説明

庫内監視装置

【課題】庫内の温度変化が異常となるような状況を乗務員に速やかに知らせることができる庫内監視装置を提供する。
【解決手段】庫内の温度が温度設定値(5℃)以上である場合、映像記録装置本体は、庫内撮影カメラによって撮影された画像データ、および温度センサによって検知された庫内の温度データを含むセンサデータの記録を開始する(S6)。10min前からのデータの記録が行われる。映像記録装置本体は、画像確認モニタに、庫内撮影カメラによって撮影された庫内の画像を表示する(S7)。映像記録装置本体は、画像データおよびセンサデータを、無線データ送信部によって事務所側の車両管理装置に送信する(S8)。庫内の温度が温度設定値を下回る場合、映像記録装置本体は、画像データおよびセンサデータの記録を終了する(S10)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、庫内を監視する庫内監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、冷凍庫を備えた宅配車両などに搭載され、庫内を撮影し、その映像によって庫内の状況を監視する庫内監視装置が知られている。図6は従来の庫内監視装置100の構成を示す図である。庫内監視装置100は、映像記録装置本体101、車内撮影カメラ102、車両速度信号検出部103、エンジン回転信号検出部104、記録媒体105、画像確認モニタ106、庫内撮影カメラ107を有する。
【0003】
映像記録装置本体101は、CPUを有し、庫内監視装置全体を制御する。車内撮影カメラ102は、乗務員側の車両の内部を撮影する。一方、庫内撮影カメラ107は庫内を撮影する。車両速度信号検出部103は車両の速度を検出する。エンジン回転信号検出部104はエンジン回転数を検出する。
【0004】
記録媒体105には、撮影された画像データ、および検出された車速やエンジン回転数等のセンサデータが記録される。画像確認モニタ106は、庫内撮影カメラ107によって撮影された画像を表示する。
【0005】
図7は庫内監視装置100の動作手順を示すフローチャートである。庫内監視装置100の電源がONになると、映像記録装置本体101は、記録待機中となる(ステップS101)。映像記録装置本体101は、庫内ドア信号がONであるか否かを判別する(ステップS102)。
【0006】
庫内ドア信号がOFFである場合、庫内ドアが閉じられているとして、映像記録装置本体101はステップS101の処理に戻る。一方、庫内ドア信号がONである場合、庫内ドアが開かれたとして、映像記録装置本体101は、画像データおよびセンサデータを記録媒体105に記録する(ステップS103)。この後、映像記録装置本体101はステップS101の処理に戻る。
【0007】
このように、従来の庫内監視装置100は、庫内ドア信号がONになった場合、庫内撮影カメラ107によって撮影された画像を記録媒体105に記録し、画像確認モニタ106に表示する。そして、乗務員は、この画像確認モニタ106に表示された画像を見る。
【0008】
また、この種の先行技術として、保冷・保護機能付き配膳車であって、この配膳車両の周囲を撮影するものが知られている(特許文献1参照)。この配膳車では、カメラで撮影することで、収容庫のドアの開閉が監視される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2001−095629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来の庫内監視装置では、つぎのような問題があった。撮影された画像を見ているだけでは、庫内の温度変化の異常、例えば、温度設定値の異常、センサ故障などを監視することができなかった。
【0011】
この結果、温度管理が必要な車両において、庫内の温度変化が異常となるような状況を乗務員に速やかに知らせることができなかった。
【0012】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、庫内の温度変化が異常となるような状況を乗務員に速やかに知らせることができる庫内監視装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前述した目的を達成するために、本発明に係る庫内監視装置は、下記(1)〜(7)を特徴としている。
(1) 庫内を監視する庫内監視装置であって、
前記庫内の温度を検出する温度検出部と、
前記庫内を撮影するカメラと、
前記カメラが撮影した画像を記録媒体に記録する記録部と、
