説明

建設機械

【課題】コンソールカバーの耐久性を向上可能な建設機械を提供する。
【解決手段】ホイールローダー100において、右リヤコンソールカバー43は、カバー部431と、カバー下側固定部432と、を有する。カバー部431は、コンソール42を覆う。カバー下側固定部432は、カバー部431の下端部分431aとコンソール固定部422との間に配置され、床板80に固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンソールカバーを備える建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ホイールローダーなどの建設機械では、コントローラやリレーなどの電子部品を収容するコンソールと、コンソールを覆うコンソールカバーとが、運転室の側壁に隣接して配置される。
ここで、コンソールの下端を運転室の床板に固定するとともに、コンソールカバーの下端を床板に固定する手法が知られている(例えば、特許文献1)。コンソールカバーは、コンソールの上面及び前面を覆うカバー部と、カバー部の下端部分を床板に沿って運転席側(すなわち、床板中央側)に折り曲げることによって形成され、床板に固定されるカバー下側固定部と、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−154453号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、作業機の操作レバーなどを含む操作部と運転席とを一体的に構成することが考えられる。この場合、運転席の全重量が増大するので、床板が大きく上下振動することが予想される。
そのため、特許文献1の手法では、カバー下側固定部が床板とともに上下振動することによって、コンソールカバーの耐久性が低下するおそれがある。
【0005】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、コンソールカバーの耐久性を向上可能な建設機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る建設機械は、床板と、床板上に組み付けられ、床板に対して立設される側壁と、を有する運転室と、床板の中央部に配置される運転席と、運転席と一体的に設けられた操作部と、床板の端部に配置され、床板に固定されるコンソール固定部を有するコンソールと、コンソールを覆うカバー部と、カバー部の下端部分とコンソール固定部との間に配置され、床板に固定されるカバー下側固定部と、を有するコンソールカバーと、を備える。
【0007】
本発明の第1の態様に係る建設機械によれば、コンソールカバーは、カバー部の下端部分とコンソール固定部との間で床板に固定される。従って、運転席の振動に伴って床板が上下振動した場合においても、カバー下側固定部とコンソール固定部との上下振幅の差を小さくすることができる。そのため、カバー部とカバー下側固定部との境界付近における応力の発生を抑制できるので、コンソールカバーの耐久性を向上できる。
【0008】
本発明の第2の態様に係る建設機械は、第1の態様に係り、カバー下側固定部が床板に固定される位置は、カバー部の下端部分よりもコンソール固定部に近い。
本発明の第2の態様に係る建設機械によれば、カバー下側固定部をコンソール固定部に隣接させて床板に固定することができる。そのため、カバー下側固定部とコンソール固定部との上下振幅の差をより小さくできるので、コンソールカバーの耐久性をより向上できる。
【0009】
本発明の第3の態様に係る建設機械は、第1又は第2の態様に係り、カバー下側固定部は、カバー部の下端部分に沿って配置され、下端部分に固定される第1部分と、床板に沿って配置され、床板に固定される第2部分と、を有する。
本発明の第3の態様に係る建設機械によれば、カバー下側固定部がカバー部と別体とされている。従って、カバー下側固定部を床板に固定した後にカバー部をカバー下側固定部に固定することによって、コンソールカバーを組み立てることができる。そのため、カバー下側固定部がカバー部と一体である場合に比べて、コンソールカバーの組み立て性を向上させることができる。
【0010】
本発明の第4の態様に係る建設機械は、第2の態様に係り、カバー下側固定部は、第2部分と床板との間に介挿され、床板に固定される板状の第3部分を有する。
本発明の第4の態様に係る建設機械によれば、第2部分を床板から離間させて、第3部分のみを床板に接触させることができる。従って、第2部分全体が床板に直接接触する場合に比べて、床板の上下振動がカバー下側固定部に伝わることを抑制できるので、コンソールカバーの耐久性をより向上できる。
【0011】
