説明

布片処理装置

【課題】大面積布片を展張し、プレスし、小さく折畳むようにした一連の布片処理装置において、公知のものでは布片測長装置の布片検出器を折畳み機の受入コンベア上に設置していたので、折畳み機の全長が長くなり、布片処理装置全体も長くなっていた。
【解決手段】大面積の布片を投入装置により展張状態でプレス機6に投入し、その展張布類をプレス機6でプレスした後、折畳み機1で所定小面積まで折畳むことができ、さらに展張布片の搬送方向長さを布片検出器71を有した布片測長装置7で計測した後、展張布片長さに基いて該展張布片を折畳み機1で折畳むようにした布片処理装置において、布片検出器71をプレス機6より前側にある投入装置の所定位置に設置して、折畳み機1側の受入コンベア11の水平方向長さを可及的に短くしていることにより、折畳み機1の全長及び布片処理装置の全長を短くしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、シーツや包布のような大面積の布片を投入装置により展張状態でプレス機に投入し、その展張布片をプレス機でプレスした後、そのプレス済み展張布片を折畳み機で所定小面積まで折畳むようにした一連の布片処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ランドリー工場においては、シーツ(又は包布)のような大面積布片は、洗濯・乾燥後に、展張機による展張処理と、プレス機によるプレス処理(アイロン仕上げ)と、折畳み機による折畳み処理とを順次行い、その折畳み布片を所定枚数(例えば7〜10枚程度)ずつ梱包して顧客に納品するようにしている。
【0003】
ところで、ホテルや旅館等で使用されるシーツの大きさは、ベットサイズに応じて各種のものがある。そして、特大サイズのシーツの一般的な大きさは、図4(A)に示す展張状態において、長手方向長さ(左右幅)Wが約3mで、短手方向長さ(上下長さ)L1が約2m程度であるが、顧客によっては、図4(A)に鎖線図示(符号Y0)するように左右幅W及び上下長さL0がそれぞれ3m程度の超特大サイズのものを使用する可能性がある。尚、以下の説明では、図4の(A)〜(F)に示す各形態の布片において、左右方向を幅方向といい、上下方向を長さ方向ということがある。
【0004】
特大サイズの布片Yを小さく折畳むには、一般に図4の(A)〜(F)の各工程で行う。即ち、プレス後の展張布類Yは、折畳み機において、まず図4(A)の3つの折り線a(幅方向に向く折り線)で4つ折り(一般的には2つ折りを2回繰り返すが、一気に4つ折りする場合もある)して図4(B)に示すように元の1/4の大きさの折畳み布類Y1とし、次に図4(B)の折り線b(長さ方向に向く折り線)で2つ折りして図4(C)に示すように元の1/8の大きさの折畳み布類Y2とし、続いて図4(C)の折り線cで2つ折りして図4(D)に示すように元の1/16の大きさの折畳み布類Y3とし、さらに図4(D)の折り線dで2つ折りして図4(E)に示すように元の1/32の大きさまで折畳み(最終折畳み布類Y4となる)、その最終折畳み布類Y4を図4(F)に示すように順次積層コンベア44上に積層する。尚、その積層布類Zは、例えば7〜10枚程度ずつ一まとめにして次の工程(例えば梱包工程)に搬送される。
【0005】
ところで、ランドリー工場では、洗濯・乾燥後の大面積布片(例えばシーツ)を所定小面積まで折畳むのに、図5に示すような一連の布片処理装置を使用している。この図5の布片処理装置は、洗濯・乾燥後の大面積布片を方形状に展張させるための展張機5と、その展張布片Yをプレス(アイロン仕上げ)するプレス機6と、プレス済みの展張布片Yを所定小面積まで折畳む折畳み機1とを一列状態で連続させており、さらに折畳み機1に折畳み布片を所定枚数ずつ積層させる積層装置4を連続させている。そして、この布片処理装置では、洗濯・乾燥後の大面積布片を展張機5に投入するだけで、以降の各工程が自動で行われるようになっている。
【0006】
展張機5は展張機本体50と搬出コンベア51とを有し、プレス機6は乾燥釜61内に前後2つ(3つのものもある)のローラ62,62を有したものを使用し、折畳み機1は、詳細は後述するが、左右の機枠10,10間に受入コンベア(第1コンベア)11等の複数のコンベアを有し且つ各コンベアの所定位置に第1折り装置21を含む複数の折り装置を設置している。積層装置4の詳細も後述するが、この積層装置4は折畳み機1の上部側方に連設されている。
【0007】
この一連の布片処理装置では、展張機5とプレス機6と折畳み機1の各布片搬送スピードを相互に等スピードで運転するが、処理すべき布片の種類(例えば包布のような生地が2枚重ねのものやシーツのような生地が1枚のもの、あるいは生地の厚さの違い等)によって、布片処理装置全体の布片搬送スピードを10m/分〜60m/分の範囲で調整し得るようになっている。例えば、包布のような生地が2枚重ねのもの(又は生地が厚いもの)では、プレス機6での乾燥時間が長くかかるために布片処理装置全体の布片搬送スピードを遅くする(例えば10m/分〜30m/分)一方、シーツのような生地が1枚もの(特に生地が薄いもの)の場合は、プレス機6での乾燥時間が短くてよいので布片処理装置全体の布片搬送スピードを速くする(例えば40m/分〜60m/分)ようにしている。
