床板
【課題】無垢材のような比較的強度の弱い材質の木材を用いて非専門家が容易に施工することのできる床板を提供する。
【解決手段】雄実部10には、本体30の上面41近傍より本体部30から雄実部10への方向に向かって斜め下向きに突出する凸部(雄実側凸部)101が設けられる。雌実部20には、本体30の上面41および下面42それぞれの近傍より本体部30から雌実部20への方向に向かって突出する凸部(雌実側第1凸部、雌実側第2凸部)201、202が設けられる。ここで、雄実側凸部101は、雌実側第1凸部201と本体部30と雌実側第2凸部202とによって形成される凹部(雌実側凹部)203に嵌合可能なように形成され、雄実側凸部101の厚さは、本体部30の上面41と下面42との距離の2分の1よりも大きくされる。
【解決手段】雄実部10には、本体30の上面41近傍より本体部30から雄実部10への方向に向かって斜め下向きに突出する凸部(雄実側凸部)101が設けられる。雌実部20には、本体30の上面41および下面42それぞれの近傍より本体部30から雌実部20への方向に向かって突出する凸部(雌実側第1凸部、雌実側第2凸部)201、202が設けられる。ここで、雄実側凸部101は、雌実側第1凸部201と本体部30と雌実側第2凸部202とによって形成される凹部(雌実側凹部)203に嵌合可能なように形成され、雄実側凸部101の厚さは、本体部30の上面41と下面42との距離の2分の1よりも大きくされる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床板に関し、特に床板同士の接合部の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、住居等の床を形成するための部材として図14に示すような断面を有する床板が知られている。図14に示すように、床板の一方の端部には凸状に加工が施された雄実81が設けられており、他方の端部には凹状に加工が施された雌実82が設けられている。床を形成する際には、一般的には下地材上に上述のような床板が敷設される。その際、図15に示すように、今から敷設しようとする床板83を敷設済みの床板84方向に向かって下地材9に平行に移動させることによって、敷設済みの床板84の雄実81と今から敷設しようとする床板83の雌実82とが互いに嵌合させられる。
【0003】
特許第3742658号公報には、雄実と雌実とに図16に示すような湾曲部85を設けた床板についての発明が開示されている。この床板によれば、湾曲部85が機械的ロック手段として機能することにより、敷設済みの床板間に隙間が生じることが抑制される。また、この床板によれば、図17に示すように、今から敷設しようとする床板の雄実86が下となるように(床板)を傾斜させた状態から雄実86と雌実87とを互いに嵌合させることができるので、床板の敷設が比較的容易になる。
【特許文献1】特許第3742658号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、化学物質等を使用することなく例えば無垢材のような自然素材を活かして住宅の建築やリフォームが行われることが多々ある。また、建築の専門家以外の者(ここでは「非専門家」という。)が日曜大工として住宅の床板の敷設を行うことも多々ある。ところが、図14に示す従来技術に係る床板によると、床板が動くことによって敷設済みの床板間に隙間が生じることのないよう、床板と下地材9との間には接着剤が使用される。このような接着剤には有害な化学物質が含まれることがあるので、自然志向の者にとっては好ましくない。また、接着剤の使用に替えて(あるいは接着剤の使用とともに)図18に示すように釘88によって床板が下地材9に固定されることもあるが、そのための作業は非専門家にとっては困難が伴うことがある。また、上記特許第3742658号公報に開示された発明は、硬質床板から成る型の床板の発明であるので、無垢材のような比較的強度の弱い木材を使用した床板には適用されない。
【0005】
そこで、本発明は、例えば無垢材のような比較的強度の弱い材質の木材を用いて非専門家が容易に施工することのできる床板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、本体部と、前記本体部の一端側に設けられた雄実部と、前記本体部の他端側に設けられた雌実部とから成る床板であって、
前記雄実部は、前記本体部から前記雄実部への方向である第1の方向に向かって斜め下向きに突出するように形成された雄実側凸部を備え、
前記雌実部は、前記本体部の他端側のうち前記本体部の一方の面である上面近傍より前記本体部から前記雌実部への方向である第2の方向に向かって突出するように形成された雌実側第1凸部と、前記本体部の他端側のうち前記本体部の他方の面である下面近傍より前記第2の方向に向かって突出するように形成された雌実側第2凸部とを備え、
前記雄実側凸部は、前記上面近傍より前記第1の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雄実側凸部内上面向き傾斜部と、前記雄実側凸部内上面向き傾斜部の下面側の一端より前記上面とほぼ平行に前記第1の方向に向かって延びる雄実側凸部内上面向き平面部と、前記雄実側凸部内上面向き平面部の前記第1の方向側の一端より前記下面方向に向かって延びる雄実側凸部内先端部と、前記雄実側凸部内先端部の下面側の一端より前記第2の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雄実側凸部内下面向き傾斜部と、前記雄実側凸部内下面向き傾斜部の下面側の一端より前記第2の方向に向かって上り勾配となる傾斜面であって前記雄実側凸部内上面向き傾斜部上の一点またはその近傍の点を中心とする断面円弧状の傾斜面を形成する雄実側凸部内円弧部とを含み、
前記雌実側第1凸部は、前記上面近傍より前記第1の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雌実側第1凸部内下面向き傾斜部と、前記雌実側第1凸部内下面向き傾斜部の下面側の一端より前記上面とほぼ平行に前記第1の方向に向かって延びる雌実側第1凸部内下面向き平面部とを含み、
前記雌実側第2凸部は、前記本体部の他端より前記第2の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部と、前記雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部の下面側の一端より前記第2の方向に向かって上り勾配となる傾斜面を形成する雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部とを含み、
前記雄実側凸部は、前記雌実側第1凸部と前記本体部の他端側の面と前記雌実側第2凸部とによって形成される凹部に嵌合可能なように形成され、
前記雄実側凸部内上面向き傾斜部と前記雄実側凸部内円弧部との距離は、前記本体部の上面と下面との距離の2分の1よりも大きいことを特徴とする。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、
前記床板は無垢材から成ることを特徴とする。
【0008】
第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記雌実側第1凸部と前記本体部の他端側の面と前記雌実側第2凸部とによって形成される凹部と前記雄実側凸部とが互いに嵌合する際、前記雌実側第1凸部内下面向き傾斜部の上面側の一端と前記雄実側凸部内上面向き傾斜部、前記雄実側凸部内上面向き平面部と前記雌実側第1凸部内下面向き平面部、および、前記雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部の上面側の一端と前記雄実側凸部内円弧部のみが互いに接することを特徴とする。