を備え、
前記温度検出部によって検出される庫内の温度が所定の範囲に含まれない場合、前記記録部は、前記カメラによって撮影された前記庫内の画像を前記記録媒体に記録する
こと。
(2) 上記(1)の構成の庫内監視装置であって、
前記カメラは、前記庫内の温度が前記所定の範囲に含まれない原因として想定される、前記庫内の複数の箇所を含む画像を撮影する
こと。
(3) 上記(1)または(2)の構成の庫内監視装置であって、
前記カメラによって撮影された画像を一定時間記憶する記憶部をさらに備え、
前記記録部は、前記庫内の温度が前記所定の範囲に含まれなくなった時点より前記一定時間前から前記記憶部に記憶された画像とともに、前記カメラによって撮影された前記庫内の画像を前記記録媒体に記録する
こと。
(4) 上記(1)から(3)のいずれか1つの構成の庫内監視装置であって、
前記庫内を冷却する冷却部の状態を検出する冷却検出部と、
前記庫のドアの開閉を検知するドア開閉検知部と、
をさらに備え、
前記記録部は、前記画像とともに、前記温度検出部によって検出された庫内の温度、前記冷却検出部によって検出された冷却部の状態、および前記ドア開閉検知部によって検知されたドアの開閉の少なくとも1つを記録する
こと。
(5) 上記(1)から(4)のいずれか1つの構成の庫内監視装置であって、
前記記録媒体に記録された画像を表示する表示部をさらに備える
こと。
(6) 上記(1)から(5)のいずれか1つの構成の庫内監視装置であって、
前記記録媒体に記録された画像を外部の機器に送信する送信部をさらに備える
こと。
(7) 上記(1)から(6)のいずれか1つの構成の庫内監視装置であって、
前記庫を有する車両に搭載されたこと。
【発明の効果】
【0014】
本発明の庫内監視装置によれば、庫内の温度が所定の範囲に含まれない場合、カメラによって撮影された庫内の画像が記録媒体に記録されるので、この記録された画像により、庫内の温度変化が異常となるような状況を乗務員に速やかに知らせることができる。これにより、例えば、乗務員によるドアの開けっ放し、積荷の盗難などの原因がいち早く特定される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、実施の形態における庫内監視装置1の構成を示す図である。
【図2】図2は、庫内監視装置1が搭載された車両50の外観(図2(A))、および映像記録装置本体11の筐体前面(図2(B))を示す図である。
【図3】図3は、庫内監視装置1の動作手順を示すフローチャートである。
【図4】図4は、画像確認モニタ16に表示された庫内の画像を示す図である。
【図5】図5は、温度センサ18によって検知された冷凍庫53内の温度Taおよびドア開閉SW20のON/OFFの時間的変化を示すグラフである。
【図6】図6は、従来の庫内監視装置100の構成を示す図である。
【図7】図7は、庫内監視装置100の動作手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施の形態における庫内監視装置について図面を用いて説明する。本実施形態の庫内監視装置は、冷凍庫を有する宅配車両などに搭載される。
【0017】
図1は実施の形態における庫内監視装置1の構成を示す図である。庫内監視装置1は、映像記録装置本体11、車内撮影カメラ12、車両速度信号検出部13、エンジン回転信号検出部14、記録媒体15、画像確認モニタ16および庫内撮影カメラ17を有する。また、庫内監視装置1は、温度センサ18、冷却ファンSW19、ドア開閉SW20、警報スピーカ21および無線データ送信部22を有する。
【0018】
映像記録装置本体11は、CPU11a、ROM11b、RAM11cなどを有し、庫内監視装置1全体を制御する。車内撮影カメラ12は、車両50(図2参照)の運転席側の内部を撮影する。一方、庫内撮影カメラ17は冷凍庫53の内部を撮影する。また、庫内撮影カメラ17は、冷凍庫53の天井に定点カメラとして設置されており(図2参照)、冷凍庫53の内部(庫内)全体を撮影可能である。なお、庫内撮影カメラ17は、鉛直方向を軸として旋回自在に撮影可能なカメラであってもよい。
【0019】
車両速度信号検出部13は車両50の速度を検出する。エンジン回転信号検出部14はエンジン回転数を検出する。温度センサ18(温度検出部)は、庫内の温度を温度設定値に制御するために用いられ、冷凍庫53内の温度を検知する。冷却ファンSW19(冷却検出部)は、冷凍庫53内に複数設置された冷却ファン58(図2参照)に設けられ、送風を行うONあるいは送風を停止するOFFに切り替えられる。冷却ファン58(冷却部)は、庫内の温度を一定値(温度設定値)に制御する冷却装置(図示せず)の一部である。
