説明

平膜エレメントの積み重ね方法、および平膜エレメント積み重ね用スペーサ

【課題】支持部材に撓みが生ずることが無く、かつ濾過膜の表面に劣化等を生じさせることが無い平膜エレメントの積み重ね方法を提供する。
【解決手段】濾過部の厚みよりも厚い外周枠16を有する平膜エレメント10を厚み方向に積み重ねる方法であって、前記平膜エレメント10における濾過膜12の表面を保護シート18で覆い、前記濾過膜12の表面を覆った保護シート18を前記外周枠16を利用して固定し、前記外周枠16同士が当接するように、前記保護シート18を固定した平膜エレメント10を厚み方向に積み重ね、積み重ねた平膜エレメント10における前記濾過膜12の表面を覆う前記保護シート18の間にスペーサ30,30aを介入させて、前記濾過膜12の表面間に生ずる空隙を埋めたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平膜エレメントを保管、輸送等する際の積み重ね方法、およびこの積み重ね方法を実施するために使用するスペーサに係り、特に長期に亙る保管、長距離の輸送等に好適な平膜エレメントの積み重ね方法、およびこれに使用するスペーサに関する。
【背景技術】
【0002】
まず、図6に水処理用平膜エレメントの概略構成を示す。平膜エレメント1の主な構成要素は、濾過膜2、支持部材3、および外周枠4である。ここで、前記濾過膜2は、例えば有機性材料から成る膜である。また、前記支持部材3は、前記濾過膜2をその両主面に貼付する板であり、その主面には濾過水を通すための図示しない溝が複数形成されている。また、前記外周枠4は、前記支持部材3を支える枠部材である。このような構成を基本とする平膜エレメント1は、例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
このような構成の平膜エレメント1は、その保管や輸送に際して、濾過膜2の表面が載置面と対向するようにして積み重ねると、図7に示すように、支持部材3が自重により撓んでしまうことがある。これは、濾過膜2と支持部材3とを基本として構成される平膜エレメント1の濾過部の厚みが、外周枠4の厚みよりも薄いことに起因する。また、この支持部材3の撓みは、保管や輸送に要する期間が長期になるほど、また保管や輸送時の環境が高温になるほどに生じ易くなるという傾向がある。
【0004】
このため、長期に亙る保管や輸送に際しては、平膜エレメント1を専用のラックに収容し、濾過膜2および支持部材3と載置面とが垂直となる状態を保つようにされている。
【特許文献1】特開2005−313153号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ラックを使って平膜エレメント1を縦置きにする場合、ラックを置くためのスペースが必要となる。このため、収容スペースの定められた倉庫やコンテナでは、収容できる平膜エレメント1の数が少なくなり、保管や輸送に要するコストが増すこととなってしまう。
【0006】
また、スペース的に有利な積み重ね(平積み)による保管を採用した場合における支持部材3の撓みを防止する方法の一例として、支持部材3間の空隙にスペーサ(不図示)を介入させるという事が考えられる。しかし、この方法では、輸送の際等にスペーサの配置位置にズレが生ずると、スペーサと濾過膜2の表面との間に摩擦が生じ、濾過膜2の表面が潰れてしまうこととなる。こうした場合、その性能を低下させ、寿命を短縮させる原因となる。
【0007】
そこで本発明では、平膜エレメントを保管・輸送する際に、当該平膜エレメントを平積みした場合であっても、濾過膜を貼り付けた支持部材に撓みが生ずることが無く、かつ濾過膜の表面に劣化等を生じさせることが無い平膜エレメントの積み重ね方法を提供することを目的とする。また本発明では、前述のような積み重ね方法を実施するために必要なスペーサを提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明に係る平膜エレメントの積み重ね方法は、濾過部の厚みよりも厚い外周枠を有する平膜エレメントを厚み方向に積み重ねる方法であって、前記平膜エレメントにおける濾過膜面を保護シートで覆い、前記濾過膜面を覆った保護シートを前記外周枠を利用して固定し、前記外周枠同士が当接するように、前記保護シートを固定した平膜エレメントを厚み方向に積み重ね、積み重ねた平膜エレメントにおける前記濾過膜面を覆う前記保護シートの間にスペーサを介入させて、前記濾過膜面間に生ずる空隙を埋めたことを特徴とする。
