説明

後処理装置及び画像形成装置

【課題】冊子の背側とストッパ当接面との間で滑りが生じることなく、結果的に断裁する小口側にずれを生じさせることがない後処理装置を提供する。
【解決手段】冊子500を支持する支持部材510,512と、冊子500の背部が当接する当接部518と、冊子500をその厚み方向に押圧する押圧手段とを有し、冊子500の背部が当接部518に当接した状態で冊子500に後処理を行う後処理装置3において、当接部518の摩擦係数を支持部材510,512の摩擦係数に対して同等以上となるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冊子に後処理を行う後処理装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機等の画像形成装置と組み合わせて使用される後処理装置として、1枚あるいは複数枚からなるシートに対して中央部を綴じた後に2つ折りとすることにより製本可能とするもの、及び製本した冊子の端部を断裁するものが提案されている。このような断裁装置では、断裁処理を行う過程で冊子はベルト等の搬送手段によって搬送され、冊子のサイズ、断裁量等に合わせて設置された位置決めストッパに冊子の背側を当接させることにより位置が合わせられ、押圧手段により押圧されることで冊子が固定され、その後に断裁ユニットによって冊子の端部を断裁する技術が既に知られている。このような断裁装置の一例として、中綴じ処理及び2つ折り処理済みの冊子の断裁後における小口を均一に揃えて冊子の仕上がり品質を向上させるため、冊子を搬送して背側を位置決めストッパに当接させ、冊子の折り部近傍を押圧して折り部の膨らみを平坦化させ、さらに小口近傍の上面を押圧する技術が、例えば「特許文献1」に開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし「特許文献1」に開示された技術では、冊子の背側と位置決めストッパとを当接させる際に冊子の背側とストッパ当接面との間で滑りが生じ、冊子の姿勢が崩れて結果的に断裁する小口側にずれが生じてしまうという問題点がある。
【0004】
本発明は上述した問題を解決し、冊子の背側とストッパ当接面との間で滑りが生じることなく、結果的に断裁する小口側にずれを生じさせることがない後処理装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、冊子を支持する支持部材と、前記冊子の背部が当接する当接部と、前記冊子をその厚み方向に押圧する押圧手段とを有し、前記冊子の背部が前記当接部に当接した状態で該冊子に後処理を行う後処理装置において、前記当接部はその摩擦係数が前記支持部材に比して同等以上となるように構成されていることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の後処理装置において、さらに前記押圧手段による押圧時に前記当接部を前記背部より離間させた後に前記冊子の押圧を開始することを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の後処理装置において、さらに前記当接部は前記冊子の厚み方向に移動自在であり、前記押圧手段による押圧時に前記当接部は前記冊子の移動に同期して移動することを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の後処理装置において、さらに前記支持部材は前記冊子を搬送する搬送ベルトであることを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の後処理装置において、さらに前記冊子の小口部を断裁する断裁手段を有することを特徴とする。
【0010】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の後処理装置を有する画像形成装置であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、支持部材によって支持された冊子が当接部に当接した際に、仮に各支持部材の搬送力A1,A2の均衡が崩れてA1>A2の状態となっても当接部の摩擦抵抗による力成分A3が働き、摩擦抵抗力の関係からA3≧A1−A2となり当接部に対して冊子が滑らないことから、冊子の小口部にずれが生じてしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態を適用可能な画像形成装置及び中綴じ製本装置及び後処理装置の概略図である。
