説明

建設機械

【課題】土砂等によるアンダカバーの損傷を抑制しつつアンダカバーの剛性を確保することのできる建設機械を提供する。
【解決手段】フレーム底板20に形成された下方に開口する開口部22を塞ぐアンダカバー30を、フレーム底板20の下面21bに沿って延びるベース部40とベース部40から上方に膨出して開口部22内に挿入される膨出部50とを有するように加工された単一の板状のカバー形成部材で構成し、ベース部40に、その周縁に設けられてフレーム底板20の下面21bに下方から当接した状態で連結される当接部41を形成し、連結部材60によって、膨出部50をフレーム底板20のうちフレーム底板20の下面21bよりも上方の部位に連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上部旋回体の底壁を構成するフレーム底板を有し、当該フレーム底板に下方に開口する開口部が形成された建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、油圧ショベル等の建設機械には、下部走行体の上方に設けられてエンジン等の各種機器類が収容される上部旋回体が設けられている。また、上部旋回体の底壁を構成するフレーム底板には、これら機器類を点検可能なように、下方に開口する開口部が形成されているとともに、前記開口部を塞ぐアンダカバーが着脱可能に装着されている。
【0003】
前記アンダカバーを有する建設機械は、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1には、アンダカバーが、前記収容部内に収容された油圧ユニットや油圧配管の下方に配置されているとともに、その内側に前記油圧ユニット等から漏出した油を貯留可能なように、フレーム底板の下面から下方に膨出する形状とされた建設機械が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−17928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来のアンダカバーは、フレーム底板の下面から下方に膨出している。そのため、走行時や上部旋回体の旋回時に、地面から巻き上げられた土砂やがれき等がアンダカバーに衝突する頻度が高く、アンダカバーが損傷しやすい。ここで、アンダカバーの損傷を抑制するために、例えば、アンダカバーをフレーム底板の下面に沿うように延びる平板状とすることが考えられる。しかしながら、この場合にはアンダカバーの剛性を確保することができず、アンダカバーが変形する、また、大きな振動音が発生するという問題が生じる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑み、土砂等によるアンダカバーの損傷を抑制しつつアンダカバーの剛性を確保することのできる建設機械の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明は、上部旋回体の底壁を構成するフレーム底板を有し、当該フレーム底板に下方に開口する開口部が形成された建設機械であって、前記開口部を塞ぐように前記フレーム底板に着脱可能に装着されるアンダカバーと、前記アンダカバーを前記フレーム底板に連結する連結部材とを有し、前記アンダカバーは、前記フレーム底板の下面に沿って延びるベース部と当該ベース部から上方に膨出して前記開口部内に挿入される膨出部とを有するように加工された単一の板状のカバー形成部材を有し、前記ベース部は、その周縁に設けられて前記フレーム底板の下面に下方から当接した状態で連結される当接部を含み、前記連結部材は、前記膨出部を前記フレーム底板のうち当該フレーム底板の下面よりも上方の部位に連結することを特徴とする建設機械を提供する。
【0008】
この構成によれば、単一の板状のカバー形成部材に上方に膨出してフレーム底板の開口部の内側に挿入される膨出部を設けるという簡単な構成で、フレーム底板の下面から下方へのアンダカバーの突出量を小さく抑えて土砂等のアンダカバーへの衝突を抑制しつつ、アンダカバーを立体的な形状としてアンダカバー自身の剛性を高めることができるという効果に加えて、アンダカバーのベース部および膨出部がそれぞれ上下方向に異なる位置でフレーム底板に連結されることによるアンダカバーの取り付け剛性をも高めることができるという効果を得ることができ、アンダカバーの損傷および変形や振動をより確実に抑制することができる。
【0009】
