広告のターゲットを特定するための概念の使用
【課題】自己の広告が関連性のないドキュメント(検索結果ドキュメント、等)とともに提供されるのを回避する広告ターゲット特定キーワード、を広告主が指定するための単純な方法を提供する。
【解決手段】キーワードによるターゲット特定を用いて提供される広告に関する不明瞭点を解決しやすくするために概念類似性を使用する。具体的には、広告の関連性及び/又は広告点数を決定しやすくするために概念類似性を使用する。広告ターゲット特定概念ベクトル(CTARGET)及び要求/要求ドキュメント概念ベクトル(CREQUEST)を類似性を決定するために使用する。
【解決手段】キーワードによるターゲット特定を用いて提供される広告に関する不明瞭点を解決しやすくするために概念類似性を使用する。具体的には、広告の関連性及び/又は広告点数を決定しやすくするために概念類似性を使用する。広告ターゲット特定概念ベクトル(CTARGET)及び要求/要求ドキュメント概念ベクトル(CREQUEST)を類似性を決定するために使用する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には、広告に関するものである。本発明は、より具体的には、ターゲットを特定して広告を提供することに関するものである。
【背景技術】
【0002】
テレビ、ラジオ、新聞及び雑誌、等の伝統的な媒体を用いた広告はよく知られている。しかしながら、残念なことに、広告主は、人口統計学上の研究結果及びこれらの媒体の様々な市場における典型的なオーディエンスに関する完全に合理的な想定事項に基づいた広告である場合においてさえも、自己の広告予算の多くは無駄使いであるにすぎないということを認識している。更に、これらの無駄遣いを特定して排除することは非常に困難である。
【0003】
最近は、これまでよりも双方向性の高い媒体を通じた広告が主流になってきている。例えば、インターネット利用者数が爆発的に増加してきているのに伴い、広告主は、インターネットを通じて提供される媒体及びサービスを潜在的に強力な広告手段として高く評価するようになっている。
【0004】
広告主は、これらの広告の価値の最大化を試みて幾つかの戦略を構築している。1つの戦略においては、広告主は、多数のオーディエンスに到達するための媒介として、双方向型の媒体またはサービスを提供する人気のある存在または手段(本明細書においては一般性を失うことなしに「ウェブサイト」と呼ばれている)を利用する。広告主は、この第1の手法を用いることによって、例えばニューヨークタイムズウェブサイトのホームページ又はUSAトゥディのウェブサイト、等に広告を掲載することができる。もう1つの戦略においては、広告主は、より狭い範囲のすきまのオーディエンスにターゲットを絞り、それによって、オーディエンスから良い反応が得られる確率を高くしようとする。例えば、コスタリカにおける熱帯雨林観光をプロモートするある旅行代理店は、ヤフーのウェブサイトのエコ観光旅行サブディレクトリに広告を掲載することができる。広告主は、通常はこのようなターゲットの特定を手作業で決定する。
【0005】
上記の戦略にもかかわらず、ウェブサイトに基づく広告(「ウェブ広告」とも呼ばれる)は、「バナー広告」(グラフィックな要素を含む長方形のボックス)の形態で広告対象オーディエンスに示されるのが一般的である。該広告対象オーディエンスの一人(本明細書においては、一般性を失うことなしに「閲覧者」又は「ユーザー」と呼ばれている)がこれらのバナー広告の1つをクリックすることによって該バナー広告を選択時には、一般的には、埋め込まれているハイパーテキストリンクが該閲覧者を広告主のウェブサイトにジャンプさせる。閲覧者が広告を選択するこのプロセスは、一般的には「クリックスルー」と呼ばれている(「クリックスルー」は、ユーザーによるあらゆる選択を網羅することが意図されている)。更に、広告のクリックスルー数とインプレッション数(1件の広告の表示回数)の比は、広告の「クリックスルー率」と一般的に呼ばれている。
【0006】
ユーザーが以前に提供された広告に関連する1つのトランザクションを完遂させた時点で「コンバージョン」が発生したと言われる。コンバージョンを構成する要素は、各々の事例ごとに異なり、様々な方法で決定することができる。例えば、ユーザーが広告をクリックし、広告主のウェブページにジャンプし、該ウェブページを去る前に購入を完遂させたときにコンバージョンが発生する。代替として、コンバージョンとは、広告を見せられたユーザーが予め決められた期間(例えば7日)内に該広告の広告主のウェブページ上において購入を行うことであると定義することができる。更に、もう1つの代替においては、コンバージョンとは、測定可能な/観察可能なユーザーの行動(ホワイトペーパーのダウンロード、ウェブサイトの少なくとも所定の深さまでナビゲートする、少なくともある一定の数のウェブページを閲覧する、少なくとも予め決められた長さの時間をウェブサイト上又はウェブページ上で費やす、等)であると広告主は定義することができる。更に、ユーザーの行動が購入完遂行動ではない場合でも、該ユーザーが成約見込み者になり得ることがしばしばある。しかしながら、コンバージョンを構成するユーザーの行動は、この定義に限定されるわけではない。実際、コンバージョンの構成要素に関してはその他の数多くの定義が可能である。広告のコンバージョン数とインプレッション数(即ち、1件の広告の表示回数)の比は、一般的にはコンバージョンレートと呼ばれている。例えば、コンバージョンは、ある1つの広告が提供されて以降の予め決められた時間内に発生することができると定義した場合は、コンバージョンレートに関して可能な1つの定義として、過去に該予め決められた時間以上にわたって提供されている広告しか考慮することができないと定義することもできる。
【0007】
ウェブサイトをベースにした広告は、当初は有望な手段であるとみなされたにもかかわらず、既存の手法には依然としていくつかの問題点が存在している。広告主は、多数のオーディエンスに自己の広告を届けることができるが、広告投資収益を不満に思っていることがしばしばある。
【0008】
同様に、広告が掲載されるウェブサイトのホスト(「ウェブサイトホスト」又は「広告消費者」(ad consumer)と呼ばれる)は、自己のユーザーの経験を無駄にせずに広告収入を最大化させるという難題を有している。一部のウェブサイトホストは、ユーザーの関心よりも広告収入を重視することを選択している。1つの該ウェブサイトは、“Overture.com”であり、ユーザーの照会に応答した「検索結果」であることを装った広告を戻す自称「検索エンジン」サービスのホストである。Overture.comウェブサイトは、広告主が広告料を支払うことによって自己のウェブサイト(即ち、ターゲットのウェブサイト)に関する広告を自称検索結果リストの上位に掲載することを認めている。広告主はユーザーが広告にクリックした場合にしか広告料を支払わない該方式(即ち、1クリック当たりのコスト)が実行された場合には、ターゲットが適切に特定されていない広告はクリックされず、このため支払いを行う必要がないため、自己の広告のターゲットを有効に特定しようとするインセンティブが広告主にない。従って、1クリック当たりのコストが高い広告は最上位又はその近くに掲載されるが、閲覧者はこれらの広告をクリックしないため広告発行者にとっては必ずしも真の収入に結び付かない。更に、閲覧者がクリックする広告は検索結果リストの下位に掲載されるか又はまったく掲載されないため、広告の意味が失われることになる。
【0009】
Google、等の幾つかの検索エンジンは、広告主が自己の広告を検索結果ページとともに提供されるようにするために及び自己の広告が該検索結果ページをプロンプトした問い合わせに(おそらく)該当するものであるようにするために自己の広告のターゲットを特定することを可能にしている
その他のターゲット特定広告システム、例えば、電子メール情報に基づいて広告のターゲットを特定する広告システム(例えば、"SERVING ADVERTISEMENTS USING INFORMATION ASSOCIATED WITH E-MAIL"(電子メール関連情報を用いた広告提供)という題名を有し更にジェフリーA.ディーン、ジョージR.ハリク及びポール・ブチェイトを発明者として記載する米国特許出願一連番号10/452,830(出願日:2003年6月2日)(本明細書において参照することによって本明細書に組み入れられている)において説明されているシステムを参照)、又は、コンテンツに基づいて広告のターゲットを特定するシステム(例えば、"SERVING ADVERTISEMENTS BASED ON CONTENT"(コンテンツに基づく広告の提供)という題名を有し更にダレル・アンダーソン、ポール・ブチェイト、アレックス・キャロバス、クレール・キュイ、ジェフリーA.ディーン、ジョージR. ハリク、ディーパック・ジンダル、及びナラヤナン・シバクマルを発明者として記載する米国特許出願一連番号No.10/375,900(出願日:2003,2月26日)(本明細書において参照することによって本明細書に組み入れられている)において説明されているシステムを参照)も同様の難題を有している可能性がある。即ち、広告システムは、一般的にはユーザーによって要求された情報に該当する広告、具体的にはユーザーの現在の関心に関連する広告を提示することを希望する。
【0010】
該当する広告が検索結果ドキュメント、コンテンツドキュメント、または電子メールとともに提供されるかどうかにかかわらず、キーワードを用いてターゲットを特定する広告システムにおいては、広告主は、語句を「所有する」ことを希望することがしばしばある。広告サーバーが例えば可能な限り広い範囲を含めるために検索結果と関連づけて提供される広告を決定する場合においては、広告主は、自己の広告のターゲット特定を、キーワードが正確に一致することに制限することを希望しない。正確に一致したキーワードによる広告のターゲット特定を行わないことによって、広告主の広告は、検索が「広告主の」言葉を含むときに可能な限り頻繁に表示される。
【0011】
この手法の欠点は、「広告主の」指定された言葉を含むすべての検索に関してこれらの広告主の広告が表示される場合は、検索問い合わせ及び検索結果が該広告とは無関係のものになる可能性が非常に多いことである。この状況は、ある1つの問い合わせ(又はその他の何らかの要求)又はある1つの問い合わせのほんの一部分が別の解釈が可能である場合にしばしば発生する。一例として、「フォード」という言葉に関して自社の広告が現れるようにすることを希望する自動車メーカーについて検討する。「フォード」という言葉が検索語内に現れるごとに自社の広告を表示することは、該検索語がまさに「フォード」であるか又は「フォードムスタング」という言葉を含むときには該当する広告がしばしば生成されることになる。しかしながら、該広告は、検索語である「ジェラルド・フォード」、「ベティ・フォード・クリニック」、「ハリソン・フォード」、「フォード代理店」、「パトリシア・フォード」、等を含む問い合わせに対応して生成された検索結果ドキュメントと関係した形で表示されることになる。検索結果ページは、反応がより良いオーディエンスを自己の広告のターゲットにする好機を広告主に提供するが、幾つかの問い合わせは、別の解釈が行われる場合がある。もう1つの例として、「ジャガー」という問い合わせの言葉は、その名前を有する車、その名前を有する動物、その名前を有するNFLのアメリカンフットボールチーム、等を指している可能性がある。ユーザーがジャガーという動物に関心を有する場合は、車又はNFLのアメリカンフットボールチームに関連する検索結果には関心がない可能性がある。同様に、「ジャガー」というキーワードに特定した広告の場合、車又はNFLのアメリカンフットボールチームに関連する広告以外の広告には関心がない場合もある。
【0012】
自己の広告が関連性のない検索結果ドキュメント(又はその他の何らかのドキュメント)とともに提供されるのを広告主が回避するための1つの方法は、検索問い合わせ内に含まれている場合は自己の広告が提供されないようにするネガティブキーワードを広告主が指定することである。残念なことに、ネガティブキーワードを有効に使用するためには、広告主の努力と先見性が要求される。
【0013】
上記に鑑みて、広告主が「所有する」ことを希望する広告ターゲット特定キーワードであって、自己の広告が関連性のないドキュメント(検索結果ドキュメント、等)とともに提供されるのを回避する広告ターゲット特定キーワード、を広告主が指定するための単純な方法が必要である。
【発明の概要】
【0014】
本発明は、例えば少なくともキーワードによるターゲット特定を用いて提供される広告に関する不明瞭点を解決しやすくするものである。本発明は、広告の関連性及び/又は広告の点数を決定しやすくするために概念類似性を用いることによって該解決しやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】広告システムと双方向で対話することができる当事者又はエンティティを示した高位概略図である。
【図2】検索エンジンによって生成された検索結果ページ、コンテンツサーバーによって提供されたドキュメント、及び/又は電子メールにおいて広告主が自己の広告のターゲットを特定することができる環境を示した図である。
【図3】本発明と一致する形で、使用することができる様々な動作のうちの少なくとも一部を実施するためと、使用及び/又は生成することができる情報のうちの少なくとも一部を保存するために、使用することができる装置の高位ブロック図である。
【図4】本発明と一致する形で、実施することができる動作と、概念表現を生成するため及び概念類似性の決定において該概念表現を使用するために生成、使用、及び/又は保存することができる情報と、を示した泡図である。
【図5】本発明と一致する形で概念の類似性に関する点数を付けるために使用することができる典型的方法の流れ図である。
【図6】本発明と一致する形で概念の類似性を決定するために使用することができる典型的方法の流れ図である。
【図7】本発明と一致する形で広告概念ターゲット特定情報を決定するために使用することができる典型的方法の流れ図である(その1)。
【図8】本発明と一致する形で広告概念ターゲット特定情報を決定するために使用することができる典型的方法の流れ図である(その2)。
【図9】本発明と一致する形で要求の1つ以上の概念を決定するために使用することができる典型的方法の流れ図である。
【図10A】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その1)。
【図10B】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その2)。
【図10C】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その3)。
【図10D】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その4)。
【図10E】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その5)。
【図10F】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その6)。
【図10G】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その7)。
【図10H】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その8)。
【図11A】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その1)。
【図11B】本発明の典型的実施形態の動作例を示した概略図である(その2)。
【図11C】本発明の典型的実施形態の動作例を示した概略図である(その3)。
【図11D】本発明の典型的実施形態の動作例を示した概略図である(その4)。
【図12A】本発明の典型的実施形態の動作例を示した概略図である(その1)。
【図12B】本発明の典型的実施形態の動作例を示した概略図である(その2)。
【図12C】本発明の典型的実施形態の動作例を示した概略図である(その3)。
【図13】概念パフォーマンス情報、及びその管理を示した泡図である。
【図14】本発明と一致する形で概念パフォーマンス情報を管理するために使用することができる典型的方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、関連性がより高く従ってより役立つ広告を提供できるようにするために、例えば少なくともキーワードによるターゲット特定を用いて提供される広告に関する不明瞭点を解決するための斬新な方法、装置、メッセージフォーマット及び/又はデータ構造を含むものである。以下の説明は、当業者が本発明を製造及び使用するのを可能にすることを目的とするものであり、特定の用途及びその要件に関して示されている。開示された実施形態は様々な修正が可能であることが当業者に明確になり、更に、下記の一般原理はその他の実施形態及び用途に対しても応用可能である。従って、本発明は、示されている実施形態に限定することを意図するものではなく、更に、本発明の発明者は、本発明が特許権を取得可能な主題であるとみなしている。
【0017】
以下では、本発明が動作することができる環境、又は本発明が動作時に並存することができる環境が第4.1項において説明されている。本発明の典型的実施形態が第4.2項において説明されている。本発明の動作例が第4.3項に示されている。最後に、本発明に関する幾つかの結論が第4.4項に示されている。
【0018】
4.1 本発明が動作可能な環境又は本発明が動作時に並存することができる環境
4.1.1 典型的広告環境
図1は、広告環境を示した高位概略図である。該環境は、広告を入力、維持及び引き渡すシステム(以下単純に広告サーバーと呼ぶ)120を含む。広告主110は、直接または間接的に、システム120内に広告情報を入力すること、及びシステム120において広告情報を維持及び追跡することができる。広告は、グラフィック広告(いわゆるバナー広告)、テキストのみの広告、画像広告、音声広告、映像広告、これらの構成要素のうちのいずれかを1つ以上組み合わせた広告、等の形態をとることができる。更に、該広告は、埋め込まれた情報(リンク、等)及び/又は機械によって実行可能な命令を含むこともできる。広告消費者130は、広告要求をシステム120に出すこと、自己の要求に対応した広告をシステム120から受け取ること、及び使用情報をシステム120に提供することができる。更に、広告消費者130以外のエンティティが広告要求を開始させることができる。図示されていないが、その他のエンティティは、使用情報(広告に関連するコンバージョン又はクリックスルーが発生しているかどうか、等)をシステム120に提供することができる。更に、この使用情報は、提供されている広告に関連する測定された又は観察されたユーザーの行動を含むことができる。
【0019】
広告サーバー120は、上記の第1.2項において述べられている米国特許出願一連番号No.10/375,900の図2において説明されている広告サーバーと同様であることができる。広告プログラムは、アカウント、キャンペーン、クリエイティブ、ターゲット特定、等に関する情報を含むことができる。「アカウント」は、所定の広告主に関する情報(一意の電子メールアドレス、パスワード、課金情報、等)に関わる用語である。「キャンペーン」又は「広告キャンペーン」は、1つ以上の広告から成る1つ以上のグループを意味しており、開始日、終了日、予算情報、ジオターゲティング情報、シンジケーション情報、等を含む。例えば、ホンダは、自社の自動車製品に関する1つの広告キャンペーン、及び自社の自動二輪製品に関する別個の広告キャンペーンを展開することができる。更に、自動車製品に関するキャンペーンは、各々が1つ以上の広告を含む1つ以上の広告グループを有している。各広告グループは、ターゲット特定情報(一組のキーワード、一組の1つ以上の話題、等)及び価格情報(最大コスト(1回のクリックスルー当たりのコスト、1回のコンバージョン当たりのコスト、等))を含むことができる。その代替として、又はその追加として、各広告グループは、平均コスト(1回のクリックスルー当たりの平均コスト、1回のコンバージョン当たりの平均コスト、等)を含むことができる。従って、単一の最大コスト及び/又は単一の平均コストを、1つ以上のキーワード及び/又は話題と関連させることができる。既述のように、各広告グループは、1つ以上の広告又は「クリエイティブ」(即ち、究極的にエンドユーザーに提供される広告コンテンツ)を有することができる。更に、各広告は、URL(広告主のホームページ等のランディングウェブページ、又は特定の商品又はサービスと関連されたウェブページ、等)へのリンクを含むことができる。当然のことであるが、広告情報はこれよりも多くの情報又はこれよりも少ない情報を含むことができ、更に、いくつかの異なった方法で構成することができる。
【0020】
図2は、本発明を使用できる環境200を例示した図である。ユーザーデバイス(「クライアント」又は「クライアントデバイス」とも呼ばれる)250は、ブラウザ機能(マイクロソフトのExplorerブラウザ又はAOL/Time WarnerのNavigatorブラウザ、等)、電子メール機能(マイクロソフトのOutlook、等)、等を含む。検索エンジン220は、ユーザーデバイス250が、ドキュメント(ウェブページ、等)の集合を検索することを可能にする。コンテンツサーバー210は、ユーザーデバイス250がドキュメントにアクセスすることを可能にする。電子メールサーバー(マイクロソフトネットワークのホットメール、ヤフーメール、等)240は、電子メール機能をユーザーデバイス250に提供するために使用される。広告サーバー210は、ユーザーデバイス250に広告を提供するために使用される。更に、広告は、検索エンジン220によって提供される検索結果、コンテンツサーバー230によって提供されるコンテンツ、及び/又は電子メールサーバー240及び/又はユーザーデバイス電子メール機能によってサポートされる電子メール、と関連させて提供することができる。
【0021】
