説明

床材係止具

【課題】 仮設工事における床材の敷設において接着剤や面テープを裏面に張ると、仮設の床を解体するとき、床材の一部が裂かれたり剥がれたりして元の完全な形で解体することが困難であった。
【解決手段】 板状体を折り曲げて形成される床材係止具1であって、床材Fが載置される基礎部材Bの外形に対応する形状を有し弾性を有する素材によって形成される基礎部材係止部2と、床材Fを載置可能な平面である床材載置部3と、可塑性を有する2枚の板状体からなり折り曲げて開放及び真っ直ぐに接着させ閉鎖可能な床材挟持部5とを有し、基礎部材Bに基礎部材係止部2によって係止させ、床材載置部3の上に床材Fを載置させた後、床材挟持部5を折り曲げて開き開放した状態にすることにより床材載置部3と床材挟持部5との間に位置する床材Fを挟持する床材係止具1による。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、仮設工事現場、建築現場、造船現場、住宅等において床材を角形中空材、H型鋼材などの梁材に係止する床材係止具に関する。特に、建築、造船等の工事現場においてベニヤ板などの仮床を作る場合に、ベニヤ板などの床材を梁材に係止する床材係止具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、仮設工事現場、建築現場、造船現場等に厚さ30mm乃至50mmという厚いベニヤ板など木製板で仮床を作る場合、木製板の裏面に強力な接着剤を塗布するか、又は接着剤付き両面テープや、厚い布からなるベルベットファスナー等の面テープによって、梁材との仮固定を行っていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来技術のように接着剤や面テープを裏面に張ると、仮設の床を解体するとき、床材が木製材である板、特に厚いベニヤ材などの場合は、一部が裂かれたり剥がれたりして元の完全な形で解体することが困難であった。
【0004】
また、裏面に使用した接着剤やベルベットファスナーなどの面テープを付けたままだと、運搬、保管時に木製板を積層すると互いにくっついてしまい再使用が難しくなるなどの問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、板状体を折り曲げて形成される床材係止具であって、
床材が載置される基礎部材の外形に対応する形状を有し弾性を有する素材によって形成される基礎部材係止部と、床材を載置可能な平面である床材載置部と、可塑性を有する2枚の板状体からなり折り曲げて開放及び真っ直ぐに接着させ閉鎖可能な床材挟持部とを有し、
基礎部材に基礎部材係止部を弾性を利用して係止させ、床材載置部の上に床材を載置させた後、床材挟持部を折り曲げて開き可塑性を利用して元に戻らない状態にすることにより床材載置部と床材挟持部との間に位置する床材を挟持することを特徴とする床材係止具を提案する。
【0006】
また、2枚の金属製板状体を折り曲げて形成される床材係止具であって、
下部に床材が載置される基礎部材の外形に対応する形状を有し弾性を有する金属板状体によって形成される基礎部材係止部と、床材を載置可能な平面である床材載置部と、床材載置部から直角方向に曲がり2枚の板状体を接着され床材の厚さに対応する幅がある接着固定部と、2枚の金属製板状体が接着固定部から延長面方向に形成され接着固定部の面方向からほぼ直角に折り曲げて開放し及び互いに平行に真っ直ぐに接着させ閉鎖することが可能な可塑性を有する床材挟持部とを有し、
基礎部材に基礎部材係止部を弾性を利用して係止させ、床材載置部の上に床材を載置させた後、床材挟持部をほぼ直角に折り曲げて開き可塑性を利用して元に戻らない状態にすることにより床材載置部と床材挟持部との間に位置する床材を挟持することを特徴とする床材係止具を提案する。
【0007】
更に、2枚の板状体の長さが異なる床材挟持部である0005欄又は0006欄に記載の床材係止具を提案する。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、非常に容易に梁材などの床材を載置する基礎となる基礎部材に弾性を利用して基礎部材係止部によって取り付けることができるとともに、床材を床材載置部に載置した後、可塑性を有する2枚の板状体からなる床材挟持部を折り曲げて開放し床材載置部との間に位置する床材を挟持して固定することができる。