【0008】
図5に示す一連の布片処理装置における折畳み機1として、本件出願人は、図6及び図7に示すものを既に開発している。尚、図6及び図7の折畳み機1は、特許文献1(特開2007−105067号公報の図6及び図5)に示されるものである。
【0009】
図6及び図7に示す公知の折畳み機1は、想定される最大サイズ(図4(A)又は図5に示す幅W及び長さL0がそれぞれ約3m)のシーツ(展張布片)Y0でも折畳み得るように設計されているが、その構成を以下に説明する。
【0010】
即ち、図6及び図7に示す折畳み機1は、プレス機6から展張布片Y(又はY0)を受け取る第1コンベア(受入コンベア)11と、第1コンベア11の終端部に設けた第2コンベア12と、第1コンベア11の下面走行部に接触状態で設けた第3コンベア13と、第3コンベア13の下面走行部に接触状態で設けた第4コンベア14と、第4コンベア14に連続する第5コンベア15と、第5コンベア15の中間部において折畳むべき布片(図4(B)の4つ折り布片Y1)を挟持する一対の第6コンベア16及び第7コンベア17と、該両コンベア16,17の下方に設けた第8コンベア18と、第8コンベア18の上面近傍位置に設けた第9コンベア19、の合計9つのコンベアを有している。尚、第1コンベア11〜第5コンベア15は、左右の機枠10,10間に支持されている。
【0011】
又、この折畳み機1には、第1コンベア11の終端部と第2コンベア12の始端部間に展張布片Y(又はY0)を2つ折りするための第1折り装置21(図6)と、第3コンベア13の終端部と第4コンベア14の始端部間に2つ折り布片を4つ折りする(図4(B)の符号Y1)ための第2折り装置22(図6)と、第5コンベア15上を搬送される4つ折り布片Y1を8つ折りする(図4(C)の符号Y2)ための第3折り装置23と、第8コンベア18と第9コンベア19との間に8つ折り布片Y2を16折りする(図4(D)の符号Y3)ための第4折り装置24と、受け渡し装置3(一対の挟持コンベア31,32)の始端部に16折り布片Y3を32折りする(図4(E)の符号Y4)ための第5折り装置25、の5つの折り装置を有している。各折り装置21〜25は、エアシリンダで押し板を進退操作させることで、それぞれ布片を搬送方向の1/2長さ部分で2つ折りし得るものである。
【0012】
最終折畳み布片(図4(E)の符号Y4)は、受け渡し装置3を介して積層装置4側に移送されるようになっている。受け渡し装置3は、一対の挟持コンベア31,32を有しており、両挟持コンベア31,32の始端部に第5折り装置25で最終折りされた折畳み布片Y4を受け取った後、該折畳み布片Y4を両挟持コンベア31,32間に挟んだ状態で積層装置4側に移送し得るようになっている。
【0013】
積層装置4は、一対のゲート板41,41と、該両ゲート板を開閉する開閉装置42と、両ゲート板41,41上に折畳み布片Yを送込むための送込コンベア43とを有している。又、両ゲート板41,41の直下離間位置には、折畳み布片Yを積層させるための積層コンベア44を設けている。この積層コンベア44の終端部には、排出コンベア45が接続されており、さらに排出コンベア45の終端部には作業テーブル46が設置される。
【0014】
尚、上記第2コンベア12は、モータ12aによって可逆的に走行せしめられるようになっており、通常は第1コンベア11と同方向(後方向)に走行せしめられるが、第1コンベア11上を搬送される展張布片Y(又はY0)の1/2長さ位置が第1折り装置21の折り位置に達した時点でコントローラ70からの信号により該第2コンベア12が逆方向(前方側)に走行するようになっている。
【0015】
ところで、図5の布片処理装置は、サイズの異なる展張布片が混在したものを順次処理し得るものである。そして、折畳み機1の第1折り装置21部分では、展張状態で搬送されてくる布片Y(又はY0)を正確に1/2長さ位置で2つ折りするようになっているが、そのためには、プレス機6側から順次搬送されてくる各展張布片の搬送方向長さを、その1/2長さ位置が折畳み機1の第1折り装置21(第1折り位置Q)に達する前にそれぞれ計測しておく必要がある。
【0016】
展張布片の長さ計測装置7としては、図6に示すように、プレス機6側から搬送されてくる展張布片Y(又はY0)の始端部Ya及び終端部Ybを検出する布片検出器(例えば光電管)71を有し、該布片検出器71による展張布片Y(又はY0)の始・終両端部Ya,Ybの検出に要する時間と布片搬送スピードとからコントローラ70により展張布片Y(又はY0)の搬送方向長さ(L1又はL0)を計測するようにしたものが採用されている。
【0017】