従って、広告消費者130の一例は、ドキュメント(記事、ディスカッションスレッド、音楽、映像、グラフィック、検索結果、ウェブページリスト、等)の要求を受け取り、該要求に対応して要求ドキュメントを検索するか又はその他の形で該要求に対応する汎用コンテンツサーバー230である。コンテンツサーバー230は、広告サーバー120/210に広告要求を出すことができる。該広告要求は、希望される複数の広告を含むことができる。更に、該広告要求は、ドキュメント要求情報を含むこともできる。この情報は、ドキュメント自体(ページ、等)、ドキュメントのコンテンツ又はドキュメント要求に対応するカテゴリ又は話題(芸術、ビジネス、コンピュータ、芸術−映画、芸術−音楽、等)、ドキュメント要求の一部又は全体、コンテンツの日付、コンテンツの種類(テキスト、グラフィックス、映像、音声、組合せ媒体、等)、ジオロケーション情報、ドキュメント情報、等を含むことができる。
【0022】
コンテンツサーバー230は、要求されたドキュメントを、広告サーバー120/210によって提供された広告のうちの1つ以上の広告と組み合わせる。次に、ドキュメントコンテンツ及び広告を含むこの組合せ情報が、ユーザーに提示するために、該ドキュメントを要求したエンドユーザーデバイス250に向けて送られる。最後に、コンテンツサーバー230は、広告に関する情報と、広告の提供方法、提供日時、及び/又は提供場所に関する情報(掲載位置、クリックスルーの有無、インプレッション時間、インプレッション日、サイズ、コンバージョンの有無、等)を、広告サーバー120/210に戻す。その代替として、又はその追加として、該情報は、その他のいくつかの手段によって広告サーバー120/210に戻すことができる。
【0023】
広告消費者130のもう1つの例は、検索エンジン220である。検索エンジン220は、検索結果に関する問い合わせを受け取る。検索エンジン220は、該問い合わせに対応して、関連する検索結果を(例えばウェブページ索引、等から)検索する。オーストラリアのブリスベーンで開催された第7回国際WWW会議においてS.ブリン及びL.ページによって発表された、"The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Search Engine"(大規模なハイパーテキスト検索エンジンの解剖)という題名の論文、及び米国特許No.6,285,999において、1つの典型的な検索エンジンが説明されている(これらの参考文献は、本明細書において参照することによって本明細書に組み入れられている)。該検索結果は、例えば、ウェブページタイトルを記載したリスト、これらのウェブページから抜粋されたテキストのスニペット、及びこれらのウェブページへのハイパーテキストリンクを含むことができ、更に、予め決められた数の(例えば10の)検索結果に分割することができる。
【0024】
検索エンジン220は、広告要求を広告サーバー120/210に出すことができる。該広告要求は、希望される複数の広告を含むことができる。この数は、検索結果、検索結果によって占有される画面面積又はページスペース、広告のサイズと形、等に依存する。一実施形態においては、希望される広告数は、1乃至10であり、更に、好ましいことに3乃至5である。広告要求は、問い合わせ(入力された問い合わせ又は構文解析された問い合わせ)、該問い合わせに基づいた情報(ジオロケーション情報、該問い合わせがアフィリエイトからのものであるかどうか、及び該アフィリエイトの識別子、等)、及び/又は、検索結果に関係するか又は検索結果に基づいた情報も含むことができる。該情報は、例えば、検索結果に関連する識別子(ドキュメント識別子又は“docID”、等)、検索結果に関連する点数(問い合わせ及びドキュメントに対応する特徴ベクトルのドット積、等の情報検索(“IR”)点数、ページランク点数、及び/又はIR点数とページランク点数の組合せ、等)、識別されたドキュメント(ウェブページ、等)から抜粋されたテキストのスニペット、識別されたドキュメントの全テキスト、識別されたドキュメントの話題、識別されたドキュメントの特徴ベクトル、等を含むことができる。
【0025】
検索エンジン220は、検索結果を、広告サーバー120/210によって提供された広告のうちの1つ以上の広告と組み合わせることができる。次に、検索結果と広告を含むこの組合せ情報は、検索を要求したユーザーに対して提示するために、該ユーザーに向けて送られる。好ましいことに、これらの検索結果は、有料広告及び中立的と推測される検索結果のいずれであるかについてユーザーを混乱させないようにするために、広告とは異なる情報として維持される。
【0026】
最後に、検索エンジン220は、広告に関する情報と、広告の提供日時、提供場所、及び/又は提供方法に関する情報(位置、クリックスルーの有無、インプレッション時間、インプレッション日、サイズ、コンバージョンの有無、等)を広告サーバー120/210に戻す。その代替として、又はその追加として、該情報は、その他のいくつかの手段によって広告サーバー120/210に戻すことができる。
【0027】
(上記の第1.2項において引用されている)米国特許出願一連番号10/375,900において説明されているように、コンテンツサーバーによって提供されるドキュメントに特定した広告を提供することもできる。
【0028】
最後に、電子メールサーバー240は、一般的には、提供されるドキュメントが単なる電子メールであるコンテンツサーバーであると考えることができる。更に、電子メールアプリケーション(マイクロソフトのOutlook、等)を用いて電子メールを送受信することができる。このため、電子メールサーバー240又はアプリケーションは、広告消費者130であると考えることができる。従って、電子メールは、ドキュメントであると考えることができ、ターゲットが特定された広告を該ドキュメントと関連させて提供することができる。例えば、1つ以上の広告を電子メール内に含めて、電子メールの下方又は上方に表示して、又はその他の形で電子メールに関連させて、提供することができる。
【0029】
4.1.2 定義
オンライン広告(例えば、図1及び図2を参照しつつ上述されている典型的システム、又はその他のシステムにおいて用いられる広告、等)は、様々な固有の機能を有することができる。これらの機能は、アプリケーションによって及び/又は広告主が指定することができる。以下では、これらの機能は「広告機能」と呼ばれている。例えば、テキスト広告の場合は、広告機能は、タイトル行、広告用のテキスト、及び埋め込まれたリンクを含むことができる。画像広告の場合は、広告機能は、画像、実行可能コード、及び埋め込まれたリンクを含むことができる。広告機能は、オンライン広告の種類に依存して、テキスト、リンク、音声ファイル、映像ファイル、画像ファイル、実行可能コード、埋め込み情報、等のうちの1つ以上を含むことができる。
【0030】
オンライン広告を提供時には、1つ以上のパラメータを用いて該広告の提供方法、提供日時、及び/又は提供場所を記述することができる。これらのパラメータは、以下では「広告提供パラメータ」と呼ばれている。広告提供パラメータは、例えば、広告が提供されたページの特長(該ページ上の情報を含む)、該広告の提供と関連された検索問い合わせ又は検索結果、ユーザーの特徴(地理上の所在場所、ユーザーが使用した言語、使用されたブラウザの種類、それ以前におけるページ閲覧、それ以前の行動)、要求を開始させたホストサイト又はアフィリエイトサイト(America Online、Google、Yahoo、等)、該広告が提供されたページ上における該広告の絶対位置、提供されたその他の広告との関係における該広告の位置(空間的位置又は時間的位置)、該広告の絶対的大きさ、その他の広告と比較した場合における該広告の相対的大きさ、広告の色、提供されたその他の広告数、提供されたその他の広告の種類、提供時刻、提供曜日、提供日、等のうちの1つ以上を含むことができる。当然のことであるが、本発明の適用範囲内において使用できるその他の広告提供パラメータも存在する。
【0031】
広告提供パラメータは、広告機能にとって本質的なものではないが、広告提供条件又は制限事項として広告と関連させることができる。該広告提供パラメータは、広告提供条件又は制限事項として使用時には、単に「広告提供制限事項(又は「ターゲット特定基準」)と呼ばれる。例えば、いくつかのシステムにおいては、広告主は、平日のみに提供する、ある一定の位置よりも低くしない、ある一定の所在場所のユーザーのみに提供する、等の条件を指定することによって広告を提供するターゲットを特定することができる。もう1つの例として、いくつかのシステムにおいては、広告主は、ページ問い合わせ又は検索問い合わせがある一定のキーワード又はフレーズを含む場合のみに広告が提供されるように指定することができる。しかしながら、上述されているように、本発明は、広告主がターゲット特定キーワードを入力するのを不要にするものである。さらにもう1つの例として、いくつかのシステムにおいては、広告主は、提供対象ドキュメントがある一定の話題又は概念を含む場合のみに、又は1つの又は複数の特定のクラスタの下に入るか若しくはその他の1つの又は複数の分類の下に入る場合のみに、自己の広告が提供されるように指定することができる。
【0032】
「広告情報」は、広告機能、広告提供制限事項、広告機能又は広告提供制限事項から導き出すことが可能な情報(「広告派生情報」と呼ばれる)、及び/又は広告に関連する情報(「広告関連情報」と呼ばれる)、更には該情報の敷衍情報(広告関連情報から導き出される情報、等)のあらゆる組合せを含むことができる。
【0033】
「ドキュメント」は、機械によって読み取り可能であり更に機械によって保存可能なあらゆる作業成果物を含むと広義に解釈すべきである。ドキュメントは、ファイル、ファイルの組合せ、その他のファイルへのリンクが埋め込まれた1つ以上のファイル、等であり、これらのファイルは、テキスト、音声、画像、映像、等のあらゆる種類のファイルである。1つのドキュメントのうちでエンドユーザーに提供される部分は、該ドキュメントの「コンテンツ」であると考えることができる。ドキュメントは、コンテンツ(単語、写真、等)及びそのコンテンツの意味の表示(電子メールフィールドとその関連データ、HTMLタグとその関連データ、等)の両方を含む「構造化データ」を含むことができる。ドキュメント内における広告スポットは、埋め込まれた情報又は命令によって定義することができる。インターネットの観点においては、共通のドキュメントはウェブページである。ウェブページは、コンテンツを含むことがしばしばあり、埋め込まれた情報(メタ情報、ハイパーリンク、等)及び/又は埋め込まれた命令(Java(登録商標)script、等)を含むことができる。多くの場合においては、ドキュメントは、一意の、アドレス指定可能な記憶場所を有しており、このため、このアドレス指定可能記憶場所によって一意で識別することができる。ユニバーサルリソースロケーター(URL)は、インターネット上の情報にアクセスするために用いられる一意のアドレスである。
【0034】
「ドキュメント情報」は、ドキュメントに含まれているすべての情報、ドキュメントに含まれている情報から導き出すことができる情報(ドキュメント派生情報)と呼ばれる)、及び/又はドキュメントに関連する情報(「ドキュメント関連情報」と呼ばれる)、及び該情報の敷衍情報(関連情報から導き出される情報、等)を含む。ドキュメント派生情報の一例は、ドキュメントのテキストコンテンツに基づく分類である。ドキュメント関連情報例は、インスタントドキュメントへのリンクを有するその他のドキュメントからのドキュメント情報、及び、インスタントドキュメントがリンクしているその他のドキュメントからのドキュメント情報、等である。
【0035】
ドキュメントのコンテンツは、「コンテンツ提供アプリケーション又はデバイス」で提供することができる。コンテンツ提供アプリケーション例は、インターネットブラウザ(Explorer、Netscape、等)、メディアプレーヤー(MP3プレーヤー、Realnetworksストリーミング音声ファイルプレーヤー、等)、ビューワー(Adobe Acrobat pdfリーダー、等)、等である。
【0036】
「コンテンツオーナー」は、ドキュメントのコンテンツに対して何らかの所有権を有する人またはエンティティである。コンテンツオーナーは、コンテンツの著者の場合がある。さらに加えて、又はその代替として、コンテンツオーナーは、コンテンツを複製する権利、コンテンツの派生的作品を準備する権利、コンテンツを公開するか又は公に実施する権利、及び/又は法律によって禁止されたその他のコンテンツ権を有することができる。コンテンツサーバーは、提供するドキュメントのコンテンツのコンテンツオーナーであることができるが、コンテンツオーナーである必要はない。
【0037】
「ユーザー情報」は、ユーザーの行動に関する情報及び/又はユーザープロフィール情報(例えば、"SERVING ADVERTISEMENTS USING USER REQUEST INFORMATION AND USER INFORMATION"(ユーザー要求情報及びユーザー情報を用いた広告の提供)という題名を有し、スチーブ・ローレンス、メーラン・サハミ及びアミット・シンガルを発明者として記載する米国特許出願一連番号10/452,791(出願日:2003年6月3日)(本明細書において参照することによって本明細書に組み入れられている)において説明されている情報、等)を含む。
【0038】
「電子メール情報」は、電子メールに含まれているあらゆる情報(「内部電子メール情報」とも呼ばれる)、電子メールに含まれている情報から導き出すことが可能な情報及び/又は電子メールに関連する情報、更に加えて該情報の敷衍情報(関連情報から導き出された情報、等)を含む。電子メールから導き出された情報の一例は、電子メールの件名の行から抜粋された言葉によって構成される検索問い合わせに応答して返送された検索結果から抜粋されるかまたはその他の形で導き出された情報である。電子メール情報に関連する情報例は、ある所定の電子メールを送信した送信者と同じ送信者によって送信された1つ以上のその他の電子メールに関する電子メール情報、又は、電子メール受信者に関するユーザー情報を含む。電子メール情報から導き出される情報又は電子メール情報に関連する情報は、「外部電子メール情報」と呼ぶことができる。
【0039】
「概念」は、1つの単語から決定することができるか及び/又は一連の単語検索及び/又は単語検索の結果としての行動を解析することによって決定することができる意味の表現である。キーワードは、ゼロ以上の関連概念を有することができ、これらの関連概念の各々は、評点(例えば、点数)を有することができる。概念は、各々が1つの評点(例えば、点数)を有するその他の1つ以上の概念と関連づけることができる。概念例は、(a)オープンディレクトリプロジェクト(ODP)カテゴリ、(b)クラスタ(例えば、"Methods and Apparatus for Probabilistic Hierarchical Inferential Learner"(確率論的階層推論学習者のための方法及び装置)という題名を有する米国仮特許出願一連番号60/416,144(出願日:2002年10月3日)(本明細書において参照することによって本明細書に組み入れられている)において説明されているフィルクラスタ、等)、(c)コンテキスト情報(例えば、DETERMINING CONTEXTUAL INFORMATION FOR ADVERTISEMENTS AND USING SUCH DETERMINED CONTEXTUAL INFORMATION TO SUGGEST TARGETING CRITERIA AND /OR IN THE SERVING OF ADVERTISEMENTS(広告に関するコンテキスト情報の決定、及び、該決定された情報を用いてターゲット特定基準を提案すること及び/又は広告を提供する際に該決定されたコンテキスト情報を使用すること)という題名を有し、アミット・シンハル、メーラン・サハミ、アミット・バテル及びスチーブ・ローレンスを発明者として記載する米国特許出願一連番号10/419,692(出願日:2003年4月21日)(本明細書において参照することによって本明細書に組み入れられている)において説明されている意味論的コンテキストベクトル、等)、等である。
【0040】
本発明の様々な典型的実施形態が第4.2項において説明されている。
【0041】
4.2 典型的実施形態
本発明は、(a)ある1つの広告が(例えば特定のドキュメントと関連させて)提供する資格を有するかどうかを決定するために又は決定しやすくするために、及び/又は(b)広告の点数を決定するために又は決定しやすくするために、少なくとも1つ以上の広告ターゲット特定概念を使用することができる。本発明は、幾つかの候補広告に関して、広告ターゲット特定概念表現と要求及び/又はドキュメント概念表現との類似性を決定することによって上記の決定を行う。この決定を行うための典型的手法は、以下の第4.2.1項において説明されている。該類似性決定では、広告が関連づけられた概念を有しており更に要求及び/又はドキュメントが関連づけられた概念を有すると仮定している。本発明は、該ターゲット特定概念及び概念の表現を生成するための手法についても説明する。該手法は、以下の第4.2.2.項において説明されている。両方の段階(概念表現生成段階及び概念類似性決定段階)は、以下において図4を参照しつつ紹介されている。
【0042】
図4は、本発明に一致する形で、概念表現を生成するために及び概念類似性を決定する際に該概念表現を使用するために実施することができる動作と、生成、使用及び/又は保存することができる情報と、を示した泡図である。ダッシュ線部490及びその上方にある項目は、広告のターゲットを特定するために用いられる概念表現の生成に関する項目である。ダッシュ線部490及びその下方にある項目は、概念類似性決定に関する項目である。
【0043】
広告ターゲット特定概念決定動作410は、少なくとも広告情報415(検討対象となっている広告に関する情報を含む)を用いて、検討対象広告に関する1つ以上の広告ターゲット特定概念表現420を生成することを含む。1つ以上の広告ターゲット特定概念表現420の組に対応する1つ以上の概念、又はこれらの概念を決定時の基礎になった情報は、広告主が自己の広告のターゲットとして特定するために使用される1つ以上の概念を(明示で又は暗黙に)承認できるようにするために又は何らかの概念指標が自己の広告に該当するかどうかを示すことができるようにするために、候補概念指標/候補概念425として広告主に提示しておくことができる。
【0044】
検討対象となっている(例えば、ドキュメントと関連づけて提供される)1つ以上の広告に関して、概念類似性決定動作430は、要求(又は要求されたドキュメント)概念表現435に加えて、1つ以上の広告ターゲット特定概念表現の各々を用いて、検討対象となっている1つ以上の広告の各々に関する概念類似性点数460を決定する。広告が提供されるときのドキュメントが検索結果ドキュメントである場合は、要求/要求ドキュメント概念表現435は、例えば問い合わせ情報445を用いて検索問い合わせ概念決定動作440によって生成しておくことができる。広告が提供されるときのドキュメントがコンテンツドキュメント(電子メール、等)である場合は、要求/要求ドキュメント概念表現435は、要求ドキュメント454に関する情報(電子メール情報452、等)を用いてドキュメント概念決定動作450によって生成しておくことができる。
【0045】
広告評点動作470は、1つ以上の広告の各々に関して少なくとも概念類似性点数460を使用して、これらの1つ以上の広告の各々に関する広告点数480を決定する。更に、広告評点動作470は、広告点数480を決定する際にその他の広告情報(例えば、広告価格情報、広告パフォーマンス情報、及び/又は広告主品質情報、等)を使用することもできる。
【0046】
本発明の一実施形態においては、動作430は、リアルタイムで実施され、その他の動作は、先行して実施することができる(但し、必ず実施されるわけではない)。
【0047】
4.2.1 概念を用いた広告資格決定及び/又は評点
図4を参照しつつ上述されているように、広告ターゲット特定概念表現420が利用可能になった時点で、これらの広告ターゲット特定概念表現420を使用して、要求/要求ドキュメント概念表現435との概念類似性460を決定することができる。典型的な概念類似性決定手法が以下の第4.2.1.1項において説明されている。
【0048】
4.2.1.1 典型的概念類似性決定手法
図5は、本発明と一致する形で概念の類似性を評点するために使用される典型的方法500の流れ図である。最初に、検討対象となっている1つ以上の広告の各々に関する広告ターゲット特定概念表現と同様に、要求/要求ドキュメント概念表現が受け入れられる(ブロック510)。ループ530乃至550によって示されているように、検討対象となっている1つ以上の広告の各々に関して、概念類似性点数が決定される。(ブロック540) この決定は、少なくとも、受け入れられた広告ターゲット特定概念表現及び要求/要求ドキュメント概念表現を使用する。検討対象となっている1つ以上の広告の各々が処理された時点で、方法500が終了される。(ノード560)
方法500が実施された時点で、検討対象広告は、含めること、又は少なくとも決定された概念類似性を用いて提供対象から外すことができる。その代替として、又はそれに加えて、検討対象広告は、少なくとも決定された概念類似性を用いて評点すること(及び順位を付けること)ができる。従って、例えば入ってきた検索を可能性のある広告とマッチング時において、キーワードによるターゲット特定基準がマッチする場合は、これらの概念類似性を用いて、広告結果の点数を付けて順位を設定する上で及び/又は含めるか又は除外するかを決定する上で該広告が該当するかどうかを決定することができる。概念は、広告を評点する際に使用時には、(a)広告パフォーマンス情報、(b)広告価格情報、(c)広告主品質情報、(d)IR点数、等のうちの1つ以上とともに使用することができる。
【0049】
再度ブロック540において、1つの広告が2つ以上のターゲット特定概念を有することができることを思い出すこと。同様に、要求/要求ドキュメントは、2つ以上の概念を有することでき、さらに2つ以上の概念を有することがしばしばある。この場合は、ベクトル評点方法(例えば、以下の第4.2.1.1.1において説明されている方法)を用いて類似性を決定することができる。
【0050】
引き続きブロック540において、概念類似性は、幾つかの方法で決定することができる。概念表現がベクトルである典型的な概念類似性決定手法が以下の第4.2.1.1.1項において図6を参照しつつ説明されている。
【0051】
4.2.1.1.1 概念ベクトルを用いた概念類似性決定
