説明

広告情報登録・表示システム及び広告情報登録・表示方法

【課題】利用者の生活行動圏を中心とする店舗等情報を、容易に検索・閲覧可能な広告情報登録・表示システムに関する技術を提供する。
【解決手段】予め定められた複数のエリアの中から選択した一又は複数のエリアを登録生活行動圏エリアとして利用者端末から登録し、店舗広告更新情報を広告依頼者端末に随時入力し、登録生活行動圏エリアを含む利用者情報と、広告依頼者店舗名称情報、広告依頼者店舗位置情報、前記店舗広告更新情報を含む広告依頼者店舗情報と、をデータベースサーバに保存するステップと、管理サーバが、前記登録生活行動圏エリアの中から選択された選択エリア地図と、前記選択エリア内に存在する広告依頼者店舗位置を、地図データベースと照合して選択エリア地図上に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを利用した広告情報登録・表示システム及び方法に関し、特に、利用者の生活行動圏を中心とした店舗等情報を容易に検索・閲覧可能な広告情報登録・表示システム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット上で地図情報と関連付けた広告表示方法に関する技術が開示されている(例えば特許文献1、非特許文献1)。この技術は、地図データベースを備え、ユーザからの要求に応じて、各地の地図をユーザコンピュータに送信するものである。一方、広告依頼者は、広告依頼者端末から地図情報サイトにアクセスし、地図上の自店の位置に対応付けて広告情報を送信する。地図情報サイトは、これを受けて、広告依頼者の地図上の位置に対応付けてその広告情報を記録する。利用者は、地図情報サイトにアクセスして、地図を表示する。その際、広告を掲載している会社については、地図上に広告マークが表示され、利用者がこの広告マークをクリックすると、これに対応付けて記録されている広告が地図情報サイトから送信されるというものである。
しかし、従来の広告情報表示システムでは、利用者の生活行動圏に対応するカスタマイズされた地図情報を表示することができず、使い勝手が悪いという問題がある。また、広告情報更新に関しても、広告依頼者の更新時期に関係なく定期的に行われるため、利用者にとって最新の情報を取得することが困難であるという問題がある。
【特許文献1】特開平9−34902
【非特許文献1】http://www.mapion.co.jp/
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、このような問題を解決するためのものであって、利用者がインターネット上に登録した生活行動圏の地図上に広告を表示することによって、利用者と広告主を結びつけることに関する技術を提供するものである。また、広告依頼者自身が端末から操作をすることによって当該広告をリアルタイムに更新し、利用者により新鮮な情報を提供することに関する技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(1)本発明は、利用者端末と、広告依頼者端末と、データベースサーバと、地図データベースと、各端末及び各データベース間の通信制御を行う管理サーバと、を含み、これらがインターネット回線を介して相互に通信可能な広告情報登録・表示システムであって、利用者端末は、予め定められた複数のエリアの中から選択した一又は複数のエリアを登録生活行動圏エリアとして登録可能に構成され、広告依頼者端末は、店舗広告更新情報を随時入力可能に構成され、データベースサーバは、少なくとも前記登録生活行動圏エリア情報を含む利用者情報と、広告依頼者店舗名称情報、広告依頼者店舗位置情報、前記店舗広告更新情報を含む広告依頼者情報と、を保存する手段を備え、管理サーバは、前記登録生活行動圏エリアの中から選択された選択エリア地図と、前記選択エリア内に存在する広告依頼者店舗位置を、地図データベースと照合して選択エリア地図上に表示可能に作成する手段と、を備えて成ることを特徴とする。
【0005】
本発明により、利用者はサイトにアクセスするだけで、登録している生活行動圏の地図が端末画面上に表示され、またタブの切り替えをするだけで、別に登録してある生活行動圏の地図及び店舗情報等を閲覧することが可能となる。
【0006】
本発明において、「登録生活行動圏エリア」としては、自宅周辺、勤務先、通勤経路、ショッピングなど、利用者の生活行動圏から任意に選択できる。「登録生活行動圏エリア」の数も任意に選択することが可能である。
【0007】