本発明の第5の態様に係る建設機械は、第1乃至第4の態様に係り、コンソールカバーは、カバー部のうち側壁側の端部に形成され、コンソールの上面に固定されるカバー上側固定部を有する。
本発明の第5の態様に係る建設機械のように、コンソールカバーがコンソールに追随して動く場合には、カバー下側固定部とコンソール固定部との上下振幅の差を小さくすることの効果がより明確に発揮される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、コンソールカバーの耐久性を向上可能な建設機械を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施形態に係るホイールローダー100の側面図である。
【図2】実施形態に係る運転室40のマウント構造を説明するための分解斜視図である。
【図3】実施形態に係る運転室40の内部構成を示す平面図である。
【図4】本実施形態に係る運転席41の斜視図である。
【図5】実施形態に係る運転室40の内部構成を示す斜視図である。
【図6】実施形態に係る右リヤコンソール42の構成を示す透視図である。
【図7】図3のA−A線における断面図である。
【図8】実施形態に係るカバー下側固定部432の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なっている場合がある。従って、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
なお、本実施形態では、建設機械の一例としてホイールローダーについて説明する。
【0015】
(ホイールローダー100の全体構成)
実施形態に係るホイールローダー100の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るホイールローダー100の側面図である。
ホイールローダー100は、車体フレーム10、作業機20、一対のフロントタイヤ30、運転室40、エンジンルーム50、及び一対のリヤタイヤ60を備える。
【0016】
車体フレーム10は、フロントフレーム11、リヤフレーム12、及び連結部13を有する。車体フレーム10は、いわゆるアーティキュレート構造を有する。フロントフレーム11は、リヤフレーム12の前方に配置される。連結部13は、フロントフレーム11とリヤフレーム12とを左右方向において揺動可能に連結する。
作業機20は、フロントフレーム11に取り付けられる。作業機20は、図示しない油圧ポンプ11から供給される圧油によって駆動する。作業機20は、リフトアーム21と、バケット22と、を有する。リフトアーム21は、フロントフレーム11に支持される。バケット22は、リフトアーム21の先端部に取り付けられる。
【0017】
一対のフロントタイヤ30は、フロントフレーム11に取り付けられる。一対のフロントタイヤ30は、フロントフレーム11を支持する。
運転室40は、リヤフレーム12上に載置される。運転室40は、運転席41や右リヤコンソール42など(図3参照)を収容する。運転室40のマウント構造及び内部構成については後述する。
エンジンルーム50は、リヤフレーム12上に載置される。エンジンルーム50は、図示しないエンジンなどを収容する。
一対のリヤタイヤ60は、リヤフレーム12に取り付けられる。一対のリヤタイヤ60は、リヤフレーム12を支持する。
【0018】
(運転室40のマウント構造)
実施形態に係る運転室40のマウント構造について、図面を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る運転室40のマウント構造を説明するための分解斜視図である。なお、図2では、運転室40内の構成が省略されている。
【0019】
運転室40は、キャブ70、床板80及び4つのコーナー部材90を有する。キャブ70は、床板80上に組み付けられる。キャブ70は、4本の柱部材71a〜71dと、側壁72と、を有する。4本の柱部材71a〜71dは、床板80の上面4隅に立設される。側壁72は、柱部材71a及び柱部材71bの間に固定されており、床板80上に立設される。4つのコーナー部材90は、床板80の下面4隅に配置される。
【0020】
運転室40は、リヤフレーム12上に載置される。具体的に、リヤフレーム12は、4つのマウント部121と、4つのマウント挿入部122と、を有する。各マウント部121には、各マウント挿入部122が挿入される。各マウント挿入部122上には、各コーナー部材90が固定される。
このように、本実施形態に係る運転室40の床板80は、リヤフレーム12上に4点支持されている。
【0021】
(運転室40の内部構成)