【0009】
第4の発明は、第1から第3までのいずれかの発明において、
前記本体部の下面と前記雌実側第1凸部内下面向き傾斜部とのなす角度が45〜65度であって、前記本体部の下面と前記雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部とのなす角度が15〜25度であって、前記本体部の下面と前記雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部とのなす角度が38〜48度であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
上記第1の発明によれば、雄実部と雌実部とが互いに嵌合する際、「断面円弧状の傾斜面を形成する雄実側凸部内円弧部」と「上り勾配の傾斜面を形成する雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部」とが互いに対向するように構成されている。雄実側凸部内円弧部と雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部とは二次元的には点接触となるので、雄実部と雌実部とを嵌合させる際の摩擦が比較的小さくなり、敷設済みの床板の雌実部に今から敷設しようとする床板の雄実部をスムーズに(滑らかに)挿入することができる。また、床板の雄実部には、雄実部の先端部から第2の方向(本体部から雌実部への方向)に向かって下り勾配となる雄実側凸部内下面向き傾斜部と、当該雄実側凸部内下面向き傾斜部の一端から更に第2の方向に向かって上り勾配となる雄実側凸部内円弧部とが設けられる。一方、床板の雌実部には、本体部から第2の方向に向かって下り勾配となる雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部と、当該雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部の一端から更に第2の方向に向かって上り勾配となる雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部とが設けられる。これにより、雄実側凸部内下面向き傾斜部と雄実側凸部内円弧部によって形成される凸面と雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部と雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部とによって形成される凹面とが互いに嵌合し、床板の敷設後に、床板が動くことによって敷設済みの床板間に隙間が生じることが抑制される。このため、接着剤や釘を使用することなく、床板が下地材上に固定される。さらに、雄実側凸部内上面向き傾斜部と雄実側凸部内円弧部との距離は本体部の厚さの2分の1よりも大きくされるので、圧力が加わることによる雄実部の破損が抑制される。
【0011】
上記第2の発明によれば、無垢材から成る床板において、下地材上への敷設後に床板が動くことによって床板間に隙間が生じることが抑制され、また、圧力が加わることによる雄実部の破損が抑制される。
【0012】
上記第3の発明によれば、雄実部と雌実部とは、互いに嵌合する際に3つの接線のみ(二次元的には3点のみ)で接するように構成されている。このため、雄実部と雌実部とを嵌合させる際に、高い安定性が得られるとともに、敷設済みの床板の雌実部に今から敷設しようとする床板の雄実部をスムーズに(滑らかに)挿入することができる。
【0013】
上記第4の発明によれば、各構成要素間のなす角度が適当な角度となるので、床板の敷設作業が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。
【0015】
<1.床板の構成>
図2は、本発明の一実施形態に係る床板の斜視図である。この床板の全体の大きさについては、例えば、長さLは2000mm,幅Wは150mm,高さ(厚さ)Hは30mmとなっている。図1は、図2のA−A線断面図である。図1に示すように、この床板の幅方向についての一端には凸状に加工が施された雄実が設けられ、他端には凹状に加工が施された雌実が設けられている。これら雄実と雌実とは互いに嵌合可能なように形成されている。なお、以下の説明においては、図1に示すように、床板のうち雄実を構成する部分を雄実部10といい、雌実を構成する部分を雌実部20といい、それら雄実部10と雌実部20とを除く部分を本体部30という。また、床板を下地材上に敷設するときに下地材と接する面を下面42といい、他方の面を上面41という。また、本体部30から雄実部10へと向かう方向を「第1の方向」といい、本体部30から雌実部20へと向かう方向を「第2の方向」という。
【0016】
図1に示すように、この床板の一端(図1では本体部30の左側)には、床板の上面41側より第1の方向に向かって斜め下向きに突出するように形成された凸部(以下、「雄実側凸部」という。)101が設けられている。このように雄実側凸部101が形成されることにより、雄実側凸部101と本体部30との間に凹部(以下、「雄実側凹部」という)102が形成されている。一方、この床板の他端(図1では本体部30の右側)には、上面41側と下面42側とにそれぞれ本体部30から第2の方向に向かって突出するように形成された凸部(以下、上面41側に形成された凸部を「雌実側第1凸部」といい、下面42側に形成された凸部を「雌実側第2凸部」という。)201,202が設けられている。このように雌実側第1凸部201および雌実側第2凸部202が形成されることにより、雌実側第1凸部201と本体部30と雌実側第2凸部202との間に雌実側凹部203が形成されている。
【0017】
次に、図3〜図6を参照しつつ、雄実部10の詳細な構成について説明する。図3,図4,および図6は、雄実部10の拡大図である。また、図5は、図3で符号13で示す部分(後述の先端部)の拡大図である。図3において、B1は8.0mm,B2は6.8mm,B3は4.8mm,B4は5.6mm,B5は9.0mm,B6は7.0mmとなっている。図4において、C1は4.8mm,C2は4.6mm,C3は8.2mm,C4は4.0mm,C5は3.0mm,C6は14.2mm,C7は15.2mmとなっている。図5において、C8は0.5mm,C9は1.0mmとなっている。
【0018】
図3に示すように、この床板の雄実部10には、上面41の一端から第1の方向に向かって下り勾配となる上面向き傾斜部11と、上面向き傾斜部11の下面42側の一端から第1の方向に向かって上面と平行に延びる上面向き平面部12と、上面向き平面部12の第1の方向側の一端から下面42方向に向かって延びる先端部13と、先端部13から第2の方向に向かって下り勾配となる下面向き傾斜部14と、上面向き傾斜部11の所定の1点を中心とする断面円弧状の傾斜部であって下面向き傾斜部14の下面42側の一端から第2の方向に向かって上り勾配となる傾斜部を形成する円弧部15と、円弧部15の第2の上面41側の一端から第2の方向に向かって上面41と平行に延びる下面向き平面部16と、下面向き平面部16の第2の方向側の一端から下面42方向に向かって延びる楕円弧部17と、楕円弧部17の下面42側の一端から下面42に向かって垂直に延びる垂直部18とが形成されている。なお、本実施形態においては、上面向き傾斜部11によって雄実側凸部内上面向き傾斜部が実現され、上面向き平面部12によって雄実側凸部内上面向き平面部が実現され、先端部13によって雄実側凸部内先端部が実現され、下面向き傾斜部14によって雄実側凸部内下面向き傾斜部が実現され、円弧部15によって雄実側凸部内円弧部が実現されている。