図6は、本発明と一致する形で概念類似性を決定するために使用することができる典型的方法600の流れ図である。この方法600においては、広告ターゲット特定概念ベクトル(CTARGET)及び要求/要求ドキュメント概念ベクトル(CREQUEST)が受け入れられ(ブロック610)、類似性を決定するために使用される(ブロック620)。類似性を決定後は、方法600が終了される(ノード630)。
広告ターゲット特定基準と関連づけられた概念は、ベクトルCTARGETによって表現することができる。このベクトルの要素の各々は、概念及び点数(例えば、−1乃至1の規模の点数)を特定することができる。
【0052】
広告が検索結果とともに提供されることになる例においては、要求(検索問い合わせ)は、キーワード、順序、グループ分類(引用符によって定義)、大文字の使用、句読点、言語選好、問い合わせ元、問い合わせのプロパティ(google.com、google.nl、等)、該検索問い合わせの検索結果、又は、該問い合わせを行ったユーザーの検索歴(又はその他の何らかのユーザー情報)から決定された概念によって補強することができる。本発明の1つの特定の実施形態においては、一時的問い合わせ(頻繁に改良される問い合わせ)時における広告パフォーマンスを、端末での問い合わせ(一般的には、エンドユーザーが自己の問い合わせを改良する及び/又は変更するのではなく、検索結果を選択する問い合わせ)時における広告パフォーマンスと比較することができる。該実施形態においては、改良されて意味が変更される問い合わせは、概念点数が低くなるとみなすことができる。
【0053】
一実施形態においては、要求/要求ドキュメントと関連づけられた概念は、ベクトルCREQUESTによって表される。このベクトルの要素の各々は、概念及び点数(−1乃至1の規模の点数)を特定する。
【0054】
独立した項目を有する概念ベクトルの場合は、次式を用いて概念ベクトルCTARGETと CREQUESTのドット積から類似性点数Sを求めることができる。
【0055】
S=Limit−to−unity{K*(CTARGET*CREQUEST)/sqrt(||CTARGET||*||CREQUEST||)}
この類似性点数Sの大きさは、マッチ強度を反映させている。”K”は、0乃至1の範囲の点数の合理的な目盛りを得るために調整することができるスケーリングファクタである。このスケーリングファクタは、(含めることを目的とする)しきい値を有効にするために必要になる場合がある。ベクトルクロス積においては、強力な相関関係及び強力な反相関関係が互いを相殺し合う傾向がある。平方根は、その他の何らかのべき乗であることができる。
【0056】
独立していない項目(例えば、階層等の特別な「グラフ関係」(ODP、等)、又は一般的意味グラフ(フィルクラスタ、等))を有する概念ベクトルの場合は、概念ベクトルの項目の非独立性を考慮することができる。これらの場合は、各関係が各々の走行方向に関して等しくない評点を有する可能性があるということを念頭に置きつつ概念ベクトルの個々の概念間の距離(例えば、差)を計算したほうが良い場合がある。例えば、階層内においてより低い位置にある概念要素の距離は、階層内においてより高い位置にある概念要素の距離よりも品質が優れている可能性がある。この場合には、類似性Sは、1つ以上の接続において各々が0乃至1の評点を有する1つの概念からもう1つの概念までの最低距離を決定することによって決定することができる。この理由は、従属する項目が概念ベクトル内に存在するときには、ベクトルのドット積よりも概念間の距離を考慮したほうが理にかなっているためである。更に、並列路を加えることができ、各並列経路に関して、直列セクションの評点を乗じることができる(例えば、定数Kを乗じてその結果を1に制限する)。従って、類似性は、次式を用いて決定することができる。
【0057】
S=Limit−to−unity{K*traversal_distance}
4.2.2 広告概念ターゲット特定決定
広告概念ターゲット特定は、第4.2.2.1において図7を参照しつつ説明されているように広告主からのフィードバックを受けて、又は、 第4.2.2.2において図8を参照しつつ説明されているように自主的に、決定することができる。
【0058】
4.2.2.1 広告主からのフィードバックを受けた概念決定
図7は、本発明と一致する形で広告概念ターゲット特定情報を決定するために使用することができる第1の典型的方法700の流れ図である。最初に、広告情報が受け入れられる。(ブロック710)次に、少なくとも該受け入れられた情報を用いて、候補概念及び/又は概念指標が決定される。(ブロック720)(例えば広告主が概念指標に関してフィードバック後に)概念点数を入手可能である場合は、該点数も、候補概念及び/又は概念指標を決定する際に使用することができる。次に、決定された候補広告ターゲット特定概念又は概念指標は、広告主によるフィードバックのために広告主に提示される。(ブロック730)
方法700の残りの部分の動作は、広告主によるフィードバックに依存する。(イベントブロック740をトリガーする) 例えば、提示された概念指標が適切であることを広告主が示した場合は、該概念指標によって示された概念の点数が増加され(ブロック750)、方法700は、ブロック720において動作を継続させる。他方、提示された概念指標が不適切であることを広告主が示した場合は、該概念指標によって示された概念の点数が減らされ(ブロック760)、方法700は、ブロック720において動作を継続させる。広告主が候補概念を受け入れた場合は、受け入れられた概念の表現が生成されて広告ターゲット特定情報に加えられる。(ブロック770)他方、広告主が候補概念を拒否した場合は、現行の広告ターゲット特定情報が維持される。(ブロック780)時間切れの場合は、広告主によるフィードバックが行われたとみなすようにすることができる。(決定ブロック790)従って、例えば広告主によるフィードバックを受け取らずに時間切れが生じた場合は、行為770又は780(若しくは750又は760)のうちの1つを実施することができる。
【0059】
図7には示されていないが、本発明の一実施形態において、増加された概念点数(ブロック750参照)が第1のしきい値を上回る場合は、該概念は、広告ターゲット特定情報として使用するのに適するとみなすことができる。逆に、減らされた概念点数(ブロック700参照)が第2のしきい値を下回る場合は、該概念は不適切であって広告ターゲット特定情報として役立たないとみなすことができる。
【0060】
典型的方法700は、情報(例えば、広告をいっしょに表示することができる検索結果をトリガーする典型的検索問い合わせ)を広告主にフィードバックし、情報(例えば検索問い合わせ)が自己の広告に該当する又は該当しないことを広告主が確認することによって概念を入手することを可能にするが、このことは複雑なユーザーインタフェースであり、広告主を不必要に不快にすることがある。例えば、曖昧な二義的意味は、ポルノを含むことが時々あり、このポルノを隠すために、これらのキーワードと意味に広告主の注意を向けさせるようにする必要がある。又、広告主によるフィードバックを要求せずに広告主のその他のターゲット特定基準を解析する(例えば、同じ又は同様の基準を用いてその他の広告主から推測する)ことが好ましい場合がある。このような自動化された手法は、見つけ出すのが難しい異なる意味を説明し、その一方で広告主とユーザーのインタフェースを単純化する。以下の第4.2.2.2項では、1つの典型的な自動化された手法が図8を参照しつつ説明されている。
【0061】
4.2.2.2 自主的概念決定
図8は、本発明と一致する形で広告概念ターゲット特定情報を決定するために使用することができる第2の典型的方法800の流れ図である。最初に、広告に関する既存のターゲット特定基準が受け入れられる。(ブロック810)次ぎに、少なくとも該受け入れられたターゲット特定基準を用いて1つ以上の概念が決定される。(ブロック820)概念決定は、同じ又は同様のターゲット特定基準を用いることによって、その他の広告からの情報を使用することもできる。更に、概念決定は、広告主のウェブページ、又は広告によって指定された「ランディングページ(コンテンツ、リンク、等)からの情報、及び/又は広告主によって供給されたその他の情報を使用することもできる。次に、決定された概念の表現(例えば、特徴ベクトル)が決定されて広告ターゲット特定情報に加えられる。(ブロック830)その後に、方法800が終了される(ノード840)。
【0062】
4.2.3 ターゲットとして特定する要求概念の決定
図9は、本発明と一致する形で要求の1つ以上の概念を決定するために使用することができる典型的方法900の流れ図である。最初に、要求情報が受け入れられる。(ブロック910) 次に、少なくとも該受け入れられた要求情報を用いて1つ以上の概念が決定される。(ブロック920) 概念の決定は、類似の又は同じ情報を有するその他の要求からのその他の概念のパフォーマンスに関する情報を使用することもできる。次に、該決定された概念の表現が生成されて(ブロック930)方法900が終了される(ノード940)。
【0063】
提供された概念は、広告一般のニーズ又は特定のコンテキスト(例えばシンジケーションパートナー)の広告のニーズを満たしていない場合がある。概念の品質を向上させるためには、これらの概念に関する統計値又は該概念のソースに関する統計値を追跡する必要があり、達成された結果は、広告に関するユーザーのクリックスルー、コンバージョン、等のいずれの形態であるかにかかわらず、これらの概念に従って提供される。本発明の一実施形態は、該パフォーマンスを追跡して概念点数を修正するために使用する。図13は、該概念パフォーマンス情報の管理を示した泡図である。図示されているように、概念パフォーマンス情報管理動作1310は、広告を提供する際に概念のパフォーマンスを受け入れ、概念パフォーマンス情報1320を適宜調整する。該概念パフォーマンス情報は、幾つかのエントリを含むことができ、各々のエントリは、概念1322と少なくとも1つのパフォーマンスファクタ(performance factor)(例えば、重み)1324を含む。パフォーマンスファクタ1324は、(a)概念ソース、(b)概念一般、及び(c)キーワードと概念の特定の関係、のうちの1つ以上に関して追跡することができる。従って、例えばある概念ソースからある概念に従って広告が提供される場合においては、該概念は要求キーワードと関連しているため、該広告の1つ以上のパフォーマンス指標(例えば、クリックスルー、コンバージョン、等)を追跡することができ、更に、これらのパフォーマンス指標は、(a)該概念のソース(ODP、分類手法(例えば意味論的分類手法)、等)、(b)概念一般(例えば、全ソース及び/又は全キーワードにおける概念)、及び(c)キーワードと概念の関係(1つのキーワードとの関連性に基づいて広告を提供するために使用時には同じ概念がパフォーマンスに優れているが、別のキーワードに関してはパフォーマンスが悪い場合があるという事実を反映させる)のうちの1つ以上のパフォーマンスファクタを調整するために使用することができる。
【0064】
統計値を相互に関連させることは、特定の状況への特定の概念の適用可能性を知ることを可能にする経時情報を提供する。この履歴を有することで、特定の概念ソースが概念を提供時に、知った概念ファクタを用いて概念表現(例えば、概念ベクトル)の要素(例えば、概念)を調整することによって、該状況との関連性を決定することができる。例えば、該調整は、該要素に概念パフォーマンスファクタを乗じることによって実施することができる。
【0065】
図14は、本発明と一致する形で概念パフォーマンス情報管理動作を実施するために使用することができる典型的方法1400の流れ図である。最初に、概念パフォーマンス情報(例えば、概念1322に関するパフォーマンスファクタ1324)が初期化される。ディフォルト時には、各パフォーマンスファクタが1に設定される。広告提供概念パフォーマンス情報が受け取られた時点で、該受け取られた情報を用いて(例えば、広告提供ドメイン内の)概念のパフォーマンス情報が調整される。(イベントブロック1420及びブロック1430)。例えば、概念1322のパフォーマンスファクタ1324は、広告状況に当てはまらないとき(該概念が使用されることによってパフォーマンスが良くない広告が提供されているとき)に減らされ、広告状況に当てはまるか又は非常に当てはまるとき(例えば、該概念が使用されることによってパフォーマンスが良い広告が提供されている)に増やされる。
【0066】
本発明の一部の実施形態においては、「概念なし」事例のパフォーマンスも同様に追跡できることに注目すること。例えば、キーワード又は検索語のいずれかと関連づけることができる概念が存在しないため概念マッチングを用いずに(例えば、キーワードのみを用いて)広告が提供されたと想定する。「概念なし」は、特殊概念として指定することができ、そのパフォーマンス情報を追跡することができる。「概念なし」概念は、上述されている概念ベクトルの1つの要素として提供することができる。
【0067】
上記は、一般的概念関係は広告及び商業のコンテキストにおける概念関係には当てはめることができない場合があるという事実を説明するものである。例えば、「道路」という概念は、「車」という言葉又は概念に関連することがしばしばあるが、「中古車ディーラー」を探しているユーザーは、おそらく道路建設機械に関する広告には関心がない。従って、道路建設機械を販売していて自社の広告のターゲットを「道路」という概念に特定している会社は、おそらく「中古車ディーラー」に対応して自社の広告が提供されるのを希望しない。このため、概念「道路」の点数が減らされることになる(特に、ソースが「車」という概念である場合)。本発明のこの側面は、概念に対して該調整を行うことを可能にする。
【0068】
図9においては、要求概念の表現は、追跡された概念パフォーマンス情報を用いて調整することができるが、概念パフォーマンス情報を代わりに又はその追加で使用することによって広告ターゲット特定概念表現を調整することができる。(例えば、420を参照) 従って、第4.2.1.1.1において上述されている手法の場合と同様に、幾つかの概念を用いて単一の類似性点数を決定する場合は、類似性点数が決定される前に概念パフォーマンス情報を用いて1つの又は両方の概念ベクトルの個々の要素が調整される。
【0069】
概念要素点数調整は、幾つかの方法で行うことができる。例えば、概念パフォーマンスファクタがパフォーマンスしきい値を上回る場合は該要素点数を増やし、概念パフォーマンスファクタがパフォーマンスしきい値を下回る場合は該要素点数を減らすことができる。その代替として、又はその追加として、1つの概念要素点数の調整は、該概念のパフォーマンスとその他の様々な概念のパフォーマンスの差を考慮することができる。例えば、概念Xのパフォーマンス(例えば、クイックスルー率)が概念Yのパフォーマンスの2倍である場合は、概念Xのスケーリングファクタを調整することは、概念Yのスケーリングファクタよりも高くなるだけでなく、概念のパフォーマンス差又は関係の関数としても概念Yよりも高くなる。従って、例えば、YにスケーリングファクタAを乗じる場合は、Xには、スケーリングファクタA(概念Xのパフォーマンス÷概念Yのパフォーマンス)、又は概念の相対パフォーマンスのその他の何らかの単調増加関数を乗じることができる。概念要素点数の調整方法を示すもう1つの例として、概念Zが上述されている「概念なし」概念である事例を検討する。概念Zは、特定のキーワードターゲット又は検索語に関する強力な反対指標であることができる。この場合は、Zが存在する状態でのパフォーマンスは、非常に低くなることがある。従って、(その他の要因によるプラスの貢献を打ち消す可能性がある)負のスケーリングファクタを有する可能性がある。このことは、概念Zと関連づけられた広告が表示されないようにするか又はより低い順位に設定させることになる。
【0070】
4.2.4 装置
図3は、上述されている動作のうちの1つ以上を実施することができる機械300の高位ブロック図である。機械300は、基本的には、1つ以上のプロセッサ310と、1つ以上の入力/出力インタフェース装置330と、1つ以上の記憶装置320と、結合された素子間における情報伝達を容易にするための1つ以上のシステムバス及び/又はネットワーク340と、を含む。1つ以上の入力装置332及び1つ以上の出力装置334は、1つ以上の入力/出力インタフェース330と結合させることができる。
【0071】
1つ以上のプロセッサ310は、本発明の1つ以上の側面を実施するために、機械によって実行可能な命令(例えば、カリフォルニア州パロ・アルトに所在するサン・マイクロシステムズ・インクから入手可能なSolarisオペレーティングシステム上で、又はノースカロライナ州ダラムに所在するレッド・ハット・インク、等のいくつかの販売業者から幅広く入手可能なLinux(登録商標)オペレーティングシステム上で、動作するC又はC++、等)を実行することができる。これらの機械で実行可能な命令の少なくとも一部は、1つ以上の記憶装置320に(一時的に又はそれよりも永続的に)格納することができ、及び/又は、1つ以上の入力インタフェース装置330を通じて外部源から受け取ることができる。
【0072】
一実施形態においては、機械300は、1つ以上の従来のパソコンであることができる。この場合は、処理装置310は、1つ以上のマイクロプロセッサであることができる。バス340は、システムバスを含む。記憶装置320は、読取専用メモリ(ROM)及び/又はランダムアクセスメモリ(RAM)、等のシステムメモリを含む。更に、記憶装置320は、ハードディスクからの読み取り及びハードディスクへの書き込みを行うためのハードディスクドライブ、(例えば取り外し可能な)磁気ディスクからの読み取り又は(例えば取り外し可能な)磁気ディスクへの書き込みを行うための磁気ディスクドライブ、取り外し可能な(磁気)光学ディスク(コンパクトディスク、等)又はその他の(磁気)光学媒体からの読み取り又は該光学ディスク又は光学媒体への書き込みを行うための光学ディスクドライブを含む。
【0073】
ユーザーは、例えばキーボード及びポインティング装置(例えばマウス)、等の入力装置332を通じてコマンド及び情報をパソコンに入力することができる。更に、その他の入力装置(マイク、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星放送アンテナ、スキャナ、等)も追加で(又は代替として)含むことができる。これらの入力装置及びその他の入力装置は、システムバス340に結合された適切なインタフェース330を通じて処理装置310に接続されることがしばしばある。出力装置334は、同じく適切なインタフェースを通じてシステムバス340に接続することができるモニター又はその他の型の表示装置を含む。パソコンは、該モニターに加えて(又は該モニターの代わりに)、スピーカー及びプリンタ等のその他の(周辺)出力装置(図示されていない)を含む。
【0074】
広告サーバー210、ユーザーデバイス(クライアント)250、検索エンジン220、コンテンツサーバー230、及び/又は電子メールサーバー240は、1つ以上の機械300として実装することができる。
【0075】
4.3 動作例
図10A乃至10Hは、単語「フォード」と関連し、ODPによって決定された、複数の異なるクラスタを示した図である。従って、図10Aにおいて示されているように、ターゲット特定キーワード「フォード」、「車」、及び「自動車」を有する広告は、「娯楽」、「自動車」及び「型式」という概念を有する。図10Bにおいて示されているように、ターゲット特定キーワード「フォード」、「ハリソン」及び「映画」を有する広告は、「芸術」及び「有名人」という概念を有する。10C及び10Dに示されているように、ターゲット特定キーワード「フォード」及び「パトリシア」を有する広告は、「芸術」、「デザイン」、「ファッション」、「モデル」、「個人」、「成人」、「有名人」、及び「モデルとピンナップ写真」という概念を有する。図10Eにおいて示されているように、ターゲット特定キーワード「フォード」及び「代理店」を有する広告は、「地域」、「北米」、「米国」、「ニューヨーク」、「地区」、「ニューヨーク市」、「マンハッタン」、「ビジネスと経済」、「産業」、「芸術と娯楽」、及び「ファッションモデル業」という概念を有する。図10Fおいて示されているように、ターゲット特定キーワード「フォード」、「ベティ」、「クリニック」及び「リハビリ」を有する広告は、「健康」、「医療」、「病院」、及び「医療制度」という概念を有する。最後に、図10G乃至10Hにおいて示されているように、キーワード「ジェラルド」、「フォード」及び「大統領」を有する広告は、「社会」、「歴史」、「地域別」、「北米」、「米国」、「大統領」、「児童と10代の若者」、「授業時間」、及び「社会科」という概念を有する。
【0076】
図11A乃至11Dは、単語「ジャガー」と関連しており、ODPによって決定された、複数の異なったクラスタを示した図である。従って、図11Aにおいて示されているように、ターゲット特定キーワード「ジャガー」、「車」、及び「自動車」を有する広告は、「娯楽」、「自動車」及び「型式」を有する。図11Bにおいて示されているように、ターゲット特定キーワード「ジャガー」、「ジャクソンビル」及び「nfl」を有する広告は、「スポーツ」、「フットボール」、「アメリカン」、「nfl」及び「チーム」という概念を有する。最後に、11C及び11Dに示されているように、ターゲット特定キーワード「ジャガー」、「猫」及び「動物」を有する広告は、「科学」「生物学」、「植物相と動物相」、「動物界」、「脊索動物」、「ほ乳類」、「肉食動物」、「ネコ科」、「ヒョウ属」、「児童と10代の若者」、「授業時間」、「生物」、「動物」及び「ほ乳類」という概念を有する。
【0077】
次に、1つの典型的実施形態における動作例が、図12A乃至12Cを参照しつつ説明される。図示されているように、問い合わせ「ジャガーXJS」が検索エンジンに対して行われ、該検索エンジンは、関連広告を検索結果と関連させて提供するように要求する。図12Aにおいて示されているように、問い合わせは、「娯楽」、「自動車」、「型式」、「ショッピング」、「車両」、「部品と付属品」、「欧州」及び「英国」という概念と関連づけられる。第1の広告は図12Bにおいて示されている概念を有し、第2の広告は図12Cに示されている概念を有すると仮定すると、この場合は、問い合わせ及び候補広告1の概念類似性点数は、問い合わせ及び候補広告2の概念類似性点数よりも高くなる。
【0078】
4.4 結論