【図2】本発明の一実施形態に用いられる中綴じ製本装置の概略図である。
【図3】本発明の一実施形態に用いられる中綴じ製本装置の動作を説明する概略図である。
【図4】本発明の一実施形態に用いられる中綴じ製本装置の動作を説明する概略図である。
【図5】本発明の一実施形態に用いられる中綴じ製本装置の動作を説明する概略図である。
【図6】本発明の一実施形態に用いられる中綴じ製本装置の動作を説明する概略図である。
【図7】本発明の一実施形態に用いられる中綴じ製本装置の動作を説明する概略図である。
【図8】本発明の一実施形態に用いられる後処理装置の概略図である。
【図9】本発明の一実施形態に用いられる後処理装置の動作を説明する概略図である。
【図10】本発明の一実施形態に用いられる後処理装置の動作を説明する概略図である。
【図11】本発明の一実施形態に用いられる後処理装置の動作を説明する概略図である。
【図12】本発明の一実施形態に用いられる後処理装置の動作を説明する概略図である。
【図13】本発明の一実施形態に用いられる後処理装置の動作を説明する概略図である。
【図14】本発明の一実施形態に用いられる後処理装置の動作を説明する概略図である。
【図15】本発明の一実施形態に用いられる後処理装置の問題点を説明する概略図である。
【図16】本発明の一実施形態に用いられる後処理装置の問題点を説明する概略図である。
【図17】本発明の第1の実施形態を採用した後処理装置の概略図である。
【図18】本発明の第2の実施形態を採用した後処理装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明の一実施形態を採用した後処理装置3及び中綴じ製本装置2及びシート処理装置を含む画像形成装置1を示している。同図において画像形成装置1はシートを1枚ずつ受け取って順次重ね合わせて整合することによりシート束を作成するスタック部を有し、作成したシート束を搬送手段によって下流側へと搬送してシート束排紙ローラ10によって排出する。中綴じ製本装置2は受け取ったシート束に対して中綴じ及び中折りを施し、後処理装置3は中折りが成された冊子に対して断裁処理を行う。
【0014】
次に、中綴じ製本装置2について説明する。中綴じ製本装置2は、図2に示すように、入口ローラ201によって整合されたシート束を装置本体内に搬入し、その下流側に設けられた分岐爪202は、下方へと伸び中綴じ中折り処理を行う経路と処理を行わない経路とにシート束の搬送経路を選択的に切り替える。処理を行わないスルー経路へと案内されたシート束は、上排紙ローラ203によって図示しない排紙トレイまたは下流側装置へと搬出される。
【0015】
中綴じ中折り処理が行われるシート束は、図3に示される位置まで束搬送ローラ対205.206によって搬送され、このとき搬送されるシート束の搬送方向のサイズに応じて可動フェンス210の停止位置が制御される。そして可動フェンス210にシート束の先端が当接してスタックされると、図4に示すように束搬送ローラ対206を構成する各ローラの圧接状態が解除されると共に後端叩き爪221によってシート束の後端が叩かれ、さらに中綴じジョガーフェンス225が作動される。これによりシート束は、中綴じジョガーフェンス225によって幅方向を、可動フェンス210と後端叩き爪221とによって搬送方向をそれぞれ揃えられ、最終的な整合動作が行われる。
【0016】
上述の整合時に、サイズ情報、枚数情報、束厚み情報によって後端叩き爪221及び中綴じジョガーフェンス225の移動量が最適値に変更される。またシート束の厚みが大きいと搬送経路内の空間が減少するために1度の整合動作では整合しきれない場合が生じるが、整合回数を複数回とすることでよりよい整合状態を実現することができる。さらに上流側でシートを順次重ね合わせる時間はシート枚数が多ければ多いほど増加するため、次のシート束を受け入れるまでの時間が多くなり結果として整合回数を増加してもシステムとしては時間損失がなく、効率的に良好な整合状態を実現することができる。このことから、上流側での処理時間に応じて整合回数を制御することによってもよりよい整合状態を実現することができる。
【0017】
