説明

床洗浄マシン

【課題】汚れた液体の残留物を床の上に残さずに幅広く洗浄することができる床洗浄マシンを提供する。
【解決手段】床洗浄マシン1であって、当該床洗浄マシン1は、シャーシ2を有し、該シャーシ2は、床上を移動方向に沿って移動することができ、かつ、該シャーシ2は、床の方を向いた側では床を洗浄するための手段3aを支持しており、かつ、該床を洗浄する手段3aに対して該シャーシ2の移動方向に沿った後方には、該シャーシ2の進行方向に対して実質的に横切る方向の経路に沿って該シャーシ2に対して動くことができる床ワイパー4を支持しており、該シャーシ2は、進行方向を変えるために操作され得るステアリング手段5を備えており、当該マシン1は、さらに、シャーシ2の進行方向を変えるためにステアリング手段5に行われる介入の結果、該床ワイパー4を該経路に沿って動かすように床ワイパー4に作用する作動手段を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、床洗浄マシン(床洗浄機、floor cleaning machine)に関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
公知のように、産業用途用または専門用途用の床洗浄乾燥機(floor cleaning and drying machines)は、シャーシによって大体的に構成され、該シャーシは、床の上を動くことができかつ床洗浄手段を支持しており、該床洗浄手段は、典型的には、回転するよう作動され得る少なくとも1つのブラシと、洗浄液を分注(dispensing)するための装置と、洗浄液および汚れを吸い込み部分的に床を乾燥させる吸引装置とによって構成される。
【0003】
該洗浄手段の後部には、床に沿ったシャーシの移動の方向に沿って、通常は、床ワイパー(フロアーワイパー)があり、該床ワイパーは、細長い本体によって構成され、該細長い本体は、該マシンの進行方向に対し実質的に横切る方向に配置されかつゴムやそれに類するものなどの柔軟性のある材料片を支持しており、該柔軟性のある材料は、弾性的に床と接触した状態で保持され、該マシンが移動するにつれて、洗浄液を集めかつブラシの働きにより剥がされた汚れを集めることを可能にし、それらは吸引装置によって容易に除去され得、床を乾燥させかつ清潔にしておくようになっている。
【0004】
ある公知の解決策(ソリューション)では、床ワイパーは、マシンのシャーシに固定され、かつ、典型的には、かなりの長さを有し、それはマシンの横方向の占有面積(footprint)を増加させており、マシンのシャーシが操縦(steer)される場合に、濡れている領域(該床ワイパーの働きを受けなかったことによるもの)が、床の上に残らないようになっている。
【0005】
他の公知の解決策では、マシンのシャーシが操縦される場合、床の上に汚れた液体の残留物が残らないようにするために、床に対して実質的に垂直な軸の周りを床ワイパーが自由に回転できるように取り付けられるが、それは、マシンがステアリングするときに床ワイパーが床との摩擦に起因して、マシンのシャーシに対して自体が横方向に自動的に配置されるようにするためである。
【0006】
しかしながら、この解決策でさえも、床ワイパーが占有する横方向のスペースを大きく減少させることを可能にしてはいるが、完全に満足できるものではないことが分かってきており、それは、マシンの操縦(steering)の際に床ワイパーによって実行される動きは、しばしば範囲が限られており、それゆえマシンの方向転換(turn)における濡れた領域が未だ床の上に残る傾向があるからである。
【0007】
その上、この解決策を用いると、操縦の際に、床ワイパーが自体でシャーシの側面(それはマシンによってなされる方向転換の内側の方を向いている)に接近して並ぶ傾向があり、どうしても反対側にある床の領域を濡れたままにするという結果となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の狙いは、床洗浄マシンを提供することによって、特に、産業分野での使用のために考案されかつそのマシンが操縦されたならば、汚れた液体の残留物を床の上に残さずに該床を幅広く洗浄することができる該床洗浄マシンを提供することによって、上述した欠点を解決することである。
【0009】