【0019】
また、図6に示すように、上面41の一端から第1の方向に延びる仮想的なライン51と上面向き傾斜部11とのなす角度は60度となっている。下面向き傾斜部14と円弧部15との交点から下面42と平行に第1の方向に延びる仮想的なライン52と下面向き傾斜部14とのなす角度は20度となっている。
【0020】
さらに、図6に示すように、円弧部15の半径は18.5mmとなっている。このように、円弧部15の半径については、雄実側凸部101に充分な厚みを持たせるために、本体部30の高さ(厚さ)Hの2分の1よりも大きくされる。
【0021】
次に、図7〜図9を参照しつつ、雌実部20の詳細な構成について説明する。図7〜図9は、雌実部20の拡大図である。図7において、E1は2.1mm,E2は5.9mm,E3は8.0mm,E4は5.7mm,E5は8.3mmとなっている。図8において、F1は5.1mm,F2は2.0mm,F3は3.1mm,F4は6.1mm,F5は4.0mm,F6は3.0mm,F7は16.2mm,F8は13.1mmとなっている。
【0022】
図7に示すように、この床板の雌実部20には、上面41から第2の方向に向かって下り勾配となる第1の上面向き傾斜部21と、第1の上面向き傾斜部21の下面42側の一端から第1の方向に向かって下り勾配となる下面向き傾斜部22と、下面向き傾斜部22の下面42側の一端から第1の方向に向かって延びる円弧部23と、円弧部23の第1の方向側の一端から第1の方向に向かって上面41と平行に延びる下面向き平面部24と、下面向き平面部24の第1の方向側の一端から下面42方向に向かって垂直に延びる第1の垂直部25と、第1の垂直部25の下面42側の一端から第2の方向に向かって下り勾配となる第2の上面向き傾斜部26と、第2の上面向き傾斜部26の下面42側の一端から第2の方向に向かって上り勾配となる第3の上面向き傾斜部27と、第3の上面向き傾斜部27の上面41側の一端から第2の方向に向かって上面41と平行に延びる上面向き平面部28と、上面向き平面部28の第2の方向側の一端から下面42方向に向かって延びる楕円弧部29と、楕円弧部29の下面42側の一端から下面42に向かって垂直に延びる第2の垂直部31とが形成されている。なお、本実施形態においては、下面向き傾斜部22によって雌実側第1凸部内下面向き傾斜部が実現され、下面向き平面部24によって雌実側第1凸部内下面向き平面部が実現されている。また、第2の上面向き傾斜部26によって雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部が実現され、第3の上面向き傾斜部27によって雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部が実現されている。
【0023】
また、図9に示すように、上面41の一端から第2の方向に延びる仮想的なライン53と第1の上面向き傾斜部21とのなす角度は60度となっている。下面向き傾斜部22と円弧部23との交点から第2の方向に延びる仮想的なライン54と下面向き傾斜部22とのなす角度は55度となっている。第2の上面向き傾斜部26と第3の上面向き傾斜部27との交点から第1の方向に向かって延びる仮想的なライン55と第2の上面向き傾斜部26とのなす角度は20度となっている。第2の上面向き傾斜部26と第3の上面向き傾斜部27とのなす角度は117度となっている。第2の上面向き傾斜部26と第3の上面向き傾斜部27との交点から第2の方向に向かって延びる仮想的なライン56と第3の上面向き傾斜部27とのなす角度は43度となっている。
【0024】
図10は、以上のように構成された雄実部10と雌実部20とが嵌合した状態を示す図である。図10に示すように、雄実部10と雌実部20とは、符号P1,P2,およびP3で示す3箇所のみで接する。詳しくは、雄実部10と雌実部20とが嵌合する際には、雌実部20の下面向き傾斜部22の上面41側の一端と雄実部10の上面向き傾斜部11とが接し、雄実部10の上面向き平面部12と雌実部20の下面向き平面部24とが接し、雌実部20の第3の上面向き傾斜部27の上面側の一端と雄実部10の円弧部15とが接する。そして、それら以外に雄実部10と雌実部20とが互いに接する箇所はない。
【0025】
<2.施工手順>
次に、下地材9へのこの床板の敷設手順(施工手順)について、図11を参照しつつ説明する。まず、図11(a)に示すように、(雌実部20に対して)雄実部10が斜め下向きとなるように今から敷設しようとする床板62を傾斜させ、当該床板62の雄実部10を敷設済みの床板61の雌実部20に向けて移動させる。そして、敷設済みの床板61の雌実部20に今から敷設しようとする床板62の雄実部10を接触させる。このとき、図11(b)に示すように、(いずれの断面においても)雄実部10と雌実部20とは互いに3点で接する。その後、今から敷設しようとする床板62を符号63で示す矢印の方向に回転させる(図11(c)参照)。そして、今から敷設しようとする床板62の下面が下地材9と接触すると、図11(d)に示すような状態となる。
【0026】
<3.効果>
本実施形態によれば、雄実部10には、先端部13から第2の方向に向かって下り勾配となる下面向き傾斜部14と、当該下面向き傾斜部14の下面42側の一端から更に第2の方向に向かって上り勾配となる円弧部15とが設けられている。一方、雌実部20には、雌実側凹部203を形成する最も本体部30側の第1の垂直部25の下面42側の一端から第2の方向に向かって下り勾配となる第2の上面向き傾斜部26と、当該第2の上面向き傾斜部26の下面42側の一端から更に第2の方向に向かって上り勾配となる第3の上面向き傾斜部27とが設けられている。このため、下面向き傾斜部14と円弧部15とによって形成される凸面と第2の上面向き傾斜部26と第3の上面向き傾斜部27とによって形成される凹面とが互いに嵌合し、床板が動くことによって敷設済みの床板間に隙間が生じることはない。従って、床板の敷設を行う者は、敷設済みの床板の雌実側凹部203に今から敷設しようとする床板の雄実側凸部101を嵌めるだけで、床板を下地材9上に固定することができる。このように接着剤や釘を使用することなく床板が下地材9上に固定されるので、非専門家であっても容易に床板の敷設を行うことができる。
【0027】
また、上述のように、雄実部10と雌実部20とは互いに3箇所のみで接するように構成されている。このため、敷設済みの床板の雌実部20と今から敷設しようとする床板の雄実部10とを嵌合させようとする際に高い安定性が得られるとともに、雌実部20への雄実部10の挿入がスムーズに(滑らかに)行われる。これにより、非専門家にとって床板の敷設作業が容易になる。
【0028】
さらに、雄実側凸部101において、上面向き傾斜部11と円弧部15との間には充分な厚みが設けられている。このため、例えば無垢材のような比較的強度の弱い材質の木材が使用されても、圧力が加わることによる雄実側凸部101の破損(折れたり割れたりすること)が抑制される。
【0029】
さらにまた、本実施形態においては、従来の床板(例えば、図16に示す床板)とは異なり、上面41から下面42方向に向かって傾斜部(雄実側凸部101内の上面向き傾斜部11,雌実側第1凸部201内の第1の上面向き傾斜部21および下面向き傾斜部22)が設けられている。ここで、無垢材の特徴として、「反り」が生じやすい等の理由により、個々の床材のばらつきが大きいことが挙げられる。このため、合板や繊維板から作られた床板とは異なり、精密に接合することが困難である。そこで、嵌合部に多少の隙間が生じるように(余裕を持って)雄実部10と雌実部20とを接合する必要がある。本実施形態では上述のように傾斜部11,21,22が設けられているので、上面41とは垂直の雄実側および雌実側の双方の面が接合する構成の床板と比べて、床板同士の接合部分が目立ちにくく(視認されにくく)なる。これにより、嵌合部の隙間に起因する外観の悪化が抑制される。