本発明において、前記連結部材は、前記フレーム底板の前記開口部周縁に固定されて、当該フレーム底板の開口部周縁から前記開口部の内側に向かって突出する形状を有するとともに、その突出した部分が、前記膨出部の上面に上方から当接した状態でこの膨出部に連結されるのが好ましい(請求項2)。
【0010】
この構成によれば、膨出部の上面と連結部材とが当接することで、簡単な構造で膨出部が連結部材ひいてはフレーム底面に安定して固定される。
【0011】
また、本発明において、前記膨出部は、前記アンダカバーを横切るように延びており、前記連結部材は、前記膨出部の長手方向両端部を前記フレーム底板に連結するのが好ましい(請求項3)。
【0012】
このようにすれば、膨出部の長手方向両端が連結されることで、膨出部ひいてはアンダカバーの取付剛性が効果的に向上する。
【0013】
前記構成において、前記ベース部は、前記カバー形成部材が加工されることにより形成されて、複数の隙間と当該隙間内に配置されて前記ベース部から上方に突出する複数の羽板とで構成されるルーバーを有し、前記ルーバーの複数の隙間および羽板は、前記膨出部の長手方向と平行に配列されているのが好ましい(請求項4)。
【0014】
このようにすれば、膨出部に干渉することなくカバー形成部材にルーバーの複数の隙間および羽板をその配列方向に連続して加工することができる。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明によれば、土砂等の衝突に伴うアンダカバーの損傷を抑制しつつ、アンダカバーの変形や振動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る建設機械の概略側面図である。
【図2】図1に示す建設機械の上部旋回体を下方から見た斜視図である。
【図3】アンダカバーが装着された状態の上部旋回体の一部を示した底面図である。
【図4】アンダカバーが取り外された状態の図3に対応する図である。
【図5】アンダカバーの平面図である。
【図6】アンダカバーの側面図である。
【図7】図3のVII−VII線断面図である。
【図8】図3のVIII−VIII線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係る建設機械について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1は、建設機械の一例である油圧ショベル1の概略側面図である。油圧ショベル1は、下部走行体2と、この下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3に取り付けられた作業機4とを有する。上部旋回体3は、旋回フレーム10を有し、旋回フレーム10の上には、オペレータ用のキャブ5と、エンジンや油圧ポンプ等の各種機器が収容されるエンジンルーム6と、カウンタウェイト7とが搭載されている。
【0019】
図2は、上部旋回体3を下方から見た斜視図である。図3は、上部旋回体の一部を示した底面図である。図4は、図3に示す状態から後述するアンダカバー30を取り外した状態の図である。
【0020】
旋回フレーム10は、フレーム底板20と、その上に配設される複数のフレーム部材12とを有する。フレーム底板20は、前後方向に延びる略平板状部材であり、上部旋回体3の底壁を構成する。
【0021】
フレーム底板20の後部には、エンジンルーム6内の各種機器の点検等のための開口部22が形成されている。本実施形態では、開口部22は、上部旋回体3の幅方向を長辺とする略長方形孔である。開口部22はアンダカバー30により塞がれる。アンダカバー30は、フレーム底板20に着脱可能に装着されており、点検時等に取り外される。
【0022】
アンダカバー30の詳細構造について説明する。
【0023】
図5は、アンダカバー30の平面図である。ここで、図5は、アンダカバー30がフレーム底板20に装着された際に下面となる側から見た図である。図6は、アンダカバー30の側面図である。図7は、図3のVII−VII線断面図である。図8は、図3のVIII−VIII線断面図である。
【0024】
アンダカバー30は、単一の板状のカバー形成部材からなる。このカバー形成部材は、平板状のベース部40と、ベース部40から膨出する膨出部50とを有するように加工されている。すなわち、アンダカバー30には、カバー形成部材の加工によりベース部40と膨出部50とが設けられている。
【0025】