この狙いの中で、本発明の目的は、非常に単純な構造を有していて使用しやすい床洗浄マシンを提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、使用時の安全性および信頼性において大きな確実性を与えることができる床洗浄マシンを提供することである。
【0011】
本発明のまた別の目的は、一般に市販されている要素(element)および材料から出発して容易に得ることができ、かつ、経済的観点からなお一層競争力のある、床洗浄マシンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
(発明の概要)
本明細書でより明らかになるであろうこの狙い並びにこれらおよびその他の目的は、請求項1に規定したような、本発明に従う床洗浄マシンによって達成される。
【0013】
本発明の更なる特徴および利点は、添付の図面に非限定的な例を用いて示された、本発明によるマシンの、好ましいが排他的ではない実施形態の説明から、より明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(好ましい態様の詳細な説明)
上述の図面を参照すると、本発明によるマシンは、参照番号1で全体的に示されており、当該マシンはシャーシ2を有し、該シャーシは床の上を進行方向に動くことができ、かつ、該シャーシは下向きの領域に床洗浄手段3を支持しており、該床洗浄手段は、洗浄液を分注(dispensing)するための例えばノズル(図示せず)を有してもよく、該床洗浄手段は、少なくとも一つのブラシ3aを有してもよく、該ブラシは、鉛直方向のまたは水平方向の軸を持ち、シャーシ2によって支持されるモーター手段(単純化のために図示せず)によって自体の軸の周りを回転するように作動することができ、かつ、該床洗浄手段は、吸引ポート3bを有してもよく、該吸引ポートは、公知のタイプの吸引装置に接続することができ、ブラシ3aによって除去された汚れおよび洗浄液を取り上げることを可能にする。
【0015】
シャーシ2の進行方向に沿った床洗浄手段3の後部には、床ワイパー4があり、該ワイパーは、当該マシンの進行方向に対して横切る方向を向いている。
【0016】
詳細には、床ワイパー4は、シャーシ2が進む方向に対して実質的に横切る方向(transversely)の経路4aに沿って移動できるようにシャーシ2に取り付けられる。
【0017】
さらに、シャーシ2はステアリング(操舵)手段5を備えており、該ステアリング手段は、シャーシ2の移動の方向を変えるように、使用者によって操縦され得るものである。
【0018】
図示されているように、ステアリング手段5は、例えば運転席6に配設され、該運転席は好ましくはシャーシ2の前方領域に備えられ、また、ステアリング手段5は、好都合には、少なくとも1つの操縦可能(steerable)な車輪7を有し、該車輪は、自体の軸の周りを、および、床に対して実質的に垂直なステアリング軸の周りを回転することができるようにしてシャーシ2によって支持される。
【0019】
好都合には、操舵可能な車輪7は、ステアリング要素によってステアリング軸の周りを回転することができ、該ステアリング要素は、操縦され(maneuvered)得るものであり、かつ、該ステアリング要素は、例えば、ステアリングホイール8によって構成され、該ステアリングホイールは、自体公知の方法で操舵可能な車輪7に接続されている。
【0020】
好ましくは、駆動モーター7a(例えば、電気式のもの)の出力シャフトが、トランスミッション手段を経由して、該操舵可能な車輪7の輪軸(axle)に機能的(functionally)に接続される。そのようなモーターは、有利には、ステアリング軸の周りを回転する操舵可能な車輪7に対して一体的に取り付けられる。
【0021】
好都合には、二つの後部車輪9もまた、シャーシ2に接続されることに留意すべきである。
【0022】
本発明の特色は、作動(actuation)手段10を備えているという点にあり、該作動手段は、シャーシ2の移動方向を変化させるためにユーザーがステアリング手段5に行う介入(intervention)に引き続いて、床ワイパー4に作用して該床ワイパーを経路4aに沿って移動させるものである。
【0023】
有利には、作動手段10は、シャーシ2が行う方向転換(turn)の曲率中心100に対して反対方向にある経路4aに沿って、床ワイパー4を動かすように形成されている。このようにして、床ワイパー4は、当該マシンが行う方向転換の外側の領域で正しく床を乾燥させることができる。
【0024】