「利用者端末」、「広告依頼者端末」としては、パソコン、携帯端末など任意の手段を選択することができる。
(2)さらに、本発明は、選択エリア地図が、複数の縮尺表示が選択可能に構成され、かつ、選択された縮尺に関わらず、前記店舗広告更新情報を最新入力から順に所定数の店舗位置を、アイコン表示可能に構成したことを特徴とする。
【0008】
本発明により、広告文を広告依頼者自身がパソコンや携帯電話端末からリアルタイムに更新することが可能であるため、利用者は新鮮な情報を常に取得することが可能となる。
(3)さらに、本発明は、利用者端末と、広告依頼者端末と、データベースサーバと、地図データベースと、各端末及び各データベース間の通信制御を行う管理サーバと、を含み、これらがインターネット回線を介して相互に通信可能な広告情報登録・表示システムにおいて、予め定められた複数のエリアの中から選択した一又は複数のエリアを登録生活行動圏エリアとして利用者端末から登録するステップと、店舗広告更新情報を広告依頼者端末に随時入力するステップと、少なくとも前記登録生活行動圏エリアを含む利用者情報と、少なくとも広告依頼者店舗名称情報、広告依頼者店舗位置情報、前記店舗広告更新情報を含む広告依頼者店舗情報と、をデータベースサーバに保存するステップと、管理サーバが、前記登録生活行動圏エリアの中から選択された選択エリア地図と、前記選択エリア内に存在する広告依頼者店舗位置を、地図データベースと照合して選択エリア地図上に表示可能に作成するステップと、を含むことを特徴とする。
【0009】
(4)さらに、本発明は、複数の縮尺表示から選択される地図の縮尺に関わらず、最新の前記店舗広告更新情報入力から順に予め定めた数の店舗位置を表示することを特徴とする。
【0010】
表示のプライオリティーも更新時間順となっているため、より新鮮な情報を得ることが可能となる。
(5)さらに、本発明は、店舗位置アイコンを、アニメーションGIF形式で表示することを特徴とする。
(6)さらに、本発明は、店舗位置アイコンにマウスオーバーすることにより、前記店舗広告更新情報を表示することを特徴とする。
これらの発明により、地図上にアニメGIFが設置されるため、利用者がアイコンをクリックすることなくマウスオーバーするだけで広告文を閲覧することが可能となる。
アニメGIFを採用することにより、例えば、店舗位置を星形状のアイコンが回転する形態で表示することができ、閲覧者のアイキャッチ効果を高めることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、インターネット上に登録した利用者の生活行動圏の地図上に、広告依頼者の広告を表示することができ、利用者と広告主を結びつけることが可能となる。また広告依頼者自身が端末から操作をすることによって、当該広告をリアルタイムに更新し、より新鮮な情報を利用者に提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係る広告情報登録・表示システムの一実施形態について、図1乃至11を参照してさらに詳細に説明する。重複を避けるため、各図において同一構成には同一符号を用いて示している。なお、本発明の範囲は特許請求の範囲記載のものであって、以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。
【0013】
<全体システム構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る広告情報登録・表示システム1の全体構成を示す図である。広告情報登録・表示システム1は、インターネット回線3を介して接続される管理サーバ2、利用者端末10、広告依頼者端末11、地図サーバ9、データベース(DB)サーバ7を備えている。なお、ここに、管理サーバ2は、WEBサーバ4、利用者認証サーバ5、広告依頼者認証サーバ6、広告管理サーバ8により構成されるサーバ群の総称である。
【0014】
<WEBサーバ構成>
図2は、WEBサーバ4の詳細構成を示すブロック図である。WEBサーバ4は、主制御部4a、通信制御部4c、コンテンツ制御部4d、検索部4bを主要構成とし、各構成要素がバス接続されている。WEBサーバ4は、各WEBブラウザー画面の送信、入力情報の受信、後述するDBサーバ7に格納された情報の送信を利用者端末3に対して行なうコンピュータであり、利用者端末3からの操作情報に応じて適宜利用者認証サーバ5、DBサーバ7、地図サーバへアクセスし、サービス画面の生成を行う。
【0015】
