広告媒体
【課題】広告用紙が薄い場合でも吊り広告でカールすることなく、さらに広告用紙を薄くしても反対側の広告文や写真等の印刷部分が透けて見えることのない広告媒体を提供する。
【解決手段】広告用紙10の中央部分に2本の谷折り線を設け、この谷折り線に沿って広告用紙10を折曲して、広告用紙10の間に空間部14を形成する。広告用紙10の上部を車内の吊り広告用の取付器具1の挟持片2、3にて挟持する。空間部14の存在により反対側の印刷部分が透けて見えることが無い。また、広告用紙10はカールも防止でき、厚みを薄くでき、そのため、コストも低減できる。
【解決手段】広告用紙10の中央部分に2本の谷折り線を設け、この谷折り線に沿って広告用紙10を折曲して、広告用紙10の間に空間部14を形成する。広告用紙10の上部を車内の吊り広告用の取付器具1の挟持片2、3にて挟持する。空間部14の存在により反対側の印刷部分が透けて見えることが無い。また、広告用紙10はカールも防止でき、厚みを薄くでき、そのため、コストも低減できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄い用紙を用いて構成した広告媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図20及び図21は、電車内でよく見られる吊り広告を示しており、取付器具1の一対の挟持片2、3にて両面が広告面となるように2枚の広告用紙51が挟持されて吊設されている。広告用紙51は2枚が合わされて吊設されるために裏面は印刷されておらず、表面だけが広告用の写真や文字が印刷されている。
【0003】
広告用紙51の下端は開放されて自由端となっているために、車内の温度や湿度により図21に示すようにカールする場合がある(図21のA部参照)。かかる場合では、吊り広告は下から見るために、広告を全面的に見ることが出来ず、広告効果を損なうことになる。
この広告用紙51がカールするのを防ぐ方法としては、広告用紙51の厚みを厚く(坪量を大きく)することで、カールするのをある程度防ぐことができる。
【0004】
しかしながら、広告用紙51の坪量を大きくすると、広告用紙51のコストが高くなるという問題が生じる。また、通常は、2枚の広告用紙51を重ね合わせて取付器具1の挟持片2、3に挟持させるので、広告用紙51がずれたりする場合もあり、そのため、重ね合わせた広告用紙51がずれないように慎重に取付器具1に取り付ける必要があり、取り付けの作業性が悪いという問題もある。
【0005】
図22はお店の窓ガラス5の内側に例えば、値段を書いた紙53を貼っている場合を示しており、外からコーヒーなどの値段が分かるようにしている。この場合、雨で紙53が汚れたり、剥がれたりすることがないように窓ガラス5の内側に貼っている。
一方、お店の中に入った人に広告として紙53の他方の面に印刷したくても、外が明るい場合には、図23に示すように、紙53の文字等が裏面側に逆向きに透けて見えるために、紙53の裏面(お店の中側)に印刷をしても該印刷面(広告面)と反対側の透けて見えている部分が重なって見えて広告効果を十分に発揮することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った広告媒体を提供するものである。
(1)広告用紙が薄い場合でも吊り広告でカールしないようにすること。
(2)広告用紙を薄くしても反対側の広告文や写真等の印刷部分が透けて見えないようにすること。
(3)広告用紙を薄くすることでコストの低減を図ること。
(4)窓ガラスに広告媒体を貼っても表面側の広告文や写真等が裏面側に透けて映らないようにすること。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明の請求項1に記載の広告媒体では、広告文や写真を印刷した面を外側となるように広告用紙10を2つ折りし、この2つ折りした広告用紙10の上部の重ね合わせ部分を車内の吊り広告用の取付器具1に挟持していることを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の広告媒体では、広告用紙10の表面には広告文や写真が印刷され、該広告用紙10の裏面には所定の間隔でもって2本の谷折り線12、13が設けられ、広告文や写真を印刷した面を外側となるように前記谷折り線12、13をそれぞれ谷折りして内部に空間部14を形成し、前記広告用紙10の上部の重ね合わせ部分を車内の吊り広告用の取付器具1に挟持していることを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の広告媒体では、前記広告用紙10の上部間にスペーサー16を配していることを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載の広告媒体では、前記スペーサー16の断面を略コ字型に形成すると共に、一方の片を上方に長くした取付片22を形成し、この取付片22に吊り広告用の取付器具1に挟持可能としていることを特徴としている。
【0011】
請求項5に記載の広告媒体では、前記広告用紙10の谷折り線12、13の間に山折り部分18を設けていることを特徴としている。
【0012】
請求項6に記載の広告媒体では、広告用紙10の表面の少なくとも一方には広告文や写真が印刷され、該広告用紙10の裏面には所定の間隔でもって2本の谷折り線12、13が設けられ、広告文や写真を印刷した面を外側となるように前記谷折り線12、13をそれぞれ谷折りして内部に空間部14を形成し、