【0009】
また、上記のような特徴を有する平膜エレメントの積み重ね方法では、前記濾過膜面を湿潤させ、当該濾過膜面を前記保護シートで密閉することが望ましい。
また、上記のような特徴を有する平膜エレメントの積み重ね方法では、前記スペーサの外周形状を、前記濾過膜面と前記外周枠との間の段差形状に合わせて形成し、当該スペーサを前記空隙に嵌め込むことで前記スペーサの水平方向の移動を抑制するようにしても良い。
【0010】
また、上記目的を達成するための本発明に係る平膜エレメントの積み重ね方法は、濾過部の厚みよりも厚い外周枠を有する平膜エレメントを厚み方向に積み重ねる方法であって、前記外周枠同士が当接するように、平膜エレメントを厚み方向に重ね合わせ、積み重ねた平膜エレメントにおける濾過膜面間に生ずる空隙に、前記濾過膜面と前記外周枠との間に形成される段差の形状に合わせた外周形状を有するスペーサを介入させて、前記濾過膜面間に生ずる空隙を埋めたことを特徴とするものであっても良い。
【0011】
さらに、上記のような特徴を有するそれぞれの平膜エレメントの積み重ね方法では、最下層に位置する平膜エレメントの濾過膜面を覆う保護シートと、積み重ねた平膜エレメントを載置する載置面との間にスペーサを介入させ、最下層に位置する平膜エレメントの濾過膜面と載置面との間に生ずる空隙を埋めるようにすることが望ましい。
【0012】
また、上記目的を達成するための本発明に係る平膜エレメント積み重ね用スペーサは、厚み方向に積み重ねられた複数の平膜エレメントの濾過膜面間、あるいは積み重ねられた平膜エレメントの最下層に位置する平膜エレメントの濾過膜面と平膜エレメントを載置する載置面との間に形成される空隙に合わせた厚みを有し、外周形状を、前記濾過膜面と前記外周枠との間の段差形状に合わせて形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
上記のような特徴を有する平膜エレメントの積み重ね方法によれば、長期に亙って平膜エレメントを積み重ねた状態を維持した場合であっても、濾過膜を貼り付けた支持部材に撓みが生ずることが無く、かつ膜表面に劣化等を生じさせることが無い。また、濾過膜面を湿潤させ、これを保護シートで覆う構成とすることで、濾過膜面の乾燥による強度劣化を防止することができ、膜面の保護効果を高めることができる。よって、平膜エレメントを厚み方向に積み重ねた状態を長期に亙って維持する場合に、膜表面に与えるダメージを軽減することができる。さらに、外周枠によりスペーサの水平方向の動きを抑制することで、スペーサの移動に伴う濾過膜面の損傷を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の平膜エレメントの積み重ね方法、およびスペーサに係る実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明に係る一部の実施形態であり、本発明の技術的範囲は、以下に示す実施形態のみに拘束されるものでは無い。
【0015】
まず、本発明の平膜エレメントの積み重ね方法に係る第1の実施形態について図1を参照して説明する。なお、図1は積み重ねた平膜エレメント10(平膜モジュール100)を長手方向端部側から見た様子を示している。
【0016】
本実施形態における積み重ね方法の概略は、積み重ねた平膜エレメント10の濾過膜12間に形成される空隙にスペーサ30を介入させ、この介入させたスペーサ30と濾過膜12との間に保護シート18を設けるというものである。
【0017】
ここで、前記スペーサ30は、平膜エレメント10における支持部材14の撓みを防止する役割を担うブロック部材である。また、前記保護シート18は、平膜エレメント10の外周枠16を介して固定され、濾過膜12とスペーサ30との間に生ずる摩擦を防止する役割を担う。
