説明

店を検索するためのシステム、方法、及びプログラム

【課題】ユーザが今すぐに入れる店を検索することができるサービスを実現することである。
【解決手段】上記サービスを提供するプロバイダのシステムを使用する。本システムは、ユーザのシステムから受信した店検索情報を記憶する。また、店のシステムから客検索情報を受信したときに、第1の店検索情報が記憶されていた場合、前記第1の店検索情報を返信する。本システムは、同じ店のシステムから繰り返し客検索情報を受信し、受信した前記客検索情報が示す条件は、前記第1の店検索情報が示す条件を含む。更に、本システムは、店のシステムから受信した店応答を記憶し、ユーザのシステムから店検索結果要求を受信したときに、第1の店応答が記憶されていた場合、前記第1の店応答等を返信する。本システムは、同じユーザのシステムから繰り返し店検索結果要求を受信し、受信した前記店検索結果要求は、前記第1の店応答に対応する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、店を検索するためのシステム等に関する。詳細には、ユーザが今すぐに入れる店を検索することができるサービスを提供可能なシステム等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所望の条件を満たす店を検索するために利用されるシステムが存在した。
例えば、下記の特許文献には、飲食店である店舗を検索するために利用されるサーバー1が記載されており、サーバー1は、飲食の場所、開始時間、及び人数を含む条件に基づいて店舗ファイルから該当する店舗を抽出し、該店舗に電子メールを使用して上記条件を送信する(この文献の段落[0013]等を参照)。また、店舗ファイルは、ある店舗に対する住所、営業時間(17:00〜24:00)、及び収容人数(100人)を含んでいる(この文献の図6等を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−34794号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記文献には、店舗ファイルが、時々刻々と変動する情報(例えば、ある時間(ある時刻とある時刻との間)において店舗が受け入れ希望の人数の範囲)を含むこと、及び、そのような情報を示す情報をサーバー1が受信することを開示も示唆もしていない。従って、例えば、サーバー1のユーザが「今すぐに入れる」ことを条件として店舗の検索をしようとしたとき、その検索のときに店舗が受け入れ希望の人数(例えば、店舗の空席数)を示す情報をサーバー1は持たないため、該サーバーは、この条件を満たす店舗を抽出し、該店舗に上記条件を送信することができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、例えば、以下のシステム、コンピュータをこのシステムとして機能させるプログラム、又はこのシステムが実行する方法である。
(1)ユーザのシステムから受信した、場所と人数と時刻とを示す店検索情報を記憶する店検索情報記憶手段と、店情報を記憶する店情報記憶手段と、店のシステムから人数の範囲と時間とを示し店を識別する客検索情報を受信したときに、前記店検索情報記憶手段に第1の店検索情報が記憶されていた場合、前記第1の店検索情報を返信する店検索情報受信手段であって、前記店検索情報受信手段は同じ店のシステムから繰り返し客検索情報を受信し、客検索情報が示す人数の範囲は、客検索情報が示す時間において客検索情報によって識別される店が受け入れ希望の人数の範囲であり、受信した前記客検索情報が識別する店の場所は、前記第1の店検索情報が示す場所に対応し、受信した前記客検索情報が示す人数の範囲と時間とは、前記第1の店検索情報が示す人数と時刻とを含み、店の場所は前記店情報から取得される、手段と、店のシステムから受信した、店検索情報を識別する店応答を記憶する店応答記憶手段と、ユーザのシステムから店検索情報を識別する店検索結果要求を受信したときに、第1の店応答が前記店応答記憶手段に記憶されていた場合、前記第1の店応答と前記第1の店応答によって識別される店の店情報とを返信する店検索結果要求受信手段であって、前記店検索結果要求受信手段は同じユーザのシステムから繰り返し店検索結果要求を受信し、受信した前記店検索結果要求が識別する店検索情報は、前記第1の店応答が識別する店検索情報と一致する、手段とを備えた、プロバイダのシステム。
(2)ユーザのシステムからユーザを識別する店検索履歴要求を受信したときに、前記店検索情報記憶手段に第2の店検索情報が記憶されていた場合、前記第2の店検索情報を返信する店検索履歴要求受信手段であって、店検索情報はユーザを更に識別し、受信した前記店検索履歴が識別するユーザは、前記第2の店検索情報が識別するユーザと一致する、手段を更に備えた、プロバイダのシステム。この場合、店検索情報は場所を示す緯度経度を示す情報又は駅名を示す情報を含み、前記店検索情報記憶手段は、緯度経度を示す情報を含む店検索情報を記憶する第1の店検索情報記憶手段と、駅名を示す情報を含む店検索情報を記憶する第2の店検索情報記憶手段と、緯度経度を示す情報を含む店検索情報及び駅名を示す情報を含む店検索情報を記憶する第3の店検索情報記憶手段と含み、前記客検索情報受信手段は、前記客検索情報を受信したときに前記第1の店検索情報記憶手段及び前記第2の店検索情報記憶手段にアクセスし、前記店検索履歴要求受信手段は、前記店検索履歴要求を受信したときに前記第3の店検索情報記憶手段にアクセスすることになる。
(3)店のシステムから店を識別する店返信履歴要求を受信したときに、前記店応答記憶手段に第2の店応答が記憶されていた場合、前記第2の店応答を返信する店返信履歴要求受信手段であって、店応答は店を更に識別し、受信した前記店返信履歴要求が識別する店は、前記第2の店応答が識別する店と一致する、手段を更に備えた、プロバイダのシステム。この場合、前記店応答記憶手段は第1の店応答記憶手段と第2の店応答記憶手段とを含み、店応答は前記第1の店応答記憶手段及び前記第2の店応答記憶手段に記憶され、前記店検索結果要求受信手段は、前記店検索結果要求を受信したときに前記第1の店応答記憶手段にアクセスし、前記店返信履歴要求受信手段は、前記店返信履歴要求を受信したときに前記第2の店応答記憶手段にアクセスすることになる。
(4)場所と人数と時刻とを示す店検索情報をプロバイダのシステムに送信する店検索情報送信手段と、店検索情報を識別する店検索結果要求を前記プロバイダのシステムに繰り返し送信し、前記プロバイダのシステムからの返信を待ち受ける店検索結果要求送信手段とを備えた、ユーザのシステム。
(5)人数の範囲と時間とを示し店を識別する客検索情報を繰り返しプロバイダのシステムに送信し、前記プロバイダのシステムからの返信を待ち受ける客検索情報送信手段であって、客検索情報が示す人数の範囲は、客検索情報が示す時間において客検索情報によって識別される店が受け入れ希望の人数の範囲である、手段と、店検索情報を識別する店応答を前記プロバイダのシステムに送信する店応答送信手段とを備えた、店のシステム。
【発明の効果】
【0006】
(1)上記プロバイダのシステムは、ユーザからは店の条件として場所、人数、及び時刻を受信し、店のスタッフからは客の条件として人数の範囲及び時間を受信することにより、条件に合うユーザを店のスタッフが見つけること、及び条件に合う店をユーザが見つけることを可能とする。特に、このシステムによると、ユーザが今すぐに入れる店をそのユーザに知らせることが可能である。
(2)また、上記プロバイダのシステムは、店検索条件記憶手段における負荷分散を実現する。
(3)更に、上記プロバイダのシステムは、店応答記憶手段における負荷分散を実現する。
(4)上記ユーザのシステムは、ユーザが、店の条件として場所と人数と時刻とを指定し、その条件に合う店を見つけることを可能とする。特に、このシステムによると、ユーザは今すぐに入れる店を見つけることが可能である。
(5)上記店のシステムは、店のスタッフが、客の条件として時間と人数の範囲とを指定し、その条件に合うユーザを見つけることを可能とする。特に、このシステムによると、ユーザが今すぐに入れる店は、そのユーザに自身のことを知らせることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本願発明の一実施形態を示す図である。
【図2】本願発明の一実施形態をより詳細に示す図である。
【図3】一実施形態における店検索情報記憶手段370をより詳細に示す図である。
【図4】一実施形態における店応答記憶手段380をより詳細に示す図である。
【図5】一実施形態における、端末100に表示されるあるときのユーザログイン画面を示す図である。
【図6a】一実施形態における、端末100に表示されるあるときのリクエスト閲覧画面を示す図である。
【図6b】一実施形態における、端末100に表示されるあるときのリクエスト閲覧画面を示す図である。
【図6c】一実施形態における、端末100に表示されるあるときのリクエスト閲覧画面を示す図である。
【図7】一実施形態における、端末100に表示されるあるときのリクエスト作成画面を示す図である。
【図8】一実施形態における端末100に表示される店検索情報送信完了画面を示す図である。
【図9a】一実施形態における、端末100に表示されるあるときの返信確認画面を示す図である。
【図9b】一実施形態における、端末100に表示されるあるときの返信確認画面を示す図である。
【図10】一実施形態における、端末200に表示されるあるときの店ログイン画面を示す図である。
