説明

平面蛍光ランプ

【課題】平面蛍光ランプを提供する。
【解決手段】本発明の平面蛍光ランプは、複数のチャンネルを画定する複数の隔壁を備える。各チャンネルには、第一端部、対向する第二端部、及び軸部が設けられるとともに、幅Arを有する抵抗部と、幅Acを有する第一容量部及び第二容量部とが、Ac>Arとなるように形成される。平面蛍光ランプは、更に第一電極及び第二電極を有する。第一電極及び第二電極は、チャンネルの軸部に対してほぼ直交して、第一容量部及び第二容量部上に、延伸させて設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光源に関するものであって、特に、液晶ディスプレイシステム中に応用される平面蛍光ランプに関するものである。
【背景技術】
【0002】
平面蛍光ランプは様々に応用されており、液晶ディスプレイパネル(LCD)のバックライト等に用いられている。図9で示されるように、従来の平面蛍光ランプ900は、スペーサと(図示しない)、第一蛍光層952をコーティングした前ガラス板942と、第二蛍光層954をコーティングした後ガラス板944によりチャンネル(溝、通路等)930を形成するものである。平面蛍光ランプ900は、四個の電極912、913、914、915を有し、電極912と914は前ガラス板942の両端の上方に配置され、電極913と915は後ガラス板944の両端の下方に配置される。作動時、平面蛍光ランプ900は、電極912〜915に加えられる高電圧で駆動されることにより、前ガラス板942と後ガラス板944から放電現象が生じ、蛍光層952、954及び、チャンネル930を励磁して光を発する。
【0003】
図8は、公知の平面蛍光ランプの等価回路800を示す図である。この平面蛍光ランプにおいて、ガラス板は電極に接触し、等価キャパシタンスC=εA/dを有するキャパシタ812及び、814となる。εはガラス板の誘電係数、dはガラス板の厚さで、Aは蛍光チャンネル(管)820と電極との接触面積を示す。平面蛍光ランプの電源は、インバータ840により提供される。ランプチャンネル820のインピーダンスXcとキャパシタンスCとの関係はXc=1/(jωC)で、jは虚数、ωはランプチャンネル820を通過する電流周波数である。よって、等価キャパシタンスCが低下すると、インピーダンスXcが増加する。
【0004】
従来技術としては、チャンネル(ランプ管)を細くして、チャンネル(ランプ管)の発光効率を高める方法が知られている。図10で示されるように、平面蛍光ランプ1000は通常、複数の細く均一なチャンネル1020を有し、互いに平行となるよう配置されることにより、光強度と品質が改善されることが知られている。幅がAcである各チャンネル1020は、幅がAeである電極1012、1014と接するものである。
【0005】
従来より知られている、幅が細く均一なチャンネルは、電極との接触面積が小さく、等価キャパシタンスが小さいものとなる。等価キャパシタンスが減少すると、チャンネルのインピーダンスが増加し、チャンネルの操作電圧が増加すると共に、チャンネル電流が減少する。これにより、オゾンとピンホールが生成し、光量不足と発光効率低下の問題が生じる。
【0006】
【特許文献1】韓国特許出願公開第10−2003−0096193号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述の問題を解決する平面蛍光ランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的を達成するため、本発明の平面蛍光ランプは、下部基板と、下部基板と距離を隔てた上方に配置される上部基板と、下部基板と上部基板との間に配置され、複数のチャンネルを画定する複数の隔壁と、を備える。チャンネルは、互いにほぼ平行に配置される。各チャンネルには、第一端部、対向する第二端部、及び軸部が設けられるとともに、第一端部に第一容量部、第二端部に第二容量部が配置され、第一容量部と第二容量部との間に抵抗部が配置される。
【0009】
抵抗部の幅は、Arであり、第一容量部及び第二容量部の幅は、双方ともAcであり、Ac>Arとなるように形成される。幅Acは、Arに対する比率で1〜100であることが好ましい。第一容量部及び第二容量部の各断面形状は、円形、楕円形、ループ形(閉ループ:closed loop)、三角形、四角形、多角形からなる群から選択されることが好ましい。抵抗部の断面形状は、円形、楕円形、ループ形、三角形、四角形、多角形からなる群から選択されることが好ましい。