上記の開示から理解することができるように、本発明は、少なくともキーワードによるターゲット特定を用いて提供される広告に関する不明瞭点を解決しやすくするために使用することができる。更に、本発明は、広告の関連性及び/又は広告の点数を決定しやすくするために概念類似性を用いることによって該解決しやすくする。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には、広告に関するものである。本発明は、より具体的には、ターゲットを特定して広告を提供することに関するものである。
【背景技術】
【0002】
テレビ、ラジオ、新聞及び雑誌、等の伝統的な媒体を用いた広告はよく知られている。しかしながら、残念なことに、広告主は、人口統計学上の研究結果及びこれらの媒体の様々な市場における典型的なオーディエンスに関する完全に合理的な想定事項に基づいた広告である場合においてさえも、自己の広告予算の多くは無駄使いであるにすぎないということを認識している。更に、これらの無駄遣いを特定して排除することは非常に困難である。
【0003】
最近は、これまでよりも双方向性の高い媒体を通じた広告が主流になってきている。例えば、インターネット利用者数が爆発的に増加してきているのに伴い、広告主は、インターネットを通じて提供される媒体及びサービスを潜在的に強力な広告手段として高く評価するようになっている。
【0004】
広告主は、これらの広告の価値の最大化を試みて幾つかの戦略を構築している。1つの戦略においては、広告主は、多数のオーディエンスに到達するための媒介として、双方向型の媒体またはサービスを提供する人気のある存在または手段(本明細書においては一般性を失うことなしに「ウェブサイト」と呼ばれている)を利用する。広告主は、この第1の手法を用いることによって、例えばニューヨークタイムズウェブサイトのホームページ又はUSAトゥディのウェブサイト、等に広告を掲載することができる。もう1つの戦略においては、広告主は、より狭い範囲のすきまのオーディエンスにターゲットを絞り、それによって、オーディエンスから良い反応が得られる確率を高くしようとする。例えば、コスタリカにおける熱帯雨林観光をプロモートするある旅行代理店は、ヤフーのウェブサイトのエコ観光旅行サブディレクトリに広告を掲載することができる。広告主は、通常はこのようなターゲットの特定を手作業で決定する。
【0005】
上記の戦略にもかかわらず、ウェブサイトに基づく広告(「ウェブ広告」とも呼ばれる)は、「バナー広告」(グラフィックな要素を含む長方形のボックス)の形態で広告対象オーディエンスに示されるのが一般的である。該広告対象オーディエンスの一人(本明細書においては、一般性を失うことなしに「閲覧者」又は「ユーザー」と呼ばれている)がこれらのバナー広告の1つをクリックすることによって該バナー広告を選択時には、一般的には、埋め込まれているハイパーテキストリンクが該閲覧者を広告主のウェブサイトにジャンプさせる。閲覧者が広告を選択するこのプロセスは、一般的には「クリックスルー」と呼ばれている(「クリックスルー」は、ユーザーによるあらゆる選択を網羅することが意図されている)。更に、広告のクリックスルー数とインプレッション数(1件の広告の表示回数)の比は、広告の「クリックスルー率」と一般的に呼ばれている。
【0006】
ユーザーが以前に提供された広告に関連する1つのトランザクションを完遂させた時点で「コンバージョン」が発生したと言われる。コンバージョンを構成する要素は、各々の事例ごとに異なり、様々な方法で決定することができる。例えば、ユーザーが広告をクリックし、広告主のウェブページにジャンプし、該ウェブページを去る前に購入を完遂させたときにコンバージョンが発生する。代替として、コンバージョンとは、広告を見せられたユーザーが予め決められた期間(例えば7日)内に該広告の広告主のウェブページ上において購入を行うことであると定義することができる。更に、もう1つの代替においては、コンバージョンとは、測定可能な/観察可能なユーザーの行動(ホワイトペーパーのダウンロード、ウェブサイトの少なくとも所定の深さまでナビゲートする、少なくともある一定の数のウェブページを閲覧する、少なくとも予め決められた長さの時間をウェブサイト上又はウェブページ上で費やす、等)であると広告主は定義することができる。更に、ユーザーの行動が購入完遂行動ではない場合でも、該ユーザーが成約見込み者になり得ることがしばしばある。しかしながら、コンバージョンを構成するユーザーの行動は、この定義に限定されるわけではない。実際、コンバージョンの構成要素に関してはその他の数多くの定義が可能である。広告のコンバージョン数とインプレッション数(即ち、1件の広告の表示回数)の比は、一般的にはコンバージョンレートと呼ばれている。例えば、コンバージョンは、ある1つの広告が提供されて以降の予め決められた時間内に発生することができると定義した場合は、コンバージョンレートに関して可能な1つの定義として、過去に該予め決められた時間以上にわたって提供されている広告しか考慮することができないと定義することもできる。
【0007】
ウェブサイトをベースにした広告は、当初は有望な手段であるとみなされたにもかかわらず、既存の手法には依然としていくつかの問題点が存在している。広告主は、多数のオーディエンスに自己の広告を届けることができるが、広告投資収益を不満に思っていることがしばしばある。
【0008】
同様に、広告が掲載されるウェブサイトのホスト(「ウェブサイトホスト」又は「広告消費者」(ad consumer)と呼ばれる)は、自己のユーザーの経験を無駄にせずに広告収入を最大化させるという難題を有している。一部のウェブサイトホストは、ユーザーの関心よりも広告収入を重視することを選択している。1つの該ウェブサイトは、“Overture.com”であり、ユーザーの照会に応答した「検索結果」であることを装った広告を戻す自称「検索エンジン」サービスのホストである。Overture.comウェブサイトは、広告主が広告料を支払うことによって自己のウェブサイト(即ち、ターゲットのウェブサイト)に関する広告を自称検索結果リストの上位に掲載することを認めている。広告主はユーザーが広告にクリックした場合にしか広告料を支払わない該方式(即ち、1クリック当たりのコスト)が実行された場合には、ターゲットが適切に特定されていない広告はクリックされず、このため支払いを行う必要がないため、自己の広告のターゲットを有効に特定しようとするインセンティブが広告主にない。従って、1クリック当たりのコストが高い広告は最上位又はその近くに掲載されるが、閲覧者はこれらの広告をクリックしないため広告発行者にとっては必ずしも真の収入に結び付かない。更に、閲覧者がクリックする広告は検索結果リストの下位に掲載されるか又はまったく掲載されないため、広告の意味が失われることになる。
【0009】
Google、等の幾つかの検索エンジンは、広告主が自己の広告を検索結果ページとともに提供されるようにするために及び自己の広告が該検索結果ページをプロンプトした問い合わせに(おそらく)該当するものであるようにするために自己の広告のターゲットを特定することを可能にしている
その他のターゲット特定広告システム、例えば、電子メール情報に基づいて広告のターゲットを特定する広告システム(例えば、"SERVING ADVERTISEMENTS USING INFORMATION ASSOCIATED WITH E-MAIL"(電子メール関連情報を用いた広告提供)という題名を有し更にジェフリーA.ディーン、ジョージR.ハリク及びポール・ブチェイトを発明者として記載する米国特許出願一連番号10/452,830(出願日:2003年6月2日)(本明細書において参照することによって本明細書に組み入れられている)において説明されているシステムを参照)、又は、コンテンツに基づいて広告のターゲットを特定するシステム(例えば、"SERVING ADVERTISEMENTS BASED ON CONTENT"(コンテンツに基づく広告の提供)という題名を有し更にダレル・アンダーソン、ポール・ブチェイト、アレックス・キャロバス、クレール・キュイ、ジェフリーA.ディーン、ジョージR. ハリク、ディーパック・ジンダル、及びナラヤナン・シバクマルを発明者として記載する米国特許出願一連番号No.10/375,900(出願日:2003,2月26日)(本明細書において参照することによって本明細書に組み入れられている)において説明されているシステムを参照)も同様の難題を有している可能性がある。即ち、広告システムは、一般的にはユーザーによって要求された情報に該当する広告、具体的にはユーザーの現在の関心に関連する広告を提示することを希望する。
【0010】
該当する広告が検索結果ドキュメント、コンテンツドキュメント、または電子メールとともに提供されるかどうかにかかわらず、キーワードを用いてターゲットを特定する広告システムにおいては、広告主は、語句を「所有する」ことを希望することがしばしばある。広告サーバーが例えば可能な限り広い範囲を含めるために検索結果と関連づけて提供される広告を決定する場合においては、広告主は、自己の広告のターゲット特定を、キーワードが正確に一致することに制限することを希望しない。正確に一致したキーワードによる広告のターゲット特定を行わないことによって、広告主の広告は、検索が「広告主の」言葉を含むときに可能な限り頻繁に表示される。
【0011】
この手法の欠点は、「広告主の」指定された言葉を含むすべての検索に関してこれらの広告主の広告が表示される場合は、検索問い合わせ及び検索結果が該広告とは無関係のものになる可能性が非常に多いことである。この状況は、ある1つの問い合わせ(又はその他の何らかの要求)又はある1つの問い合わせのほんの一部分が別の解釈が可能である場合にしばしば発生する。一例として、「フォード」という言葉に関して自社の広告が現れるようにすることを希望する自動車メーカーについて検討する。「フォード」という言葉が検索語内に現れるごとに自社の広告を表示することは、該検索語がまさに「フォード」であるか又は「フォードムスタング」という言葉を含むときには該当する広告がしばしば生成されることになる。しかしながら、該広告は、検索語である「ジェラルド・フォード」、「ベティ・フォード・クリニック」、「ハリソン・フォード」、「フォード代理店」、「パトリシア・フォード」、等を含む問い合わせに対応して生成された検索結果ドキュメントと関係した形で表示されることになる。検索結果ページは、反応がより良いオーディエンスを自己の広告のターゲットにする好機を広告主に提供するが、幾つかの問い合わせは、別の解釈が行われる場合がある。もう1つの例として、「ジャガー」という問い合わせの言葉は、その名前を有する車、その名前を有する動物、その名前を有するNFLのアメリカンフットボールチーム、等を指している可能性がある。ユーザーがジャガーという動物に関心を有する場合は、車又はNFLのアメリカンフットボールチームに関連する検索結果には関心がない可能性がある。同様に、「ジャガー」というキーワードに特定した広告の場合、車又はNFLのアメリカンフットボールチームに関連する広告以外の広告には関心がない場合もある。
【0012】
自己の広告が関連性のない検索結果ドキュメント(又はその他の何らかのドキュメント)とともに提供されるのを広告主が回避するための1つの方法は、検索問い合わせ内に含まれている場合は自己の広告が提供されないようにするネガティブキーワードを広告主が指定することである。残念なことに、ネガティブキーワードを有効に使用するためには、広告主の努力と先見性が要求される。
【0013】
上記に鑑みて、広告主が「所有する」ことを希望する広告ターゲット特定キーワードであって、自己の広告が関連性のないドキュメント(検索結果ドキュメント、等)とともに提供されるのを回避する広告ターゲット特定キーワード、を広告主が指定するための単純な方法が必要である。
【発明の概要】
【0014】
本発明は、例えば少なくともキーワードによるターゲット特定を用いて提供される広告に関する不明瞭点を解決しやすくするものである。本発明は、広告の関連性及び/又は広告の点数を決定しやすくするために概念類似性を用いることによって該解決しやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】広告システムと双方向で対話することができる当事者又はエンティティを示した高位概略図である。
【図2】検索エンジンによって生成された検索結果ページ、コンテンツサーバーによって提供されたドキュメント、及び/又は電子メールにおいて広告主が自己の広告のターゲットを特定することができる環境を示した図である。
【図3】本発明と一致する形で、使用することができる様々な動作のうちの少なくとも一部を実施するためと、使用及び/又は生成することができる情報のうちの少なくとも一部を保存するために、使用することができる装置の高位ブロック図である。
【図4】本発明と一致する形で、実施することができる動作と、概念表現を生成するため及び概念類似性の決定において該概念表現を使用するために生成、使用、及び/又は保存することができる情報と、を示した泡図である。
【図5】本発明と一致する形で概念の類似性に関する点数を付けるために使用することができる典型的方法の流れ図である。
【図6】本発明と一致する形で概念の類似性を決定するために使用することができる典型的方法の流れ図である。
【図7】本発明と一致する形で広告概念ターゲット特定情報を決定するために使用することができる典型的方法の流れ図である(その1)。
【図8】本発明と一致する形で広告概念ターゲット特定情報を決定するために使用することができる典型的方法の流れ図である(その2)。
【図9】本発明と一致する形で要求の1つ以上の概念を決定するために使用することができる典型的方法の流れ図である。
【図10A】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その1)。
【図10B】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その2)。
【図10C】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その3)。
【図10D】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その4)。
【図10E】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その5)。
【図10F】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その6)。
【図10G】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その7)。
【図10H】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その8)。
【図11A】本発明の典型的実施形態の動作例を示した線図である(その1)。
【図11B】本発明の典型的実施形態の動作例を示した概略図である(その2)。
【図11C】本発明の典型的実施形態の動作例を示した概略図である(その3)。
【図11D】本発明の典型的実施形態の動作例を示した概略図である(その4)。
【図12A】本発明の典型的実施形態の動作例を示した概略図である(その1)。
【図12B】本発明の典型的実施形態の動作例を示した概略図である(その2)。
【図12C】本発明の典型的実施形態の動作例を示した概略図である(その3)。
【図13】概念パフォーマンス情報、及びその管理を示した泡図である。
【図14】本発明と一致する形で概念パフォーマンス情報を管理するために使用することができる典型的方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、関連性がより高く従ってより役立つ広告を提供できるようにするために、例えば少なくともキーワードによるターゲット特定を用いて提供される広告に関する不明瞭点を解決するための斬新な方法、装置、メッセージフォーマット及び/又はデータ構造を含むものである。以下の説明は、当業者が本発明を製造及び使用するのを可能にすることを目的とするものであり、特定の用途及びその要件に関して示されている。開示された実施形態は様々な修正が可能であることが当業者に明確になり、更に、下記の一般原理はその他の実施形態及び用途に対しても応用可能である。従って、本発明は、示されている実施形態に限定することを意図するものではなく、更に、本発明の発明者は、本発明が特許権を取得可能な主題であるとみなしている。
【0017】
以下では、本発明が動作することができる環境、又は本発明が動作時に並存することができる環境が第4.1項において説明されている。本発明の典型的実施形態が第4.2項において説明されている。本発明の動作例が第4.3項に示されている。最後に、本発明に関する幾つかの結論が第4.4項に示されている。
【0018】
4.1 本発明が動作可能な環境又は本発明が動作時に並存することができる環境
4.1.1 典型的広告環境
図1は、広告環境を示した高位概略図である。該環境は、広告を入力、維持及び引き渡すシステム(以下単純に広告サーバーと呼ぶ)120を含む。広告主110は、直接または間接的に、システム120内に広告情報を入力すること、及びシステム120において広告情報を維持及び追跡することができる。広告は、グラフィック広告(いわゆるバナー広告)、テキストのみの広告、画像広告、音声広告、映像広告、これらの構成要素のうちのいずれかを1つ以上組み合わせた広告、等の形態をとることができる。更に、該広告は、埋め込まれた情報(リンク、等)及び/又は機械によって実行可能な命令を含むこともできる。広告消費者130は、広告要求をシステム120に出すこと、自己の要求に対応した広告をシステム120から受け取ること、及び使用情報をシステム120に提供することができる。更に、広告消費者130以外のエンティティが広告要求を開始させることができる。図示されていないが、その他のエンティティは、使用情報(広告に関連するコンバージョン又はクリックスルーが発生しているかどうか、等)をシステム120に提供することができる。更に、この使用情報は、提供されている広告に関連する測定された又は観察されたユーザーの行動を含むことができる。
【0019】
広告サーバー120は、上記の第1.2項において述べられている米国特許出願一連番号No.10/375,900の図2において説明されている広告サーバーと同様であることができる。広告プログラムは、アカウント、キャンペーン、クリエイティブ、ターゲット特定、等に関する情報を含むことができる。「アカウント」は、所定の広告主に関する情報(一意の電子メールアドレス、パスワード、課金情報、等)に関わる用語である。「キャンペーン」又は「広告キャンペーン」は、1つ以上の広告から成る1つ以上のグループを意味しており、開始日、終了日、予算情報、ジオターゲティング情報、シンジケーション情報、等を含む。例えば、ホンダは、自社の自動車製品に関する1つの広告キャンペーン、及び自社の自動二輪製品に関する別個の広告キャンペーンを展開することができる。更に、自動車製品に関するキャンペーンは、各々が1つ以上の広告を含む1つ以上の広告グループを有している。各広告グループは、ターゲット特定情報(一組のキーワード、一組の1つ以上の話題、等)及び価格情報(最大コスト(1回のクリックスルー当たりのコスト、1回のコンバージョン当たりのコスト、等))を含むことができる。その代替として、又はその追加として、各広告グループは、平均コスト(1回のクリックスルー当たりの平均コスト、1回のコンバージョン当たりの平均コスト、等)を含むことができる。従って、単一の最大コスト及び/又は単一の平均コストを、1つ以上のキーワード及び/又は話題と関連させることができる。既述のように、各広告グループは、1つ以上の広告又は「クリエイティブ」(即ち、究極的にエンドユーザーに提供される広告コンテンツ)を有することができる。更に、各広告は、URL(広告主のホームページ等のランディングウェブページ、又は特定の商品又はサービスと関連されたウェブページ、等)へのリンクを含むことができる。当然のことであるが、広告情報はこれよりも多くの情報又はこれよりも少ない情報を含むことができ、更に、いくつかの異なった方法で構成することができる。
【0020】
図2は、本発明を使用できる環境200を例示した図である。ユーザーデバイス(「クライアント」又は「クライアントデバイス」とも呼ばれる)250は、ブラウザ機能(マイクロソフトのExplorerブラウザ又はAOL/Time WarnerのNavigatorブラウザ、等)、電子メール機能(マイクロソフトのOutlook、等)、等を含む。検索エンジン220は、ユーザーデバイス250が、ドキュメント(ウェブページ、等)の集合を検索することを可能にする。コンテンツサーバー210は、ユーザーデバイス250がドキュメントにアクセスすることを可能にする。電子メールサーバー(マイクロソフトネットワークのホットメール、ヤフーメール、等)240は、電子メール機能をユーザーデバイス250に提供するために使用される。広告サーバー210は、ユーザーデバイス250に広告を提供するために使用される。更に、広告は、検索エンジン220によって提供される検索結果、コンテンツサーバー230によって提供されるコンテンツ、及び/又は電子メールサーバー240及び/又はユーザーデバイス電子メール機能によってサポートされる電子メール、と関連させて提供することができる。
【0021】
従って、広告消費者130の一例は、ドキュメント(記事、ディスカッションスレッド、音楽、映像、グラフィック、検索結果、ウェブページリスト、等)の要求を受け取り、該要求に対応して要求ドキュメントを検索するか又はその他の形で該要求に対応する汎用コンテンツサーバー230である。コンテンツサーバー230は、広告サーバー120/210に広告要求を出すことができる。該広告要求は、希望される複数の広告を含むことができる。更に、該広告要求は、ドキュメント要求情報を含むこともできる。この情報は、ドキュメント自体(ページ、等)、ドキュメントのコンテンツ又はドキュメント要求に対応するカテゴリ又は話題(芸術、ビジネス、コンピュータ、芸術−映画、芸術−音楽、等)、ドキュメント要求の一部又は全体、コンテンツの日付、コンテンツの種類(テキスト、グラフィックス、映像、音声、組合せ媒体、等)、ジオロケーション情報、ドキュメント情報、等を含むことができる。
【0022】