次に、シート束の中央を中綴じステープラS1によって綴じ処理する・ここで、可動フェンス210は可動フェンスホームポジションセンサ292からのパルス制御によって位置決めされており、後端叩き爪221は後端叩き爪ホームポジションセンサ294からのパルス制御によって位置決めされている。図5に示すように、中綴じされたシート束は束搬送ローラ対206の加圧が解除されたまま可動フェンス210の移動により上方へと運ばれ、その後、図6に示すように綴じられた針部近傍はほぼ直角方向に折りプレート215によって押圧され、対向する折ローラ対230のニップ部へと導かれる。予め回転している折ローラ対230は、シート束を加圧搬送することによりシート束の中央に折り処理を施す。そして図7に示すように、折り処理が施されたシート束は下排紙ローラ231によって冊子として排出される。このとき、シート束(冊子)の後端が折り部通過センサ293によって検知されると、可動フェンス210及び折りプレート215がホームポジションに復帰すると共に束搬送ローラ対206の加圧が復帰され、次のシート束の搬送に備えられる。また、次のジョブが同サイズかつ同枚数であれば、可動フェンス210は再び図3に示す位置に移動して待機する構成であってもよい。
【0018】
次に、図8を用いて後処理装置3について説明する。後処理装置3は中綴じ製本装置2より排出された冊子を搬送部で受け入れており、この搬送部は各搬送ローラ102,103からなる一対の搬送ローラ対によって冊子を挟持して搬送するように構成されている。ここではローラ対を示したが、ローラ対に代えて搬送ベルト対を用いてもよい。
【0019】
搬送部の冊子搬送方向下流側には、冊子の位置決め及び固定を行う整合部101と、断裁刃105及び断裁刃105の近傍で冊子を押圧して押さえる押圧部材106を有する断裁手段としての断裁部104とが配置されている。整合部101には駆動プーリ109に巻き掛けられたベルト部材110及び駆動プーリ111に巻き掛けられたベルト部材112が設けられており、各ベルト部材110,112は冊子の搬送機能を持つと共に冊子整合時におけるガイド手段としての機能も兼ね備えている。各ベルト部材110,112は、冊子整合時にガイドとしても機能するために冊子と接する面には低摩擦係数部材が用いられ、かつ各ベルト部材110,112の摩擦係数が同程度となるように構成されている。これにより、冊子押圧時に冊子上部及び下部に作用する力が低く、かつ上部と下部とが同程度となるので押圧時におけるずれの発生を低減することができる。本実施形態では各ベルト部材110.112にガイド手段としての機能をも持たせているが、ガイド手段としての機能を果たすガイド板を使用し、用紙の搬送は別途搬送手段を用いる構成としてもよい。
【0020】
ベルト部材112を有する上部ユニットはそのフレーム113に設けられた2本のガイド軸115に沿って昇降可能に構成されており、各ベルト部材110,112間の間隔は相対的に変更可能に構成されている。各ベルト部材110,112によって冊子を挟持する際には、ベルト部材112の上方に設けられた加圧プレート116をさらに下降させることにより、加圧プレート116の下方に設けられたばね114の付勢力が作用して挟持力を変更することができる。整合部101には移動可能な位置決めストッパ117が設けられており、冊子のサイズ、断裁量等の情報に基づいて位置決めストッパ117を移動させ、これに冊子の背側を当接させることにより位置決めを行う。本実施形態では上部のベルト部材112が昇降することにより各ベルト部材110,112間の間隔を変更しているが、下部のベルト部材110が移動する構成、各ベルト部材110,112が共に移動する構成を採用してもよい。
【0021】
次に、後処理装置3による断裁処理動作である冊子背面形成動作について説明する。先ず、図示しない装置入口センサまたは上流側に接続される装置からの信号に基づき、後処理装置3の各部は冊子受け入れのための準備動作を行う。ベルト部材112を含む上部ユニットは、図9に示すように下部ユニットとの間隔が冊子搬入時の間隔であるd1となるように移動し、この間隔d1は、紙厚、サイズ、綴じ、枚数、紙質等の冊子情報に応じて予め設定されている。位置決めストッパ117は、冊子118のサイズ、断裁量等の情報に基づき冊子118の位置決めを行う位置まで移動する。各搬送ローラ102,103及び各ベルト部材110,112は回転を開始し、冊子118の受け入れが開始される。各ベルト部材110,112は互いに回転の位相を合わせるため、各駆動プーリ109,111が駆動連結されている。各搬送ローラ102,103及び各ベルト部材110,112によって搬入された冊子118は、図示しないセンサの検知により位置決めストッパ117の手前の位置で停止する。