主制御部4aは、CPU、RAM、ROMなどからなり、装置全体を統括制御して各種の実行指令を与える。通信制御部4cは、他装置との通信を行うための通信用インターフェースおよび通信ドライバを備える。コンテンツ制御部4dは、クライアント端末(利用者、広告依頼者とも)からの要求に応じてコンテンツを提供する。また、後述の検索部4bの各構成要素と連携し、利用者ごとに異なるコンテンツを動的に生成する。
【0016】
検索部4bは、いずれも不図示の業種検索部、店舗名検索部、表示広告検索部、ベース広告検索部、会員情報検索部、生活行動圏検索部から構成されている。ここに、「業種検索部」は、利用者が掲載情報を参照する場合の検索条件として業種を指定または入力した場合に、DBサーバ7から該当する業種を持つ掲載情報を検索する機能を有する。また、「表示広告検索部」は、ログイン直後に表示する地図の範囲内に所在する表示広告(星形状のアイコンが回転する表示(以下、「きらきら広告」という)掲載を、DBサーバ7の検索基本情報DB7eから更新日順に検索する「きらきら広告」検索部により構成されている。
【0017】
<DBサーバ7の構成>
DBサーバ7は、本システムによるサービスを実現するためのデータ、「きらきら広告」情報を格納するコンピュータである。
【0018】
DBサーバ7は、図3に示すように主制御部7a、通信制御部7b、DBアクセス部7c、DB格納部7dから構成され、これらの構成要素がバス接続されている。DB格納部7dには、検索基本情報DB7e、広告情報DB7f、サービス別会員情報DB7g、路線/駅データ7h、住所データ7iが搭載されている。主制御部7aは、CPU、RAM、ROMなどからなり、装置全体を統括制御して各種の実行指令を与える。通信制御部7bは、他装置との通信を行うための通信用インターフェースおよび通信ドライバを備える。
【0019】
後述する生活行動圏登録サービスを提供するためのデータは、すべてDBサーバ7のデータベースとして管理されている。WEBサーバ4の検索部4bは、目的に応じて各種の検索機能によりDBサーバ7のDBアクセス部を介してデータを参照することになる。
【0020】
会員ごとの個人情報と関連付けた生活行動圏登録ポイントも、緯度経度としてこのコンピュータ内のサービス別会員情報DB7gで管理される。
<地図サーバ9の構成>
地図サーバ9は、本システムで提供する地図画面を、WEBサーバ4からの緯度経度、表示縮尺等の要求情報に応じて生成・送信するコンピュータである。地図サーバ9は、図4に示すように主制御部9a、通信制御部9b、座標解析部9c、画面編集部9d、DBアクセス部9e、DB格納部9fにより構成されている。座標解析部9cは、WEBサーバ4からの要求により地図の移動等が発生した場合、表示すべき地図の中心座標を求めたり、指定した2地点間の距離情報、指定緯度経度での表示可能縮尺などを返却する。画面編集部9dは、WEBサーバ4からの検索要求を受けて該当するDBから検索条件に合致する情報を検索し、その結果を要求元に返却する。DB格納部9fには、地図画像の表示に必要な情報が格納されており、WEBサーバ4から引き継いだ検索条件で地図画像DB9fにアクセスし、検索条件に合致する地図画像情報を検索する。地図画像DB9fには、地図画像、地図表示要件を満たす上で必要となる緯度経度情報などが格納されている。
【0021】
<その他サーバの構成>
利用者認証サーバ5は、利用者端末10から送出されるユーザ名とパスワードの組み合わせ、またはCookieと呼ばれるサイト来歴情報を元に、本システム会員か否かを識別する。個人情報の共通項目をDB管理する。
【0022】
広告依頼者認証サーバ6は、広告依頼者端末11から送出されるユーザ名とパスワードの組み合わせを基に、広告依頼者か否かを識別するコンピュータであり、会員ごとの個人情報を管理する。
【0023】
広告管理サーバ8は、「きらきら広告」と連動し、「きらきら広告」以外の詳細広告を管理するコンピュータである。

広告情報登録・表示システム1は以上のように構成されており、次に本システムで可能となる広告情報登録・表示機能について説明する。
【0024】
<生活行動圏登録>