【0030】
<4.変形例>
上記実施形態においては、高さ(厚さ)Hが30mmの床板を例に挙げて説明したが、床板の高さについてはこれに限定されない。以下に、床板の高さ(厚さ)Hを15mmにする場合の各構成要素のサイズの一例を示す。図12において、G1を4.0mm,G2を3.0mm,G3を3.0mm,G4を8.0mmとする。また、図13において、J1を1.0mm,J2を2.5mm,J3を0.5mm,J4を3.0mm,J5を3.0mm,J6を5.0mmとする。さらに、図13において、K1を3.0mm,K2を1.0mm,K3を1.7mm,K4を0.6mmとする。
【0031】
また、各構成要素どうしのなす角度は図6や図9に示した角度に限定されない。例えば、雌実部20において、各構成要素どうしのなす角度を以下のようにすることができる。下面向き傾斜部22と円弧部23との交点から第2の方向に延びる仮想的なライン54と下面向き傾斜部22とのなす角度については45〜65度とする。第2の上面向き傾斜部26と第3の上面向き傾斜部27との交点から第1の方向に向かって延びる仮想的なライン55と第2の上面向き傾斜部26とのなす角度については15〜25度とする。第2の上面向き傾斜部26と第3の上面向き傾斜部27との交点から第2の方向に向かって延びる仮想的なライン56と第3の上面向き傾斜部27とのなす角度については38〜48度とする。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態に係る床板の断面図である。
【図2】上記実施形態に係る床板の斜視図である。
【図3】上記実施形態において、雄実部の詳細な構成について説明するための図である。
【図4】上記実施形態において、雄実部の詳細な構成について説明するための図である。
【図5】上記実施形態において、雄実部の詳細な構成について説明するための図である。
【図6】上記実施形態において、雄実部の詳細な構成について説明するための図である。
【図7】上記実施形態において、雌実部の詳細な構成について説明するための図である。
【図8】上記実施形態において、雌実部の詳細な構成について説明するための図である。
【図9】上記実施形態において、雌実部の詳細な構成について説明するための図である。
【図10】上記実施形態において、床板の接合状態を示す図である。
【図11】上記実施形態において、下地材への床板の敷設手順について説明するための図である。
【図12】上記実施形態の変形例に係る床板の雄実部の構成について説明するための図である。
【図13】上記実施形態の変形例に係る床板の雌実部の構成について説明するための図である。
【図14】従来例に係る床板の断面図である。
【図15】従来例において、下地材への床板の敷設手順について説明するための図である。
【図16】特許第3742658号公報に記載の床板の断面図である。
【図17】特許第3742658号公報に記載の床板について説明するための図である。
【図18】従来例について説明するための図である。
【符号の説明】
【0033】
10…雄実部
11…上面向き傾斜部
12…上面向き平面部
13…先端部
14…下面向き傾斜部
15…円弧部
20…雌実部
22…下面向き傾斜部
24…下面向き平面部
26…第2の上面向き傾斜部
27…第3の上面向き傾斜部
30…本体部
101…雄実側凸部
102…雄実側凹部
201…雌実側第1凸部
202…雌実側第2凸部
203…雌実側凹部
【技術分野】
【0001】
本発明は、床板に関し、特に床板同士の接合部の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、住居等の床を形成するための部材として図14に示すような断面を有する床板が知られている。図14に示すように、床板の一方の端部には凸状に加工が施された雄実81が設けられており、他方の端部には凹状に加工が施された雌実82が設けられている。床を形成する際には、一般的には下地材上に上述のような床板が敷設される。その際、図15に示すように、今から敷設しようとする床板83を敷設済みの床板84方向に向かって下地材9に平行に移動させることによって、敷設済みの床板84の雄実81と今から敷設しようとする床板83の雌実82とが互いに嵌合させられる。
【0003】
特許第3742658号公報には、雄実と雌実とに図16に示すような湾曲部85を設けた床板についての発明が開示されている。この床板によれば、湾曲部85が機械的ロック手段として機能することにより、敷設済みの床板間に隙間が生じることが抑制される。また、この床板によれば、図17に示すように、今から敷設しようとする床板の雄実86が下となるように(床板)を傾斜させた状態から雄実86と雌実87とを互いに嵌合させることができるので、床板の敷設が比較的容易になる。
【特許文献1】特許第3742658号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、化学物質等を使用することなく例えば無垢材のような自然素材を活かして住宅の建築やリフォームが行われることが多々ある。また、建築の専門家以外の者(ここでは「非専門家」という。)が日曜大工として住宅の床板の敷設を行うことも多々ある。ところが、図14に示す従来技術に係る床板によると、床板が動くことによって敷設済みの床板間に隙間が生じることのないよう、床板と下地材9との間には接着剤が使用される。このような接着剤には有害な化学物質が含まれることがあるので、自然志向の者にとっては好ましくない。また、接着剤の使用に替えて(あるいは接着剤の使用とともに)図18に示すように釘88によって床板が下地材9に固定されることもあるが、そのための作業は非専門家にとっては困難が伴うことがある。また、上記特許第3742658号公報に開示された発明は、硬質床板から成る型の床板の発明であるので、無垢材のような比較的強度の弱い木材を使用した床板には適用されない。
【0005】
そこで、本発明は、例えば無垢材のような比較的強度の弱い材質の木材を用いて非専門家が容易に施工することのできる床板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、本体部と、前記本体部の一端側に設けられた雄実部と、前記本体部の他端側に設けられた雌実部とから成る床板であって、
前記雄実部は、前記本体部から前記雄実部への方向である第1の方向に向かって斜め下向きに突出するように形成された雄実側凸部を備え、
前記雌実部は、前記本体部の他端側のうち前記本体部の一方の面である上面近傍より前記本体部から前記雌実部への方向である第2の方向に向かって突出するように形成された雌実側第1凸部と、前記本体部の他端側のうち前記本体部の他方の面である下面近傍より前記第2の方向に向かって突出するように形成された雌実側第2凸部とを備え、
前記雄実側凸部は、前記上面近傍より前記第1の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雄実側凸部内上面向き傾斜部と、前記雄実側凸部内上面向き傾斜部の下面側の一端より前記上面とほぼ平行に前記第1の方向に向かって延びる雄実側凸部内上面向き平面部と、前記雄実側凸部内上面向き平面部の前記第1の方向側の一端より前記下面方向に向かって延びる雄実側凸部内先端部と、前記雄実側凸部内先端部の下面側の一端より前記第2の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雄実側凸部内下面向き傾斜部と、前記雄実側凸部内下面向き傾斜部の下面側の一端より前記第2の方向に向かって上り勾配となる傾斜面であって前記雄実側凸部内上面向き傾斜部上の一点またはその近傍の点を中心とする断面円弧状の傾斜面を形成する雄実側凸部内円弧部とを含み、