【0010】
各チャンネルは、更に、抵抗部及び第一容量部に連接する第一肩部を有する。第一肩部は、チャンネルの抵抗部の幅Arが、シャープに第一容量部の幅Acに変化するよう形成されることが好ましい。もしくは、第一肩部は、チャンネルの抵抗部の幅Arが、段々と第一容量部の幅Acに変化するよう形成されることが好ましい。ここで、「シャープに」とは、一時に急な傾斜で、幅Arを異なる幅Acに変化させるよう、第一肩部の形状が形成されていることをいい、例えば、第一肩部の形状が直角で、T字型となっている場合をいう。また、「段々と」とは、幅Arが異なる幅Acとなる第一肩部の形状が、急な傾斜ではなく、なだらかに連続的に変化するよう形成されていることをいう。
【0011】
各チャンネルは、更に、抵抗部及び第二容量部に連接する第二肩部を有する。第二肩部は、チャンネルの抵抗部の幅Arが、シャープに第二容量部の幅Acに変化するよう形成されているか、チャンネルの抵抗部の幅Arが、段々と第二容量部の幅Acに変化するよう形成されているることが好ましい。
【0012】
平面蛍光ランプは、更に、第一端部に近接する第一電極と、第二端部に近接する第二端部とを有する。第一電極及び第二電極は、チャンネルの軸部とほぼ直交して、チャンネルの第一容量部及び第二容量部上に延伸させて設けられる。
【0013】
平面蛍光ランプは、更に、チャンネル中に配置される蛍光材料、及び/又は放電気体を有することが好ましい。
【0014】
本発明は、平面蛍光ランプに関する。本発明の平面蛍光ランプは、少なくとも一つのチャンネルを有する分割手段を備える。各チャンネルは、第一端部、対向する第二端部、及び軸部からなる。上部基板、下部基板、及び分割手段は一体成形で形成することができる。チャンネルは、第一端部又は第二端部のいずれかと、抵抗との間に第一容量部が配置されたものである。また、チャンネルは、第一端部に配置される第一容量部と、第二端部に配置される第二容量部と、第一容量部及び第二容量部との間に配置される抵抗部とを有するものでも良い。抵抗部の幅Arと第一容量部の幅Acは、Ac>Arとなるように形成される。第二容量部の幅Acは、Ac>Arとなるように形成されることが好ましい。Ac又はAcは、Arに対する比率で1〜100であることが好ましい。
【0015】
各チャンネルは、更に、抵抗部及び第一容量部に連接する第一肩部を有することが好ましい。第一肩部は、チャンネルの抵抗部の幅Arが、シャープに第一容量部の幅Acに変化するよう形成されていることが好ましく、段々と第一容量部の幅Acに変化するよう形成されていてもよい。
【0016】
平面蛍光ランプは更に、第一端部に近接する電極を少なくとも一つ有し、電極は、チャンネルの軸部にほぼ直交して、このチャンネルの第一容量部上に延伸させて設けられる。平面蛍光ランプは更に、第二端部に近接するもう一つの電極を有しても良く、もう一つの電極は、チャンネルの軸部にほぼ直交して、チャンネルの第二容量部上に延伸させて設けられる。
【0017】
本発明は、液晶ディスプレイパネル(LCD)システムに用いることができる。本発明の液晶ディスプレイシステムは、液晶ディスプレイパネルと、液晶ディスプレイパネルに照明を提供する少なくとも一つのランプを備える。平面蛍光ランプの、各チャンネルは、第一端部と、対向する第二端部、及び軸部からなる。上部基板、下部基板、及び分割手段は、一体成形で形成することができる。チャンネルは、第一端部に近接する第一容量部、第二端部に近接する第二容量部、第一容量部と第二容量部の間に位置する抵抗部、を有する。抵抗部は幅Arを有し、第一容量部は幅Ac、第二容量部は幅Acを有し、Ac>Ar、Ac>Arとなるように形成される。
【0018】
平面蛍光ランプは、更に、第一端部に近接する電極を有し、チャンネルの軸部と直交して、チャンネルの第一容量部上に延伸させて設けられる。平面蛍光ランプ管は、更に、第二端部に近接するもう一つの電極を有し、チャンネルの軸部にほぼ直交して、チャンネルの第二容量部上に延伸させて設けられる。
【0019】
