説明

工具

本発明は、切削加工に用いられるディスク状のまたは条片状の工具、特に加工の間に回転運動させられるクランクシャフトのようなワークピースに異形部をカッティングするためのディスク状のまたは条片状の工具であって、接線方向に締め込まれた複数のスローアウェイチップと、半径方向に締め込まれた複数のスローアウェイチップとが設けられている形式のものに関する。本発明によれば、接線方向に締め込まれたスローアウェイチップ(21)の少なくとも一部が、切欠き(31)を有しており、該切欠き(31)が、接線方向に締め込まれたスローアウェイチップ(21)において、載着面(27,28)の一部と、半径方向に位置する端面(23,24)の一部とを破断しており、切欠き(31)内に、半径方向に締め込まれたスローアウェイチップ(13)の上側の後側の区分が突入しており、半径方向に締め込まれたスローアウェイチップ(13)の上側の前側の区分(32)が、半径方向で前記端面(23)に対して突出している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切削加工に用いられるディスク状のまたは条片状の工具、特に加工の間に回転運動させられるクランクシャフトのようなワークピースに異形部をカッティングするためのディスク状のまたは条片状の工具であって、接線方向に締め込まれた複数のスローアウェイチップと、半径方向に締め込まれた複数のスローアウェイチップとが設けられている形式のものに関する。
【0002】
クランクシャフトの製作時には、このクランクシャフトが、規定された寸法を備えて鋳造され、これによって、後続の切削加工作業を十分な確実性を伴って実施することができる。公知先行技術に基づき、ターンブローチングまたはターニング・ターンブローチングするための工具が公知である。ターンブローチング時には、線形のターンブローチング工具が半径方向で、加工したい回転する工具に接近させられる。ターニング・ターンブローチングでは、ディスク状の工具支持体の部分円周面に、連続した複数のカッティングインサートが配置されている。これらのカッティングインサートは、徐々に連続的にディスク周面の第1の区分に沿って増加している。この工具は、原理的に欧州特許第0313644号明細書または欧州特許出願公開第0286771号明細書から知ることができるように、部分円弧に沿って半径方向で、回転運動させられる工具に向かって内向きに旋回させられる。そこで使用される工具には、幾何学的に互いに異なる2つのタイプのカッティングインサートがピン加工およびアンダカットの製造のために使用される。冒頭で述べた形式の工具は、たとえばドイツ連邦共和国特許出願公開第10027945号明細書に図示されていると同時に記載されている。切削加工時のより穏やかなカッティングを保証すると同時に可能な限り大きな数のカッティング工具を側フライスに配置することができるようにするために、接線方向に締め込まれたカッティングインサートが、15゜〜35゜の軸方向の傾角を成して配置されており、カッティングインサートの、フライス回転方向と逆方向で見て一番後方のカッティングコーナが、側フライスの回転方向に対して垂直な直線に位置していることが提案される。この直線は、接線方向に締め込まれたカッティングインサートに続く、半径方向に締め込まれたカッティングインサートの一番前方のカッティングエッジから最大5mm、有利には最大2mmないし負の値までの間隔を有している。
【0003】
クランクシャフトが、たとえばピンベアリングを製作するためにターニング・ターンブローチング法で加工され、切削加工作業が直接クランクシャフトの未加工の鋳物表面で開始されると、工具に配置されたスローアウェイチップが極めて強く酷使され、これによって、比較的高い摩耗が付与されている。使用される個々のスローアウェイチップの寿命のほかに、工具加工に対するコストは、工具1つあたりどれくらい多くのスローアウェイチップが使用されなければならないかにも著しく関連している。
【0004】
本発明の課題は、工具を改良して、クランクシャフトのピンベアリングの廉価な前フライス削りが可能となり、これによって、ターニング・ターンブローチング法による後続の切削加工過程において、もはや最小限に抑えられた寸法が除去加工されさえすればよく、これによって、仕上げ加工のために使用されるターニング・ターンブローチング工具がより少なく負荷され、ひいては、このターニング・ターンブローチング工具の寿命が著しく改善されるようにすることである。さらに、新規の工具が、使用される最小の個数のスローアウェイチップで可能な限り多数の有効なカッティングエッジを有していることが望ましい。これらのスローアウェイチップはフレキシブルに使用可能である、すなわち、別の切削加工作業に対しても使用可能であることが望ましい。