前記雌実側第1凸部は、前記上面近傍より前記第1の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雌実側第1凸部内下面向き傾斜部と、前記雌実側第1凸部内下面向き傾斜部の下面側の一端より前記上面とほぼ平行に前記第1の方向に向かって延びる雌実側第1凸部内下面向き平面部とを含み、
前記雌実側第2凸部は、前記本体部の他端より前記第2の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部と、前記雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部の下面側の一端より前記第2の方向に向かって上り勾配となる傾斜面を形成する雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部とを含み、
前記雄実側凸部は、前記雌実側第1凸部と前記本体部の他端側の面と前記雌実側第2凸部とによって形成される凹部に嵌合可能なように形成され、
前記雄実側凸部内上面向き傾斜部と前記雄実側凸部内円弧部との距離は、前記本体部の上面と下面との距離の2分の1よりも大きいことを特徴とする。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、
前記床板は無垢材から成ることを特徴とする。
【0008】
第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記雌実側第1凸部と前記本体部の他端側の面と前記雌実側第2凸部とによって形成される凹部と前記雄実側凸部とが互いに嵌合する際、前記雌実側第1凸部内下面向き傾斜部の上面側の一端と前記雄実側凸部内上面向き傾斜部、前記雄実側凸部内上面向き平面部と前記雌実側第1凸部内下面向き平面部、および、前記雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部の上面側の一端と前記雄実側凸部内円弧部のみが互いに接することを特徴とする。
【0009】
第4の発明は、第1から第3までのいずれかの発明において、
前記本体部の下面と前記雌実側第1凸部内下面向き傾斜部とのなす角度が45〜65度であって、前記本体部の下面と前記雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部とのなす角度が15〜25度であって、前記本体部の下面と前記雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部とのなす角度が38〜48度であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
上記第1の発明によれば、雄実部と雌実部とが互いに嵌合する際、「断面円弧状の傾斜面を形成する雄実側凸部内円弧部」と「上り勾配の傾斜面を形成する雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部」とが互いに対向するように構成されている。雄実側凸部内円弧部と雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部とは二次元的には点接触となるので、雄実部と雌実部とを嵌合させる際の摩擦が比較的小さくなり、敷設済みの床板の雌実部に今から敷設しようとする床板の雄実部をスムーズに(滑らかに)挿入することができる。また、床板の雄実部には、雄実部の先端部から第2の方向(本体部から雌実部への方向)に向かって下り勾配となる雄実側凸部内下面向き傾斜部と、当該雄実側凸部内下面向き傾斜部の一端から更に第2の方向に向かって上り勾配となる雄実側凸部内円弧部とが設けられる。一方、床板の雌実部には、本体部から第2の方向に向かって下り勾配となる雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部と、当該雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部の一端から更に第2の方向に向かって上り勾配となる雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部とが設けられる。これにより、雄実側凸部内下面向き傾斜部と雄実側凸部内円弧部によって形成される凸面と雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部と雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部とによって形成される凹面とが互いに嵌合し、床板の敷設後に、床板が動くことによって敷設済みの床板間に隙間が生じることが抑制される。このため、接着剤や釘を使用することなく、床板が下地材上に固定される。さらに、雄実側凸部内上面向き傾斜部と雄実側凸部内円弧部との距離は本体部の厚さの2分の1よりも大きくされるので、圧力が加わることによる雄実部の破損が抑制される。
【0011】
上記第2の発明によれば、無垢材から成る床板において、下地材上への敷設後に床板が動くことによって床板間に隙間が生じることが抑制され、また、圧力が加わることによる雄実部の破損が抑制される。
【0012】
上記第3の発明によれば、雄実部と雌実部とは、互いに嵌合する際に3つの接線のみ(二次元的には3点のみ)で接するように構成されている。このため、雄実部と雌実部とを嵌合させる際に、高い安定性が得られるとともに、敷設済みの床板の雌実部に今から敷設しようとする床板の雄実部をスムーズに(滑らかに)挿入することができる。
【0013】
上記第4の発明によれば、各構成要素間のなす角度が適当な角度となるので、床板の敷設作業が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。
【0015】
<1.床板の構成>
図2は、本発明の一実施形態に係る床板の斜視図である。この床板の全体の大きさについては、例えば、長さLは2000mm,幅Wは150mm,高さ(厚さ)Hは30mmとなっている。図1は、図2のA−A線断面図である。図1に示すように、この床板の幅方向についての一端には凸状に加工が施された雄実が設けられ、他端には凹状に加工が施された雌実が設けられている。これら雄実と雌実とは互いに嵌合可能なように形成されている。なお、以下の説明においては、図1に示すように、床板のうち雄実を構成する部分を雄実部10といい、雌実を構成する部分を雌実部20といい、それら雄実部10と雌実部20とを除く部分を本体部30という。また、床板を下地材上に敷設するときに下地材と接する面を下面42といい、他方の面を上面41という。また、本体部30から雄実部10へと向かう方向を「第1の方向」といい、本体部30から雌実部20へと向かう方向を「第2の方向」という。
【0016】
図1に示すように、この床板の一端(図1では本体部30の左側)には、床板の上面41側より第1の方向に向かって斜め下向きに突出するように形成された凸部(以下、「雄実側凸部」という。)101が設けられている。このように雄実側凸部101が形成されることにより、雄実側凸部101と本体部30との間に凹部(以下、「雄実側凹部」という)102が形成されている。一方、この床板の他端(図1では本体部30の右側)には、上面41側と下面42側とにそれぞれ本体部30から第2の方向に向かって突出するように形成された凸部(以下、上面41側に形成された凸部を「雌実側第1凸部」といい、下面42側に形成された凸部を「雌実側第2凸部」という。)201,202が設けられている。このように雌実側第1凸部201および雌実側第2凸部202が形成されることにより、雌実側第1凸部201と本体部30と雌実側第2凸部202との間に雌実側凹部203が形成されている。