【0018】
前記スペーサ30は、発泡スチロールや発泡ウレタン等、軽量で、厚み変形の少ない部材により構成すれば良い。スペーサ30は、その主面の面積を濾過膜12と同等とすることが望ましい。なお、スペーサ30の面積が、濾過膜12の面積よりも小さい場合には、スペーサ30の主面における中心と濾過膜12の主面における中心とを一致させるようにしてスペーサ30を配置すると良い。支持部材14の撓みは、外周枠16から離れた位置ほど大きくなるからである。
【0019】
また、前記保護シート18は、ビニル樹脂やラテックス樹脂等、透水性の無い、または透水性を抑えることができる素材により構成することが望ましい。また、保護シート18は、伸縮性および可撓性を有するものとすると良い。このような特性を持たせることで、平膜エレメント10間の空隙に介入させるスペーサを、挟み込むようにして保持することが可能となるからである。
【0020】
平膜エレメント10に対する保護シート18の固定は、図2に示すようなものとすれば良い。すなわち、平膜エレメント10における外周枠16の表面に、接着剤や両面テープ等の貼付部材20を配置し、この貼付部材20間に保護シート18を貼り渡すようにして固定するのである。このようにして保護シート18を固定することで、図2(B)に示すような状態とすることができる。
【0021】
このようにして濾過膜12の表面を保護シート18で覆った平膜エレメント10を積み重ねる際に、上下に位置する平膜エレメント10間で対向する濾過膜12の間に生ずる空隙にスペーサ30を介入させ、前記空隙を埋める。これにより、平膜エレメント10を長期間厚み方向に積み重ねた状態で保管、あるいは輸送した場合であっても、濾過膜12を貼付した支持部材14に撓み等の変形が生ずることが無い。よって、コンテナ等の限られたスペースであっても効率的に平膜エレメント10を収容することが可能となり、保管コスト、輸送コスト等を低減することが可能となる。
【0022】
また、平膜エレメント10の膜面に直接接触している保護シート18は、平膜エレメント10の外周枠16に固定されているため、揺れや衝撃によりスペーサ30が水平移動した場合であっても、保護シート18が移動することは無い。よって、保護シート18と濾過膜12の表面との間に摩擦が生ずることが無く、濾過膜12の表面が傷つくことを防止することができる。
【0023】
上記実施形態では、平膜エレメント10における濾過膜12の表面と、保護シート18との間には摩擦が生じ無いことを前提として説明をした。しかしながら、平膜エレメント10を長期的に保管したり、平膜エレメントを長期にわたり輸送したりする場合、保護シート18に延びや撓みが生ずる可能性もある。こうした場合に生ずる可能性がある濾過膜12の表面と保護シート18との間の摩擦を考慮して、保護シート18で覆う濾過膜12は、湿潤状態としておくことが望ましい。
【0024】
平膜エレメント10における濾過膜12の表面にはスキン層とよばれるデリケートな表面層が存在する。ここで一般的に、乾燥したものの表面における摩擦係数は大きいことが知られている。そして、スキン層自体、乾燥状態ではその強度が劣化することも知られている。このため、濾過膜12を湿潤状態とすることで、その表面における摩擦係数を低下させると共に、スキン層の強度劣化を防ぐことができる。よって、上述した平膜エレメントの積み重ね方法を実施する際に、濾過膜12を湿潤状態とした上で保護シート18を被せるようにすることで、濾過膜12の表面が傷つく可能性を低減することが可能となる。なお、保護シート18は、濾過膜12を湿潤させた後、その表面に密着させることで湿潤状態を長期間保持することが可能となる。また、外周枠16による固定が成されない長手方向端部は、上面側の濾過膜12を被覆する保護シート18を長手方向に垂らすようにすることで、保湿効果を高めるようにすると良い。
【0025】