本発明は、液晶ディスプレイパネル(LCD)システムの発光効率を改善する方法に関する。本システムは、液晶ディスプレイパネルと、液晶ディスプレイパネルに照明を提供する少なくとも一つのランプと、を備える。このランプは、平面蛍光ランプであり、少なくとも一つのチャンネルを有する分割手段を有する。各チャンネルは、第一端部、対向する第二端部、及び軸部が設けられ、第一端部に配置され、幅Acを有する第一容量部と、第二端部に配置される第二容量部と、第一容量部と第二容量部との間に配置され、幅Aを有する抵抗部と、第一端部に近接し、チャンネルの軸部にほぼ直交して、チャンネルの第一容量部上に延伸させて設けられる少なくとも一つの電極と、を有する。平面蛍光ランプは、更に、第二端部に近接するもう一つの電極を有しても良く、もう一つの電極は、チャンネルの軸部に直交して、チャンネルの第二容量部上に延伸させて設けることが好ましい。本発明は、幅Acの、Arに対する比率を増加させることにより、電極と第一容量部との接触面積を増加させるものである。Acは、Arに対する比率で1〜100であることが好ましい。電極と第一容量部間の接触面積が増加すると、液晶ディスプレイシステムの等価キャパシタンスが増加するので、液晶ディスプレイシステムのインピーダンスを減少させ、発光効率を向上することができる。
【0020】
また、本発明は平面蛍光ランプに関する。本発明の平面蛍光ランプは、少なくとも一つの第一チャンネル及び第二チャンネルを有する分割手段を備える。本発明において、上部基板、下部基板、隔壁は、一体成形で形成しても良い。第一チャンネルは第一端部、対向する第二端部、及び軸部からなり、幅Araを有する抵抗部と、幅Acaを有する第一容量部が、Aca>Araとなるように形成され、第一容量部は第一端部又は第二端部のいずれかと抵抗部との間に配置される。また、第一容量部は、第一端部に配置されて、抵抗部が第一端部と第二端部との間に配置されるものであっても良い。Acaは、Arに対する比率で1〜100であることが好ましい。
【0021】
第二チャンネルは、第一端部、対向する第二端部、及び軸部からなり、幅がArbの抵抗部と、幅がAcbの第一容量部とが、Acb>Arbとなるように形成され、第一容量部は第一端部又は第二端部のいずれかと抵抗部との間に配置される。第一容量部は、第一端部に配置され、抵抗部が第一端部と第二端部との間に配置されるものであっても良い。第二チャンネルは第一チャンネルに対し、ほぼ直交して配置される。Acbは、Arに対する比率で1〜100であることが好ましい。Acaは、Acbと同じであっても、異なっていても良い。
【0022】
平面蛍光ランプは、更に、第一チャンネル及び第二チャンネルの軸部にほぼ直交して、チャンネルの第一容量部上に延伸させて設けられた電極を少なくとも一つ有する。
【発明の効果】
【0023】
本発明により、従来問題とされていた、等価キャパシタンスの減少により、チャンネルのインピーダンスが増加し、チャンネルの操作電圧が増加すると共に、チャンネル電流が減少して、オゾンとピンホールが生成し、光量不足と発光効率が低下することを、改善することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1a〜図7cにおいて、本発明の実施例を説明する。本発明によれば、平面蛍光ランプに関し、チャンネル中の電極の接触面積を増加させて、効率を向上させることが実現できる。
【0025】
図1a〜図1cは、本発明の実施例による平面蛍光ランプ100を示す図である。平面蛍光ランプ100は、下部基板150と、下部基板150と間隔を隔てた上方に位置する上部基板160と、下部基板150と上部基板160間に配置され、複数のチャンネルを画定する複数の隔壁130と、を備え、上部基板160、隔壁130、及び下部基板150は、図のように一体成形しても、別個に設けて相互に接合してもよい。図1aに示す実施例中では、六個のチャンネル101が画定される。六個のチャンネル101は、平行に配置される。少なくとも、一つのチャンネルが、本発明の技術を応用したものであることが好ましい。隣接する任意の二個のチャンネル101は、隔壁130により隔てられる。各チャンネル101は、第一端部104、対向する第二端部106、及び軸部103を有し、第一端部104に配置される第一容量部114、第二端部106に配置される第二容量部116、第一容量部114と第二容量部116との間に配置される抵抗部108を有する。尚、軸部は、第一端部と第二端部との間に設けられるものである。図1a及び図1bで示されるように、抵抗部108は、幅Arを有し、第一容量部114と第二容量部116は幅Acを有し、AcはArより大きい。実施例中、Acは、Arに対する比率で1〜100である。もう一つの実施例中、チャンネル101の第一容量部114と第二容量部116とは、それぞれ幅AcとAcとを有する。第一容量部114の幅Acと第二容量部116の幅Acとは、同一でもよく、異なってもよい。
【0026】