【図11a】一実施形態における、端末200に表示されるあるときのユーザリクエスト閲覧画面を示す図である。
【図11b】一実施形態における、端末200に表示されるあるときのユーザリクエスト閲覧画面を示す図である。
【図11c】一実施形態における、端末200に表示されるあるときのユーザリクエスト閲覧画面を示す図である。
【図12】一実施形態における、端末200に表示されるあるときの応答入力画面を示す図である。
【図13】一実施形態における端末200に表示される返信返信完了画面を示す図である。
【図14】一実施形態における、端末200に表示されるあるときの店返信履歴画面を示す図である。
【図15】一実施形態における、あるときにユーザアカウント情報記憶手段340に記憶されているユーザアカウント情報を示す図である。
【図16】一実施形態における、あるときに店アカウント情報記憶手段350に記憶されている店アカウント情報を示す図である。
【図17】一実施形態における、あるときに店情報記憶手段360に記憶されている店情報を示す図である。
【図18a】一実施形態における、あるときに店検索情報記憶手段370に記憶されている店検索情報を示す図である。
【図18b】一実施形態における、あるときに店検索情報記憶手段370に記憶されている店検索情報を示す図である。
【図19】一実施形態における、あるときに店応答記憶手段380に記憶されている店情報を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面とともに、本願発明の一実施形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態を示している。ユーザの端末100は、ユーザが使用するコンピュータであり、ユーザのシステムである。店の端末200は、店のスタッフが使用するコンピュータであり、店のシステムである。すぐみせサーバ300は、端末100及び200と任意のネットワークを介して接続されたコンピュータであり、この実施形態が提供するサービスのプロバイダのシステムである。
【0009】
ここで、「ユーザ」とは、この実施形態が提供するサービスを利用して店を探す者のことである。
また、「店」とは、喫茶店、レストラン、居酒屋、カラオケ店等、時々刻々と利用可能な人数が変動する施設のことである。
【0010】
「すぐみせ」という呼称は、この実施形態によって提供されるサービスの一例が、ユーザがすぐに入れる店(みせ)の検索を実現するサービスであることから名付たものであり、端末100及び200並びにサーバ300の利用目的を制限する意図はない。
【0011】
「コンピュータ」とは、演算及び制御手段と、記憶手段と、入力手段と、出力手段とを含む装置のことである。演算及び制御手段はCPU及びMPU等を含む。記憶手段は、メモリ、ハードディスク、及びSSD等を含む。入力手段は、マウス、キーボード、タッチパネル、ネットワーク・インターフェース等を含む。出力手段は、ネットワーク・インターフェース、ディスプレイ、プリンタ、及びスピーカ等を含む。FPGAやマイクロコンピュータ等を使用して、演算及び制御手段と記憶手段と入力手段と出力手段とのうちの2つ以上を物理的に1つのものとすることもできる。これら演算及び制御手段、記憶手段、入力手段、及び出力手段のうちの1以上を使用して、以下で説明する各「手段」を実現可能なことは、当業者には明らかであろう。
【0012】
なお、「コンピュータ」は、複数のコンピュータの組み合わせを含む。1つの「コンピュータ」の例は、携帯電話、iPhone等のスマートフォン、iPod touch及びiPad等の携帯情報端末、ノートパソコン及びデスクトップパソコン等のパーソナル・コンピュータ、ワークステーション、ラック・コンピュータ、サーバ用コンピュータ、オフィス・コンピュータ、及びメインフレーム等である。
【0013】
図2は、端末100及び200並びにサーバ300が備える各手段を示している。以下、これら手段について説明する。
まず、端末100とサーバ300との間の通信に関係する手段について説明する。
【0014】
ユーザログイン情報送信手段101は、ユーザログイン情報をユーザログイン情報受信手段311に送信する。ユーザログイン情報は、ユーザを識別する情報(以下、「ユーザID」という)及びパスワード(以下、「ユーザPWD」という)を含むことができる。なお、ユーザIDは、ユーザの電子メールアドレスを使用してもよい。受信手段311は、受信したユーザログイン情報に含まれるユーザIDをログインさせてよいかを判定する。ログインさせてよいと判定した場合、受信手段311は、ログインできたことを示す情報(以下、「ユーザOK」という)を送信手段101に返信する。ログインさせてよいと判定しなかった場合、受信手段311はログインできなかったことを示す情報(以下、「ユーザNG」という)を送信手段101に返信する。
【0015】
上記判定をどのように行うかであるが、一実施形態においては、受信したユーザログイン情報に含まれるユーザID及びユーザPWDが、ユーザアカウント情報記憶手段340に記憶されているユーザアカウント情報に含まれるユーザID及びユーザPWDと一致した場合、ログインさせてよいと判定し、それ以外の場合、ログインさせてよいと判定しないことができる。別実施形態において、それ以外の手法で判定してもよいことは言うまでもない。なお、記憶手段340が記憶するユーザアカウント情報の例を図15に示す。
【0016】
店検索情報送信手段102は、後述する店検索情報を店検索情報受信手段手段312に送信する。受信手段312は、受信した店検索情報を登録してよいかを判定する。登録してよいと判定した場合、受信手段312は、受信した店検索情報を店検索情報記憶手段370に記憶し、登録したことを示す情報(以下、「登録OK」という)を送信手段102に返信する。登録してよいと判定しなかった場合、手段312は、登録しなかったことを示す情報(以下、「登録NG」)を送信手段102に返信する。なお、店検索情報記憶手段370が記憶する店検索情報の例を図18a及び18bに示す。なお、この実施形態における店検索情報の「時間」は、正確には「日時」である。
【0017】
店検索情報とは、検索される店に対するリクエストとして、人数と時刻とを示すことのできる情報である。そのために、店検索情報は、人数を示す情報と時刻を示す情報とを含むことができる。時刻を示す情報は、時刻のみを示してもよいし、日時を示してもよい。現在の日時を得るために、ユーザの端末100はリアルタイムクロック(図示せず)を更に備えることができる。
【0018】
また、店検索情報はリクエストとして場所を更に示すことができる。そのために、店検索情報は、例えば緯度経度を示す情報又は駅名を示す情報を含むことができる。緯度経度を示す情報を得るために、ユーザの端末100はGPS受信機(図示せず)を更に備えることができる。なお、以下の説明では、「駅名」を「鉄道会社名」(JR及び東京メトロ等)と「駅の名前」(恵比寿駅)との組み合わせで特定しているが、更に「路線名」(山手線等)を組み合わせてもよいし、「駅の名前」のみで特定してもよい。
【0019】
更に、店検索情報は、該店検索情報を発したユーザを識別することができてもよく、そのために、店検索情報はユーザIDを含むことができる。また、店検索情報は、リクエストとしてのユーザからの店に対するその他の要望を示す情報(以下、「その他の要望」という)と、店検索情報送信手段102が該店検索情報を送信した日時を示す情報(以下、「リクエスト日時」という)とのうちの1以上を更に含んでもよい。また、一実施形態において、店検索情報受信手段312は、店検索情報を受信したときに、この店検索情報を識別する情報(以下、「店検索ID」という)を生成して受信した店検索情報に付加することができる。別実施形態において、店検索情報送信手段102は、店検索情報を送信するときに、この店検索情報の店検索IDを生成して付加することができる。
【0020】
店検索情報を登録してよいかの上記判定をどのように行うかであるが、一実施形態においては、受信した店検索情報と同一の店検索情報が店検索情報記憶手段370に既に記憶されていた場合、登録してよいと判定せず、それ以外の場合、登録してよいと判定することができる。別実施形態において、それ以外の手法で判定してもよいことは言うまでもない。
【0021】
店検索履歴要求送信手段103は、店検索履歴要求を店検索履歴要求受信手段313に送信する。店検索履歴要求はユーザを識別することができ、そのために、店検索履歴要求はユーザIDを含むことができる。受信手段313は、受信した店検索履歴要求によって識別されるユーザが過去に発した店検索情報(以下、「店検索履歴」という)が、店検索情報記憶手段370に記憶されているかを判定する。記憶されていると判定した場合、受信手段313は、店検索履歴を送信手段103に返信する。記憶されていると判定しなかった場合、受信手段313は、例えば、店検索履歴がないことを示す情報を送信手段103に返信することができる(図示せず)。なお、ある店検索情報が店検索履歴かどうかは、その店検索情報によって識別されるユーザと、受信した店検索履歴要求によって識別されるユーザとが一致するかどうかによって判定することができる。また、返信される店検索履歴は、記憶手段370に記憶されているその店検索履歴が含む一部の情報だけを含むものであってもよい。
【0022】