最初に、図5を参照して、利用者端末10を介して行われる生活行動圏登録のフローについて説明する。まず、利用者は会員登録を行う。利用者が、WWWブラウザを使用して本システム内の会員登録画面へのリンク画像をクリックすると(S101)、WEBサーバ4は要求電文に応じて会員登録画面を利用者端末10に送信する(S102)。利用者は必要情報入力後、画面に設定された登録ボタンをクリックすることにより登録操作を行う。入力情報はパラメータ化され、利用者認証サーバ5の会員共通情報DBに渡される。利用者認証サーバ5は、パラメータから利用者が入力したユーザIDを読み出し、会員共通情報DBをアクセスして、同一IDが無いかをチェックする(S104)。同一IDが存在する場合はエラー処理に遷移しID再入力を促し、同一IDが存在しない場合は、生活行動圏登録画面に遷移する。
【0025】
WEBサーバ4は、前述の会員共通情報参照の際、同一IDが存在しない場合には、入力済みの会員共通情報をパラメータで持ち回りながら、生活行動圏(生活行動圏)登録画面を利用者端末10に送信する(S105)。生活行動圏登録画面に遷移する際、入力された会員共通情報の郵便番号がサービス提供エリアに該当する場合、生活行動圏の1番目に自宅住所として設定する。自宅住所はDBサーバ7に格納された郵便番号と住所が一意に関連付けられた辞書を参照することで決定され、得られた住所コードを地図サーバの座標解析部に渡し、最終的に緯度経度の値を取得する。取得した緯度経度情報と、生活行動圏名称(ここでは「自宅住所」)はユーザIDと関連付けられてパラメータに格納され、サービス別会員情報更新処理までセッション情報の中で管理される。
【0026】
生活行動圏の登録位置はすべてこの緯度経度情報で管理され、トップページ表示時の地図表示の際の中心座標と、その後に実施される検索操作の際の検索中心位置の基本的な情報として活用される。また、生活行動圏登録画面は、後述するエリア選択補助要求の処理の再起画面になっており、エリア選択補助要求の処理を繰り返し実行することで、最大5箇所の生活行動圏を登録することが可能である。エリア選択は、地図、駅名、住所名の3通りの方法で生活行動圏登録が可能である。
【0027】
必要な生活行動圏登録が完了した段階で、「生活行動圏の登録を終了する」というボタンをクリックすると、後述の会員共通情報更新とサービス別会員情報更新の各処理を起動する(S107)。
【0028】
会員共通情報送信によってセッション情報の中に格納された会員共通情報の項目を、利用者認証サーバ5のDBアクセス部を通して会員共通情報DBに格納する。
エリア選択補助によってセッション情報の中に格納された生活行動圏情報(緯度経度)と、会員共通情報の1項目であるユーザIDを、DBサーバ7のDBアクセス部を通してサービス別会員情報DBに格納する。最大5箇所登録される生活行動圏情報は、プログラム内でユーザIDと生活行動圏通番の組み合わせによってユニークインデックスとして管理され、同一ユーザIDで複数の生活行動圏情報を保有する要件を実現している。ユーザIDは会員共通情報DBと同一のものであるので、サービス別会員情報DBとのリレーション情報としても活用される。
【0029】
会員共通情報更新、サービス別会員情報更新が正常処理されると、登録完了通知を利用者認証サーバ5から実施する(S110)。
会員共通情報更新、サービス別会員情報更新が正常処理されると、登録完了通知とは別に登録完了画面を生成して、利用者端末10に対して送信する(S111)。登録完了画面の内容は一連の会員登録、生活行動圏登録によって取得された情報をセッション情報から取り出して生成される。利用者端末10へ登録完了画面の送信が完了し、利用者が「本システムへ」のボタンをクリックすると、セッション情報からユーザIDとパスワード情報を取得し、本システムの会員用トップページに遷移する。
【0030】
なお、本実施形態では利用者が会員登録を行う形態としたが、登録フリーの形態としても良い。
<生活行動圏登録/エリア選択補助>
次に、図6、10を参照して、利用者が地図情報サイトにアクセスする生活行動圏エリア選択をするためのフローについて説明する。本実施形態では、エリア選択は地図、駅名、住所名の3通りの方法で生活行動圏登録が可能である。ここでは、「駅指定要求」の場合のフローについて説明する。
【0031】
エリア選択補助要求画面から「駅で指定」ボタンをクリックすると(S201)、駅選択画面へ遷移する(S202)。この時利用者が任意に入力した生活行動圏名(「職場」や「遊び場」など)も地図指定時と同様に、同時にパラメータに格納される。
【0032】
サービス提供エリアをカバーする路線を掲載した駅選択画面ページ(図10)を利用者端末10に送信する。路線図は各駅がクリックカブルになっており、駅をクリックした際には予め駅ごとに指定してある駅コードがパラメータとして渡されるよう設定されており、後述する緯度経度変換の入力情報として使用される。
【0033】