【0009】
更に、解体する必要がある工事現場の仮設床材のような場合、折り曲げてあった床材挟持部を真っ直ぐに接着させ閉鎖した状態にすることにより、非常に容易に床材を床材載置部から剥がすことができる。また、床材は、床材挟持部と床材載置部との間に単に挟まれているだけなので、床材挟持部が真っ直ぐの状態になると、簡単に床材載置部から持ち上げることが可能になる。また、基礎部材に係止されていた基礎部材係止部も弾性を有しているため、容易に基礎部材から取り外すことができる。
【0010】
床材は、床材載置部と床材挟持部との間に挟まれている状態で使用されているので、従来技術のようにベルベットファスナー等の面テープや、接着剤を付ける必要がないため、仮設足場等に何回使用しても、汚れることがなく、保管、運搬作業が従来と比べ非常に容易になった。
【0011】
また、請求項3に係る発明では、2枚の板状体からなる床材挟持部が、真っ直ぐに接着させ閉鎖状態のときに、2枚の板状体の長さが異なり、先端が揃っていないため、折り曲げて開放させるときに、開放作業が容易になる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次にこの発明の第1実施形態である床材係止具の使用状態を示す正面説明図である図1、図2、同じく斜視図である図3、床材挟持部が開放され床材を挟持した状態を斜め上方から見た斜視図である図4、以下同様に基礎部材が異なる形状である場合に対応したこの発明の床材係止具の様々な実施形態を示す図5乃至から図10、床材の端部に使用するこの発明の第4実施形態である図11、図12に基づいて説明する。
【0013】
この発明の床材係止具1は、板状体を折り曲げて形成される。この実施形態では、弾性及び可塑性を有する2枚の金属製板状体を折り曲げて一部互いに接着して、基礎部材係止部2、床材載置部3、接着固定部4及び床材挟持部5を形成している。基礎部材係止部2は、床材Fが載置される基礎部材Bの外形に対応する形状を有する。床材載置部3は、床材Fを載置可能な平面からなる。接着固定部4は、床材載置部3から直角方向に曲がり2枚の板状体をスポット溶接等により接着固定した部分であり、床材Fの厚さにほぼ対応する幅がある。床材挟持部5は、可塑性を有する2枚の板状体からなり折り曲げて開放して床材載置部3との間で床材Fを挟持し、また真っ直ぐに接着させ閉鎖可能でもある。
【0014】
図1乃至図4は、この発明の第1実施形態である床材係止具1aを示す。床材係止具1aは、弾性及び可塑性を有する2枚の金属製板状体を接着固定部4a部分でのみスポット溶接などによって床材Fの厚さ程度の長さ分接着して固定する。接着固定部4aの上方延長部分は、床材挟持部5aであり、2枚の金属製板状体が、ほぼ接したまま開閉自在に固定されずに設けられる。同じ幅の2枚の金属製板状体からなる床材挟持部5aの先端は、どちらか1枚をやや長く形成されている。これは床材挟持部5aを左右に開放する場合、長さが同じである場合よりドライバー等の器具を挿入しての開放作業が容易に行われるためである。
【0015】
接着固定部4aの下部に床材載置部3a及び基礎部材係止部2aとを形成する。床材載置部3aは、接着固定部4aの2枚の金属製板状体をそれぞれ逆方向に直角に折り曲げて平面となる板状体の上面によって接着固定部4aの左右に形成される。
【0016】
基礎部材係止部2aは、それぞれの床材載置部3aの下面20を含み、それぞれの床材載置部3aを下方に直角に折り曲げて形成される側面部21と、側面部21の下部を更に内側に向かって直角に折り曲げられて向かい合う下端部22と、互いの下端部22の間の空間である開放部分23とから形成される。この発明の基礎部材係止部2の内側形状は、床材係止具1aが係止される梁材などの基礎部材Bに外形に対応していれば形状、大きさは限定されない。この第1実施形態の基礎部材係止部2aは、基礎部材BがG梁、B梁、TO梁用に対応した形状に形成されている。これらの形状は、基礎部材係止部2aの可塑性により形成される。
【0017】