前記広告用紙10の上部間にスペーサー16を配して該広告用紙10とスペーサー16とで広告媒体20とし、前記広告媒体20を窓ガラス5に配置していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1に記載の広告媒体によれば、広告文や写真を印刷した面を外側となるように広告用紙10を2つ折りし、この2つ折りした広告用紙10の上部の重ね合わせ部分を車内の吊り広告用の取付器具1に挟持しているので、2つ折りした折曲部分が下側にくることになり、従来のように広告用紙10の下端が開放されずに閉塞された状態となる。そのため、該広告用紙10の厚みが2倍となった1枚の広告用紙10のようになり、車内の温度や湿度の影響を受けにくくなって、広告用紙10の下部が従来のようにカールすることもない。また、広告用紙10の反対側の印刷部分が表面側(見ている側)に透けて映ることもない。そのため、広告効果を上げることができる。また、たとえ反対側の印刷部分が透けて見えても気にならない程度である。
また、1枚の広告用紙10を谷折り線11で折って上部の開放部分を取付器具1の挟持片2にて挟持しており、広告用紙10の下端は閉塞された状態であるため、該広告用紙10の厚みの2倍の厚みを持った広告用紙10と同等なり、そのため、広告用紙10自体の厚みを薄くすることができる。さらに、従来の吊り広告用の広告用紙の坪量が110〜120g/m2 であるが、本発明の広告用紙10では、20〜30%程度抑えることができ、そのため、コストメリットを出すことができる。
さらに、従来では、2枚の広告用紙を重ね合わせて取付器具1に取り付けるようにしていたが、本発明では、1枚の広告用紙10を折って取付器具1に取り付けるので、取付器具1に簡単に取り付けることができ、取り付けの作業性を向上させることができる。
【0014】
請求項2に記載の広告媒体によれば、広告用紙10の表面には広告文や写真が印刷され、該広告用紙10の裏面には所定の間隔でもって2本の谷折り線12、13が設けられ、広告文や写真を印刷した面を外側となるように前記谷折り線12、13をそれぞれ谷折りして内部に空間部14を形成し、前記広告用紙10の上部の重ね合わせ部分を車内の吊り広告用の取付器具1に挟持しているので、広告用紙10を取付器具1に取り付けた状態では、前記請求項1の効果に加えて、空間部14により互いに他方の印刷部分は完全に透けて見えることがない。そのため、広告効果を一層向上させることができる。
【0015】
請求項3に記載の広告媒体によれば、前記広告用紙10の上部間にスペーサー16を配しているので、上記請求項1の効果に加えて、空間部14を広告用紙10の全面にわたって形成されることになり、該空間部14により広告媒体20の反対側の印刷部分が透けて見えることがなく、広告効果を一層高めることができる。
【0016】
請求項4に記載の広告媒体によれば、前記スペーサー16の断面を略コ字型に形成すると共に、一方の片を上方に長くした取付片22を形成し、この取付片22に吊り広告用の取付器具1に挟持可能としているので、既存の取付器具1に広告媒体20に空間部14を形成すべく幅のあるスペーサー16を用いた場合においても、取付器具1の構造を変えることなく、広告媒体20を取付器具1に取り付けることができる。
【0017】
請求項5に記載の広告媒体によれば、前記広告用紙10の谷折り線12、13の間に山折り部分18を設けているので、山折り部分18により広告媒体20(広告用紙10)に見る者に美感を与え、意匠的効果を付与することができる。
【0018】
請求項6に記載の広告媒体によれば、広告用紙10の表面の少なくとも一方には広告文や写真が印刷され、該広告用紙10の裏面には所定の間隔でもって2本の谷折り線12、13が設けられ、広告文や写真を印刷した面を外側となるように前記谷折り線12、13をそれぞれ谷折りして内部に空間部14を形成し、前記広告用紙10の上部間にスペーサー16を配して該広告用紙10とスペーサー16とで広告媒体20とし、前記広告媒体20を窓ガラス5に配置しているので、外が明るくても、お店の中から広告媒体20を見ても反対側の印刷部分が透けて見えることがない。そのため、広告媒体20の屋内側の面に広告を載せても該面に反対側の印刷部分が透けて見えないために、広告効果を上げることができる。また、広告媒体20の両面に広告を載せることができるので、広告媒体20を有効に利用できて、広告の効率が良い。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施の形態における広告用紙の裏面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における広告用紙を2つ折りする場合の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における2つ折りした広告用紙を用いて吊り広告をした場合の図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における広告用紙の裏面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における2本の谷折り線で折った広告用紙の側面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における広告用紙を用いて吊り広告をした場合の正面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における広告用紙を用いて吊り広告をした場合の斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における広告用紙の斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態におけるスペーサーの斜視図である。
