説明

布ぞうり編み具

【課題】 布ぞうりを編む時、初心者には巾揃えが難しく、経験と勘を必要とする。
【解決手段】 編み台と締め具を備えることを、特徴とする布ぞうり編み具で、締め具に成型された柱体を定規として編み進むため、初心者でも自然に巾が揃い、体裁の良い布ぞうりが作れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、布ぞうり編み具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
布ぞうりを編む時、初心者には巾揃えが難しく、経験と勘を必要とする。
そこで、例えば特許文献1(段落番号0008と0012)に示される[特許文献1]実用新案登録第3116486号公報のような技術が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記、従来の技術では、円柱体の太さ1cmと太く、又作業過程にて3〜4往復編み込んだところで円柱体をはずして、再び編み込んだ紐より奥側から骨組内に挿入し手前に引っ張り編み込んだ紐を締め付けるとあるが、編み込んだ紐の弛みが大きくなり、安定した締め付けが出来ない問題点がある。
本発明はかかる従来技術の問題点に鑑みなされた、布ぞうり編み具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記問題点を解決するための請求項1に記載の発明は、縦50cm横15cm程度の基板に、縦方向先端部へ4個の鉤状フック、手前部へ1個の棒状フックを各々垂直に有する編み台と、縦7cm横20cm程度の平板に、厚さ0.3cm巾1.8cm高さ4cm程度の柱体3本を横方向端辺近くに所定間隔で成型している締め具を、備えたものである。
【0005】
さらに、請求項2に記載の発明は、前記編み台に有する各フックと、前記締め具に成型している柱体の高さを同程度にしたものである。
【発明の効果】
【0006】
布ぞうりを編む時、巾揃えが難しく経験と勘を必要としたが、初心者でも容易に巾の揃った体裁の良い布ぞうりを作ることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、添付図面に従って実施例を説明する。図3の実施形態を示す斜視図のごとく椅子に腰を掛け、卓上に編み具を置き、楽な姿勢で作業を行う。
1基板は2鉤状フック部を先端、3棒状フック部を手前部とし、先ず6芯ひもを2鉤状フックと3棒状フックに掛け、6芯ひもの両端は3棒状フック部にて結び繋げておく。
7編み布の編み出しは一般的な方法で行い、二段程編んだ時点で、図2締め具を1基板と6芯ひもの間に入れ、6芯ひもと6芯ひもの間、三箇所各々へ、5柱体を8編み込んだ編み布の前方え差し込み、手前に引き寄せ、編み残りの7編み布を左右該当方向へ引っ張る。続いて、5柱体の前方へ7編み布を一段編み込み、再度編み残りの7編み布を左右該当方向え引っ張る。次に、8編み込んだ編み布間に有る5柱体を下へ引き抜き8編み込んだ編み布の前方へ再度差し込み、手前に引き寄せ、編み残りの7編み布を左右該当方向へ引っ張る。この図2締め具を使用した作業を、一段編み込む毎に繰り返し行うことと、5柱体の厚さが0.3cmと薄いため、8編み込んだ編み布の弛みも少なく、5柱体の左右外端間寸法が布ぞうりの巾の定規となり、自然と編めて行く布ぞうりの巾が一定に決まる。又、図1編み台に有する2鉤状フック及び5棒状フックと、図2締め具に成型される5柱体の高さが同程度であるため、図2締め具は1基板の面を滑らしながら楽に作業をすることができる。図2締め具を手前に引き寄せるために生じる図1編み台の手前へえの移動は、1基板の手前円形部を腹部で受け止めることで防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の編み台の斜視図である。
【図2】本発明の締め具の斜視図である。
【図3】実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0009】
1 基板
2 鉤状フック
3 棒状フック
4 締め具の平板
5 柱体
6 芯ひも
7 編み布
8 編み込んだ編み布

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦50cm横15cm程度の基板に、縦方向先端部へ4個の鉤状フック、手前部へ1個の棒状フックを各々垂直に有する編み台と、縦7cm横20cm程度の平板に、厚さ0.3cm巾1.8cm高さ4cm程度の柱体3本を横方向端辺近くに所定間隔で成型している締め具を、備えることを特徴とした、布ぞうり編み具。
【請求項2】
前記編み台に有する各フックと、前記締め具に成型している柱体の高さが同程度であることを特徴とする、請求項1に記載の布ぞうり編み具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2009−84769(P2009−84769A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−278158(P2007−278158)
【出願日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(503380559)
【Fターム(参考)】