布片検出器71は、展張布片の始端部Yaを検出したときにON信号を発信する一方、展張布片の終端部Ybを検出したときにOFF信号を発信するものである。そして、布片検出器71からのON・OFF信号はコントローラ70に入力されて、該コントローラ70により布片検出器71が展張布片の始・終両端部Ya,Ybを検出するのに要する時間(布片検出器71がONになっている時間)を計測するようにしている。
【0018】
他方、折畳み機1部分の布片搬送スピードは、例えば第1コンベア11を駆動するモータ72の駆動スピードをコントローラ70に入力することによって計測される。
【0019】
そして、展張布片Y(又はY0)の搬送方向長さは、布片検出器71による展張布片の始・終両端部Ya,Ybを検出するのに要する時間(布片検出器71がONになっている時間)と、そのときの布片搬送スピード(モータ72の駆動スピード)とから、コントローラ70の演算部で演算されるようになっている。例えば、布片搬送スピードが60m/分(最高速度)の場合、布片検出器71のON時間が2秒であると展張布片の搬送方向長さを2m(図4(A)及び図5の長さL1)と計測し、布片搬送スピードが60m/分で布片検出器71のON時間が3秒であると、展張布片の搬送方向長さを3m(図4(A)及び図5の長さL0)と計測する。そして、布片長さ計測装置7で展張布片の搬送方向長さを計測した時点から、その展張布片の1/2長さ位置が第1折り装置21による折り位置Qに達する時間だけ経過した時点で、コントローラ70からの信号で第1折り装置21を作動させると同時に第2コンベア12を反転走行させることにより、該展張布片の1/2長さ部分を2つ折りするようになっている。
【0020】
ところで、展張布片Y(又はY0)の1/2長さ位置を折畳み機1の第1折り装置21で2つ折りするには、予め展張布片Y(又はY0)の搬送方向長さL1(又はL0)を計測しておく必要があるが、その布片長さ計測は布片検出器71が展張布片の始・終両端部Ya,Ybを検出するのに要する時間に基いて演算される関係で、布片終端部Ybが布片検出器71で検出された時点では展張布片の1/2長さ位置(2つ折り予定位置)が第1折り装置21による折り位置Qに達していないことが必須の条件となる。例えば、処理すべき超特大サイズの展張布片の長さL0が3mのものでは、布片検出器71による布片検出位置(検出器設置位置P)を上記第1折り位置Qから少なくとも長さL0(3m)の展張布片Y0の1/2長さ(単純計算で1.5m)を超える距離(例えば距離R1)だけ手前側に離間させる必要があるが、実際には、布片検出器71の応答遅れや、コントローラ70による演算・出力遅れや、第1折り装置21の応答遅れ等を加味して、上記離間距離R1を想定される最大長さ(3m)の布片Y0の約7割程度(R1=約2.1m)に設定している。尚、上記離間距離Rを2.1mにした場合には、最長布片(3m)を最速搬送スピード(60m/分)で処理する場合でも、布片検出器71で布片終端部Ybを検出した時点からその展張布片の1/2長さ位置(2つ折り予定位置)が第1折り装置21による折り位置Qに達するまでに0.6秒(2.1m−1.5m=0.6mで、0.6mを60m/分で移動する時間)の余裕があり、最も厳しい条件で運転する場合(最長布片長さが3mで、搬送スピードを最速の60m/分で運転する場合)であっても、布片長さ計測後にその1/2長さ位置を正確に2つ折りし得る(各装置の応答遅れ等を吸収し得る)ようになっている。換言すれば、この種の布片処理装置では、最長布片長さが3mで、搬送スピードを最速の60m/分で運転する場合を想定すると、布片検出器71の設置位置Pと折畳み機1の第1折り装置21による折り位置Qとの離間距離R1を2m強程度(上記公知例の場合は2.1m)以上の長さに設定することが必要となる。
【0021】
ところで、図5〜図7に示す公知例の布片処理装置では、布片測長装置7の布片検出器71を折畳み機1側(第1コンベア11上)に設置している。この場合、上記のように検出器設置位置Pと第1折り位置Qとの離間距離R1を2.1m程度に設定すると、図5及び図6に示すように、第1折り装置21が折畳み機1におけるかなり後方寄り位置に設置されていても、検出器設置位置Pが折畳み機1のかなり前方(手前側)に位置するようになる。
【0022】
そして、図5及び図6に示す公知の布片処理装置では、上記布片検出器71を折畳み機1側の第1コンベア11上に設置している関係で、該第1コンベア11の長さE1(図5)を上記2.1mを超える長さ(E1=約2.2m)に設定する必要があり、その結果、第1コンベア11の始端部11aをかなり前方(手前側)まで延出させている。因に、図5の例では、第1コンベア11の始端部11aが機枠10の前端部10aより長さF(F=約70cm)だけ前方側に延出している。そして、図5及び図6の布片処理装置では、折畳み機1に連続して設置された積層装置4、その搬出コンベア45、及び作業テーブル46を含む折畳み機1側の前後長さC1が3.7m程度とかなり長くなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0023】