コンテンツサーバー230は、要求されたドキュメントを、広告サーバー120/210によって提供された広告のうちの1つ以上の広告と組み合わせる。次に、ドキュメントコンテンツ及び広告を含むこの組合せ情報が、ユーザーに提示するために、該ドキュメントを要求したエンドユーザーデバイス250に向けて送られる。最後に、コンテンツサーバー230は、広告に関する情報と、広告の提供方法、提供日時、及び/又は提供場所に関する情報(掲載位置、クリックスルーの有無、インプレッション時間、インプレッション日、サイズ、コンバージョンの有無、等)を、広告サーバー120/210に戻す。その代替として、又はその追加として、該情報は、その他のいくつかの手段によって広告サーバー120/210に戻すことができる。
【0023】
広告消費者130のもう1つの例は、検索エンジン220である。検索エンジン220は、検索結果に関する問い合わせを受け取る。検索エンジン220は、該問い合わせに対応して、関連する検索結果を(例えばウェブページ索引、等から)検索する。オーストラリアのブリスベーンで開催された第7回国際WWW会議においてS.ブリン及びL.ページによって発表された、"The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Search Engine"(大規模なハイパーテキスト検索エンジンの解剖)という題名の論文、及び米国特許No.6,285,999において、1つの典型的な検索エンジンが説明されている(これらの参考文献は、本明細書において参照することによって本明細書に組み入れられている)。該検索結果は、例えば、ウェブページタイトルを記載したリスト、これらのウェブページから抜粋されたテキストのスニペット、及びこれらのウェブページへのハイパーテキストリンクを含むことができ、更に、予め決められた数の(例えば10の)検索結果に分割することができる。
【0024】
検索エンジン220は、広告要求を広告サーバー120/210に出すことができる。該広告要求は、希望される複数の広告を含むことができる。この数は、検索結果、検索結果によって占有される画面面積又はページスペース、広告のサイズと形、等に依存する。一実施形態においては、希望される広告数は、1乃至10であり、更に、好ましいことに3乃至5である。広告要求は、問い合わせ(入力された問い合わせ又は構文解析された問い合わせ)、該問い合わせに基づいた情報(ジオロケーション情報、該問い合わせがアフィリエイトからのものであるかどうか、及び該アフィリエイトの識別子、等)、及び/又は、検索結果に関係するか又は検索結果に基づいた情報も含むことができる。該情報は、例えば、検索結果に関連する識別子(ドキュメント識別子又は“docID”、等)、検索結果に関連する点数(問い合わせ及びドキュメントに対応する特徴ベクトルのドット積、等の情報検索(“IR”)点数、ページランク点数、及び/又はIR点数とページランク点数の組合せ、等)、識別されたドキュメント(ウェブページ、等)から抜粋されたテキストのスニペット、識別されたドキュメントの全テキスト、識別されたドキュメントの話題、識別されたドキュメントの特徴ベクトル、等を含むことができる。
【0025】
検索エンジン220は、検索結果を、広告サーバー120/210によって提供された広告のうちの1つ以上の広告と組み合わせることができる。次に、検索結果と広告を含むこの組合せ情報は、検索を要求したユーザーに対して提示するために、該ユーザーに向けて送られる。好ましいことに、これらの検索結果は、有料広告及び中立的と推測される検索結果のいずれであるかについてユーザーを混乱させないようにするために、広告とは異なる情報として維持される。
【0026】
最後に、検索エンジン220は、広告に関する情報と、広告の提供日時、提供場所、及び/又は提供方法に関する情報(位置、クリックスルーの有無、インプレッション時間、インプレッション日、サイズ、コンバージョンの有無、等)を広告サーバー120/210に戻す。その代替として、又はその追加として、該情報は、その他のいくつかの手段によって広告サーバー120/210に戻すことができる。
【0027】
(上記の第1.2項において引用されている)米国特許出願一連番号10/375,900において説明されているように、コンテンツサーバーによって提供されるドキュメントに特定した広告を提供することもできる。
【0028】
最後に、電子メールサーバー240は、一般的には、提供されるドキュメントが単なる電子メールであるコンテンツサーバーであると考えることができる。更に、電子メールアプリケーション(マイクロソフトのOutlook、等)を用いて電子メールを送受信することができる。このため、電子メールサーバー240又はアプリケーションは、広告消費者130であると考えることができる。従って、電子メールは、ドキュメントであると考えることができ、ターゲットが特定された広告を該ドキュメントと関連させて提供することができる。例えば、1つ以上の広告を電子メール内に含めて、電子メールの下方又は上方に表示して、又はその他の形で電子メールに関連させて、提供することができる。
【0029】
4.1.2 定義
オンライン広告(例えば、図1及び図2を参照しつつ上述されている典型的システム、又はその他のシステムにおいて用いられる広告、等)は、様々な固有の機能を有することができる。これらの機能は、アプリケーションによって及び/又は広告主が指定することができる。以下では、これらの機能は「広告機能」と呼ばれている。例えば、テキスト広告の場合は、広告機能は、タイトル行、広告用のテキスト、及び埋め込まれたリンクを含むことができる。画像広告の場合は、広告機能は、画像、実行可能コード、及び埋め込まれたリンクを含むことができる。広告機能は、オンライン広告の種類に依存して、テキスト、リンク、音声ファイル、映像ファイル、画像ファイル、実行可能コード、埋め込み情報、等のうちの1つ以上を含むことができる。
【0030】
オンライン広告を提供時には、1つ以上のパラメータを用いて該広告の提供方法、提供日時、及び/又は提供場所を記述することができる。これらのパラメータは、以下では「広告提供パラメータ」と呼ばれている。広告提供パラメータは、例えば、広告が提供されたページの特長(該ページ上の情報を含む)、該広告の提供と関連された検索問い合わせ又は検索結果、ユーザーの特徴(地理上の所在場所、ユーザーが使用した言語、使用されたブラウザの種類、それ以前におけるページ閲覧、それ以前の行動)、要求を開始させたホストサイト又はアフィリエイトサイト(America Online、Google、Yahoo、等)、該広告が提供されたページ上における該広告の絶対位置、提供されたその他の広告との関係における該広告の位置(空間的位置又は時間的位置)、該広告の絶対的大きさ、その他の広告と比較した場合における該広告の相対的大きさ、広告の色、提供されたその他の広告数、提供されたその他の広告の種類、提供時刻、提供曜日、提供日、等のうちの1つ以上を含むことができる。当然のことであるが、本発明の適用範囲内において使用できるその他の広告提供パラメータも存在する。
【0031】
広告提供パラメータは、広告機能にとって本質的なものではないが、広告提供条件又は制限事項として広告と関連させることができる。該広告提供パラメータは、広告提供条件又は制限事項として使用時には、単に「広告提供制限事項(又は「ターゲット特定基準」)と呼ばれる。例えば、いくつかのシステムにおいては、広告主は、平日のみに提供する、ある一定の位置よりも低くしない、ある一定の所在場所のユーザーのみに提供する、等の条件を指定することによって広告を提供するターゲットを特定することができる。もう1つの例として、いくつかのシステムにおいては、広告主は、ページ問い合わせ又は検索問い合わせがある一定のキーワード又はフレーズを含む場合のみに広告が提供されるように指定することができる。しかしながら、上述されているように、本発明は、広告主がターゲット特定キーワードを入力するのを不要にするものである。さらにもう1つの例として、いくつかのシステムにおいては、広告主は、提供対象ドキュメントがある一定の話題又は概念を含む場合のみに、又は1つの又は複数の特定のクラスタの下に入るか若しくはその他の1つの又は複数の分類の下に入る場合のみに、自己の広告が提供されるように指定することができる。
【0032】
「広告情報」は、広告機能、広告提供制限事項、広告機能又は広告提供制限事項から導き出すことが可能な情報(「広告派生情報」と呼ばれる)、及び/又は広告に関連する情報(「広告関連情報」と呼ばれる)、更には該情報の敷衍情報(広告関連情報から導き出される情報、等)のあらゆる組合せを含むことができる。
【0033】
「ドキュメント」は、機械によって読み取り可能であり更に機械によって保存可能なあらゆる作業成果物を含むと広義に解釈すべきである。ドキュメントは、ファイル、ファイルの組合せ、その他のファイルへのリンクが埋め込まれた1つ以上のファイル、等であり、これらのファイルは、テキスト、音声、画像、映像、等のあらゆる種類のファイルである。1つのドキュメントのうちでエンドユーザーに提供される部分は、該ドキュメントの「コンテンツ」であると考えることができる。ドキュメントは、コンテンツ(単語、写真、等)及びそのコンテンツの意味の表示(電子メールフィールドとその関連データ、HTMLタグとその関連データ、等)の両方を含む「構造化データ」を含むことができる。ドキュメント内における広告スポットは、埋め込まれた情報又は命令によって定義することができる。インターネットの観点においては、共通のドキュメントはウェブページである。ウェブページは、コンテンツを含むことがしばしばあり、埋め込まれた情報(メタ情報、ハイパーリンク、等)及び/又は埋め込まれた命令(Java(登録商標)script、等)を含むことができる。多くの場合においては、ドキュメントは、一意の、アドレス指定可能な記憶場所を有しており、このため、このアドレス指定可能記憶場所によって一意で識別することができる。ユニバーサルリソースロケーター(URL)は、インターネット上の情報にアクセスするために用いられる一意のアドレスである。
【0034】
「ドキュメント情報」は、ドキュメントに含まれているすべての情報、ドキュメントに含まれている情報から導き出すことができる情報(ドキュメント派生情報)と呼ばれる)、及び/又はドキュメントに関連する情報(「ドキュメント関連情報」と呼ばれる)、及び該情報の敷衍情報(関連情報から導き出される情報、等)を含む。ドキュメント派生情報の一例は、ドキュメントのテキストコンテンツに基づく分類である。ドキュメント関連情報例は、インスタントドキュメントへのリンクを有するその他のドキュメントからのドキュメント情報、及び、インスタントドキュメントがリンクしているその他のドキュメントからのドキュメント情報、等である。
【0035】
ドキュメントのコンテンツは、「コンテンツ提供アプリケーション又はデバイス」で提供することができる。コンテンツ提供アプリケーション例は、インターネットブラウザ(Explorer、Netscape、等)、メディアプレーヤー(MP3プレーヤー、Realnetworksストリーミング音声ファイルプレーヤー、等)、ビューワー(Adobe Acrobat pdfリーダー、等)、等である。
【0036】
「コンテンツオーナー」は、ドキュメントのコンテンツに対して何らかの所有権を有する人またはエンティティである。コンテンツオーナーは、コンテンツの著者の場合がある。さらに加えて、又はその代替として、コンテンツオーナーは、コンテンツを複製する権利、コンテンツの派生的作品を準備する権利、コンテンツを公開するか又は公に実施する権利、及び/又は法律によって禁止されたその他のコンテンツ権を有することができる。コンテンツサーバーは、提供するドキュメントのコンテンツのコンテンツオーナーであることができるが、コンテンツオーナーである必要はない。
【0037】
「ユーザー情報」は、ユーザーの行動に関する情報及び/又はユーザープロフィール情報(例えば、"SERVING ADVERTISEMENTS USING USER REQUEST INFORMATION AND USER INFORMATION"(ユーザー要求情報及びユーザー情報を用いた広告の提供)という題名を有し、スチーブ・ローレンス、メーラン・サハミ及びアミット・シンガルを発明者として記載する米国特許出願一連番号10/452,791(出願日:2003年6月3日)(本明細書において参照することによって本明細書に組み入れられている)において説明されている情報、等)を含む。
【0038】
「電子メール情報」は、電子メールに含まれているあらゆる情報(「内部電子メール情報」とも呼ばれる)、電子メールに含まれている情報から導き出すことが可能な情報及び/又は電子メールに関連する情報、更に加えて該情報の敷衍情報(関連情報から導き出された情報、等)を含む。電子メールから導き出された情報の一例は、電子メールの件名の行から抜粋された言葉によって構成される検索問い合わせに応答して返送された検索結果から抜粋されるかまたはその他の形で導き出された情報である。電子メール情報に関連する情報例は、ある所定の電子メールを送信した送信者と同じ送信者によって送信された1つ以上のその他の電子メールに関する電子メール情報、又は、電子メール受信者に関するユーザー情報を含む。電子メール情報から導き出される情報又は電子メール情報に関連する情報は、「外部電子メール情報」と呼ぶことができる。
【0039】
「概念」は、1つの単語から決定することができるか及び/又は一連の単語検索及び/又は単語検索の結果としての行動を解析することによって決定することができる意味の表現である。キーワードは、ゼロ以上の関連概念を有することができ、これらの関連概念の各々は、評点(例えば、点数)を有することができる。概念は、各々が1つの評点(例えば、点数)を有するその他の1つ以上の概念と関連づけることができる。概念例は、(a)オープンディレクトリプロジェクト(ODP)カテゴリ、(b)クラスタ(例えば、"Methods and Apparatus for Probabilistic Hierarchical Inferential Learner"(確率論的階層推論学習者のための方法及び装置)という題名を有する米国仮特許出願一連番号60/416,144(出願日:2002年10月3日)(本明細書において参照することによって本明細書に組み入れられている)において説明されているフィルクラスタ、等)、(c)コンテキスト情報(例えば、DETERMINING CONTEXTUAL INFORMATION FOR ADVERTISEMENTS AND USING SUCH DETERMINED CONTEXTUAL INFORMATION TO SUGGEST TARGETING CRITERIA AND /OR IN THE SERVING OF ADVERTISEMENTS(広告に関するコンテキスト情報の決定、及び、該決定された情報を用いてターゲット特定基準を提案すること及び/又は広告を提供する際に該決定されたコンテキスト情報を使用すること)という題名を有し、アミット・シンハル、メーラン・サハミ、アミット・バテル及びスチーブ・ローレンスを発明者として記載する米国特許出願一連番号10/419,692(出願日:2003年4月21日)(本明細書において参照することによって本明細書に組み入れられている)において説明されている意味論的コンテキストベクトル、等)、等である。
【0040】
本発明の様々な典型的実施形態が第4.2項において説明されている。
【0041】
4.2 典型的実施形態
本発明は、(a)ある1つの広告が(例えば特定のドキュメントと関連させて)提供する資格を有するかどうかを決定するために又は決定しやすくするために、及び/又は(b)広告の点数を決定するために又は決定しやすくするために、少なくとも1つ以上の広告ターゲット特定概念を使用することができる。本発明は、幾つかの候補広告に関して、広告ターゲット特定概念表現と要求及び/又はドキュメント概念表現との類似性を決定することによって上記の決定を行う。この決定を行うための典型的手法は、以下の第4.2.1項において説明されている。該類似性決定では、広告が関連づけられた概念を有しており更に要求及び/又はドキュメントが関連づけられた概念を有すると仮定している。本発明は、該ターゲット特定概念及び概念の表現を生成するための手法についても説明する。該手法は、以下の第4.2.2.項において説明されている。両方の段階(概念表現生成段階及び概念類似性決定段階)は、以下において図4を参照しつつ紹介されている。
【0042】
図4は、本発明に一致する形で、概念表現を生成するために及び概念類似性を決定する際に該概念表現を使用するために実施することができる動作と、生成、使用及び/又は保存することができる情報と、を示した泡図である。ダッシュ線部490及びその上方にある項目は、広告のターゲットを特定するために用いられる概念表現の生成に関する項目である。ダッシュ線部490及びその下方にある項目は、概念類似性決定に関する項目である。
【0043】
広告ターゲット特定概念決定動作410は、少なくとも広告情報415(検討対象となっている広告に関する情報を含む)を用いて、検討対象広告に関する1つ以上の広告ターゲット特定概念表現420を生成することを含む。1つ以上の広告ターゲット特定概念表現420の組に対応する1つ以上の概念、又はこれらの概念を決定時の基礎になった情報は、広告主が自己の広告のターゲットとして特定するために使用される1つ以上の概念を(明示で又は暗黙に)承認できるようにするために又は何らかの概念指標が自己の広告に該当するかどうかを示すことができるようにするために、候補概念指標/候補概念425として広告主に提示しておくことができる。
【0044】
検討対象となっている(例えば、ドキュメントと関連づけて提供される)1つ以上の広告に関して、概念類似性決定動作430は、要求(又は要求されたドキュメント)概念表現435に加えて、1つ以上の広告ターゲット特定概念表現の各々を用いて、検討対象となっている1つ以上の広告の各々に関する概念類似性点数460を決定する。広告が提供されるときのドキュメントが検索結果ドキュメントである場合は、要求/要求ドキュメント概念表現435は、例えば問い合わせ情報445を用いて検索問い合わせ概念決定動作440によって生成しておくことができる。広告が提供されるときのドキュメントがコンテンツドキュメント(電子メール、等)である場合は、要求/要求ドキュメント概念表現435は、要求ドキュメント454に関する情報(電子メール情報452、等)を用いてドキュメント概念決定動作450によって生成しておくことができる。
【0045】
広告評点動作470は、1つ以上の広告の各々に関して少なくとも概念類似性点数460を使用して、これらの1つ以上の広告の各々に関する広告点数480を決定する。更に、広告評点動作470は、広告点数480を決定する際にその他の広告情報(例えば、広告価格情報、広告パフォーマンス情報、及び/又は広告主品質情報、等)を使用することもできる。
【0046】
本発明の一実施形態においては、動作430は、リアルタイムで実施され、その他の動作は、先行して実施することができる(但し、必ず実施されるわけではない)。
【0047】
4.2.1 概念を用いた広告資格決定及び/又は評点
図4を参照しつつ上述されているように、広告ターゲット特定概念表現420が利用可能になった時点で、これらの広告ターゲット特定概念表現420を使用して、要求/要求ドキュメント概念表現435との概念類似性460を決定することができる。典型的な概念類似性決定手法が以下の第4.2.1.1項において説明されている。
【0048】
4.2.1.1 典型的概念類似性決定手法
図5は、本発明と一致する形で概念の類似性を評点するために使用される典型的方法500の流れ図である。最初に、検討対象となっている1つ以上の広告の各々に関する広告ターゲット特定概念表現と同様に、要求/要求ドキュメント概念表現が受け入れられる(ブロック510)。ループ530乃至550によって示されているように、検討対象となっている1つ以上の広告の各々に関して、概念類似性点数が決定される。(ブロック540) この決定は、少なくとも、受け入れられた広告ターゲット特定概念表現及び要求/要求ドキュメント概念表現を使用する。検討対象となっている1つ以上の広告の各々が処理された時点で、方法500が終了される。(ノード560)
方法500が実施された時点で、検討対象広告は、含めること、又は少なくとも決定された概念類似性を用いて提供対象から外すことができる。その代替として、又はそれに加えて、検討対象広告は、少なくとも決定された概念類似性を用いて評点すること(及び順位を付けること)ができる。従って、例えば入ってきた検索を可能性のある広告とマッチング時において、キーワードによるターゲット特定基準がマッチする場合は、これらの概念類似性を用いて、広告結果の点数を付けて順位を設定する上で及び/又は含めるか又は除外するかを決定する上で該広告が該当するかどうかを決定することができる。概念は、広告を評点する際に使用時には、(a)広告パフォーマンス情報、(b)広告価格情報、(c)広告主品質情報、(d)IR点数、等のうちの1つ以上とともに使用することができる。
【0049】
再度ブロック540において、1つの広告が2つ以上のターゲット特定概念を有することができることを思い出すこと。同様に、要求/要求ドキュメントは、2つ以上の概念を有することでき、さらに2つ以上の概念を有することがしばしばある。この場合は、ベクトル評点方法(例えば、以下の第4.2.1.1.1において説明されている方法)を用いて類似性を決定することができる。
【0050】
引き続きブロック540において、概念類似性は、幾つかの方法で決定することができる。概念表現がベクトルである典型的な概念類似性決定手法が以下の第4.2.1.1.1項において図6を参照しつつ説明されている。
【0051】
4.2.1.1.1 概念ベクトルを用いた概念類似性決定
図6は、本発明と一致する形で概念類似性を決定するために使用することができる典型的方法600の流れ図である。この方法600においては、広告ターゲット特定概念ベクトル(CTARGET)及び要求/要求ドキュメント概念ベクトル(CREQUEST)が受け入れられ(ブロック610)、類似性を決定するために使用される(ブロック620)。類似性を決定後は、方法600が終了される(ノード630)。
広告ターゲット特定基準と関連づけられた概念は、ベクトルCTARGETによって表現することができる。このベクトルの要素の各々は、概念及び点数(例えば、−1乃至1の規模の点数)を特定することができる。
【0052】
