説明

弾球遊技機ハンドル固定具

【課題】
パチンコを遊戯する際、ハンドル操作を一定角度に保つための道具で、取り付け及び取り外しが容易に出来、小型で携帯しやすい固定具を提供する。
【解決手段】
ハンドル支持部の外周に挟持しやすい形状としたことで、取り付け及び取り外しがし易く、貫通孔に金具又は紐を通すことで、折り曲げた状態で携帯電話などに取り付けることが出来るようになった。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾球遊技機のハンドル可動部分に最適に使用される。
【背景技術】
【0002】
従来、弾球遊技機を遊技する際は、手動により長時間ハンドル可動部分を定位置で保つか又はハンドル稼動部分とカバー又はハンドル可動部分とハンドル支持部との隙間に、コイン又はドリンク缶のタブ部分などの金属類を押し込み固定していた。
そのため長期間稼動している遊技機のハンドルは部分破損したり、ハンドルのガタつきが発生し、遊戯中に正常な玉の打ち出しが出来なくなる状況が起こることがあった。
そこで最近の弾球遊技機では製造側で隙間を細くしたり、コインなどの金属類を押し込みにくい構造としていたが、今度はプラスチック片や紙を折り曲げたりしたものを隙間に押し込むため、遊戯後プラスチック片や紙を引き抜いたとき、破片が隙間に残りやすくなり、スムーズなハンドル操作が出来なくなることがあった。
【0003】
本発明に類似した発明を種々調査したが、リサイクル率を高め故障を防ぐものは見当たらなかった。
そこで鋭意検討した結果、本発明を完成した。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、携帯しやすく、遊技機への取り付け及び取り外し及び遊技機のハンドル固定を容易にすることで、ハンドル部の破損及びガタつきを無くし、パチンコ玉の打ち出しを一定化し、ストレスを起こさず遊技に集中出来るようにするものである。
また、ハンドル可動部への異物混入及びハンドル部分の破損及び緩みが無くなることで、遊技機のリサイクル率が高くなる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明の弾球遊技機ハンドル固定具は、ハンドル軸とハンドル軸の先端に固定され、厚円環状のハンドル支持部と、前記ハンドル支持部の先端側に、それと同軸に回転可能に設けられたハンドル可動部とを備えた弾球遊技機において、前記ハンドル可動部に対して、前記ハンドル可動部を固定した状態に支持するためのハンドル固定具であって、前記ハンドル支持部の外周に挟持可能な形状に湾曲した板材と、前記板材の一側辺又は両側辺に突設された突起部とを備えたことを特徴とする。
【0006】
このような構成にしたことにより、遊技機本体のハンドル支持部に引っ掛けやすくなり、ハンドル稼動部を固定しやすくなった。
【0007】
ここで「板材」とは、プラスチックでも金属でもよく、両端の少なくとも内面側に滑り止め部材を有していてもよい。
【0008】
ここで「突起部」とは、一体形成でも取り外し可能でもよく、形状は板状又は棒状又は鉤状でもよい。
【0009】
また、本発明の請求項2に関わる弾球遊技機ハンドル固定具は、前記板材は複数の部分板材から構成されており、各部分板材は折畳み自在若しくは摺動自在に形設されていることを特徴とする。
【0010】
このような構成にすることで、全体を短くすることができ、携帯しやすくなる。
【0011】
分割した場合は端部をピンで回軸自在にしてもよく、あるいは中央に溝を削成し、スライド式にしてもよい。
【0012】
ここで「部分板材」には、止め孔が貫通形成されており、各止め孔は各板材を折り畳んだ状態で同軸となる位置に形成されており、溝は止め孔を兼ねることができる。
【0013】
なお、止め孔は必ずしも貫通形成しなくても良い。
【発明の効果】
【0014】
