説明

床下設置貴重品収納庫

【課題】住居的木造家屋内に於いて通常貴重品の収納庫として防犯的に考慮し、若し地震又は台風等の災害又は火災等に遭遇し、共同避難を余儀無くせざるを得ない状況の際に、貴重品を持ち出さずに防犯的に現地保留にて保護保管する床下貴重品収納庫の提供。
【解決手段】耐火鋼材による本体外函部2に内部底版部耐火版5、内部側面部耐火版6を設け、外面の両側面部にアンカープレート8を設けて、床下土間コンクリート16に一部埋設して固定し、函蓋部の外周面部4bに設けたプレートとアンカープレートとを耐火錠の施錠弦で結合固定し、函蓋部の外周面部に結合固定部を保護する施錠部保護保管箱を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一般個人住居に於いて常備的貴重品収納保管に加え予期しない地震又は台風等に遭遇して避難の必要性に余儀無く応じる場合に共同避難の際には例え貴重品を持ち出す事が出来たとしても確たる保管場所も確保出来ず維持保留に防犯的に精神的に気使いを要するため、又は予期せぬ火災等に遭遇した際に貴重品を持ち出せなかった際に現場検証等にて直ちに寄り付けない場合に災害後も盗難防犯的に現地に貴重品を維持保管する目的として床下の土間に収納庫を固定設置し避難解除迄の貴重品の防災及び防犯維持確保目的に関する。
【背景技術】
【0002】
在来防犯を目的とした耐火性の金庫は多数製造販売されているがコンクリート土間若しくはコンクリートスラブの床据え置き形が殆どにて木造の建物の床上には手提げ程度の金庫は別として防災及び盗難を考慮した貴重品保管庫又は金庫は災害時には倒壊毀損が危惧される故に木造の床上には設置し難く、貴重品を災害遭遇時に持ち出す余裕の場合には兎も角として持ち出せなかった場合には建物内の設置現場にての防犯的な心配が懸念される故に、其の懸念を払拭する目的として常備床下等の土間に設置保管を目的とした貴重品保護の耐災害防犯収納庫設置が要求される。
【0003】
参考文献1、特開2006−63590にては一部埋設固定構造でなく、また床内部に露出性設置方式故に、また開口部操作がリミットスイッチ式にて建物が地震等にて倒壊したり火災にて焼失等に遭遇した場合には操作困難と解される、また大型の場合は一般家庭の床下設置は無理にて、また小型の場合には移動性が高く災害時に毀損したり、また固定性がなく災害遭遇避難時の際に手動にての搬出盗難に遭遇する危険性が危惧される。
【0004】
参考文献2、特開2003−20863にては大型金庫の内部に小型金庫を数個収納するシステムにて一般家庭用には適し難いと解される。
【0005】
参考文献3、特開平11−324491にてはコンクリート構造故に火災遭遇時にては火災時の温熱にて損壊し、また、開口部蓋の取付け部及び施錠部が耐火構造で無いために火災時に遭遇した際には内部収納の貴重品を保護出来る構造とはなっていないものと解される。
【0006】
参考文献4、特開H10−120082にては屋内埋設構造で無く屋外埋設構造にて、また埋設固定性で無く地震又は火災時等の災害時に避難の必要時には盗難防止構造で無いために貴重品収納保護には適し難いと解される。
【特許文献1】特開2006−63590号
【特許文献2】特開2003−20863号
【特許文献3】特開H11−324491号
【特許文献4】特開H10−120082号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