【0005】
この課題は、請求項1記載の工具によって解決される。
【0006】
本発明によれば、接線方向に締め込まれたスローアウェイチップの少なくとも一部が、切欠きを有しており、該切欠きが、接線方向に締め込まれたスローアウェイチップにおいて、載着面の一部と、半径方向に位置する端面の一部とを破断しており、切欠き内に、半径方向に締め込まれたスローアウェイチップの上側の後側の区分が突入しており、半径方向に締め込まれたスローアウェイチップの上側の前側の区分が、半径方向で前記端面に対して突出している。この手段によって、工具において特に高い数の有効なカッティングエッジを実現することができる。公知先行技術によるカッティングインサート配置形式では、半径方向に締め込まれたスローアウェイチップが、接線方向に締め込まれたスローアウェイチップと交互に連続して配置されていたのに対して、本発明によれば、半径方向に締め込まれたスローアウェイチップと、接線方向に締め込まれたスローアウェイチップとの配置を「一直線」に行うことができる。この場合、両カッティングインサートがクランクシャフトのフライス削り時に同時にピンベアリングベースだけでなくピンベアリング側面も加工することができる。このことは、付加的な作業と、これに相応して、加工時間も節約する。
【0007】
本発明の改良形は従属請求項に記載してある。
【0008】
したがって、切欠きの幅が、端面の幅の最大1/3および/または接線方向に締め込まれたスローアウェイチップの高さの最大1/2に寸法設定されていると有利である。この手段によって、切欠きが、接線方向に締め込まれたスローアウェイチップを弱化させてはならず、もう一方では、過度に僅かな容積の切欠きが、半径方向に締め込まれたスローアウェイチップの後側の区分を収容するための比較的小さなスペースしか提供しない恐れがあり、したがって、半径方向に締め込まれたスローアウェイチップが、アクティブなカッティングエッジの領域で過度に弱く設計されているという危険の恐れがあることが考えられる。相応して、半径方向に締め込まれたスローアウェイチップの最大1/2の厚さの切欠きの幅も選択されている。
【0009】
可能な限り大きな数のカッティングエッジを使用可能にするためには、接線方向に締め込まれたスローアウェイチップが、正反対の側に各切欠きを有している。
【0010】
接線方向に締め込まれたスローアウェイチップが、ほぼ互いに平行に位置する、1つの固定孔によって貫通された2つの大きい方の面と、両面に隣接した4つの側面、つまり、少なくともほぼ平行に互いに間隔を置いて位置する2つの端面および互いに反対の側に配置された2つの長手方向面とを有していると有利である。大きい方の面と長手方向面とによる切断線も、大きい方の面と端面とによる切断線も、丸み付けられて(凸状に)形成された、長手方向面から端面への移行領域もカッティングエッジを形成している。接線方向に締め込まれたスローアウェイチップが、使用可能な8つのカッティングコーナを、それぞれ端面から大きい方の面への丸み付けられた移行領域の縁側に有していると有利である。
【0011】
本発明の別の構成によれば、大きい方の面が、互いに僅かに角度付けられた2つの部分面を有しており、有利には、両部分面の成す傾角が170゜よりも大きく、有利には175゜よりも大きく設定されており、さらに有利には、工具中心に向かって延びる部分面が、縁部に向かって延びる部分面よりも小さく形成されている。
【0012】
この手段によって、ほぼピンベアリング中心で比較的穏やかなカッティングを実施することができる。なぜならば、そこでは、カッティングインサートが僅かに角度付けられているからである。
【0013】
半径方向に締め込まれたスローアウェイチップに関して、有利には、請求項9または10記載の構成が使用される。これによれば、半径方向に配置されたスローアウェイチップの少なくとも一部が、互いに平行にかつ1つの固定孔によって貫通された2つの大きい方の面を有しており、両面が、互いに反対の側で、少なくとも部分的に横断面で見て凸状の、有利には半円筒状に形成された端面によって橋渡しされるようになっており、該端面の側縁部が、カッティングエッジとして形成されている。端面の間に、1つの固定孔を備えた、中心に向かって拡幅されたベースボディが延びていると有利である。
【0014】