【図10】(a)(b)は本発明の第3の実施の形態におけるスペーサーを配した場合の広告用紙の正面図及び側面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態における広告用紙を用いて吊り広告をした場合の正面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態におけるスペーサーを配して吊り広告をした場合の断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態における広告媒体を窓ガラスに配した場合の図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態における広告媒体を窓ガラスに配した場合の断面図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態における広告用紙の斜視図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態における広告媒体の斜視図である。
【図17】本発明の第6の実施の形態におけるスペーサーの他の例の斜視図である。
【図18】本発明の第6の実施の形態におけるスペーサーの更に他の例の斜視図である。
【図19】本発明の第6の実施の形態における広告媒体を取付器具に取り付ける場合の説明図である。
【図20】従来例の広告用紙を用いた吊り広告を示す図である。
【図21】従来例の広告用紙を用いた吊り広告における問題点を示す説明図である。
【図22】従来例の紙を窓ガラスに貼っている状態を示す図である。
【図23】従来例の紙を窓ガラスに貼った場合の問題点を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は電車やバス等の車内での吊り広告用の広告用紙10の裏面図を示し、この広告用紙10の中央部分に縦方向に谷折り線11を設けている。
広告用紙10の表面側には、谷折り線11を境にして異なる広告提供会社の広告文や写真等が予め別々に印刷されている。
【0021】
吊り広告をする場合には、図2に示すように谷折り線11で広告用紙10を2つに折り、合わせた部分を図3に示すように取付器具1の挟持片2にて挟持して広告用紙10を吊設する。広告用紙10を取付器具1に取り付けた場合では、2つ折りした折曲部分が下側にくるために、従来のように広告用紙10の下端が開放されずに閉塞された状態となる。
【0022】
そのため、該広告用紙10の厚みが2倍となった1枚の広告用紙10のようになり、車内の温度や湿度の影響を受けにくくなって、広告用紙10の下部が従来のようにカールすることもない。また、広告用紙10の反対側の印刷部分が表面側(見ている側)に透けて映ることもない。そのため、広告効果を上げることができる。また、たとえ反対側の印刷部分が透けて見えても気にならない程度である。
【0023】
また、1枚の広告用紙10を谷折り線11で折って上部の開放部分を取付器具1の挟持片2にて挟持しており、広告用紙10の下端は閉塞された状態であるため、該広告用紙10の厚みの2倍の厚みを持った広告用紙10と同等なり、そのため、広告用紙10自体の厚みを薄くすることができる。
従来の吊り広告用の広告用紙の坪量が110〜120g/m2 であるが、本発明の広告用紙10では、20〜30%程度抑えることができ、そのため、コストメリットを出すことができる。
【0024】
さらに、従来では、2枚の広告用紙を重ね合わせて取付器具1に取り付けるようにしていたが、本発明では、1枚の広告用紙10を折って取付器具1に取り付けるので、取付器具1に簡単に取り付けることができ、取り付けの作業性を向上させることができる。
【0025】
(第2の実施の形態)
図4は第2の実施形態における広告用紙10の裏面図を示し、本実施形態では広告用紙10に2本の谷折り線12、13を設けたものである。この2本の谷折り線12、13で谷折りすることで、図5に示すように、広告用紙10の間に空間部14が形成されることになる。
【0026】
そして、図6及び図7に示すように、空間部14を形成した広告用紙10の上部を取付器具1の挟持片2、3に挟持する。広告用紙10を取付器具1に取り付けた状態では、前記第1の実施形態の効果に加えて、空間部14により互いに他方の印刷部分は完全に透けて見えることがない。そのため、広告効果を一層向上させることができる。
なお、空間部14を形成すべく、谷折り線12、13間の寸法は5mm〜15mmの範囲が好適例である。
【0027】
(第3の実施の形態)
次に第3の実施形態について説明する。本実施形態では、図4に示すのと同様の広告用紙10を用いているものであり、2本の谷折り線12、13にて広告用紙10を折り、その上部を重ね合わせるのではなく、広告用紙10の上部の空間部分に図9に示すスペーサー16を配するようにしたものである。
このスペーサー16は、例えば合成樹脂製として重さを軽くし、四角筒状であり、幅寸法を広告用紙10の空間部14の幅寸法を同じとしている。また、スペーサー16の両側面の所定箇所には剥離自在な接着剤を塗布しておき、広告用紙10の上部の内面がスペーサー16に側面に簡単に接着あるいは剥離可能としている。なお、広告用紙10とスペーサー16とで広告媒体20と称する。
【0028】