店検索結果要求送信手段104は、店検索結果要求を店検索結果要求受信手段314に送信する。店検索結果要求は店検索情報を識別することができ、そのために、店検索結果要求は店検索IDを含むことができる。なお、店検索結果要求は、該店検索結果要求を発したユーザを識別できてもよく、そのために、店検索結果要求はユーザIDを含むことができる。店検索結果要求を受信した受信手段314は、所望の店応答が店応答記憶手段380に記憶されているかを判定する。記憶されていると判定した場合、受信手段314はその所望の店応答を送信手段104に返信する。記憶されていると判定しなかった場合、例えば、受信手段314は何もしなくてよい。なお、返信される所望の店応答は、記憶手段380に記憶されているその所望の店応答が含む一部の情報だけを含むものであってもよい。
【0023】
所望の店応答とは、受信した店検索結果要求が識別する店検索情報に対する店応答のことである。店応答については後で詳述するが、店応答は、該店応答の対象となる店検索情報を識別することができ、ある店応答が所望の店応答であるかどうかは、その店応答が識別する店検索情報と、受信した店検索結果要求が識別する店検索情報が一致するかどうかで判定することができる。
【0024】
所望の店応答が店応答記憶手段380に記憶されていると判定した場合、店検索結果要求受信手段314は、更に、その所望の店応答を返した店の店情報を店情報記憶手段360から取得して、店検索結果要求送信手段104に返信することができる。そのために、店応答は、該店応答を返した店を更に識別することができる。なお、店情報記憶手段360が記憶する店情報の例を図17に示す。また、返信される店情報は、記憶手段360に記憶されているその店情報が含む一部の情報だけを含むものであってもよい。
【0025】
一実施形態において、店検索結果要求送信手段104は、1分周期で自動的に店検索結果要求を繰り返し送信する。別実施形態において、別の一定周期で又はランダムな周期で送信してもよいことは言うまでもない。周期をより短くすれば、所望の店応答が店応答記憶手段380に新たに記憶された場合、送信手段104はより早くその所望の店応答を受信することができるようになる。
【0026】
次に、端末200とサーバ300との間の通信に関係する手段について説明する。
店ログイン情報送信手段201は、店ログイン情報を店ログイン情報受信手段321に送信する。店ログイン情報は、店を識別する情報(以下、「店ID」という)及びパスワード(以下、「店PWD)という)を含むことができる。受信手段321は、受信した店ログイン情報に含まれる店IDをログインさせてよいかを判定する。ログインさせてよいと判定した場合、受信手段321はログインできたことを示す情報(以下、「店OK」という)を送信手段201に返信する。ログインさせてよいと判定しなかった場合、受信手段321はログインできなかったことを示す情報(以下、「店NG」という)を送信手段201に返信する。
【0027】
上記判定をどのように行うかであるが、一実施形態においては、受信した店ログイン情報に含まれる店ID及び店PWDが、店アカウント情報記憶手段350に記憶されている店アカウント情報に含まれる店ID及び店PWDと一致した場合、ログインさせてよいと判定し、それ以外の場合、ログインさせてよいと判定しないことができる。別実施形態において、それ以外の手法で判定してもよいことは言うまでもない。なお、記憶手段350が記憶する店アカウント情報の例を図16に示す。
【0028】
客検索情報送信手段202は、後述する客検索情報を客検索情報受信手段322に送信する。客検索情報を受信した手段322は、店検索情報記憶手段370に所望の店検索情報が記憶されているかを判定する。記憶されていると判定した場合、受信手段322はその所望の店検索情報を送信手段202に返信する。記憶されていると判定しなかった場合、受信手段322は、例えば、記憶されていないことを示す情報(以下、「情報NA」という)を送信手段202に返信することができる(図示せず)。なお、返信される所望の店検索情報は、記憶手段370に記憶されているその所望の店検索情報が含む一部の情報だけを含むものであってもよい。
【0029】
「客検索情報」とは、客の検索条件として、人数の範囲と時間とを示すことのできる情報である。そのために、客検索情報は、人数の範囲を示す情報と時間を示す情報を含むことができる。人数の範囲は、ある人数以上、ある人数以下、及びある人数以上且つある人数以下等を含む。時間は、ある時刻以降、ある時刻以前、及びある時刻以降且つある時刻以前等を含む。また、客検索情報受信手段322は、受信した客検索情報が人数の範囲を示す情報又は時間を示す情報を含まないときに、その客検索情報が、デフォルトの人数の範囲又はデフォルトの時間を示すものと判定することができる。一実施形態においては、デフォルトの人数の範囲を0人以上とし、デフォルトの時間を0:00以降23:59以前とすることができる。別実施形態において、別の人数の範囲又は時間をデフォルトの人数の範囲又は時間としてもよいことは言うまでもない。
【0030】
「所望の店検索情報」とは、受信した客検索情報が示す人数の範囲と時間とによって含まれる人数と時刻とを示す店検索情報のことである。例えば、受信した客検索情報が示す人数の範囲が12人以下であり、時間が20:58以降21:58以前である場合、10人及び21:00を示す店検索情報は所望の店検索情報である。
【0031】
客検索情報は、該客検索情報を発した店を更に識別することができ、そのために、客検索情報は店IDを含むことができる。この場合、受信した客検索情報が示す人数の範囲と時間とによって含まれる人数と時刻とを示し、且つ、受信した客検索情報によって識別される店の場所に対応する場所を示す店検索情報を所望の店検索情報とすることができる。なお、ある場所とある場所とが対応するかは、以下のような手法によって判定できる。
【0032】
例えば、店検索情報が緯度経度を示す情報を含む場合、該情報が示す緯度と店の場所の緯度との差が所定の値以下であり、且つ、該情報が示す経度と店の場所の経度との差が所定の値以下であるときに、この店検索情報が示す場所は店の場所に対応すると判定することができる。徒歩15分程度で移動できるときに場所が対応すると判定させたい場合、上記所定の値は、緯度及び経度のそれぞれに対して0.012程度であろう。なお、所定の値として別の値を使用してもよいし、緯度及び経度のそれぞれに対して異なる所定の値を使用してもよいことは言うまでもない。なお、サーバ300は、住所から緯度及び経度を求める住所・緯度経度変換手段(図示せず)を備えることができる。一実施形態において、店の場所の緯度及び経度は、店からアカウント登録の申請がされたときに、登録を許可する段階で、住所・緯度経度変換手段を使用して店の住所から求め、予め店情報として店情報記憶手段360に記憶しておくことができる。別実施形態において、店の場所の緯度及び経度が必要になったときに、その都度店の住所から求めてもよいことは言うまでもない。
【0033】
また、例えば、店検索情報が駅名を示す情報を含む場合、該情報が示す駅名と店の最寄り駅の駅名とが一致したときに、この店検索情報が示す場所は店の場所に対応すると判定することができる。なお、最寄駅として複数の駅が存在する場合、その複数の駅の何れかの駅名が一致したときに、店検索情報が示す場所は店の場所に対応すると判定してよいことは言うまでもない。一実施形態においては、最寄駅の駅名として、店情報が含む店へのアクセスを示す情報から求めた駅名を使用することができる。例えば、「東京メトロ銀座駅 東口 徒歩1分」から「東京メトロ銀座駅」を求め、店の最寄り駅として使用することができる。別実施形態において、店情報は、店の最寄り駅を示す情報を店へのアクセスを示す情報とは別に含んでいてもよいことは言うまでもない。
【0034】
更に、例えば、サーバ300は、緯度経度から地域を求める緯度経度・地域変換手段(図示せず)と、駅名から地域を求める駅名・地域変換手段(図示せず)と、住所から地域を求める住所・地域変換手段とを備えることができる。例えば、緯度経度変換手段又は駅名変換手段を使用して、「北緯35.646486度,東経139.710345度」又は「JR恵比寿駅」から「恵比寿」という地域を求めることができ、住所変換手段を使用して、「東京都世田谷区恵比寿D−E−F」という住所から「恵比寿」という地域を求めることができる。この場合、店検索情報が含む緯度経度を示す情報又は駅名を示す情報から求めた地域と、店の住所から求めた地域とが一致したときに、この店検索情報が示す場所は店の場所に対応すると判定することができる。
【0035】
なお、店検索情報が複数の駅名を示す情報を含む場合等、店検索情報によって示される場所が複数求められた場合、その複数の場所のうちの何れかが店の場所に対応するときに場所が対応したと判定することができる。
【0036】
一実施形態において、客検索情報送信手段202は、後述する「条件検索」ボタン516が押下されたときに客検索情報を送信するほか、1分周期で自動的に客検索情報を繰り返し送信する。別実施形態において、別の一定周期で又はランダムな周期で送信してもよいことは言うまでもない。周期をより短くすれば、所望の店検索情報が店検索情報記憶手段370に新たに記憶された場合、送信手段202はより早くその所望の店検索情報を受信することができるようになる。
【0037】
店応答送信手段203は、店応答を店応答受信手段323に送信する。店応答とは、ユーザからの店検索情報に対する店からの応答のことである。店応答は、該店応答を返した店と、対象の店検索情報とを識別することができ、そのために、店応答は、店IDと、店検索IDとを含むことができる。更に、店応答は、店検索情報に対するコメントを示す情報と、該店応答を返信した日時を示す情報とのうちの一方又は双方を含むことができる。店応答を受信した受信手段323は、該店応答を受け入れるかどうかを判定する。受け入れると判定した場合、受信手段323は、受信した店応答を店応答記憶手段380に記憶し、店応答の返信ができたことを示す情報(以下、「返信OK」という)を送信手段203に返信する。受け入れると判定しなかった場合、受信手段323は、店応答の返信ができなかったことを示す情報(以下、「返信NG」という)を送信手段203に返信する。なお、店応答記憶手段380が記憶する店応答の例を図19に示す。