【0022】
冊子118が所定の位置で停止されると、図10に示すように上部ユニットが移動して下部ユニットとの間隔が第2の間隔であるd2に変更され、これにより厚みのある冊子が一定の高さまで絞り込まれる。この間隔d2は、紙厚、サイズ、綴じ、枚数、紙質等の冊子情報に応じて予め設定されている。次に、図11に示すように、各ベルト部材110,112間の間隔をd2に維持した状態で各ベルト部材110,112を回転させて冊子118を搬送し、冊子118の背側を位置決めストッパ117に当接させることで冊子118の位置決めを行う。このとき、冊子118のスキュー等を修正することを目的として、ある程度各ベルト部材110,112をオーバランさせる。
【0023】
冊子118の位置決め後に上部ユニットをさらに下降させ、図12に示すように上部ユニットと下部ユニットとの間隔を第3の間隔であるd3に変更して冊子118を固定する。このとき、各ベルト部材110,112が冊子118に当接した後に加圧プレート116をさらに下降させることにより、ばね114の付勢力によって押圧力を変更することができる。この間隔d3は、紙厚、サイズ、綴じ、枚数、紙質等の冊子情報に応じて予め設定されている。
【0024】
冊子118の位置を整合して押圧固定した後、図13に示すように断裁刃105の近傍に設けられた押圧部材106により冊子118の断裁位置近傍を押さえ、断裁刃105を下降させることにより冊子118の断裁を行う。そして冊子118の断裁が完了すると、図14に示すように断裁刃105及び押圧部材106が退避する。また、加圧プレート116は上昇し、冊子搬送可能程度の加圧力となるまで間隔が広げられる。この移動距離は、紙厚、サイズ、綴じ、枚数、紙質等の冊子情報に応じて予め設定されている。そして、各ベルト部材110,112を回転駆動し、断裁された冊子118を機外に排出することにより一連の動作が完了する。
【0025】
上述した構成及びこれに準拠する構成における問題点を以下に説明する。図15に示すように、冊子500の上部に設けられた従動ローラを含む上下動自在なガイド部材517を下降させることによって冊子500を押圧し、その下方に設けられた搬送ベルト510によって冊子500を搬送する構成では、搬送ベルト510と冊子500との摩擦力は冊子搬送方向に働くが、ガイド部材517と冊子500との摩擦力は搬送抵抗となり冊子搬送方向とは逆方向へと働く。搬送中における搬送抵抗は小さいため、冊子500はその形状を保持したまま移動して位置決めストッパ516に当接して整合される。この整合時において、冊子500が位置決めストッパ516に当接した後も搬送ベルト510が一定時間作動されるため、冊子500には外力が作用して小口部にずれが生じてしまう。
【0026】
一方、図16に示すように冊子500の上下に搬送ベルト510,512を備え、各搬送ベルト510,512間の間隔を狭めて冊子500を挟持し、各搬送ベルト510,512を回転駆動することにより冊子500を搬送する構成では、冊子500を位置決めストッパ516に当接させて整合を行う際に冊子500が位置決めストッパ516に当接した後も各搬送ベルト510,512が一定時間作動されるため、各搬送ベルト510,512の搬送力A1とA2との均衡が崩れ、例えばA1>A2の場合には冊子500が矢印B方向に回転してしまい小口部にずれが生じてしまう。
【0027】
ここで図17を用い、上述した問題点を解決する本発明の第1の実施形態を説明する。この第1の実施形態では、上述した構成における位置決めストッパ516に代えて、その摩擦係数が各搬送ベルト510,512の摩擦係数と同等以上となるように構成された当接部としての位置決めストッパ518を用いている。またこの構成において、搬送ベルト512を含む上部ユニットが搬送ベルト510を含む下部ユニットに対して相対的に接離自在に構成されており、上部ユニット及び下部ユニットによって冊子をその厚み方向に押圧する押圧手段が構成されている。
【0028】
これにより、それぞれ支持部材として機能する各搬送ベルト510,512によって搬送された冊子が位置決めストッパ518に当接した際に、仮に上述した各搬送力A1,A2の均衡が崩れてA1>A2の状態となっても位置決めストッパ518の摩擦抵抗による力成分A3が働き、摩擦抵抗力の関係からA3≧A1−A2となり位置決めストッパ518に対して冊子が滑らないことから、冊子の小口部にずれが生じてしまうことを防止することができる。