図1bと図1cの実施例中、第一容量部114及び第二容量部116の各断面形状は、四角形であり、抵抗部108の断面形状も四角形であり、Ar<Acとなるように形成される。チャンネル101は、第一容量部114及び第二容量部116の各断面形状を、任意の形状とすることができ、例えば、円形、楕円形、ループ形、三角形、四角形、多角形とすることができる。抵抗部108の断面形状は、円形、楕円形、ループ形、三角形、四角形、多角形とすることができる。
【0027】
図1aで示されるように、各チャンネル101は、更に、抵抗部108及び第一容量部114に連接される第一肩部118と、抵抗108及び第二容量部116に連接される第二肩部120とを有する。図1aで示されるように、第一肩部118は、チャンネル101の抵抗部108の幅Arが、第一容量部114の幅Acに、シャープに変化するよう形成されている。第二肩部120は、チャンネル101の抵抗部108の幅Arから第二容量部116の幅Acにシャープに変化するよう形成されている。第一肩部118は、チャンネル101の抵抗部108の幅Arから第一容量部114の幅Acに段々と変化するよう形成しても良い。第二肩部120は、チャンネル101の抵抗部108の幅Arから第二容量部116の幅Acに段々と変化するよう形成しても良い。
【0028】
各チャンネル101中には、蛍光材料及び放電気体を充填することができる。
【0029】
図1aで示されるように、平面蛍光ランプ100は、軸部103にほぼ直行しており、チャンネル101の第一端部に近接する第一電極124を有する。平面蛍光ランプ100は、軸部103にほぼ直行しており、チャンネル101の第二端部に近接する第二電極126を有する。第一電極124及び第二電極126は、第一容量部114及び第二容量部116上に延伸させて設けられる。第一電極124及び第二電極126は、幅Aeを有する。第一電極124及び第二電極126と、チャンネル101との接触面積σは、式σ=(Ae×Ac)で定められる。接触面積σが大きくなると、チャンネル101のインピーダンスは、小さくなる。
【0030】
図2〜図4は、本発明の実施例における平面蛍光ランプの部分構造を示す図である。図2の実施例中、チャンネル201は、抵抗部208と、容量部214と、抵抗部208及び容量部214に連接される肩部218と、を有する。抵抗部208と容量部214とは、それぞれ、幅Arと幅Acとを有する。図2で示されるように、肩部218は、チャンネル201の抵抗部208の幅Arが、容量部214の幅Acにシャープに変化するよう形成されている。図3及び図4は、平面蛍光ランプのもう二種の実施例を示し、チャンネル301(401)は、肩部318(418)及びチャンネル301(401)に連接する抵抗部308(408)と、容量部314(414)と、からなる。肩部318(418)は、チャンネル301(401)の抵抗部308(408)の幅Arが、段々と容量部314(414)の幅Acに変化するように形成されている。
【0031】
図5aと図5bは、本発明のもう一つの実施例の平面蛍光ランプ500を示す図である。本実施例中、平面蛍光ランプ500は、抵抗部508と容量部514とを有するチャンネル501からなる。抵抗部508及び容量部514は、半楕円形の断面を有する。容量部514の幅Ac、及び抵抗部508の幅Arは、半楕円形容量部514及び抵抗部508の弧の長さと対応し、Ar<Acとなるよう形成される。本実施例中、電極524は、容量部514上に延伸させて設けられ、半楕円形の断面を有する。
【0032】
図6a〜図6cは、本発明の三種の異なる実施例を示す図である。図6aで示される実施例中、平面蛍光ランプは、一つの電極616を有し、チャンネル611の容量部614上に延伸させて設けられる。図6bで示されるもう一つの実施例中、平面蛍光ランプは、一対の電極626及び628を有し、チャンネル621の容量部624上側と下側とに延伸させて設けられる。図6cで示される変化例中、平面蛍光ランプは、六個の電極636を有し、チャンネル631の容量部634の上に設けられる。図6c中の平面蛍光ランプの各チャンネルの光量は、それぞれ調整することができる。本発明は、電極がその他の数量となる場合にも応用することができる。
【0033】