日本国内に於いては何時何処にても大き目の地震に遭遇しても致し方の無い境遇に於かれているのが現実であり、また、一般住宅は木造が主にて何時火災に遭遇しても致し方の無い現状であり、貴重品の常備保管は勿論のこと運悪く災害に遭遇した際には其の貴重品を持ち出す事が不可能の事態が殆どにて、すなわち、避難を要する災害に遭遇したら数日間は建物に寄り付く事が出来ず、その間貴重品の盗難等の安否事が気掛かりと言う事態に対して収納貴重品に損傷無く安心して災害建物現地に現物収納庫放棄の儘避難先にて生活が出来る方法の解決を目的とした貴重品収納保護保管庫の提供。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記請求項1に記載の内容を具体的に解説すると、木造住宅の場合には先ず保管場所として常備貴重品の出し入れを考慮して一階の畳を敷く和室でなく、台所等洋室系床張り仕上げの部屋にて一般市販品である60cm角程の床下点検口の設置出来る場所の床下に設置するのが好ましく、また、説明基準として目途的に概略のサイズを挿記するとすれば方形の場合には収納庫の大きさは内部壁対間45cm程度とし、また、深さは有効45cm程度とし、蓋の上端面を床土間上20cm程度とし、また、構造材質は外郭主鋼材は耐火鋼板の厚さ20mm程度とし、収納庫内は上部及び底部及び側面部の6面全面に厚さ40mm程度の珪酸カルシューム系又は類似品の耐火版を使用し、また、開口部は一部埋設固定した本体函に函蓋型を全面に被せる形式とし火災熱防御とし、両側面部に敷設固定したアンカープレートに前記の函蓋側面部に結合施錠用のプレートを固定し、其の双方両面部位の接合プレートに耐火性の手動切断不可能な鋼材質にて製造した半円型の施錠弦(シャツクル)径20mm程度の南京錠又は類似錠にて両面部に施し、其の施錠部には耐火鋼製保護保管箱を設けて耐火性の雇いボルトにて函蓋部の両面に固定し、災害遭遇時の避難時に収納品の盗難、又は掘削盗難回避防犯維持を目的とする。
【発明の効果】
【0009】
前記0007に記載内容の床下埋設貴重品収納庫を家庭内に設置して居れば若し不幸にも地震等の災害に遭遇した際に集合避難生活にての貴重品の保管場所の懸念を心配する事なく、ある程度の期間は安心して非難生活が出来、また、施錠は長期間の避難解除迄耐火性施錠に付き、また、施錠部保護保管箱の接合部ナット13は手動具にて締弛可能にて例え盗者が保護箱を撤去したとしても、施錠品のR弦部は硬質な耐火鋼製品にて、手動にては切断不可能な材質にて施すために盗難の心配を懸念する事も無く、また、収納庫自体が床下一部埋設固定に付き例え小型としても掘削盗難の心配は無く、また、火災害に遭遇したとしても使用金属部は全面600℃程度迄は耐え得る耐火鋼材使用とし、内部6面に耐火版を施すために内部に保管の貴重品に異常損傷の心配は無く、また、常備的に貴重品の出し入れの際には函蓋部の重量のみにて手動にて簡単に開閉可能である、故に常備に加え更に災害時の貴重品の保管維持に大いに期待できる床下固定貴重品収納保管庫である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の実施例に付いて図面及び符号を見ながら説明する。
(図説又は符号に説明基準的に概略な解説寸法を挿記するも決定サイズではない)
【実施例】
【0011】
図1は収納庫本体を上部面より見た斜視図にて、2は収納庫本体の一部埋設固定した函部分の外周部が土間面より上部に露出する部分にて耐火鋼材板厚20mm程度、6は内部側面部の耐火版にて厚40mm程度、6bは前記6の側面版に天板耐火版7が接する部位、8は函蓋側面部4bに締結続したプレート8bを施錠弦にて固定するアンカープレートにて厚20mm程度、9は函蓋を固定する際の施錠弦部を通す孔部位にて径22mm程度、16は床下土間コンクリート、16bは土間16の上端面、17は16土間コンの下端栗石。
図2は収納庫の断面図にて、1は収納庫内部、2は収納庫本体外周面函部にて厚20mm程度の耐火鋼材、3は収納庫底面部にて厚20mm程度とし、外周面にアンカー的役を成す凸部を施す、4は収納庫函蓋部天端板にて耐火鋼材厚20mm程度、4bは函蓋部の外周面部にて厚20mm程度、5は内部底版部耐火版にて厚40mm程度、6は内部側四面部耐火版にて厚40mm程度、7は内面部上端耐火版にて厚40mm程度とし、其の耐火版の上端面部に脱着用として引き上げ用折り畳み式フック2個取付けとする、14は底版部固定用有筋コンクリート、15は其のコンクリートの下端栗石、16は床下土間コンクリート、16bは其の土間コンの上端面、17は16土間コンの下端栗石。