このように、平膜エレメント10を保護シート18で被覆する際に濾過膜12を湿潤させることで、平膜エレメント10を積み重ねた状態で長期間の保管・輸送をする場合であっても、濾過膜12の表面を保護することが可能となり、平膜エレメント10の品質を保持することが可能となる。
【0026】
また、上記実施形態において、平膜エレメント10に対して保護シート18を固定する手段として、図3に示すような方法を採用しても良い。すなわち、平膜エレメント10の外周枠16の形状に合わせて形成したクリップ等の挟持部材22を用いて、平膜エレメント10の表裏面に配した保護シート18を固定するという方法である。図3に示す形態では、断面の形状を略コの字型としたクリップを使用し、平膜エレメント10の外周枠16を挟み込むのと同時に保護シート18を挟み込んで固定するという形態を採っている。なお、図3に示す形態では、挟持部材22であるクリップは一対で外周枠16全体を挟持するように示しているが、複数対のクリップを用いて保護シート18を固定するようにしても良い。挟持部材22としてのクリップを小幅のものとすることにより、長尺な平膜エレメント等であっても挟み込み作業を容易に行うことが可能となるからである。
【0027】
さらに、平膜エレメント10に対する保護シート18の固定方法は、単純に、保護シート18を平膜エレメント10に巻き付けるというものであっても良い。この場合であっても保護シート18の固定に外周枠16を用いていることに変わりは無いからである。
【0028】
次に本発明の平膜エレメントの積み重ね方法に係る第2の実施形態について図4を参照して説明する。
本実施形態でも、スペーサにより支持部材の撓みを防止することは、上述した第1の実施形態に係る積み重ね方法と同様である。本実施形態に係る積み重ね方法の特徴とするところは、平膜エレメント自体の形状を利用して、スペーサと膜面との間にズレ(摩擦)が生じ無いようにするという点である。
【0029】
具体的には、次のような方法を採用している。本実施形態に使用している平膜エレメント10は、外周枠16の表裏面と、支持部材14の表裏に貼付した濾過膜12の表面との間に、傾斜面を構成する段差部16aが設けられている。本実施形態では、スペーサ32の側面の形状を前記段差部16aの傾きに合わせて形成している。そして、積み重ねる平膜エレメント10における濾過膜12の表面間に、上記の形状を有するスペーサ32を介入させることで、スペーサ32が外周枠16間に嵌り込むこととなる。これにより、スペーサ32が水平方向に移動することを防止することができ、スペーサが移動することによって生ずる摩擦の発生を抑えることができる。
【0030】
このような方法を採用する場合、濾過膜12の表面と直接接触するスペーサ32の表面には、膜素材と同等な部材、あるいはその他のポーラス部材等を被覆しておくことが望ましい。スペーサ32の表面に上記のような被膜処理を施すことで、長期に亙る保管や輸送においても、濾過膜12の表面に与えるダメージを低減することが可能となるからである。
【0031】
次に、図5を参照して、本発明の平膜エレメントの積み重ね方法に係る第3の実施形態について説明する。
本実施形態に係る積み重ね方法は、上述した第1の実施形態に係る積み重ね方法と、第2の実施形態に係る積み重ね方法とを合わせた構成である。すなわち、平膜エレメント10における濾過膜12の表面を保護シート18で覆い、隣り合う平膜エレメント10において対向する濾過膜12間に生ずる空隙には、外周枠16の内壁形状、すなわち段差部16aの形状に合わせて形成したスペーサ32を介入させるというものである。
【0032】
このようにして平膜エレメント10を積み重ねることによれば、上記第1、第2の実施形態に係る積み重ね方法による効果の双方を奏することができ、濾過膜12の表面の保護効果を飛躍的に向上させることができる。
【0033】