以上のように本発明は、ハンドル稼動部分の固定を容易にし、ハンドル部分を金属類で捏ね上げて、接触不良を起こすことで、正常な玉の打ち出しが出来なくなる状況を防ぐことが出来、更にハンドル部分の破損を減らすことで、遊技機のリサイクル率を高めることが出来るようになった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1に示すように、長さ45mm×幅10mm×厚さ2mmの板材三枚(1a,1b,1c)を重ねて、端部を回転可能にピン(3a,3b)接合し、最上段の板材(1a)の片方に5mmの突起(4a)を設けて、最上段(1a)及び最下段(1c)の板材の接合してない方の端部に、長さ5mm×幅10mm×厚さ1.5mmの滑り止め(5a,5b)を接着した試験体を作成した。(板材及び突起はプラスチックを使用、ピンは直径1.6mmの金属棒を使用、滑り止めは合成ゴムを使用、広げると直径53mmの中心角が略180度の円弧形状になった)
検査方法は、現在稼動している遊技機に取り付けて目測で確認した。
・(商標名)CRハイパー海物語INカリブ 300秒 ズレなし
・(商標名)CRぱちんこ冬のソナタ2 300秒 ズレなし
・(商標名)CR新世紀エヴァンゲリオン3 300秒 ズレなし
【産業上の利用可能性】
【0016】
本発明は弾球遊技機を製造・販売する産業分野で利用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施の形態のおける分解図である。
【図2】本発明の一実施の形態のおける分解図である。
【図3】本発明の一実施の形態のおける斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態のおける斜視図である。(広げた状態)
【図5】本発明の一実施の形態のおける斜視図である。(閉じた状態)
【図6】本発明の一実施の形態のおける斜視図である。(伸ばした状態)
【図7】本発明の一実施の形態のおける斜視図である。(縮めた状態)
【図8】本発明の一実施の形態のおける斜視図である。
【図9】本発明の一実施の形態のおける斜視図である。
【図10】本発明の一実施の形態のおける正面図である。
【符号の説明】
【0018】
1a.板材(突起部一体)
1b.板材
1c.板材
1d.板材
1e.板材(溝有り)
1f.板材(溝有り)
2a.貫通孔
2b.貫通孔
2c.貫通孔
2d.貫通孔
3a.ピン
3b.ピン
4a.突起部(板状、板材一体)
4b.突起部(板状、取付型)
4c.突起部(棒状)
4d.突起部(棒状)
5a.滑り止め(ゴム)
5b.滑り止め(ゴム)
5c.滑り止め(ゴム、表面凹凸有)
5d.滑り止め(ゴム、表面凹凸有)
5e.滑り止め(樹脂)
5f.滑り止め(樹脂)
6a.突起部取付兼ストラップ取付貫通孔
6b.突起部取付兼ストラップ取付貫通孔
6c.突起部取付兼ストラップ取付貫通孔
6d.突起部取付兼ストラップ取付貫通孔
6e.突起部取付兼ストラップ取付貫通孔
6f.突起部取付兼ストラップ取付貫通孔
7a.携帯ストラップ
7b.携帯ストラップ
8a.ピン取付孔
8b.ピン取付孔
8c.ピン取付孔
8d.ピン取付孔
9a.スライド用中央溝
9b.スライド用中央溝

11.カバー
12.ハンドル可動部
13.ハンドル支持部
14.ハンドル軸


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル軸とハンドル軸の先端に固定され、厚円環状のハンドル支持部と、前記ハンドル支持部の先端側に、それと同軸に回転可能に設けられたハンドル可動部とを備えた弾球遊技機において、前記ハンドル可動部に対して、前記ハンドル可動部を固定した状態に支持するためのハンドル固定具であって、前記ハンドル支持部の外周に挟持可能な形状に湾曲した板材と、前記板材の一側辺又は両側辺に突設された突起部とを備えたことを特徴とする弾球遊技機ハンドル固定具。

【請求項2】
前記板材は複数の部分板材から構成されており、各部分板材は折畳み自在若しくは摺動自在に形設されている請求項1記載の弾球遊技機ハンドル固定具。




























【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−63537(P2010−63537A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−231034(P2008−231034)
【出願日】平成20年9月9日(2008.9.9)
【出願人】(308029817)
【Fターム(参考)】