接線方向に締め込まれたスローアウェイチップと、半径方向に締め込まれたスローアウェイチップとが、ホルダ内に配置されていると有利である。これによって、位置決めに関するスローアウェイチップのフレキシビリティ(ピンベアリング幅の調整等)だけでなく、迅速な交換可能性、つまり、ホルダの交換による迅速な交換可能性も可能となる。
【0015】
本発明の別の構成によれば、全てのスローアウェイチップが、硬質金属またはサーメットボディから製造されるようになっており、該硬質金属または該サーメットボディが、粉末冶金的な方法で圧縮および後続の焼結によって、両過程の間の後加工なしに製作されている。場合により、スローアウェイチップはコーティングされていてもよい。この場合、使用されるコーティング材料の組成は、公知先行技術により基本的に公知の形式で選択されてよい。
【0016】
別の利点および構成を以下に図面につき説明する。
【0017】
図1には、クランクシャフトの一部の横断面図が例示してある。この部分では、サイドウェブ10をピンベアリング(もしくはクランクピン)11およびアンダカット12と同様にフライス削りすることができる。この図面には、一般的にターニング・ターンブローチングによって除去加工されなければならない寸法も例示的に記入してある。
【0018】
図1に示した断面パターンを得るためには、図5に示した工具支持体のホルダ内に、前フライス削りのために、2種類もしくは3種類のスローアウェイチップが使用される。これらのスローアウェイチップに関して、以下に詳しく説明する。図2から、1つのスローアウェイチップ13を知ることができる。このスローアウェイチップ13は半径方向に締込み可能であり、互いに平行なかつ1つの固定孔16によって貫通された2つの大きい方の面14,15を有している。両面14,15は、互いに反対の側で、半円筒状に形成された端面17によって橋渡しされる。この端面17の側縁部18,19はカッティングエッジとして形成されている。少なくともほぼ半円筒状の前述した端面17は、ベースボディ20の、互いに反対の側に位置している。このベースボディ20は菱形に形成されていて、固定孔16のための十分に大きなスペースを提供するために、中心に向かって拡幅されている。このカッティングボディの4つのカッティングエッジ18,19は、スローアウェイチップのその都度の反転後に順次使用することができる。
【0019】
図3には、接線方向に締込み可能なスローアウェイチップ21が示してある。このスローアウェイチップ21は、ほぼ互いに平行に位置する、1つの固定孔22によって貫通された2つの大きい方の面と、両面に隣接した4つの側面、つまり、少なくともほぼ互いに平行に間隔を置いて位置する2つの端面23,24および互いに反対の側に配置された2つの長手方向面25,26とを有している。大きい方の面は互いに僅かに角度付けられていて、部分面27,28を有している。この部分面27,28の成す傾角は約175゜である。部分面27,28と両長手方向面25,26との間の切断縁部も、端面23,24と長手方向面25,26との間の切断縁部と同様にカッティングエッジとして形成されている。この場合、このカッティングエッジの移行領域は丸み付けられており、これによって、そこにカッティングコーナ29が形成される。このカッティングコーナ29の、互いに隣接した線形のカッティングエッジは、ほぼ互いに90゜の直角を成している。図3に示した構成では、丸み付けられた全部で4つのカッティングコーナ29が設けられている。これらのカッティングコーナ29は正反対の側に形成されている。尖ったコーナ30が、同じく丸み付けられたカッティングエッジとして形成されると、使用可能な8つのカッティングコーナ29さえ得られる。
【0020】
本発明によれば、スローアウェイチップ21が、正反対の側に切欠き31を有している。この切欠き31の幅は、各端面17におけるスローアウェイチップ13の幅よりも僅かに大きく寸法設定されており、これによって、スローアウェイチップ13が、図4に示した位置をとることができる。この位置では、一方の端面がその後方の区分で切欠き31内に図示のように係合している。露出したカッティングコーナ区分を備えた前側の部分32は、クランクシャフトにおけるピンベアリングの側壁をフライス削りするために使用可能である。接線方向に締め込まれるカッティングインサートのカッティングエッジ33(もしくは逆回転方向の場合には反対の側のカッティングエッジ34)は、ピンベアリングベース11を加工するために使用される。このために使用される工具は、図5に認めることができる。