図7a〜図7cは、本発明のもう一つの実施例の平面蛍光ランプ700を示す図である。本実施例中、三つのチャンネル701a、701b、701cは、平面蛍光ランプ700中に、互いに平行となるよう配置される。i=a、b、cである場合、各チャンネル701iは、チャンネル701iの第一端部に位置する第一容量部714iと、チャンネル701iの第二端部に位置する第二容量部716iとを有し、抵抗部708iは、第一容量部714iと第二容量部716iとの間に配置され、チャンネル701a、701b、701cの抵抗部708a、708b、708cは、図7a、図7bで示されるように、幅Ara、Arb、Arcを有する。幅Ara、Arb、Arcは、同じであっても異なっていても良い。図7a〜図7cの実施例中、Ara、Arb、Arcは等しい幅であり、Ara=Arb=Arcである。第一容量部714iと第二容量部716iは幅Aciを有し、Aca>Acb>Accである。幅Aca、Acb、Accは、幅Ara、Arb、Arcより大きい。本実施例中、三対のチャンネル701iと相対電極724、726(幅Ae)との接触面積は、それぞれ異なるものとなる。例えば、チャンネル701iと電極726(724)との接触面積は、σi=(Aci×Ae)と定義され、i=a、b、cである。よって、チャンネル701iと電極726(724)との接触面積σaは、チャンネル701bと電極726(724)との接触面積σbよりも大きい。チャンネル701bと電極726(724)との接触面積σbは、チャンネル701cと電極726(724)との接触面積σcより大きく、即ちσa>σb>σcである。
【0034】
図7a〜図7cで示される実施例中、平面蛍光ランプ700におけるチャンネル701aの中央部位から発する光は、チャンネル701cの側辺部位から発する光よりも明るい。本発明は、その他の形式のチャンネルにも応用することができる。例えば、一対のチャンネル701cは、平面蛍光ランプ700の中央領域に形成することができ、一対のチャンネル701aは、平面蛍光ランプ700の両側領域に形成することができる。この場合、平面蛍光ランプ700の中央領域から発する光は、側辺領域から発する光よりも暗いものとなる。
【0035】
本発明の蛍光ランプはフラットディスプレイパネルに、幅広く応用することができる。例えば、平面蛍光ランプは、バックライトモジュールとなり、液晶ディスプレイに照明を提供することができる。電極とチャンネル容量部の接触面積が増加すると、液晶ディスプレイシステムの等価キャパシタンスも増加する。これにより、液晶ディスプレイシステムのインピーダンスを減少させ、発光効率を向上させることができる。
【0036】
本発明では、前述の通り好ましい実施例を開示したが、これらは決して本発明を限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とするものである。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1a】実施例における平面蛍光ランプの上視図。
【図1b】実施例における平面蛍光ランプの上視図A−A’方向の断面図。
【図1c】実施例における平面蛍光ランプの上視図B−B’方向の断面図。
【図2】実施例における平面蛍光ランプの部分図。
【図3】他の実施例における平面蛍光ランプの部分図。
【図4】変化例における平面蛍光ランプの部分図。
【図5a】実施例における抵抗部の断面図。
【図5b】実施例における容量部の断面図。
【図6a】実施例における平面蛍光ランプの図。
【図6b】他の実施例における平面蛍光ランプの図。
【図6c】変化例における平面蛍光ランプの図。
【図7a】実施例における平面蛍光ランプの上視図。
【図7b】実施例における平面蛍光ランプの上視図A−A’方向の断面図。
【図7c】実施例における平面蛍光ランプの上視図B−B’方向の断面図。
【図8】平面蛍光ランプの等価回路の図。
【図9】公知の平面蛍光ランプの側面図。
【図10a】公知の平面蛍光ランプの上視図。
【図10b】公知の平面蛍光ランプの上視図A−A’方向の断面図。
【図10c】公知の平面蛍光ランプの上視図B−B’方向の断面図。
【符号の説明】
【0038】
100 平面蛍光ランプ
101 チャンネル
103 軸部
104 第一端部
106 第二端部
108 抵抗部
114 第一容量部
116 第二容量部
120 肩部
124 第一電極
126 第二電極
130 隔壁
150 下部基板
160 上部基板
201、301、401 チャンネル
208、308、408 抵抗部
214、314、414 容量部
218、318、418 肩部
500 平面蛍光ランプ
501 チャンネル
508 抵抗部
514 容量部
524 電極
611 チャンネル
614 容量部
616 電極
621 チャンネル
624 容量部
626、628 電極
631 チャンネル
634 容量部
636 電極