次に、この発明の第1実施形態である床材係止具1aの使用方法及び使用状態について説明する。床材係止具1aは、基礎部材係止部2aの対向する先端部20間にある開放部21間を広げてG梁材等の基礎部材Bに係止させる。基礎部材係止部2aは、その2枚の板状体の弾性を利用して梁材Bの下面両側を下端部22で、側面を側面部21で、上面を床材載置部3aの下面20で接して係止可能である。
【0018】
次に、接着固定部4aの両側に位置する2つの床材載置部3aにそれぞれの床材Fを載置する。床材Fの厚さは、接着固定部4aの長さにほぼ対応している。
【0019】
次に、ドライバーなどの器具により、床材挟持部5aの接している2枚の金属製板状体を左右逆方向に折り曲げて開放していき、床材載置部3aとほぼ平行な状態まで折り曲げることによって床材Fを挟持する。この場合、床材挟持部5aの2枚の金属製板状体の可塑性の性質を利用する。床材Fの厚さ部分は、2枚の金属製板状体が接着固定されているので床材挟持部5aは、図4に示すように丁度直角に押し広げられた状態で上方から床材Fを押さえ付けて移動しないように係止することができる。
【0020】
また、床材Fを解体するときは、逆にそれぞれの床材挟持部5aを接着固定部4aの延長面と平面状に真っ直ぐに閉鎖させて接着させる。この状態によって床材Fは、単に床材載置部3aに載っている状態なので作業員は、容易に床材Fを運搬、解体できる。
【0021】
梁材などの基礎部材Bに係止していた基礎部材係止部2aは、弾性があるため下面部22の間の開放部分23を広げて基礎部材Bから取り外すことができる。
【0022】
図5乃至図7は、この発明の第2実施形態である床材係止具1bを示す。第2実施形態の床材係止具1bは、弾性及び可塑性を有する2枚の金属板状体からなり、基礎部材係止部2bが、基礎部材BであるH形鋼に係止可能な形状に形成されたものである。基礎部材係止部2bと、床材載置部3bの形状以外は第1実施形態の形状と変わりはない。すなわち接着固定部4bは、2枚の金属製板状体をスポット溶接などによって床材Fの厚さ程度の長さ分接着して固定されている。接着固定部4bの上方延長部分には、床材挟持部5bが形成され、2枚の金属製板状体が、ほぼ接したまま接着されずに開閉可能に設けられている。同じ幅の2枚の金属製板状体からなる床材挟持部5bの先端は、どちらか1枚をやや長く形成されている。これは床材挟持部5bを左右に開放する場合、長さが同じである場合より器具を挿入して開放が容易に行うためである。
【0023】
接着固定部4bの下部に床材載置部3bと、基礎部材係止部2bとを形成する。床材載置部3bは、接着固定部4bの2枚の金属製板状体をそれぞれ逆方向に直角に折り曲げてなる板状体の上面によって形成される。第2実施形態の床材載置部3bの形状は、H形鋼に対応するために第1実施形態の床材載置部3aより幅が広い。そして基礎部材係止部2bは、それぞれの床材載置部3bの下面20と、床材載置部3bから下方にやや鋭角に折り曲げた下側面部24と、互いの下側面部24間に形成される開放部分25からなる。
【0024】
この発明の第2実施形態である床材係止具1bの使用方法及び使用状態について説明する。床材係止具1bは、基礎部材係止部2bの対向する下側面部24間にある開放部分25間を広げて弾性を利用してH形鋼に図5及び図6のように係止させる。
【0025】
次に、接着固定部4bの両側に位置する2つの床材載置部3bにそれぞれ床材Fを載置する。床材Fの厚さは、接着固定部4bの固定された長さにほぼ対応している。
【0026】
次に、ドライバーなどの器具により、床材挟持部5bの接している2枚の金属製板状体を左右逆方向に折り曲げて開放していき、床材載置部3bとほぼ平行な状態まで折り曲げることによって床材Fを可塑性を利用して挟持する。床材Fの厚さ部分は、2枚の金属製板状体が接着固定されており可塑性があるので床材挟持部5bは、図6に示すように丁度直角に押し広げられた状態で上方から床材Fを押さえ付けて移動しないように係止することができる。
【0027】
また、床材Fを解体するときは、逆にそれぞれの床材挟持部5bを接着固定部4bの延長面と平面状に真っ直ぐに閉鎖させて接着させる。この状態によって床材Fは、単に床材載置部3bに載っている状態なので作業員は、容易に床材Fを運搬、解体できる。