この工具では、付加的に半径方向にさらにカッティングインサート35が締め込まれている。このカッティングインサート35は、スローアウェイチップ21がコーナ30にも、丸み付けられたカッティングコーナを備えている事例において、図3に示したスローアウェイチップから成っていてもよい。図5に示した工具が前フライス削りのために使用される場合には、クランクシャフトの仕上げ加工のために、もはや最小限の寸法が除去加工されさえすればよく、これによって、著しく高価なターニング・ターンブローチング仕上げ加工工具が著しく少なく負荷され、ひいては、その寿命が延長される。図5に示した工具は、最小のスペースに大きな個数の有効なカッティングエッジを有している。この場合、図2および図3に示した使用されるスローアウェイチップはフレキシブルに使用可能である、すなわち、事情によっては、別の切削加工作業にも使用することができる。図5に示した工具における(反対の側に設けられた)スローアウェイチップ21のオーバラップ領域の変更によって、製作可能なピンベアリング幅を変更することができる。
【0021】
図2および図3に示したスローアウェイチップは、座金および位置調整片なしに組み付けることができる。有利には、全てのスローアウェイチップは、粉末冶金的に硬質金属またはサーメットから製作され、焼結後にもはや機械的に後加工されない。これによって、当然ながら、PVDまたはCVDによるコーティングが排除されている。
【0022】
すでに部分的に述べたように、スローアウェイチップ21の切欠き内への押し込まれたスローアウェイチップ13の原理によって、特に高い数の有効なカッティングエッジが生ぜしめられる。ホルダ内でのスローアウェイチップ21の支承によって、実際に必要となる各ベアリング幅、すなわち、約18〜27mmのベアリング幅を製作することができる。前フライス削り過程は比較的高い送りで実施可能であり、後続のターニング・ターンブローチングプロセスでは、もはや僅かな寸法が加工されさえすればよく、すでに前フライス削り時には、切削加工過程が部分的にまとめられているので、全切削加工過程において、ベアリング1つあたり4〜6秒の加工時間を節約することができる。付加的には、精密加工のために設けられたターニング・ターンブローチングプロセスがより迅速に実施可能であるので、工具1つあたり全体的に少ないホルダが作用する。このことは、仕上げ加工工具に対して寿命増加に影響を与える。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】フライス削りされたピンベアリングの断面図である。
【図2】半径方向に締込み可能なカッティングインサートの斜視図である。
【図3】接線方向に締込み可能なスローアウェイチップの斜視図である。
【図4】両スローアウェイチップの「係合」を図示するための図2および図3に示したスローアウェイチップの斜視図である。
【図5】本発明による工具の部分斜視図である。
【符号の説明】
【0024】
10 サイドウェブ、 11 ピンベアリング、 12 アンダカット、 13 スローアウェイチップ、 14 面、 15 面、 16 固定孔、 17 端面、 18 側縁部、 19 側縁部、 20 ベースボディ、 21 スローアウェイチップ、 22 固定孔、 23 端面、 24 端面、 25 長手方向面、 26 長手方向面、 27 部分面、 28 部分面、 29 カッティングコーナ、 30 コーナ、 31 切欠き、 32 部分、 33 カッティングエッジ、 34 カッティングエッジ、 35 カッティングインサート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
切削加工に用いられるディスク状のまたは条片状の工具、特に加工の間に回転運動させられるクランクシャフトのようなワークピースに異形部をカッティングするためのディスク状のまたは条片状の工具であって、接線方向に締め込まれた複数のスローアウェイチップと、半径方向に締め込まれた複数のスローアウェイチップとが設けられている形式のものにおいて、
接線方向に締め込まれたスローアウェイチップ(21)の少なくとも一部が、切欠き(31)を有しており、該切欠き(31)が、接線方向に締め込まれたスローアウェイチップ(21)において、載着面(27,28)の一部と、半径方向に位置する端面(23,24)の一部とを破断しており、切欠き(31)内に、半径方向に締め込まれたスローアウェイチップ(13)の上側の後側の区分が突入しており、半径方向に締め込まれたスローアウェイチップ(13)の上側の前側の区分(32)が、半径方向で前記端面(23)に対して突出していることを特徴とする、切削加工に用いられるディスク状のまたは条片状の工具。