図10(a)は広告用紙10の上部の間にスペーサー16を配した状態の広告媒体20の正面図を示し、図10(b)は広告媒体20の側面図を示している。図示するようにスペーサー16により広告用紙10の間には全面にわたって空間部14が形成され、しかも、上下方向及び幅方向にわたって均一の幅寸法を有する空間部14が形成されることになる。
【0029】
図11は広告媒体20を取付器具1に取り付けた状態を示し、図12は断面図を示している。本実施形態では、スペーサー16を介在させているために、取付器具1の挟持片2、3の間の寸法を少なくともスペーサー16の幅寸法を取る必要がある。
【0030】
このように本実施形態では、上記実施形態の効果に加えて、空間部14を広告用紙10の全面にわたって形成しているので、空間部14により広告媒体20の反対側の印刷部分が透けて見えることがなく、広告効果を一層高めることができる。
【0031】
(第4の実施の形態)
図13及び図14は第4の実施形態を示し、上記第3の実施形態にて広告用紙10とスペーサー16とを用いて構成した広告媒体20を窓ガラス5の内面に配するようにしたものである。この広告媒体20は上記と同様に空間部14を設けているので、外が明るくても、お店の中から広告媒体20を見ても反対側の印刷部分が透けて見えることがない。
そのため、広告媒体20の屋内側の面に広告を載せても該面に反対側の印刷部分が透けて見えないために、広告効果を上げることができる。また、広告媒体20の両面に広告を載せることができるので、広告媒体20を有効に利用できて、広告の効率が良い。
なお、本実施形態では、広告媒体20の屋内側に広告を載せても、載せなくても良いが、広告媒体20の両面に広告を載せる方が好適例である。
【0032】
(第5の実施の形態)
図15は第5の実施形態を示し、スペーサー16を用いない場合における広告用紙10の底面に山折り部分18を形成したものである。また、図16はスペーサー16を用いた広告媒体20において、広告媒体20の底面に同様に山折り部分18を設けたものである。
山折り部分18により広告媒体20(広告用紙10)に見る者に美感を与え、意匠的効果を付与することができる。
【0033】
(第6の実施の形態)
図17は第6の実施形態を示し、スペーサー16の他の例を示している。先の実施形態でのスペーサー16を断面略口型としていたが、本実施形態では、断面を略コ字型としたものである。
また、図18はスペーサー16の更に他の例を示し、スペーサー16の一方の片を長く形成したものであり、この長く形成した片を取付片22とする。
【0034】
図19に示すように、スペーサー16の取付片22が上側に位置させるように広告用紙10の上部間に配し、取付器具1の挟持片2、3間の幅があまり取れない場合に、薄く形成した取付片22を挟持片2、3に挿入して、該挟持片2、3により取付片22を挟持することで、広告媒体20を簡単に取付器具1に取り付けることができるものである。
また、既存の取付器具1に広告媒体20に空間部14を形成すべく幅のあるスペーサー16を用いた場合においても、取付器具1の構造を変えることなく、広告媒体20を取付器具1に取り付けることができる。
【符号の説明】
【0035】
1 取付器具
5 窓ガラス
10 広告用紙
12、13 谷折り線
14 空間部
18 山折り部分
20 広告媒体
22 取付片
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄い用紙を用いて構成した広告媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図20及び図21は、電車内でよく見られる吊り広告を示しており、取付器具1の一対の挟持片2、3にて両面が広告面となるように2枚の広告用紙51が挟持されて吊設されている。広告用紙51は2枚が合わされて吊設されるために裏面は印刷されておらず、表面だけが広告用の写真や文字が印刷されている。
【0003】
広告用紙51の下端は開放されて自由端となっているために、車内の温度や湿度により図21に示すようにカールする場合がある(図21のA部参照)。かかる場合では、吊り広告は下から見るために、広告を全面的に見ることが出来ず、広告効果を損なうことになる。
この広告用紙51がカールするのを防ぐ方法としては、広告用紙51の厚みを厚く(坪量を大きく)することで、カールするのをある程度防ぐことができる。
【0004】
しかしながら、広告用紙51の坪量を大きくすると、広告用紙51のコストが高くなるという問題が生じる。また、通常は、2枚の広告用紙51を重ね合わせて取付器具1の挟持片2、3に挟持させるので、広告用紙51がずれたりする場合もあり、そのため、重ね合わせた広告用紙51がずれないように慎重に取付器具1に取り付ける必要があり、取り付けの作業性が悪いという問題もある。
【0005】
図22はお店の窓ガラス5の内側に例えば、値段を書いた紙53を貼っている場合を示しており、外からコーヒーなどの値段が分かるようにしている。この場合、雨で紙53が汚れたり、剥がれたりすることがないように窓ガラス5の内側に貼っている。
一方、お店の中に入った人に広告として紙53の他方の面に印刷したくても、外が明るい場合には、図23に示すように、紙53の文字等が裏面側に逆向きに透けて見えるために、紙53の裏面(お店の中側)に印刷をしても該印刷面(広告面)と反対側の透けて見えている部分が重なって見えて広告効果を十分に発揮することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った広告媒体を提供するものである。