【0020】
ドア開閉SW20(ドア開閉検知部)は、冷凍庫53を開閉するドア(庫内ドア)54に設けられ(図2(A)、図2(B)参照)、庫内ドア54が開かれるとドア信号をOFFに出力し、庫内ドア54が閉じられるとドア信号をONに出力する。これら各部(温度センサ18、冷却ファンSW19、ドア開閉SW20)の信号は、映像記録装置本体11内のCPU11aに伝達され、車両の状態を表すセンサデータとして用いられる。
【0021】
画像確認モニタ16(表示部)は、車内撮影カメラ12や庫内撮影カメラ17によって撮影され、記録媒体15に記録された画像をリアルタイムに表示する。警報スピーカ21は、鳴動し、乗務員に庫内の異常を知らせる。記録媒体15は、映像記録装置本体11に着脱自在に設けられる。この記録媒体15には、撮影された画像データ、および検出された温度、車速、エンジン回転数等のセンサデータが記録される。無線データ送信部22は、記録媒体15に記録された画像データおよびセンサデータを、車両を管理する事務所に設置された車両管理装置(図示せず)に送信する。
【0022】
図2は庫内監視装置1が搭載された車両50の外観、および映像記録装置本体11の筐体前面を示す図である。図2(A)に示すように、車両50は冷凍庫53を有する宅配車両である。冷凍庫53の後部には、開閉自在な庫内ドア54が設けられており、庫内ドア54の開閉は、その上部に設置されたドア開閉SW20によって検知される。また、前述したように、庫内の天井には、庫内撮影カメラ17が設置されている。また、冷凍庫53内の壁面には、温度センサ18および複数の冷却ファン58が設置されている。
【0023】
運転席側のボックスには、乗務員と向かい合うように、映像記録装置本体11が設置されている。図2(B)に示すように、映像記録装置本体11の筐体前面には、画像確認モニタ16、装着された記録媒体15および警報スピーカ21が配置されている。
【0024】
上記構成を有する庫内監視装置1の動作を示す。図3は庫内監視装置1の動作手順を示すフローチャートである。この動作プログラムは、映像記録装置本体11内のROM11bに格納されており、映像記録装置本体11内のCPU11aによって実行される。
【0025】
映像記録装置本体11は、電源ONになると、まず、庫内撮影カメラ17による撮影を開始する(ステップS1)。この庫内撮影カメラ17によって撮影された画像の画像データおよび前述したセンサデータは、少なくとも一定時間連続して映像記録装置本体11内のRAM11cに記憶される。ただし、撮影された画像は画像確認モニタ16には表示されない。
【0026】
映像記録装置本体11は、冷却装置(図示せず)に設定された温度設定値を読み出す(ステップS2)。さらに、映像記録装置本体11は、この温度設定値に対し、温度センサ18によって庫内の温度Taを検知し、その変化を待つ(ステップS3)。
【0027】
映像記録装置本体11は、検出された庫内の温度Taが温度設定値Ts(5℃)以上か否かを判別する(ステップS4)。温度設定値Tsは5℃に限らず、任意に設定可能である。庫内の温度Taが温度設定値Ts(5℃)未満である場合、映像記録装置本体11は、ステップS3の処理に戻る。
【0028】
一方、庫内の温度Taが温度設定値Ts(5℃)以上である場合、庫内の温度変化を検出したとして、映像記録装置本体11は、内部のトリガ信号をONにして警報スピーカ21を鳴動させ、乗務員に警報を発する(ステップ5)。
【0029】
さらに、映像記録装置本体11は、庫内撮影カメラ17によって撮影された画像データ、および温度センサ18によって検知された庫内の温度データを含む、前述したセンサデータの記録を開始する(ステップS6)。なお、トリガ信号がONになることによって、上記記録は開始されるが、画像データおよびセンサデータは、映像記録装置本体11内のRAM11cに一定時間前(ここでは10min前)から記憶されており、この10min前からのデータの記録が併せて行われる。このように、画像データの記録開始が一定時間(10min)前から行われるので、庫内の温度Taが変化した原因の特定が容易になる。なお、一定時間に満たない場合、それまでに映像記録装置本体11のRAM11c(記憶部)に記憶されたデータの記録が行われる。また、ステップS6の処理は記録部に相当する。
【0030】