【特許文献1】特開2007−105067号公報(図5及び図6)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
ところで、図5に示す一連の布片処理装置の全長D1は、展張機5部分の長さA(展張機本体50とその搬出コンベア51の合計長さ)と、プレス機6部分の長さBと、折畳み機1部分の長さC1(第1コンベア11の始端部11aから作業テーブル46の後端部までの長さ)との合計長さであって、この一連の布片処理装置の全長D1がランドリー工場内での床占有長さになる。因に、図5の設置例では、展張機5部分の長さAが約4.3m、プレス機6部分の長さBが約2.3m、折畳み機1部分(第1コンベア11の始端部11aから作業テーブル46の後端部まで)の長さC1が約3.7mで、一連の布片処理装置の全長D1が約10.3mになっている。
【0025】
従って、図5〜図7に示す公知の布片処理装置では、長さ方向の床占有面積が大きくなり、その分、工場内での余剰スペースが小さくなるという問題があった。
【0026】
尚、この種の一連の布片処理装置として、展張機とプレス機との間に別の処理装置を設けたり、あるいは展張機に代えて適宜の投入装置(例えば投入コンベア)から展張布類を直接プレス機に投入するようにしたものも考えられるが、いずれの場合も展張布類をプレス機に投入するための投入装置は必要である。
【0027】
そこで、本願発明は、展張布類をプレス機に投入するための投入装置とプレス機と折畳み機とを一連に連続させた布片処理装置において、折畳み機部分の長さを短くし得る構成を採用することにより、布片処理装置の全長を短くして、該布片処理装置の長さ方向の床占有面積を小さくすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0028】
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
【0029】
本願発明は、シーツのような大面積の布片を投入装置により展張状態でプレス機に投入し、その展張布片をプレス機でプレスした後、そのプレス済み展張布片を折畳み機側に移送させて、該折畳み機により順次所定小面積まで折畳むことができるようにした布片処理装置を対象にしている。
【0030】
本願で対象にしている布片処理装置では、投入装置として、展張布類をプレス機の入口に投入し得るものであれば適宜のものが採用できる。例えば展張機を使用したものでは該展張機の搬出コンベアや、展張機とプレス機間に別の処理装置を設けたものでは該処理装置や、展張機を使用しないものでは別の投入コンベア、等が投入装置として使用できる。尚、本願では、展張布類をプレス機に投入するための装置として、総称して投入装置と表現している。
【0031】
本願で対象にしている布片処理装置として展張機を使用したものでは、該展張機側の搬出コンベアがプレス機の入口に連続し、プレス機の出口に折畳み機の受入コンベア(第1コンベア)の始端部が連続している。そして、この布片処理装置は、洗濯・乾燥済みの大面積布片を展張機に投入するだけで、以降の各処理(展張処理、プレス処理、折畳み処理)を順次自動で行えるようになっている。
【0032】
又、本願発明の布片処理装置では、プレス機から搬出されてくる各展張布片の搬送方向長さに基いて、その所定長さ位置を折畳み機の各折り装置で順次折畳むようになっているが、該展張布片の搬送方向長さは予め布片測長装置で計測される。この布片測長装置は、布片検出器による展張布片の始端部から終端部までを検出するのに要する時間と布片搬送スピードとからコントローラで演算して展張布片の搬送方向長さを計測するようにしたものである。尚、この種の布片測長装置は、従来から布片折畳み機に汎用されているものである。
【0033】
ところで、この種の布片処理装置で処理すべき大面積布片(シーツ)としては、縦横の各長さがそれぞれ3m程度の超特大サイズのものを想定しておく必要があり、その超特大サイズ(搬送方向長さが3m)の展張布片の2つ折り予定位置(1/2長さ位置)を折畳み機の第1折り装置で2つ折りするには、該展張布片の2つ折り予定位置が第1折り装置による第1折り位置に達する前に展張布片の搬送方向長さを計測しておく必要がある。そして、展張布片の搬送方向長さを計測するには、布片測長装置の布片検出器の設置位置を折畳み機の第1折り装置の設置位置より少なくとも展張布片の搬送方向長さの1/2長さ(1.5m)を超える距離だけ手前側に離間させた位置に設定する必要がある。尚、処理すべき最大展張布片(超特大サイズ)の搬送方向長さは約3mであり、その際の検出器設置位置から第1折り位置までの離間距離は、理論上は1.5mを超えていればよいが、実際には各装置(布片検出器やコントローラの演算部や第1折り装置)部分での応答遅れを考慮すると2.0m〜2.2m程度が適当である。
【0034】