図3は収納庫の平面部の平面的断面図にて、8bは函蓋側面部4bに接合固定してアンカープレート8に施錠弦部にて結合固定するためのプレートにて厚20mm程度、10は函蓋側面4bの両面外部に取付ける施錠部保護保管箱の内部、10bは函蓋外面部に取付ける施錠部保護保管箱10の外面部、10cは前記10の側面部、11は其の施錠部保護保管箱10を函蓋側面部4bに取付ける際に接する板面部、12は其の施錠部保護保管箱11面部を取付ける際の固定用雇いボルトにて径22mm程度、13は函蓋側面4bに11面部を取付ける際に12ボルトにて締付ける際のナット。
図4は函蓋側面4bの両面に施錠部保護保管箱10を取付ける際の正面状況図にて、10dは10施錠部保護保管箱の天端部分。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】収納庫本体函部を設置した際の上部よりの斜視図。
【図2】収納庫本体函部の側断面状況図。
【図3】収納庫本体函部の平面部断面図。
【図4】収納庫函蓋側面部両面に取付く施錠部保護保管箱の正面取付け状況図。
【符号の説明】
【0013】
1:収納庫本体内部
2:収納庫本体外郭函部
3:収納庫本体底版部
4:収納庫函蓋天板部
4b:収納庫函蓋側面部
5:収納庫内部低面部耐火版
6:収納庫内部側面部耐火版
6b:上記6の耐火版に下記7の上端天板耐火版が接する部位
7:収納庫内部上端面部耐火版にて上端2箇所に引き上げ用折畳フック設置とす
8:収納庫函蓋外面部固定用アンカープレート
8b:収納庫函蓋側面の両外面部4bに接続固定して上記8のアンカープレートに施錠弦にて締結固定用プレート
9:上記8及び8bを締結固定する際の施錠弦通孔部位
10:上記8及び8bを締結固定する際の施錠部を火災時に保護する箱部分内部
10b:上記施錠部保護箱部分10の外面部位
10c:上記施錠部保護箱部分10の側面部位
10d:上記施錠部保護箱部分の天端部位
11:上記保護箱10を函蓋両側面部4bに取付ける際の接合面部プレート
12:上記11を結合する際の雇いボルト
13:上記11を4bに取付ける際に12のボルトにて締付ける際のナット
14:収納庫を据え付ける際の土台基礎コンクリート
15:上記14の下端栗石
16:床下土間コンクリート
16b:上記コンクリートの上端面部
17:上記16の下端栗石








【特許請求の範囲】
【請求項1】
方形の外郭部を耐火鋼材にて製造し内部に耐火版を施し、開口部は方形の被せ蓋式とし、収納庫本体を床下土間に一部埋設固定形式にて設置し、両側面部に埋設アンカープレートを施し、前記の被せ蓋の両側外面部に前記載のアンカープレートに結合固定をなすプレートを接結合し、前記に記載の双方のプレートをR弦型耐火錠にて両面部を結合固定し、前記に記載の開口部の被せ蓋の両側面部に固定結合施錠部を保護する方形の耐熱保護保管箱を用いて災害遭遇時の非盗難性防犯維持を特徴とする災害時対応床下設置貴重品収納庫。































【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−68300(P2009−68300A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−240362(P2007−240362)
【出願日】平成19年9月18日(2007.9.18)
【特許番号】特許第4125771号(P4125771)
【特許公報発行日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【出願人】(505095165)