利用者がサービス提供エリアの駅をクリックすると、駅コードがパラメータに格納され、WEBサーバ4に送信される(S203)。
WEBサーバ4は、受信した駅コードを入力情報とし、DBサーバ7のDBアクセス部を介して路線/駅データを検索する要求電文を編集し、DBサーバ7へ送信する(S204)。
【0034】
検索要求電文を受信したDBサーバ7は、駅名、駅コード、路線名、路線コード、所在地緯度経度から成る路線/駅データをアクセスし、検索条件に該当する所在値緯度経度をサーチし、WEBサーバ4に送信する(S205)。
【0035】
WEBサーバ4は、路線/駅データ検索の結果得られた値を生活行動圏登録緯度経度としてパラメータ化しセッションに格納し(S206)、さらに生活行動圏登録画面を利用者端末10に送信して駅指定処理を完了する(S207)。駅指定の場合はこれ以上詳細な生活行動圏登録位置の調整はされず、駅の指定を以って操作確定となる。
【0036】
なお、地図登録、住所名登録の場合もそれぞれ同様にして登録される。
<地図/「きらきら広告」の表示>
次に、図7、11を参照して、生活行動圏の地図、及び「きらきら広告」をブラウザー画面上に表示するためのフローについて説明する。図7において、利用者端末10から本システムのTOPページへのアクセスがあると(S301)、利用者認証サーバ5は、会員か否かの判定のために利用者端末10に対してCookieを要求する(S302)。利用者端末10は、利用者認証サーバ5からの要求に応じて、要求ドメインと合致するCookieを検索し、存在する場合これを利用者認証サーバ5に応答電文として送信する(S303)。Cookie情報が存在しない場合は、非会員用のTOPページを利用者端末10に送信し、後述のS303の処理と同様の処理を行う。
【0037】
利用者認証サーバ5は、Cookie情報から格納されているCookie−IDと会員IDを取得する(S304)。取得したCookie−IDと会員IDを検索キーとし、DBアクセス部を介して会員共通情報DBを検索する(S305)。
【0038】
会員情報が存在する場合は、TOPページ構成要素を収集するために地図表示情報取得処理に遷移する(S306においてOK)。会員情報が存在しない場合は、非会員用TOPページ送信処理を行う(S307)。
【0039】
次に、地図表示情報取得のフローに移行する。利用者認証サーバ5は、TOPページの構成要素を収集する(S308)。構成要素としては、(a)デフォルト表示する生活行動圏ポイント、(b)地図表示縮尺、(c)地図表示サイズ等である。
【0040】
これらの情報を取得するため、DBサーバ7のDBアクセス部7cを介してサービス別会員情報DBを検索する要求電文を編集し、DBサーバ7に送信する。
DBサーバ7は、利用者認証サーバ5からの要求に応じて、パラメータに格納されたユーザIDをキーにサービス別会員情報DBを検索し、WEBサーバ4に送信する(S309)。
【0041】
次に、WEBサーバ4は、地図上に表示する「きらきら広告」を検索する(S310)。検索条件は、地図表示情報取得処理で取得した、生活行動圏緯度経度情報を検索中心位置とし、地図表示縮尺と地図表示サイズから算出した平方距離内に存在するものを更新月日の順で出力することである。以上の検索条件を検索要求電文として編集し、DBサーバ7へ送信する。また、地図上の見た目の煩雑さを避けるために、検索結果は最大20件としている。
【0042】
検索要求電文を受信したDBサーバ7は、DBアクセス部を介して検索基本情報DBと広告情報DBを登録情報IDで連結し検索を実行する(S311)。検索条件に合致した検索基本情報レコードから掲載名、所在地の緯度経度、「きらきら広告」の表示用広告文、より詳細な広告情報画面表示するための登録情報IDを取得しパラメータとして格納する。
【0043】
次に、WEBサーバ4は、「きらきら広告」表示位置確定を行う(S312)。具体的には、後述の相対座標取得処理で変換処理を行うための要求電文を作成する。電文パラメータには、表示中の地図の中心緯度経度、縮尺、地図の表示サイズと、各広告の緯度経度である。この時表示対象の「きらきら広告」の中で同一緯度経度を持つ広告依頼者が存在する場合は、緯度経度の要求パラメータを1個にまとめ、地図サーバに対して電文を送信する。
【0044】
これを受けて、地図サーバは相対座標取得を行う(S313)。地図上に「きらきら広告」を配置するためには、表示位置を地図の縦、横の各ピクセル値に置き換える必要があり、本処理でそれを実現するものである。受信した電文パラメータを元に最大20個の地図画像上の相対位置を算出し、WEBサーバ4へ返却する。