【請求項2】
切欠き(31)の幅が、端面(23,24)の幅の最大1/3および/または接線方向に締め込まれたスローアウェイチップ(21)の高さの最大1/2および/または半径方向に締め込まれたスローアウェイチップ(13)の厚さの最大1/2に寸法設定されている、請求項1記載の工具。
【請求項3】
接線方向に締め込まれたスローアウェイチップ(21)が、正反対の側に切欠き(31)を有している、請求項1または2記載の工具。
【請求項4】
接線方向に締め込まれたスローアウェイチップ(21)が、ほぼ互いに平行に位置する、1つの固定孔(22)によって貫通された2つの大きい方の面と、両面に隣接した4つの側面、つまり、少なくともほぼ平行に互いに間隔を置いて位置する2つの端面(23,24)および互いに反対の側に配置された2つの長手方向面(25,26)とを有している、請求項1から3までのいずれか1項記載の工具。
【請求項5】
大きい方の面の切断線が、長手方向面(25,26)ならびに端面(23,24)と共にカッティングエッジを形成している、請求項4記載の工具。
【請求項6】
カッティングエッジが、長手方向面から端面(23,24)への移行領域に、丸み付けられたカッティングコーナを形成している、請求項5記載の工具。
【請求項7】
接線方向に締め込まれたスローアウェイチップ(21)が、使用可能な8つのカッティングコーナ(29)を有している、請求項6記載の工具。
【請求項8】
大きい方の面が、互いに僅かに角度付けられた2つの部分面(27,28)を有しており、有利には、両部分面の成す傾角が170゜よりも大きく、特に175゜よりも大きく設定されており、さらに有利には、工具中心に向かって延びる部分面(27)が、縁部に向かって延びる部分面(28)よりも小さく形成されている、請求項4から7までのいずれか1項記載の工具。
【請求項9】
半径方向に配置されたスローアウェイチップ(13)の少なくとも一部が、互いに平行にかつ1つの固定孔(16)によって貫通された2つの大きい方の面(14,15)を有しており、両面(14,15)が、互いに反対の側で、少なくとも部分的に横断面で見て凸状の、有利には半円筒状に形成された端面(17)によって橋渡しされるようになっており、該端面(17)の側縁部(18,19)が、カッティングエッジとして形成されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の工具。
【請求項10】
端面(17)の間に、1つの固定孔(16)を備えた、中心に向かって拡幅されたベースボディ(20)が延びている、請求項9記載の工具。
【請求項11】
接線方向に締め込まれたスローアウェイチップ(21)と、半径方向に締め込まれたスローアウェイチップ(13)とが、ホルダ内に配置されている、請求項1から10までのいずれか1項記載の工具。
【請求項12】
全てのスローアウェイチップが、硬質金属またはサーメットボディから成っており、該硬質金属または該サーメットボディが、粉末冶金的な方法で圧縮および後続の焼結によって、両過程の間の機械的な後加工なしに製作されている、請求項1から11までのいずれか1項記載の工具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−506542(P2008−506542A)
【公表日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−521777(P2007−521777)
【出願日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【国際出願番号】PCT/DE2005/000871
【国際公開番号】WO2006/010350
【国際公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(303042981)ケンナメタル ヴィディア プロドゥクツィオーンス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (17)
【氏名又は名称原語表記】Kennametal Widia Produktions GmbH & Co.KG
【住所又は居所原語表記】Muenchener Strasse 125−127,D−45145 Essen,Germany
【Fターム(参考)】