実施形態に係る運転室40の内部構成について、図面を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る運転室40の内部構成を示す平面図である。図4は、本実施形態に係る運転席41の斜視図である。図5は、本実施形態に係る運転室40の内部構成を示す斜視図である。なお、図3では、運転室40の天井が省略されており、図5では、運転席41などが省略されている。
【0022】
ホイールローダー100は、運転室40内において、運転席41、右リヤコンソール42(「コンソール」の一例)、右リヤコンソールカバー43(「コンソールカバー」の一例)、中央リヤコンソール44及び中央リヤコンソールカバー45を備える。
運転席41は、ホイールローダー100を操縦するオペレータ(運転者)が着座するシートである。運転席41は、床板80の中央部に配置される。運転席41には、図4に示すように、操作部41aが一体的に取り付けられている。このように、床板80には、運転席41及び操作部41aの重量とオペレータの体重とを合わせた重量がかかっているので、床板80は、走行中や作業機20の動作時に上下振動する。特に、バケット22の内面に張り付いた土砂を払い落とすためにバケット22を上下に揺動させた場合に、床板80には大きな上下振動が発生する。床板80の上下振動の振幅は、運転席41に近いほど大きく、運転席41から離れるほど、すなわち、側壁72に近いほど小さい。
【0023】
右リヤコンソール42は、コントローラ、スイッチパネル及びヒューズボックスなどの電子部品を収容する。右リヤコンソール42は、床板80の右後端部に配置され、側壁72に隣接する。ここで、図6は、本実施形態に係る右リヤコンソール42の構成を示す透視図である。右リヤコンソール42は、右リヤコンソールカバー43内に収納される。右リヤコンソール42は、床板80及び側壁72に固定されている。右リヤコンソール42の固定構造については後述する。
【0024】
右リヤコンソールカバー43は、右リヤコンソール42を収納する。右リヤコンソールカバー43は、右リヤコンソール42と同様に、床板80の右後端部に配置され、側壁72に隣接する。図6に示すように、右リヤコンソールカバー43は、カバー下側固定部432において床板80に固定され、カバー上側固定部433において右リヤコンソール42に固定されている。右リヤコンソールカバー43の固定構造については後述する。
【0025】
中央リヤコンソール44は、リレーやスイッチパネルなどの電子部品を収容する。中央リヤコンソール44は、床板80の中央後端部に配置され、側壁72に隣接する。中央リヤコンソール44は、中央リヤコンソールカバー45内に収納される。中央リヤコンソール44は、床板80及び側壁72に固定されている。
中央リヤコンソールカバー45は、中央リヤコンソール44を収納する。中央リヤコンソールカバー45は、中央リヤコンソール44と同様に、床板80の右後端部に配置され、側壁72に隣接する。中央リヤコンソールカバー45は、床板80及び側壁72に固定されている。
【0026】
(右リヤコンソール42及び右リヤコンソールカバー43の固定構造)
実施形態に係る右リヤコンソール42及び右リヤコンソールカバー43の固定構造について、図面を参照しながら説明する。
図7は、図3のA−A線における断面図である。右リヤコンソール42は、床板80の端部に配置され、側壁72に隣接する。右リヤコンソール42は、筐体421と、コンソール固定部422と、側方支持部423と、を有する。
【0027】
筐体421は、図示しないコントローラやスイッチパネルなどを収容する。本実施形態において、筐体421は、直方体状に形成されており、前面421Aと、上面421Bと、底面421Cと、後面421Dと、を有する。コンソール固定部422は、筐体421の底面421Cに配置される。コンソール固定部422は、ボルトBaによって床板80に固定される。側方支持部423は、筐体421の後面421Dに配置される。側方支持部423は、ボルトBbによって側壁72に支持される。
【0028】
右リヤコンソールカバー43は、カバー部431と、カバー下側固定部432と、カバー上側固定部433と、を有する。
カバー部431は、右リヤコンソール42(すなわち、筐体421の前面421A及び上面421B)を覆っている。
カバー下側固定部432は、カバー部431の内側(すなわち、筐体421の下方)に折り返すように形成されており、カバー部431の下端部分431aとコンソール固定部422との間に配置される。すなわち、本実施形態において、カバー下側固定部432は、コンソール固定部422に比べて、より運転席41に近い位置に配置されている(図3参照)。カバー下側固定部432は、ボルトBcによってカバー部431の下端部分431aに固定される。カバー下側固定部432は、コンソール固定部422に隣接する位置において、ボルトBd,Beによって床板80に固定される。従って、ボルトBeとコンソール固定部422との間隔αは、ボルトBdとカバー部431の下端部分431aとの間隔βよりも小さい。すなわち、カバー下側固定部432が床板80に固定される位置は、下端部分431aよりもコンソール固定部422に近い。