作動手段10は、好都合には、ステアリング手段5を経て作動させることができ、また、有利には、ステアリング手段5と床ワイパー4との間の機械的な接続を生み出すことができる連鎖機構的(kinematic)な接続手段を備えることによって設けられる。
【0025】
好都合には、そのような連鎖機構的な接続手段は、少なくとも1つの作動(actuation)ロッド11を有し、該作動ロッド11は、第一端部11aにおいてステアリング手段5に機能的に接続され、第二端部11bにおいて床ワイパー4に連鎖機構的(kinematically)に接続される。
【0026】
図に示した例を参照すると、該作動ロッド11は、シャーシ2の長手方向の延長線に対して実質的に平行に置かれ、かつ、ステアリング手段5へのユーザーの介入に応答して、床ワイパー4を経路4aに沿って一方の方向にまたは他方の方向に動かすために、該作動ロッドは、シャーシ2に対して、該作動ロッド自体の軸に沿って、一方の方向にまたは他方の方向に、並進運動(translational motion)を行うことができる。
【0027】
有利には、第一の弾性復帰手段12が作動ロッド11に作用し、かつ、該弾性復帰手段は、少なくとも一つの方向への作動ロッド11の軸方向の並進運動に対立するように形成される。
【0028】
詳細には、第一の弾性復帰手段12は、例えば、つる巻きバネ(helical spring)13によって構成され、該つる巻きバネは、作動ロッド11の周りに配設され、環状ショルダー14(これは作動ロッド11に剛体的に結合している)と、アイ(eye)15(これは、シャーシ2に固定されて、作動ロッド11を摺動するようにして支持している)との間に配設される。
【0029】
好都合には、床ワイパー4は、一対のリンク機構(linkage)16を経由してシャーシ2に接続され、その一対のリンケージ16は、実質的に互いに平行であり、また、その一対のリンケージ16は、一方の端部でシャーシ2に連結され、他方の端部では、床ワイパー4の各端の部分に連結される。
【0030】
有利には、床ワイパー4の作動手段10は、少なくとも一つの作動アーム17を有し、該作動アームは、床に対して実質的に垂直な振動軸(oscillation axis)の周りを旋回するようシャーシ2に取り付けられ、かつ、該振動軸は、その一つの端の部分で床ワイパー4に機能的に接続される。
【0031】
詳細には、作動アーム17は、操作に応じた(on command)動作を行うことが可能であって、ステアリング手段5へ行われる介入に続いて、シャーシ2を操縦するためにステアリング手段5によってシャーシ2に付与される方向転換と同じ方向、より正確には、操舵可能な車輪7に対して自体のステアリング軸の周りに起こされる回転の方向と同じ方向に、自体の振動軸の周りを角運動することが可能である。
【0032】
好都合には、作動アーム17は、フォーク状要素(fork-like element)18の突出部(prong)の間に係合し、該フォーク状要素は、作動アーム17の振動軸に対して実質的に平行なピボット回転軸の周りを回転することができるよう、床ワイパー4の中央領域に接続されるが、それは、作動アーム17が自体の振動軸の周りを回転するときに、床ワイパー4が経路4aに沿って動くことを可能にするためである。
【0033】
図6および図7に詳細に示すように、操舵可能な車輪7は、作動ロッド11の第一の先端部11aに作用するように形成されるが、それは、操舵可能な車輪7が行う自体のステアリング軸についての回転に引き続いて、作動ロッド11の自体の軸に沿った並進運動を引き起こすためである。
【0034】
好ましくは、作動ロッド11は、その第一の先端部11aに係合ヘッド(engagement head)19を備えており、該係合ヘッド19は、操舵可能な車輪7の方に向かう作動ロッド11の軸に対して突き出ており、そして、該係合ヘッド19は、好都合には、滑走(gliding)ホイール19aを備えている。
【0035】
好都合には、操舵可能な車輪7には、当接(abutment)手段があり、該当接手段は、作動ロッド11の第一の端部11aに、より詳細には、その係合ヘッド19に係合するように設計されるが、それは、シャーシ2がステアリングされるときに、操舵可能な車輪7に付与される自体のステアリング軸の周りの回転の方向に応じて、作動ロッド11を、軸方向に一方の方向または他方の方向へと押すためである。
【0036】