膨出部50が設けられることでアンダカバー30は立体的な形状となり、アンダカバー30の剛性は、平板状で構成される場合に比べて高くなる。
【0026】
アンダカバー30は、開口部22に対応して、平面視で略長方形を呈しており、上部旋回体3の幅方向に延びる姿勢でフレーム底板20に装着される。
【0027】
アンダカバー30は、膨出部50の両端をのぞいて開口部22よりも一回り大きい形状を呈し、その周縁41がフレーム底板20の開口部22の周縁21を下方から覆う状態で、フレーム底板20に装着される。また、アンダカバー30は、膨出部50が開口部22内においてベース部40から上方に膨出する状態で、フレーム底板20に装着される。
【0028】
ここで、アンダカバー30の説明において、装着状態における上下方向を単に上下方向という。
【0029】
膨出部50は、その断面において、略矩形状に上向きに膨出しており、ベース部40から上方に突出して互いに対向する立壁52,52と、これら立壁52の上端縁どうしをつなぐように水平に延びる上壁51とを有する。本実施形態では、膨出部50のベース部40からの突出量すなわちベース部40と上壁51との離間量は、フレーム底板20の厚みとほぼ同じに設定されている。
【0030】
膨出部50は、アンダカバー30を横切るように延びている。詳細には、膨出部50は、アンダカバー30の幅方向(アンダカバー30の長手方向と直交する方向)の略中央において、アンダカバー30の長手方向全体にわたって直線状に延びている。
【0031】
このように、膨出部50が、アンダカバー30を横切るように延びていることで、膨出部50を、プレスブレーキ曲げ加工等の簡単なプレス加工で形成することができる。また、後述するように、膨出部50の長手方向両端をフレーム底板20に固定することができ、膨出部50ひいてはアンダカバー30の取付剛性を高めることができる。
【0032】
ここで、前述のように、アンダカバー30は、フレーム底板20の開口部周縁21を下方から覆う状態でフレーム底板20に装着される。そのため、本実施形態では、フレーム底板20の開口部周縁21と膨出部50とが干渉せず、膨出部50全体が開口部22の内側に挿入されるように、膨出部50の長手方向両端部分は、隣接するアンダカバー30(ベース部40)の端部よりも内側に位置している。
【0033】
膨出部50の上壁51の長手方向両端部には、その表裏を貫通するボルト孔53,53形成されている。これらボルト孔53,53は、それぞれ上壁51の幅方向の中央に形成されている。これらボルト孔53,53には、膨出部50の上壁51をフレーム底板20に固定するためのボルト70がそれぞれ挿入される。
【0034】
膨出部50の上壁51の長手方向中央部分には、その表裏を貫通する貫通孔58が形成されている。この貫通孔58は、エンジンルーム内のオイルを排出するための孔である。
【0035】
前記のように膨出部50がアンダカバー30の幅方向中央にアンダカバー30を横切るように形成されるのに伴い、ベース部40は、膨出部50を挟んでアンダカバー30の幅方向両側に分割されている。すなわち、ベース部40は、膨出部50を挟む第1ベース部40aと第2ベース部40bとからなる。
【0036】
第1ベース部40a,第2ベース部40bには、それぞれルーバー42,42が設けられている。
【0037】
ルーバー42は、エンジンルーム6内の熱気を上部旋回体3の外部に排出するためのものである。ルーバー42は、ベース部40(第1ベース部40a,第2ベース部40b)に形成された複数の隙間42aと、これら隙間42a内に配置されて上方に突出する複数の羽板42bとからなる。これら隙間42aおよび羽板42bは、カバー形成部材が加工されることで形成されている。ルーバー42の隙間42aおよび羽板42bは、膨出部50の長手方向と平行に配列されている。
【0038】
このように、ルーバー42の隙間42aおよび羽板42bが膨出部50の長手方向と平行に配列されているため、本実施形態では、膨出部50に干渉することなく、これら隙間42aおよび羽板42bをその配列方向に連続して加工することができる。
【0039】
ベース部40の周縁(当接部)41には、その表裏を貫通する複数のボルト孔43a,43bが形成されている。具体的には、ベース部40の周縁41のうち第1ベース部40a側の部分であってベース部40の幅方向一方縁には、ベース部40の長手方向両端および略中央にそれぞれ切り欠かれた長孔からなる3つのボルト孔43aが形成されている。また、ベース部40の周縁41のうち第2ベース部40b側の部分であってベース部40の幅方向他方縁には、ベース部40の長手方向両端および略中央にそれぞれ丸孔からなる3つのボルト孔43bが形成されている。これらボルト孔43a,43bには、ベース部40の周縁41をフレーム底板20に固定するためのボルト72がそれぞれ挿入される。