700 平面蛍光ランプ
701a、701b、701c チャンネル
708a、708b、708c 抵抗部
714a、714b、714c 第一容量部
716a、716b、716c 第二容量部
724、726 電極
800 等価回路
812、814 キャパシタ
820 チャンネル
840 インバータ
900 平面蛍光ランプ
912、913、914、915 電極
930 チャンネル
942 前ガラス板
944 後ガラス板
952 蛍光層
954 蛍光層
1000 平面蛍光ランプ
1012、1014 電極
1020 チャンネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部基板と、
下部基板の上方に配設された上部基板と、
チャンネルを複数画定するための複数の隔壁であって、各チャンネルは、第一端部、対向する第二端部、及び軸部が設けられるとともに、幅がArである抵抗部、及び幅が双方ともAcである第一容量部及び第二容量部が、Ac>Arとなるように形成され、第一容量部が第一端部に配置され、第二容量部が第二端部に配置され、抵抗部が第一容量部と第二容量部との間に配置されたものであり、下部基板と上部基板との間に配置される複数の隔壁と、
第一端部に近接し、チャンネルの軸部と直交して、複数のチャンネルの第一容量部上に延伸させて設けられた第一電極と、
第二端部に近接し、チャンネルの軸部と直交して、複数のチャンネルの第二容量部上に延伸させて設けられた第二電極と、
を備える平面蛍光ランプ。
【請求項2】
更に、チャンネル中に配置される蛍光材料を含む請求項1に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項3】
更に、チャンネル中に配置される放電気体を含む請求項2に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項4】
チャンネルが、互いに平行である請求項1に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項5】
第一容量部及び第二容量部の幅は、それぞれAcであり、抵抗部の幅Arに対する比率は1〜100である請求項1に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項6】
第一容量部及び第二容量部の各断面形状は、円形、楕円形、ループ形、三角形、四角形、及び、多角形からなる群から選択される請求項1に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項7】
抵抗部の断面形状は、円形、楕円形、ループ形、三角形、四角形、及び、多角形からなる群から選択される請求項1に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項8】
各チャンネルが、更に、抵抗部と第一容量部に連接される第一肩部を有する請求項1に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項9】
第一肩部が、チャンネルの抵抗部の幅Arをシャープに第一容量部の幅Acに変化するよう形成されている請求項8に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項10】
第一肩部が、チャンネルの抵抗部の幅Arを段々と第一容量部の幅Acに変化するよう形成されている請求項8に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項11】
チャンネルを少なくとも一つ有する分割手段であって、チャンネルは、第一端部、対向する第二端部、及び軸部を設けているとともに、幅がArの抵抗部、及び幅がAcである第一容量部が、Ac>Arとなるように形成され、第一端部又は第二端部のいずれかと、抵抗との間に第一容量部が配置されたものである分割手段と、
チャンネルの軸部と直交して、少なくとも一つのチャンネルの第一容量部上に延伸させて設けられた少なくとも一つの電極と、
を備える平面蛍光ランプ。
【請求項12】
チャンネルは、更に、チャンネルの残りの一端に配置される第二容量部を有し、抵抗部は第一容量部と第二容量部との間に配置される請求項11に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項13】
更に、チャンネルの残りの一端に配置される追加の電極を有し、チャンネルの軸部と直交して、チャンネルの第二容量部上に延伸させて設けられた請求項12に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項14】