【0038】
店応答を受け入れるかどうかの上記判定をどのように行うかであるが、一実施形態においては、受信した店応答と同一の店応答が店応答記憶手段380に既に記憶されていた場合、受け入れると判定せず、それ以外の場合、受け入れると判定することができる。別実施形態において、それ以外の手法で判定してもよいことは言うまでもない。
【0039】
店返信履歴要求送信手段204は、店返信履歴要求を店返信履歴要求受信手段324に送信する。店返信履歴要求は店を識別することができ、そのために、店返信履歴要求は店IDを含むことができる。受信手段324は、受信した店返信履歴要求によって識別される店が過去に返した店応答(以下、「店応答履歴」という)が、店応答記憶手段380に記憶されているかを判定する。記憶されていると判定した場合、受信手段324は、店応答履歴を送信手段204に返信する。記憶されていると判定しなかった場合、受信手段324は、例えば、店応答履歴がないことを示す情報を送信手段204に返信することができる(図示せず)。なお、ある店応答が店応答履歴であるかどうかは、その店応答によって識別される店と、受信した店返信履歴要求によって識別される店とが一致するかどうかで判定することができる。また、返信される店応答履歴は、記憶手段380に記憶されているその店応答履歴が含む一部の情報だけを含むものであってもよい。
【0040】
店応答履歴が店応答記憶手段380に記憶されていると判定した場合、店返信履歴要求受信手段324は、更に、その店応答履歴によって識別される店検索情報を店検索情報記憶手段370から取得して、店返信履歴要求送信手段204に返信することができる。なお、返信される店検索情報は、記憶手段370に記憶されているその店検索情報が含む一部の情報だけを含むものであってもよい。
【0041】
次に、店検索情報記憶手段370及び店応答記憶手段380について詳述する。
店検索情報記憶手段370は、図3に示すように、物理的に別の複数の記憶手段を含むことができる。店検索情報受信手段312は、上述のように店検索情報を受信したとき、受信した店検索情報を第3の店検索情報記憶手段373に記憶する。更に、受信手段312は、受信した店検索情報が緯度経度を示す情報と駅名を示す情報との何れを含むかを判定する。緯度経度を示す情報を含むと判定した場合、該店検索情報を第1の店検索情報記憶手段371に更に記憶し、駅名を示す情報を含むと判定した場合、該店検索情報を第2の店検索情報記憶手段372に更に記憶する。
【0042】
客検索情報受信手段322は、上述のように客検索情報を受信したとき、所望の店検索情報が記憶手段370に記憶されているかを判定するために、第1の店検索情報記憶手段371及び第2の店検索情報記憶手段372のみにアクセスすることができる。店検索履歴要求受信手段313は、上述のように店検索履歴要求を受信したとき、店検索履歴が記憶手段370に記憶されているかを判定するために、第3の店検索情報記憶手段373のみにアクセスすることができる。
【0043】
このように手段ごとにアクセスする記憶手段を分けることにより、店検索情報記憶手段370における負荷分散を達成することができる。このことは、記憶手段370への頻繁なアクセスにより、サーバ300全体のパフォーマンスの大幅な低下が予想される場合には重要である。なお、そのようなことが予想されない場合に、記憶手段370を物理的に1つの記憶手段から構成してもよいことは言うまでもない。
【0044】
店応答記憶手段380は、図4に示すように、物理的に別の複数の記憶手段を含むことができる。店応答受信手段323は、上述のように店応答を受信したとき、受信した店応答を第1の店応答記憶手段381及び第2の店応答記憶手段382の両方に記憶する。
【0045】
店検索結果要求受信手段314は、上述のように店検索結果要求を受信したとき、所望の店応答が店応答記憶手段380に記憶されているかを判定するため、第1の店応答記憶手段381のみにアクセスすることができる。店返信履歴要求受信手段324は、上述のように店返信履歴要求を受信したとき、店応答履歴が記憶手段380に記憶されているかを判定するため、第2の店応答記憶手段382のみにアクセスすることができる。
【0046】
このように手段ごとにアクセスする記憶手段を分けることにより、店応答記憶手段380における負荷分散を達成することができる。このことは、記憶手段380への頻繁なアクセスにより、サーバ300全体のパフォーマンスの大幅な低下が予想される場合には重要である。なお、そのようなことが予想されない場合に、記憶手段380を物理的に1つの記憶手段から構成してもよいことは言うまでもない。
【0047】
以下、上述の一実施形態によって提供されるサービスの具体例について、ユーザの端末100及び店の端末200に表示される画面への参照とともに説明する。
まず、ユーザが店を探すときの処理の流れについて説明する。なお、このとき、ユーザは、<1A 「すぐみせ」アプリ起動>→<1B ユーザのログイン>→<1C 店を検索>→<1D 検索結果の待ち受け>→<1E 店からの返信確認>という流れで端末100を操作し、店のスタッフは、<2A 「すぐみせ」アプリ起動>→<2B 店のログイン>→<2C 客を検索>→<2D 客への返信>という流れで端末200を操作する。
<1A 「すぐみせ」アプリ起動>
忘年会の幹事を任された新人の片山さんは、一次会の締めの挨拶を部長に振り終え、無事幹事をやり遂げられそうだと一安心していた、ところが、課長の提案により急遽二次会が開催されることになった。そこで、片山さんは、二次会の会場となる店を探すために、すぐみせサービス(上述の一実施形態が提供可能なサービスである)を利用しようと思い立った。なお、片山さんは既にサーバ300にアカウントを登録済みである。また、二次会の参加人数は10名であり、30分後に現在いる場所で開催することになっている。更に、店には個室があることが好ましい。
【0048】
まず、片山さんは所持していたiPhoneにて「すぐみせ」アプリ(ユーザ用)を起動した。このアプリ(プログラムである)が起動することにより、iPhoneはユーザの端末100として機能し、ユーザログイン画面が表示される。
<1B ユーザのログイン>
次に、片山さんは、ユーザログイン画面において、自分のユーザIDである「katayan」及びユーザPWDである「93jsasd9」を入力した。このときのユーザログイン画面は、図5に示す画面に対応する。また、この図において、入力されたユーザPWDは「●●●●」と示されている。片山さんが「ログイン」ボタン401を押下すると、ユーザログイン情報送信手段101は、入力されたユーザID及びユーザPWDを含むユーザログイン情報を送信する。なお、「会員登録」ボタン402が押下されると、ユーザアカウントを登録するための画面(図示せず)が表示されることになるが、片山さんは既にアカウントを取得しているため、アカウントをどのように登録するかについては省略する。
【0049】
ユーザログイン情報受信手段311は、このユーザログイン情報を受信すると、「katayan」をログインさせてよいかを判定する。このときのユーザアカウント情報記憶手段340は、図15に示すユーザアカウント情報を記憶しているものとする。記憶手段340には「katayan」及び「93jsasd9」を含むユーザアカウント情報が記憶されているので、受信手段311は「katayan」をログインさせてよいと判定し、ユーザOKを返信する。
【0050】
ユーザログイン情報送信手段101がユーザOKを受信すると、店検索履歴要求送信手段103は「katayan」を含む店検索履歴要求を送信し、「katayan」が識別するユーザ、即ち片山さんの店検索履歴を受信する。このとき、店検索情報記憶手段370には図18aに示す店検索情報が記憶されているとすると、図6aに示すリクエスト閲覧画面が表示される。なお、フィールド400は、ログイン中のユーザIDを示している。また、フィールド411の「時間:今すぐ」は、受信した店検索情報に含まれる時刻を示す情報が示す時刻と、リクエスト日時が示す時刻とが一致したことを示している。
<1C 店を検索>
新たな店を検索するために、片山さんは「リクエスト作成」ボタン412を押下した。この選択により、図7に示すリクエスト作成画面が表示される。片山さんは、店の場所として現在地を指定するために「現在地から検索」ラジオボタン431を選択し、人数として10名を指定するためにテキストボックス435に「10」と入力し、時刻として現在時刻から30分後を指定するためにラジオボタン437を選択しテキストボックス438に「30」と入力し、その他の要望を指定するためにテキストボックス439に「できれば個室で。」と入力した。なお、ラジオボタン432が選択され、テキストボックス433又は434に駅名が入力された場合には、場所としてその駅名を指定したことになる。なお、テキストボックス433及び434の双方に駅名が入力された場合には、2つの駅名が指定されることになる。また、「いますぐ」選択ラジオボタン436が選択された場合には、時刻として現在時刻を指定したことになる。
【0051】