(1)広告用紙が薄い場合でも吊り広告でカールしないようにすること。
(2)広告用紙を薄くしても反対側の広告文や写真等の印刷部分が透けて見えないようにすること。
(3)広告用紙を薄くすることでコストの低減を図ること。
(4)窓ガラスに広告媒体を貼っても表面側の広告文や写真等が裏面側に透けて映らないようにすること。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明の請求項1に記載の広告媒体では、広告文や写真を印刷した面を外側となるように広告用紙10を2つ折りし、この2つ折りした広告用紙10の上部の重ね合わせ部分を車内の吊り広告用の取付器具1に挟持していることを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の広告媒体では、広告用紙10の表面には広告文や写真が印刷され、該広告用紙10の裏面には所定の間隔でもって2本の谷折り線12、13が設けられ、広告文や写真を印刷した面を外側となるように前記谷折り線12、13をそれぞれ谷折りして内部に空間部14を形成し、前記広告用紙10の上部の重ね合わせ部分を車内の吊り広告用の取付器具1に挟持していることを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の広告媒体では、前記広告用紙10の上部間にスペーサー16を配していることを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載の広告媒体では、前記スペーサー16の断面を略コ字型に形成すると共に、一方の片を上方に長くした取付片22を形成し、この取付片22に吊り広告用の取付器具1に挟持可能としていることを特徴としている。
【0011】
請求項5に記載の広告媒体では、前記広告用紙10の谷折り線12、13の間に山折り部分18を設けていることを特徴としている。
【0012】
請求項6に記載の広告媒体では、広告用紙10の表面の少なくとも一方には広告文や写真が印刷され、該広告用紙10の裏面には所定の間隔でもって2本の谷折り線12、13が設けられ、広告文や写真を印刷した面を外側となるように前記谷折り線12、13をそれぞれ谷折りして内部に空間部14を形成し、
前記広告用紙10の上部間にスペーサー16を配して該広告用紙10とスペーサー16とで広告媒体20とし、前記広告媒体20を窓ガラス5に配置していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1に記載の広告媒体によれば、広告文や写真を印刷した面を外側となるように広告用紙10を2つ折りし、この2つ折りした広告用紙10の上部の重ね合わせ部分を車内の吊り広告用の取付器具1に挟持しているので、2つ折りした折曲部分が下側にくることになり、従来のように広告用紙10の下端が開放されずに閉塞された状態となる。そのため、該広告用紙10の厚みが2倍となった1枚の広告用紙10のようになり、車内の温度や湿度の影響を受けにくくなって、広告用紙10の下部が従来のようにカールすることもない。また、広告用紙10の反対側の印刷部分が表面側(見ている側)に透けて映ることもない。そのため、広告効果を上げることができる。また、たとえ反対側の印刷部分が透けて見えても気にならない程度である。
また、1枚の広告用紙10を谷折り線11で折って上部の開放部分を取付器具1の挟持片2にて挟持しており、広告用紙10の下端は閉塞された状態であるため、該広告用紙10の厚みの2倍の厚みを持った広告用紙10と同等なり、そのため、広告用紙10自体の厚みを薄くすることができる。さらに、従来の吊り広告用の広告用紙の坪量が110〜120g/m2 であるが、本発明の広告用紙10では、20〜30%程度抑えることができ、そのため、コストメリットを出すことができる。
さらに、従来では、2枚の広告用紙を重ね合わせて取付器具1に取り付けるようにしていたが、本発明では、1枚の広告用紙10を折って取付器具1に取り付けるので、取付器具1に簡単に取り付けることができ、取り付けの作業性を向上させることができる。
【0014】
請求項2に記載の広告媒体によれば、広告用紙10の表面には広告文や写真が印刷され、該広告用紙10の裏面には所定の間隔でもって2本の谷折り線12、13が設けられ、広告文や写真を印刷した面を外側となるように前記谷折り線12、13をそれぞれ谷折りして内部に空間部14を形成し、前記広告用紙10の上部の重ね合わせ部分を車内の吊り広告用の取付器具1に挟持しているので、広告用紙10を取付器具1に取り付けた状態では、前記請求項1の効果に加えて、空間部14により互いに他方の印刷部分は完全に透けて見えることがない。そのため、広告効果を一層向上させることができる。
【0015】
請求項3に記載の広告媒体によれば、前記広告用紙10の上部間にスペーサー16を配しているので、上記請求項1の効果に加えて、空間部14を広告用紙10の全面にわたって形成されることになり、該空間部14により広告媒体20の反対側の印刷部分が透けて見えることがなく、広告効果を一層高めることができる。
【0016】
請求項4に記載の広告媒体によれば、前記スペーサー16の断面を略コ字型に形成すると共に、一方の片を上方に長くした取付片22を形成し、この取付片22に吊り広告用の取付器具1に挟持可能としているので、既存の取付器具1に広告媒体20に空間部14を形成すべく幅のあるスペーサー16を用いた場合においても、取付器具1の構造を変えることなく、広告媒体20を取付器具1に取り付けることができる。
【0017】