第二容量部の幅は、Acであり、Ac>Arとなるように形成される請求項12に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項15】
第二容量部の幅Acは、抵抗部の幅Arに対する比率で1〜100である請求項14に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項16】
第一容量部の幅Acは、抵抗部の幅Arに対する比率で1〜100である請求項15に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項17】
チャンネルは、更に、抵抗部及び第一容量部に連接される第一肩部を有する請求項11に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項18】
第一肩部は、チャンネルの幅Arがシャープに第一容量部の幅Acに変化するよう形成されている請求項16に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項19】
第一肩部は、チャンネルの幅Arが段々と第一容量部の幅Acに変化するよう形成されている請求項17に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項20】
液晶ディスプレイパネルと、
液晶ディスプレイパネルに照らす光を発する少なくとも一つのランプと、を備える液晶ディスプレイシステムであって、
前記ランプは、請求項11〜14のいずれかに記載の平面蛍光ランプである液晶ディスプレイシステム。
【請求項21】
少なくとも一つの第一チャンネル及び、少なくとも一つの第二チャンネルを有する分割手段であって、第一チャンネルには、第一端部、対向する第二端部、及び軸部が設けられるとともに、幅がAraである抵抗部、及び幅がAcaである第一容量部が、Aca>Araとなるように形成され、第一容量部は第一端部又は第二端部のいずれかと抵抗部との間に配置され、第二チャンネルには、第一端部、対向する第二端部、及び軸部が設けられるとともに、幅がArbである抵抗部、及び幅がAcbである第一容量部が、Acb>Arbとなるように形成され、第一容量部は、第一端部又は第二端部のいずれかと抵抗部との間に配置され、第二チャンネルは、第一チャンネルと直交して配置されたものである分割手段と、
第一チャンネルと第二チャンネルの軸部と直交して、第一チャンネルと第二チャンネルの第一容量部上に延伸させて設けられた少なくとも一つの電極と、
を備える平面蛍光ランプ。
【請求項22】
幅Acaは、幅Arに対する比率で1〜100である請求項21に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項23】
幅Acbは、幅Arに対する比率で1〜100である請求項22に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項24】
幅Acbは、幅Acaと異なる請求項23に記載の平面蛍光ランプ。
【請求項25】
幅Acbは、幅Acaと異なる請求項21に記載の平面蛍光ランプ。

【図1a】
image rotate

【図1b】
image rotate

【図1c】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5a】
image rotate

【図5b】
image rotate

【図6a】
image rotate

【図6b】
image rotate

【図6c】
image rotate

【図7a】
image rotate

【図7b】
image rotate

【図7c】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10a】
image rotate

【図10b】
image rotate

【図10c】
image rotate


【公開番号】特開2007−165312(P2007−165312A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−334002(P2006−334002)
【出願日】平成18年12月12日(2006.12.12)
【出願人】(501358079)友達光電股▲ふん▼有限公司 (220)
【Fターム(参考)】