説明

後方確認用バックミラー保持具

【課題】眼鏡と一体ではなく、また眼鏡をしない人でも利用が可能であり、安定に使用者の頭部に固定できる後方確認用バックミラー保持具を提供する。
【解決手段】保持バンド部200と、後方確認用バックミラー10と、バックミラー保持棒30と、前記保持バンド部200と、バックミラー保持棒30とを接合する接合部とで構成される後方確認用バックミラー保持具であって、前記接合部は、中空円筒部と円柱部で構成された勘合式接合部300であることを特徴とする後方確認用バックミラー保持具とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後方確認用バックミラーを、眼鏡とは独立して保持することを特徴とする後方確認用バックミラー保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、後方確認用バックミラーを保持する構造として、眼鏡本体のツルに、結合部を介して眼鏡と一体化して後方確認用バックミラーを保持する構造が開示されていた。
特許文献1では、図5に示すように、後方確認用のバックミラー4が、支持腕3を中継して、眼鏡のフレーム2の側部に設けられた基端3aに取り付けられている。眼鏡を掛けた使用者は、後方確認用のバックミラー4により、後方を確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3072883号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の図5に示すようなバックミラー付き眼鏡は、後方確認用バックミラー4が眼鏡本体に固定された構造であるので、構造が、複雑であり、かつ使用者が、取り扱う場合、煩雑であるという問題点があった。。また、眼鏡を用いない人の場合は、後方を、バックミラーで確認することができないという問題点があった。即ち、眼鏡を使用しない人への、対応が不可能であった。
【0005】
本発明の課題は、眼鏡と一体ではなく、また眼鏡をしない人でも利用が可能であり、安定に使用者の頭部に固定できる後方確認用バックミラー保持具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係る後方確認用バックミラー保持具は、保持バンド部と、後方確認用バックミラーと、バックミラー保持棒と、前記保持バンド部と、バックミラー保持棒とを接合する接合部とで構成される後方確認用バックミラー保持具であって、前記接合部は、中空円筒部と円柱部で構成された勘合式接合部であることを特徴とする後方確認用バックミラー保持具である。
【0007】
本発明の請求項2に係る後方確認用バックミラー保持具は、保持バンド部と、後方確認用バックミラーと、バックミラー保持棒と、前記保持バンド部と、バックミラー保持棒とを接合する接合部とで構成される後方確認用バックミラー保持具であって、前記接合部は、永久磁石、強磁性体との組み合わせでなる磁気式接合部であることを特徴とする後方確認用バックミラー保持具である。
【0008】
本発明の請求項3に係る後方確認用バックミラー保持具は、前記後方確認用バックミラーが、前記保持バンド部の左右にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の後方確認用バックミラー保持具である。
【0009】
本発明の請求項4に係る後方確認用バックミラー保持具は、前記後方確認用バックミラーが、前記保持バンド部の左右のいずれか一方に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の後方確認用バックミラー保持具である。
【0010】
本発明の請求項5に係る後方確認用バックミラー保持具は、前記保持バンド部の押し圧力によって、頭部、および耳部を介して、使用者へ固定されたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の後方確認用バックミラー保持具である。
【発明の効果】
【0011】
本発明の請求項1の後方確認用バックミラー保持具によれば、中空円筒部と円柱部で構成された勘合式結合部を用いて、確実に後方確認用バックミラーを保持できる後方確認用バックミラー保持具を提供できる。
【0012】
本発明の請求項2の後方確認用バックミラー保持具によれば、永久磁石、強磁性体との組み合わせでなる磁気式接合部を用いて、確実に後方確認用バックミラーを保持できる後方確認用バックミラー保持具を提供できる。
【0013】
本発明の請求項3,4の後方確認用バックミラー保持具によれば、使用目的に応じて、後方確認用視野を選択できる後方確認用バックミラー保持具を提供できる。
【0014】
本発明の請求項5の後方確認用バックミラー保持具によれば、安定に、使用者の頭の固定できる後方確認用バックミラー保持具を提供できる。
【0015】
本発明によれば、眼鏡と一体ではなく、また眼鏡をしない人でも利用が可能であり、安定に使用者の頭部に固定できる後方確認用バックミラー保持具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施例1の後方確認用バックミラー保持具の斜視図。
【図2】図1の後方確認用バックミラー保持具のバックミラー保持棒と保持バンド部とを分離した図。
【図3】本発明の実施例2の後方確認用バックミラー保持具の斜視図。
【図4】図3の後方確認用バックミラー保持具のバックミラー保持棒と保持バンド部とを分離した図。
【図5】従来のバックミラー付き眼鏡の斜視図。