記録が開始されると、映像記録装置本体11は、画像確認モニタ16に、庫内撮影カメラ17によって撮影され、記録媒体15に記録された冷凍庫53の内部の画像を表示する(ステップS7)。図4は画像確認モニタ16に表示された庫内の画像を示す図である。乗務員は、この庫内の画像を見て、庫内ドア54が開いており、積荷62の一部が紛失していることに気付く(図中、符号e参照)。また、冷却ファン58や温度センサ18の動作を確認することもできる。このように、撮影された庫内の画像には、庫内の温度の上昇に原因として想定される複数の箇所が含まれるので、この画像を見るだけで原因の特定が容易である。
【0031】
映像記録装置本体11は、撮影された画像データおよび前述したセンサデータを、無線データ送信部22によって事務所側の車両管理装置に送信する(ステップS8)。これにより、事務所の管理者は状況を把握することができ、適切な処置のアドバイスが期待される。
【0032】
この後、適切な処置が行われたこと等によって、映像記録装置本体11は、温度センサ18によって検知される庫内の温度Taが温度設定値Tsを下回るか否かを判別する(ステップS9)。温度設定値Ts(5℃)以上である場合、映像記録装置本体11は、ステップS6の処理に戻り、同様の動作を繰り返す。一方、温度設定値Ts未満である場合、映像記録装置本体11は、画像データ、および温度データを含む各種のセンサデータの記録を終了する(ステップS10)。そして、映像記録装置本体11はステップS3の処理に戻る。
【0033】
図5は温度センサ18によって検知された冷凍庫53内の温度Taおよびドア開閉SW20のON/OFFの時間的変化を示すグラフである。横軸は時間を表し、縦軸は信号の大きさを表す。前述したように、庫内の温度Taが温度設定値Tsを超える時点a(図中、時間10min)で、トリガ信号がONになり、庫内撮影カメラ17によって撮影される画像の画像データおよび前述したセンサデータの記録が開始される。
【0034】
このとき、トリガ信号がONになる10min前から、映像記録装置本体11内のRAM11cに記憶されていた画像データおよびセンサデータの記録が併せて行われる。このRAM11cには、時間の経過とともに、10min前からの画像データおよびセンサデータが上書きされるように記憶される。
【0035】
図5のグラフでは、時間3minを経過する前にドア開閉信号がONからOFFに切り替わっていることから、画像でも確認できたように、庫内の温度の上昇は、庫内ドア54が開かれていることが原因と考えられる。その後、時間17minで、ドア開閉SW20がOFFからONに切り替わって庫内ドア54が閉じられたので、庫内の温度Taは、時間21minで温度設定値Tsを下回っている。この時点bで画像データおよびセンサデータの記録は終了する。
【0036】
このように、本実施形態の庫内監視装置によれば、庫内撮影カメラによって撮影され、記録媒体15に記録された画像を再生して画像確認モニタ16に表示することで、庫内の温度変化が異常となるような状況を乗務員に速やかに知らせることができる。これにより、例えば、乗務員によるドアの開けっ放し、積荷の盗難などの原因がいち早く特定される。また、ドアが閉まっているのに、庫内の温度の上昇がみられる場合、温度設定値の異常、センサ故障、冷却ファンの故障などの原因が考えられる。このとき、冷却ファンの停止を直接、撮影された画像で確認することもできる。また、記録媒体に記録された画像は後から確認に用いることもできる。
【0037】
また、庫内撮影カメラは、庫内の温度が高くなった原因として想定される、複数の箇所(庫内ドア、冷却ファン)を含む画像を撮影するので、画像を見るだけで原因の特定が容易である。なお、温度設定値を表示する表示器が庫内に設けられている場合、例えば、温度センサと同じ筐体に収容されている場合、この表示器も含めて3箇所を含む画像を撮影してもよく、この場合、温度設定値に異常が無いか確認することも可能である。このように、庫内撮影カメラによって3箇所あるいはそれ以上の箇所を含む画像を撮影してもよい。
【0038】
また、トリガ信号がONとなる前の一定時間画像が記憶されているので、時間を遡って原因を究明することができる。
【0039】
また、冷却ファンのON/OFF、ドア開閉SWのON/OFFなどのセンサデータが画像データとともに記録されるので、より一層原因の特定が容易となる。
【0040】
また、撮影された画像は画像確認モニタに表示されるので、乗務員は撮影された画像を見て判断することができる。
【0041】
また、記録媒体に記憶されたデータが事務所に設置された車両管理装置(外部の機器)に送信されるので、第三者に状況を知らせることができ、適切な処置のアドバイスが期待される。
【0042】