片山さんが「リクエスト送信」ボタン440を選択すると、店検索情報送信手段102は、ユーザの端末100が備えるGPS受信機から現在地の緯度経度である「北緯35.646486度,東経139.710345度」を取得し、ユーザの手段100が備えるリアルタイムクロックから現在の日時である2011/2/5 21:00を取得し、そして、「katayan」と、リクエスト日時としての上記日時を示す情報と、上記緯度経度を示す情報と、10人を示す情報と、2011/2/5 21:30を示す情報と、「できれば個室で。」とを含む店検索情報を送信する。
【0052】
店検索情報受信手段312は、この店検索情報を受信すると、生成した店検索IDである「1005」を付加して店検索情報記憶手段370に記憶し、登録OKを返信する。このとき記憶手段370が記憶している店検索情報は、図18bに示す店検索情報に対応する。店検索情報送信手段102が登録OKを受信すると、図8に示す店検索情報送信完了画面が表示される。
<1D 店検索結果の待ち受け>
片山さんは、店の検索結果を待ち受けるため、「送信したリクエストを見る」ボタン451を選択した。この選択により、店検索履歴要求送信手段103は「katayan」を含む店検索履歴要求を送信し、片山さんの店検索履歴を受信し、この店検索履歴に基づいて再びリクエスト閲覧画面が表示される。なお、このときのリクエスト閲覧画面は、図6bに示す画面に対応する。なお、図6bのフィールド411の「場所:現在地周辺」は、受信した店検索履歴に含まれる場所を示す情報が緯度経度であることを示している。
<2A 「すぐみせ」アプリ起動>
一方、片山さんがすぐ店サービスを利用しようと思い立つ少し前に、恵比寿にある「居酒屋キッチン」という店では12ほどの空席が存在した。そこで、この店のスタッフは、店を探しているユーザ、即ち客がいないかを調べるため、すぐみせサービスを利用しようと思い立った。なお、この店は、既にサーバ300にアカウントを登録済みであり、10人程度が利用できる個室を有している。
【0053】
まず、スタッフは店のiPadにて「すぐみせ」アプリ(店用)を起動した。このアプリ(プログラムである)が起動することにより、iPadは店の端末200として機能し、店ログイン画面が表示される。
<2B 店のログイン>
次に、スタッフは、店ログイン画面においてこの店の店IDである「ebisuk」及び店PWDである「sw9sakndfag」を入力した。このときの店ログイン画面は、図10に示す画面に対応する。また、この図において、入力された店PWDは「●●●●」と示されている。スタッフが「ログイン」ボタン501を選択すると、店ログイン情報送信手段201は、入力された店ID及び店PWDを含む店ログイン情報を送信する。なお、「会員申請」ボタン502が押下されると、店アカウントを申請するための画面(図示せず)が表示されることになるが、この店は既にアカウントを取得しているため、アカウントをどのように申請するかについては省略する。
【0054】
店ログイン情報受信手段321は、この店ログイン情報を受信すると、「ebisuk」をログインさせてよいかを判定する。このときの店アカウント情報記憶手段350は、図16に示す店アカウント情報を記憶しているものとする。記憶手段350には「ebisuk」及び「sw9sakndfag」を含む店アカウント情報が記憶されているので、受信手段321は「ebisuk」をログインさせてよいと判定し、店OKを返信する。
【0055】
店ログイン情報送信手段201が店OKを受信すると、ユーザリクエスト閲覧画面が表示される。同時に、客検索条件送信手段202は、「ebisuk」を含み、人数の範囲を示す情報と時間とを示す情報を含まない客検索情報を送信する。この客検索情報を受信した客検索条件受信手段322は、店情報記憶手段360に図17に示す店情報が記憶されているものとすると、「ebisuk」が識別する店、即ち居酒屋キッチンの緯度及び経度である「北緯35.656486度,東経139.719345度」並びに最寄り駅である「JR恵比寿駅」及び「東京メトロ恵比寿駅」を記憶手段360から取得する。更に、受信手段322は、受信した客検索情報が0人以上の人数の範囲を示し、0:00〜23:59の時間を示す、即ち、実質的に人数の範囲と時間とを指定しないものと解釈し、店検索情報記憶手段370に所望の店検索情報が記憶されているかを判定する。このときの記憶手段370は、まだ片山さんからの店検索情報は記憶されておらず、図18aに示す店検索情報が記憶されているものとすると、受信手段322は所望の店検索情報が記憶されていると判定し、店検索情報3及び4を所望の店検索情報として返信する。送信手段202が所望の店検索情報を受信すると、この店検索情報に基づいて、ユーザリクエスト閲覧画面が更新される。このときのユーザリクエスト閲覧画面は、図11aに示す画面に対応する。なお、フィールド500は、ログイン中の店IDを示している。
【0056】
なお、図11aにおいては、「リクエスト送信時刻順に表示」ラジオボタン519がデフォルトとして選択されているため、店検索情報はリクエスト日時順に並んでいるが、「来店希望時間順に表示」ラジオボタン520が選択された場合、店検索情報は来店希望時間順に並ぶことになる。なお、「リクエスト送信時刻」、「来店希望時間」、及び「コメント」は、この実施形態における店検索情報の「リクエスト日時」、「時間」、及び「その他の要望」に対応する。また、フィールド521は、客検索条件送信手段202が受信した所望の店検索情報の数を示している。
<2C 客を検索>
ユーザリクエスト閲覧画面を参照したスタッフは、店を探している客がいることに気付いたものの、その人数は何れも12名を超えており、居酒屋キッチンでは受け入れることができないと判断し、これらの客を獲得しようとは考えなかった。しかし、今の時間帯ならば新たに店を探している客がすぐに現れると考え、人数の範囲を指定するためにチェックボタン511を選択し、テキストボックス513に人数の範囲の上限である「12」と入力した。なお、人数の範囲の下限を指定する場合には、テキストボックス512にその下限を入力することになる。また、できる限り早く空席を埋めたいと考え、時間を指定するためのチェックボタン514を選択し、テキストボックス517に時間の終点である「60」と入力した。なお、時間の始点を指定する場合には、テキストボックス515にその始点を入力することになる。なお、図11aにおいては、分後/分前選択コンボボックス516及び518がデフォルトの「分後」に設定されているため、このときの時間は「現在時刻から60分後以前」を示すこととなる。コンボボックス516及び518は、選択することにより、「分前」にも設定することができる。例えば、更に、テキストボックス515に更に「10」と入力し、コンボボックス516を「分前」に設定した場合、この時の時間は「現在時刻の10分前以降60分後以前」を示すこととなる。
【0057】
そして、スタッフが「条件検索」ボタン516を押下すると、客検索条件送信手段202は、店の端末200が備えるリアルタイムクロックから現在の日時である2011/2/5 20:58を取得し、そして、「ebisuk」と、12人以下を示す情報と、21:58以前を示す情報とを含む客検索情報を送信する。なお、「返信履歴確認」ボタン522が押下されたときの動作については後述する。
【0058】
この客検索情報を受信した客検索情報受信手段322は、店検索情報記憶手段370に所望の店検索情報は記憶されていないと判定し、情報NAを返信する。情報NAを客検索情報送信手段202が受信すると、ユーザリクエスト閲覧画面上に「該当結果はありませんでした」とのメッセージが表示され、そして画面が更新されて図11bに示すユーザリクエスト閲覧画面となる。
【0059】
上記客検索情報は、1分おきに、自動的に客検索情報送信手段202から客検索情報受信手段322に送信される。数分後、店検索情報記憶手段370に片山さんからの店検索情報が記憶されると、受信手段322は、「北緯35.646486度,東経139.710345度」(恵比寿キッチンの場所の緯度及び経度である「北緯35.656486度,東経139.719345度」とは、緯度及び経度の差が0.012度以下である)を示す情報を含み、10人以下の人数を示し、且つ21:58以前の時刻を示すこの店検索情報を、所望の店検索情報として返信するようになる。この所望の店検索情報を送信手段202が受信すると、ユーザリクエスト閲覧画面が更新され、ユーザリクエスト閲覧画面は図11cに示す画面となる。
【0060】
再びユーザリクエスト閲覧画面を参照したスタッフは、店を探している客が現れたことに気づく。しかも、この客は12名以下であり、来店希望時間が示す時刻も21:30で比較的早いため、スタッフはこの客を獲得しようと考え、「リクエストへ返信」ボタン523を選択した。この選択により、応答入力画面が表示される。
<2D 客への返信>
スタッフは、この客が希望の個室を提供できることを知らせるため、「個室あります。」と入力した。更に、団体客であることから、「10%割引します。」と入力した。このときの返信画面は、図12に示す画面に対応する。スタッフが「返信」ボタン531を選択すると、店応答送信手段203は、リアルタイムクロックから現在の日時である2011/2/5 21:01を取得して、「ebisuk」と、この店検索情報の店検索IDである「1005」と、返信日時としての上記日時を示す情報と、「個室あります。10%割引します。」とを含む店応答を送信する。
【0061】
店応答受信手段323は、この店応答を受信すると、店応答記憶手段380に記憶し、応答OKを返信する。このときの記憶手段380は、図19に示す店応答を記憶しているものとする。店応答送信手段203が応答OKを受信すると、図13に示す返信完了画面が表示される。なお、「ユーザリクエストを見る」ボタン541が押下されると、再びユーザリクエスト閲覧画面が表示される。なお、「返信履歴確認」ボタン542が押下されたときの動作については後述する。