【実施例】
【0017】
本発明の後方確認用バックミラー保持具の実施例について、以下説明する。
【0018】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1の後方確認用バックミラー保持具の斜視図である。
図1の後方確認用バックミラー保持具は、保持バンド部200と、後方確認用バックミラー10と、バックミラー保持棒30と、前記保持バンド部200と、バックミラー保持棒30とを接合する勘合式接合部300とで構成される後方確認用バックミラー保持具であって、前記勘合式接合部300は、中空円筒部50と円柱部40とで構成されており、脱着可能であることを特徴とする。
【0019】
図2は、図1の後方確認用バックミラー保持具のバックミラー保持棒30と保持バンド部200とを分離した図である。図2にて、勘合式接合部300は、中空円筒部50と、円柱部40とが分離された状態である。
【0020】
円柱部40を中空円筒部50に装着して、後方確認用バックミラー保持具を組み立てた後は、前記保持バンド部200の押し圧力によって、使用者の頭部、および耳部を介して、後方確認用バックミラー保持具が固定される。ここで、使用者が、眼鏡を掛けている場合も装着可能であり、また、使用者が、眼鏡を掛けていない場合も装着可能であり、後方確認用バックミラー10によって、後方を確認可能となる。
【0021】
なお、図1の後方確認用バックミラー保持具は、左右に、後方確認用バックミラー10が配置された構造であるが、左のみ、あるいは右のみに後方確認用バックミラー10が、1個のみ配置された後方確認用バックミラー保持具保持具であっても良い。
【0022】
(実施例2)
図3は、本発明の実施例2の後方確認用バックミラー保持具の斜視図である。
図3の後方確認用バックミラー保持具保持具は、保持バンド部201と、後方確認用バックミラー11と、バックミラー保持棒31と、前記保持バンド部201と、バックミラー保持棒31とを接合する磁気式接合部301とで構成される後方確認用バックミラー保持具であって、前記磁気式結合部300は、永久磁石51、強磁性体41とで構成されており、脱着可能であることを特徴とする。
【0023】
図4は、図3の後方確認用バックミラー保持具のバックミラー保持棒31と保持バンド部201とを分離した図である。図2にて、磁気式接合部301は、永久磁石51、強磁性体41とが分離されている。
【0024】
永久磁石51と強磁性体41とを接合して、後方確認用バックミラー保持具を組み立てた後は、前記保持バンド部201の押し圧力によって、使用者の頭部、および耳部を介して、後方確認用バックミラー保持具が固定される。ここで、使用者が、眼鏡を掛けている場合も装着可能であり、また、使用者が、眼鏡を掛けていない場合も装着可能であり、後方確認用バックミラー11によって、後方を確認可能となる。
【0025】
なお、図3の後方確認用バックミラー保持具は、左右に、後方確認用バックミラー11が配置された構造であるが、左のみ、あるいは右のみに後方確認用バックミラー11が、1個のみ配置された後方確認用バックミラー保持具保持具であっても良い。
【符号の説明】
【0026】
2 眼鏡のフレーム
3 支持腕
3a 基端
4、10,11 後方確認用バックミラー
5 レンズ
6 眼鏡のツル部
200,201 保持バンド部
30,31 バックミラー保持棒
300 勘合式接合部
40 円柱部
50 中空円筒部
301 磁気式接合部
41 鉄板
51 永久磁石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
保持バンド部と、後方確認用バックミラーと、バックミラー保持棒と、前記保持バンド部と、バックミラー保持棒とを接合する接合部とで構成される後方確認用バックミラー保持具であって、
前記接合部は、中空円筒部と円柱部で構成された勘合式接合部であることを特徴とする後方確認用バックミラー保持具。
【請求項2】
保持バンド部と、後方確認用バックミラーと、バックミラー保持棒と、前記保持バンド部と、バックミラー保持棒とを接合する接合部とで構成される後方確認用バックミラー保持具であって、
前記接合部は、永久磁石、強磁性体との組み合わせでなる磁気式接合部であることを特徴とする後方確認用バックミラー保持具。
【請求項3】
前記後方確認用バックミラーは、前記保持バンド部の左右にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の後方確認用バックミラー保持具。
【請求項4】
前記後方確認用バックミラーは、前記保持バンド部の左右のいずれか一方に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の後方確認用バックミラー保持具。
【請求項5】
前記保持バンド部の押し圧力によって、頭部、および耳部を介して、使用者へ固定されたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の後方確認用バックミラー保持具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−252054(P2012−252054A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−122546(P2011−122546)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(591276961)