また、冷凍庫を有する車両に庫内監視装置が搭載されるので、冷凍庫を有する宅配車両などに利用することができる。
【0043】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、本実施形態の構成が持つ機能を達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
【0044】
例えば、上記実施形態では、庫内の温度が温度設定値以上になると、トリガ信号がONになって記録を開始し、温度設定値を下回ると、記録を終了する場合を示したが、この温度設定値にヒステリシスを持たせてもよい。すなわち、庫内の温度が温度設定値より所定幅以上に高くなると、トリガ信号がONになって記録を開始し、温度設定値より所定幅以下に下がると、記録を終了するようにしてもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、温度センサによって庫内の温度が所定の範囲に含まれない高温になった場合を示したが、所定の範囲に含まれない低温になった場合においても、本発明は同様に適用可能である。
【0046】
また、上記実施形態では、庫内の温度が所定の範囲から外れた場合、庫内撮影カメラよって庫内の撮影・記録が行われたが、温度の他、湿度が所定の範囲から外れたことなどの条件を加え、これらの条件が全て満たされた場合、撮影・記録が行われてもよい。
【0047】
また、上記実施形態では、トリガ信号がONとなる前の一定時間画像が映像記録装置本体内のRAMに記憶されたが、記録時と同じ記録媒体の別の領域に記憶されるようにしてもよい。
【0048】
本発明は、庫内を監視する際、庫内の温度変化が異常となるような状況を乗務員に速やかに知らせることができ、有用である。
【符号の説明】
【0049】
1 庫内監視装置
11 映像記録装置本体
11a CPU
11b ROM
11c RAM
12 車内撮影カメラ
13 車両速度信号検出部
14 エンジン回転信号検出部
15 記録媒体
16 画像確認モニタ
17 庫内撮影カメラ
18 温度センサ
19 冷却ファンSW
20 ドア開閉SW
21 警報スピーカ
22 無線データ送信部
50 車両
53 冷凍庫
54 庫内ドア
58 冷却ファン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
庫内を監視する庫内監視装置であって、
前記庫内の温度を検出する温度検出部と、
前記庫内を撮影するカメラと、
前記カメラが撮影した画像を記録媒体に記録する記録部と、
を備え、
前記温度検出部によって検出される庫内の温度が所定の範囲に含まれない場合、前記記録部は、前記カメラによって撮影された前記庫内の画像を前記記録媒体に記録する
ことを特徴とする庫内監視装置。
【請求項2】
前記カメラは、前記庫内の温度が前記所定の範囲に含まれない原因として想定される、前記庫内の複数の箇所を含む画像を撮影する
ことを特徴とする請求項1記載の庫内監視装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の庫内監視装置であって、
前記カメラによって撮影された画像を一定時間記憶する記憶部をさらに備え、
前記記録部は、前記庫内の温度が前記所定の範囲に含まれなくなった時点より前記一定時間前から前記記憶部に記憶された画像とともに、前記カメラによって撮影された前記庫内の画像を前記記録媒体に記録する
ことを特徴とする庫内監視装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の庫内監視装置であって、
前記庫内を冷却する冷却部の状態を検出する冷却検出部と、
前記庫のドアの開閉を検知するドア開閉検知部と、
をさらに備え、
前記記録部は、前記画像とともに、前記温度検出部によって検出された庫内の温度、前記冷却検出部によって検出された冷却部の状態、および前記ドア開閉検知部によって検知されたドアの開閉の少なくとも1つを記録する
ことを特徴とする庫内監視装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−108639(P2013−108639A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−251720(P2011−251720)
【出願日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【出願人】(501418498)矢崎エナジーシステム株式会社 (79)
【Fターム(参考)】