【0029】
図18は、本発明の第2の実施形態を示している。この第2の実施形態は上述した第1の実施形態と比較すると、位置決めストッパ518に代えて当接部としての位置決めストッパ519を用いる点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。位置決めストッパ519は、ストッパ当接部520とストッパ保持部材521と付勢ばね522とを有しており、冊子が当接するストッパ当接部520はストッパ保持部材521によって昇降自在に保持されており、付勢ばね522の付勢力によって上方に向けて付勢されている。
【0030】
上述の構成より、冊子をストッパ当接部520に当接させて冊子を整合した後、搬送ベルト512を含む上部ユニットを下方に移動させて冊子を押圧する際に、ストッパ当接部520は冊子背部の下降に連れて下方へと移動する。これによりストッパ当接部520の摩擦抵抗が高くても冊子の押圧時において冊子の背部がストッパ当接部520と擦れることにより劣化するという不具合の発生を防止することができる。
【0031】
また上記各実施形態において、各位置決めストッパ518,519を冊子搬送方向にも移動自在に構成し、冊子が各位置決めストッパ518,519に当接して冊子の位置決めが行われた後、冊子が上部ユニットの移動によって押圧される際に、各位置決めストッパ518,519を冊子搬送方向下流側に移動させて各位置決めストッパ518,519を冊子の背部より離間させた後に冊子の押圧を開始する構成としてもよい。これにより、冊子背部と各位置決めストッパ518,519とが擦れることにより冊子の背部が劣化するという不具合の発生を確実に防止することができる。
【0032】
上記実施形態では、画像形成装置1については詳しく言及しなかったが、本発明が適用可能な画像形成装置は一般の画像形成装置であるカラー複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、これらの複合機等に本発明は適用可能である。また、本実施形態では断裁処理を行う後処理装置3に適用した例を示したが、この他にも天地断裁、スクウェアホールド等、用紙に処理を行う後処理装置に本発明は適用可能である。
【符号の説明】
【0033】
1 画像形成装置
3 後処理装置
104 断裁手段(断裁部)
500 冊子
510,512 支持部材(搬送ベルト)
518,519 当接部(位置決めストッパ)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0034】
【特許文献1】特開2000−198613号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冊子を支持する支持部材と、前記冊子の背部が当接する当接部と、前記冊子をその厚み方向に押圧する押圧手段とを有し、前記冊子の背部が前記当接部に当接した状態で該冊子に後処理を行う後処理装置において、
前記当接部はその摩擦係数が前記支持部材に比して同等以上となるように構成されていることを特徴とする後処理装置。
【請求項2】
請求項1記載の後処理装置において、
前記押圧手段による押圧時に前記当接部を前記背部より離間させた後に前記冊子の押圧を開始することを特徴とする後処理装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の後処理装置において、
前記当接部は前記冊子の厚み方向に移動自在であり、前記押圧手段による押圧時に前記当接部は前記冊子の移動に同期して移動することを特徴とする後処理装置。
【請求項4】
請求項1ないし3の何れか1つに記載の後処理装置において、
前記支持部材は前記冊子を搬送する搬送ベルトであることを特徴とする後処理装置。
【請求項5】
請求項1ないし4の何れか1つに記載の後処理装置において、
前記冊子の小口部を断裁する断裁手段を有することを特徴とする後処理装置。
【請求項6】
請求項1ないし5の何れか1つに記載の後処理装置を有することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−10612(P2013−10612A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−144649(P2011−144649)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】