【0017】
次に、図3〜図6を参照しつつ、雄実部10の詳細な構成について説明する。図3,図4,および図6は、雄実部10の拡大図である。また、図5は、図3で符号13で示す部分(後述の先端部)の拡大図である。図3において、B1は8.0mm,B2は6.8mm,B3は4.8mm,B4は5.6mm,B5は9.0mm,B6は7.0mmとなっている。図4において、C1は4.8mm,C2は4.6mm,C3は8.2mm,C4は4.0mm,C5は3.0mm,C6は14.2mm,C7は15.2mmとなっている。図5において、C8は0.5mm,C9は1.0mmとなっている。
【0018】
図3に示すように、この床板の雄実部10には、上面41の一端から第1の方向に向かって下り勾配となる上面向き傾斜部11と、上面向き傾斜部11の下面42側の一端から第1の方向に向かって上面と平行に延びる上面向き平面部12と、上面向き平面部12の第1の方向側の一端から下面42方向に向かって延びる先端部13と、先端部13から第2の方向に向かって下り勾配となる下面向き傾斜部14と、上面向き傾斜部11の所定の1点を中心とする断面円弧状の傾斜部であって下面向き傾斜部14の下面42側の一端から第2の方向に向かって上り勾配となる傾斜部を形成する円弧部15と、円弧部15の第2の上面41側の一端から第2の方向に向かって上面41と平行に延びる下面向き平面部16と、下面向き平面部16の第2の方向側の一端から下面42方向に向かって延びる楕円弧部17と、楕円弧部17の下面42側の一端から下面42に向かって垂直に延びる垂直部18とが形成されている。なお、本実施形態においては、上面向き傾斜部11によって雄実側凸部内上面向き傾斜部が実現され、上面向き平面部12によって雄実側凸部内上面向き平面部が実現され、先端部13によって雄実側凸部内先端部が実現され、下面向き傾斜部14によって雄実側凸部内下面向き傾斜部が実現され、円弧部15によって雄実側凸部内円弧部が実現されている。
【0019】
また、図6に示すように、上面41の一端から第1の方向に延びる仮想的なライン51と上面向き傾斜部11とのなす角度は60度となっている。下面向き傾斜部14と円弧部15との交点から下面42と平行に第1の方向に延びる仮想的なライン52と下面向き傾斜部14とのなす角度は20度となっている。
【0020】
さらに、図6に示すように、円弧部15の半径は18.5mmとなっている。このように、円弧部15の半径については、雄実側凸部101に充分な厚みを持たせるために、本体部30の高さ(厚さ)Hの2分の1よりも大きくされる。
【0021】
次に、図7〜図9を参照しつつ、雌実部20の詳細な構成について説明する。図7〜図9は、雌実部20の拡大図である。図7において、E1は2.1mm,E2は5.9mm,E3は8.0mm,E4は5.7mm,E5は8.3mmとなっている。図8において、F1は5.1mm,F2は2.0mm,F3は3.1mm,F4は6.1mm,F5は4.0mm,F6は3.0mm,F7は16.2mm,F8は13.1mmとなっている。
【0022】
図7に示すように、この床板の雌実部20には、上面41から第2の方向に向かって下り勾配となる第1の上面向き傾斜部21と、第1の上面向き傾斜部21の下面42側の一端から第1の方向に向かって下り勾配となる下面向き傾斜部22と、下面向き傾斜部22の下面42側の一端から第1の方向に向かって延びる円弧部23と、円弧部23の第1の方向側の一端から第1の方向に向かって上面41と平行に延びる下面向き平面部24と、下面向き平面部24の第1の方向側の一端から下面42方向に向かって垂直に延びる第1の垂直部25と、第1の垂直部25の下面42側の一端から第2の方向に向かって下り勾配となる第2の上面向き傾斜部26と、第2の上面向き傾斜部26の下面42側の一端から第2の方向に向かって上り勾配となる第3の上面向き傾斜部27と、第3の上面向き傾斜部27の上面41側の一端から第2の方向に向かって上面41と平行に延びる上面向き平面部28と、上面向き平面部28の第2の方向側の一端から下面42方向に向かって延びる楕円弧部29と、楕円弧部29の下面42側の一端から下面42に向かって垂直に延びる第2の垂直部31とが形成されている。なお、本実施形態においては、下面向き傾斜部22によって雌実側第1凸部内下面向き傾斜部が実現され、下面向き平面部24によって雌実側第1凸部内下面向き平面部が実現されている。また、第2の上面向き傾斜部26によって雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部が実現され、第3の上面向き傾斜部27によって雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部が実現されている。
【0023】
また、図9に示すように、上面41の一端から第2の方向に延びる仮想的なライン53と第1の上面向き傾斜部21とのなす角度は60度となっている。下面向き傾斜部22と円弧部23との交点から第2の方向に延びる仮想的なライン54と下面向き傾斜部22とのなす角度は55度となっている。第2の上面向き傾斜部26と第3の上面向き傾斜部27との交点から第1の方向に向かって延びる仮想的なライン55と第2の上面向き傾斜部26とのなす角度は20度となっている。第2の上面向き傾斜部26と第3の上面向き傾斜部27とのなす角度は117度となっている。第2の上面向き傾斜部26と第3の上面向き傾斜部27との交点から第2の方向に向かって延びる仮想的なライン56と第3の上面向き傾斜部27とのなす角度は43度となっている。
【0024】
図10は、以上のように構成された雄実部10と雌実部20とが嵌合した状態を示す図である。図10に示すように、雄実部10と雌実部20とは、符号P1,P2,およびP3で示す3箇所のみで接する。詳しくは、雄実部10と雌実部20とが嵌合する際には、雌実部20の下面向き傾斜部22の上面41側の一端と雄実部10の上面向き傾斜部11とが接し、雄実部10の上面向き平面部12と雌実部20の下面向き平面部24とが接し、雌実部20の第3の上面向き傾斜部27の上面側の一端と雄実部10の円弧部15とが接する。そして、それら以外に雄実部10と雌実部20とが互いに接する箇所はない。
【0025】
<2.施工手順>
次に、下地材9へのこの床板の敷設手順(施工手順)について、図11を参照しつつ説明する。まず、図11(a)に示すように、(雌実部20に対して)雄実部10が斜め下向きとなるように今から敷設しようとする床板62を傾斜させ、当該床板62の雄実部10を敷設済みの床板61の雌実部20に向けて移動させる。そして、敷設済みの床板61の雌実部20に今から敷設しようとする床板62の雄実部10を接触させる。このとき、図11(b)に示すように、(いずれの断面においても)雄実部10と雌実部20とは互いに3点で接する。その後、今から敷設しようとする床板62を符号63で示す矢印の方向に回転させる(図11(c)参照)。そして、今から敷設しようとする床板62の下面が下地材9と接触すると、図11(d)に示すような状態となる。
【0026】
<3.効果>