請求項5に記載の広告媒体によれば、前記広告用紙10の谷折り線12、13の間に山折り部分18を設けているので、山折り部分18により広告媒体20(広告用紙10)に見る者に美感を与え、意匠的効果を付与することができる。
【0018】
請求項6に記載の広告媒体によれば、広告用紙10の表面の少なくとも一方には広告文や写真が印刷され、該広告用紙10の裏面には所定の間隔でもって2本の谷折り線12、13が設けられ、広告文や写真を印刷した面を外側となるように前記谷折り線12、13をそれぞれ谷折りして内部に空間部14を形成し、前記広告用紙10の上部間にスペーサー16を配して該広告用紙10とスペーサー16とで広告媒体20とし、前記広告媒体20を窓ガラス5に配置しているので、外が明るくても、お店の中から広告媒体20を見ても反対側の印刷部分が透けて見えることがない。そのため、広告媒体20の屋内側の面に広告を載せても該面に反対側の印刷部分が透けて見えないために、広告効果を上げることができる。また、広告媒体20の両面に広告を載せることができるので、広告媒体20を有効に利用できて、広告の効率が良い。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施の形態における広告用紙の裏面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における広告用紙を2つ折りする場合の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における2つ折りした広告用紙を用いて吊り広告をした場合の図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における広告用紙の裏面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における2本の谷折り線で折った広告用紙の側面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における広告用紙を用いて吊り広告をした場合の正面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における広告用紙を用いて吊り広告をした場合の斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における広告用紙の斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態におけるスペーサーの斜視図である。
【図10】(a)(b)は本発明の第3の実施の形態におけるスペーサーを配した場合の広告用紙の正面図及び側面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態における広告用紙を用いて吊り広告をした場合の正面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態におけるスペーサーを配して吊り広告をした場合の断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態における広告媒体を窓ガラスに配した場合の図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態における広告媒体を窓ガラスに配した場合の断面図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態における広告用紙の斜視図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態における広告媒体の斜視図である。
【図17】本発明の第6の実施の形態におけるスペーサーの他の例の斜視図である。
【図18】本発明の第6の実施の形態におけるスペーサーの更に他の例の斜視図である。
【図19】本発明の第6の実施の形態における広告媒体を取付器具に取り付ける場合の説明図である。
【図20】従来例の広告用紙を用いた吊り広告を示す図である。
【図21】従来例の広告用紙を用いた吊り広告における問題点を示す説明図である。
【図22】従来例の紙を窓ガラスに貼っている状態を示す図である。
【図23】従来例の紙を窓ガラスに貼った場合の問題点を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は電車やバス等の車内での吊り広告用の広告用紙10の裏面図を示し、この広告用紙10の中央部分に縦方向に谷折り線11を設けている。
広告用紙10の表面側には、谷折り線11を境にして異なる広告提供会社の広告文や写真等が予め別々に印刷されている。
【0021】
吊り広告をする場合には、図2に示すように谷折り線11で広告用紙10を2つに折り、合わせた部分を図3に示すように取付器具1の挟持片2にて挟持して広告用紙10を吊設する。広告用紙10を取付器具1に取り付けた場合では、2つ折りした折曲部分が下側にくるために、従来のように広告用紙10の下端が開放されずに閉塞された状態となる。
【0022】
そのため、該広告用紙10の厚みが2倍となった1枚の広告用紙10のようになり、車内の温度や湿度の影響を受けにくくなって、広告用紙10の下部が従来のようにカールすることもない。また、広告用紙10の反対側の印刷部分が表面側(見ている側)に透けて映ることもない。そのため、広告効果を上げることができる。また、たとえ反対側の印刷部分が透けて見えても気にならない程度である。
【0023】