広告が検索結果とともに提供されることになる例においては、要求(検索問い合わせ)は、キーワード、順序、グループ分類(引用符によって定義)、大文字の使用、句読点、言語選好、問い合わせ元、問い合わせのプロパティ(google.com、google.nl、等)、該検索問い合わせの検索結果、又は、該問い合わせを行ったユーザーの検索歴(又はその他の何らかのユーザー情報)から決定された概念によって補強することができる。本発明の1つの特定の実施形態においては、一時的問い合わせ(頻繁に改良される問い合わせ)時における広告パフォーマンスを、端末での問い合わせ(一般的には、エンドユーザーが自己の問い合わせを改良する及び/又は変更するのではなく、検索結果を選択する問い合わせ)時における広告パフォーマンスと比較することができる。該実施形態においては、改良されて意味が変更される問い合わせは、概念点数が低くなるとみなすことができる。
【0053】
一実施形態においては、要求/要求ドキュメントと関連づけられた概念は、ベクトルCREQUESTによって表される。このベクトルの要素の各々は、概念及び点数(−1乃至1の規模の点数)を特定する。
【0054】
独立した項目を有する概念ベクトルの場合は、次式を用いて概念ベクトルCTARGETと CREQUESTのドット積から類似性点数Sを求めることができる。
【0055】
S=Limit−to−unity{K*(CTARGET*CREQUEST)/sqrt(||CTARGET||*||CREQUEST||)}
この類似性点数Sの大きさは、マッチ強度を反映させている。”K”は、0乃至1の範囲の点数の合理的な目盛りを得るために調整することができるスケーリングファクタである。このスケーリングファクタは、(含めることを目的とする)しきい値を有効にするために必要になる場合がある。ベクトルクロス積においては、強力な相関関係及び強力な反相関関係が互いを相殺し合う傾向がある。平方根は、その他の何らかのべき乗であることができる。
【0056】
独立していない項目(例えば、階層等の特別な「グラフ関係」(ODP、等)、又は一般的意味グラフ(フィルクラスタ、等))を有する概念ベクトルの場合は、概念ベクトルの項目の非独立性を考慮することができる。これらの場合は、各関係が各々の走行方向に関して等しくない評点を有する可能性があるということを念頭に置きつつ概念ベクトルの個々の概念間の距離(例えば、差)を計算したほうが良い場合がある。例えば、階層内においてより低い位置にある概念要素の距離は、階層内においてより高い位置にある概念要素の距離よりも品質が優れている可能性がある。この場合には、類似性Sは、1つ以上の接続において各々が0乃至1の評点を有する1つの概念からもう1つの概念までの最低距離を決定することによって決定することができる。この理由は、従属する項目が概念ベクトル内に存在するときには、ベクトルのドット積よりも概念間の距離を考慮したほうが理にかなっているためである。更に、並列路を加えることができ、各並列経路に関して、直列セクションの評点を乗じることができる(例えば、定数Kを乗じてその結果を1に制限する)。従って、類似性は、次式を用いて決定することができる。
【0057】
S=Limit−to−unity{K*traversal_distance}
4.2.2 広告概念ターゲット特定決定
広告概念ターゲット特定は、第4.2.2.1において図7を参照しつつ説明されているように広告主からのフィードバックを受けて、又は、 第4.2.2.2において図8を参照しつつ説明されているように自主的に、決定することができる。
【0058】
4.2.2.1 広告主からのフィードバックを受けた概念決定
図7は、本発明と一致する形で広告概念ターゲット特定情報を決定するために使用することができる第1の典型的方法700の流れ図である。最初に、広告情報が受け入れられる。(ブロック710)次に、少なくとも該受け入れられた情報を用いて、候補概念及び/又は概念指標が決定される。(ブロック720)(例えば広告主が概念指標に関してフィードバック後に)概念点数を入手可能である場合は、該点数も、候補概念及び/又は概念指標を決定する際に使用することができる。次に、決定された候補広告ターゲット特定概念又は概念指標は、広告主によるフィードバックのために広告主に提示される。(ブロック730)
方法700の残りの部分の動作は、広告主によるフィードバックに依存する。(イベントブロック740をトリガーする) 例えば、提示された概念指標が適切であることを広告主が示した場合は、該概念指標によって示された概念の点数が増加され(ブロック750)、方法700は、ブロック720において動作を継続させる。他方、提示された概念指標が不適切であることを広告主が示した場合は、該概念指標によって示された概念の点数が減らされ(ブロック760)、方法700は、ブロック720において動作を継続させる。広告主が候補概念を受け入れた場合は、受け入れられた概念の表現が生成されて広告ターゲット特定情報に加えられる。(ブロック770)他方、広告主が候補概念を拒否した場合は、現行の広告ターゲット特定情報が維持される。(ブロック780)時間切れの場合は、広告主によるフィードバックが行われたとみなすようにすることができる。(決定ブロック790)従って、例えば広告主によるフィードバックを受け取らずに時間切れが生じた場合は、行為770又は780(若しくは750又は760)のうちの1つを実施することができる。
【0059】
図7には示されていないが、本発明の一実施形態において、増加された概念点数(ブロック750参照)が第1のしきい値を上回る場合は、該概念は、広告ターゲット特定情報として使用するのに適するとみなすことができる。逆に、減らされた概念点数(ブロック700参照)が第2のしきい値を下回る場合は、該概念は不適切であって広告ターゲット特定情報として役立たないとみなすことができる。
【0060】
典型的方法700は、情報(例えば、広告をいっしょに表示することができる検索結果をトリガーする典型的検索問い合わせ)を広告主にフィードバックし、情報(例えば検索問い合わせ)が自己の広告に該当する又は該当しないことを広告主が確認することによって概念を入手することを可能にするが、このことは複雑なユーザーインタフェースであり、広告主を不必要に不快にすることがある。例えば、曖昧な二義的意味は、ポルノを含むことが時々あり、このポルノを隠すために、これらのキーワードと意味に広告主の注意を向けさせるようにする必要がある。又、広告主によるフィードバックを要求せずに広告主のその他のターゲット特定基準を解析する(例えば、同じ又は同様の基準を用いてその他の広告主から推測する)ことが好ましい場合がある。このような自動化された手法は、見つけ出すのが難しい異なる意味を説明し、その一方で広告主とユーザーのインタフェースを単純化する。以下の第4.2.2.2項では、1つの典型的な自動化された手法が図8を参照しつつ説明されている。
【0061】
4.2.2.2 自主的概念決定
図8は、本発明と一致する形で広告概念ターゲット特定情報を決定するために使用することができる第2の典型的方法800の流れ図である。最初に、広告に関する既存のターゲット特定基準が受け入れられる。(ブロック810)次ぎに、少なくとも該受け入れられたターゲット特定基準を用いて1つ以上の概念が決定される。(ブロック820)概念決定は、同じ又は同様のターゲット特定基準を用いることによって、その他の広告からの情報を使用することもできる。更に、概念決定は、広告主のウェブページ、又は広告によって指定された「ランディングページ(コンテンツ、リンク、等)からの情報、及び/又は広告主によって供給されたその他の情報を使用することもできる。次に、決定された概念の表現(例えば、特徴ベクトル)が決定されて広告ターゲット特定情報に加えられる。(ブロック830)その後に、方法800が終了される(ノード840)。
【0062】
4.2.3 ターゲットとして特定する要求概念の決定
図9は、本発明と一致する形で要求の1つ以上の概念を決定するために使用することができる典型的方法900の流れ図である。最初に、要求情報が受け入れられる。(ブロック910) 次に、少なくとも該受け入れられた要求情報を用いて1つ以上の概念が決定される。(ブロック920) 概念の決定は、類似の又は同じ情報を有するその他の要求からのその他の概念のパフォーマンスに関する情報を使用することもできる。次に、該決定された概念の表現が生成されて(ブロック930)方法900が終了される(ノード940)。
【0063】
提供された概念は、広告一般のニーズ又は特定のコンテキスト(例えばシンジケーションパートナー)の広告のニーズを満たしていない場合がある。概念の品質を向上させるためには、これらの概念に関する統計値又は該概念のソースに関する統計値を追跡する必要があり、達成された結果は、広告に関するユーザーのクリックスルー、コンバージョン、等のいずれの形態であるかにかかわらず、これらの概念に従って提供される。本発明の一実施形態は、該パフォーマンスを追跡して概念点数を修正するために使用する。図13は、該概念パフォーマンス情報の管理を示した泡図である。図示されているように、概念パフォーマンス情報管理動作1310は、広告を提供する際に概念のパフォーマンスを受け入れ、概念パフォーマンス情報1320を適宜調整する。該概念パフォーマンス情報は、幾つかのエントリを含むことができ、各々のエントリは、概念1322と少なくとも1つのパフォーマンスファクタ(performance factor)(例えば、重み)1324を含む。パフォーマンスファクタ1324は、(a)概念ソース、(b)概念一般、及び(c)キーワードと概念の特定の関係、のうちの1つ以上に関して追跡することができる。従って、例えばある概念ソースからある概念に従って広告が提供される場合においては、該概念は要求キーワードと関連しているため、該広告の1つ以上のパフォーマンス指標(例えば、クリックスルー、コンバージョン、等)を追跡することができ、更に、これらのパフォーマンス指標は、(a)該概念のソース(ODP、分類手法(例えば意味論的分類手法)、等)、(b)概念一般(例えば、全ソース及び/又は全キーワードにおける概念)、及び(c)キーワードと概念の関係(1つのキーワードとの関連性に基づいて広告を提供するために使用時には同じ概念がパフォーマンスに優れているが、別のキーワードに関してはパフォーマンスが悪い場合があるという事実を反映させる)のうちの1つ以上のパフォーマンスファクタを調整するために使用することができる。
【0064】
統計値を相互に関連させることは、特定の状況への特定の概念の適用可能性を知ることを可能にする経時情報を提供する。この履歴を有することで、特定の概念ソースが概念を提供時に、知った概念ファクタを用いて概念表現(例えば、概念ベクトル)の要素(例えば、概念)を調整することによって、該状況との関連性を決定することができる。例えば、該調整は、該要素に概念パフォーマンスファクタを乗じることによって実施することができる。
【0065】
図14は、本発明と一致する形で概念パフォーマンス情報管理動作を実施するために使用することができる典型的方法1400の流れ図である。最初に、概念パフォーマンス情報(例えば、概念1322に関するパフォーマンスファクタ1324)が初期化される。ディフォルト時には、各パフォーマンスファクタが1に設定される。広告提供概念パフォーマンス情報が受け取られた時点で、該受け取られた情報を用いて(例えば、広告提供ドメイン内の)概念のパフォーマンス情報が調整される。(イベントブロック1420及びブロック1430)。例えば、概念1322のパフォーマンスファクタ1324は、広告状況に当てはまらないとき(該概念が使用されることによってパフォーマンスが良くない広告が提供されているとき)に減らされ、広告状況に当てはまるか又は非常に当てはまるとき(例えば、該概念が使用されることによってパフォーマンスが良い広告が提供されている)に増やされる。
【0066】
本発明の一部の実施形態においては、「概念なし」事例のパフォーマンスも同様に追跡できることに注目すること。例えば、キーワード又は検索語のいずれかと関連づけることができる概念が存在しないため概念マッチングを用いずに(例えば、キーワードのみを用いて)広告が提供されたと想定する。「概念なし」は、特殊概念として指定することができ、そのパフォーマンス情報を追跡することができる。「概念なし」概念は、上述されている概念ベクトルの1つの要素として提供することができる。
【0067】
上記は、一般的概念関係は広告及び商業のコンテキストにおける概念関係には当てはめることができない場合があるという事実を説明するものである。例えば、「道路」という概念は、「車」という言葉又は概念に関連することがしばしばあるが、「中古車ディーラー」を探しているユーザーは、おそらく道路建設機械に関する広告には関心がない。従って、道路建設機械を販売していて自社の広告のターゲットを「道路」という概念に特定している会社は、おそらく「中古車ディーラー」に対応して自社の広告が提供されるのを希望しない。このため、概念「道路」の点数が減らされることになる(特に、ソースが「車」という概念である場合)。本発明のこの側面は、概念に対して該調整を行うことを可能にする。
【0068】
図9においては、要求概念の表現は、追跡された概念パフォーマンス情報を用いて調整することができるが、概念パフォーマンス情報を代わりに又はその追加で使用することによって広告ターゲット特定概念表現を調整することができる。(例えば、420を参照) 従って、第4.2.1.1.1において上述されている手法の場合と同様に、幾つかの概念を用いて単一の類似性点数を決定する場合は、類似性点数が決定される前に概念パフォーマンス情報を用いて1つの又は両方の概念ベクトルの個々の要素が調整される。
【0069】
概念要素点数調整は、幾つかの方法で行うことができる。例えば、概念パフォーマンスファクタがパフォーマンスしきい値を上回る場合は該要素点数を増やし、概念パフォーマンスファクタがパフォーマンスしきい値を下回る場合は該要素点数を減らすことができる。その代替として、又はその追加として、1つの概念要素点数の調整は、該概念のパフォーマンスとその他の様々な概念のパフォーマンスの差を考慮することができる。例えば、概念Xのパフォーマンス(例えば、クイックスルー率)が概念Yのパフォーマンスの2倍である場合は、概念Xのスケーリングファクタを調整することは、概念Yのスケーリングファクタよりも高くなるだけでなく、概念のパフォーマンス差又は関係の関数としても概念Yよりも高くなる。従って、例えば、YにスケーリングファクタAを乗じる場合は、Xには、スケーリングファクタA(概念Xのパフォーマンス÷概念Yのパフォーマンス)、又は概念の相対パフォーマンスのその他の何らかの単調増加関数を乗じることができる。概念要素点数の調整方法を示すもう1つの例として、概念Zが上述されている「概念なし」概念である事例を検討する。概念Zは、特定のキーワードターゲット又は検索語に関する強力な反対指標であることができる。この場合は、Zが存在する状態でのパフォーマンスは、非常に低くなることがある。従って、(その他の要因によるプラスの貢献を打ち消す可能性がある)負のスケーリングファクタを有する可能性がある。このことは、概念Zと関連づけられた広告が表示されないようにするか又はより低い順位に設定させることになる。
【0070】
4.2.4 装置
図3は、上述されている動作のうちの1つ以上を実施することができる機械300の高位ブロック図である。機械300は、基本的には、1つ以上のプロセッサ310と、1つ以上の入力/出力インタフェース装置330と、1つ以上の記憶装置320と、結合された素子間における情報伝達を容易にするための1つ以上のシステムバス及び/又はネットワーク340と、を含む。1つ以上の入力装置332及び1つ以上の出力装置334は、1つ以上の入力/出力インタフェース330と結合させることができる。
【0071】
1つ以上のプロセッサ310は、本発明の1つ以上の側面を実施するために、機械によって実行可能な命令(例えば、カリフォルニア州パロ・アルトに所在するサン・マイクロシステムズ・インクから入手可能なSolarisオペレーティングシステム上で、又はノースカロライナ州ダラムに所在するレッド・ハット・インク、等のいくつかの販売業者から幅広く入手可能なLinux(登録商標)オペレーティングシステム上で、動作するC又はC++、等)を実行することができる。これらの機械で実行可能な命令の少なくとも一部は、1つ以上の記憶装置320に(一時的に又はそれよりも永続的に)格納することができ、及び/又は、1つ以上の入力インタフェース装置330を通じて外部源から受け取ることができる。
【0072】
一実施形態においては、機械300は、1つ以上の従来のパソコンであることができる。この場合は、処理装置310は、1つ以上のマイクロプロセッサであることができる。バス340は、システムバスを含む。記憶装置320は、読取専用メモリ(ROM)及び/又はランダムアクセスメモリ(RAM)、等のシステムメモリを含む。更に、記憶装置320は、ハードディスクからの読み取り及びハードディスクへの書き込みを行うためのハードディスクドライブ、(例えば取り外し可能な)磁気ディスクからの読み取り又は(例えば取り外し可能な)磁気ディスクへの書き込みを行うための磁気ディスクドライブ、取り外し可能な(磁気)光学ディスク(コンパクトディスク、等)又はその他の(磁気)光学媒体からの読み取り又は該光学ディスク又は光学媒体への書き込みを行うための光学ディスクドライブを含む。
【0073】
ユーザーは、例えばキーボード及びポインティング装置(例えばマウス)、等の入力装置332を通じてコマンド及び情報をパソコンに入力することができる。更に、その他の入力装置(マイク、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星放送アンテナ、スキャナ、等)も追加で(又は代替として)含むことができる。これらの入力装置及びその他の入力装置は、システムバス340に結合された適切なインタフェース330を通じて処理装置310に接続されることがしばしばある。出力装置334は、同じく適切なインタフェースを通じてシステムバス340に接続することができるモニター又はその他の型の表示装置を含む。パソコンは、該モニターに加えて(又は該モニターの代わりに)、スピーカー及びプリンタ等のその他の(周辺)出力装置(図示されていない)を含む。
【0074】
広告サーバー210、ユーザーデバイス(クライアント)250、検索エンジン220、コンテンツサーバー230、及び/又は電子メールサーバー240は、1つ以上の機械300として実装することができる。
【0075】
4.3 動作例
図10A乃至10Hは、単語「フォード」と関連し、ODPによって決定された、複数の異なるクラスタを示した図である。従って、図10Aにおいて示されているように、ターゲット特定キーワード「フォード」、「車」、及び「自動車」を有する広告は、「娯楽」、「自動車」及び「型式」という概念を有する。図10Bにおいて示されているように、ターゲット特定キーワード「フォード」、「ハリソン」及び「映画」を有する広告は、「芸術」及び「有名人」という概念を有する。10C及び10Dに示されているように、ターゲット特定キーワード「フォード」及び「パトリシア」を有する広告は、「芸術」、「デザイン」、「ファッション」、「モデル」、「個人」、「成人」、「有名人」、及び「モデルとピンナップ写真」という概念を有する。図10Eにおいて示されているように、ターゲット特定キーワード「フォード」及び「代理店」を有する広告は、「地域」、「北米」、「米国」、「ニューヨーク」、「地区」、「ニューヨーク市」、「マンハッタン」、「ビジネスと経済」、「産業」、「芸術と娯楽」、及び「ファッションモデル業」という概念を有する。図10Fおいて示されているように、ターゲット特定キーワード「フォード」、「ベティ」、「クリニック」及び「リハビリ」を有する広告は、「健康」、「医療」、「病院」、及び「医療制度」という概念を有する。最後に、図10G乃至10Hにおいて示されているように、キーワード「ジェラルド」、「フォード」及び「大統領」を有する広告は、「社会」、「歴史」、「地域別」、「北米」、「米国」、「大統領」、「児童と10代の若者」、「授業時間」、及び「社会科」という概念を有する。
【0076】
図11A乃至11Dは、単語「ジャガー」と関連しており、ODPによって決定された、複数の異なったクラスタを示した図である。従って、図11Aにおいて示されているように、ターゲット特定キーワード「ジャガー」、「車」、及び「自動車」を有する広告は、「娯楽」、「自動車」及び「型式」を有する。図11Bにおいて示されているように、ターゲット特定キーワード「ジャガー」、「ジャクソンビル」及び「nfl」を有する広告は、「スポーツ」、「フットボール」、「アメリカン」、「nfl」及び「チーム」という概念を有する。最後に、11C及び11Dに示されているように、ターゲット特定キーワード「ジャガー」、「猫」及び「動物」を有する広告は、「科学」「生物学」、「植物相と動物相」、「動物界」、「脊索動物」、「ほ乳類」、「肉食動物」、「ネコ科」、「ヒョウ属」、「児童と10代の若者」、「授業時間」、「生物」、「動物」及び「ほ乳類」という概念を有する。
【0077】
次に、1つの典型的実施形態における動作例が、図12A乃至12Cを参照しつつ説明される。図示されているように、問い合わせ「ジャガーXJS」が検索エンジンに対して行われ、該検索エンジンは、関連広告を検索結果と関連させて提供するように要求する。図12Aにおいて示されているように、問い合わせは、「娯楽」、「自動車」、「型式」、「ショッピング」、「車両」、「部品と付属品」、「欧州」及び「英国」という概念と関連づけられる。第1の広告は図12Bにおいて示されている概念を有し、第2の広告は図12Cに示されている概念を有すると仮定すると、この場合は、問い合わせ及び候補広告1の概念類似性点数は、問い合わせ及び候補広告2の概念類似性点数よりも高くなる。
【0078】
4.4 結論
上記の開示から理解することができるように、本発明は、少なくともキーワードによるターゲット特定を用いて提供される広告に関する不明瞭点を解決しやすくするために使用することができる。更に、本発明は、広告の関連性及び/又は広告の点数を決定しやすくするために概念類似性を用いることによって該解決しやすくする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)各々が少なくとも1つの関連づけられたターゲット特定概念を有する複数の広告を受け入れることと、
b)要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を受け入れることと、
c)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも、前記広告と関連づけられた前記少なくとも1つのターゲット特定概念及び前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの概念を用いて、前記要求との類似性を決定すること、とを具備する方法。
【請求項2】