【0029】
カバー上側固定部433は、カバー部431のうち側壁72側の端部に形成される。カバー上側固定部433は、ボルトBfによって右リヤコンソール42の筐体421の上面421Bに固定される。このように、右リヤコンソールカバー43は、全体として右リヤコンソール42に追随して動くように設けられている。
また、本実施形態において、カバー下側固定部432は、カバー部431とは別体のL字部材である。具体的に、カバー下側固定部432は、第1部分110と、第2部分120と、一対の第3部分130と、を有する。第1部分110は、カバー部431の下端部分431aに沿って配置され、ボルトBcによって下端部分431aに固定される。第2部分120は、右リヤコンソール42と床板80との間において、床板80に沿って配置される。第2部分120は、コンソール固定部422に隣接した位置において、ボルトBd,Beによって床板80に固定される。一対の第3部分130は、第2部分120と床板80との間に介挿される板状部材である。一対の第3部分130は、第2部分120とともに床板80に固定される。
【0030】
ここで、図8は、本実施形態に係るカバー下側固定部432の構成を示す斜視図である。第1部分110は、ボルトBcを挿通するための挿通孔Ccを有する。第2部分120及び一対の第3部分130は、ボルトBd,Beを挿通するための挿通孔Cd、Ceを有する。挿通孔Cd、Ceは、第1部分110と第2部分120との境界に形成される屈曲部120aから離間しており、第2部分120の端部120bに隣接している。すなわち、挿通孔Ceとコンソール固定部422との間隔は、挿通孔Cdと第1部分110との間隔よりも小さい。これにより、カバー下側固定部432は、コンソール固定部422に隣接した位置において、床板80に固定される。
【0031】
(作用及び効果)
(1)本実施形態に係るホイールローダー100において、右リヤコンソールカバー43(「コンソール」の一例)は、カバー部431と、カバー下側固定部432と、を有する。カバー下側固定部432は、カバー部431の下端部分431aとコンソール固定部422との間に配置され、床板80に固定される。
【0032】
このように、右リヤコンソールカバー43は、カバー部431の下端部分431aとコンソール固定部422との間で床板80に固定される。従って、運転席41の振動に伴って床板80が上下振動した場合においても、カバー下側固定部432とコンソール固定部422との上下振幅の差を小さくすることができる。そのため、カバー部431とカバー下側固定部432との境界付近における応力の発生を抑制できるので、右リヤコンソールカバー43の耐久性を向上できる。
【0033】
(2)本実施形態に係るホイールローダー100において、カバー下側固定部432が床板80に固定される位置は、カバー部431の下端部分431aよりもコンソール固定部422に近い。
従って、カバー下側固定部432をコンソール固定部422に隣接させて床板80に固定することができる。そのため、カバー下側固定部432とコンソール固定部422との上下振幅の差をより小さくできるので、右リヤコンソールカバー43の耐久性を向上できる。
【0034】
(3)本実施形態に係るホイールローダー100において、カバー下側固定部432は、第1部分110と、第2部分120と、を有する。第1部分110は、カバー部431の下端部分431aに沿って配置され、下端部分431aに固定される。第2部分120は、床板80に沿って配置され、床板80に固定される。
このように、カバー下側固定部432がカバー部431と別体とされている。従って、カバー下側固定部432を床板80に固定した後にカバー部431をカバー下側固定部432に固定することによって、右リヤコンソールカバー43を組み立てることができる。そのため、カバー下側固定部432がカバー部431と一体である場合に比べて、右リヤコンソールカバー43の組み立て性を向上させることができる。
【0035】
(4)本実施形態に係るホイールローダー100において、カバー下側固定部432は、第2部分120と床板80との間に介挿され、第2部分120とともに床板80に固定される板状の第3部分130を有する。
これによって、第2部分120を床板80から離間させて、第3部分130のみを床板80に接触させることができる。従って、第2部分120全体が床板80に直接接触する場合に比べて、床板80の上下振動がカバー下側固定部432に伝わることを抑制できるので、右リヤコンソールカバー43の耐久性を向上できる。
【0036】