詳細には、そのような接合手段は、構造体(structure)20を備えることで設けられ、該構造体は、操舵可能な車輪7に一体的に接続されてステアリング軸の周りを回転するようになっており、かつ、該構造体は、操舵可能な車輪7の軸に対して直径方向には対向しかつステアリング軸に対しては互いに反対側に在る地点において、2つの当接面(abutment surface)21を実質的に規定しており、それら当接面は、お互いの方を向いており、また、それら当接面は、操舵可能な車輪7に付与されるステアリング軸についての回転の方向に応じて、作動ロッド11の係合ヘッド19に対して選択的に係合することができる。
【0037】
より詳細には、該構造物20は、細長いプレート22を持っており、該プレートは、操舵可能な車輪7の軸に対してかつそのステアリング軸に対して、実質的に直角に置かれており、かつ、折り返された2つの端部(end portion)22a、22bを有し、それら端部は、操舵可能な車輪7とは反対の方向に、該細長いプレート22の残りの部分の配置の平面に対して突き出ており、また、それら端部は、お互いに向き合う面で当接面21を規定する。好都合には、折り返された端部22a、22bは、傾いて、かつ、操舵可能な車輪7の方へと互いに近寄っている。
【0038】
作動ロッド11の係合ヘッド19に対する当接手段の係合は、例えば、ステアリングされていないポジション(そのポジションで、シャーシ2は直線に移動し得る)に対する、操舵可能な車輪7の所定の回転角度を超えた後で起こり得る係合であって、シャーシ2が限られたステアリング角度で方向転換する場合での、床ワイパー4への作動手段10の介入を排除するようになっている、ということを留意すべきである。
【0039】
有利には、作動ロッド11は、その第二の端部11bにおいて、レバー手段に接続され、該レバー手段は、操舵可能な車輪7のステアリング軸の回りの回転によって引き起こされる作動ロッド11の軸方向の並進運動に引き続いて、作動アーム17に作用して、該作動アーム17に、操舵可能な車輪7によって成された自体のステアリング軸についての回転と同じ方向での、それ自体の振動軸の周りの角運動を生み出す。
【0040】
好都合には、そのようなレバー手段は、第一のレバー23を有し、該レバー23は、その一方の端部においては作動ロッド11の第二の端部11bに、他方の端部においてはシャーシ2に、ピボット回転するよう取り付けられ(pivoted)、また、そのようなレバー手段は、L形状の第二のレバー24を有し、該レバー24は、中間領域で、床に対し実質的に垂直な関節軸(articulation axis)の周りをピボット回転するようにシャーシ2に取り付けられている。第二のレバー24は、第二の復帰手段に対立して、自体の関節軸の周りを回転することができ、第二の復帰手段は、第二のレバー24とシャーシ2との間に接続され、例えば、第二のレバー24のピボット軸に配設される捻じりバネ25によって構成される。
【0041】
詳細には、第二のレバー24は、L形状の一方の側24aでリンク部(linkage)26の一端部にピボット回転するよう取り付けられ、該リンク部26は、他端部で第一のレバー23の中間部分に連結され、かつ好都合には、ネジ切りされた要素によって長さを調節可能である。
【0042】
有利には、第二のレバー24の他方の側24bは、フォーク形(fork-shaped)の自由端部27を有し、該フォーク形の自由端部は、関節軸についての第二のレバー24の回転において、作動アーム17に堅固に係合するために、該アームをまたいでいる。
【0043】
本発明に従う床洗浄マシンの操作は、以下の通りである。
【0044】
操舵可能な車輪7がステアリングされていないポジションにある状態では、床ワイパー4は、図3に示すように、シャーシ2の後ろ部分に対して実質的に中央のポジションにある。
【0045】
ステアリングホイール8を操作することによって、操舵可能な車輪7の、自体のステアリング軸の周りの一方向への回転が起こされ、それに対応するようにシャーシ2が方向転換され、そのようにして当該マシンの移動方向が変わると、折り返された端部22a、22bの一方が作動ロッド11の係合ヘッド19に係合し、ステアリング軸の周りを回転する操舵可能な車輪7が、作動ロッド11を押して、作動ロッド11の軸方向の並進運動を引き起こすことができるようになっている。
【0046】
この事実の結果として、第一のレバー23は、シャーシ2に接続されている自体の支点の周りの回転を行い、リンク部26を経て、第二のレバー24を作動させ、該第二のレバーが、ねじりバネ25の作用に打ち勝って、自体の関節軸の周りを回転するようになる。