前記複数の広告は、少なくともキーワードターゲット特定情報を用いて前記要求に該当すると決定されている候補広告である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
d)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも前記決定された類似性を用いて点数を決定することをさらに具備する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
点数を決定する前記行為は、(1)広告パフォーマンス情報、(2)広告主品質情報、(3)広告価格情報、及び(4)情報検索点数のうちの少なくとも1つをさらに使用する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
e)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供することをさらに具備する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記相対的選好属性は、前記広告が提供される位置である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
e)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供することをさらに具備する、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記相対的選好属性は、前記広告が提供される位置である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
a)各々が少なくとも1つの関連づけられたターゲット特定概念を有する複数の広告を受け入れることと、
b)要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を決定することと、
c)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも、前記広告と関連づけられた前記少なくとも1つのターゲット特定概念及び前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの決定された概念を用いて、前記要求との類似性を決定すること、とを具備する方法。
【請求項10】
前記複数の広告は、少なくともキーワードターゲット特定情報を用いて前記要求に該当すると決定されている候補広告である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
d)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも前記決定された類似性を用いて点数を決定することをさらに具備する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
点数を決定する前記行為は、(1)広告パフォーマンス情報、(2)広告主品質情報、(3)広告価格情報、及び(4)情報検索点数のうちの少なくとも1つをさらに使用する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
e)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供することをさらに具備する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
e)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供することをさらに具備する、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記複数の広告の少なくとも一部は、検索結果と関連させて提供され、要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を決定する前記行為は、検索問い合わせと関連づけられた少なくとも情報を使用することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記複数の広告の少なくとも一部は、コンテンツを含むドキュメントと関連させて提供され、要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を決定する前記行為は、前記ドキュメントの少なくとも前記コンテンツを使用することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
a)少なくとも1つの関連づけられたターゲット特定概念を有する広告を受け入れることと、
b)要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を受け入れることと、
c)少なくとも、前記広告と関連づけられた前記少なくとも1つのターゲット特定概念及び前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの概念を用いて、前記広告と前記要求の類似性を決定すること、とを具備する方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つのターゲット特定概念の各々は、概念値を有する要素を含む概念ベクトルによって表現され、前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの概念の各々は、
概念値を有する要素を含む別の概念ベクトルによって表現される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
類似性を決定する前記行為は、前記概念ベクトルと前記別の概念ベクトルのドット積を決定することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記概念ベクトルの前記要素の前記概念値は、1乃至−1の範囲であり、前記別の概念ベクトルの前記要素の前記概念値は、1乃至−1の範囲である、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記概念ベクトルの前記要素の少なくとも一部は従属的であり、前記別の概念ベクトルの前記要素の少なくとも一部は従属的であり、類似性を決定する前記行為は、1つ以上の接続にわたる1つの概念ベクトルから前記別の概念ベクトルまでの最低距離を決定することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記広告と前記要求の類似性を決定する前に、広告を提供する際に使用時に対応する概念の追跡されたパフォーマンス情報を用いて前記概念値の少なくとも一部を調整することをさらに具備する、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
a)広告情報を受け入れることと、
b)前記受け入れられた広告情報を用いて(1)候補概念及び(2)候補概念指標のうちの少なくとも1つを決定することと、
c)前記決定された少なくとも1つの候補概念及び候補概念指標を広告主に提示することと、
d)少なくとも、前記提示された少なくとも1つの候補概念及び候補概念指標に対する広告主のフィードバックを用いて、前記広告に関する前記概念ターゲット特定情報の表現を決定すること、とを具備する方法。
【請求項24】
e)広告主によるフィードバックを用いて(1)さらなる候補概念及び(2)さらなる候補概念指標のうちの少なくとも1つを決定することと、f)前記決定された少なくとも1つのさらなる候補概念及びさらなる候補概念指標を前記広告主に提示すること、とをさらに具備する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記候補概念指標は、前記広告が該当していたことになる予め処理された検索問い合わせである、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
a)広告と関連づけられたターゲット特定基準情報を受け入れることと、
b)少なくとも前記受け入れられたターゲット特定基準情報を用いて少なくとも1つのターゲット特定概念を決定することと、
c)前記決定された少なくとも1つのターゲット特定概念の表現を決定することと、
d)前記決定された表現を前記広告と関連づけること、とを具備する方法。
【請求項27】
少なくとも1つのターゲット特定概念を決定する前記行為は、同じ又は同様のターゲット特定基準情報を用いてその他の広告からの少なくも情報をさらに使用する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
要求の概念を決定する方法であって、
a)要求情報を受け入れることと、
b)前記要求情報を用いて少なくとも1つの概念を決定することと、
c)前記決定された少なくとも1つの概念の表現を生成すること、とを具備し、前記生成された表現内の前記少なくとも1つの概念のうちの少なくとも1つの点数は、前記概念に従って提供されている広告のパフォーマンス情報を用いて調整される、方法。
【請求項29】
前記少なくとも1つの概念は、「概念なし」概念を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記パフォーマンス情報は、広告選択情報である、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記パフォーマンス情報は、コンバージョン情報である、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
要求を基準した概念の点数を調整する方法であって、
a)前記概念に従って提供された広告のパフォーマンス情報を追跡することと、
b)前記要求を基準した前記概念の前記点数を前記追跡されたパフォーマンス情報を用いて調整すること、とを具備する方法。
【請求項33】
前記点数を調整する前記行為は、前記追跡されたパフォーマンス情報がパフォーマンスに関するしきいレベルを上回っている場合は前記点数を増やすことを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記点数を調整する前記行為は、前記追跡されたパフォーマンス情報がパフォーマンスに関するしきいレベルを下回っている場合は前記点数を減らすことを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記点数を調整する前記行為は、少なくとも1つのその他の概念の追跡されたパフォーマンスを基準した前記概念の前記追跡されたパフォーマンスを使用する、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記パフォーマンス情報は、広告選択情報である、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記パフォーマンス情報は、コンバージョン情報である、請求項32に記載の方法。
【請求項38】
a)i)各々が少なくとも1つの関連づけられたターゲット特定概念を有する複数の広告と、ii)要求と関連づけられた少なくとも1つの概念と、を受け入れるための入力部と、
b)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも、前記広告と関連づけられた前記少なくとも1つのターゲット特定概念及び前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの概念を用いて、前記要求との類似性を決定する手段と、を具備する装置。
【請求項39】
前記複数の広告は、前記複数の広告は、少なくともキーワードターゲット特定情報を用いて前記要求に該当すると決定されている候補広告である、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
c)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも前記決定された類似性を用いて点数を決定する手段をさらに具備する、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
点数を決定する前記手段は、(1)広告パフォーマンス情報、(2)広告主品質情報、(3)広告価格情報、及び(4)情報検索点数のうちの少なくとも1つをさらに使用する、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
d)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供する手段をさらに具備する、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記相対的選好属性は、前記広告が提供される位置である、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
d)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供する手段をさらに具備する、請求項40に記載の装置。
【請求項45】
前記相対的選好属性は、前記広告が提供される位置である、請求項44に記載の装置。
【請求項46】
a)各々が少なくとも1つの関連づけられたターゲット特定概念を有する複数の広告を受け入れる手段と、
b)要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を決定する手段と、
c)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも、前記広告と関連づけられた前記少なくとも1つのターゲット特定概念及び前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの決定された概念を用いて、前記要求との類似性を決定する手段と、を具備する装置。
【請求項47】
前記複数の広告は、少なくともキーワードターゲット特定情報を用いて前記要求に該当すると決定されている候補広告である、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
d)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも前記決定された類似性を用いて点数を決定する手段をさらに具備する、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
点数を決定する前記手段は、(1)広告パフォーマンス情報、(2)広告主品質情報、(3)広告価格情報、及び(4)情報検索点数のうちの少なくとも1つをさらに使用する、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
e)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供する手段をさらに具備する、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
e)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供する手段をさらに具備する、請求項48に記載の方法。
【請求項52】
前記複数の広告の少なくとも一部は、検索結果と関連させて提供され、要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を決定する前記手段は、検索問い合わせと関連づけられた少なくとも情報を使用することを含む、請求項46に記載の装置。
【請求項53】
前記複数の広告の少なくとも一部は、コンテンツを含むドキュメントと関連させて提供され、要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を決定する前記手段は、前記ドキュメントの少なくとも前記コンテンツを使用することを含む、請求項46に記載の装置。
【請求項54】
a)i)少なくとも1つの関連づけられたターゲット特定概念を有する広告と、ii)要求と関連づけられた少なくとも1つの概念と、を受け入れるための入力部と、
b)少なくとも、前記広告と関連づけられた前記少なくとも1つのターゲット特定概念及び前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの概念を用いて、前記広告と前記要求の類似性を決定する手段と、を具備する装置。
【請求項55】
前記少なくとも1つのターゲット特定概念の各々は、概念値を有する要素を含む概念ベクトルによって表現され、前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの概念の各々は、概念値を有する要素を含む別の概念ベクトルによって表現される、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
類似性を決定する前記手段は、前記概念ベクトルと前記別の概念ベクトルのドット積を決定する、請求項55に記載の装置。
【請求項57】
前記概念ベクトルの前記要素の前記概念値は、1乃至−1の範囲であり、前記別の概念ベクトルの前記要素の前記概念値は、1乃至−1の範囲である、請求項55に記載の装置。
【請求項58】
前記概念ベクトルの前記要素の少なくとも一部は従属的であり、前記別の概念ベクトルの前記要素の少なくとも一部は従属的であり、類似性を決定する前記手段は、1つ以上の接続にわたる1つの概念ベクトルから前記別の概念ベクトルまでの最低距離を決定する手段を含む、請求項55に記載の装置。
【請求項59】
前記広告と前記要求の類似性を決定する前に、広告を提供する際に使用時に対応する概念の追跡されたパフォーマンス情報を用いて前記概念値の少なくとも一部を調整する手段をさらに具備する、請求項55に記載の装置。
【請求項60】
a)広告情報を受け入れる入力部と、
b)前記受け入れられた広告情報を用いて(1)候補概念及び(2)候補概念指標のうちの少なくとも1つを決定する手段と、
c)前記決定された少なくとも1つの候補概念及び候補概念指標を広告主に提示する手段と、
d)少なくとも、前記提示された少なくとも1つの候補概念及び候補概念指標に対する広告主のフィードバックを用いて、前記広告に関する前記概念ターゲット特定情報の表現を決定する手段と、を具備する装置。
【請求項61】
e)広告主によるフィードバックを用いて(1)さらなる候補概念及び(2)さらなる候補概念指標のうちの少なくとも1つを決定する手段と、f)前記決定された少なくとも1つのさらなる候補概念及びさらなる候補概念指標を前記広告主に提示する手段と、をさらに具備する、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記候補概念指標は、前記広告が該当していたことになる予め処理された検索問い合わせである、請求項60に記載の装置。
【請求項63】
a)広告と関連づけられたターゲット特定基準情報を受け入れる手段と、
b)少なくとも前記受け入れられたターゲット特定基準情報を用いて少なくとも1つのターゲット特定概念を決定する手段と、
c)前記決定された少なくとも1つのターゲット特定概念の表現を決定する手段と、
d)前記決定された表現を前記広告と関連づける手段と、を具備する装置。
【請求項64】
少なくとも1つのターゲット特定概念を決定する前記手段は、同じ又は同様のターゲット特定基準情報を用いてその他の広告からの少なくとも情報をさらに使用する、請求項63に記載の装置。
【請求項65】
要求の概念を決定する装置であって、
a)要求情報を受け入れる入力部と、
b)前記要求情報を用いて少なくとも1つの概念を決定する手段と、
c)前記決定された少なくとも1つの概念の表現を生成する手段と、を具備し、前記生成された表現内の前記少なくとも1つの概念のうちの少なくとも1つの点数は、前記概念に従って提供されている広告のパフォーマンス情報を用いて調整される、装置。
【請求項66】
前記少なくとも1つの概念は、「概念なし」概念を含む、請求項65に記載の装置。
【請求項67】
前記パフォーマンス情報は、広告選択情報である、請求項65に記載の装置。
【請求項68】
前記パフォーマンス情報は、コンバージョン情報である、請求項65に記載の装置。
【請求項69】
要求を基準した概念の点数を調整する装置であって、
a)前記概念に従って提供された広告のパフォーマンス情報を追跡する手段と、
b)前記要求を基準した前記概念の前記点数を、前記追跡されたパフォーマンス情報を用いて調整する手段と、を具備する装置。
【請求項70】
前記点数を調整する前記手段は、前記追跡されたパフォーマンス情報がパフォーマンスに関するしきいレベルを上回っている場合は前記点数を増やす手段を含む、請求項69に記載の装置。
【請求項71】
前記点数を調整する前記手段は、前記追跡されたパフォーマンス情報がパフォーマンスに関するしきいレベルを下回っている場合は前記点数を減らす手段を含む、請求項69に記載の装置。
【請求項72】
前記点数を調整する前記手段は、少なくとも1つのその他の概念の追跡されたパフォーマンスを基準にした前記概念の前記追跡されたパフォーマンスを使用する、請求項69に記載の装置。
【請求項73】
前記パフォーマンス情報は、広告選択情報である、請求項69に記載の装置。
【請求項74】
前記パフォーマンス情報は、コンバージョン情報である、請求項69に記載の装置。
【請求項1】
a)各々が少なくとも1つの関連づけられたターゲット特定概念を有する複数の広告を受け入れることと、
b)要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を受け入れることと、
c)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも、前記広告と関連づけられた前記少なくとも1つのターゲット特定概念及び前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの概念を用いて、前記要求との類似性を決定すること、とを具備する方法。
【請求項2】
前記複数の広告は、少なくともキーワードターゲット特定情報を用いて前記要求に該当すると決定されている候補広告である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