【0028】
H形鋼の基礎部材Bに係止していた基礎部材係止部2bは、弾性があるため下側面部24の間の開放部分25を広げて基礎部材Bから取り外すことができる。
【0029】
図8乃至図10は、この発明の第3実施形態である床材係止具1cを示す。第2実施形態の床材係止具1cは、弾性及び可塑性を有する2枚の金属板状体からなり、基礎部材BとしてK梁を対象にしたもので基礎部材係止部2c及び床材載置部3cの幅が広いという寸法の違い以外は第1実施形態の形状と同様である。
【0030】
更に図11及び図12に示すこの発明の第4実施形態である床材係止具1dは、弾性及び可塑性を有する金属板状体からなり、建造物内の壁面側、仮設足場の端部などに位置する床材端部の位置にある基礎部材Bに係止されるものであり、一方のサイドのみに床材Fを設ける場所に使用される。
【0031】
床材係止具1dは、2枚の金属製板状体を接着固定部4d部分でのみスポット溶接などによって床材Fの厚さ程度の長さ分接着して固定される。接着固定部4dの上方延長部分は、床材挟持部5dであり、可塑性を有する2枚の金属製板状体が、ほぼ接したまま接着されずに開閉自在に設けられる。同じ幅の2枚の金属製板状体からなる床材挟持部5dの先端は、どちらか1枚をやや長く形成されており、長い板状体を壁等の端部側とは反対側に配置される。
【0032】
接着固定部4dの下部に床材載置部3dと、基礎部材係止部2dとを形成する。床材載置部3dは、接着固定部4dの2枚の金属製板状体の一方の板状体のみを直角に折り曲げ、他方の壁に接して位置する板状体は、接着固定部4dから真っ直ぐ平面状に形成される。
【0033】
基礎部材係止部2dは、弾性を有し床材載置部3dの下面20を含み、床材載置部3dを下方に直角に折り曲げてなる側面部21と、接着固定部4dから真っ直ぐ平面状に形成される側面部21dと、それぞれの側面部21、21dの下部を更に内側に向かって直角に折り曲げてなる下端部22と、互いの下端部22の間の空間部である開放部分23とから形成される。
【0034】
この発明の第4実施形態の基礎部材係止部2dの内側形状は、床材係止具1dが係止される梁材などの基礎部材に外形に弾性を有して対応しており、基礎部材BがG梁、B梁、TO梁用に対応した形状に形成されている。しかし他の梁材等、基礎部材Bの形状が異なる場合は、その異なる形状に対応した係止可能な形状に形成される。
【0035】
この発明の第4実施形態である床材係止具1dの使用方法及び使用状態について説明する。床材係止具1dは、基礎部材係止部2dの対向する先端部20間にある開放部23間を広げてG梁材等の基礎部材Bに弾性を利用して係止させる。基礎部材係止部2dは、弾性を有しているため、その2枚の板状体が梁材Bの下面両側を下端部22で、側面を側面部21、21dで、上面を床材載置部3aの下面20で接して係止可能である。
【0036】
次に、接着固定部4dの片側に位置する1つの床材載置部3dに1枚の床材Fを載置する。床材Fの厚さは、接着固定部4dの長さにほぼ対応している。
【0037】
次に、ドライバーなどにより、床材挟持部5dの接している2枚の金属製板状体の1枚又は2枚とも同じに折り曲げていき、床材載置部3aとほぼ平行な状態まで折り曲げることによって可塑性を利用して床材Fを挟持する。床材Fの厚さ部分は、2枚の金属製板状体が接着固定されており可塑性を有するので床材挟持部5dは、図12に示すように丁度直角に押し広げられた状態で上方から床材Fを押さえ付けて移動しないように係止することができる。
【0038】
また、床材Fを解体するときは、逆に図11に示すように床材挟持部5dを接着固定部4dの延長面と平面状に真っ直ぐに閉鎖させて接着させる。この状態によって床材Fは、単に床材載置部3aに載っている状態になるので作業員は、容易に床材Fを運搬、解体できる。
【0039】
梁材などの基礎部材Bに係止していた基礎部材係止部2dは、弾性を利用して下面部22の間の開放部分23を広げて基礎部材Bから取り外すことができる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