(5)本実施形態に係るホイールローダー100において、右リヤコンソールカバー43は、カバー部431のうち側壁72側の端部に形成され、コンソール42の上面421Bに固定されるカバー上側固定部433を有する。
このように、右リヤコンソールカバー43が右リヤコンソール42に追随して動く場合には、カバー下側固定部432とコンソール固定部422との上下振幅の差を小さくすることの効果がより明確に発揮される。
【0037】
(その他の実施形態)
本発明は上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
(A)上記実施形態では、カバー部431とカバー下側固定部432とは、別体に形成されることとしたが、一体的に形成されていてもよい。
【0038】
(B)上記実施形態では、各部材をボルトBによって固定することとしたが、溶接などによって固定することとしてもよい。
(C)上記実施形態では、建設機械としてホイールローダー100を例に挙げて説明したが、建設機械としては、ホイールローダーの他、クレーン車などが挙げられる。
【0039】
(D)上記実施形態では、カバー下側固定部432は、屈曲部120aを有することとしたが、屈曲部120aに代えて湾曲部を有していてもよい。
(E)上記実施形態では、「コンソールカバー」の一例として右リヤコンソールカバー43について説明したが、カバー下側固定部432の構成は、中央リヤコンソールカバー45にも適用可能である。同様に、カバー下側固定部432の構成は、例えば空調配管や収納ボックスなどを収容するフロントコンソールカバーにも適用可能である。このようなフロントコンソールカバーは、床板80の前端部に配置され、前壁73に固定される。
【0040】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【符号の説明】
【0041】
10…車体フレーム,11…フロントフレーム,12…リヤフレーム,マウント部121,マウント挿入部122,13…連結部,20…作業機,21…リフトアーム,22…バケット,30…フロントタイヤ,40…運転室,41…運転席,41a…操作部、42…右リヤコンソール,421…筐体,422…コンソール固定部,423…側方支持部,421A…前面,421B…上面,421C…底面,421D…後面,43…右リヤコンソールカバー,431…カバー部,431a…下端部分,432…カバー下側固定部,433…カバー上側固定部,44…中央リヤコンソール、45…中央リヤコンソールカバー,46…フロントコンソールカバー,50…エンジンルーム,60…リヤタイヤ,70…キャブ,71a〜71d…柱部材,72…側壁,73…前壁,80…床板,90…コーナー部材,100…ホイールローダー,110…第1部分,120…第2部分,130…第3部分,B…ボルト,C…挿通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床板と、前記床板上に組み付けられ、前記床板に対して立設される側壁と、を有する運転室と、
前記床板の中央部に配置される運転席と、
前記運転席と一体的に設けられた操作部と、
前記床板の端部に配置され、前記床板に固定されるコンソール固定部を有するコンソールと、
前記コンソールを覆うカバー部と、前記カバー部の下端部分と前記コンソール固定部との間に配置され、前記床板に固定されるカバー下側固定部と、を有するコンソールカバーと、
を備える建設機械。
【請求項2】
前記カバー下側固定部が前記床板に固定される位置は、前記カバー部の前記下端部分よりも前記コンソール固定部に近い、
請求項1に記載の建設機械。
【請求項3】
前記カバー下側固定部は、前記カバー部の前記下端部分に沿って配置され、前記下端部分に固定される第1部分と、前記床板に沿って配置され、前記床板に固定される第2部分と、を有する、
請求項1又は2に記載の建設機械。
【請求項4】
前記カバー下側固定部は、前記第2部分と前記床板との間に介挿され、前記床板に固定される板状の第3部分を有する、
請求項2に記載の建設機械。
【請求項5】
前記コンソールカバーは、前記カバー部のうち前記側壁側の端部に形成され、前記コンソールの上面に固定されるカバー上側固定部を有する、
請求項1乃至4のいずれかに記載の建設機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−136829(P2012−136829A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−287991(P2010−287991)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(000001236)株式会社小松製作所 (1,686)
【Fターム(参考)】