本実施形態によれば、雄実部10には、先端部13から第2の方向に向かって下り勾配となる下面向き傾斜部14と、当該下面向き傾斜部14の下面42側の一端から更に第2の方向に向かって上り勾配となる円弧部15とが設けられている。一方、雌実部20には、雌実側凹部203を形成する最も本体部30側の第1の垂直部25の下面42側の一端から第2の方向に向かって下り勾配となる第2の上面向き傾斜部26と、当該第2の上面向き傾斜部26の下面42側の一端から更に第2の方向に向かって上り勾配となる第3の上面向き傾斜部27とが設けられている。このため、下面向き傾斜部14と円弧部15とによって形成される凸面と第2の上面向き傾斜部26と第3の上面向き傾斜部27とによって形成される凹面とが互いに嵌合し、床板が動くことによって敷設済みの床板間に隙間が生じることはない。従って、床板の敷設を行う者は、敷設済みの床板の雌実側凹部203に今から敷設しようとする床板の雄実側凸部101を嵌めるだけで、床板を下地材9上に固定することができる。このように接着剤や釘を使用することなく床板が下地材9上に固定されるので、非専門家であっても容易に床板の敷設を行うことができる。
【0027】
また、上述のように、雄実部10と雌実部20とは互いに3箇所のみで接するように構成されている。このため、敷設済みの床板の雌実部20と今から敷設しようとする床板の雄実部10とを嵌合させようとする際に高い安定性が得られるとともに、雌実部20への雄実部10の挿入がスムーズに(滑らかに)行われる。これにより、非専門家にとって床板の敷設作業が容易になる。
【0028】
さらに、雄実側凸部101において、上面向き傾斜部11と円弧部15との間には充分な厚みが設けられている。このため、例えば無垢材のような比較的強度の弱い材質の木材が使用されても、圧力が加わることによる雄実側凸部101の破損(折れたり割れたりすること)が抑制される。
【0029】
さらにまた、本実施形態においては、従来の床板(例えば、図16に示す床板)とは異なり、上面41から下面42方向に向かって傾斜部(雄実側凸部101内の上面向き傾斜部11,雌実側第1凸部201内の第1の上面向き傾斜部21および下面向き傾斜部22)が設けられている。ここで、無垢材の特徴として、「反り」が生じやすい等の理由により、個々の床材のばらつきが大きいことが挙げられる。このため、合板や繊維板から作られた床板とは異なり、精密に接合することが困難である。そこで、嵌合部に多少の隙間が生じるように(余裕を持って)雄実部10と雌実部20とを接合する必要がある。本実施形態では上述のように傾斜部11,21,22が設けられているので、上面41とは垂直の雄実側および雌実側の双方の面が接合する構成の床板と比べて、床板同士の接合部分が目立ちにくく(視認されにくく)なる。これにより、嵌合部の隙間に起因する外観の悪化が抑制される。
【0030】
<4.変形例>
上記実施形態においては、高さ(厚さ)Hが30mmの床板を例に挙げて説明したが、床板の高さについてはこれに限定されない。以下に、床板の高さ(厚さ)Hを15mmにする場合の各構成要素のサイズの一例を示す。図12において、G1を4.0mm,G2を3.0mm,G3を3.0mm,G4を8.0mmとする。また、図13において、J1を1.0mm,J2を2.5mm,J3を0.5mm,J4を3.0mm,J5を3.0mm,J6を5.0mmとする。さらに、図13において、K1を3.0mm,K2を1.0mm,K3を1.7mm,K4を0.6mmとする。
【0031】
また、各構成要素どうしのなす角度は図6や図9に示した角度に限定されない。例えば、雌実部20において、各構成要素どうしのなす角度を以下のようにすることができる。下面向き傾斜部22と円弧部23との交点から第2の方向に延びる仮想的なライン54と下面向き傾斜部22とのなす角度については45〜65度とする。第2の上面向き傾斜部26と第3の上面向き傾斜部27との交点から第1の方向に向かって延びる仮想的なライン55と第2の上面向き傾斜部26とのなす角度については15〜25度とする。第2の上面向き傾斜部26と第3の上面向き傾斜部27との交点から第2の方向に向かって延びる仮想的なライン56と第3の上面向き傾斜部27とのなす角度については38〜48度とする。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態に係る床板の断面図である。
【図2】上記実施形態に係る床板の斜視図である。
【図3】上記実施形態において、雄実部の詳細な構成について説明するための図である。
【図4】上記実施形態において、雄実部の詳細な構成について説明するための図である。
【図5】上記実施形態において、雄実部の詳細な構成について説明するための図である。
【図6】上記実施形態において、雄実部の詳細な構成について説明するための図である。
【図7】上記実施形態において、雌実部の詳細な構成について説明するための図である。
【図8】上記実施形態において、雌実部の詳細な構成について説明するための図である。
【図9】上記実施形態において、雌実部の詳細な構成について説明するための図である。
【図10】上記実施形態において、床板の接合状態を示す図である。
【図11】上記実施形態において、下地材への床板の敷設手順について説明するための図である。
【図12】上記実施形態の変形例に係る床板の雄実部の構成について説明するための図である。
【図13】上記実施形態の変形例に係る床板の雌実部の構成について説明するための図である。
【図14】従来例に係る床板の断面図である。
【図15】従来例において、下地材への床板の敷設手順について説明するための図である。
【図16】特許第3742658号公報に記載の床板の断面図である。
【図17】特許第3742658号公報に記載の床板について説明するための図である。
【図18】従来例について説明するための図である。
【符号の説明】
【0033】
10…雄実部
11…上面向き傾斜部
12…上面向き平面部
13…先端部
14…下面向き傾斜部
15…円弧部
20…雌実部
22…下面向き傾斜部
24…下面向き平面部
26…第2の上面向き傾斜部
27…第3の上面向き傾斜部
30…本体部
101…雄実側凸部
102…雄実側凹部
201…雌実側第1凸部
202…雌実側第2凸部
203…雌実側凹部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、前記本体部の一端側に設けられた雄実部と、前記本体部の他端側に設けられた雌実部とから成る床板であって、
前記雄実部は、前記本体部から前記雄実部への方向である第1の方向に向かって斜め下向きに突出するように形成された雄実側凸部を備え、
前記雌実部は、前記本体部の他端側のうち前記本体部の一方の面である上面近傍より前記本体部から前記雌実部への方向である第2の方向に向かって突出するように形成された雌実側第1凸部と、前記本体部の他端側のうち前記本体部の他方の面である下面近傍より前記第2の方向に向かって突出するように形成された雌実側第2凸部とを備え、
前記雄実側凸部は、前記上面近傍より前記第1の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雄実側凸部内上面向き傾斜部と、前記雄実側凸部内上面向き傾斜部の下面側の一端より前記上面とほぼ平行に前記第1の方向に向かって延びる雄実側凸部内上面向き平面部と、前記雄実側凸部内上面向き平面部の前記第1の方向側の一端より前記下面方向に向かって延びる雄実側凸部内先端部と、前記雄実側凸部内先端部の下面側の一端より前記第2の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雄実側凸部内下面向き傾斜部と、前記雄実側凸部内下面向き傾斜部の下面側の一端より前記第2の方向に向かって上り勾配となる傾斜面であって前記雄実側凸部内上面向き傾斜部上の一点またはその近傍の点を中心とする断面円弧状の傾斜面を形成する雄実側凸部内円弧部とを含み、