【0040】
次に、以上のように構成されたアンダカバー30とフレーム底板20との連結構造について説明する。
【0041】
図4および図8等に示すように、フレーム底板20のうち開口部22の周縁21の上面21aには、アンダカバー30をフレーム底板20に連結するための2つのブラケット(連結部材)60,60が固定されている。これらブラケット60,60は、その一部がフレーム底板20の開口部周縁21の上面21aから開口部22の内側に向かって突出する姿勢で固定されている。また、これらブラケット60,60は、平面上の下面60aを有し、この下面60aがフレーム底板20の上面21aと同じ高さ位置で水平に延びるように固定されている。具体的には、ブラケット60,60は、略直方体形状を呈し、その長手方向一方側がフレーム底板20の開口部周縁21の上面21aに面接触しており、他方側が開口部22の内側に向かって突出している。ブラケット60,60は、例えば溶接によりフレーム底板20に固定されている。
【0042】
ブラケット60,60のうち開口部22の内側に突出している部分には、その表裏を貫通するボルト孔61、61が形成されている。これらボルト孔61、61には、膨出部50をフレーム底板20に固定するためのボルト70,70が挿入、固定されている。これらボルト70,70は、その先端が、ブラケット60,60の下面60aよりも下方に突出するように固定されている。本実施形態では、六角ボルト70,70が、ボルト孔61,61に挿入された状態でこれらボルト70,70の頭部分がブラケット60,60の上面に溶接により固定されている。
【0043】
図4等に示すように、フレーム底板20の開口部周縁21には、複数のボルト孔23が形成されている。これらボルト孔23は、ベース部40の周縁41に形成されたボルト孔43a,43bに対応する位置に形成されている。これらフレーム底板20の開口部周縁21に形成されたボルト孔23と、ベース部40の周縁41に形成されたボルト孔43a,43bとには、ベース部40の周縁41をフレーム底板20に固定するための共通のボルト72がそれぞれ挿入される。
【0044】
ベース部40の周縁41は、フレーム底板20の開口部周縁21に形成された各ボルト孔23とベース部40の周縁41に形成されたボルト孔43a,43bとに共通のボルト72がそれぞれ挿入、螺合されることで、フレーム底板20の開口部周縁21の下面21bに下方から当接する状態で、この開口部周縁21の下面21bに連結される。これにより、ベース部40は、フレーム底板20の下面に沿って延びる状態となる。そして、アンダカバー30の膨出部50は、その上壁51に形成されたボルト孔53,53内に前記ブラケット60,60に固定された六角ボルト70,70が挿入され、その先端にナット78が螺合されることで、ブラケット60の下面60aに下方から当接する状態で、ブラケット60,60ひいてはフレーム底板20に連結される。
【0045】
ここで、ブラケット60,60の下面60aは、フレーム底板20の上面21aと同じ高さ位置で水平に延びている。そのため、膨出部50は、ベース部40の周縁41の連結部分であるフレーム底板20の下面21bよりも上方の位置で、フレーム底板20に連結される。
【0046】
このように、ベース部40と膨出部50とがそれぞれ上下方向に異なる位置でフレーム底板20に連結されることは、これらが同じ高さ位置で連結される場合、例えば、双方がフレーム底板20の下面21bに連結される場合に比べて、アンダカバー30の取付剛性を高くする。
【0047】
なお、本実施形態では、前述のように、ベース部40と上壁51との離間量が、フレーム底板20の厚みとほぼ同じに設定されている。そのため、アンダカバー30は、変形することなく、そのベース部40の周縁41とフレーム底板20の開口部周縁21の下面21bとが面接触し、その膨出部50の上面51aがブラケット60の下面60aと面接触する状態で、フレーム底板20に連結される。また、アンダカバー30がフレーム底板20から上方に突出することに伴って生じるアンダカバー30とエンジンルーム内の各種機器とが接触・衝突してこれらが損傷等するといった事態を、確実に回避することができる。