ところが、上記公知例(図5、図6)の布片処理装置では、布片検出器を折畳み機側の受入コンベア(第1コンベア)の始端部上に設置していた関係で、第1折り装置による第1折り位置から折畳み機の受入コンベア始端部(検出器設置位置)までの距離が長くなり、その分、折畳み機全体の長さが長くなっていた(布片処理装置全体の床占有長さが長くなっていた)。
【0035】
そこで、本件出願人は、布片測長装置の布片検出器をプレス機内に設置して、折畳み機側の受入コンベアの水平方向長さを可及的に短くしたものを、特願2008−210221により既に提案している。このように、布片測長装置の布片検出器を折畳み機より前工程のプレス機内に設置していると、布片検出器の設置位置を折畳み機の第1折り装置による第1折り位置より手前側に大きく離間させることができ、その結果、上記公知例のように第1折り位置から折畳み機の受入コンベア始端部までの距離を長くとる必要がなくなる。従って、折畳み機側の受入コンベアの水平方向長さを短くでき、該受入コンベアを短くできる分、折畳み機全体の長さを短くできることになる。尚、この既出願の特願2008−210221は、本件出願時点では未公開のものである。
【0036】
本願の布片処理装置では、上記既出願(特願2008−210221)のものに対して、布片測長装置の布片検出器をプレス機より前側にある投入装置(例えば展張機)の所定位置に設置して、折畳み機側の受入コンベアの水平方向長さを可及的に短くしている。尚、ここで言う受入コンベアの水平方向長さは、受入コンベアの始端部から第1折り装置による第1折り位置までの水平長さを意味する。又、この場合の布片検出器の設置位置は、プレス機より前工程において展張された布片の始端部及び終端部を検出し得る位置であればよく、例えばプレス機への受入コンベアとなる展張機の搬出コンベア(本願の投入装置となる)上を布片検出器の設置位置とすることができる。
【0037】
このように、布片測長装置の布片検出器をプレス機より前側にある投入装置(例えば展張機)の所定位置に設置していると、布片検出器の設置位置を折畳み機の第1折り装置による第1折り位置より手前側に大きく離間させることができ、その結果、上記公知例のように第1折り位置から折畳み機の受入コンベア始端部までの距離を長くとる必要がなくなる。従って、折畳み機側の受入コンベアの水平方向長さを短くでき、該受入コンベアを短くできる分、折畳み機全体の長さを短くできることになる。
【0038】
ところで、本願では、布片検出器をプレス機より前側にある投入装置の所定位置に設置していることにより、検出器設置位置から折畳み機の第1折り装置(第1折り位置)までの離間距離を、最大サイズの展張布片長さ(3m)に対応した必要離間距離(約2.1m)より余裕をもって長く(例えば3m以上)とることができるが、折畳み機には第1折り装置以外に複数の折り装置を設置している関係で、折畳み機の前端(受入コンベアの始端部)から第1折り装置(第1折り位置)までの長さが例えば1.5m程度必要である。そして、本願で言う上記「折畳み機側の受入コンベアの水平方向長さを可及的に短くしている」という意味は、プレス機内に設置した布片検出器の設置位置から折畳み機側の第1折り装置(第1折り位置)までの離間距離を許容限度まで短くするという意味ではなく、折畳み機の前端(受入コンベア始端部)から第1折り装置(第1折り位置)までの必要離間距離(1.5m程度)を確保した範囲で可及的に短くしたことを意味するものである。
【発明の効果】
【0039】
本願発明の布片処理装置では、上記のように布片測長装置の布片検出器をプレス機より前側にある投入装置(例えば展張機)の所定位置に設置して、折畳み機側の受入コンベアの水平方向長さを可及的に短くしているので、折畳み機全体の長さを短くでき、その折畳み機の長さを短くできた分、布片処理装置全体の長さが短くなって該布片処理装置による床占有面積を小さくできる(工場内の余剰床面積を広くできる)という効果がある。因に、本願の布片処理装置の場合は、以下の実施例で示すように公知例(図5)の布片処理装置の全長D1(約10.3m)より70cm程度短くできる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本願実施例の布片処理装置の概略平面図である。
【図2】図1のII−II矢視図(折畳み機及びプレス機部分の長さ方向側面図)である。
【図3】図1のIII−III矢視図(折畳み機部分の幅方向側面図)である。
【図4】処理対象である布片の折畳み工程の説明図である。
【図5】公知の布片処理装置の概略平面図(図1相当図)である。
【図6】図5のVI−VI矢視図(図2相当図)である。
【図7】図5VII−VII矢視図(図3相当図)である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0041】
以下、図1〜図3(図4を併用)を参照して本願実施例の布片処理装置を説明する。尚、図1〜図3に示す本願実施例の布片処理装置の基本構成は、図5〜図7に示す公知例のものと基本的に同じものであり、説明が上記公知例のものと重複するが、本願実施例の各構成についても以下に説明する。