また、1枚の広告用紙10を谷折り線11で折って上部の開放部分を取付器具1の挟持片2にて挟持しており、広告用紙10の下端は閉塞された状態であるため、該広告用紙10の厚みの2倍の厚みを持った広告用紙10と同等なり、そのため、広告用紙10自体の厚みを薄くすることができる。
従来の吊り広告用の広告用紙の坪量が110〜120g/m2 であるが、本発明の広告用紙10では、20〜30%程度抑えることができ、そのため、コストメリットを出すことができる。
【0024】
さらに、従来では、2枚の広告用紙を重ね合わせて取付器具1に取り付けるようにしていたが、本発明では、1枚の広告用紙10を折って取付器具1に取り付けるので、取付器具1に簡単に取り付けることができ、取り付けの作業性を向上させることができる。
【0025】
(第2の実施の形態)
図4は第2の実施形態における広告用紙10の裏面図を示し、本実施形態では広告用紙10に2本の谷折り線12、13を設けたものである。この2本の谷折り線12、13で谷折りすることで、図5に示すように、広告用紙10の間に空間部14が形成されることになる。
【0026】
そして、図6及び図7に示すように、空間部14を形成した広告用紙10の上部を取付器具1の挟持片2、3に挟持する。広告用紙10を取付器具1に取り付けた状態では、前記第1の実施形態の効果に加えて、空間部14により互いに他方の印刷部分は完全に透けて見えることがない。そのため、広告効果を一層向上させることができる。
なお、空間部14を形成すべく、谷折り線12、13間の寸法は5mm〜15mmの範囲が好適例である。
【0027】
(第3の実施の形態)
次に第3の実施形態について説明する。本実施形態では、図4に示すのと同様の広告用紙10を用いているものであり、2本の谷折り線12、13にて広告用紙10を折り、その上部を重ね合わせるのではなく、広告用紙10の上部の空間部分に図9に示すスペーサー16を配するようにしたものである。
このスペーサー16は、例えば合成樹脂製として重さを軽くし、四角筒状であり、幅寸法を広告用紙10の空間部14の幅寸法を同じとしている。また、スペーサー16の両側面の所定箇所には剥離自在な接着剤を塗布しておき、広告用紙10の上部の内面がスペーサー16に側面に簡単に接着あるいは剥離可能としている。なお、広告用紙10とスペーサー16とで広告媒体20と称する。
【0028】
図10(a)は広告用紙10の上部の間にスペーサー16を配した状態の広告媒体20の正面図を示し、図10(b)は広告媒体20の側面図を示している。図示するようにスペーサー16により広告用紙10の間には全面にわたって空間部14が形成され、しかも、上下方向及び幅方向にわたって均一の幅寸法を有する空間部14が形成されることになる。
【0029】
図11は広告媒体20を取付器具1に取り付けた状態を示し、図12は断面図を示している。本実施形態では、スペーサー16を介在させているために、取付器具1の挟持片2、3の間の寸法を少なくともスペーサー16の幅寸法を取る必要がある。
【0030】
このように本実施形態では、上記実施形態の効果に加えて、空間部14を広告用紙10の全面にわたって形成しているので、空間部14により広告媒体20の反対側の印刷部分が透けて見えることがなく、広告効果を一層高めることができる。
【0031】
(第4の実施の形態)
図13及び図14は第4の実施形態を示し、上記第3の実施形態にて広告用紙10とスペーサー16とを用いて構成した広告媒体20を窓ガラス5の内面に配するようにしたものである。この広告媒体20は上記と同様に空間部14を設けているので、外が明るくても、お店の中から広告媒体20を見ても反対側の印刷部分が透けて見えることがない。
そのため、広告媒体20の屋内側の面に広告を載せても該面に反対側の印刷部分が透けて見えないために、広告効果を上げることができる。また、広告媒体20の両面に広告を載せることができるので、広告媒体20を有効に利用できて、広告の効率が良い。
なお、本実施形態では、広告媒体20の屋内側に広告を載せても、載せなくても良いが、広告媒体20の両面に広告を載せる方が好適例である。
【0032】
(第5の実施の形態)
図15は第5の実施形態を示し、スペーサー16を用いない場合における広告用紙10の底面に山折り部分18を形成したものである。また、図16はスペーサー16を用いた広告媒体20において、広告媒体20の底面に同様に山折り部分18を設けたものである。
山折り部分18により広告媒体20(広告用紙10)に見る者に美感を与え、意匠的効果を付与することができる。
【0033】
(第6の実施の形態)
図17は第6の実施形態を示し、スペーサー16の他の例を示している。先の実施形態でのスペーサー16を断面略口型としていたが、本実施形態では、断面を略コ字型としたものである。
また、図18はスペーサー16の更に他の例を示し、スペーサー16の一方の片を長く形成したものであり、この長く形成した片を取付片22とする。
【0034】
図19に示すように、スペーサー16の取付片22が上側に位置させるように広告用紙10の上部間に配し、取付器具1の挟持片2、3間の幅があまり取れない場合に、薄く形成した取付片22を挟持片2、3に挿入して、該挟持片2、3により取付片22を挟持することで、広告媒体20を簡単に取付器具1に取り付けることができるものである。
また、既存の取付器具1に広告媒体20に空間部14を形成すべく幅のあるスペーサー16を用いた場合においても、取付器具1の構造を変えることなく、広告媒体20を取付器具1に取り付けることができる。
【符号の説明】
【0035】
1 取付器具
5 窓ガラス
10 広告用紙
12、13 谷折り線