【0045】
WEBサーバ4は、地図サーバから送信された相対座標に基づいて、TOPページの生成を行う(S314)。具体的な内容は、パラメータに格納された緯度経度を中心とした地図の要求電文の他に、パラメータ情報として他に表示可能な縮尺の種類、上下左右および斜め方向の8方向へ移動するための座標シフト量、シフト方向を地図表示要求パラメータとして同時に編集し、前述の相対座標取得処理で得た座標と、セッションに格納された広告情報、登録情報IDをもとにTOPページのソースを生成する。TOPページのソース生成完了後、画面表示情報として利用者端末10へ送信する(S315)。
【0046】
利用者端末10では、TOPページを受信情報に従いWWWブラウザに表示を行うが、その際に、地図サーバのDBアクセス部に対して編集済みの地図画像要求電文を送信する(S316)。地図サーバは受信した要求電文から中心座標、表示縮尺、表示サイズに該当する地図画像を地図DBから検索し、合致した地図画像を利用者端末10に送信する(S317)。この時点で、TOPページの全てのオブジェクトが表示完了となる。
【0047】
図11は表示画面の一例を示す図である。同図に示すように、「きらきら広告」11aは、星形状のアイコンがアニメGIF形式で回転する形態で表示される。また、利用者が所望の店舗位置アイコンにマウスオーバーすることにより、最新の店舗広告情報11bが表示される。
【0048】
<きらきら広告の更新>
次に、図8、12を参照して、広告依頼者が随時行う店舗広告情報の更新を本システムに取り込むフローについて説明する。図8において、最初に広告依頼者端末11からWWWブラウザを使用して所定のURLが入力される(S401)。URLは「きらきら広告」を契約した広告依頼者のみに通知されている。要求に応じて、カスタマ認証サーバ6は、ログインページを広告依頼者端末11に送信する(S402)。広告依頼者は、広告公開時に払い出しを受けたログインID、パスワードを入力し、ログイン操作を行う(S403)。
【0049】
カスタマ認証サーバ6は、受信したログインIDをパラメータから取得し(S404)、当該ログインIDが存在するかをチェックする(S405)。ログインIDが存在しない場合、またはIDが存在していてもパスワード情報が一致しない場合は(S405においてNG)、広告依頼者端末11にエラーページを送信し、再ログインを促す(S406)。
【0050】
ログインIDが存在し、かつパスワード情報が一致する場合は、カスタマ管理DBに格納されている登録情報IDをセッションに格納し、業務選択画面送信処理(A)に遷移する(S405においてOK)。なお、登録情報IDは、全ての「きらきら広告」に対してユニークに付与されており、ログインIDと対をなすことで、編集対象となる「きらきら広告」を一意に特定することが可能となる。
【0051】
カスタマ認証サーバ6は、広告依頼者が操作できる項目をメニュー形式で表示する画面を、広告依頼者端末11に対して送信する(S407)。広告依頼者からの要求(S408)に対応して、WEBサーバ4は、「きらきら広告」編集画面を送信する(S409)。
【0052】
図12は、「きらきら広告」編集画面の例を示す図である。広告依頼者が、更新セル12aに更新内容を記載して「きらきら広告」の更新を要求すると(S410)、要求電文を受信したWEBサーバ4は入力内容をチェックし、問題がなければDBサーバ7に対して更新要求を送信する(S411)。
【0053】
電文を受信したDBサーバ7はパラメータから取得した登録情報IDを検索キーとして、一致する広告情報レコードを更新する(S412)。DB更新の折にはレコード編集権限のみを制限するためWEBサーバ4からの参照に支障が無く、常時最新情報を提供することが可能である。
【0054】
DB更新が完了後、更新完了通知がWEBサーバ4を介して広告依頼者端末11に対して送信される(S413)。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、インターネットを利用した広告情報登録・表示システムに広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の一実施形態に係る広告情報登録・表示システム1の全体構成を示す図である。
【図2】WEBサーバ4の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】DBサーバ7の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】地図サーバ9の詳細構成を示すブロック図である。