【0042】
図1に示す布片処理装置は、洗濯・乾燥後の大面積布片を方形状に展張させるための展張機5と、その展張布片Yをプレス(アイロン仕上げ)するプレス機6と、プレス済みの展張布片Yを所定小面積まで折畳む折畳み機1とを一列状態で連続させており、さらに折畳み機1に折畳み布片を所定枚数ずつ積層させる積層装置4を連続させている。そして、この布片処理装置では、洗濯・乾燥後の大面積布片を展張機5に投入するだけで、以降の各工程が自動で行われるようになっている。
【0043】
この実施例では、展張機5が特許請求の範囲中の投入装置となるもので、以下の説明では展張機5を投入装置として表現する。
【0044】
尚、この布片処理装置では、展張機5は展張機本体50と搬出コンベア51とを有し、プレス機6は乾燥釜61内に前後2つ(3つのものもある)のローラ62,62を有したものを使用し、折畳み機1は後述の構成を有している。
【0045】
この一連の布片処理装置では、展張機5とプレス機6と折畳み機1の各布片搬送スピードを相互に等スピードで運転するが、処理すべき布片の種類(例えば包布のような生地が2枚重ねのものやシーツのような生地が1枚のもの、あるいは生地の厚さの違い等)によって、布片処理装置全体の布片搬送スピードを10m/分〜60m/分の範囲で調整し得るようになっている。例えば、包布のような生地が2枚重ねのもの(又は生地が厚いもの)では、プレス機6での乾燥時間が長くかかるために布片処理装置全体の布片搬送スピードを遅く(例えば10m/分〜30m/分)する一方、シーツのような生地が1枚もの(特に生地が薄いもの)の場合は、プレス機6での乾燥時間が短くてよいので布片処理装置全体の布片搬送スピードを速く(例えば40m/分〜60m/分)するようにしている。
【0046】
図1に示す一連の布片処理装置における折畳み機1は、図2及び図3に示すように、プレス機6の出口から展張布片Y(又はY0)を受け取る第1コンベア(受入コンベア)11と、第1コンベア11の終端部に設けた第2コンベア12と、第1コンベア11の下面走行部に接触状態で設けた第3コンベア13と、第3コンベア13の下面走行部に接触状態で設けた第4コンベア14と、第4コンベア14に連続する第5コンベア15と、第5コンベア15の中間部において折畳むべき布片(図4(B)の4つ折り布片Y1)を挟持する一対の第6コンベア16及び第7コンベア17と、該両コンベア16,17の下方に設けた第8コンベア18と、第8コンベア18の上面近傍位置に設けた第9コンベア19、の合計9つのコンベアを有している。尚、第1コンベア11〜第5コンベア15は、左右の機枠10,10間に支持されている。
【0047】
又、この折畳み機1には、第1コンベア11の終端部と第2コンベア12の始端部間に展張布片Y(又はY0)を2つ折りするための第1折り装置21(図2)と、第3コンベア13の終端部と第4コンベア14の始端部間に2つ折り布片を4つ折りする(図4(B)の符号Y1)ための第2折り装置22(図2)と、第5コンベア15上を搬送される4つ折り布片Y1を8つ折りする(図4(C)の符号Y2)ための第3折り装置23(図2、図3)と、第8コンベア18と第9コンベア19との間に8つ折り布片Y2を16折りする(図4(D)の符号Y3)ための第4折り装置24(図3)と、受け渡し装置3(一対の挟持コンベア31,32)の始端部に16折り布片Y3を32折りする(図4(E)の符号Y4)ための第5折り装置25(図3)、の5つの折り装置を有している。各折り装置21〜25は、エアシリンダで押し板を進退操作させることで、それぞれ布片を搬送方向の1/2長さ部分で2つ折りし得るものである。
【0048】
最終折畳み布片(図4(E)の符号Y4)は、受け渡し装置3を介して積層装置4側に移送されるようになっている。受け渡し装置3は、一対の挟持コンベア31,32を有しており、両挟持コンベア31,32の始端部に第5折り装置25で32折り(最終折り)された折畳み布片Y4を受け取った後、該折畳み布片Y4を両挟持コンベア31,32間に挟んだ状態で積層装置4側に移送し得るようになっている。
【0049】
積層装置4は、一対のゲート板41,41と、該両ゲート板を開閉する開閉装置42と、両ゲート板41,41上に折畳み布片Yを送込むための送込コンベア43とを有している。又、両ゲート板41,41の直下離間位置には、折畳み布片Yを落下・積層させるための積層コンベア44を設けている。この積層コンベア44の終端部には、排出コンベア45が接続されており、さらに排出コンベア45の終端部には作業テーブル46が設置される。
【0050】
尚、上記第2コンベア12は、モータ12aによって可逆的に走行せしめられるようになっており、通常は第1コンベア11と同方向(後方向)に走行せしめられるが、第1コンベア11上を搬送される展張布片Y(又はY0)の1/2長さ位置が第1折り装置21の折り位置に達した時点でコントローラ70からの信号により該第2コンベア12が逆方向(前方側)に走行するようになっている。