14 空間部
18 山折り部分
20 広告媒体
22 取付片
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告文や写真を印刷した面を外側となるように広告用紙(10)を2つ折りし、この2つ折りした広告用紙(10)の上部の重ね合わせ部分を車内の吊り広告用の取付器具(1)に挟持していることを特徴とする広告媒体。
【請求項2】
広告用紙(10)の表面には広告文や写真が印刷され、該広告用紙(10)の裏面には所定の間隔でもって2本の谷折り線(12)(13)が設けられ、広告文や写真を印刷した面を外側となるように前記谷折り線(12)(13)をそれぞれ谷折りして内部に空間部(14)を形成し、前記広告用紙(10)の上部の重ね合わせ部分を車内の吊り広告用の取付器具(1)に挟持していることを特徴とする広告媒体。
【請求項3】
前記広告用紙(10)の上部間にスペーサー(16)を配していることを特徴とする請求項2に記載の広告媒体。
【請求項4】
前記スペーサー(16)の断面を略コ字型に形成すると共に、一方の片を上方に長くした取付片(22)を形成し、この取付片(22)に吊り広告用の取付器具(1)に挟持可能としていることを特徴とする請求項3に記載の広告媒体。
【請求項5】
前記広告用紙(10)の谷折り線(12)(13)の間に山折り部分(18)を設けていることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の広告媒体。
【請求項6】
広告用紙(10)の表面の少なくとも一方には広告文や写真が印刷され、該広告用紙(10)の裏面には所定の間隔でもって2本の谷折り線(12)(13)が設けられ、広告文や写真を印刷した面を外側となるように前記谷折り線(12)(13)をそれぞれ谷折りして内部に空間部(14)を形成し、
前記広告用紙(10)の上部間にスペーサー(16)を配して該広告用紙(10)とスペーサー(16)とで広告媒体(20)とし、
前記広告媒体(20)を窓ガラス(5)に配置していることを特徴とする広告媒体。
【請求項1】
広告文や写真を印刷した面を外側となるように広告用紙(10)を2つ折りし、この2つ折りした広告用紙(10)の上部の重ね合わせ部分を車内の吊り広告用の取付器具(1)に挟持していることを特徴とする広告媒体。
【請求項2】
広告用紙(10)の表面には広告文や写真が印刷され、該広告用紙(10)の裏面には所定の間隔でもって2本の谷折り線(12)(13)が設けられ、広告文や写真を印刷した面を外側となるように前記谷折り線(12)(13)をそれぞれ谷折りして内部に空間部(14)を形成し、前記広告用紙(10)の上部の重ね合わせ部分を車内の吊り広告用の取付器具(1)に挟持していることを特徴とする広告媒体。
【請求項3】
前記広告用紙(10)の上部間にスペーサー(16)を配していることを特徴とする請求項2に記載の広告媒体。
【請求項4】
前記スペーサー(16)の断面を略コ字型に形成すると共に、一方の片を上方に長くした取付片(22)を形成し、この取付片(22)に吊り広告用の取付器具(1)に挟持可能としていることを特徴とする請求項3に記載の広告媒体。
【請求項5】
前記広告用紙(10)の谷折り線(12)(13)の間に山折り部分(18)を設けていることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の広告媒体。
【請求項6】
広告用紙(10)の表面の少なくとも一方には広告文や写真が印刷され、該広告用紙(10)の裏面には所定の間隔でもって2本の谷折り線(12)(13)が設けられ、広告文や写真を印刷した面を外側となるように前記谷折り線(12)(13)をそれぞれ谷折りして内部に空間部(14)を形成し、
前記広告用紙(10)の上部間にスペーサー(16)を配して該広告用紙(10)とスペーサー(16)とで広告媒体(20)とし、
前記広告媒体(20)を窓ガラス(5)に配置していることを特徴とする広告媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
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【図7】
【図8】
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【図11】
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【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2011−257466(P2011−257466A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−129655(P2010−129655)
【出願日】平成22年6月7日(2010.6.7)
【出願人】(595004115)株式会社 彩響舎 (13)
【出願人】(398016980)株式会社いちはら (17)
【出願人】(000249230)有限会社大三紙工社 (5)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月7日(2010.6.7)
【出願人】(595004115)株式会社 彩響舎 (13)
【出願人】(398016980)株式会社いちはら (17)
【出願人】(000249230)有限会社大三紙工社 (5)
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