この発明は、仮設工事現場、建築現場、造船現場、住宅等などの床材を敷設する場所において床材を角形中空材、H型鋼材などの梁材に係止するために利用される可能性が高い。特に、建築、造船等の工事現場においてベニヤ板などの仮床を作る場合に、ベニヤ板などの床材を梁材に仮に係止する場合などの利用可能性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】この発明の第1実施形態の床材係止具の使用状態を示し床材挟持部が閉鎖された状態を示す正面図
【図2】この発明の第1実施形態の床材係止具の使用状態を示し床材挟持部が開放された状態を示すを示す正面図
【図3】この発明の第1実施形態の床材係止具の斜視図
【図4】この発明の床材係止具の使用状態を示し床材挟持部が開放された状態を上方から見た説明図
【図5】この発明の第2実施形態の床材係止具の使用状態を示し床材挟持部が閉鎖された状態を示す正面図
【図6】この発明の第2実施形態の床材係止具の使用状態を示し床材挟持部が開放された状態を示すを示す正面図
【図7】この発明の第2実施形態の床材係止具の斜視図
【図8】この発明の第3実施形態の床材係止具の使用状態を示し床材挟持部が閉鎖された状態を示す正面図
【図9】この発明の第3実施形態の床材係止具の使用状態を示し床材挟持部が開放された状態を示すを示す正面図
【図10】この発明の第3実施形態の床材係止具の斜視図
【図11】この発明の第4実施形態の床材係止具の使用状態を示し床材挟持部が閉鎖された状態を示す正面図
【図12】この発明の第4実施形態の床材係止具の使用状態を示し床材挟持部が開放された状態を示すを示す正面図
【符号の説明】
【0042】
1(1a、1b、1c、1d) 床材係止具
2(2a、2b、2c、2d) 基礎部材係止部
20 床材挟持部の下面
21 側面部
21d 側面部(第4実施形態)
22 下端部
23 開放部分
24 下側面部(第2実施形態)
25 開放部分(第2実施形態)
3(3a、3b、3c、3d) 床材載置部
4(4a、4b、4c、4d) 接着固定部
5(5a、5b、5c、5d) 床材挟持部
F 床材
B 基礎部材(梁材、H形鋼など)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状体を折り曲げて形成される床材係止具であって、
床材が載置される基礎部材の外形に対応する形状を有し弾性を有する素材によって形成される基礎部材係止部と、床材を載置可能な平面である床材載置部と、可塑性を有する2枚の板状体からなり折り曲げて開放及び真っ直ぐに接着させ閉鎖可能な床材挟持部とを有し、
基礎部材に基礎部材係止部を弾性を利用して係止させ、床材載置部の上に床材を載置させた後、床材挟持部を折り曲げて開き可塑性を利用して元に戻らない状態にすることにより床材載置部と床材挟持部との間に位置する床材を挟持することを特徴とする床材係止具。
【請求項2】
2枚の金属製板状体を折り曲げて形成される床材係止具であって、
下部に床材が載置される基礎部材の外形に対応する形状を有し弾性を有する金属板状体によって形成される基礎部材係止部と、床材を載置可能な平面である床材載置部と、床材載置部から直角方向に曲がり2枚の板状体を接着され床材の厚さに対応する幅がある接着固定部と、2枚の金属製板状体が接着固定部から延長面方向に形成され接着固定部の面方向からほぼ直角に折り曲げて開放し及び互いに平行に真っ直ぐに接着させ閉鎖することが可能な可塑性を有する床材挟持部とを有し、
基礎部材に基礎部材係止部を弾性を利用して係止させ、床材載置部の上に床材を載置させた後、床材挟持部をほぼ直角に折り曲げて開き可塑性を利用して元に戻らない状態にすることにより床材載置部と床材挟持部との間に位置する床材を挟持することを特徴とする床材係止具。
【請求項3】
2枚の板状体の長さが異なる床材挟持部である請求項1又は請求項2に記載の床材係止具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2006−45827(P2006−45827A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−225931(P2004−225931)
【出願日】平成16年8月2日(2004.8.2)
【出願人】(000210883)中央ビルト工業株式会社 (9)