<1E 店からの返信確認>
さて、片山さんが店の検索結果を待ち受けている間、店検索結果要求送信手段104は、1分おきに、自動的に店検索結果要求を送信している。この店検索結果要求は、先ほど送信した店検索情報が含む店検索IDである「1005」を含む。店応答記憶手段380に恵比寿キッチンからの上記店応答が記憶されると、店検索結果要求を受信した店検索結果要求受信手段314は、「1005」の店検索IDを含む上記店応答を所望の店応答として返信するようになる。また、受信手段314は、返信するこの店応答が含む店IDである「ebisuk」が識別する店、即ち恵比寿キッチンの店情報を店情報記憶手段360から取得して返信するようになる。これら店応答及び店情報を店検索結果要求送信手段104が受信すると、これら店応答及び店情報に基づいて、リクエスト閲覧画面が更新される。このときのリクエスト閲覧画面は、図6cに示す画面に対応する。
【0062】
店応答待ち受け画面を参照した片山さんは、返信確認ボタン413が「返信0件」から「返信1件」に更新されていることから、店からの返信があったことに気づき、この返信を確認するために、ボタン413を押下した。この押下により、図9aに示す返信確認画面が表示される。希望通りの店であり、更には割引があることに満足した片山さんは、この店に連絡をとるために、「この店に電話」ボタン461を選択した。この選択により、ユーザの端末100は、居酒屋キッチンの電話番号を発信することになる。なお、この例では、片山さんの店の検索に対して1つの店からの返信しかなかったが、更に別の店からの返信があった場合、返信確認画面は、例えば図9bに示す画面となる。なお、この場合、図6cにおけるボタン413は、「返信2件」に更新されることになる。
【0063】
次に、店のスタッフが、過去に返した店応答の履歴を確認するときの処理について説明する。このとき、店のスタッフは、上述の「返信履歴確認」ボタン522又は542を押下することになる。なお、以下の説明において、店は「銀座バー」である。
【0064】
「返信履歴確認」ボタン522又は542が押下されると、店返信履歴要求送信手段204は、店IDである「ginzabar」を含む店返信履歴要求を店返信履歴要求受信手段324に送信する。このとき、店応答記憶手段380に図19に示す店応答が記憶されているものとすると、受信手段324は、「ginzabar」を含む店応答1及び2を店応答履歴と判定し、これら店応答を返信する。また、このとき、店検索情報記憶手段370に図18aに示す店検索情報が記憶されているものとすると、更に、受信手段324は、店応答1が含む「1001」によって識別される店検索情報1と、店応答2が含む「1002」によって識別される店検索情報2とを記憶手段370から取得して返信する。店応答履歴要求送信手段204がこれら店応答と店検索情報とを受信すると、図14に示す店応答履歴確認画面が表示される。
【0065】
以上で説明した一実施形態は、本願発明の一例にすぎない。本願発明は、特許請求の範囲によってのみ特定され、上述の実施形態の様々な変形例、修正例、又は代替例を含むであろう。
【符号の説明】
【0066】
100 ユーザの端末
101 ユーザログイン情報送信手段
102 店検索情報送信手段
103 店検索履歴要求送信手段
104 店検索結果要求送信手段
200 店の端末
201 店ログイン情報送信手段
202 店検索情報送信手段
203 店応答送信手段
204 店返信履歴要求送信手段
300 すぐみせサーバ
311 ユーザログイン情報受信手段
312 店検索情報受信手段
313 店検索履歴要求受信手段
314 店検索結果要求受信手段
321 店ログイン情報受信手段
322 客検索情報受信手段
323 店応答受信手段
324 店返信履歴要求受信手段
340 ユーザアカウント情報記憶手段
350 店アカウント情報記憶手段
360 店情報記憶手段
370 店検索情報記憶手段
371 第1の店検索情報記憶手段
372 第2の店検索情報記憶手段
373 第3の店検索情報記憶手段
380 店応答記憶手段
381 第1の店応答記憶手段
382 第2の店応答記憶手段
400 ユーザID表示フィールド
401 「ログイン」ボタン
402 「会員登録」ボタン
411 店検索履歴表示フィールド
412 「リクエスト作成」ボタン
413 返信確認ボタン
431 「現在地から選択」ラジオボタン
432 駅名選択ラジオボタン
433 駅名入力テキストボックス
434 駅名入力テキストボックス
435 人数入力テキストボックス
436 「いますぐ」選択ラジオボタン
437 x分後選択ラジオボタン
438 x分後選択入力テキストボックス
439 その他の要望入力テキストボックス
440 「リクエスト送信」ボタン
451 「送信したリクエストを見る」ボタン
461 「この店に電話」ボタン
500 店ID表示フィールド
501 「ログイン」ボタン
502 「登録申請」ボタン
511 人数の範囲使用選択チェックボックス
512 人数の範囲の下限入力テキストボックス
513 人数の範囲の上限入力テキストボックス
514 時間使用選択チェックボックス
515 時間の始点入力テキストボックス
516 分後/分前選択コンボボックス
517 時間の終点入力テキストボックス
518 分後/分前選択コンボボックス
519 「リクエスト送信時刻順に表示」チェックボックス
520 「来店希望時間順に表示」チェックボックス
521 受信した店検索情報数表示フィールド
522 「返信履歴確認」ボタン
523 「リクエストへ返信」ボタン
531 「返信」ボタン
541 「ユーザリクエストを見る」ボタン
542 「返信履歴確認」ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのシステムから受信した、場所と人数と時刻とを示す店検索情報を記憶する店検索情報記憶手段と、
店情報を記憶する店情報記憶手段と、
店のシステムから人数の範囲と時間とを示し店を識別する客検索情報を受信したときに、前記店検索情報記憶手段に第1の店検索情報が記憶されていた場合、前記第1の店検索情報を返信する店検索情報受信手段であって、前記店検索情報受信手段は同じ店のシステムから繰り返し客検索情報を受信し、客検索情報が示す人数の範囲は、客検索情報が示す時間において客検索情報によって識別される店が受け入れ希望の人数の範囲であり、受信した前記客検索情報が識別する店の場所は、前記第1の店検索情報が示す場所に対応し、受信した前記客検索情報が示す人数の範囲と時間とは、前記第1の店検索情報が示す人数と時刻とを含み、店の場所は前記店情報から取得される、手段と、
店のシステムから受信した、店検索情報を識別する店応答を記憶する店応答記憶手段と、
ユーザのシステムから店検索情報を識別する店検索結果要求を受信したときに、第1の店応答が前記店応答記憶手段に記憶されていた場合、前記第1の店応答と前記第1の店応答によって識別される店の店情報とを返信する店検索結果要求受信手段であって、前記店検索結果要求受信手段は同じユーザのシステムから繰り返し店検索結果要求を受信し、受信した前記店検索結果要求が識別する店検索情報は、前記第1の店応答が識別する店検索情報と一致する、手段と
を備えた、プロバイダのシステム。
【請求項2】
前記プロバイダのシステムは、
ユーザのシステムからユーザを識別する店検索履歴要求を受信したときに、前記店検索情報記憶手段に第2の店検索情報が記憶されていた場合、前記第2の店検索情報を返信する店検索履歴要求受信手段であって、店検索情報はユーザを更に識別し、受信した前記店検索履歴が識別するユーザは、前記第2の店検索情報が識別するユーザと一致する、手段
を更に備え、
店検索情報は場所を示す緯度経度を示す情報又は駅名を示す情報を含み、前記店検索情報記憶手段は、緯度経度を示す情報を含む店検索情報を記憶する第1の店検索情報記憶手段と、駅名を示す情報を含む店検索情報を記憶する第2の店検索情報記憶手段と、緯度経度を示す情報を含む店検索情報及び駅名を示す情報を含む店検索情報を記憶する第3の店検索情報記憶手段と含み、前記客検索情報受信手段は、前記客検索情報を受信したときに前記第1の店検索情報記憶手段及び前記第2の店検索情報記憶手段にアクセスし、前記店検索履歴要求受信手段は、前記店検索履歴要求を受信したときに前記第3の店検索情報記憶手段にアクセスする、請求項1に記載のプロバイダのシステム。
【請求項3】
前記プロバイダのシステムは、
店のシステムから店を識別する店返信履歴要求を受信したときに、前記店応答記憶手段に第2の店応答が記憶されていた場合、前記第2の店応答を返信する店返信履歴要求受信手段であって、店応答は店を更に識別し、受信した前記店返信履歴要求が識別する店は、前記第2の店応答が識別する店と一致する、手段
を更に備え、
前記店応答記憶手段は第1の店応答記憶手段と第2の店応答記憶手段とを含み、店応答は前記第1の店応答記憶手段及び前記第2の店応答記憶手段に記憶され、前記店検索結果要求受信手段は、前記店検索結果要求を受信したときに前記第1の店応答記憶手段にアクセスし、前記店返信履歴要求受信手段は、前記店返信履歴要求を受信したときに前記第2の店応答記憶手段にアクセスする、請求項1又は2に記載のプロバイダのシステム。
【請求項4】
場所と人数と時刻とを示す店検索情報をプロバイダのシステムに送信する店検索情報送信手段と、
店検索情報を識別する店検索結果要求を前記プロバイダのシステムに繰り返し送信し、前記プロバイダのシステムからの返信を待ち受ける店検索結果要求送信手段と
を備えたユーザのシステムであって、前記プロバイダのシステムは、