前記雌実側第1凸部は、前記上面近傍より前記第1の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雌実側第1凸部内下面向き傾斜部と、前記雌実側第1凸部内下面向き傾斜部の下面側の一端より前記上面とほぼ平行に前記第1の方向に向かって延びる雌実側第1凸部内下面向き平面部とを含み、
前記雌実側第2凸部は、前記本体部の他端より前記第2の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部と、前記雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部の下面側の一端より前記第2の方向に向かって上り勾配となる傾斜面を形成する雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部とを含み、
前記雄実側凸部は、前記雌実側第1凸部と前記本体部の他端側の面と前記雌実側第2凸部とによって形成される凹部に嵌合可能なように形成され、
前記雄実側凸部内上面向き傾斜部と前記雄実側凸部内円弧部との距離は、前記本体部の上面と下面との距離の2分の1よりも大きいことを特徴とする、床板。
【請求項2】
前記床板は無垢材から成ることを特徴とする、請求項1に記載の床板。
【請求項3】
前記雌実側第1凸部と前記本体部の他端側の面と前記雌実側第2凸部とによって形成される凹部と前記雄実側凸部とが互いに嵌合する際、前記雌実側第1凸部内下面向き傾斜部の上面側の一端と前記雄実側凸部内上面向き傾斜部、前記雄実側凸部内上面向き平面部と前記雌実側第1凸部内下面向き平面部、および、前記雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部の上面側の一端と前記雄実側凸部内円弧部のみが互いに接することを特徴とする、請求項1または2に記載の床板。
【請求項4】
前記本体部の下面と前記雌実側第1凸部内下面向き傾斜部とのなす角度が45〜65度であって、前記本体部の下面と前記雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部とのなす角度が15〜25度であって、前記本体部の下面と前記雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部とのなす角度が38〜48度であることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の床板。
【請求項1】
本体部と、前記本体部の一端側に設けられた雄実部と、前記本体部の他端側に設けられた雌実部とから成る床板であって、
前記雄実部は、前記本体部から前記雄実部への方向である第1の方向に向かって斜め下向きに突出するように形成された雄実側凸部を備え、
前記雌実部は、前記本体部の他端側のうち前記本体部の一方の面である上面近傍より前記本体部から前記雌実部への方向である第2の方向に向かって突出するように形成された雌実側第1凸部と、前記本体部の他端側のうち前記本体部の他方の面である下面近傍より前記第2の方向に向かって突出するように形成された雌実側第2凸部とを備え、
前記雄実側凸部は、前記上面近傍より前記第1の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雄実側凸部内上面向き傾斜部と、前記雄実側凸部内上面向き傾斜部の下面側の一端より前記上面とほぼ平行に前記第1の方向に向かって延びる雄実側凸部内上面向き平面部と、前記雄実側凸部内上面向き平面部の前記第1の方向側の一端より前記下面方向に向かって延びる雄実側凸部内先端部と、前記雄実側凸部内先端部の下面側の一端より前記第2の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雄実側凸部内下面向き傾斜部と、前記雄実側凸部内下面向き傾斜部の下面側の一端より前記第2の方向に向かって上り勾配となる傾斜面であって前記雄実側凸部内上面向き傾斜部上の一点またはその近傍の点を中心とする断面円弧状の傾斜面を形成する雄実側凸部内円弧部とを含み、
前記雌実側第1凸部は、前記上面近傍より前記第1の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雌実側第1凸部内下面向き傾斜部と、前記雌実側第1凸部内下面向き傾斜部の下面側の一端より前記上面とほぼ平行に前記第1の方向に向かって延びる雌実側第1凸部内下面向き平面部とを含み、
前記雌実側第2凸部は、前記本体部の他端より前記第2の方向に向かって下り勾配となる傾斜面を形成する雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部と、前記雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部の下面側の一端より前記第2の方向に向かって上り勾配となる傾斜面を形成する雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部とを含み、
前記雄実側凸部は、前記雌実側第1凸部と前記本体部の他端側の面と前記雌実側第2凸部とによって形成される凹部に嵌合可能なように形成され、
前記雄実側凸部内上面向き傾斜部と前記雄実側凸部内円弧部との距離は、前記本体部の上面と下面との距離の2分の1よりも大きいことを特徴とする、床板。
【請求項2】
前記床板は無垢材から成ることを特徴とする、請求項1に記載の床板。
【請求項3】
前記雌実側第1凸部と前記本体部の他端側の面と前記雌実側第2凸部とによって形成される凹部と前記雄実側凸部とが互いに嵌合する際、前記雌実側第1凸部内下面向き傾斜部の上面側の一端と前記雄実側凸部内上面向き傾斜部、前記雄実側凸部内上面向き平面部と前記雌実側第1凸部内下面向き平面部、および、前記雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部の上面側の一端と前記雄実側凸部内円弧部のみが互いに接することを特徴とする、請求項1または2に記載の床板。
【請求項4】
前記本体部の下面と前記雌実側第1凸部内下面向き傾斜部とのなす角度が45〜65度であって、前記本体部の下面と前記雌実側第2凸部内第1上面向き傾斜部とのなす角度が15〜25度であって、前記本体部の下面と前記雌実側第2凸部内第2上面向き傾斜部とのなす角度が38〜48度であることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の床板。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
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【図12】
【図13】
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【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2009−221778(P2009−221778A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−69282(P2008−69282)
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(501301422)有限会社 丸岡材木店 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(501301422)有限会社 丸岡材木店 (1)
【Fターム(参考)】
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