【図5】生活行動圏登録フローを示す図である。
【図6】エリア選択(駅)登録フローを示す図である。
【図7】「きらきら広告」を画面に表示するフローを示す図である。
【図8】きらきら更新登録フローを示す図である。
【図9】生活行動圏登録画面の一例を示す図である。
【図10】エリア選択(駅)登録の画面の一例を示す図である。
【図11】「きらきら広告」表示画面の一例を示す図である。
【図12】「きらきら広告」更新登録の画面を示す図である。
【符号の説明】
【0057】
1・・・・広告情報登録・表示システム
2・・・・管理サーバ
3・・・・インターネット回線
4・・・・WEBサーバ
5・・・・利用者認証サーバ
6・・・・広告依頼者認証サーバ
7・・・・DBサーバ
8・・・・広告管理サーバ
9・・・・地図サーバ
10・・・利用者端末
11・・・広告依頼者端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者端末と、広告依頼者端末と、データベースサーバと、地図データベースと、各端末及び各データベース間の通信制御を行う管理サーバと、を含み、これらがインターネット回線を介して相互に通信可能な広告情報登録・表示システムであって、
利用者端末は、予め定められた複数のエリアの中から選択した一又は複数のエリアを登録生活行動圏エリアとして登録可能に構成され、
広告依頼者端末は、店舗広告更新情報を随時入力可能に構成され、
データベースサーバは、前記登録生活行動圏エリア情報を含む利用者情報と、広告依頼者店舗名称情報、広告依頼者店舗位置情報、前記店舗広告更新情報を含む広告依頼者情報と、を保存する手段を備え、
管理サーバは、前記登録生活行動圏エリアの中から選択された選択エリア地図と、前記選択エリア内に存在する広告依頼者店舗位置を、地図データベースと照合して選択エリア地図上に表示可能に作成する手段と、
を備えて成ることを特徴とする広告情報登録・表示システム。
【請求項2】
前記選択エリア地図は、複数の縮尺表示が選択可能に構成され、かつ、選択された縮尺に関わらず、前記店舗広告更新情報を最新入力から順に所定数の店舗位置を、アイコン表示可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の広告情報登録・表示システム。
【請求項3】
利用者端末と、広告依頼者端末と、データベースサーバと、地図データベースと、各端末及び各データベース間の通信制御を行う管理サーバと、を含み、これらがインターネット回線を介して相互に通信可能な広告情報登録・表示システムにおいて、
予め定められた複数のエリアの中から選択した一又は複数のエリアを登録生活行動圏エリアとして利用者端末から登録するステップと、
店舗広告更新情報を広告依頼者端末から随時入力するステップと、
前記登録生活行動圏エリアを含む利用者情報と、広告依頼者店舗名称情報、広告依頼者店舗位置情報、前記店舗広告更新情報を含む広告依頼者店舗情報と、をデータベースサーバに保存するステップと、
管理サーバが、前記登録生活行動圏エリアの中から選択された選択エリア地図と、前記選択エリア内に存在する広告依頼者店舗位置を、地図データベースと照合して選択エリア地図上に表示可能に作成するステップと、
を含むことを特徴とする広告情報登録・表示方法。
【請求項4】
複数の縮尺表示から選択される地図の縮尺に関わらず、最新の前記店舗広告更新情報入力から順に予め定めた数の店舗位置を表示することを特徴とする請求項3に記載の広告情報登録・表示方法。
【請求項5】
前記店舗位置アイコンを、アニメーションGIF形式で表示することを特徴とする請求項3又は4に記載の広告情報登録・表示方法。
【請求項6】
前記店舗位置アイコンにマウスオーバーすることにより、前記店舗広告更新情報を表示することを特徴とする請求項3乃至5に記載の広告情報登録・表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−40129(P2006−40129A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−221920(P2004−221920)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(500040964)エヌ・ティ・ティ番号情報株式会社 (4)
【Fターム(参考)】