前記店検索情報送信手段から受信した店検索情報を記憶する店検索情報記憶手段と、
店情報を記憶する店情報記憶手段と、
店のシステムから、人数の範囲と時間とを示し店を識別する客検索情報を受信したときに、前記店検索情報記憶手段に第1の店検索情報が記憶されていた場合、前記第1の店検索情報を返信する手段であって、客検索情報が示す人数の範囲は、客検索情報が示す時間において客検索情報によって識別される店が受け入れ希望の人数の範囲であり、受信した前記客検索情報が識別する店の場所は、前記第1の店検索情報が示す場所に対応し、受信した前記客検索情報が示す人数の範囲と時間とは、前記第1の店検索情報が示す人数と時刻とを含み、店の場所は前記店情報から取得される、手段と、
店のシステムから受信した、店検索情報を識別する店応答を記憶する店応答記憶手段と
を備え、
前記プロバイダのシステムが前記店検索結果要求送信手段から店検索結果要求を受信したときに、第1の店応答が前記店応答記憶手段に記憶されていた場合、前記店検索結果要求送信手段は返信として前記第1の店応答と前記第1の店応答によって識別される店の店情報と受信し、前記プロバイダのシステムによって受信された前記店検索結果要求が識別する店検索情報は、前記第1の店応答が識別する店検索情報と一致する、ユーザのシステム。
【請求項5】
人数の範囲と時間とを示し店を識別する客検索情報を繰り返しプロバイダのシステムに送信し、前記プロバイダのシステムからの返信を待ち受ける客検索情報送信手段であって、客検索情報が示す人数の範囲は、客検索情報が示す時間において客検索情報によって識別される店が受け入れ希望の人数の範囲である、手段と、
店検索情報を識別する店応答を前記プロバイダのシステムに送信する店応答送信手段と
を備えた店のシステムであって、前記プロバイダのシステムは、
ユーザのシステムから受信した場所と人数と時刻とを示す店検索情報を記憶する店検索情報記憶手段と、
店情報を記憶する店情報記憶手段と、
前記店応答送信手段から受信した店応答を記憶する店応答記憶手段と、
ユーザのシステムから店検索情報を識別する店検索結果要求を受信したときに、第1の店応答が前記店応答記憶手段に記憶されていた場合、前記第1の店応答と前記第1の店応答によって識別される店の店情報とを返信する店検索結果要求受信手段であって、前記店検索結果要求受信手段は同じユーザのシステムから繰り返し店検索結果要求を受信し、受信した前記店検索結果要求が識別する店検索情報は、前記第1の店応答が識別する店検索情報と一致する、手段と
を備え、
前記プロバイダのシステムが前記客検索情報送信手段から客検索情報を受信したときに、前記店検索情報記憶手段に第1の店検索情報が記憶されていた場合、前記客検索情報送信手段は返信として前記第1の店検索情報を受信し、前記プロバイダのシステムによって受信された前記客検索情報が識別する店の場所は、前記第1の店検索情報が示す場所に対応し、前記プロバイダのシステムによって受信された前記客検索情報が示す人数の範囲と時間とは、前記第1の店検索情報が示す人数と時刻とを含み、前記プロバイダのシステムは店の場所を前記店情報から取得する、店のシステム。
【請求項6】
コンピュータをプロバイダのシステムとして機能させるプログラムであって、前記コンピュータは、店検索情報記憶手段と、店情報を記憶する店情報記憶手段と、店応答記憶手段とを備え、前記プログラムは、前記コンピュータに、
ユーザのシステムから受信した、場所と人数と時刻とを示す店検索情報を前記店検索情報記憶手段に記憶するステップと、
店のシステムから人数の範囲と時間とを示し店を識別する客検索情報を受信したときに、前記店検索情報記憶手段に第1の店検索情報が記憶されていた場合、前記第1の店検索情報を返信するステップであって、前記コンピュータは同じ店のシステムから繰り返し客検索情報を受信し、客検索情報が示す人数の範囲は、客検索情報が示す時間において客検索情報によって識別される店が受け入れ希望の人数の範囲であり、受信した前記客検索情報が識別する店の場所は、前記第1の店検索情報が示す場所に対応し、受信した前記客検索情報が示す人数の範囲と時間とは、前記第1の店検索情報が示す人数と時刻とを含み、店の場所は前記店情報から取得される、ステップと、
店のシステムから受信した、店検索情報を識別する店応答を前記店応答記憶手段に記憶するステップと、
ユーザのシステムから店検索情報を識別する店検索結果要求を受信したときに、第1の店応答が前記店応答記憶手段に記憶されていた場合、前記第1の店応答と前記第1の店応答によって識別される店の店情報とを返信するステップであって、前記コンピュータは同じユーザのシステムから繰り返し店検索結果要求を受信し、受信した前記店検索結果要求が識別する店検索情報は、前記第1の店応答が識別する店検索情報と一致する、ステップと
を実行させる、プログラム。
【請求項7】
前記プログラムは、前記コンピュータに、
ユーザのシステムからユーザを識別する店検索履歴要求を受信したときに、前記店検索情報記憶手段に第2の店検索情報が記憶されていた場合、前記第2の店検索情報を返信するステップであって、店検索情報はユーザを更に識別し、受信した前記店検索履歴が識別するユーザは、前記第2の店検索情報が識別するユーザと一致する、ステップ
を更に実行させ、
店検索情報は場所を示す緯度経度を示す情報又は駅名を示す情報を含み、前記店検索情報記憶手段は、緯度経度を示す情報を含む店検索情報を記憶する第1の店検索情報記憶手段と、駅名を示す情報を含む店検索情報を記憶する第2の店検索情報記憶手段と、緯度経度を示す情報を含む店検索情報及び駅名を示す情報を含む店検索情報を記憶する第3の店検索情報記憶手段と含み、前記プログラムは、前記コンピュータに、前記客検索情報を受信したときに前記第1の店検索情報記憶手段及び前記第2の店検索情報記憶手段にアクセスさせ、前記店検索履歴要求を受信したときに前記第3の店検索情報記憶手段にアクセスさせる、請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記プログラムは、前記コンピュータに、
店のシステムから店を識別する店返信履歴要求を受信したときに、前記店応答記憶手段に第2の店応答が記憶されていた場合、前記第2の店応答を返信するステップであって、店応答は店を更に識別し、受信した前記店返信履歴要求が識別する店は、前記第2の店応答が識別する店と一致する、ステップ
を更に実行させ、
前記店応答記憶手段は第1の店応答記憶手段と第2の店応答記憶手段とを含み、店応答は前記第1の店応答記憶手段及び前記第2の店応答記憶手段に記憶され、前記プログラムは、前記コンピュータに、前記店検索結果要求を受信したときに前記第1の店応答記憶手段にアクセスさせ、前記店返信履歴要求を受信したときに前記第2の店応答記憶手段にアクセスさせる、請求項6又は7に記載のプログラム。
【請求項9】
コンピュータをユーザのシステムとして機能させるプログラムであって、前記プログラムは、前記コンピュータに、
場所と人数と時刻とを示す店検索情報をプロバイダのシステムに送信するステップと、
店検索情報を識別する店検索結果要求を前記プロバイダのシステムに繰り返し送信し、前記プロバイダのシステムからの返信を待ち受けるステップと
を実行させ、前記プロバイダのシステムは、
前記店検索情報送信手段から受信した店検索情報を記憶する店検索情報記憶手段と、
店情報を記憶する店情報記憶手段と、
店のシステムから、人数の範囲と時間とを示し店を識別する客検索情報を受信したときに、前記店検索情報記憶手段に第1の店検索情報が記憶されていた場合、前記第1の店検索情報を返信する手段であって、客検索情報が示す人数の範囲は、客検索情報が示す時間において客検索情報によって識別される店が受け入れ希望の人数の範囲であり、受信した前記客検索情報が識別する店の場所は、前記第1の店検索情報が示す場所に対応し、受信した前記客検索情報が示す人数の範囲と時間とは、前記第1の店検索情報が示す人数と時刻とを含み、店の場所は前記店情報から取得される、手段と、
店のシステムから受信した、店検索情報を識別する店応答を記憶する店応答記憶手段と
を備え、
前記プロバイダのシステムが前記店検索結果要求送信手段から店検索結果要求を受信したときに、第1の店応答が前記店応答記憶手段に記憶されていた場合、前記コンピュータは返信として前記第1の店応答と前記第1の店応答によって識別される店の店情報と受信し、前記プロバイダのシステムによって受信された前記店検索結果要求が識別する店検索情報は、前記第1の店応答が識別する店検索情報と一致する、プログラム。
【請求項10】
コンピュータを店のシステムとして機能させるプログラムであって、前記プログラムは、前記コンピュータに、
人数の範囲と時間とを示し店を識別する客検索情報を繰り返しプロバイダのシステムに送信し、前記プロバイダのシステムからの返信を待ち受けるステップであって、客検索情報が示す人数の範囲は、客検索情報が示す時間において客検索情報によって識別される店が受け入れ希望の人数の範囲である、ステップと、
店検索情報を識別する店応答を前記プロバイダのシステムに送信するステップと
を実行させ、前記プロバイダのシステムは、
ユーザのシステムから受信した場所と人数と時刻とを示す店検索情報を記憶する店検索情報記憶手段と、
店情報を記憶する店情報記憶手段と、
前記店応答送信手段から受信した店応答を記憶する店応答記憶手段と、
ユーザのシステムから店検索情報を識別する店検索結果要求を受信したときに、第1の店応答が前記店応答記憶手段に記憶されていた場合、前記第1の店応答と前記第1の店応答によって識別される店の店情報とを返信する店検索結果要求受信手段であって、前記店検索結果要求受信手段は同じユーザのシステムから繰り返し店検索結果要求を受信し、受信した前記店検索結果要求が識別する店検索情報は、前記第1の店応答が識別する店検索情報と一致する、手段と