d)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも前記決定された類似性を用いて点数を決定することをさらに具備する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
点数を決定する前記行為は、(1)広告パフォーマンス情報、(2)広告主品質情報、(3)広告価格情報、及び(4)情報検索点数のうちの少なくとも1つをさらに使用する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
e)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供することをさらに具備する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記相対的選好属性は、前記広告が提供される位置である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
e)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供することをさらに具備する、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記相対的選好属性は、前記広告が提供される位置である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
a)各々が少なくとも1つの関連づけられたターゲット特定概念を有する複数の広告を受け入れることと、
b)要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を決定することと、
c)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも、前記広告と関連づけられた前記少なくとも1つのターゲット特定概念及び前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの決定された概念を用いて、前記要求との類似性を決定すること、とを具備する方法。
【請求項10】
前記複数の広告は、少なくともキーワードターゲット特定情報を用いて前記要求に該当すると決定されている候補広告である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
d)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも前記決定された類似性を用いて点数を決定することをさらに具備する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
点数を決定する前記行為は、(1)広告パフォーマンス情報、(2)広告主品質情報、(3)広告価格情報、及び(4)情報検索点数のうちの少なくとも1つをさらに使用する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
e)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供することをさらに具備する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
e)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供することをさらに具備する、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記複数の広告の少なくとも一部は、検索結果と関連させて提供され、要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を決定する前記行為は、検索問い合わせと関連づけられた少なくとも情報を使用することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記複数の広告の少なくとも一部は、コンテンツを含むドキュメントと関連させて提供され、要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を決定する前記行為は、前記ドキュメントの少なくとも前記コンテンツを使用することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
a)少なくとも1つの関連づけられたターゲット特定概念を有する広告を受け入れることと、
b)要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を受け入れることと、
c)少なくとも、前記広告と関連づけられた前記少なくとも1つのターゲット特定概念及び前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの概念を用いて、前記広告と前記要求の類似性を決定すること、とを具備する方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つのターゲット特定概念の各々は、概念値を有する要素を含む概念ベクトルによって表現され、前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの概念の各々は、
概念値を有する要素を含む別の概念ベクトルによって表現される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
類似性を決定する前記行為は、前記概念ベクトルと前記別の概念ベクトルのドット積を決定することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記概念ベクトルの前記要素の前記概念値は、1乃至−1の範囲であり、前記別の概念ベクトルの前記要素の前記概念値は、1乃至−1の範囲である、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記概念ベクトルの前記要素の少なくとも一部は従属的であり、前記別の概念ベクトルの前記要素の少なくとも一部は従属的であり、類似性を決定する前記行為は、1つ以上の接続にわたる1つの概念ベクトルから前記別の概念ベクトルまでの最低距離を決定することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記広告と前記要求の類似性を決定する前に、広告を提供する際に使用時に対応する概念の追跡されたパフォーマンス情報を用いて前記概念値の少なくとも一部を調整することをさらに具備する、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
a)広告情報を受け入れることと、
b)前記受け入れられた広告情報を用いて(1)候補概念及び(2)候補概念指標のうちの少なくとも1つを決定することと、
c)前記決定された少なくとも1つの候補概念及び候補概念指標を広告主に提示することと、
d)少なくとも、前記提示された少なくとも1つの候補概念及び候補概念指標に対する広告主のフィードバックを用いて、前記広告に関する前記概念ターゲット特定情報の表現を決定すること、とを具備する方法。
【請求項24】
e)広告主によるフィードバックを用いて(1)さらなる候補概念及び(2)さらなる候補概念指標のうちの少なくとも1つを決定することと、f)前記決定された少なくとも1つのさらなる候補概念及びさらなる候補概念指標を前記広告主に提示すること、とをさらに具備する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記候補概念指標は、前記広告が該当していたことになる予め処理された検索問い合わせである、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
a)広告と関連づけられたターゲット特定基準情報を受け入れることと、
b)少なくとも前記受け入れられたターゲット特定基準情報を用いて少なくとも1つのターゲット特定概念を決定することと、
c)前記決定された少なくとも1つのターゲット特定概念の表現を決定することと、
d)前記決定された表現を前記広告と関連づけること、とを具備する方法。
【請求項27】
少なくとも1つのターゲット特定概念を決定する前記行為は、同じ又は同様のターゲット特定基準情報を用いてその他の広告からの少なくも情報をさらに使用する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
要求の概念を決定する方法であって、
a)要求情報を受け入れることと、
b)前記要求情報を用いて少なくとも1つの概念を決定することと、
c)前記決定された少なくとも1つの概念の表現を生成すること、とを具備し、前記生成された表現内の前記少なくとも1つの概念のうちの少なくとも1つの点数は、前記概念に従って提供されている広告のパフォーマンス情報を用いて調整される、方法。
【請求項29】
前記少なくとも1つの概念は、「概念なし」概念を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記パフォーマンス情報は、広告選択情報である、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記パフォーマンス情報は、コンバージョン情報である、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
要求を基準した概念の点数を調整する方法であって、
a)前記概念に従って提供された広告のパフォーマンス情報を追跡することと、
b)前記要求を基準した前記概念の前記点数を前記追跡されたパフォーマンス情報を用いて調整すること、とを具備する方法。
【請求項33】
前記点数を調整する前記行為は、前記追跡されたパフォーマンス情報がパフォーマンスに関するしきいレベルを上回っている場合は前記点数を増やすことを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記点数を調整する前記行為は、前記追跡されたパフォーマンス情報がパフォーマンスに関するしきいレベルを下回っている場合は前記点数を減らすことを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記点数を調整する前記行為は、少なくとも1つのその他の概念の追跡されたパフォーマンスを基準した前記概念の前記追跡されたパフォーマンスを使用する、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記パフォーマンス情報は、広告選択情報である、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記パフォーマンス情報は、コンバージョン情報である、請求項32に記載の方法。
【請求項38】
a)i)各々が少なくとも1つの関連づけられたターゲット特定概念を有する複数の広告と、ii)要求と関連づけられた少なくとも1つの概念と、を受け入れるための入力部と、
b)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも、前記広告と関連づけられた前記少なくとも1つのターゲット特定概念及び前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの概念を用いて、前記要求との類似性を決定する手段と、を具備する装置。
【請求項39】
前記複数の広告は、前記複数の広告は、少なくともキーワードターゲット特定情報を用いて前記要求に該当すると決定されている候補広告である、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
c)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも前記決定された類似性を用いて点数を決定する手段をさらに具備する、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
点数を決定する前記手段は、(1)広告パフォーマンス情報、(2)広告主品質情報、(3)広告価格情報、及び(4)情報検索点数のうちの少なくとも1つをさらに使用する、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
d)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供する手段をさらに具備する、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記相対的選好属性は、前記広告が提供される位置である、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
d)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供する手段をさらに具備する、請求項40に記載の装置。
【請求項45】
前記相対的選好属性は、前記広告が提供される位置である、請求項44に記載の装置。
【請求項46】
a)各々が少なくとも1つの関連づけられたターゲット特定概念を有する複数の広告を受け入れる手段と、
b)要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を決定する手段と、
c)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも、前記広告と関連づけられた前記少なくとも1つのターゲット特定概念及び前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの決定された概念を用いて、前記要求との類似性を決定する手段と、を具備する装置。
【請求項47】
前記複数の広告は、少なくともキーワードターゲット特定情報を用いて前記要求に該当すると決定されている候補広告である、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
d)前記複数の広告の各々に関して、少なくとも前記決定された類似性を用いて点数を決定する手段をさらに具備する、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
点数を決定する前記手段は、(1)広告パフォーマンス情報、(2)広告主品質情報、(3)広告価格情報、及び(4)情報検索点数のうちの少なくとも1つをさらに使用する、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
e)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供する手段をさらに具備する、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
e)少なくとも前記点数を用いて前記広告の各々に相対的選好属性を提供する手段をさらに具備する、請求項48に記載の方法。
【請求項52】
前記複数の広告の少なくとも一部は、検索結果と関連させて提供され、要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を決定する前記手段は、検索問い合わせと関連づけられた少なくとも情報を使用することを含む、請求項46に記載の装置。
【請求項53】
前記複数の広告の少なくとも一部は、コンテンツを含むドキュメントと関連させて提供され、要求と関連づけられた少なくとも1つの概念を決定する前記手段は、前記ドキュメントの少なくとも前記コンテンツを使用することを含む、請求項46に記載の装置。
【請求項54】
a)i)少なくとも1つの関連づけられたターゲット特定概念を有する広告と、ii)要求と関連づけられた少なくとも1つの概念と、を受け入れるための入力部と、
b)少なくとも、前記広告と関連づけられた前記少なくとも1つのターゲット特定概念及び前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの概念を用いて、前記広告と前記要求の類似性を決定する手段と、を具備する装置。
【請求項55】
前記少なくとも1つのターゲット特定概念の各々は、概念値を有する要素を含む概念ベクトルによって表現され、前記要求と関連づけられた前記少なくとも1つの概念の各々は、概念値を有する要素を含む別の概念ベクトルによって表現される、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
類似性を決定する前記手段は、前記概念ベクトルと前記別の概念ベクトルのドット積を決定する、請求項55に記載の装置。
【請求項57】
前記概念ベクトルの前記要素の前記概念値は、1乃至−1の範囲であり、前記別の概念ベクトルの前記要素の前記概念値は、1乃至−1の範囲である、請求項55に記載の装置。
【請求項58】
前記概念ベクトルの前記要素の少なくとも一部は従属的であり、前記別の概念ベクトルの前記要素の少なくとも一部は従属的であり、類似性を決定する前記手段は、1つ以上の接続にわたる1つの概念ベクトルから前記別の概念ベクトルまでの最低距離を決定する手段を含む、請求項55に記載の装置。
【請求項59】
前記広告と前記要求の類似性を決定する前に、広告を提供する際に使用時に対応する概念の追跡されたパフォーマンス情報を用いて前記概念値の少なくとも一部を調整する手段をさらに具備する、請求項55に記載の装置。
【請求項60】
a)広告情報を受け入れる入力部と、
b)前記受け入れられた広告情報を用いて(1)候補概念及び(2)候補概念指標のうちの少なくとも1つを決定する手段と、
c)前記決定された少なくとも1つの候補概念及び候補概念指標を広告主に提示する手段と、
d)少なくとも、前記提示された少なくとも1つの候補概念及び候補概念指標に対する広告主のフィードバックを用いて、前記広告に関する前記概念ターゲット特定情報の表現を決定する手段と、を具備する装置。
【請求項61】
e)広告主によるフィードバックを用いて(1)さらなる候補概念及び(2)さらなる候補概念指標のうちの少なくとも1つを決定する手段と、f)前記決定された少なくとも1つのさらなる候補概念及びさらなる候補概念指標を前記広告主に提示する手段と、をさらに具備する、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記候補概念指標は、前記広告が該当していたことになる予め処理された検索問い合わせである、請求項60に記載の装置。
【請求項63】
a)広告と関連づけられたターゲット特定基準情報を受け入れる手段と、
b)少なくとも前記受け入れられたターゲット特定基準情報を用いて少なくとも1つのターゲット特定概念を決定する手段と、
c)前記決定された少なくとも1つのターゲット特定概念の表現を決定する手段と、
d)前記決定された表現を前記広告と関連づける手段と、を具備する装置。
【請求項64】
少なくとも1つのターゲット特定概念を決定する前記手段は、同じ又は同様のターゲット特定基準情報を用いてその他の広告からの少なくとも情報をさらに使用する、請求項63に記載の装置。
【請求項65】
要求の概念を決定する装置であって、
a)要求情報を受け入れる入力部と、
b)前記要求情報を用いて少なくとも1つの概念を決定する手段と、
c)前記決定された少なくとも1つの概念の表現を生成する手段と、を具備し、前記生成された表現内の前記少なくとも1つの概念のうちの少なくとも1つの点数は、前記概念に従って提供されている広告のパフォーマンス情報を用いて調整される、装置。
【請求項66】
前記少なくとも1つの概念は、「概念なし」概念を含む、請求項65に記載の装置。
【請求項67】
前記パフォーマンス情報は、広告選択情報である、請求項65に記載の装置。
【請求項68】
前記パフォーマンス情報は、コンバージョン情報である、請求項65に記載の装置。
【請求項69】
要求を基準した概念の点数を調整する装置であって、
a)前記概念に従って提供された広告のパフォーマンス情報を追跡する手段と、
b)前記要求を基準した前記概念の前記点数を、前記追跡されたパフォーマンス情報を用いて調整する手段と、を具備する装置。
【請求項70】
前記点数を調整する前記手段は、前記追跡されたパフォーマンス情報がパフォーマンスに関するしきいレベルを上回っている場合は前記点数を増やす手段を含む、請求項69に記載の装置。
【請求項71】
前記点数を調整する前記手段は、前記追跡されたパフォーマンス情報がパフォーマンスに関するしきいレベルを下回っている場合は前記点数を減らす手段を含む、請求項69に記載の装置。
【請求項72】
前記点数を調整する前記手段は、少なくとも1つのその他の概念の追跡されたパフォーマンスを基準にした前記概念の前記追跡されたパフォーマンスを使用する、請求項69に記載の装置。
【請求項73】
前記パフォーマンス情報は、広告選択情報である、請求項69に記載の装置。
【請求項74】
前記パフォーマンス情報は、コンバージョン情報である、請求項69に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【図10G】
【図10H】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【図10G】
【図10H】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−157250(P2010−157250A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−19043(P2010−19043)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【分割の表示】特願2006−541619(P2006−541619)の分割
【原出願日】平成16年11月23日(2004.11.23)
【出願人】(502208397)グーグル インコーポレイテッド (161)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−19043(P2010−19043)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【分割の表示】特願2006−541619(P2006−541619)の分割
【原出願日】平成16年11月23日(2004.11.23)
【出願人】(502208397)グーグル インコーポレイテッド (161)
【Fターム(参考)】
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