説明

強せん断作用等による液肥活性化方法

【課題】従来の液肥は、ペーハー及びEC濃度の調整をすることによって栽培食物の生育をしていたが、病気にかかり易く、収穫時期にかなりの日数を要する。
【解決手段】従来的なペーハー及びEC濃度にのみ頼るのではなく、ロータリーポンプ等1から得られた空気をパイプ2を通じて、液肥タンク3の底部に設置された強せん断による液肥活性化装置4により、竜巻流によるタンク内を液肥が循環すること、溶存酸素適正濃度がえられること、そして、液肥を強せん断して得られるイオン化の3点が、いままでにない最適な液肥を作り上げることを可能にした。このとき、強せん断による液肥活性化装置の設置場所は、液肥タンクの直径の3分の1程度の場所、すなわち、液肥タンクの中心から、はずれた位置に設置することが必要である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、水耕栽培で必要とする液肥タンク内に設けた竜巻流発生装置により液肥を活性化させることで、水耕栽培作物の育成を活発にする仕組みである。
【0002】
この液肥タンクは、5トンから20トンの液肥用が対象で、竜巻流は、毎分80lから400lの送風量をポンプより送られ、タンク内で液肥が混合される。この時、ペーハー及びEC濃度が均一化されることも特徴である。
【0003】
ポンプより送られた空気が液肥を強せん断するときに発生するエネルギーにより、液肥内に溶存酸素が含まれ、イオン水化され、活性液肥となることで、水耕栽培作物の育成が活発にとなる。
【技術分野】
【0004】
液肥活性化による野菜類の栽培技術
【背景技術】
【0005】
【特許文献1】発明の名称 水耕栽培酸素供給システム 特許公開2000−348703
【特許文献2】培養中の溶存酸素濃度を制御、管理できる水耕栽培システム 特許出願2005−195015
【非特許文献1】植物工場の基礎知識と実際 高辻正基著 技術情報センター
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の技術では、種の移植から出荷までの期間が長く掛かり、供給に問題が出ることがある
【0007】
栽培物の根に効率良く、十分な養分を供給する為には、絶えず酸素が摂取できるようにする必要があるが、従来の技術では不十分である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
根から吸収される養分は、根の成長時期と茎及び葉の成長時期で異なる濃度が必要で、従来は微妙に調整をしていたが、活性液肥により容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】上から見た平面図である。
【図2】横から見た側面図である。
【符号の説明】
【0010】
▲1▼ ポンプ
▲2▼ パイプ
▲3▼ 液肥タンク
▲4▼ 竜巻流発生装置
▲5▼ 液肥輸送ポンプ
▲6▼ 送水ポンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液肥タンク内に竜巻流を発生させ、タンク内のペーハー及びECの数値を均一にすることを可能にした
【請求項2】
液肥タンク内に設置した水耕栽培用改善装置エルティオにより、液肥全体の溶存酸素濃度上昇を可能にした
【請求項3】
液肥タンク内に設置した水耕栽培用改善装置エルティオにより、液肥をイオン化することにより、微生物の活性化を図り、作物の生育を増大させる

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−307034(P2008−307034A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−179008(P2007−179008)
【出願日】平成19年6月12日(2007.6.12)
【出願人】(507227887)株式会社ランドマチス (3)
【Fターム(参考)】