【0051】
ところで、図1の布片処理装置は、サイズの異なる展張布片が混在したものを順次処理し得るものである。そして、折畳み機1の第1折り装置21部分では、展張状態で搬送されてくる布片Y(又はY0)を正確に1/2長さ位置で2つ折りするようになっているが、そのためには、プレス機6側から順次搬送されてくる各展張布片の搬送方向長さを、その1/2長さ位置が折畳み機1の第1折り装置21に達する前にそれぞれ計測しておく必要がある。
【0052】
展張布片の長さ計測装置7としては、図1及び図2に示すように、展張機5により展張状態で搬送されてくる展張布片Y(又はY0)の始端部Ya及び終端部Ybを検出する布片検出器(例えば光電管)71を有し、該布片検出器71による展張布片Y(又はY0)の始・終両端部Ya,Ybの検出に要する時間と布片搬送スピードとからコントローラ70により展張布片Y(又はY0)の搬送方向長さ(L1又はL0)を計測するようにしたものが採用されている。
【0053】
布片検出器71は、展張布片の始端部Yaを検出したときにON信号を発信する一方、展張布片の終端部Ybを検出したときにOFF信号を発信するものである。そして、布片検出器71からのON・OFF信号はコントローラ70に入力されて、該コントローラ70により布片検出器71が展張布片の始・終両端部Ya,Ybを検出するのに要する時間(布片検出器71がONになっている時間)を計測するようにしている。
【0054】
他方、折畳み機1部分の布片搬送スピードは、例えば第1コンベア11を駆動するモータ72の駆動スピードをコントローラ70に入力していることによって計測される。
【0055】
そして、展張布片Y(又はY0)の搬送方向長さは、布片検出器71による展張布片の始・終両端部Ya,Ybを検出するのに要する時間(布片検出器71がONになっている時間)と、そのときの布片搬送スピード(モータ72の駆動スピード)とから、コントローラ70の演算部で演算されるようになっている。例えば、布片搬送スピードが60m/分(最高速度)の場合、布片検出器71のON時間が2秒であると展張布片の搬送方向長さを2m(図4(A)及び図1の長さL1)と計測し、布片搬送スピードが60m/分で布片検出器71のON時間が3秒であると、展張布片の搬送方向長さを3m(図4(A)及び図1の長さL0)と計測する。そして、布片長さ計測装置7で展張布片の搬送方向長さを計測した時点から、その展張布片の1/2長さ位置が第1折り装置21による折り位置Qに達する時間だけ経過した時点で、コントローラ70からの信号で第1折り装置21を作動させると同時に第2コンベア12を反転走行させることにより、該展張布片の1/2長さ部分を2つ折りするようになっている。
【0056】
ところで、展張布片Y(又はY0)の1/2長さ位置を折畳み機1の第1折り装置21で2つ折りするには、予め展張布片Y(又はY0)の搬送方向長さL1(又はL0)を計測しておく必要があるが、その布片長さ計測は布片検出器71が展張布片の始・終両端部Ya,Ybを検出するのに要する時間に基いて演算される関係で、布片終端部Ybが布片検出器71で検出された時点では展張布片の1/2長さ位置(2つ折り予定位置)が第1折り装置21による折り位置Qに達していないことが必須の条件となる。例えば、処理すべき超特大サイズの展張布片の長さL0が3mのものでは、布片検出器71による布片検出位置(検出器設置位置P)を上記第1折り位置Qから少なくとも長さL0(3m)の展張布片Y0の1/2長さ(単純計算で1.5m)を超える距離だけ手前側に離間させる必要があるが、実際には、布片検出器71の応答遅れや、コントローラ70による演算・出力遅れや、第1折り装置21の応答遅れ等を加味して、上記離間距離を想定される最大長さ(3m)の布片Y0の約7割程度(約2.1m)以上に設定する必要がある。尚、上記離間距離を2.1mにした場合には、最長布片(3m)を最速搬送スピード(60m/分)で処理する場合でも、布片検出器71で布片終端部Ybを検出した時点からその展張布片の1/2長さ位置(2つ折り予定位置)が第1折り装置21による折り位置Qに達するまでに0.6秒(2.1m−1.5m=0.6mで、0.6mを60m/分で移動する時間)の余裕があり、最も厳しい条件で運転する場合(最長布片長さが3mで、搬送スピードを最速の60m/分で運転する場合)であっても、布片長さ計測後にその1/2長さ位置を正確に2つ折りし得る(各装置の応答遅れ等を吸収し得る)ようになっている。換言すれば、この種の布片処理装置では、最長布片長さが3mで、搬送スピードを最速の60m/分で運転する場合を想定すると、布片検出器71の設置位置Pと折畳み機1の第1折り装置21による折り位置Qとの離間距離Rを2m強程度(上記の例では2.1m)以上に長く設定することが必要となる。尚、上記離間距離は、2.1m以上であればそれより長いものでも何ら差し支えない。
【0057】