を備え、
前記プロバイダのシステムが前記客検索情報送信手段から客検索情報を受信したときに、前記店検索情報記憶手段に第1の店検索情報が記憶されていた場合、前記コンピュータは返信として前記第1の店検索情報を受信し、前記プロバイダのシステムによって受信された前記客検索情報が識別する店の場所は、前記第1の店検索情報が示す場所に対応し、前記プロバイダのシステムによって受信された前記客検索情報が示す人数の範囲と時間とは、前記第1の店検索情報が示す人数と時刻とを含み、前記プロバイダのシステムは店の場所を前記店情報から取得する、プログラム。
【請求項11】
プロバイダのシステムが実行する方法であって、前記プロバイダのシステムは、店検索情報記憶手段と、店情報を記憶する店情報記憶手段と、店応答記憶手段とを備え、前記方法は、
前記プロバイダのシステムが、ユーザのシステムから受信した、場所と人数と時刻とを示す店検索情報を前記店検索情報記憶手段に記憶するステップと、
前記プロバイダのシステムが、店のシステムから人数の範囲と時間とを示し店を識別する客検索情報を受信したときに、前記店検索情報記憶手段に第1の店検索情報が記憶されていた場合、前記第1の店検索情報を返信するステップであって、前記プロバイダのシステムは同じ店のシステムから繰り返し客検索情報を受信し、客検索情報が示す人数の範囲は、客検索情報が示す時間において客検索情報によって識別される店が受け入れ希望の人数の範囲であり、受信した前記客検索情報が識別する店の場所は、前記第1の店検索情報が示す場所に対応し、受信した前記客検索情報が示す人数の範囲と時間とは、前記第1の店検索情報が示す人数と時刻とを含み、店の場所は前記店情報から取得される、ステップと、
前記プロバイダのシステムが、店のシステムから受信した、店検索情報を識別する店応答を前記店応答記憶手段に記憶するステップと、
前記プロバイダのシステムが、ユーザのシステムから店検索情報を識別する店検索結果要求を受信したときに、第1の店応答が前記店応答記憶手段に記憶されていた場合、前記第1の店応答と前記第1の店応答によって識別される店の店情報とを返信するステップであって、前記プロバイダのシステムは同じユーザのシステムから繰り返し店検索結果要求を受信し、受信した前記店検索結果要求が識別する店検索情報は、前記第1の店応答が識別する店検索情報と一致する、ステップと
を含む、方法。
【請求項12】
前記方法は、
前記プロバイダのシステムが、ユーザのシステムからユーザを識別する店検索履歴要求を受信したときに、前記店検索情報記憶手段に第2の店検索情報が記憶されていた場合、前記第2の店検索情報を返信するステップであって、店検索情報はユーザを更に識別し、受信した前記店検索履歴が識別するユーザは、前記第2の店検索情報が識別するユーザと一致する、ステップ
を更に含み、
店検索情報は場所を示す緯度経度を示す情報又は駅名を示す情報を含み、前記店検索情報記憶手段は、緯度経度を示す情報を含む店検索情報を記憶する第1の店検索情報記憶手段と、駅名を示す情報を含む店検索情報を記憶する第2の店検索情報記憶手段と、緯度経度を示す情報を含む店検索情報及び駅名を示す情報を含む店検索情報を記憶する第3の店検索情報記憶手段と含み、前前記方法は、前記プロバイダのシステムが、前記客検索情報を受信したときに前記第1の店検索情報記憶手段及び前記第2の店検索情報記憶手段にアクセスするステップと、前記プロバイダのシステムが、前記店検索履歴要求を受信したときに前記第3の店検索情報記憶手段にアクセスするステップとを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記プロバイダのシステムが、店のシステムから店を識別する店返信履歴要求を受信したときに、前記店応答記憶手段に第2の店応答が記憶されていた場合、前記第2の店応答を返信するステップであって、店応答は店を更に識別し、受信した前記店返信履歴要求が識別する店は、前記第2の店応答が識別する店と一致する、ステップ
を更に含み、
前記店応答記憶手段は第1の店応答記憶手段と第2の店応答記憶手段とを含み、店応答は前記第1の店応答記憶手段及び前記第2の店応答記憶手段に記憶され、前記方法は、前記プロバイダのシステムが、前記店検索結果要求を受信したときに前記第1の店応答記憶手段にアクセスするステップと、前記プロバイダのシステムが、前記店返信履歴要求を受信したときに前記第2の店応答記憶手段にアクセスするステップとを更に含む、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項14】
ユーザのシステムが実行する方法であって、前記方法は、
前記ユーザのシステムが、場所と人数と時刻とを示す店検索情報をプロバイダのシステムに送信するステップと、
前記ユーザのシステムが、店検索情報を識別する店検索結果要求を前記プロバイダのシステムに繰り返し送信し、前記プロバイダのシステムからの返信を待ち受けるステップと
を含み、前記プロバイダのシステムは、
前記店検索情報送信手段から受信した店検索情報を記憶する店検索情報記憶手段と、
店情報を記憶する店情報記憶手段と、
店のシステムから、人数の範囲と時間とを示し店を識別する客検索情報を受信したときに、前記店検索情報記憶手段に第1の店検索情報が記憶されていた場合、前記第1の店検索情報を返信する手段であって、客検索情報が示す人数の範囲は、客検索情報が示す時間において客検索情報によって識別される店が受け入れ希望の人数の範囲であり、受信した前記客検索情報が識別する店の場所は、前記第1の店検索情報が示す場所に対応し、受信した前記客検索情報が示す人数の範囲と時間とは、前記第1の店検索情報が示す人数と時刻とを含み、店の場所は前記店情報から取得される、手段と、
店のシステムから受信した、店検索情報を識別する店応答を記憶する店応答記憶手段と
を備え、
前記方法は、前記プロバイダのシステムが前記店検索結果要求送信手段から店検索結果要求を受信したときに、第1の店応答が前記店応答記憶手段に記憶されていた場合、前記ユーザのシステムが返信として前記第1の店応答と前記第1の店応答によって識別される店の店情報と受信するステップを更に含み、前記プロバイダのシステムによって受信された前記店検索結果要求が識別する店検索情報は、前記第1の店応答が識別する店検索情報と一致する、方法。
【請求項15】
店のシステムが実行する方法であって、前記方法は、
前記店のシステムが、人数の範囲と時間とを示し店を識別する客検索情報を繰り返しプロバイダのシステムに送信し、前記プロバイダのシステムからの返信を待ち受けるステップであって、客検索情報が示す人数の範囲は、客検索情報が示す時間において客検索情報によって識別される店が受け入れ希望の人数の範囲である、ステップと、
前記店のシステムが、店検索情報を識別する店応答を前記プロバイダのシステムに送信するステップと
を含み、前記プロバイダのシステムは、
ユーザのシステムから受信した場所と人数と時刻とを示す店検索情報を記憶する店検索情報記憶手段と、
店情報を記憶する店情報記憶手段と、
前記店応答送信手段から受信した店応答を記憶する店応答記憶手段と、
ユーザのシステムから店検索情報を識別する店検索結果要求を受信したときに、第1の店応答が前記店応答記憶手段に記憶されていた場合、前記第1の店応答と前記第1の店応答によって識別される店の店情報とを返信する店検索結果要求受信手段であって、前記店検索結果要求受信手段は同じユーザのシステムから繰り返し店検索結果要求を受信し、受信した前記店検索結果要求が識別する店検索情報は、前記第1の店応答が識別する店検索情報と一致する、手段と
を備え、
前記方法は、前記店のシステムが、前記プロバイダのシステムが前記客検索情報送信手段から客検索情報を受信したときに、前記店検索情報記憶手段に第1の店検索情報が記憶されていた場合、返信として前記第1の店検索情報を受信するステップを更に含み、前記プロバイダのシステムによって受信された前記客検索情報が識別する店の場所は、前記第1の店検索情報が示す場所に対応し、前記プロバイダのシステムによって受信された前記客検索情報が示す人数の範囲と時間とは、前記第1の店検索情報が示す人数と時刻とを含み、前記プロバイダのシステムは店の場所を前記店情報から取得する、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10】
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【図11a】
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【図11b】
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【図11c】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18a】
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【図18b】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−181713(P2012−181713A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−44655(P2011−44655)
【出願日】平成23年3月2日(2011.3.2)
【出願人】(511055371)株式会社ノエム (1)
【Fターム(参考)】