゴム輪など、輪部を拡径させようとする外力に対して強力な弾性収縮作用を生じるリング状の索条部材50に対し、2個のロック具51,52を挿通状態に装着したものである
すなわち、一方のロック具51とこれによって索条部材50に形成させた小さな輪部53とで入力側装着部2を形成させ、他方のロック具52とこれによって索条部材50に形成させた小さな輪部54とで出力側装着部3を形成させ、ロック具51と52との間の索条部材50で連結部4を形成させたものとなっている。
【0031】
各ロック具51,52は、紐通し孔55を有した本体部56に対し、操作ボタン57が押動可能に設けられ、この操作ボタン57を押下したときだけ、紐通し孔55内を開通させ、押下していないときには閉鎖状態又は紐通し孔55内の索条部材50をロックする状態を保持させるようになっている。
そのため、これらロック具51,52において、操作ボタン57を押下しつつ、索条部材50に沿ってロック具51,52の挿通位置を移動させることで、輪部53,54を縮径させたり拡径させたりできる。
【0032】
このような輪部53,54の縮径操作や拡径操作により、回転工具10の回転ヘッド11に対してそのまわりへ入力側装着部2を巻回状に装着したり、或いは取り外したり、アタッチメント12に対してそのまわりへ出力側装着部3を巻回状に装着したり、或いは取り外したりする。
その他の構成及び作用効果は第1実施形態と略同様であり、ここでの詳説は省略する。
〔その他〕
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
【0033】
アタッチメント12は、ドライバービットやドリルビットなどを保持可能なビットホルダー、ドリルを保持可能なドリルチャック、或いは六角レンチ等とすることも可能である。
入力側装着部2において、回転工具10の回転ヘッド11に巻き付けるための構造として説明した面ファスナ(雄部材23及び雌部材24)や、出力側装着部3において、アタッチメント12の工具本体13に巻き付けるための構造として説明した面ファスナ(雄部材33及び雌部材34)は、限定されるものではない。
【0034】
例えば、自由端部22の任意位置を挟み込んで強圧する方式のバックルを輪具21の代わりに設ける構造としてもよい。或いは、自由端部22に対して長手方向で複数の穴を設けておくと共に、このうち選択した穴に対してストッパピンを差し込む方式のバックルを輪具21の代わりに設ける構造としてもよい。
入力側装着部2と出力側装着部3と連結部4とは、互いに別体に形成し、それらの間をリングや鎖などにより連結するようにしてもよい。場合によっては、連結部4をリンクや鎖などにより形成して、それ事態で入力側装着部2や出力側装着部3と連結させるようにしてもよい。また、滑止め25は、巻回帯20の内側となる面に設けた場合を例示しているが、巻回帯20の素材ベースに貼り合わせて一体化されたものであってもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 工具連結具
2 入力側装着部
3 出力側装着部
4 連結部
10 回転工具
11 回転ヘッド
12 アタッチメント
20 巻回帯
21 輪具
22 自由端部
23 雄部材
24 雌部材
25 滑止め
30 巻回帯
31 輪具
32 自由端部
33 雄部材
34 雌部材
35 滑止め

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転工具(10)の回転ヘッド(11)に巻回状に装着可能な入力側装着部(2)と、
回転工具(10)の回転ヘッド(11)に装着されるアタッチメント(12)に対して巻回状に装着可能な出力側装着部(3)と、
これら入力側装着部(2)と出力側装着部(3)とを前記回転ヘッド(11)及びアタッチメント(12)の回転軸心に沿って相互連結する連結部(4)とを有していることを特徴とする工具連結具。
【請求項2】
少なくとも一方の装着部(2)(3)には、巻回時の内側となる面に滑止め(25)(35)が備えられていることを特徴とする請求項1記載の工具連結具。
【請求項3】
少なくとも一方の装着部(2)(3)は、可撓性を有して帯状に形成された巻回帯(20)(30)を主体として成り、この巻回帯(20)(30)の一方面にはその長手方向に沿って面ファスナの雄部材(23)(33)と雌部材(24)(34)とが並設されており、この巻回帯(20)(30)の一端部には、同他端側となる自由端部(22)(32)を挿通させて面ファスナの雄部材(23)(33)と雌部材(24)(34)とを対向係着させるように折返した状態に支持させる輪具(21)(31)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の工具連結具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−67899(P2011−67899A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−220847(P2009−220847)
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(000232597)株式会社ベッセル工業 (27)