ところで、本願実施例では、図1及び図2に示すように、布片検出器71をプレス機6より前側にある展張機5の搬出コンベア51の終端部近傍に設置している。このように、布片検出器71をプレス機6より前工程の位置(図1及び図2の例では展張機5の搬出コンベア51の終端部近傍)に設置すると、該布片検出器71の設置位置Pを大きく前側に寄せることができ、検出器設置位置Pから折畳み機1側の第1折り装置21による第1折り位置Qまでの距離R0をこの種の布片処理装置に必要な最低距離(図5のR1=2.1m)より長くとることができる。因に、この実施例では、該離間距離R0が布片搬送距離で4.7m程度になっている。尚、布片検出器71を展張機5の搬出コンベア51上に設置すると、該布片検出器71の取付けが容易であるとともに、搬出コンベア51の上面側から布片を検出できるので、該布片の検出が容易となる。
【0058】
そして、上記のように布片検出器71に設置位置Pを前側に寄せたことにより、折畳み機1側の第1コンベア11の長さE0を短くすることが可能となり、この実施例では、該第1コンベア11の長さE0を約1.5m程度にしている。
【0059】
従って、この実施例の布片処理装置では、図1及び図2に示すように第1コンベア11の長さE0(1.5m)を図5の公知例の第1コンベア11の長さE1(2.2m)よりかなり短くできる。因に図1の例では、第1コンベア11の始端部11aを機枠10の前面10a付近まで後退させることができ、図5の公知例のものと比較すると、図5における機枠前面10aからのはみ出し長さF(約70cm)だけ短くできる。
【0060】
このように、折畳み機1側の第1コンベア11の長さを短くできると、折畳み機1全体の長さも短くできる。因に、図1において、折畳み機1に連続して設置された積層装置4、その搬出コンベア45、及び作業テーブル46を含む折畳み機1側の前後長さC0は、3.0m程度とかなり短くなる。
【0061】
そして、図1の実施例の布片処理装置では、展張機5部分の長さAが約4.3m、プレス機6部分の長さBが約2.3m、折畳み機1部分(作業テーブル46まで)の長さC0が約3.0mであって、該布片処理装置の全長D0が約9.6mとなる。従って、図1の実施例の布片処理装置では、その全長D0を図5の公知例の布片処理装置の全長D1(10.3m)より約70cm程度短くでき、その分、工場内での床占有面積を小さくできるという効果がある。
【0062】
尚、この実施例の布片処理装置では、検出器設置位置Pから第1折り位置Qまでの布片搬送長さを予めコントローラ70にインプットしており、布片検出器71により搬出コンベア51上を搬送されてくる展張布片の始端部Yaと終端部Ybを検出するのに要する時間をコントローラ70で演算する一方、該コントローラ70で演算された現状の布片搬送スピード(適宜の駆動装置の駆動スピードから常時演算されている)とから展張布片の搬送方向長さ(L1又はL0)を計測し、布片検出器71が布片終端部Ybを検出した時点から、展張布片の搬送方向長さの1/2位置が第1折り装置21による第1折り位置Qに達する時間(布片搬送スピードを加味してコントローラ70で演算される)を経過後に、第1折り装置21部分で2つ折り動作が行われる。
【符号の説明】
【0063】
1は折畳み機、5は展張機(投入装置)、6はプレス機、7は布片測長装置、10は機枠、11は受入コンベア(第1コンベア)、21は第1折り装置、61は乾燥釜、62はローラ、70はコントローラ、71は布片検出器、Pは検出器設置位置、Qは第1折り位置、R0は離間距離、Y,Y0は展張布片、Yaは布片始端部、Ybは布片終端部である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シーツのような大面積の布片を投入装置により展張状態でプレス機(6)に投入し、その展張布片をプレス機(6)でプレスした後、そのプレス済み展張布片を折畳み機(1)側に移送させて、該折畳み機(1)により順次所定小面積まで折畳むことができ、さらに布片検出器(71)による展張布片の始端部から終端部までを検出するのに要する時間と布片搬送スピードとからコントローラ(70)で演算して展張布片の搬送方向長さを計測するようにした布片測長装置(7)を備え、該布片測長装置(7)で計測した展張布片の長さに基いて該展張布片を前記折畳み機(1)で折畳むようにした布片処理装置であって、
前記布片検出器(71)を前記プレス機(6)より前側にある投入装置の所定位置に設置して、前記折畳み機(1)側の受入コンベア(11)の水平方向長さを可及的に短くしている、
ことを特徴としている布片処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−72739(P2011−72739A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−230077(P2009−230077)
【出願日】平成21年10月2日(2009.10.2)
【出願人】(502407130)株式会社プレックス (75)