上記実施形態ではいずれも、隣接する平膜エレメント10において対向する濾過膜12の間に、スペーサ30、あるいはスペーサ32を介入させる旨記載した。しかしながら、実際に上記実施形態に係る積み重ね方法を実行した場合には、最下層として配置された平膜エレメント10における濾過膜12の表面と平膜エレメント10を載置した載置面50との間にも空隙が生ずることとなる。よって、この空隙を埋めるためのスペーサ30aあるいは32aを設ける必要がある。なお、スペーサ30a,32aはそれぞれ、スペーサ30,32の1/2の程度の厚みを有するスペーサである。このことから、上記実施形態におけるスペーサ30,32は、それぞれスペーサ30a,32aを二つ重ね合わせて使用するようにしても良い。こうすることにより、一つの実施形態で使用するスペーサを一つの形態に統一することができ、スペーサの製造コストを下げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】第1の実施形態に係る平膜エレメントの積み重ね方法を示す概略図である。
【図2】平膜エレメントに対する保護シートの固定方法を示す図である。
【図3】他の方法により保護シートを固定する例を示す図である。
【図4】第2の実施形態に係る平膜エレメントの積み重ね方法を示す概略図である。
【図5】第3の実施形態に係る平膜エレメントの積み重ね方法を示す概略図である。
【図6】平膜エレメントの概略構成を示す図である。
【図7】単純に平膜エレメントを積み重ねた場合の例を示す図である。
【符号の説明】
【0035】
10………平膜エレメント、12………濾過膜、14………支持部材、16………外周枠、18………保護シート、20………貼付部材、22………挟持部材、30………スペーサ、32………スペーサ、50………載置面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
濾過部の厚みよりも厚い外周枠を有する平膜エレメントを厚み方向に積み重ねる方法であって、
前記平膜エレメントにおける濾過膜面を保護シートで覆い、
前記濾過膜面を覆った保護シートを前記外周枠を利用して固定し、
前記外周枠同士が当接するように、前記保護シートを固定した平膜エレメントを厚み方向に積み重ね、
積み重ねた平膜エレメントにおける前記濾過膜面を覆う前記保護シートの間にスペーサを介入させて、前記濾過膜面間に生ずる空隙を埋めたことを特徴とする平膜エレメントの積み重ね方法。
【請求項2】
前記濾過膜面を湿潤させ、当該濾過膜面を前記保護シートで密閉したことを特徴とする請求項1に記載の平膜エレメントの積み重ね方法。
【請求項3】
前記スペーサの外周形状を、前記濾過膜面と前記外周枠との間の段差形状に合わせて形成し、当該スペーサを前記空隙に嵌め込むことで前記スペーサの水平方向の移動を抑制したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の平膜エレメントの積み重ね方法。
【請求項4】
濾過部の厚みよりも厚い外周枠を有する平膜エレメントを厚み方向に積み重ねる方法であって、
前記外周枠同士が当接するように、平膜エレメントを厚み方向に重ね合わせ、
積み重ねた平膜エレメントにおける濾過膜面間に生ずる空隙に、前記濾過膜面と前記外周枠との間に形成される段差の形状に合わせた外周形状を有するスペーサを介入させて、前記濾過膜面間に生ずる空隙を埋めたことを特徴とする平膜エレメントの積み重ね方法。
【請求項5】
最下層に位置する平膜エレメントの濾過膜面を覆う保護シートと、積み重ねた平膜エレメントを載置する載置面との間にスペーサを介入させ、
最下層に位置する平膜エレメントの濾過膜面と載置面との間に生ずる空隙を埋めたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載の平膜エレメントの積み重ね方法。
【請求項6】
厚み方向に積み重ねられた複数の平膜エレメントの濾過膜面間、あるいは積み重ねられた平膜エレメントの最下層に位置する平膜エレメントの濾過膜面と平膜エレメントを載置する載置面との間に形成される空隙に合わせた厚みを有し、
外周形状を、前記濾過膜面と前記外周枠との間の段差形状に合わせて形成したことを特徴とする平膜エレメント積み重ね用スペーサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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