【0047】
このようにして作動させられた第二のレバー24は、こんどは、操舵可能な車輪7と同じ回転方向にて、作動アーム17に、自体の振動軸の周りの角運動を引き起こし、その結果として、経路4aに沿った床ワイパーの動きを達成し、それは、シャーシ2によってなされる方向転換の曲率中心に対して、反対の方向である。
【0048】
操舵可能な車輪7がステアリングされていないポジションに復帰すると、第二のレバー24に対する捩じりバネ25の作用が、作動アーム17を最初のポジションへ自動的に復帰させ、その結果として、床ワイパー4を中央のポジションへ復帰させることを可能とする。
【0049】
本発明は、意図する狙いを完全に達成することが実際に分かっており、特に、強調される事実は、床ワイパーの作動手段のおかげで該床ワイパーが正確に動くのを確実にすることが可能であり、それゆえ当該マシンが方向転換するときに床を完全に洗浄することが可能である、ということである。
【0050】
全体的な教示や具体的な実施形態に関して記載した個々の特徴は、全て、他の実施形態において存在し得るか、またはそれらの他の実施形態の特徴に取って代わり得る。
【0051】
このように着想された本発明は、多数の改良および改変を受け入れる余地があり、それら全てはその発明概念の範囲内である。
【0052】
使用される材料、並びに付随する形状および寸法は、実際には必要に応じて任意であり得る。
【0053】
全ての細部は、技術的に同等の他の構成要素で更に置き換えられ得る。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】図1は、本発明によるマシンの側面図である。
【図2】図2は、単純化のために一部の部分を省略し他の部分を輪郭線で示した、本発明によるマシンの側面図である。
【図3】図3は、より明確にするために一部の部分を省略した、本発明によるマシンの部分的な斜視図である。
【図4】図4は、本発明によるマシンの後方部の部分的な斜視図であり、該斜視図は、単純化のために一部の構成要素を省略しており、また、中央の位置に床ワイパーを示しているものである。
【図5】図5は、本発明によるマシンの床ワイパーの斜視図であり、該斜視図は、図3に示した位置に対して横方向にシフトされているものである。
【図6】図6は、一部分を輪郭線で示し他の部分を省略した、当該マシンの前方部の斜視図であり、該斜視図は、当該マシンが一つの方向に方向転換するのを可能にするよう配設された操舵可能な車輪を示すためのものである。
【図7】図7は、反対方向に方向転換するよう配設された図5の操舵可能な車輪の斜視図である。
【図8】図8は、本発明によるマシンの模式的な上面図であって、当該マシンは方向転換中である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床洗浄マシンであって、当該床洗浄マシンは、
シャーシを有し、該シャーシは、床上を移動方向に沿って移動することができ、かつ、該シャーシは、床の方を向いた側では床を洗浄するための手段を支持しており、かつ、該床を洗浄する手段に対して該シャーシの移動方向に沿った後方には、該シャーシの進行方向に対して実質的に横切る方向の経路に沿って該シャーシに対して動くことができる床ワイパーを支持しており、該シャーシは、進行方向を変えるために操作され得るステアリング手段を備えており、
その特徴が、
当該該洗浄マシンが作動手段を有することであり、該作動手段は、該シャーシの進行方向を変えるために該ステアリング手段に実行される介入の結果、該床ワイパーを前記経路に沿って動かすよう該床ワイパーに作用するものである、
前記床洗浄マシン。
【請求項2】
該ステアリング手段への介入の結果としてシャーシが行う方向転換の曲率中心に対して反対の方向への該経路に沿った動きを、作動手段が床ワイパーに付与するように形成されていることを特徴とする、請求項1記載のマシン。
【請求項3】
作動手段が、該ステアリング手段を通じて作動させられ得ることを特徴とする、前記の1つ以上の請求項に記載のマシン。
【請求項4】
該作動手段が、連鎖機構的な接続手段を有し、該連鎖機構的な接続手段は、ステアリング手段を床ワイパーに接続するように形成されていることを特徴とする、前記の1つ以上の請求項に記載のマシン。
【請求項5】