【0048】
以上のようにして、本実施形態に係る油圧ショベル1では、アンダカバー30に上方に膨出する膨出部50が設けられており、アンダカバー30を単一の板状のカバー形成部材で構成してコストを低く抑えつつ、アンダカバー30自身の剛性を高め、かつ、アンダカバー30を上下方向に異なる位置でフレーム底板20に連結してアンダカバー30の取付剛性を高めることができ、アンダカバーの損傷および変形や振動をより確実に抑制することができる。さらに、膨出部50は、ベース部40よりも上方に膨出して開口部22の内側に挿入されている。そのため、前記剛性を高めつつ、アンダカバー30の下方への突出量を小さく抑えることができ、土砂やがれき等によるアンダカバー30の損傷を抑制することができる。
【0049】
特に、膨出部50の上面51aがブラケット60の下面60aと当接するとともに、ベース部40の上面41aがフレーム底板20の下面21bと当接しているため、アンダカバー30をより安定してフレーム底板20に連結することができ、アンダカバー30の変形および上下方向の振動をより確実に抑制することができる。
【0050】
ここで、膨出部50を、例えば、アンダカバー30の中央に形成して、膨出部50の周囲にベース部40が形成されるようにしてもよい。ただし、前記実施形態のように、膨出部50を、アンダカバー30を横切るように形成すれば、膨出部50を、簡単なプレス加工で形成することができる。
【0051】
また、ブラケット60の下面60aがフレーム底板20の上面21aと同じ高さ位置である必要はなく、例えば、ブラケット60を、フレーム底板20から上方に向かって突出した後、開口部22の内側に向かって突出する形状としてもよい。
【0052】
また、アンダカバー30に複数の膨出部50を設けてもよい。この場合には、各膨出部50を、それぞれブラケット60を介してフレーム底板20に固定するのが好ましい。
【符号の説明】
【0053】
1 油圧ショベル(建設機械)
3 上部旋回体
20 フレーム底板
30 アンダカバー
40 ベース部
50 膨出部
60 ブラケット(連結部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部旋回体の底壁を構成するフレーム底板を有し、当該フレーム底板に下方に開口する開口部が形成された建設機械であって、
前記開口部を塞ぐように前記フレーム底板に着脱可能に装着されるアンダカバーと、
前記アンダカバーを前記フレーム底板に連結する連結部材とを有し、
前記アンダカバーは、前記フレーム底板の下面に沿って延びるベース部と当該ベース部から上方に膨出して前記開口部内に挿入される膨出部とを有するように加工された単一の板状のカバー形成部材を有し、
前記ベース部は、その周縁に設けられて前記フレーム底板の下面に下方から当接した状態で連結される当接部を含み、
前記連結部材は、前記膨出部を前記フレーム底板のうち当該フレーム底板の下面よりも上方の部位に連結することを特徴とする建設機械。
【請求項2】
請求項1に記載の建設機械において、
前記連結部材は、前記フレーム底板の前記開口部周縁に固定されて、当該フレーム底板の開口部周縁から前記開口部の内側に向かって突出する形状を有するとともに、その突出した部分が、前記膨出部の上面に上方から当接した状態でこの膨出部に連結されることを特徴とする建設機械。
【請求項3】
請求項1または2に記載の建設機械において、
前記膨出部は、前記アンダカバーを横切るように延びており、
前記連結部材は、前記膨出部の長手方向両端部を前記フレーム底板に連結することを特徴とする建設機械。
【請求項4】
請求項3に記載の建設機械において、
前記ベース部は、前記カバー形成部材が加工されることにより形成されて、複数の隙間と当該隙間内に配置されて前記ベース部から上方に突出する複数の羽板とで構成されるルーバーを有し、
前記ルーバーの複数の隙間および羽板は、前記膨出部の長手方向と平行に配列されていることを特徴とする建設機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−87442(P2013−87442A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−226650(P2011−226650)
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(000246273)コベルコ建機株式会社 (644)