該連鎖機構的な接続手段が、少なくとも1つの作動ロッドを有し、該作動ロッドは、第一の端部では該ステアリング手段に機能的に接続されており、第二の端部では床ワイパーに連鎖機構的に接続されており、該少なくとも1つの作動ロッドは、シャーシに対して自体の軸に沿っていずれかの方向に並進運動することが可能であり、それは、該シャーシの進む方向を変化させるためのステアリング手段への介入に応答して、上記経路に沿ったいずれかの方向への該床ワイパーの動きを引き起こすためであることを特徴とする、前記の1つ以上の請求項に記載のマシン。
【請求項6】
当該マシンが、第一の弾性復帰手段を有し、該第一の弾性復帰手段が、少なくとも1つの方向には、上記少なくとも1つの作動ロッドの軸方向の並進運動に反対するものであることを特徴とする、前記の1つ以上の請求項に記載のマシン。
【請求項7】
床ワイパーが、一対のリンク部を通じてシャーシに接続されており、該一対のリンク部は、実質的にお互い平行であり、かつ、該一対のリンク部は、一方の端部ではシャーシに連結されており、他方の端部では床ワイパーのそれぞれの端部に連結されていることを特徴とする、前記の1つ以上の請求項に記載のマシン。
【請求項8】
作動手段が、少なくとも1つの作動アームを有し、該作動アームは、シャーシ上で、床に対して実質的に垂直な振動軸の周りを振動することができるように取り付けられており、かつ、該作動アームは、その一方の端部で床ワイパーに機能的に接続されており、該作動アームは、該ステアリング手段に行われる介入の結果、該ステアリング手段によって該シャーシに付与されるステアリングと同じ方向に該振動軸の周りを操作に応じて角運動することが可能であることを特徴とする、前記の1つ以上の請求項に記載のマシン。
【請求項9】
ステアリング手段が、少なくとも1つの操舵可能な車輪を有し、該車輪は、床に対して実質的に垂直なステアリング軸の周りを回転することができるように該シャーシに取り付けられており、かつ、該車輪は、作動可能なステアリング要素によって、回転するよう作動することができ、該少なくとも1つの操舵可能な車輪の該ステアリング軸の周りでの回転の結果として、該少なくとも1つの操舵可能な車輪が、該少なくとも1つの作動ロッドの自体の軸に沿った並進運動を引き起こすために、該少なくとも1つの作動ロッドの第一の端部に作用するように構成されていることを特徴とする、前記の1つ以上の請求項に記載のマシン。
【請求項10】
少なくとも1つの作動ロッドが、その第二の端部においてレバー手段に接続されており、少なくとも1つの操舵可能な車輪のステアリング軸の周りでの回転によって実現される少なくとも1つの作動ロッドの軸方向の並進運動の結果、該レバー手段は、該作動アームに作用して、該少なくとも1つの操舵可能な車輪の回転と同じ方向への、作動アームの自体の振動軸の周りでの角運動を引き起こすことを特徴とする、前記の1つ以上の請求項に記載のマシン。
【請求項11】
レバー手段が、第一のレバーを有し、該第一のレバーは、その一方の端部では少なくとも一つの作動ロッドの第二の端部に、他方の端部では該シャーシに、ピボット回転するよう取り付けられており、かつ、該レバー手段は、L形状の第二のレバーを有し、該第二のレバーは、中間領域で該シャーシに対してピボット回転するよう取り付けられて、第二の復帰手段に対立しており、かつ、該第二のレバーは、そのL形状の一方の側が、リンク部の一端部にピボット回転するよう取り付けられ、該リンク部はその他方端部において、第一のレバーの中間部分に連結されており、かつ、該L形状の他方の側は、フォーク形状の自由端部を持ち、該自由端部が前記作動アームに係合していることを特徴とする、前記の1つ以上の請求項に記載のマシン。
【請求項12】
少なくとも1つの操舵可能な車輪が、当接手段を有し、該当接手段は、該少なくとも1つの作動ロッドの第一の端部に係合して、該シャーシを方向転換するために少なくとも1つの操舵可能な車輪に付与されるステアリング軸についての回転の方向に応じて、一方の方向または他方の方向へと、少なくとも1つの作動ロッドに軸方向の推力を加えるように設計されていることを特徴とする、前記の1つ以上の請求項に記載のマシン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−39527(P2009−39527A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−194292(P2008−194292)
【出願日】平成20年7月29日(2008.7.29)
【出願人】(505144050)